JPH09177384A

JPH09177384A - 引手構造

Info

Publication number: JPH09177384A
Application number: JP35458495A
Authority: JP
Inventors: Tomiyasu Honda; 富泰本多
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-12-22
Filing date: 1995-12-22
Publication date: 1997-07-08

Abstract

(57)【要約】【課題】扉に引手を取り付けの際に、掘り込みに引手を
挿入する時間と手間を減らすことと、一旦挿入した引手
が掘り込みから抜け出ないようにすること。【解決手段】引手１が内部に嵌合される凹部２ａを有
し、少なくとも凹部２ａ内に内方に向けて突出する引手
受け凸部２ｂとが設けられた引手受け材２と、底部１ｂ
と該底部１ｂ端縁全周に連続する立ち上がり部１ｃを有
する凹部１ｄを有し、前記立ち上がり部１ｃに外方に向
けて突出する小凸起１ｅが複数個設けられた引手１とか
らなり、引手１の小凸起１ｅが引手受け材２の引手受け
凸部２ｂ下面に係合する、引手構造。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、引戸に設けられて
引手開閉時に手指を差し入れる引手構造に関する。

【０００２】

【従来技術】引戸を開閉するために引戸に取り付けられ
る引手は、引戸の任意個所に表面から内部に向けて形成
される掘り込みに引戸の表裏１か所ずつ計２か所取り付
けられている。引手は、底部と底部端縁全周から連続す
る立ち上がり部から構成されるとともに、掘り込み内に
没入し引戸開閉の際に手指が差し込まれるためのへこみ
を持つ凹部と、凹部の立ち上がり部端縁より四周に延出
し、その裏面が引戸表面と接するつば部から構成されて
いる。該つば部は、引手の掘り込みへの没入量を規制す
るとともに、凹部と掘り込みの間に生じる隙間を隠す役
目を担っている。

【０００３】そしてその引手は、凹部の容積・形状とほ
ぼ等しくなるように引戸の表面から内部にかけて形成さ
れた掘り込みに凹部を没入させて、凹部立ち上がり部に
穿設されている釘穴から掘り込み側面に向けて固定釘を
打ち込み、引戸に固定している。しかし、その固定釘
は、引手１つを取り付けるのに２か所以上打ち込まなく
てはならず、かつ固定釘自体も取り付け後に目立たない
ように小型であるため、打ち込みにくく大変手間のかか
る作業である。さらに、固定釘打ち込みの際にハンマー
等の工具で引手表面に傷をつけたり、へこみを作ってし
まったりして、外観を損ねてしまうこともあった。さら
に、引手取り付けの際に、引戸１枚につき表面側に１か
所、裏面側に１か所の計２回の掘り込みを行わなくては
ならず、掘り込みの刻設に時間と手間を要していた。さ
らに掘り込みに嵌め込まれた引手が弛んで抜け出ること
ができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】扉に引手を取り付けの
際に、掘り込みに引手を挿入する時間と手間を減らすこ
とと、一旦挿入した引手が掘り込みから抜け出ないよう
にすること。

【０００５】

【課題を解決するための手段】引手１が内部に嵌合され
る凹部２ａを有し、少なくとも凹部２ａ内に内方に向け
て突出する引手受け凸部２ｂとが設けられた引手受け材
２と、

【０００６】底部１ｂと該底部１ｂ端縁全周に連続する
立ち上がり部１ｃを有する凹部１ｄを有し、前記立ち上
がり部１ｃに外方に向けて突出する小凸起１ｅが複数個
設けられた引手１とからなり、引手１の小凸起１ｅが引
手受け材２の引手受け凸部２ｂ下面に係合する、引手構
造。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１〜６において、１は引手、１
ａはつば、１ｂは底部、１ｃは底部１ｂ両側に立上がっ
た立上がり部、１ｄは引手１の凹部、１ｅは立ち上がり
部１ｃから外方に突出した小凸起である。

【０００８】小凸起１ｅの形状は図２のように三角状に
突部、図３のように上向きの係止爪状、図４、図６▲ａ
▼のように半球状の凸部、図５のように連続した帯状、
図６▲ｂ▼▲ｃ▼のように折曲して凸部を形成したもの
がある。

【０００９】図７〜８において、２は引手受け材で２ａ
はその凹部、２ｂはその両側の立ち上がり部２ｃに凹部
２ａに内方に向けて突出する引手受け凸部である。図８
において２ｄは外方凸部で立ち上がり部２ｃの外方に向
け凸部を設け、掘り込みＸと係合せしめてもよい。

【００１０】引手１は無垢材、ＬＶＬ等の木質系材料、
塩化ビニール、アクリル等の合成樹脂材料、真鍮、アル
ミニウム、ステンレス、銅、亜鉛単体あるいはそれらの
合金等の金属系材料などで構成され、引手１の表全面に
は、着色塗装を施したり、化粧紙や化粧合成樹脂シート
の化粧材を貼着したり、金属系材料の場合はメッキなど
をして任意に化粧を施してもよい。引手受け材２は真
鍮、アルミニウム、ステンレス、銅、亜鉛単体あるいは
それらの合金などの金属系材料などで構成される。本発
明引手構造は図９のように扉Ｚの掘り込みＸの中にまで
引手受け材２が嵌め込まれ、つぎに引手受け材２の凹部
２ａ内に引手１が嵌め込まれる。

【００１１】その際引手受け材２の引手受け凸部２ｂ下
面に、引手１の小凸起１ｅが係合する。すなわち、引手
１はその有する弾性により、引手受け材２の引手受け凸
部２ｂを潜り抜けて、引手１の小凸起１ｅは引手受け材
２の凸部２ａの下面に係合することができる。したがっ
て引手１が引手受け材２から抜け出ることがない。

【００１２】なお、引手受け材２を掘り込みＸ内に取付
けるには接着剤、釘などで固定するか、あるいは図９に
示すように引手受け材２の有する弾発力により掘り込み
Ｘに弾圧して固定する場合がある。

【００１３】

【効果】引手１の小凸起１ｅは引手受け材２の引き受け
凸部２ｂ下面に係合するので、引手が抜け出ることがな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明引手の斜視図、

【図２】引手１に三角状小凸起１ｅを設けた場合の断
面図、

【図３】同じく上向きの小凸起１ｅを設けた場合の断
面図、

【図４】つば１ａのない引手１の斜視図、

【図５】同じく連続した小凸起１ｅを設けた場合の斜
視図、

【図６】▲ａ▼引手１の円形断面の小凸起１ｅを設けた
場合の断面図、▲ｂ▼同じく円形に突出させた小凸起１
ｅを設けた場合の断面図、▲ｃ▼同じく三角状に突出さ
せた小凸起１ｅを設けた場合の断面図、

【図７】引手受け材２の斜視図、

【図８】外方に外方凸部２ｃを設けた場合の断面図、

【図９】引手受け材２に引手１を嵌入した時の断面
図、

【符号の説明】

１：引手、１ａ：つば、１ｂ：底部、１ｃ：立ち上がり
部、１ｄ：凹部、１ｅ：小凸起、２：引手受け材、２
ａ：凹部、２ｂ：引き受け凸部、２ｃ：立ち上がり部、
２ｄ：外方凸部、Ｚ：引戸、Ｘ：掘り込み。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】引手１が内部に嵌合される凹部２ａを有
し、少なくとも凹部２ａ内に内方に向けて突出する引手
受け凸部２ｂとが設けられた引手受け材２と、底部１ｂと該底部１ｂ端縁全周に連続する立ち上がり部
１ｃを有する凹部１ｄを有し、前記立ち上がり部１ｃに外方に向けて突出する小凸起１
ｅが複数個設けられた引手１とからなり、引手１の小凸起１ｅが引手受け材２の引手受け凸部２ｂ
下面に係合する、ことを特徴とする引手構造。
【請求項２】外方に向け凸起２ｄを設けた請求項１記
載の引手構造。