JPH09176598A - 熱硬化性接着剤組成物 - Google Patents

熱硬化性接着剤組成物

Info

Publication number
JPH09176598A
JPH09176598A JP34191795A JP34191795A JPH09176598A JP H09176598 A JPH09176598 A JP H09176598A JP 34191795 A JP34191795 A JP 34191795A JP 34191795 A JP34191795 A JP 34191795A JP H09176598 A JPH09176598 A JP H09176598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
adhesive composition
parts
copolymer
thermosetting adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP34191795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3565234B2 (ja
Inventor
Hideshi Kotsubo
秀史 小坪
Yasuhiro Morimura
泰大 森村
Takashige Yoshida
喬栄 吉田
Kiyomi Sasaki
清美 笹木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP34191795A priority Critical patent/JP3565234B2/ja
Publication of JPH09176598A publication Critical patent/JPH09176598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3565234B2 publication Critical patent/JP3565234B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属板と金属板又は他材料とを接着する際
に、接着力、耐久性、耐熱性を改良し、強固に接着する
ことができる熱硬化性接着剤組成物を提供する。 【解決手段】 エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレー
ト系及び/又はメタクリレート系モノマーからなる共重
合体を主成分とすること、これを特に有機過酸化物を架
橋剤(硬化剤)として使用することにより、そして好ま
しくはシランカップリング剤、更にはエポキシ基含有化
合物を添加することにより、硬化時に架橋構造が形成さ
れると共に、高い接着性が得られ、耐久性、耐熱性を大
幅に向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板と金属板あ
るいは金属板と他材料との接着等に用いられる熱硬化性
接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属用に接着剤としては、(1)
エポキシ系、アクリル系、ウレタン系、二液混合タイプ
もしくは一液の無溶剤液状反応型接着剤、(2)熱可塑
性樹脂を用いたホットメルト接着剤が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、(1)の液状
の接着剤は、複雑な形状のものを接着するにはよいが、
板状のもの、特に大きい板状のものを接着する場合、板
体と板体との間の接着剤中の空気抜き、あるいは端部に
おける接着剤のはみ出し等の問題がある。又、(2)の
熱可塑性樹脂を用いたホットメルト接着剤は、押出しや
カレンダーでフィルムやシート状で提供することがで
き、上記の(1)のような問題点はないものの接着力が
弱く、耐久性に乏しく、耐熱性についても問題がある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、建築、自動車、土木、電子、電気等の産業分野で一
般的に広く使用される材料等、特に金属板と金属板又は
他材料とを、上記のような問題を解消して、強固に接着
することができる熱硬化性接着剤組成物を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意検討を行った結果、エチレン、酢酸
ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート
系モノマーからなる共重合体を主成分とすること、これ
を特に有機過酸化物を架橋剤(硬化剤)として使用する
ことにより、そして好ましくはシランカップリング剤、
更にはエポキシ基含有化合物を添加することにより、硬
化時に架橋構造が形成されると共に、高い接着性が得ら
れ、耐久性、耐熱性を大幅に向上させることを見出し、
本発明をなすに至った。
【0006】即ち、本発明は (1)エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び
/又はメタクリレート系モノマーからなる共重合体を主
成分とすることを特徴とする熱硬化性接着剤組成物。 (2)上記共重合体100重量部に対し、有機過酸化物
を0.1〜10重量部、シランカップリング剤を0.0
1〜5重量部添加してなることを特徴とする(1)に記
載の熱硬化性接着剤組成物。 (3)上記共重合体100重量部に対し、エポキシ基含
有化合物を0.1〜20重量部添加してなることを特徴
とする上記(1)又は(2)に記載の熱硬化性接着剤組
成物。 (4)上記共重合体100重量部に対し、アクリロキシ
基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及びアリル
基含有化合物の内少なくとも一つを0.1〜50重量部
添加してなることを特徴とする(1)、(2)又は
(3)に記載の熱硬化性接着剤組成物。 (5)金属用であることを特徴とする上記(1)1乃至
(4)のいずれか1項に記載の熱硬化性接着剤組成物を
提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による接着剤組成物はシー
ト状で提供することができ、広い面積の金属板と金属板
或は金属板と他材料とを板厚精度よく、しかも端部のは
み出し等がないように容易に接着することができる。又
液状でも提供でき、材料に塗布乾燥後、被着体と貼り合
わせ、硬化接着することもできる。以下、本発明につい
て詳述すると、本発明の熱硬化性接着剤組成物は、エチ
レン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタ
クリレート系モノマーからなる共重合体を主成分として
含有する。本発明に用いられるエチレン、酢酸ビニル並
びにアクリレート系及び/又はメタクリレート系モノマ
ーからなる共重合体のアクリレート系及び/又はメタク
リレート系モノマーの含有量は0.01〜20重量%、
特に0.05〜5重量%であることが好ましく、共重合
体中の主鎖中にランダムに結合されていてもよく、又側
鎖にグラフトされていてもよい。酢酸ビニル含有量は1
0〜50重量%であることが好ましく、更に好ましくは
15〜45重量%である。酢酸ビニル含有率が10重量
%より低いと、高温時に架橋硬化させる場合に充分な架
橋度が得られず、一方50重量%を越えると樹脂の軟化
温度が低くなり、貯蔵が困難になる場合がある。本発明
による接着剤組成物には、その硬化のために有機過酸化
物が添加される。
【0008】添加される有機過酸化物としては、70℃
以上で分解してラジカルを生ずるものであればいずれも
使用可能であるが、半減期10時間の分解温度が50℃
以上のものが好ましく、成膜温度、調製条件、硬化(貼
り合わせ)温度、被着体の耐熱性、貯蔵安定性等を考慮
して選択使用することができる。使用可能な有機過酸化
物としては、例えば2,5−ジメチルヘキサン−2,5
−ジハイドロキシパーオキサイド;2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3;ジ
−t−ブチルパーオキサイド;t−ブチルクミルパーオ
キサイド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン;ジクミルパーオキサイド;α,
α’−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベン
ゼン;n−ブチル−4,4’−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)バレレート;1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ブタン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シ
クロヘキサン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン;t−ブチル
パーオキシベンゾエート;t−ブチルパーオキシアセテ
ート;メチルエチルケトンパーオキサイド;2−5ジメ
チルヘキシル−2,5−ビスパーオキシベンゾエート;
ブチルハイドロパーオキサイド;p−メタンハイドロパ
ーオキサイド;p−クロルベンゾイルパーオキサイド;
ヒドロキシヘプチルパーオキサイド;クロルヘキサノン
パーオキサイド;オクタノイルパーオキサイド;デカノ
イルパーオキサイド;ラウロイルパーオキサイド;クミ
ルパーオキシオクトエート;サクシニックアッシドパー
オキサイド;アセチルパーオキサイド;t−ブチルパー
オキシ(2−エチルヘキサノエート);m−トルオイル
パーオキサイド;ベンゾイルパーオキサイド;t−ブチ
ルパーオキシイソブチレート;2,4−ジクロルベンゾ
イルパーオキサイド等を挙げることができる。 有機過
酸化物としては、これらの内の少なくとも一種を単独で
又は二種以上を混合して用いることができ、その配合量
は上記共重合体100重量部に対して0.1〜10重量
部であることが望ましい。
【0009】更に、本発明の接着剤組成物には、接着促
進剤としてシランカップリング剤を添加すことができ
る。シランカップリング剤としては、ビニルトリエトキ
シシラン;ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラ
ン;γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン;
ビニルトリアセトキシシラン;γ−グリシドキシプロピ
ルトリメトキシシラン;γ−グリシドキシプロピルトリ
エトキシシラン;β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン;ビニルトリクロルシラ
ン;γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン;γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン;N−β−(アミノ
エチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等が
あり、これらの一種を単独で又は二種以上を混合して用
いることができる。これらシランカップリング剤の添加
量は、上記共重合体100重量部に対し通常、0.01
〜5重量部である。
【0010】又更に、本発明の接着剤組成物には、エポ
キシシラン剤以外のエポキシ基含有化合物を接着促進剤
として添加することが好ましい。このようなエポキシ基
含有化合物としては、トリグリシジルトリス(2−ヒド
ロキシエチレン)イソシアヌレート;ネオペンチルグリ
コールジグリシジルエーテル;1,6−ヘキサンジオー
ルグリシジルエーテル;アリルグリシジルエーテル;2
−エチルヘキシルグリシジルエーテル;フェニルグリシ
ジルエーテル;フェノール(EO)5 グリシジルエーテ
ル;p−t−ブチルフェニルグリシジルエーテル;アジ
ピン酸ジグリシジルエステル;o−フタル酸グリシジル
エステル;グリシジルメタクリレート;ブチルグリシジ
ルエーテル等が挙げられる。又エポキシ基を含有したポ
リマーをアロイ化することによっても同様の効果を得る
ことができる。これらエポキシ基含有化合物は一種を単
独で又は二種以上を混合して用いることができ、添加量
は上記共重合体100重量部に対して、通常0.1〜2
0重量部で充分である。
【0011】又、本発明の接着剤組成物にはその物性
(機械的強度、接着性、光学的特性、耐熱性、耐湿熱
性、耐候性、架橋速度)等の改良や調節のために、アク
リロキシ基、メタクリロキシ基又はアリル基含有化合物
を添加することができる。この目的に供せられる化合物
としては、アクリル酸あるいはメタクリル酸誘導体、例
えばそのエステルやアミドが最も一般的である。この場
合、エステル残基としてはメチル、エチル、ドデシル、
ステアリル、ラウリルのような炭素数1〜24、特に1
〜18アルキル基の外に、シクロヘキシル基等のシクロ
アルキル基や、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチ
ル基、2−ヒドロエチル基、3−ヒドロキシプロピル
基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基系のハロゲ
ン置換、水酸基置換、アミノ置換、その他の置換アルキ
ル基などが挙げられる。又、アクリル酸又はメタクリル
酸とエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポ
リエチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールと
のエステルも同様に用いられる。アミドとしては、ダイ
アセトンアクリルアミドが代表的である。更に、多官能
架橋助剤としてトリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、グリセリン等のアクリル又はメタクリル酸エ
ステルを用いることができる。
【0012】又、アリル基含有化合物としては、トリア
リルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタ
ル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジア
リルなどが挙げられ、これらの一種又は二種以上の混合
物が、上記共重合体100重量部に対し、0.1〜50
重量部、好ましくは0.1〜30重量部添加して用いら
れる。0.1重量部未満であると前記機械的強度向上と
いう改良効果を低下させることがあり、50重量部を越
えると接着剤の調製時の作業性や成膜性を低下させるこ
とがある。
【0013】なおまた、本発明の接着剤組成物には、加
工性や貼り合わせ等の加工性向上の目的で炭化水素樹脂
を添加することができる。この場合、添加される炭化水
素は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれでも差し支えな
い。天然樹脂系ではロジン、ロジン誘導体、テルペン系
樹脂が好適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、トー
ル油系樹脂、ウッド系樹脂を用いることができる。ロジ
ン誘導体としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一化、
重合、エステル化、金属塩化したものを用いることがで
きる。
【0014】テルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネ
ン等のテルペン系樹脂のほか、テルペンフェノール樹脂
を用いることができる。又、その他の天然樹脂としてダ
ンマル、コーバル、シェラックを用いても差し支えな
い。一方、合成樹脂系では石油系樹脂、フェノール系樹
脂、キシレン系樹脂が好適に用いられる。石油系樹脂で
は脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油
樹脂、共重合体系石油樹脂、水素系樹脂、純モノマー系
石油樹脂、クマロンインデン樹脂を用いることができ
る。フェノール系樹脂ではアルキルフェノール樹脂、変
性フェノール樹脂を用いることができる。キシレン系樹
脂ではキシレン樹脂、変性キシレン樹脂を用いることが
できる。
【0015】上記炭化水素樹脂の添加量は適宜選択され
るが、エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレート系及び
/又はメタクリレート系モノマーからなる共重合体10
0重量部に対して0〜200重量部であり1〜200重
量部が好ましく、より好ましくは5〜150重量部であ
る。
【0016】以上の添加剤の他、本発明の接着組成物に
は、老化防止剤、紫外線防止剤、染料、加工助剤などを
本発明の効果を妨げない範囲で添加することができる。
【0017】本発明の接着剤組成物の被着体となる金属
としては、鉄、アルミニウム、スズ、ニッケル、クロ
ム、ステンレス、銅、亜鉛、真鍮等が挙げられる。これ
らの金属を接着させるには、上述した熱ラジカルを発生
する架橋剤を添加するほか架橋助剤、シランカップリン
グ剤、エポキシ基含有化合物などをエチレン、酢酸ビニ
ル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート系モ
ノマーからなる共重合体に添加することが好ましい。こ
こで鉄、アルミニウム等の比較的接着し易い金属の場合
にはその配合量の許容範囲はかなり広く、一方、銅、亜
鉛等の比較的柔らかい金属の場合には、添加する架橋
剤、架橋助剤によって接着剤層の架橋密度を上げすぎる
(ゲル分率で95%以上)と、金属と接着層との剛性が
異なり、接着界面に歪みが生じ易く、接着性が低下する
場合が生じ、逆に架橋前の量を減らし過ぎると充分な接
着性が得られない虞がある。従って、本発明による接着
組成剤を製造する場合、被着体によって接着剤の架橋密
度、接着付与剤の量を制御することが好ましいが、通常
架橋密度はゲル分率で10〜98%、特に20〜96%
であることが好ましい。なお、このゲル分率の測定法
は、80℃の熱トルエンによる抽出前後の重量変化率か
ら算出した。
【0018】本発明を実施するには、エチレン、酢酸ビ
ニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレート系
モノマーからなる共重合体と上述の添加剤とを均一に混
合し、押出し機、ロール等で混練した後、これをカレン
ダー、ロール、Tダイ押出し、インフレーション等の成
膜法により所望の形状に成膜して用いることができる。
なお、成膜に際しては、ブロッキング防止、被着体との
圧着を容易にするため等の目的で、エンボス加工が施さ
れていてもよい。上記のようにして得られたシートは、
常法により部材と貼り合わせることができる。例えば熱
プレスによる貼り合わせ法、押出し機、カレンダーによ
る直接ラミネート法、フィルムラミネーターによる加熱
圧着法等の手法を用いて積層することができる。又、各
構成成分を部材になんら影響を与えない溶媒に均一に溶
解させて、部材の表面に均一に塗布し、他の部材と仮圧
着した後、もしくはそのまま熱硬化させることができ
る。なお、本発明の接着剤組成物の硬化条件としては、
有機過酸化物の種類に依存するが、70〜170℃、特
に70〜150℃で2〜60分、特に5〜30分とする
ことが望ましい。又、効果は好ましくは0.01〜50
kgf/mm2 、特に0.1〜20kgf/mm2 の加
圧下で行うことが推奨される。
【0019】
【発明の効果】本発明の接着剤組成物は、エチレン、酢
酸ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレー
ト系モノマーからなる共重合体を主成分とする熱硬化性
接着剤であるため、透明性、耐候性に優れ、特に有機過
酸化物による架橋構造を有するため、耐熱性、耐湿熱
性、透明性が向上する。又、シランカップリング剤、エ
ポキシ基含有化合物の添加により、熱硬化に伴う接着性
が向上し、初期接着力、熱的安定性に優れる接着力が得
られると共に、架橋剤及び架橋助剤の添加量を自由に変
化させ、架橋密度を制御できるため、接着剤の設計が多
種多様に行え、金属とあらゆる部材との接着性が得られ
る。従って、本発明の接着剤組成物は、例えば屋外使用
されたり、傷がつきにくい場所で使用される金属板の表
面を保護する目的で金属板に例えばポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリビニルアルコール、ポリエチレン−
ビニルアルコール等の透明フィルムを貼り合わせる際の
接着剤として有効であり、これにより耐熱、耐湿熱性に
優れた貼り合わせ接着が可能となり、しかも接着剤組成
物が無色透明であるため、金属板の色等外観を損なうこ
とがない。
【0020】
【実施例】以下、実施例と比較例とを示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0021】[実施例1、2.比較例1]エチレン、酢
酸ビニル並びにアクリレート系及び/又はメタクリレー
ト系モノマーからなる共重合体100重量部に対して、
表1に示す各成分を添加し、ミキシングロールにて85
℃の温度で各成分が均一になるように充分混練した後
に、カレンダー法により0.4mm厚に成膜した。この
シートを各被着部材とセパレーターの間に挟み、130
℃に加熱した熱プレス15分間加熱硬化させた。作成し
た各部材/熱硬化性接着剤層からなる二層構造体を25
mm幅にカットし、両者間の接着力を測定した(引張速
度100mm/min)。その結果を表2に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】[実施例3]実施例1の配合の接着剤組成
物をキシレンに接着剤組成物が15重量%となるように
溶解し、この溶液を精密コーターを用いてPETフィル
ムに均一に塗工し、乾燥後の接着剤層の厚さが30μm
となるようにした。これをステンレス板に仮圧着し、P
ET(25μm)/接着剤層/ステンレス板(1mm)
の三層構造とした後、130℃のオーブン中で30分間
加熱硬化した。又、比較のためPET/エチレン−エチ
ルアクリレート接着剤層/ステンレス板の三層積層体を
作成した。両者の耐湿熱特性及び耐熱特性を比較するた
めに、50℃、90%RHで1000時間の湿熱試験を
行い、その試験前後の接着力を測定した。結果を表3に
示す。更に両者を100mm×100mmにカットし、
100℃のオーブン中で2時間の耐熱試験を行った。そ
の結果、本発明による接着剤組成物を用いたサンプル
は、外観上何も変化は認められなかった。一方、エチレ
ン−エチルアクリレート系熱硬化性接着剤を用いたサン
プルは、端部から5mm程度のPETフィルムの剥れが
認められた。
【0025】
【表3】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン、酢酸ビニル並びにアクリレー
    ト系及び/又はメタクリレート系モノマーからなる共重
    合体を主成分とすることを特徴とする熱硬化性接着剤組
    成物。
  2. 【請求項2】 上記共重合体100重量部に対し、有機
    過酸化物を0.1〜10重量部、シランカップリング剤
    を0.01〜5重量部添加してなることを特徴とする請
    求項1に記載の熱硬化性接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 上記共重合体100重量部に対し、エポ
    キシ基含有物を0.1〜20重量部添加してなることを
    特徴とする請求項1又は2項に記載の熱硬化性接着剤組
    成物。
  4. 【請求項4】 上記共重合体100重量部に対し、アク
    リロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及
    びアリル基含有化合物の内少なくとも一つを0.1〜5
    0重量部添加してなることを特徴とする請求項1、2又
    は3項に記載の熱硬化性接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 金属用であることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか1項に記載の熱硬化性接着剤組成物。
JP34191795A 1995-12-27 1995-12-27 熱硬化性接着剤組成物 Expired - Fee Related JP3565234B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34191795A JP3565234B2 (ja) 1995-12-27 1995-12-27 熱硬化性接着剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34191795A JP3565234B2 (ja) 1995-12-27 1995-12-27 熱硬化性接着剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09176598A true JPH09176598A (ja) 1997-07-08
JP3565234B2 JP3565234B2 (ja) 2004-09-15

Family

ID=18349755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34191795A Expired - Fee Related JP3565234B2 (ja) 1995-12-27 1995-12-27 熱硬化性接着剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3565234B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005054140A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Hitachi Chem Co Ltd 接着剤組成物、回路接続用接着剤組成物、接続体及び半導体装置
WO2023102879A1 (en) * 2021-12-10 2023-06-15 Dow Global Technologies Llc Multi-layer structures comprising silane coupling agents

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005054140A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Hitachi Chem Co Ltd 接着剤組成物、回路接続用接着剤組成物、接続体及び半導体装置
JP4720073B2 (ja) * 2003-08-07 2011-07-13 日立化成工業株式会社 接着剤組成物、回路接続用接着剤組成物、接続体及び半導体装置
WO2023102879A1 (en) * 2021-12-10 2023-06-15 Dow Global Technologies Llc Multi-layer structures comprising silane coupling agents

Also Published As

Publication number Publication date
JP3565234B2 (ja) 2004-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5731050A (en) Adhesive compositions for liquid crystal displays
JP3565235B2 (ja) 光硬化性接着剤組成物
JPH09176600A (ja) 光硬化性接着剤組成物
JPH09176599A (ja) 熱硬化性接着剤組成物
JPH11199846A (ja) 接着剤組成物
JP3539024B2 (ja) 熱硬化性接着剤組成物
JPH09176598A (ja) 熱硬化性接着剤組成物
JPH09176596A (ja) 熱硬化性接着剤組成物
JPH09176601A (ja) 熱硬化性接着剤組成物
JP3622804B2 (ja) 液晶表示装置用接着剤組成物
JP3539025B2 (ja) 光硬化性接着剤組成物
JPH10121002A (ja) 塗膜保護用シート
JP3775443B2 (ja) 接着性を有する光散乱体
JPS6412304B2 (ja)
JPH10338857A (ja) 接着剤組成物
JP3775445B2 (ja) 接着性を有する光散乱体
JPH10338858A (ja) 接着剤組成物
JPH09183958A (ja) 光硬化性接着剤組成物
JPH09183956A (ja) 光硬化性接着剤組成物
JPH08216317A (ja) 液晶表示装置用偏光板
JP3775441B2 (ja) 接着性を有する光散乱体
JPH10121003A (ja) 塗膜保護用シート
JPH10121005A (ja) 塗膜保護用シート
JP3775444B2 (ja) 接着性を有する光散乱体
JP4280882B2 (ja) 積層体及び該積層体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040126

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040302

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20040420

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040519

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040601

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120618

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees