JPH09177346A - カーポートの屋根体支持構造 - Google Patents
カーポートの屋根体支持構造Info
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- JPH09177346A JPH09177346A JP35167695A JP35167695A JPH09177346A JP H09177346 A JPH09177346 A JP H09177346A JP 35167695 A JP35167695 A JP 35167695A JP 35167695 A JP35167695 A JP 35167695A JP H09177346 A JPH09177346 A JP H09177346A
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- JP
- Japan
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- piece
- front frame
- roof
- hanging
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- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 屋根体の前枠を吊り材に仮支持可能とし、組
立てを一人でも容易に行い得るカーポートの屋根体支持
構造を提供する。 【解決手段】 方形状の屋根体1を支柱2と吊り材3と
により片持状に吊持ち支持してなるカーポートの屋根体
支持構造において、吊り材3には、その屋根体側の端部
に支持片20を設ける。屋根体1の前枠6には、吊り材
3と対応する位置に連係片21を設ける。前枠6の連係
片21を吊り材3の支持片20に連係させることによ
り、屋根体1の前枠6を吊り材3に仮支持自在とする。
立てを一人でも容易に行い得るカーポートの屋根体支持
構造を提供する。 【解決手段】 方形状の屋根体1を支柱2と吊り材3と
により片持状に吊持ち支持してなるカーポートの屋根体
支持構造において、吊り材3には、その屋根体側の端部
に支持片20を設ける。屋根体1の前枠6には、吊り材
3と対応する位置に連係片21を設ける。前枠6の連係
片21を吊り材3の支持片20に連係させることによ
り、屋根体1の前枠6を吊り材3に仮支持自在とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、方形状の屋根体を
支柱と吊り材とにより片持状に吊持ち支持してなるカー
ポートの屋根体支持構造に関する。
支柱と吊り材とにより片持状に吊持ち支持してなるカー
ポートの屋根体支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、片持式カーポートとして、図
11に示すようなものが提案されている。このような片
持式カーポートは、駐車スペースの片側に立設した支柱
2、2と、この支柱2、2に固定した方形状の屋根体1
と、支柱2の頂部に一端部を連結すると共に他端部を屋
根体1の前枠6に連係させた吊り材3とから構成されて
おり、屋根体1を支柱2と吊り材3とによって片持状に
吊持ち支持してなるものである。
11に示すようなものが提案されている。このような片
持式カーポートは、駐車スペースの片側に立設した支柱
2、2と、この支柱2、2に固定した方形状の屋根体1
と、支柱2の頂部に一端部を連結すると共に他端部を屋
根体1の前枠6に連係させた吊り材3とから構成されて
おり、屋根体1を支柱2と吊り材3とによって片持状に
吊持ち支持してなるものである。
【0003】ここで、従来の片持式カーポートにおいて
は、吊り材3の屋根体1側の端部と屋根体1の前枠6と
の連結を図12に示すような構造としていた。この構造
を詳細にいえば、まず吊り材3の屋根体1側の端部に
は、水平方向にネジ孔3aが穿設されている。一方、前
枠6の上面には一対のL字形固定金具11、11が固定
されており、その立設部11a、11aの中央にはネジ
孔11b、11bが形成されている。そして、吊り材3
の屋根体1側の端部がL字形固定金具11、11の間に
挿入され、ネジ孔3a及びネジ孔11b、11bを貫通
するボルト12及びそれに締結するナット13によっ
て、これら吊り材3の屋根体1側の端部と屋根体1の前
枠6とが連係されている。
は、吊り材3の屋根体1側の端部と屋根体1の前枠6と
の連結を図12に示すような構造としていた。この構造
を詳細にいえば、まず吊り材3の屋根体1側の端部に
は、水平方向にネジ孔3aが穿設されている。一方、前
枠6の上面には一対のL字形固定金具11、11が固定
されており、その立設部11a、11aの中央にはネジ
孔11b、11bが形成されている。そして、吊り材3
の屋根体1側の端部がL字形固定金具11、11の間に
挿入され、ネジ孔3a及びネジ孔11b、11bを貫通
するボルト12及びそれに締結するナット13によっ
て、これら吊り材3の屋根体1側の端部と屋根体1の前
枠6とが連係されている。
【0004】また、このような構造の片持式カーポート
の組付け作業を説明すれば、先ず、駐車スペースの片側
に2本の支柱2を立設し、各支柱2に吊り材3を所定の
角度で取付ける。その後、各吊り材3に前枠6を、各支
柱2に後枠7を取付けて、これら前枠6と後枠7の間に
左右の側枠8、8及び梁材9を取付けていた。そして、
最後に、屋根パネル10を枠体5に張設していた。
の組付け作業を説明すれば、先ず、駐車スペースの片側
に2本の支柱2を立設し、各支柱2に吊り材3を所定の
角度で取付ける。その後、各吊り材3に前枠6を、各支
柱2に後枠7を取付けて、これら前枠6と後枠7の間に
左右の側枠8、8及び梁材9を取付けていた。そして、
最後に、屋根パネル10を枠体5に張設していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の片持式カーポートにおいては、特に1人の作業
が組立てを行う場合において、吊り材3の屋根体1側の
端部と前枠6との連結作業が非常に効率が悪く困難なも
のであった。具体的には、各吊り材3に前枠6を取付け
る工程において、前枠6を支えながら固定する必要があ
るため、作業員はまず前枠6をまず所定の高さの作業台
に仮置きし、作業この状態で前枠6や屋根体1側の端部
にボルト12やナット13を締結する必要があった。
な従来の片持式カーポートにおいては、特に1人の作業
が組立てを行う場合において、吊り材3の屋根体1側の
端部と前枠6との連結作業が非常に効率が悪く困難なも
のであった。具体的には、各吊り材3に前枠6を取付け
る工程において、前枠6を支えながら固定する必要があ
るため、作業員はまず前枠6をまず所定の高さの作業台
に仮置きし、作業この状態で前枠6や屋根体1側の端部
にボルト12やナット13を締結する必要があった。
【0006】この作業台への仮置きをなくすためには、
作業員を2人とし、一方の作業員が前枠6を所定の高さ
で支えている間に他方の作業員がボルト締め等を行う必
要があった。しかし、この作業のためにのみ作業員を増
やすことは、作業コストの観点からも現実的でなかっ
た。
作業員を2人とし、一方の作業員が前枠6を所定の高さ
で支えている間に他方の作業員がボルト締め等を行う必
要があった。しかし、この作業のためにのみ作業員を増
やすことは、作業コストの観点からも現実的でなかっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の片持式カーポートの前枠支持構造の課題を解決し、
吊り材の屋根体側の端部と屋根体の前枠とを仮支持可能
な構造とすることで、一人の作業員でも容易に組立てで
きるカーポートの屋根体支持構造を提供することを目的
とする。
来の片持式カーポートの前枠支持構造の課題を解決し、
吊り材の屋根体側の端部と屋根体の前枠とを仮支持可能
な構造とすることで、一人の作業員でも容易に組立てで
きるカーポートの屋根体支持構造を提供することを目的
とする。
【0008】上記目的を達成するために請求項1記載の
本発明は、方形状の屋根体を支柱と吊り材とにより片持
状に吊持ち支持してなるカーポートの屋根体支持構造に
おいて、上記吊り材には、その屋根体側の端部に支持片
を設けてなり、屋根体の前枠には、吊り材と対応する位
置に連係片を設けてなり、前枠の連係片を上記吊り材の
支持片に連係させることにより、屋根体の前枠を吊り材
に仮支持自在としてなることを特徴として構成されてい
る。
本発明は、方形状の屋根体を支柱と吊り材とにより片持
状に吊持ち支持してなるカーポートの屋根体支持構造に
おいて、上記吊り材には、その屋根体側の端部に支持片
を設けてなり、屋根体の前枠には、吊り材と対応する位
置に連係片を設けてなり、前枠の連係片を上記吊り材の
支持片に連係させることにより、屋根体の前枠を吊り材
に仮支持自在としてなることを特徴として構成されてい
る。
【0009】また、請求項2に記載の本発明は、請求項
1に記載の本発明において、上記吊り材の支持片には上
方に延出した係止片を設け、上記前枠の連係片を略門型
に形成する共にその上片に係合孔を形成し、上記支持片
の係止片を上記連係片の係合孔に挿入係止させることに
より、連係片を支持片に連係させてなることを特徴とし
て構成されている。
1に記載の本発明において、上記吊り材の支持片には上
方に延出した係止片を設け、上記前枠の連係片を略門型
に形成する共にその上片に係合孔を形成し、上記支持片
の係止片を上記連係片の係合孔に挿入係止させることに
より、連係片を支持片に連係させてなることを特徴とし
て構成されている。
【0010】さらに、請求項3に記載の本発明は、請求
項2に記載の本発明において、上記前枠の連係片は、そ
の内部空間に、吊り材と略同幅の上空間部と、吊り材よ
り広幅の下空間部とを有してなることを特徴として構成
されている。
項2に記載の本発明において、上記前枠の連係片は、そ
の内部空間に、吊り材と略同幅の上空間部と、吊り材よ
り広幅の下空間部とを有してなることを特徴として構成
されている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は片持式カーポートの
上面、図2は図1の側面図、図3は図1の要部分解斜視
図である。これら各図において本発明は、方形状の屋根
体1を支柱2と吊り材3とにより片持状に吊持ち支持し
てなるカーポートにおいて、吊り材3の屋根体1側の端
部に支持片20、屋根体1の前枠6に連係片21を設け
て構成されている。
て図面を参照して説明する。図1は片持式カーポートの
上面、図2は図1の側面図、図3は図1の要部分解斜視
図である。これら各図において本発明は、方形状の屋根
体1を支柱2と吊り材3とにより片持状に吊持ち支持し
てなるカーポートにおいて、吊り材3の屋根体1側の端
部に支持片20、屋根体1の前枠6に連係片21を設け
て構成されている。
【0012】この屋根体1は、前枠6、後枠7及び左右
の側枠8、8から方形状に枠組みした枠体5と、枠体5
の内側に適宜設けた梁材9と、枠体5の下面に張設した
屋根パネル10とから構成されている。一方、支柱2
は、駐車スペースの片側に少なくとも2本立設される棒
状部材で、駐車スペースの奥行きが長い場合には、より
多くの支柱2が立設される。この支柱2の頂部には、連
結ブラケット14が固定されており、この連結ブラケッ
ト14に吊り材3の支柱2側の端部が連結されている。
また吊り材3の屋根体1側の端部は、屋根体1の前枠6
に連結されている。なお、これら屋根体1、支柱2及び
吊り材3は、アルミニウムの押出し型材により形成され
ている。
の側枠8、8から方形状に枠組みした枠体5と、枠体5
の内側に適宜設けた梁材9と、枠体5の下面に張設した
屋根パネル10とから構成されている。一方、支柱2
は、駐車スペースの片側に少なくとも2本立設される棒
状部材で、駐車スペースの奥行きが長い場合には、より
多くの支柱2が立設される。この支柱2の頂部には、連
結ブラケット14が固定されており、この連結ブラケッ
ト14に吊り材3の支柱2側の端部が連結されている。
また吊り材3の屋根体1側の端部は、屋根体1の前枠6
に連結されている。なお、これら屋根体1、支柱2及び
吊り材3は、アルミニウムの押出し型材により形成され
ている。
【0013】ここで、この吊り材3の屋根体1側の端部
と屋根体1の前枠6との連結は、図3〜5に示すよう
に、吊り材3の屋根体1側の端部に設けた支持片20
と、前枠6に設けた連係片21とを介して行われてい
る。この吊り材3の支持片20は、吊り材3の上面に設
けられる略方形の板状部材で、その底面20bを吊り材
3に適合する湾曲状とされている。また左右の両側には
吊り材3の長手方向に沿ったリブ片20cが形成され、
このリブ片20cの各々には、上方に延出した突片20
aが形成されている。そして、この支持片20は、吊り
材3の上面にネジ20dを介して固定されている。
と屋根体1の前枠6との連結は、図3〜5に示すよう
に、吊り材3の屋根体1側の端部に設けた支持片20
と、前枠6に設けた連係片21とを介して行われてい
る。この吊り材3の支持片20は、吊り材3の上面に設
けられる略方形の板状部材で、その底面20bを吊り材
3に適合する湾曲状とされている。また左右の両側には
吊り材3の長手方向に沿ったリブ片20cが形成され、
このリブ片20cの各々には、上方に延出した突片20
aが形成されている。そして、この支持片20は、吊り
材3の上面にネジ20dを介して固定されている。
【0014】一方、連係片21は、前枠6の上面のうち
の吊り材3に対応する位置に設けられる略門型部材で、
その両脇下部には固定片21cが設けられている。また
その上片21aには上記支持片20の突片20aに対応
する位置に係合孔21bが形成されており、この係合孔
21bに突片20aが挿入自在とされている。この連係
片21の左右の立設片の略中間部には肉厚部21dが形
成されており、この肉厚部21dを中心として、連係片
21の内部空間が吊り材3と略同幅の上空間部21fと
吊り材3より広幅の下空間部21gとに2分されてい
る。またこの肉厚部21d付近には、ボルト24を貫通
可能とする孔部21e,21eが形成されている。
の吊り材3に対応する位置に設けられる略門型部材で、
その両脇下部には固定片21cが設けられている。また
その上片21aには上記支持片20の突片20aに対応
する位置に係合孔21bが形成されており、この係合孔
21bに突片20aが挿入自在とされている。この連係
片21の左右の立設片の略中間部には肉厚部21dが形
成されており、この肉厚部21dを中心として、連係片
21の内部空間が吊り材3と略同幅の上空間部21fと
吊り材3より広幅の下空間部21gとに2分されてい
る。またこの肉厚部21d付近には、ボルト24を貫通
可能とする孔部21e,21eが形成されている。
【0015】そして図4、5に示すように、連係片21
の内部空間に吊り材3の屋根体1側の端部を挿入した状
態において、上記支持片20の突片20aを連係片21
の係合孔21bに係止させている。そして、連係片21
の孔部21e,21e及び吊り材3に設けた孔部3a,
3aを介して、ボルト24が吊り材3と連係片21に貫
通挿入されており、このボルト24の先端にナット25
が締結されて、吊り材3の端部と屋根体1の前枠6とが
連係されている。本発明ではこのような連結構造を採用
しているので、前枠6を吊り材3の端部に係止させて仮
支持することができ、1人での組付け作業が容易とな
る。特に連係片21の内部空間は上空間部21fと下空
間部21gとを有するので、まず広幅の下空間部21g
に吊り材3の端部を挿入し、その後前枠6を降ろすこと
によって、自動的に狭幅の上空間部21fに吊り材3の
端部が入込み、当初から狭幅の空間部に挿入する場合に
比べ、組立て作業が一層容易となっている。
の内部空間に吊り材3の屋根体1側の端部を挿入した状
態において、上記支持片20の突片20aを連係片21
の係合孔21bに係止させている。そして、連係片21
の孔部21e,21e及び吊り材3に設けた孔部3a,
3aを介して、ボルト24が吊り材3と連係片21に貫
通挿入されており、このボルト24の先端にナット25
が締結されて、吊り材3の端部と屋根体1の前枠6とが
連係されている。本発明ではこのような連結構造を採用
しているので、前枠6を吊り材3の端部に係止させて仮
支持することができ、1人での組付け作業が容易とな
る。特に連係片21の内部空間は上空間部21fと下空
間部21gとを有するので、まず広幅の下空間部21g
に吊り材3の端部を挿入し、その後前枠6を降ろすこと
によって、自動的に狭幅の上空間部21fに吊り材3の
端部が入込み、当初から狭幅の空間部に挿入する場合に
比べ、組立て作業が一層容易となっている。
【0016】なお、連結作業の容易化のためには、支持
片20及び連係片21とは、前枠6を吊り材3の他端に
仮支持可能とするものであればよく、本実施形態の他、
種々の構成をとることができる。例えば、支持片20の
底面20bは円弧状に湾曲しているが、吊り材3の断面
形状が異なれば、支持片20の底面20bもそれに伴っ
て変更される。また、連係片21の前枠6への固定方法
も、種々の方法を用いることができる。本実施形態で
は、最もポピュラーで且つ作業が簡単な構造として、前
枠6の上面にリップ付き溝6aを形成しておき、その内
側に挿入されたライナ部材22に、連係片21の固定片
21cをボルト23で締結する構造が採用されている。
片20及び連係片21とは、前枠6を吊り材3の他端に
仮支持可能とするものであればよく、本実施形態の他、
種々の構成をとることができる。例えば、支持片20の
底面20bは円弧状に湾曲しているが、吊り材3の断面
形状が異なれば、支持片20の底面20bもそれに伴っ
て変更される。また、連係片21の前枠6への固定方法
も、種々の方法を用いることができる。本実施形態で
は、最もポピュラーで且つ作業が簡単な構造として、前
枠6の上面にリップ付き溝6aを形成しておき、その内
側に挿入されたライナ部材22に、連係片21の固定片
21cをボルト23で締結する構造が採用されている。
【0017】この他、支持片20の突片20aを鈎状と
して連係片21への係止を一層確実なものとしてもよ
い。あるいは、連係片21の上片21aに孔部21eで
なく下方へ突出する突片を設け、この突片と支持片20
の突片20aとを互いに係合可能な構造としてもよい。
ただし、これら支持片20や連係片21が、屋根体1や
吊り材3と同様にアルミニウムの押出し型材により形成
される場合には、本実施形態のような形状が製作上最も
都合がよい。
して連係片21への係止を一層確実なものとしてもよ
い。あるいは、連係片21の上片21aに孔部21eで
なく下方へ突出する突片を設け、この突片と支持片20
の突片20aとを互いに係合可能な構造としてもよい。
ただし、これら支持片20や連係片21が、屋根体1や
吊り材3と同様にアルミニウムの押出し型材により形成
される場合には、本実施形態のような形状が製作上最も
都合がよい。
【0018】次に、吊り材3と屋根体1との連係角度
と、連係構造の関係を詳述する。まず前提として、前枠
6の上面が略水平状であるのに対し、吊り材3は傾斜状
に配置されているので、これら両部材間には相対的に一
定の角度差が生じている。この角度差を解消するため、
図3、4に示すように、連係片21の上片21aは略水
平とされる一方、支持片20の上面20cは吊り材3の
上面に対して傾斜状に形成されている。そして、連結時
には連係片21の上片21aと支持片20の上面20c
とが互いに同角度となり、互いに面当接するように構成
されて、角度差が解消されている。
と、連係構造の関係を詳述する。まず前提として、前枠
6の上面が略水平状であるのに対し、吊り材3は傾斜状
に配置されているので、これら両部材間には相対的に一
定の角度差が生じている。この角度差を解消するため、
図3、4に示すように、連係片21の上片21aは略水
平とされる一方、支持片20の上面20cは吊り材3の
上面に対して傾斜状に形成されている。そして、連結時
には連係片21の上片21aと支持片20の上面20c
とが互いに同角度となり、互いに面当接するように構成
されて、角度差が解消されている。
【0019】ここで、カーポートの幅は駐車しようとす
る車の車幅に合せて、3m、2.7m及び2.4mの3
種があり、それに応じて吊り材3の傾斜角度が異なるた
め、吊り材3の端部と屋根体1の前枠6との連結角度も
異なる。そこで、図6に示すように、支持片20も上面
20cの角度の異なるタイプを3種類用意しておき、カ
ーポートの幅に応じた支持片20を選択することによっ
て、すべての種類のカーポートに適切に対応できるよう
にされている。これにより、このような傾斜角度の異な
る吊り材3に対して、共通の連係片21を使用すること
とができる。なお、逆に、支持片20を共通として、連
係片21の上片21aを異なる角度とすることできる。
る車の車幅に合せて、3m、2.7m及び2.4mの3
種があり、それに応じて吊り材3の傾斜角度が異なるた
め、吊り材3の端部と屋根体1の前枠6との連結角度も
異なる。そこで、図6に示すように、支持片20も上面
20cの角度の異なるタイプを3種類用意しておき、カ
ーポートの幅に応じた支持片20を選択することによっ
て、すべての種類のカーポートに適切に対応できるよう
にされている。これにより、このような傾斜角度の異な
る吊り材3に対して、共通の連係片21を使用すること
とができる。なお、逆に、支持片20を共通として、連
係片21の上片21aを異なる角度とすることできる。
【0020】次に、屋根体1と支柱2との連結構造及び
屋根体1の構造について、若干説明する。図7を参照す
ると、屋根体1の後枠7を支柱2に固定するのに使用す
る支持ブラケット27が示されている。この支持ブラケ
ット27は、支柱2にボルト28によって固定されてお
り、その先端の支持部27aに屋根体1の後枠7がボル
ト29によって所定角度で固定されている。なお、この
作業は、後枠7を一対の支柱2にそれぞれ固定された支
持ブラケット27の支持部27aに載せた後行うため、
支持ブラケット27を作業台に仮置きすることなく、1
人で容易に行うことができる。
屋根体1の構造について、若干説明する。図7を参照す
ると、屋根体1の後枠7を支柱2に固定するのに使用す
る支持ブラケット27が示されている。この支持ブラケ
ット27は、支柱2にボルト28によって固定されてお
り、その先端の支持部27aに屋根体1の後枠7がボル
ト29によって所定角度で固定されている。なお、この
作業は、後枠7を一対の支柱2にそれぞれ固定された支
持ブラケット27の支持部27aに載せた後行うため、
支持ブラケット27を作業台に仮置きすることなく、1
人で容易に行うことができる。
【0021】また図7〜10は、屋根体1の梁材9を前
枠6や後枠7に簡単で短時間に連結固定するための連結
補助部材30を示している。この連結補助部材30は、
梁材9の前後に設けられる方形薄板状の金属板で、その
四隅にはネジ孔30bが、中央部にはコ字形の舌片30
aが設けられている。この舌片30aは、連結補助部材
30本体との間に梁材9の端部が挿入できる高さに持ち
上げられている。そして図10に示すように、この連結
補助部材30本体と舌片30aとの間に梁材9の端部が
挟込まれ、ネジ31によって固定されている。そしてさ
らに、図7に示すように、この連結補助部材30を介し
て梁材9が前枠6及び後枠7の張出部に載置され、ネジ
32を用いて締結固定されている。この構造によれば、
梁材9を前枠6及び後枠7に対して載置して固定でき、
固定作業が上方から下方を向いて行う作業にできるた
め、従来の下側からの作業に比べて、自動ネジ締め器等
の重量物を用いても楽であると共にゴミなどが目に入る
といった恐れもなく好ましい。また、各梁材9について
1本ずつ前枠6及び後枠7に締結固定するため、梁材9
を支えておく力もそれ程要求されない。
枠6や後枠7に簡単で短時間に連結固定するための連結
補助部材30を示している。この連結補助部材30は、
梁材9の前後に設けられる方形薄板状の金属板で、その
四隅にはネジ孔30bが、中央部にはコ字形の舌片30
aが設けられている。この舌片30aは、連結補助部材
30本体との間に梁材9の端部が挿入できる高さに持ち
上げられている。そして図10に示すように、この連結
補助部材30本体と舌片30aとの間に梁材9の端部が
挟込まれ、ネジ31によって固定されている。そしてさ
らに、図7に示すように、この連結補助部材30を介し
て梁材9が前枠6及び後枠7の張出部に載置され、ネジ
32を用いて締結固定されている。この構造によれば、
梁材9を前枠6及び後枠7に対して載置して固定でき、
固定作業が上方から下方を向いて行う作業にできるた
め、従来の下側からの作業に比べて、自動ネジ締め器等
の重量物を用いても楽であると共にゴミなどが目に入る
といった恐れもなく好ましい。また、各梁材9について
1本ずつ前枠6及び後枠7に締結固定するため、梁材9
を支えておく力もそれ程要求されない。
【0022】次に、本発明の前枠支持構造を採用したカ
ーポートの施工方法を説明する。本発明に係る前枠支持
構造を採用した片持式カーポートの施工方法では、従来
と異なり1人の作業員により、全ての作業を容易に行え
るようになっていることを特徴とする。
ーポートの施工方法を説明する。本発明に係る前枠支持
構造を採用した片持式カーポートの施工方法では、従来
と異なり1人の作業員により、全ての作業を容易に行え
るようになっていることを特徴とする。
【0023】まず初めに、駐車スペースに沿って必要本
数の支柱2を立設し、立設した各支柱2の頂部に連結ブ
ラケット14を固定する。そして、この連結ブラケット
14に、予め屋根体1側の端部に支持片20を締結固定
した吊り材3を、所定角度で固定する。次に、前枠6を
各吊り材3の下端部にそれぞれ仮支持させる。この仮支
持は、各吊り材3の下端部に取り付けられた支持片20
を前枠6に予め取り付けられた門型の連係片21内に挿
入し、支持片20の突片20aを連係片21の係合孔2
1bに嵌め合わせることにより簡単に達成することがで
きる。具体的には、作業員は、前枠6をほぼ水平に支え
ながら、吊り材3の支持片20を前枠6の連係片21内
に挿入するだけで、この作業を完了することができる。
そして、前枠6を複数本の吊り材3で仮支持させた後、
各支持片20と連係片21とをボルト24及びナット2
5を用いて強固に締結固定する。
数の支柱2を立設し、立設した各支柱2の頂部に連結ブ
ラケット14を固定する。そして、この連結ブラケット
14に、予め屋根体1側の端部に支持片20を締結固定
した吊り材3を、所定角度で固定する。次に、前枠6を
各吊り材3の下端部にそれぞれ仮支持させる。この仮支
持は、各吊り材3の下端部に取り付けられた支持片20
を前枠6に予め取り付けられた門型の連係片21内に挿
入し、支持片20の突片20aを連係片21の係合孔2
1bに嵌め合わせることにより簡単に達成することがで
きる。具体的には、作業員は、前枠6をほぼ水平に支え
ながら、吊り材3の支持片20を前枠6の連係片21内
に挿入するだけで、この作業を完了することができる。
そして、前枠6を複数本の吊り材3で仮支持させた後、
各支持片20と連係片21とをボルト24及びナット2
5を用いて強固に締結固定する。
【0024】一方、支柱2の所定高さ位置に固定された
支持ブラケット27にも、後枠7をボルト28を用いて
締結固定する。後枠7も、支持ブラケット27の支持部
27aに載せることにより仮支持できるから、支持ブラ
ケット27を支えることなく両者を締結固定することが
できる。
支持ブラケット27にも、後枠7をボルト28を用いて
締結固定する。後枠7も、支持ブラケット27の支持部
27aに載せることにより仮支持できるから、支持ブラ
ケット27を支えることなく両者を締結固定することが
できる。
【0025】次に、前枠6と後枠7との間に架け渡す梁
材9の両端に、連結補助部材30を固定し、これを前枠
6と後枠7の所定位置にねじ32を用いて載置固定す
る。そして、全ての梁材9を前枠6と後枠7とに締結固
定した後、側枠8、8で前枠6及び後枠7の端部同志を
連結する。そして、最後に、屋根パネル10を枠体5に
隙間無く張設して屋根体1を完成する。
材9の両端に、連結補助部材30を固定し、これを前枠
6と後枠7の所定位置にねじ32を用いて載置固定す
る。そして、全ての梁材9を前枠6と後枠7とに締結固
定した後、側枠8、8で前枠6及び後枠7の端部同志を
連結する。そして、最後に、屋根パネル10を枠体5に
隙間無く張設して屋根体1を完成する。
【0026】
【発明の効果】このような本発明によれば、吊り材に
は、その屋根体側の端部に支持片を設けてなり、屋根体
の前枠には、吊り材と対応する位置に連係片を設けてな
り、前枠の連係片を上記吊り材の支持片に連係させるこ
とにより、屋根体の前枠を吊り材に仮支持自在としてな
るので、前枠を吊り材に仮支持させて手を離すことがで
きるので、前枠を作業台に仮置きしなくても吊り材と前
枠との締結が可能となり1人の作業員でも施工を容易に
行うことができる。
は、その屋根体側の端部に支持片を設けてなり、屋根体
の前枠には、吊り材と対応する位置に連係片を設けてな
り、前枠の連係片を上記吊り材の支持片に連係させるこ
とにより、屋根体の前枠を吊り材に仮支持自在としてな
るので、前枠を吊り材に仮支持させて手を離すことがで
きるので、前枠を作業台に仮置きしなくても吊り材と前
枠との締結が可能となり1人の作業員でも施工を容易に
行うことができる。
【0027】しかも請求項2記載の本発明によれば、上
記吊り材の支持片には上方に延出した係止片を設け、上
記前枠の連係片を略門型に形成する共にその上片に係合
孔を形成し、上記支持片の係止片を上記連係片の係合孔
に挿入係止させることにより、連係片を支持片に連係さ
せてなることにより、係止片と係合孔との係止によって
連係片と支持片とを一層確実に連係させることができ、
仮保持の信頼性を向上させることができる。
記吊り材の支持片には上方に延出した係止片を設け、上
記前枠の連係片を略門型に形成する共にその上片に係合
孔を形成し、上記支持片の係止片を上記連係片の係合孔
に挿入係止させることにより、連係片を支持片に連係さ
せてなることにより、係止片と係合孔との係止によって
連係片と支持片とを一層確実に連係させることができ、
仮保持の信頼性を向上させることができる。
【0028】さらに請求項3記載の本発明によれば、前
枠の連係片は、その内部空間に、吊り材と略同幅の上空
間部と、吊り材より広幅の下空間部とを有してなること
により、まず広幅の下空間部に吊り材の端部を挿入して
手を離すことによって、自動的に狭幅の上空間部に吊り
材の端部が入込み、当初から狭幅の空間部に挿入する場
合に比べ、組立て作業が一層容易となる。
枠の連係片は、その内部空間に、吊り材と略同幅の上空
間部と、吊り材より広幅の下空間部とを有してなること
により、まず広幅の下空間部に吊り材の端部を挿入して
手を離すことによって、自動的に狭幅の上空間部に吊り
材の端部が入込み、当初から狭幅の空間部に挿入する場
合に比べ、組立て作業が一層容易となる。
【図1】本発明の一実施形態におけるカーポートの正面
図である。
図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の要部分解斜視図である。
【図4】図1の要部側面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】吊り材に応じて角度を変えた支持片の概念図で
ある。
ある。
【図7】図1の要部断面図である。
【図8】連結補助部材の斜視図である。
【図9】連結補助部材を梁材に取付ける前の状態を示す
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図10】連結補助部材を梁材に取付けた後の状態を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図11】従来の片持式カーポートの全体斜視図であ
る。
る。
【図12】従来の片持式カーポートの要部分解斜視図で
ある。
ある。
1 屋根体 2 支柱 3 吊り材 5 枠体 6 前枠 7 後枠 8 側枠 9 梁材 10 屋根パネル 11 L字形固定金具 12、23、24、28、29 ボルト 13、25 ナット 14 連結ブラケット 20 支持片 21 連係片 22 ライナ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 弘 東京都江東区木場2丁目7番23号 新日軽 株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 方形状の屋根体を支柱と吊り材とにより
片持状に吊持ち支持してなる下記要件を備えたことを特
徴とするカーポートの屋根体支持構造。 (イ)上記吊り材には、その屋根体側の端部に支持片を
設けてなる。 (ロ)上記屋根体の前枠には、吊り材と対応する位置に
連係片を設けてなる。 (ハ)上記前枠の連係片を上記吊り材の支持片に連係さ
せることにより、屋根体の前枠を吊り材に仮支持自在と
してなる。 - 【請求項2】 上記吊り材の支持片には上方に延出した
係止片を設け、上記前枠の連係片を略門型に形成する共
にその上片に係合孔を形成し、上記支持片の係止片を上
記連係片の係合孔に挿入係止させることにより、連係片
を支持片に連係させてなることを特徴とする請求項1記
載のカーポートの屋根体支持構造。 - 【請求項3】 上記前枠の連係片は、その内部空間に、
吊り材と略同幅の上空間部と、吊り材より広幅の下空間
部とを有してなることを特徴とする請求項2記載のカー
ポートの屋根体支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35167695A JPH09177346A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | カーポートの屋根体支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35167695A JPH09177346A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | カーポートの屋根体支持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09177346A true JPH09177346A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18418872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35167695A Pending JPH09177346A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | カーポートの屋根体支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09177346A (ja) |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP35167695A patent/JPH09177346A/ja active Pending
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