JPH09177473A - パイプルーフ用鋼管 - Google Patents

パイプルーフ用鋼管

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JPH09177473A
JPH09177473A JP35000895A JP35000895A JPH09177473A JP H09177473 A JPH09177473 A JP H09177473A JP 35000895 A JP35000895 A JP 35000895A JP 35000895 A JP35000895 A JP 35000895A JP H09177473 A JPH09177473 A JP H09177473A
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JP
Japan
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pipe
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steel pipe
steel
spacer
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Application number
JP35000895A
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English (en)
Inventor
Akira Ishigami
彬 石神
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Iseki Poly Tech Inc
Original Assignee
Iseki Poly Tech Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼管相互の接続に要する労力または時間を軽
減し、また、互いに接続された鋼管列に付与する推進力
の増大を抑えること。 【解決手段】 パイプルーフ工法に適用される鋼管に関
する。鋼管(10)は、管状の本体(12)と、本体の端部に設
けられた接続部(14)とを備える。接続部は、本体に受け
入れられ本体の端部から突出する筒状体(20)と、筒状体
の突出部(20a) の周囲を取り巻く弾性変形可能のシール
部材(22)とを有する。筒状体はこれと本体との間に配置
されたスペーサ(24)を介して本体に固定されている。シ
ール部材はその少なくとも一部(26)がスペーサの厚さ寸
法より大きい厚さ寸法を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプルーフ工法
の実施のために使用される鋼管に関する。
【0002】本発明において、「パイプルーフ工法」と
は、地中に空間を形成するため、側部に継手が設けられ
た複数のパイプ(鋼管)を地盤に貫入し、これにより、
並列した複数のパイプ列からなりかつ該パイプ列の互い
に隣接する2列のパイプがこれらの側部の継手を介して
互いに連結された支持ルーフを地盤内に構築する工法を
いう。
【0003】
【従来の技術】従来、各パイプ列を構成する直列の複数
の鋼管相互の接続は、工事現場において、先に地盤に貫
入された先行の鋼管の管端と後続の鋼管の管端とを溶接
することにより行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鋼管の管端相
互の溶接には多大の労力と時間を要する。
【0005】また、溶接の際、鋼管相互の芯出しを正確
に行ない、これを維持することは非常に難しい。このた
め、互いに接続された複数の鋼管の軸線は実際には一直
線上にない。しかも、これらの接続鋼管の軸線と、前記
鋼管の推進により地中に形成された経路の軸線とは実際
には必ずしも一致しない。これらのことから、直列の接
続鋼管すなわちパイプ列を地中に推進させるとき、前記
パイプ列に次第に増大する曲げ応力が生じ、これがた
め、鋼管の推進に必要な力が増大していた。
【0006】本発明の目的は、鋼管相互の接続に要する
労力または時間を軽減することにある。また、本発明の
他の目的は、互いに接続された鋼管列に付与する推進力
の増大を抑えることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、パイプルーフ
工法に適用される鋼管に関し、管状の本体と、前記本体
の端部に設けられた接続部とを備える。前記接続部は、
前記本体に受け入れられ該本体の端部から突出する筒状
体と、前記筒状体の突出部の周囲を取り巻く弾性変形可
能のシール部材とを有する。前記筒状体は該筒状体と前
記本体との間に配置されたスペーサを介して前記本体に
固定されている。前記シール部材はその少なくとも一部
が前記スペーサの厚さ寸法より大きい厚さ寸法を有す
る。
【0008】
【発明の作用および効果】本発明によれば、管状の本体
の端部に、該本体にスペーサを介して固定され該端部か
ら突出する筒状体と、該筒状体の突出部の周囲を取り囲
む弾性変形可能のシール部材であって少なくとも一部が
前記スペーサの厚さ寸法より大きい厚さ寸法を有するシ
ール部材とを有する接続部を設けたことから、前記パイ
プルーフ工法を実施するために先に地盤に貫入または圧
入された先行の鋼管への後続の鋼管の接続は、両鋼管の
一方に設けられた前記接続部が他方の鋼管の端部に受け
入れられるように、先行の鋼管の管端に向けて後続の鋼
管の管端を進め、両管端を突き合わせることにより行な
うことができる。この接続作業は、前記従来の管端相互
の溶接による場合と比べて、短時間でまた少ない労力で
行なうことができる。また、前記接続部のシール部材は
その弾性変形により前記他方の鋼管の内壁面に密接する
ことから、両鋼管の接続は前記接続部を介して液密に維
持される。
【0009】また、本発明によれば、本発明の鋼管のみ
で直列のパイプ列を形成しあるいは本発明の鋼管と従来
の鋼管または互いに溶接された従来の複数の鋼管とを用
いて直列のパイプ列を形成することができる。いずれの
場合も、パイプ列は本発明の鋼管の前記接続部を介して
の接続箇所を含む。前記接続箇所は、溶接による接続箇
所と異なり、鋼管相互が剛的または一体に連なっておら
ず、鋼管相互の相対変位を許す。このため、本発明の鋼
管を含むパイプ列を地中に推進するとき、パイプ列に作
用する曲げ応力は前記接続箇所において開放される。し
たがって、前記曲げ応力の増大に伴う推進力の増大はな
い。また、応力が開放されることにより、鋼管固有の強
度が復元する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図3を参照すると、パイプ
ルーフ工法に使用される2つの鋼管がそれぞれ全体を符
号10で示されている。
【0011】鋼管10は、管状の本体12と、本体12
の端部に設けられた接続部14とを有する。
【0012】本体12は、その相対する両側部に設けら
れ本体12の長手方向へ伸びる雌形継手16と、雄形継
手18とを有する。両継手16,18は、鋼管10と、
該鋼管に対してその側方に配列される(並列される)他
の鋼管(図示せず)との接続のために設けられている。
図示の両継手16,18はそれぞれ一対のアングル形鋼
からなり、雌形継手16は前記他の鋼管の雄形継手18
の一部をその長手方向へのみ移動可能に受け入れること
ができる。
【0013】前記雌形継手および前記雄形継手は、必要
に応じて、これらの継手の一方が本体12のいずれか一
方の側部にのみ設けられる。また、前記雌形継手および
前記雄形継手は、図示の例に限らず、他の形状のものを
選択することができる。例えば、後述する図4〜図7に
示す他の例の鋼管10にあっては、雌形継手16が本体
12の一側部に設けられ該本体の長手方向へ伸びるスリ
ット28と、該スリットを規定する本体12の一部とか
らなる。前記スリットは、他の鋼管に設けられた例えば
T形の雄形継手18の一部の挿通を許し、また、本体の
前記一部はスリット28を経て伸びる前記雄形継手の他
の一部との係合を許す。
【0014】鋼管10の接続部14は、本体12に受け
入れられ該本体の一端部から突出する筒状体20と、筒
状体20の突出部20aの周囲を取り巻く弾性変形可能
のシール部材22とを有する。
【0015】本体12の端部と筒状体20との間には、
本体12の内周面と筒状体20の外周面とに接する環状
のスペーサ24が配置されている。スペーサ24は本体
12に溶接され、また、筒状体20はスペーサ24に溶
接されている。これにより、筒状体20は、本体12の
内周面から実質的にスペーサ24の厚さ寸法に等しい間
隔をおいて本体12と同軸的に配置されかつ本体12に
固定されている。
【0016】シール部材22は、ゴム材料、弾性プラス
チック材料のような弾性材料からななる。シール部材2
2は、本体12の内径より僅かに大きい直径を有する部
分(大径部)26、すなわち、スペーサ24の厚さ寸法
より僅かに大きい厚さ寸法を有する部分26を備える。
【0017】図示の例では、シール部材22の大径部2
6が、筒状体20の長手方向に関して互いに間隔をおか
れた2箇所にある。2つの大径部26は、図2の断面で
見ると、2つのピークとして描かれている。大径部26
の数量および筒状体20の長手方向に関する長さ寸法
(幅寸法)は、任意に定めることができる。また、図示
の例に代えて、シール部材22の全ての部分が前記スペ
ーサ24の厚さ寸法よりも僅かに大きい厚さ寸法を有す
るものとすることができる。
【0018】したがって、一方の鋼管10の接続部22
の一部である筒状体の突出部20aとこれを取り巻くシ
ール部材22とは、他の鋼管10の(接続部14が設け
られていない)他端部内に挿入することができ、挿入
時、シール部材22の大径部26が弾性変形し、他の鋼
管10の前記他端部の内周面に密接する。このとき、両
管10は接続部22を介して液密に、また、相互に変位
可能に接続される。
【0019】パイプルーフ工法の実施の際、鋼管10は
例えばその他端部を先頭にして地盤に貫入することがで
きる。引き続き、後続の他の鋼管10が先行の鋼管10
と共に地中を推進される。推進に先立ち、後続の鋼管1
0が先行の鋼管10に接続され、後続の鋼管10の他端
が先行の鋼管10の一端に突き当たる。このとき、互い
に隣接する両鋼管10の雌形継手16および雄形継手1
8もまたそれぞれ突き当たる。このようにして、複数の
鋼管10が順次に地中に推進される。
【0020】本発明に係る鋼管10と鋼管10との間
に、従来の鋼管すなわち接続部22をを有しない1また
は互いに溶接された複数の鋼管を配置してもよい。ま
た、必要に応じて、鋼管10の両端部に接続部22を設
けることができる。
【0021】本発明の鋼管10を含む一列の鋼管群すな
わちパイプ列は、接続部22における鋼管相互の変位可
能性のため、剛的に連なるものではなく、また、地中に
跡付けられた推進路にほぼ沿って伸長する。このことか
ら、前記パイプ列の地中推進のために最後方の鋼管に推
進力を付与するとき、前記パイプ列に作用する曲げ応力
は接続部22において開放され、また、前記パイプ列は
前記推進路に沿って比較的スムーズに移動する。このこ
とから、従来の溶接により接続された鋼管群からなるパ
イプ列の推進時に生じる曲げ応力の増大およびこれに伴
う推進力の増大ほとんど生じない。
【0022】次に、図4〜図6を参照する。図4〜図6
に示す鋼管10は、図1〜図3に示す鋼管10と比較し
て、雌形継手16を構成するスリット28と本体10の
内部に配置され本体10の内部空間を区切るチャンネル
形鋼30とを有し、また、接続部14の筒状体20、シ
ール部材22およびスペーサ24のそれぞれの横断面形
状が非円形である点で相違する。説明の重複を避けるた
め、図1〜図2に示す例におけると同様の部材には、図
1〜図3で用いた参照符号を付すにとどめ、その詳細な
説明を省略する。
【0023】チャンネル形鋼30は本体10の長手方向
へ伸び、その両脚部がスリット28の上下において本体
10の内周面に固定されている。したがって、チャンネ
ル形鋼30の外面32(但し、スリット28に相対する
側の面を内面とする。)は、実質的に、本体10の内周
面の一部を規定する。チャンネル形鋼30は、鋼管10
を地盤に圧入したとき、スリット28から浸入する地下
水や土砂が本体10の内部に充満することを防止するた
めに設けられている。
【0024】この例では、スペーサ24が、チャンネル
形鋼30が占める本体12の端部の内周面の一部を除く
残りの内周面部分と、チャンネル形鋼30の外面32と
に沿って伸び、筒状体20はスペーサ24に沿って伸び
ている。このように伸びる筒状体20の突出部20aの
周面をシール部材22が取り巻いている。したがって、
スペーサ24、筒状体20およびシール部材22は、そ
れぞれ、一部に窪みを有する円形状の横断面形状すなわ
ち非円形状の横断面形状を有する。
【0025】図示の例においても、図1〜図3に示した
例におけると同様、シール部材22の少なくとも一部2
6がスペーサ24の厚さ寸法より僅かに大きい厚さ寸法
を有する。
【0026】これらのことから、シール部材22は、両
鋼管10の接続のために一方の鋼管10の筒状体20の
突出部20aとシール部材22とが他方の鋼管10の端
部の内部に受け入れられるときの他方の鋼管10のチャ
ンネル形鋼30の端部を受け入れるための空間(図7参
照)を規定し、また、チャンネル形鋼30の端部の外面
32および本体12の前記内周面部分、すなわち本体1
2の端部の内周面に液密に接する。
【0027】スペーサ24は連続した帯板を用いる図示
の例に代えて、断続する複数のピースとすることができ
る。また、図示の例のように、接続される鋼管への接続
部14の挿入を容易にするためにシール部材22の先端
部を先細とすることが望ましい。さらに、図示の例のよ
うに、筒状部材20の線端部をもシール部材22で覆う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一の鋼管の一端部および他の鋼管の他端部の側
面図である。
【図2】図1の線2−2に沿って得た断面図である。
【図3】図1の線3−3に沿って得た断面図である。
【図4】他の例に係る一の鋼管の一端部および他の鋼管
の他端部の側面図である。
【図5】図4の線5−5に沿って得た断面図である。
【図6】図4の線6−6に沿って得た断面図である。
【図7】他の例の鋼管の端部の斜視図である。
【符号の説明】
10 鋼管 12 本体 14 接続部 20 筒状体 22 シール部材 24 スペーサ 26 シール部材の一部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプルーフ工法に適用される鋼管であ
    って、管状の本体と、前記本体の端部に設けられた接続
    部とを含み、前記接続部が、前記本体に受け入れられ該
    本体の端部から突出する筒状体であって該筒状体と前記
    本体との間に配置されたスペーサを介して前記本体に固
    定された筒状体と、前記筒状体の突出部の周囲を取り巻
    く弾性変形可能のシール部材であって少なくとも一部が
    前記スペーサの厚さ寸法より大きい厚さ寸法を有するシ
    ール部材とを含む、鋼管。
JP35000895A 1995-12-25 1995-12-25 パイプルーフ用鋼管 Pending JPH09177473A (ja)

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JP35000895A JPH09177473A (ja) 1995-12-25 1995-12-25 パイプルーフ用鋼管

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274648A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Jfe Steel Kk パイプルーフ工法に使用する鋼管の継手構造及びパイプルーフ工法の施工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006274648A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Jfe Steel Kk パイプルーフ工法に使用する鋼管の継手構造及びパイプルーフ工法の施工方法
JP4556737B2 (ja) * 2005-03-29 2010-10-06 Jfeスチール株式会社 パイプルーフ工法に使用する鋼管の継手構造及びパイプルーフ工法の施工方法

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