JPH09176956A - 刺繍と、刺繍模様の設計方法及び設計装置 - Google Patents

刺繍と、刺繍模様の設計方法及び設計装置

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JPH09176956A
JPH09176956A JP33944495A JP33944495A JPH09176956A JP H09176956 A JPH09176956 A JP H09176956A JP 33944495 A JP33944495 A JP 33944495A JP 33944495 A JP33944495 A JP 33944495A JP H09176956 A JPH09176956 A JP H09176956A
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embroidery pattern
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JP33944495A
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Kenzo Doi
憲三 土肥
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DATSUKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体的なイメージを与える刺繍模様や、複雑
な形状の刺繍模様を容易に設計できるようにする。 【解決手段】 初期形状入力ルーチンを実行して刺繍模
様の形状を決定する点列に基づいてx−y座標系上での
輪郭線を生成する(S10)。このx−y座標系に対し
て傾斜や歪みを持ったメッシュ枠を指定し(S30)、
このメッシュ枠の変形状態に従って刺繍模様の輪郭線を
変形し、この変形後の輪郭線を外形線とする処理を実行
する(S40)。必要に応じて形状の調整を行った後
(S60)、この外形線の中にメッシュ枠の変形状態に
対応して形状が変化する網目を配した状態となるように
刺繍データを生成する(S70)。この間、最初に入力
した刺繍模様がどの様なイメージとなるかを把握できる
ように、変形途上にある刺繍模様とメッシュ枠とを重ね
て画面に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刺繍と、刺繍模様
の設計方法及び設計装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】刺繍で
は、一般に、平面的な図形等しか表現ができず、立体感
はわずかである。また、例えば、地球儀の様な模様を刺
繍しようとすると、模様を作図する段階において地球儀
の曲線に沿うように地図を描かねばならず、非常に面倒
であった。しかも、湾曲状態を微調整しようとすると、
きわめて面倒な作業を強いられることとなった。
【0003】そして、この様な問題もあることから、湾
曲面や球を感じさせるような立体的イメージの刺繍を行
うことは困難であった。そこで、本発明は、立体的なイ
メージを与える刺繍を提供することを第1の目的とす
る。また、この様な刺繍を行うための刺繍模様の設計を
容易にすることを第2の目的とする。なお、この第2の
目的を達成するために発明された刺繍模様設計装置は、
平面的な刺繍模様の設計においても、十分にその効果を
発揮するものであって、立体的刺繍模様の設計以外にも
用い得ることをも目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発
明の効果】本発明の刺繍は、刺繍模様の輪郭線内に、縫
目により表現される単位模様を連続的に並べて、全体に
地模様を与えられた刺繍であって、該地模様を構成する
各単位模様の大きさや形状を、並びの方向に沿って連続
的に変化させることで立体的なイメージを形成したこと
を特徴とする。ここで、前記単位模様は、その外形線に
沿ったステッチにより表現されてもよいし、その外形線
を針落ち点とする縫目により内部を埋められて表現され
ていてもよい。
【0005】例えば図1(A)の様な四角形の単位模様
による地模様を与えて模様全体をメッシュで表現した刺
繍とすることで、立体的なイメージを形成することがで
きる。この場合、縫目による表現としては、図1(B)
に例示するような歩きステッチ、同図(C)に例示する
ようなチェーンステッチはもちろん、同図(D)に例示
するような振り幅の小さいサテンステッチによる表現
等、外形線上に形成される縫目を用いることができる。
また、図2に示すようなサテンステッチや、図3に示す
様な平行タタミステッチ等も有効である。なお、図3
(A)中の●は、タタミステッチの針落ち点を表してい
る。平行タタミステッチにおいても、図3(B)に示す
様に、縦横の縫目を用いる様にしても構わない。
【0006】また、地模様としては、図1〜図3に示し
たようなメッシュはもちろん、図4に示すように特定の
単位模様が上下左右に並んだ模様として表現されるもの
であってもよい。本発明としての地模様の特徴は、地模
様を構成する単位模様が同一形状ではなく、連続的に変
化している点にある。
【0007】こうして特殊な地模様との組合せで表現さ
れた本発明の刺繍は、地模様を構成する単位模様の大き
さや形状が連続的に変化することにより、見る者に遠近
感を与える。従って、立体的なイメージを与えることが
できる。なお、本発明の刺繍においては、刺繍模様の輪
郭線をステッチによって際立たせておくと見やすくな
り、立体的印象をより一層強くすることを期待できる。
【0008】また、本発明の刺繍模様設計方法は、刺繍
模様の形状を決定する点列に基づいて所定の平面座標系
上での輪郭線を生成し、この平面座標系に対して傾斜や
歪みを持った枠を設定し、該枠の変形状態に従って刺繍
模様の輪郭線を変形し、この変形後の輪郭線を外形線と
し、該外形線の中に前記枠の変形状態に対応して大きさ
や形状が変化する単位模様を連続的に配して地模様を与
えた状態となるように刺繍データを生成することを特徴
とする。
【0009】この方法によれば、最初の刺繍模様設計段
階では、最終的な形状を意識することなく、普通に刺繍
模様を設計すればよい。そして、平面座標系に対して傾
斜や歪みを持った枠を設定するだけで所望の立体的印象
の刺繍模様を形成するための外形線データが得られる。
設計者は、枠という媒体を通じて変形作業を行うので、
曲面の認識等が容易となる。そして、こうして立体的印
象を与え得る刺繍模様の外形線データが完成したら、さ
らに、この外形線の中に枠の変形状態に対応して大きさ
や形状が変化する単位模様を配する様に刺繍データを生
成することで、上述の様な立体的印象を与える刺繍模様
を容易に設計することができる。ここで用いる枠として
はメッシュ状の網目が入った枠が望ましい。そして、枠
の変形に従って各網目も変形したものを見ながら刺繍模
様の立体表現を認識しつつ模様の設計を行える様にする
とよい。
【0010】この方法は、次の様な本発明の刺繍模様設
計装置により実現することができる。かかる本発明の刺
繍模様設計装置は、所定の平面座標系において刺繍模様
の形状を決定する点列データに基づいて生成される刺繍
模様の輪郭線に基づき、画面上に刺繍模様を描画するよ
うに構成された刺繍模様設計装置において、前記描画さ
れた刺繍模様を覆うように、前記平面座標系に対して傾
斜や歪みを有する枠を被せ、該枠の傾斜や歪みに応じて
前記刺繍模様の輪郭線を変形させ、該輪郭線を変形され
た刺繍模様を画面上に描画し直す刺繍模様変形手段と、
該描画し直された刺繍模様の輪郭線に基づいて、刺繍の
ためのデータを生成する刺繍データ生成手段とを備える
ことを特徴とする。
【0011】この刺繍模様設計装置によれば、例えば、
画面上の座標点をマウス等のポインティングデバイスで
指定したり、既に形状データとして登録されているデー
タを読み出したりして点列データを与えてやると、この
最初に与えられた点列データに基づいて刺繍模様の平面
的な形状が画面に描画される。ポインティングデバイス
で点列を入力する場合、イメージスキャナ等から下絵を
読み込んでおき、これをなぞるように入力する手段を備
えておくと便利である。この場合、下絵は、最終的な形
状を意識することなく、傾斜や歪みのない単純で平面的
な図形として描いておけば足りる。点列データから輪郭
線を生成するに当たっては、スプライン曲線、ベジェ曲
線、放物線混合曲線、Bスプライン曲線等により定義さ
れる自由曲線や、直線を用いる。
【0012】ここまでは、既存の刺繍模様設計装置と同
様である。本発明装置の特徴は、ここからの処理にあ
る。設計者は、こうして表示されている画面上で、刺繍
模様に枠を被せる。この枠が、平面座標系に対して最初
から変形されたものであるとき、刺繍模様変形手段は、
この枠の変形状態を反映する様に刺繍模様の輪郭線を変
形させる。最初に被せた枠が傾斜=0,歪み=0の場合
には、輪郭線はそのまま変形されないこととなる。
【0013】本発明においては、一旦被せた枠を変形さ
せる手段をも備える様にしておくとよい。こうすること
で、最初は変形されていない枠を被せておき、そこから
この枠の変形を行って、ちょうど、平らな紙を丸めたり
ひねったりするように枠を徐々に変形させて、刺繍模様
を同様に徐々に丸まったりひねられたりした様な輪郭線
となる様に変形することができ、次第に所望の刺繍模様
へと近づけていくことができる。もちろん、ひねったり
丸めたりではなく、透視図法に倣った様な変形を加えて
もよい。こうした変形の過程は、画面上に刺繍模様を再
描画することでビジュアルに確認することができる。従
って、設計者は画面を見て変形の進行状況を確認しつつ
イメージ通りに刺繍模様を変形させていくことができ
る。
【0014】なお、本発明においては、予めいくつかの
変形パターンに従って変形されている枠のデータを記憶
しておき、この中から枠を選択するように構成しておく
とよい。最初から全く自由に枠を変形させるのではかえ
って自由度が高すぎてやり難い場合もあるので、いくつ
かの変形パターンの中から自分のイメージに一番近いも
のを選び、その後で微調整する様にしておけば、一層操
作が容易となるからである。また、これらの変形パター
ンのいずれかをそのまま適用すればよいなら、単に枠を
選ぶだけでよく、きわめて簡単に設計を行うことができ
るからである。
【0015】また、前記枠としては、複数の枠線によっ
て網目状に構成されたメッシュ枠を用いるとよい。こう
しておくと、枠を変形することによりメッシュ枠の網目
も変形され、これが全体の立体的印象を設計者に想像さ
せるのに役立つからである。この場合、前記刺繍模様変
形手段は、メッシュの枠と重ならない位置の輪郭線に対
しては、当該輪郭線を挟む枠線の変形状態を補間した変
形状態となるように輪郭線の変形を行うようにしておく
とよい。
【0016】こうして設計者は、枠の変形に応じて描画
し直される画面を見ながら、刺繍模様を所望の形状に変
形していけばよい。そして、所望の形状になったら、刺
繍データ生成手段を作動させて刺繍のためのデータを生
成すればよい。この様に、本発明の刺繍模様設計装置に
よれば、複雑に湾曲した形状の刺繍模様であっても、最
初はそのような湾曲のない単純な形状の刺繍模様を入力
しておき、そこから紙を曲げたり丸めたりする様に枠を
変形させるだけでよく、設計を容易に行えるようにな
る。
【0017】そして、本発明の刺繍を設計するには、特
に、前記刺繍データ生成手段は、前記枠の変形状態に応
じて大きさや形状が変化する複数の単位模様による地模
様を与えられた状態となるように刺繍データを生成する
ものとして構成しておくとよい。より具体的には、前記
刺繍データ生成手段は、単位模様を並べてなる地模様で
あって、該各単位模様を前記枠の変形状態に合わせて変
形された地模様を与える変形地模様付与手段と、該変形
された地模様を前記刺繍模様に重ね合わせ、該刺繍模様
の輪郭線の内側に入っている各単位模様に基づいて針落
ち点を設定する地模様針落ち点設定手段とを備えるもの
として構成するとよい。
【0018】この場合、前記地模様針落ち点設定手段
は、歩き縫い等の様に、地模様を構成する各単位模様の
外形線に沿ったステッチを形成する様に針落ち点を設定
する様にしてもよいし、サテンステッチやタタミステッ
チ等の様に、地模様の各単位模様の外形線を針落ち点と
する縫目により単位模様の内部を埋める様に針落ち点を
設定する様にしてもよい。
【0019】なお、取り扱いの容易さという点では、前
記平面座標系が二次元直交座標系であり、前記枠が縦方
向の線分と横方向の線分とで囲まれたものであって、前
記刺繍模様変形手段は、二次元直交座標系の座標軸を、
前記枠の縦横の線分とする座標系へと座標変換する条件
に従って、前記刺繍模様の輪郭線の変形を行うように構
成しておくとよい。紙を丸めたようなイメージ等を設計
者が把握し易いからである。
【0020】なお、枠を自由に変形できるようにする場
合、前記刺繍模様変形手段により刺繍模様の輪郭線を変
形した結果、刺繍模様に裏返りが生じた場合にはエラー
を報知するエラー報知手段を備えるようにしておくとよ
い。自由に設計できるのはよいが、輪郭線が裏返った状
態まで枠を変形してしまうと、最終的な刺繍データが形
成できなくなるから、これを設計者に報知して訂正させ
るためである。
【0021】この様に、本発明によれば、従来にない立
体的イメージを与える様な刺繍模様を提供することがで
き、また、この様な刺繍模様の設計を容易に行うことが
できる。また、本発明の設計方法及び設計装置によれ
ば、枠の変形に応じて、一つの平面形状データから種々
の刺繍模様を設計することができる。従って、既存デー
タ等を有効に活用することができるという効果がある。
【0022】また、本発明の他の刺繍模様設計方法は、
単位模様を連続的に並べて構成され、各単位模様の大き
さや形状を連続的に変化させた地模様を、刺繍模様と重
ね合わせ、この重なり部分内の各単位模様の輪郭線に沿
って縫目線を形成するように刺繍データを生成すること
を特徴とする。
【0023】この方法では、刺繍模様自体は当初入力し
た通りの形状であるけれども、その中に表現される地模
様が連続的に単位模様の大きさや形状を変化させられた
刺繍を行うためのデータを形成することができる。この
様な刺繍も本発明の刺繍に含まれている。そして、立体
的イメージを与えるという点ではここまで説明してきた
刺繍と同様の効果を奏することができる。
【0024】以上、本発明における課題を解決するため
の手段、発明の実施の形態及び発明の効果について詳述
したが、さらに、実施例を用いて、より具体的な説明を
加える。
【0025】
【実施例】実施例の刺繍模様設計装置は、図5に示す様
に、デザイン画を入力するためのイメージスキャナ10
と、刺繍模様の外形を数値化した形状データ、一針デー
タといった刺繍用データの作成を行うデータ作成装置2
0とから構成される。
【0026】イメージスキャナ10は、カラー識別機能
を有しており、色付のデザイン画から画像情報を取り込
むためのものである。このイメージスキャナ10は、デ
ータ作成装置20に接続されており、取り込んだ画像情
報をデータ作成装置20へと入力するように構成されて
いる。また、この実施例では、A4サイズの図面の読み
込みが可能なものである。
【0027】データ作成装置20は、キーボード21
と、マウス22と、カラーディスプレイ23と、レーザ
プリンタ24と、X−Yプロッタ25と、フロッピーデ
ィスクドライブユニット(FDD)26と、ハードディ
スクドライブユニット(HDD)27と、CD−ROM
ドライブユニット(CDD)28とが接続されたマイク
ロコンピュータ30である。
【0028】この実施例では、CDD28には、既存の
文字、図形、模様をビットマップデータとして多数記憶
したCD−ROMを装着して使用する。この場合、文
字、図形、模様は、刺繍模様を対象としたものに限ら
ず、各種のイラストやキャラクタなどのグラフィックデ
ータをも含む。
【0029】また、HDD27には、後述する刺繍模様
設計プログラムや、既に作成されている刺繍模様の形状
データ(座標点とベジェ関数で表されたデータ)や一針
データ等が格納されている。マイクロコンピュータ30
は、図6に示す様に、CPU31、ROM32、RAM
33を備え、ビットマップデータを展開してカラーディ
スプレイ23上に画像表示を行うためのVRAM34を
備えている。
【0030】RAM33は、ビットマップデータを複数
個別々に記憶し得るような記憶容量を備えている。これ
は、画像読み込みを繰り返し実行した場合に、先に読み
込んだ画像が消えてしまわないようにするためである。
また、CPU31は、バスライン36を介してROM3
2及びRAM33と接続されると共に、I/Oポート3
7を介して、イメージスキャナ10、キーボード21、
マウス22、カラーディスプレイ23、レーザプリンタ
24、X−Yプロッタ25、FDD26、HDD27及
びCDD28と接続されている。
【0031】このマイクロコンピュータ30は、以下に
説明する様なプログラムを実行して刺繍模様の設計を行
うように構成されている。まず、メインルーチンを説明
する。処理を開始すると、図7に示す様に、まず、初期
形状入力ルーチンを実行する(S10)。そして、初期
形状の入力が完了したら、次に、模様を変形するか否か
を問い合わせる(S20)。
【0032】模様を変形する場合には、まず、メッシュ
枠選択ルーチンを実行し(S30)、続いて、模様変形
ルーチンを実行する(S40)。そして、形状の調整を
行うか否かを問い合わせ(S50)、形状調整が必要な
場合には、形状調整ルーチンを実行する(S60)。こ
うして初期形状を所望の形状に変形できたら、刺繍デー
タ生成ルーチンを実行して刺繍データ化を行って処理を
終える(S70)。
【0033】次に、初期形状入力ルーチンの詳細につい
て、図8のフローチャートを参照しつつ説明する。この
ルーチンでは、まず、既存データを読み込むか否かを選
択する(S110)。既存データ読み込みの場合には、
HDD27を駆動して既存の形状データを読み込んでデ
ィスプレイ23に表示する(S120)。
【0034】次に、タイプ入力するか否か選択する(S
130)。タイプ入力の場合には、キーボード21のタ
イプ操作に従って文字列をディスプレイ23に表示して
いく(S140)。この文字列はそのまま刺繍模様とす
ることができるように、形状データ化されたものであ
る。この元となる各文字の形状データは、HDD27に
記憶されている。
【0035】次に、図面読み込みか否かを選択する(S
150)。図面読み込みが選択された場合は、イメージ
スキャナ10を駆動してセットされている図面を読み込
み(S160)、この図面から抽出された画素データに
基づいてディスプレイ23に画像を表示する(S17
0)。そして、この画面を見ながら設計者がマウス22
を操作して刺繍模様の形状を特定するためのポイント採
りを行う(S180)。
【0036】こうして入力完了が指令されるまで必要な
形状入力を行い、刺繍模様の初期形状が定まる(S19
0,S200)。次に、メッシュ枠選択ルーチンにつ
き、図9のフローチャートに従って説明する。
【0037】このルーチンでは、まず、選択可能なメッ
シュ枠(図中「エフェクトフレーム」とネーミングされ
ている。)の一覧を表示し(S410)、デフォルトと
して一覧の先頭のメッシュ枠を表示する(S420)。
この状態を図10に示す。この実施例では、選択可能な
メッシュ枠の種類として、「Wide」、「Zoo
m」、「Wave」、「Perspective」、
「Miscellaneous」といったクラスに大別
され、さらに、各クラス内に複数のパターンを備えてい
る(図11〜図15参照)。
【0038】そして、「了解」がクリックされるまで
は、メッシュ枠の変形率(図中「エフェクト率」とネー
ミングされている。)を変更する指令があれば、指令に
従ってメッシュ枠の形状を変形して表示し直し(S43
0,S440)、クラスの変更があればクラスを変更し
て表示し直し(S450,S460)、選択するメッシ
ュ枠が変更されればこれを変更して表示し直す処理を繰
り返す(S470,S480)。そして、「了解」がク
リックされると(S490=YES)、このとき選択さ
れているメッシュ枠のデータをRAM33に記憶する
(S500)。
【0039】なお、各メッシュ枠は、縦横の多数の線分
によってメッシュを構成したものである。そして、例え
ば「Wide」の1番と4番のメッシュ枠では、横線の
中央を内へへこませる様に、変形の条件が決定されてい
る。そして、変形率を調整することによって、この中央
のへこみを増減できるように構成されている。一方、
「Wave」の1番や2番のメッシュ枠では、横線を波
打った状態に曲げており、変形率を調整することでこの
曲がりを増減できるように構成されている。いずれも変
形率100%とすると最も大きく傾斜したり歪んだりす
る。変形率0%にすると、いずれも縦横の枠線が直交し
た四角いオーソドックスなメッシュ枠になる。
【0040】次に、模様変形ルーチンについて説明す
る。このルーチンでは、まず、図16に示す様に、RA
M33から、上記メッシュ枠選択ルーチンで選択された
メッシュ枠の形状データを読み出す(S510)。そし
て、変形率0%のメッシュ枠(以下、「基本メッシュ
枠」という。)の縦横の枠線を、この読み出されたメッ
シュ枠の枠線の変形状態にするための座標変換の条件を
演算する(S520)。
【0041】次に、RAM33から、初期形状入力ルー
チンにより入力された刺繍模様の形状データを読み出す
(S530)。そして、基本メッシュ枠の中心とこの刺
繍模様の中心とを重ね合わせ、刺繍模様の各線分が基本
メッシュ枠のいずれの枠線に重なりまたは挟まれている
かといった線分の対応関係を特定する(S540)。
【0042】こうして刺繍模様を構成する各線分と基本
メッシュ枠の各枠線との対応関係が特定できたら、こう
して対応関係を特定した枠線の座標変換条件に基づい
て、各線分の方程式を座標変換する(S550)。この
際、線分が2つの枠線に挟まれる位置にある場合には、
この2つの枠線の座標変換条件から補間計算を行って線
分に対する座標変換の条件を求めてこの処理を実行す
る。
【0043】こうして、刺繍模様を構成する各線分の座
標変換が完了したら、この結果を空いている形状データ
記憶領域33bに記憶すると共に、画面上に刺繍模様を
描画する(S560,S570)。さらに、この刺繍模
様に、選択されているメッシュ枠を重ね合わせて表示す
る(S580)。なお、メッシュ枠を重ね合わせて表示
するのは、刺繍模様の立体的なイメージをユーザーが把
握し易くするためである。
【0044】この間の処理の内容を模式図にて説明す
る。まず、選択されたメッシュ枠M1を基本メッシュ枠
M0と対比し、基本メッシュ枠の各枠線m1 ,m2 ,…
等の座標変換の条件を演算する(図17(A))。次
に、基本メッシュ枠M0に初期の刺繍模様S0を重ね合
わせて、線分と枠線の対応関係を特定する(図17
(B))。例えば、線分s1 は、枠線m2 ,m3と対応
するものとして特定される。
【0045】次に、補間演算等を加えながら、各線分に
対する座標変換の条件を演算し、各線分を座標変換す
る。そして、この結果に基づいて、変形後の刺繍模様S
1とその変形条件となったメッシュ枠M1とを重ねて画
面に表示する(図17(C))。
【0046】次に、形状調整ルーチンについて説明す
る。このルーチンでは、図18に示す様に、画面上に表
示されているメッシュ枠M1の各枠線同士の交点の内、
調整可能な交点にポイントマークpを表示し(S61
0;図19参照)、ユーザーがいずれかのポイントマー
クpを指定するのを待つ(S620)。本実施例では、
ポイントマークpは、メッシュ枠M1の交点の内の何点
かに定められている。全ての交点を指定可能とすると操
作が煩雑となるので、交点の内の代表的な何点かだけに
してあるのである。なお、ポイントマークpの指定は、
マウス22のクリックにより行う。
【0047】そして、いずれかのポイントマークpが指
定されたら、その後のマウス22のドラッグ操作に従っ
てポイントマークpの移動位置を演算し(S630)、
当該ポイントマークpを含む枠線の方程式をベジェ関数
に従って演算する(S640)。また、この枠線に対面
する枠線との間で補間計算を行って、間の枠線の方程式
を演算する(S650)。そして、メッシュ枠M1をこ
の方程式に従って変形状態を変えた状態に表示し直す
(S660)。併せて、S640,S650の演算結果
に基づいて、刺繍模様の座標変換をやり直し(S67
0)、このやり直しの結果に基づいて、刺繍模様を描画
し直す(S680)。なお、この間、メッシュ枠M1が
部分的に裏返ってしまった場合には、ブザー音でエラー
を報知し(S690,S700)、エラー直前の状態に
強制的に復帰させる(S710)。刺繍データを生成で
きないような形状に変形してしまわないようにするため
である。メッシュ枠が部分的に裏返っているかどうか
は、網目の枠線同士が交差してしまったかどうか等から
判定することができる。
【0048】こうして形状の調整ができて、マウス22
のリリース操作によってメッシュ枠及び刺繍模様の形状
データを確定し、S500,S560で記憶した各形状
データを更新する(S720,S730)。次に、刺繍
データ生成ルーチンについて説明する。
【0049】このルーチンでは、図20に示す様に、ま
ず、RAM33から刺繍模様S1の形状データを読み出
す(S810)。次に、立体表現形式とするか否かを問
い合わせる(S820)。ここで、立体表現形式にしな
い場合には、刺繍模様を構成するカラムの縫い順、ステ
ッチの種類、縫目のピッチなどといった刺繍のための条
件を設定し、周知の演算方法に従って針落ち点を演算
し、刺繍データを生成する(S830〜S850)。
【0050】一方、立体表現形式にする場合には、RA
M33からメッシュ枠M1の形状データを読み出す(S
860)。そして、刺繍模様S1の形状データとメッシ
ュ枠M1の形状データとを重ね合わせ(S870)、メ
ッシュ枠M1の枠線の内、刺繍模様S1の輪郭線の内側
に存在する部分だけを切り出して抽出する(S88
0)。具体的には、図21に示す様に、刺繍模様S1の
輪郭線の内側と外側とでデータの二値化を行い、メッシ
ュ枠M1と重ねてANDをとって部分的なメッシュ枠M
2を抽出すればよい。
【0051】次に、こうして抽出した部分的なメッシュ
枠M2と刺繍模様S1の形状データとから、メッシュ状
にカラム分割を実行する(S890)。具体的には、図
22に示す様に、元々のカラムCをさらに細かな微小カ
ラムcに分割する。こうしてカラム分割が完了したら、
後は、S830〜S850と同様に、微小カラムcを単
位とした刺繍データを生成する処理を実行する(S90
0〜S920)。そして、生成された刺繍データをHD
D27にデータとして記憶して処理を終了する(S93
0)。
【0052】この実施例により生成された立体形式の刺
繍データに基づいて、どのような刺繍を行うことができ
るかを例示したのが図23である。図から分かる様に、
立体形式の刺繍データによると、メッシュ状の単位模様
の連続的な変形状態が視認でき、見る者に立体感を与え
る。
【0053】そして、この実施例によれば、この様な立
体的な刺繍模様を設計するに当り、最初は平面的な刺繍
模様を設計するだけなので、作業が簡単である。しか
も、立体的な刺繍模様へと変形する操作は、複数のメッ
シュ枠パターンの中から希望のものに最も近いものを選
んで後は微調整をするだけなので、その後の作業も簡単
である。加えて、変形の過程において、メッシュ枠と重
ねて刺繍模様の形状変化を表示するようにしたので、ど
のようなイメージの縫い上がりとなるかの予想が楽であ
る。
【0054】なお、この実施例において、立体形式の刺
繍データを形成しない場合であっても、複雑な湾曲を有
する刺繍模様の設計などにおいては、作業性を改善する
効果を十分に発揮でき、それだけでも大いに価値があ
る。次に、第2実施例について説明する。この第2実施
例は、立体形式の刺繍データの生成の仕方を上述の実施
例(以下、「第1実施例」という。)と変えたものであ
る。
【0055】図24は、その刺繍データ生成ルーチンの
フローチャートである。このフローチャートは、立体表
現形式を選択した場合についてのみ記載したものであ
る。立体表現形式を選択した場合には、まず、第1実施
例のS860〜S890と同様の処理を実行して微小カ
ラムcへのカラム分けを実行する(S1010)。
【0056】そして、元々のカラムCに対して、第1実
施例のS830〜S850と同様に、サテンステッチ又
はタタミステッチによる刺繍データを生成する処理を実
行する(S1020〜S1040)。次に、微小カラム
cに基づいて、このカラムcの外形線上を所定のピッチ
で歩き縫いするための針落ち点を設定し、微小カラムに
対する歩き縫い用の刺繍データを生成する(S105
0)。
【0057】最後に、刺繍模様S1の輪郭線に沿って、
その上を所定のピッチで歩き縫いするための針落ち点を
設定し、輪郭線に対する歩き縫い用の刺繍データを生成
する(S1060)。そして、こうしてS1020〜S
1060で生成された各刺繍データを一つの刺繍データ
にまとめ、HDD27にデータとして記憶する(S10
70)。
【0058】この第2実施例により生成された立体形式
の刺繍データに基づいて、どのような刺繍を行うことが
できるかを例示したのが図25である。図から分かる様
に、この場合は、メッシュが明瞭になり、一層立体的な
イメージを際立たせている。次に、第3実施例について
説明する。この第3実施例は、第2実施例と非常に似て
おり、立体表現形式の刺繍データを生成する処理は、図
26に示す様に構成される。
【0059】まず、第1実施例のS860〜S890と
同様の処理を実行して微小カラムcへのなカラム分けを
実行する(S1110)。今度は、この微小カラムcに
対して、第1実施例のS900〜S920と同様に、サ
テンステッチ又はタタミステッチによる刺繍データを生
成する処理を実行する(S1120〜S1140)。後
は、第2実施例のS1050以下と同様の処理を実行す
る(S1150〜S1170)。
【0060】この第3実施例により生成された立体形式
の刺繍データに基づいて、どのような刺繍を行うことが
できるかを例示したのが図27である。図から分かる様
に、この場合もメッシュが明瞭になり、立体的なイメー
ジを際立たせている。次に、第4実施例について説明す
る。この第4実施例において立体表現形式の刺繍データ
を生成する処理は、図28に示す様に構成される。
【0061】まず、第1実施例のS860〜S890と
同様の処理を実行して微小カラムcへのなカラム分けを
実行する(S1210)。そして、第2実施例のS10
50〜S1070に相当する処理を実行し、微小カラム
c上の歩き縫い用の刺繍データと刺繍模様S1の輪郭線
上の歩き縫い用の刺繍データとのみを生成し、これをH
DD27に記憶する(S1220〜S1240)。
【0062】この第4実施例により生成された立体形式
の刺繍データに基づいて、どのような刺繍を行うことが
できるかを例示したのが図29である。この場合には、
メッシュだけで刺繍模様が表現されることとなる。この
例による刺繍模様も、メッシュの単位模様の変化によ
り、立体的なイメージを与えることができている。
【0063】なお、第2〜第4実施例において、歩き縫
い用の刺繍データを生成する変わりにチェーンステッチ
用の刺繍データを生成するようにしたり、あるいは、微
小カラムcの外形線及び刺繍模様S1の輪郭線を中心線
として、小さな振り幅でサテンステッチを形成する様に
刺繍データを生成してやってもよい。
【0064】次に、第5実施例について説明する。この
実施例は、第4実施例に最も近いものであるが、その立
体表現形式の刺繍データ生成ルーチンは次の様に構成さ
れる。図30に示す様に、まず、刺繍模様中に表現する
地模様として選択可能な模様の一覧表を表示する(S1
310)。選択可能な地模様としては、例えば、図31
に示す様に、単位模様j0が上下左右に連続する地模様
J0を設定しておく。地模様J0の形状データは、HD
D27に記憶しておく。この地模様J0は、基本メッシ
ュ枠M0の一つの網目に対応する位置に各1個ずつ単位
模様j0を配置したものである。
【0065】そして、いずれかの地模様J0が選択され
たら、その地模様J0を表す形状データをHDD27か
ら読み出す(S1320,S1330)。次に、基本メ
ッシュ枠M0と確定したメッシュ枠M1の各網目同士を
単位に、当該網目内の図形に対する座標変換条件を演算
する(S1340)。そして、この座標変換条件に従っ
て、地模様J0を構成する各単位模様j0を座標変換に
よって変形する(S1350)。これにより、例えば、
図31の右側に示す様に地模様J0が地模様J1に変形
される。
【0066】後は、この変形後の地模様J1と刺繍模様
S1の形状データとを重ね合わせ(S1360)、地模
様J1の枠線の内、刺繍模様S1の輪郭線の内側に存在
する部分だけを切り出して抽出する(S1370)。後
は、こうして抽出した部分的な地模様上を歩き縫いする
ための刺繍データと、刺繍模様S1の輪郭線上を歩き縫
いするためのデータとを作成し、これらをHDD27に
記憶する(S1380〜S1400)。
【0067】この第5実施例により生成された立体形式
の刺繍データに基づいて、どのような刺繍を行うことが
できるかを例示したのが図33である。図から分かる様
に、この場合も、地模様の各単位模様の連続的な形状変
化により、立体的なイメージを与えている。なお、地模
様J1を部分的に抽出した後は、メッシュ枠M1を部分
的に抽出した後と同様にし、新に微小カラムを設定し、
タタミステッチなどで刺繍する様にデータを生成するよ
うにしてもよい。
【0068】ここまでは刺繍模様自体を変形させる場合
について述べて来たが、刺繍模様自体は一切変形させず
に最初に入力したままの形状とし、これに変形したメッ
シュを重ね併せて刺繍模様を構成するようにしてもよ
い。この場合を第6実施例として以下に説明する。
【0069】この第6実施例では、図33に示す様に、
まず、初期形状を入力し(S1510)、次に、地模様
を選択し(S1520)、これを変形する(S153
0)。そして、この地模様を刺繍模様の内部に配置する
ように地模様を切り出す(S1540)。地模様の切り
出しは、図21に示したのと同様に実施することができ
る。また、地模様の変形は、第1実施例のメッシュ枠選
択ルーチン及び形状調整ルーチンと同様の手順で行う様
にしておくとよい。後は、こうして変形した地模様から
切り出した部分と初期形状とに基づいて刺繍データを生
成する(S1550)。
【0070】この実施例によれば、図34に示す様に、
例えば平面的な円を初期形状として入力し、これに球体
的な湾曲を呈するメッシュ枠を重ね合わせ、この重なり
部分で切り出されるメッシュ枠の部分に沿って縫目が形
成できるように刺繍データを生成することができ、やは
り、立体的なイメージを容易に表現することができる。
【0071】以上、本発明の実施の形態についていくつ
かの実施例を説明したが、本発明は、これに限らず、さ
らに種々なる形態で実施することが可能である。例え
ば、図形と文字列の組み合わされた刺繍模様において、
文字列だけを対象にしてメッシュ枠を被せて変形し、文
字列だけを立体表現にするといった用い方をしてもよ
い。この場合、実施例の構成に加えて、画面上の刺繍模
様全体の中から一部だけを指定する機能を付与しておく
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の刺繍模様を例示する説明図である。
【図2】 本発明の刺繍模様を例示する説明図である。
【図3】 本発明の刺繍模様におけるメッシュ状の模様
を例示する説明図である。
【図4】 本発明の刺繍模様におけるメッシュ状の模様
を例示する説明図である。
【図5】 実施例の刺繍模様設計装置の概略構成図であ
る。
【図6】 実施例における制御系統のブロック図であ
る。
【図7】 実施例におけるメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図8】 実施例における初期形状入力ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図9】 実施例におけるポイント採りの様子を示す説
明図である。
【図10】 実施例におけるメッシュ枠選択ルーチンの
フローチャートである。
【図11】 実施例において選択可能なメッシュ枠を例
示する説明図である。
【図12】 実施例において選択可能なメッシュ枠を例
示する説明図である。
【図13】 実施例において選択可能なメッシュ枠を例
示する説明図である。
【図14】 実施例において選択可能なメッシュ枠を例
示する説明図である。
【図15】 実施例において選択可能なメッシュ枠を例
示する説明図である。
【図16】 実施例における模様変形ルーチンのフロー
チャートである。
【図17】 実施例における模様変形の様子を示す説明
図である。
【図18】 実施例における形状調整ルーチンのフロー
チャートである。
【図19】 実施例における形状調整の様子を示す説明
図である。
【図20】 実施例における刺繍データ生成ルーチンの
フローチャートである。
【図21】 実施例における刺繍データ生成の様子を示
す説明図である。
【図22】 実施例における微小カラムへの分割の様子
を例示する説明図である。
【図23】 第1実施例により設計された刺繍模様の縫
い上がり状態を例示する説明図である。
【図24】 第2実施例における刺繍データ生成ルーチ
ンの内、立体表現データ生成ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図25】 第2実施例により設計された刺繍模様の縫
い上がり状態を例示する説明図である。
【図26】 第3実施例における刺繍データ生成ルーチ
ンの内、立体表現データ生成ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図27】 第3実施例により設計された刺繍模様の縫
い上がり状態を例示する説明図である。
【図28】 第4実施例における刺繍データ生成ルーチ
ンの内、立体表現データ生成ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図29】 第4実施例により設計された刺繍模様の縫
い上がり状態を例示する説明図である。
【図30】 第5実施例における刺繍データ生成ルーチ
ンの内、立体表現データ生成ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図31】 第5実施例において使用される地模様及び
その変形の様子を例示する説明図である。
【図32】 第5実施例により設計された刺繍模様の縫
い上がり状態を例示する説明図である。
【図33】 第6実施例のメインルーチンのフローチャ
ートである。
【図34】 第6実施例により設計された刺繍模様の説
明図である。
【符号の説明】
10・・・イメージスキャナ、20・・・データ作成装
置、21・・・キーボード、22・・・マウス、23・
・・カラーディスプレイ、24・・・レーザプリンタ、
25・・・X−Yプロッタ、26・・・フロッピーディ
スクドライブユニット(FDD)、27・・・ハードデ
ィスクドライブユニット(HDD)、28・・・CD−
ROMドライブユニット、30・・・マイクロコンピュ
ータ、31・・・CPU、32・・・ROM、33・・
・RAM、34,35・・・VRAM、36・・・バス
ライン、37・・・I/Oポート。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍模様の輪郭線内に、縫目により表現
    される単位模様を連続的に並べて、全体に地模様を与え
    られた刺繍であって、 該地模様を構成する各単位模様の大きさや形状を、並び
    の方向に沿って連続的に変化させることで立体的なイメ
    ージを形成したことを特徴とする刺繍。
  2. 【請求項2】 刺繍模様の形状を決定する点列に基づい
    て所定の平面座標系上での輪郭線を生成し、この平面座
    標系に対して傾斜や歪みを持った枠を設定し、該枠の変
    形状態に従って刺繍模様の輪郭線を変形し、この変形後
    の輪郭線を外形線とし、該外形線の中に前記枠の変形状
    態に対応して大きさや形状が変化する単位模様を連続的
    に配して地模様を与えた状態となるように刺繍データを
    生成することを特徴とする刺繍模様設計方法。
  3. 【請求項3】 単位模様を連続的に並べて構成され、各
    単位模様の大きさや形状を連続的に変化させた地模様
    を、刺繍模様と重ね合わせ、この重なり部分内の各単位
    模様の輪郭線に沿って縫目線を形成するように刺繍デー
    タを生成することを特徴とする刺繍模様設計方法。
  4. 【請求項4】 所定の平面座標系において刺繍模様の形
    状を決定する点列データに基づいて生成される刺繍模様
    の輪郭線に基づき、画面上に刺繍模様を描画するように
    構成された刺繍模様設計装置において、 前記描画された刺繍模様を覆うように、前記平面座標系
    に対して傾斜や歪みを有する枠を被せ、該枠の傾斜や歪
    みに応じて前記刺繍模様の輪郭線を変形させ、該輪郭線
    を変形された刺繍模様を画面上に描画し直す刺繍模様変
    形手段と、 該描画し直された刺繍模様の輪郭線に基づいて、刺繍の
    ためのデータを生成する刺繍データ生成手段とを備える
    ことを特徴とする刺繍模様設計装置。
  5. 【請求項5】 前記枠は、複数の枠線によって網目状に
    構成されたメッシュ枠であることを特徴とする請求項4
    記載の刺繍模様設計装置。
  6. 【請求項6】 前記刺繍データ生成手段は、前記枠の変
    形状態に応じて大きさや形状が変化する複数の単位模様
    による地模様を与えられた状態となるように刺繍データ
    を生成することを特徴とする請求項4又は5記載の刺繍
    模様設計装置。
  7. 【請求項7】 前記刺繍データ生成手段は、 単位模様を並べてなる地模様であって、該各単位模様を
    前記枠の変形状態に合わせて変形された地模様を与える
    変形地模様付与手段と、 該変形された地模様を前記刺繍模様に重ね合わせ、該刺
    繍模様の輪郭線の内側に入っている各単位模様に基づい
    て針落ち点を設定する地模様針落ち点設定手段とを備え
    ることを特徴とする請求項6記載の刺繍模様設計装置。
  8. 【請求項8】 前記刺繍模様変形手段により刺繍模様の
    輪郭線を変形した結果、刺繍模様に裏返りが生じた場合
    にはエラーを報知するエラー報知手段を備えることを特
    徴とする請求項4〜7のいずれか記載の刺繍模様設計装
    置。
JP33944495A 1995-12-26 1995-12-26 刺繍と、刺繍模様の設計方法及び設計装置 Pending JPH09176956A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7457683B2 (en) * 2006-02-08 2008-11-25 Bailie Brian D Adjustable embroidery design system and method
JP2014094295A (ja) * 2008-10-23 2014-05-22 Zazzle Com Inc 刺繍システム及び方法

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