JPH09177911A - 組み付け用ストッパ付オートテンショナ - Google Patents

組み付け用ストッパ付オートテンショナ

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JPH09177911A
JPH09177911A JP33713995A JP33713995A JPH09177911A JP H09177911 A JPH09177911 A JP H09177911A JP 33713995 A JP33713995 A JP 33713995A JP 33713995 A JP33713995 A JP 33713995A JP H09177911 A JPH09177911 A JP H09177911A
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大滝  亮一
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンへの組み付け手順の如何に拘らず、
ダンパ装置24aの圧力室41a内に気泡が入り込む事
を防止し、このダンパ装置24aを含んだオートテンシ
ョナの性能を確保する。 【構成】 エンジンへの組み付け作業が完了し、ダンパ
装置24aが図示の方向のままとなるまでの間、プラン
ジャ28の上端面と揺動部材6の下面との間に組み付け
用ストッパ42を介在させる。この組み付け用ストッパ
42は上記両面間で広がる方向の弾力を有し、且つ、こ
の弾力は上記ダンパ装置24aに組み込まれた付勢ばね
32aの弾力よりも大きい。従って、この組み付け用ス
トッパ42を装着している間は、プランジャ28が突出
方向に変位せず、逆止弁36が開く事もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の対象となるオートテンシ
ョナは、自動車用エンジンのタイミングベルトに適正な
張力を付与する為に利用する。本発明は、この様なオー
トテンショナに組み付け用ストッパを組み合わせる事に
より、エンジンへの組み付け作業時にダンパ装置内に、
性能低下に結び付く様な気泡が入り込むのを防止するも
のである。
【0002】
【従来の技術】エンジンのカムシャフトをクランクシャ
フトと同期して回転駆動する為に、段付ベルトであるタ
イミングベルトによる駆動装置が広く使用されている。
この様なタイミングベルトには、内周面に設けた段と駆
動プーリ及び従動プーリの外周面に形成した段とがずれ
る、所謂歯飛びを防止する為に、適正な張力を付与する
必要がある。一方、上記タイミングベルトの全長は、温
度変化や経時的変化により伸縮する事が避けられない。
この為従来から、ばねの弾力によりプーリをタイミング
ベルトの外周面に押圧し、温度変化や経時的変化に拘ら
ずこのタイミングベルトの張力を一定に保つ、オートテ
ンショナが広く使用されている。
【0003】この様な目的で使用されるオートテンショ
ナには、次のの機能が要求される。 タイミングベルトの外周面を弾性的に押圧し、この
タイミングベルトに適正な張力を付与する機能。 タイミングベルトの一部でプーリにより抑え付けた
部分の張力が急激に上昇した場合に、直ちには退避せず
に当該部分を強く抑え付け、他の部分の張力が過度に低
下するのを防止する機能。
【0004】この様な機能を有するオートテンショナと
して、例えば特開平7−54943号公報には、図6〜
9に示す様なオートテンショナ1が記載されている。こ
のオートテンショナ1を構成する固定部材2は、中間部
の取付孔3に挿通したボルト(図示せず)により、シリ
ンダブロック前面等の固定の部分に固定される。この固
定部材2の一端部(図6〜8の上端部)に形成した円孔
4には、円管状の固定軸5の基端部を、内嵌固定してい
る。この固定軸5が第一軸である。又、揺動部材6の基
端部(図6〜8の下端部)に形成した円筒部7を上記固
定軸5の周囲に、滑り軸受8を介して外嵌する事によ
り、上記固定軸5の周囲に揺動部材6の基端部を、回転
自在に支持している。そして、上記固定軸5に挿通した
ボルト9をシリンダブロック前面等の固定の部分に形成
したねじ孔に螺合させ、上記取付孔3に挿通した図示し
ないボルトとの共働により、上記固定部材2の回転防止
を図っている。
【0005】又、上記揺動部材6の先端部(図6〜8の
上端部)には、上記固定軸5と平行な第二軸を構成する
円形の凸部10を形成し、この凸部10の周囲にプーリ
16を、転がり軸受11により回転自在に支持してい
る。即ち、ボルト12を上記転がり軸受11を構成する
内輪13の中心孔及び座板14に通してからナット15
を緊締し、上記内輪13の中心孔周囲を抑え付けてい
る。この状態で、前記固定軸5は、上記プーリ16の外
周面よりも直径方向外側に位置する。
【0006】又、上記円筒部7の周囲には、ベルト18
に張力を付与する為のばねである、捩りコイルばね17
のコイル部19を配置している。そして、この捩りコイ
ルばね17の一方の係止部20aを前記固定部材2に形
成した係止孔21aに係止し、他方の係止部20bを上
記揺動部材6に形成した係止孔21bに、スリーブ22
を介して挿入している。そして、この捩りコイルばね1
7により上記揺動部材6に、前記固定軸5を中心とし
て、図6で時計方向に回動しようとする弾力を付与して
いる。
【0007】又、前記固定部材2の一部で、前記固定軸
5から離れた位置に設けた固定側腕片23には、ダンパ
装置24の基端部を支持している。一方、前記揺動部材
6の一部で前記凸部10から離れた位置には、揺動側腕
片25を設け、この揺動側腕片25に形成した凹部26
に、受ブロック27を内嵌固定している。そして、この
受ブロック27の端面に、上記ダンパ装置24を構成す
るプランジャ28の先端を突き当てている。
【0008】上記ダンパ装置24は、図9に示す様に、
シリンダ筒29の内部に粘性液体30を封入すると共
に、このシリンダ筒29の内部にピストン31を、軸方
向(図9の上下方向)に亙る変位自在に嵌装している。
このピストン31と上記シリンダ筒29の奥端面(図9
の下端面)との間には圧縮コイルばねである付勢ばね3
2を設けて、このピストン31をシリンダ筒29から突
出する方向に押圧している。上記プランジャ28は、そ
の基端面(図9の下端面)をこのピストン31に当接さ
せている。従って、上記付勢ばね32の弾力に基づいて
このピストン31が変位する(押し上げられる)と、上
記プランジャ28のシリンダ筒29からの突出量が増大
する。尚、プランジャ28とピストン31とは一体的に
結合されていても良い。
【0009】上記ピストン31の中央部には通油路33
を形成して、上記ピストン31の軸方向両端面同士を連
通させている。そして、上記通油路33の下端開口部に
ボール34を、圧縮ばね35の弾力に基づいて押し付け
る事により、上記通油路33の下端開口を開閉する、ボ
ール弁式の逆止弁36を構成している。この逆止弁36
は、上記ピストン31が上記付勢ばね32の弾力に抗し
て変位(下降)する場合に閉じ、付勢ばね32の弾力に
より上昇する場合に開く。
【0010】尚、図6〜8に示したストッパピン37
は、前記捩りコイルばね17の弾力に拘らず、前記固定
軸5を中心とする揺動部材6の揺動を不能とする事によ
り、前記プーリ16へのベルト18の掛け渡し作業を容
易に行える様にするものである。即ち、上記揺動部材6
を捩りコイルばね17の弾力に抗し揺動させた状態で、
この揺動部材6に形成した小孔38と前記固定部材2に
形成した小孔39とを整合させ、上記ストッパピン37
を両小孔38、39に挿通させておく。
【0011】この状態で、上記揺動部材6に支持された
プーリ16が上記捩りコイルばね17の弾力により変位
する事はなくなるので、このプーリ16にベルト18を
掛け渡す作業を容易に行える。ベルト18を掛け渡した
後に上記ストッパピン37を引き抜けば、上記プーリ1
6は、捩りコイルばね17の弾力に基づいて、上記ベル
ト18に押圧される。
【0012】上述の様に構成されるオートテンショナの
使用状態に於いては、捩りコイルばね17の弾力に基づ
いて揺動部材6が揺動し、この揺動部材6の先端部に回
転自在に支持されたプーリ16を、ベルト18に向け弾
性的に押圧する。プーリ16がベルト18に押し付けら
れる事で、上記揺動部材6の揺動は制限され、この揺動
部材6に設けた揺動側腕片25がそれ以上変位する事が
なくなる。この為、固定部材2の固定側腕片23に支持
されたダンパ装置24を構成するピストン31が付勢ば
ね32の弾力により変位し、プランジャ28のシリンダ
筒29からの突出量が増大すると、このプランジャ28
の先端が揺動側腕片25の先端部に支持した受ブロック
27に押し付けられた状態となる。
【0013】この状態からベルト18が弛むと、捩りコ
イルばね17の弾力に基づいて揺動部材6が、固定軸5
を中心として図6の時計方向に揺動し、上記プーリ16
をベルト18の動きに追従させる。この際、上記プラン
ジャ28の変位は少し遅れる為、このプランジャ28の
先端と上記受ブロック27とが離隔する。従って、ベル
ト18が弛む際には、プーリ16をベルト18の動きに
追従させるべく揺動部材6を回転させる事に対し、上記
ダンパ装置24が全く抵抗とはならず、上記プーリ16
をベルト18の動きに対し迅速に追従させて、このベル
ト18の張力が低下する事を防止する。
【0014】上記プランジャ28は付勢ばね32の弾力
により、上記揺動部材6の動きよりも少しだけ遅れて、
その先端部が上記受ブロック27に衝合するまで、シリ
ンダ筒29から突出する。この様に、付勢ばね32の弾
力に基づいてシリンダ筒29からプランジャ28を押し
出す際には、ダンパ装置24内の逆止弁36が開く為、
ピストン31並びにプランジャ28の変位は比較的迅速
に行われ、極く短時間の後に、このプランジャ28の先
端が上記受ブロック27に衝合する。
【0015】反対にベルト18の張力が増大すると、上
記揺動部材6が捩りコイルばね17の弾力に抗して、固
定軸5を中心として図6の反時計方向に揺動する傾向と
なる。この状態では、上記受ブロック27が上記プラン
ジャ28の先端に押し付けられる。この為、上記揺動部
材6を回動させる為には、このプランジャ28及びピス
トン31を、付勢ばね32の弾力及びダンパ抵抗に抗し
て、シリンダ筒29内に押し込まなければならない。
【0016】この際、ダンパ装置24に内蔵された逆止
弁36を構成するボール34は、通油路33の開口部に
押し付けられ、ピストン31の両側を連通する通油路3
3は閉じられる。この為、ピストン31の下側に存在す
る粘性液体30は、ピストン31外周面とシリンダ筒2
9内周面との間のリーク隙間を通じてのみ流れる。そし
て、このリーク隙間を流れた粘性液体30が、上記ピス
トン31の上端縁部に形成した切り欠き40、40(図
9)を通じて上記ピストン31の上側に流れ込み、上記
ピストン31が下降する。従って、このピストン31並
びにプランジャ28の変位は緩徐にしか行われなくな
る。この結果、上記揺動部材6に支持されたプーリ16
の変位も、上記ダンパ装置24の作用により緩徐にしか
行われなくなり、上記ベルト18はプーリ16により抑
え付けられ、このベルト18の振動が成長する事がなく
なる。
【0017】上述の様な従来のオートテンショナ1の場
合、所定の手順で組み付けられさえすれば、優れた作用
・効果を奏する事ができるが、組立手順によっては所定
の性能を発揮できなくなる可能性がある。この理由は次
の通りである。ベルト18の張力が急激に上昇した場合
にプーリ16がこのベルト18を効果的に抑え付ける為
には、ダンパ装置24を構成するプランジャ28がシリ
ンダ筒29内に緩徐に押し込まれる様にしなければなら
ない。この為には、このシリンダ筒29の底部で逆止弁
36の下側に存在する圧力室41内には、非圧縮性流体
である粘性液体30のみが存在し、圧縮性流体である空
気が存在しない様にしなければならない。従って、使用
状態で上記ダンパ装置24は、上記圧力室41が下側に
存在する様にして、エンジンに組み付けられる。但し、
エンジンへの組み付け作業中、或はオートテンショナ1
の搬送中には、上記圧力室41が下側に存在するとは限
らない。
【0018】この様な組み付け作業中、或は搬送中に、
圧力室41が上側に存在する状態で、上記プランジャ2
8がシリンダ筒29から突出する方向に変位して上記逆
止弁36が開くと、上記圧力室41内に気泡が入り込
む。この様にして圧力室41内に入り込んだ気泡は、こ
の圧力室41から抜け出しにくく、しかもピストン31
の弾性変位を許容する原因となる。ピストン31が弾性
変位すると、上記ダンパ装置24の振動吸収性能が低下
し、ベルト18の振動を効果的に抑え付ける事ができな
くなる。
【0019】この様な事情に鑑みて実公平4−2555
7号公報には、ダンパ装置に着脱自在なストッパを組み
付け、オートテンショナの組み付け作業が完了するまで
の間、プランジャがシリンダ筒から突出する方向に変位
しない様にする構造が記載されている。又、この公報に
記載された構造の場合には、上述の図6〜8に示した構
造の場合とは異なり、ダンパ装置が有する伸長方向の弾
力によりプーリをベルトに押し付け、このベルトに所定
の張力を付与する様にしている。この公報に記載された
構造によれば、組み付け作業時、或は搬送時に圧力室内
に気泡が入り込まない様にして、上記ダンパ装置の性能
が低下する事を防止できる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】但し、上記公報に記載
された構造の場合には、ストッパを装着した状態ではベ
ルトに張力を付与できない。エンジンの組立ラインによ
っては、オートテンショナを組み付けると共にベルトを
掛け渡した後、このオートテンショナによりこのベルト
に張力を付与した状態で、このベルトを動かして、ベル
トによる駆動系の動作をチェックする場合がある。しか
も、このチェック作業を、実際のエンジンの支持方向で
行なうとは限らない。より具体的には、ダンパ装置の圧
力室が上側に存在する状態で、このチェック作業を行な
う可能性がある。実公平4−25557号公報に記載さ
れた構造の場合には、ベルトに張力を付与すべくダンパ
装置からストッパを取り外すと、この様な条件下では圧
力室内に気泡が入り込む可能性が生じる。
【0021】本発明の組み付け用ストッパ付オートテン
ショナは、この様な事情に鑑みて発明したもので、ダン
パ装置を構成するプランジャをシリンダ筒に押し込んだ
ままの状態でプーリをベルトに押し付け自在とし、圧力
室に気泡が入り込む可能性を生じさせる事なく、ベルト
への張力付与を可能にするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の組み付け用スト
ッパ付オートテンショナのうち、オートテンショナは、
固定の部分に直接若しくはこの固定の部分に固定された
固定部材を介して支持された第一軸と、この第一軸を中
心として揺動自在な揺動部材と、この揺動部材の一部で
上記第一軸と離隔した部分に設けられた、上記第一軸と
平行な第二軸と、この第二軸の周囲に回転自在に支持さ
れて、その外周面を張力を付与すべきベルトに押圧され
るプーリと、上記固定の部分若しくは固定部材と上記揺
動部材との間に設けられ、この揺動部材が上記ベルトに
押されて変位する事に対する抵抗となるダンパ装置とを
備える。そして、このダンパ装置は、内部に粘性液体を
封入したシリンダ筒と、このシリンダ筒の内部に軸方向
に亙る変位自在に嵌装されたピストンと、このピストン
とシリンダ筒との間に設けられ、このピストンを一方向
に付勢する付勢ばねと、この付勢ばねの弾力に基づく上
記ピストンの変位に伴って上記シリンダ筒からの突出量
を増し、その先端部が対向する部材を弾性的に押圧する
プランジャと、上記ピストンの軸方向両端面同士を連通
する通油路と、この通油路と直列に設けられ、上記ピス
トンが上記付勢ばねの弾力に基づいて変位する場合にの
み開く逆止弁とを備えたものである。
【0023】本発明の組み付け用ストッパ付オートテン
ショナは、この様なオートテンショナと、上記プランジ
ャの先端部とこの先端部が対向する部材との間に着脱自
在に設けられた組み付け用ストッパとから構成される。
この組み付け用ストッパは、上記プランジャの先端部と
この先端部が対向する部材との間で突っ張る事によりこ
れらプランジャの先端部とこの先端部が対向する部材と
の間隔を広げる弾性を有する。そして、この弾性を上記
付勢ばねの弾力よりも大きくしている。
【0024】
【作用】上述の様に構成される本発明の組み付け用スト
ッパ付オートテンショナは、組み付け用ストッパがプラ
ンジャの先端部とこの先端部が対向する部材との間で突
っ張る為、揺動部材に第二軸により枢支されたプーリを
ベルトに押し付け、このベルトに張力を付与できる。
又、上記組み付け用ストッパの弾性がダンパ装置に組み
込まれた付勢ばねの弾力よりも大きい為、この組み付け
用ストッパを装着した状態では、プランジャがシリンダ
筒から突出する方向に変位する事はない。従って、ダン
パ装置の圧力室内に気泡が入り込む事がなく、このダン
パ装置及びこのダンパ装置を組み込んだオートテンショ
ナの性能が低下する事がない。
【0025】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、ダンパ装
置24を構成するプランジャ28の先端部と揺動部材6
との間に、これら両部材28、6同士の間で突っ張る組
み付け用ストッパ42を設け、組み付け作業に伴って上
記ダンパ装置24の圧力室41内に気泡が入り込むのを
防止する部分にある。その他の部分の構成及び作用は、
前述の図6〜9に示した従来構造と同様である為、同等
部分には同一符号を付して重複する説明を省略若しくは
簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0026】上記組み付け用ストッパ42は、ばね板を
断面ヘアピン状に曲げ形成する事により造られている。
即ち、この組み付け用ストッパ42は、1対の平板部4
3、44と、これら両平板部43、44の一端縁同士を
連続させる湾曲部45とから成る。この湾曲部45に
は、自由状態で上記両平板部43、44同士の間隔を広
げる方向の弾力を付与している。この弾力は、上記ダン
パ装置24に組み込まれた付勢ばね32の弾力よりも大
きくしている。尚、図2は、これら両平板部43、44
同士を近づける方向の力を加え、上記湾曲部45を弾性
変形させた状態を示している。上記1対の平板部43、
44のうち、一方の平板部43には、半円弧形の切り欠
き46を形成している。この切り欠き46の自由状態で
の曲率半径は、上記揺動部材6に嵌合固定した受ブロッ
ク27の外周面の曲率半径よりも僅かに小さくしてい
る。又、この切り欠き46の奥端部にはスリット47を
形成して、この切り欠き36の内周縁を弾性的に拡大自
在としている。
【0027】上述の様に形成される組み付け用ストッパ
42は、上記切り欠き46を上記受ブロック27に外嵌
すると共にこの切り欠き46を形成した平板部43の片
面を揺動側腕片25に突き当て、他方の平板部44の片
面を前記プランジャ28の先端面に突き当てた状態で、
オートテンショナ1に組み付ける。この状態で上記組み
付け用ストッパ42は、上記プランジャ28の先端面と
上記揺動側腕片25との間で突っ張る事により、これら
プランジャ28の先端面と揺動側腕片25との間隔を広
げる。
【0028】尚、図1に示した構造が前述の図6〜9に
示した従来構造の場合と異なる点としては、上述した組
み付け用ストッパ42を設ける事の他に、捩りコイルば
ね17の係止部20cを固定部材2の係止溝48に係止
した点と、ストッパピン37aの形状をL字形とした点
とがある。但し、これらの相違点は、技術的には均等範
囲に属するものであり、本発明の要旨とも関係ない。
【0029】上述の様に構成される本発明の組み付け用
ストッパ付オートテンショナを自動車用エンジンに組み
付ける際には、図1に示す様に、上記組み付け用ストッ
パ42とストッパピン37aとを装着した状態のまま、
上記固定部材2をシリンダブロックの前面に固定し、プ
ーリ16にベルト18を掛け渡す。この状態では、捩り
コイルばね17の弾力に拘らず、上記固定部材2に対し
て揺動部材6が揺動する事はない。従って、前記受ブロ
ック27の端面とプランジャ28の上端面とは近接して
おり、上記組み付け用ストッパ42の平板部44は、ほ
ぼこれら両端面の間に挟持されている。勿論、上記プラ
ンジャ28はピストン31と共に、シリンダ筒29内
に、突き当たるまで押し込まれている。
【0030】上述の状態にまで各部材を組み立てたなら
ば、次いで、このベルト18に張力を付与した状態でベ
ルト18による駆動系の動作をチェックすべく、上記ス
トッパピン37aを引き抜く。この結果、上記捩りコイ
ルばね17の弾力に基づき、上記揺動部材6が図1の時
計方向に揺動し、上記プーリ16をベルト18に押し付
けて、このベルト18に所定の弾力を付与する。これと
同時に、上記受ブロック27の端面とプランジャ28の
上端面とが離隔する。そして、これら両面の離隔に伴っ
て、上記組み付け用ストッパ42を構成する湾曲部45
が弾性的に復元し、前記1対の平板部43、44の間隔
を広げ、これら両平板部43、44を、上記プランジャ
28の先端面と上記受ブロック27の端面とに弾性的に
押圧する。即ち、上記組み付け用ストッパ42が、これ
ら両面同士の間で突っ張る。
【0031】この様に組み付け用ストッパ42が上記両
面間で突っ張る弾性は、ダンパ装置24に組み込まれた
付勢ばね32の弾力よりも大きい。従って、この組み付
け用ストッパ42を装着した状態では、プランジャ28
がシリンダ筒29から突出する方向に変位する事はな
く、ピストン31がこのシリンダ筒29の開口部に向け
変位する事もない為、このピストン31に付設した逆止
弁36が開く事もない。従って、上記ダンパ装置24の
圧力室41内に気泡が入り込む事がなく、このダンパ装
置24及びこのダンパ装置24を組み込んだオートテン
ショナの性能が低下する事がない。エンジンの組み付け
が完了し、オートテンショナの組み付け方向が所定方向
(シリンダ筒29の開口が上方に向いた方向)からずれ
る事がなくなったならば、上記組み付け用ストッパ42
を取り外す。この結果、上記プランジャ28が付勢ばね
32の弾力によりシリンダ筒29から突出し、このプラ
ンジャ28の上端面と上記受ブロック27の下端面とが
当接する。その後の作用は、前述の図6〜9に示した従
来構造と同様である。
【0032】次に、図3〜4は本発明の実施の形態の第
2例を示している。本実施例の場合には、上述した第1
例から捩りコイルばね17(図1)を省略したものであ
る。この代わりに本例の場合には、ダンパ装置24aに
組み込まれた付勢ばね32aの弾力を大きくし、この付
勢ばね32aにより、ベルト18に所定の張力を付与す
る様にしている。即ち、ベルト18に張力を付与する場
合には、図4に示す様に、上記付勢ばね32aの弾力
が、ピストン31とプランジャ28とを介して揺動部材
6に伝達され、この揺動部材6に枢支されたプーリ16
をベルト18に押圧する。この為に本例の場合には、圧
力室41aの軸方向(図3〜4の上下方向)長さを大き
くして、上記付勢ばね32aの長さ寸法を確保してい
る。この理由は、プランジャ28の変位に伴ってこの付
勢ばね32aの弾性が急激に変化する事を防止し、上記
ベルト18に付与する張力を安定化させる為である。そ
の他の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様で
ある。
【0033】次に、図5は本発明の実施の形態の第3例
を示している。本例の場合には、前述した第1例及び上
述した第2例とは異なり、ダンパ装置24を揺動部材6
aに保持している。一方、シリンダブロックの前面に固
定される固定部材2aの上端部には突出壁49を形成
し、この突出壁49の下面に受ブロック27を保持固定
している。上記ダンパ装置24を構成するプランジャ2
8の上端面は、この受ブロック27の下端面に当接させ
ている。この様な構成を有する構造の場合にも、上記突
出壁49の下面と上記プランジャ28の上端面との間に
組み付け用ストッパ42を設ける事により、エンジンへ
の組み付け作業中に上記ダンパ装置24の圧力室内に空
気が入り込むのを防止して、このダンパ装置24の性能
低下を防止できる。その他、基本的な構成及び作用は、
前述した第1例の場合と同様である。
【0034】
【発明の効果】本発明の組み付け用ストッパ付オートテ
ンショナは、以上に述べた通り構成され作用するので、
オートテンショナをエンジンに組み付ける手順や方向の
如何に拘らず、オートテンショナの圧力室内に気泡が入
り込む事を防止できる。従って、常にオートテンショナ
に最良の性能を発揮させる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す部分縦断正
面図。
【図2】組み付け用ストッパの斜視図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す部分縦断正
面図。
【図4】第2例を構成するオートテンショナの組み付け
完了後の状態を示す部分縦断正面図。
【図5】本発明の実施の形態の第3例を示す正面図。
【図6】従来から知られたオートテンショナの1例を示
す正面図。
【図7】一部を切断して図6の右方から見た図。
【図8】上記従来のオートテンショナの分解斜視図。
【図9】このオートテンショナに組み込まれるダンパ装
置の縦断面図。
【符号の説明】
1 オートテンショナ 2、2a 固定部材 3 取付孔 4 円孔 5 固定軸 6、6a 揺動部材 7 円筒部 8 滑り軸受 9 ボルト 10 凸部 11 転がり軸受 12 ボルト 13 内輪 14 座板 15 ナット 16 プーリ 17 捩りコイルばね 18 ベルト 19 コイル部 20a、20b、20c 係止部 21a、21b 係止孔 22 スリーブ 23 固定側腕片 24、24a ダンパ装置 25 揺動側腕片 26 凹部 27 受ブロック 28 プランジャ 29 シリンダ筒 30 粘性液体 31 ピストン 32、32a 付勢ばね 33 通油路 34 ボール 35 圧縮ばね 36 逆止弁 37、37a ストッパピン 38、39 小孔 40 切り欠き 41、41a 圧力室 42 組み付け用ストッパ 43、44 平板部 45 湾曲部 46 切り欠き 47 スリット 48 係止溝 49 突出壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定の部分に直接若しくはこの固定の部
    分に固定された固定部材を介して支持された第一軸と、
    この第一軸を中心として揺動自在な揺動部材と、この揺
    動部材の一部で上記第一軸と離隔した部分に設けられ
    た、上記第一軸と平行な第二軸と、この第二軸の周囲に
    回転自在に支持されて、その外周面を張力を付与すべき
    ベルトに押圧されるプーリと、上記固定の部分若しくは
    固定部材と上記揺動部材との間に設けられ、この揺動部
    材が上記ベルトに押されて変位する事に対する抵抗とな
    るダンパ装置とを備え、このダンパ装置は、内部に粘性
    液体を封入したシリンダ筒と、このシリンダ筒の内部に
    軸方向に亙る変位自在に嵌装されたピストンと、このピ
    ストンとシリンダ筒との間に設けられ、このピストンを
    一方向に付勢する付勢ばねと、この付勢ばねの弾力に基
    づく上記ピストンの変位に伴って上記シリンダ筒からの
    突出量を増し、その先端部が対向する部材を弾性的に押
    圧するプランジャと、上記ピストンの軸方向両端面同士
    を連通する通油路と、この通油路と直列に設けられ、上
    記ピストンが上記付勢ばねの弾力に基づいて変位する場
    合にのみ開く逆止弁とを備えたものであるオートテンシ
    ョナと、上記プランジャの先端部とこの先端部が対向す
    る部材との間に着脱自在に設けられた組み付け用ストッ
    パとから成り、この組み付け用ストッパは、上記プラン
    ジャの先端部とこの先端部が対向する部材との間で突っ
    張る事によりこれらプランジャの先端部とこの先端部が
    対向する部材との間隔を広げる弾性を有し、この弾性を
    上記付勢ばねの弾力よりも大きくしている、組み付け用
    ストッパ付オートテンショナ。
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US8167749B2 (en) 2007-08-23 2012-05-01 Mazda Motor Corporation Belt tensioner and belt exchanging method of belt tensioner

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