JPH09176240A - 光重合性組成物 - Google Patents

光重合性組成物

Info

Publication number
JPH09176240A
JPH09176240A JP34061095A JP34061095A JPH09176240A JP H09176240 A JPH09176240 A JP H09176240A JP 34061095 A JP34061095 A JP 34061095A JP 34061095 A JP34061095 A JP 34061095A JP H09176240 A JPH09176240 A JP H09176240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
photopolymerizable composition
meth
composition
photopolymerizable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34061095A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyoshi Urano
年由 浦野
Shingo Ikeda
真吾 池田
Etsuko Hino
悦子 檜野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP34061095A priority Critical patent/JPH09176240A/ja
Publication of JPH09176240A publication Critical patent/JPH09176240A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光感度が高く、画像再現性に優れた光重合
性組成物を得る。 【解決手段】 グリシジルエーテル化合物と(メタ)ア
クリル酸ハライドの付加反応物であって、エチレン性不
飽和結合を少なくとも1個有する化合物、光重合開始剤
及び色材料を含有する光重合性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光重合性組成物に関
する。更に詳しくは感光性平版印刷版、エッチングレジ
スト、カラープルーフ、カラーフィルター等に好適に使
用できる光重合性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルターは通常、ブラックマト
リックスを設けたガラス、プラスチックシート等の透明
基板の表面に、赤、緑、青の3種の異なる色相により、
10〜50μm幅のストライプ状、モザイク状等の色パ
ターンを数μmの精度で形成して製造される。カラーフ
ィルターの代表的な製造方法としては、染色法、印刷
法、顔料分散法、電着法等がある。しかし、これらの方
法では、耐熱性が悪い、パターンの位置精度が悪い、生
産コストが高い、生産性が悪い等いずれも一長一短があ
り、用途に応じて各方式が使い分けられている。これら
の方式の内、色材料を含有する光重合性組成物を、ブラ
ックマトリックスを設けた透明基板上に塗布し、画像露
光、現像、熱硬化処理を繰り返すことでカラーフィルタ
ー画像を形成する顔料分散法は、カラーフィルター画素
の位置、膜厚等の精度が高く、寿命が長く、ピンホール
等の欠陥が少ないため、広く採用されている。
【0003】このような顔料分散法で用いられる光重合
性組成物には、色材料以外に、通常、有機高分子物質、
エチレン性不飽和二重結合を少なくとも1個有する化合
物、光重合開始系、及び溶剤が含有されている。該エチ
レン性不飽和二重結合を少なくとも1個有する化合物
(以下「エチレン性化合物」)としては、従来、ポリフ
ェノールグリシジルエーテルの(メタ)アクリレート化
合物(特開平7−13331号公報、特開平4−340
965号公報)等がカラーフィルター用に使用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カラー
フィルター用光重合性組成物には色材料が30%程度含
有されていることから、この色材料により露光時の光が
遮光されるため、画像形成性、感度が充分でないという
問題があった。本発明は、上記従来の問題点を解決し、
高感度で画像形成性に優れ、特にカラーフィルター用途
に好適な光重合性組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして、かかる本発明
の目的は、エチレン性不飽和二重結合を少なくとも1個
有する化合物、光重合開始剤及び色材料を含有する光重
合性組成物において、該エチレン性不飽和二重結合を少
なくとも1個有する化合物がグリシジルエーテル化合物
と(メタ)アクリル酸ハライドの付加反応物であること
を特徴とする光重合性組成物により容易に達成される。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。本発明に使
用されるエチレン性化合物は、グリシジルエーテル化合
物と(メタ)アクリル酸ハライドの付加反応物であって
(以下、かかるエチレン性化合物を「エチレン性化合物
(A)」という。)、中でも光重合開始系組成物の存在
下で重合が誘起されるエチレン性不飽和結合を少なくと
も二個以上有しているものが好ましく、具体的には一般
式(1)、(2)に記載のエチレン性基を少なくとも二
個以上有しているものが好ましい。該エチレン性化合物
(A)は、透明基板との接着性、画像形成性を向上させ
る機能を果たすものである。
【0007】
【化2】
【0008】該エチレン性化合物(A)の具体的な例と
しては、ハイドロキノン、レゾルシン、ピロガロール等
のポリヒドロキシベンゼン、ビスフェノールA、ブロム
化ビスフェノールA等のビスフェノールA誘導体、ノボ
ラック等の芳香族ポリヒドロキシ化合物及びそれらの核
内水素添加物及びそれらの水酸化アルキルエーテル化合
物とエピクロルヒドリンをアルカリ条件下付加反応させ
て得られるポリグリシジルエーテル化合物と、不飽和モ
ノカルボン酸ハライドを4級アンモニウム塩等を触媒に
して付加反応させることにより得られるエチレン性化合
物が挙げられる。より具体的には、例えば、次の(A−
1),(A−2)等を挙げることが出来る。また前記の
水素添加反応としては、特開平3−107160号公報
等に記載のラネーNi触媒を用いるもの、ロジウム、白
金等の触媒を用いるものを適宜選択して用いることがで
きる。
【0009】
【化3】
【0010】(式中、X,rは0〜4の整数を示し、R
1 ,R2 ,R4 ,R5 ,mは前記と同じ、Zは水素原
子、水酸基を有しても良い炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数6〜15のアリール基、炭素数7〜15のア
ラルキル基、又は炭素数2〜10のアルケニル基を示
し、R10,R11は水素原子、炭素数1〜15のアルキル
基、炭素数1〜15のアルキルオキシ基、炭素数6〜1
5のアリール基、炭素数7〜15のアラルキル基、又R
10,R11は互いに、アルキレン基、酸素原子、イオウ原
子等の2価の原子を介して結合し環状構造を形成しても
よい、uは置換基を有しても良い炭素数1〜15のアル
キレン基、(該置換基としては、アルキル基、フェニル
基、Br,Clのハロゲン基である。)酸素原子、イオ
ウ原子、スルホニル基、アミノ基、炭素数1〜15のモ
ノアルキルアミノ基、炭素数6〜15のアリール基を示
し、R3 は炭素数1〜15の置換基を有してもよいアル
キレン基(該置換基としては、アルキレンオキシ基、ア
ルキル基、フェニル基、Br,Cl等のハロゲン原子で
ある。)を示す。)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、R1 〜R5 、R10,R11,X,
Z,m,r,uは前記と同じ) さらに具体的には、
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】及び〜の核内水素添加物等を挙げるこ
とができる。一方、本発明で使用するエチレン性化合物
としては、前記エチレン性化合物(A)の他に、現像時
の非画線部の溶解性を高め、高画質の画像を形成させる
目的で、エチレン性化合物(A)以外のエチレン性化合
物(B)を併用することが出来る。該エチレン性化合物
(B)の具体的な例としては、エチレン性化合物(A)
以外のポリグリシジルエーテル化合物と不飽和モノカル
ボン酸又は不飽和モノカルボン酸クロライドとの付加反
応、或いは、ポリヒドロ化合物とエポキシモノ不飽和カ
ルボン酸エステルとの付加反応で得られるエチレン性化
合物、或いは、それら化合物の核内水素添加物、或い
は、脂肪族ポリヒドロ化合物と不飽和カルボン酸との付
加反応(エステル反応)で得られるエチレン性化合物で
あり、具体的な例としては、具体的な例として、エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート
等の(メタ)アクリル酸エステル、これらの例示化合物
の(メタ)アクリレートをイタコネートに代えたイタコ
ン酸エステル、クロトネートに代えたクロトン酸エステ
ルもしくはマレエートに代えたマレイン酸エステル等が
ある。これらのうち、特に、4官能〜6官能のジペンタ
エリスリトールポリアクリレートが画像形成性に優れる
点から好ましい。
【0016】前記エチレン性化合物(A)及びエチレン
性化合物(B)の製造に当っては、ポリグリシジルエー
テル化合物、或いは、ポリヒドロキシ化合物と不飽和モ
ノカルボン酸とを反応させる際に、不飽和モノカルボン
酸と共に飽和のモノカルボン酸を付加させ、該エチレン
性化合物の粘性等の物性を制御することもできる。好ま
しいエチレン性化合物(A)とエチレン性化合物(B)
との使用割合は、重量比で、エチレン性化合物(A):
エチレン性化合物(B)=100:0〜10:90、好
ましくは90:10〜20:80、更に好ましくは8
0:20〜30:70である。
【0017】その他、併用できるエチレン性化合物の例
としては、エチレンビスアクリルアミド等のアクリルア
ミド類、フタル酸ジアリル等のアリルエステル類、ジビ
ニルフタレート等のビニル基含有化合物、不飽和二価カ
ルボン酸とジヒドロキシ化合物との重縮合反応により得
られるポリエステル、不飽和二価カルボン酸とジアミン
との重縮合反応により得られるポリアミド、側鎖に不飽
和結合をもつ二価カルボン酸、例えばイタコン酸、プロ
ピリデンコハク酸、エチリデンマロン酸等とジヒドロキ
シ又はジアミン化合物との縮重合体、側鎖にヒドロキシ
基やハロゲン化メチル基の如き反応活性を有する官能基
を有する重合体、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ
(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリエピク
ロルヒドリン等とアクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸等の不飽和カルボン酸との高分子反応により得られる
ポリマー等が挙げられる。
【0018】本発明組成物中には、成膜性、現像性を改
良する目的で、有機高分子物質を結合剤として添加する
ことができる。この有機高分子物質としては、メチル
(メタ)アクリル酸、エチル(メタ)アクリル酸、プロ
ピル(メタ)アクリル酸、ブチル(メタ)アクリル酸、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリル酸、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリル酸、ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリル酸、ベンジル(メタ)アクリル酸等の(メタ)
アクリル酸のアルキルエステル;ヒドロキシフェニル
(メタ)アクリル酸、メトキシフェニル(メタ)アクリ
ル酸等の(メタ)アクリル酸の置換基を有していても良
いフェニルエステル;アクリロニトリル;酢酸ビニル、
バーサチック酸ビニル、プロピオン酸ビニル、桂皮酸ビ
ニル、ピバリン酸ビニル等の酸ビニル;スチレン、α−
メチル−スチレン等の共重合体、エピクロロヒドリンと
ビスフェノールAとのポリエーテル、可溶性ナイロン、
ポリビニルアルキルエーテル、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリエチレンテレフタレートイソフタレート、アセ
チルセルロース及びポリビニルホルマール、ポリビニル
ブチラール等が挙げられる。なお、本明細書において、
「(メタ)アクリル」とは「アクリル又はメタクリル」
を示す。「(メタ)アクリレート」についても同様であ
る。
【0019】得られる塗膜の皮膜強度、耐塗布溶剤性、
基板接着性を高める目的で、上記有機高分子物質のう
ち、カルボン酸基を有するものの、カルボン酸基の一部
又は全部を、グリシジル(メタ)アクリレート、下記
〔T−1〕又は〔T−2〕の構造のエポキシ(メタ)ア
クリレートと反応させて、光重合性の有機高分子物質と
することもできる。
【0020】
【化7】
【0021】本発明において、特に好ましい有機高分子
物質としては、基板への接着性を高める目的で、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシフェニル(メタ)アクリル酸、メトキシ
フェニル(メタ)アクリル酸、ヒドロキシフェニル(メ
タ)アクリルアミド、ヒドロキシフェニル(メタ)アク
リルスルホアミド等のフェニル基を有する共重合モノマ
ーを10〜80モル%、好ましくは20〜70モル%、
より好ましくは30〜60モル%の割合で含有し、その
他(メタ)アクリル酸を2〜50重量%、好ましくは5
〜40重量%、より好ましくは5〜30重量%の割合で
含有する共重合体、或いは、全共重合モノマーに対して
2〜50モル%、好ましくは5〜40モル%、より好ま
しくは10〜30モル%のエポキシ(メタ)アクリレー
トが付加された反応物が望ましい。
【0022】このような有機高分子物質の分子量として
は、重量平均分子量(Mw)で1,000〜1000,
000、好ましくは2,000〜500,000、より
好ましくは3,000〜200,000の範囲である。
有機高分子物質のMwがこの範囲より著しく低いと、現
像時に画線部分の膜ベリが生じ、逆に有機高分子物質の
Mwが著しく高いと現像時に非画線部の抜け性不良を生
じ易い。本発明の光重合性組成物に使用される光重合開
始系としては、下記のような紫外から可視領域に感度を
有するものを、使用する露光光源に応じて、適宜選択可
能である。
【0023】即ち、本発明において、上記400nm未
満の波長の紫外光を吸収してラジカルを発生する光重合
開始系としては、例えば、ファインケミカル,1991
年,3月1日号Vol 20,No. 4,P.16〜P.26
に記載のジアルキルアセトフェノン系、ベンジルジアル
キルケタール系、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエー
テル系、チオキサントン誘導体、アシルホスフィンオキ
サイド系等、その他、特開昭58−40302号公報、
特公昭45−37377号公報に記載のヘキサアリール
ビイミダゾール系、s−トリハロメチルトリアジン系、
特開昭59−152396号公報に記載のチタノセン系
等を用いることができる。
【0024】一方、波長400nm以上500nm以下
の可視光に感応する光重合開始系としては、例えば、ヘ
キサアリールビイミダゾールとラジカル発生剤及び染料
の系(特公昭45−37377号公報)、ヘキサアリー
ルビイミダゾールと(p−ジアルキルアミノベンジリデ
ン)ケトンの系(特開昭47−2528号、特開昭54
−155292号各公報)、環状シス−α−ジカルボニ
ル化合物と染料の系(特開昭48−84183号公
報)、置換トリアジンとメロシアニン色素の系(特開昭
54−151024号公報)、ケトクマリンと活性剤の
系(特開昭52−112681号、特開昭58−155
03号、特開昭60−88005号各公報)、置換トリ
アジンと増感剤の系(特開昭58−29803号、特開
昭58−40302号各公報)、ビイミダゾール、スチ
レン誘導体、チオールの系(特開昭59−56403号
公報)、ジアルキルアミノフェニル基を含有する増感剤
とビイミダゾール(特開平2−69号、特開昭57−1
68088号、特開平5−107761号、特開平5−
210240号、特開平4−288818号各公報)、
有機過酸化物と色素の系(特開昭59−140203
号、特開昭59−189340号各公報)、チタノセン
の(特開昭59−152396号、特開昭61−151
197号、特開昭63−10602号、特開昭63−4
1484号、特開平2−291号、特開昭平3−124
03号、特開平3−20293号、特開平3−2739
3号、特開平3−52050号各公報)、チタノセンと
キサンテン色素さらにアミノ基或はウレタン基を有する
付加重合可能なエチレン性飽和二重結合含有化合物を組
合せた系(特開平4−221958号、特開平4−21
9756号各公報)等が挙げられる。
【0025】波長400nm以上500nm以下の光に
感応する光重合開始系の好適剤としては、波長400〜
500nmに吸収を有する増感色素と、2,2′−ビス
(o−クロロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラ
フェニルビイミダゾール、2,2′−ビス(o−クロロ
フェニル)−4,4′,5,5′−テトラ(p−カルボ
エトキシフェニル)ビイミダゾール、2,2′−ビス
(o−クロロフェニル)−4,4′,5,5′−テトラ
(p−ブロモフェニル)ビイミダゾール、2,2′−ビ
ス(o−クロロフェニル)−4,4′,5,5′−テト
ラ(o,p−ジクロロフェニル)ビイミダゾール等のヘ
キサアリールビイミダゾール、及び、2−メルカプトベ
ンズチアゾール、2−メルカプトベンズオキサゾール、
2−メルカプトベンズイミダゾール等の有機チオール化
合物からなる複合光重合開始剤、或いは、波長400〜
500nmに吸収を有する増感色素とジシクロペンタジ
エニル−Ti−ビス−2,6−ジフルオロ−3−(ピロ
ール−1−イル)−フェニル−1−イル、ジシクロペン
タジエニル−Ti−ビス−2,3,5,6−テトラフル
オロフェニル−1−イル、ジ−シクロペンタジエニル−
Ti−ビス−2,3,4,5,6−ベンタフルオロフェ
ニル−1−イル等のチタノセン化合物、更に、p−ジエ
チルアミノ安息香酸エチル、ミヒラーズケトン等のジア
ルキルアミノフェニル化合物からなる複合光重合開始剤
が挙げられる。
【0026】なお、上記のヘキサビイミダゾールを増感
する色素としては、例えば特開平2−69号公報、特開
昭57−168088号公報、特開平5−107761
号公報、特開平5−210240号公報、特願平4−2
88818号に記載の増感色素を挙げることができる。
また、これらの可視光領域に感応する光重合開始系のう
ち、可視光と共に紫外部にも吸収を持ち、高い感度を示
すものについては、紫外光領域の光源に対する光重合開
始系として利用しても良い。このような可視光及び紫外
光領域に共に高い感度を示すものとしては、ヘキサアリ
ールビイミダゾール、或いは、チタノセンを含有する光
重合開始系等を挙げることができる。
【0027】上記の光重合開始系のうちでは、ヘキサア
リールビイミダゾール、チタノセンを含有する光重合開
始系が高い感度を示すことから好ましく、特に、チタノ
センを含有する光重合開始系であれば、ヘキサアリール
ビイミダゾールを含有する光重合開始系に比べて、少量
で高い感度を示すと共に、高い乾燥条件でも安定なた
め、本発明のような、高い色材料濃度を有するカラーフ
ィルターレジストにはより一層好ましい。
【0028】前記光重合開始剤組成物の含有量は、光重
合性画像形成材料(色材料を含まない光重合性画像形成
材料)の全固形分に対し、0.1〜40重量%、好まし
くは0.2〜30重量%、より好ましくは0.2〜20
重量%であり、前記エチレン性化合物の含有量は、光重
合性画像形成材料の全固形分に対し、20〜99重量
%、好ましくは50〜95重量%、より好ましくは60
〜90重量%であり、前記有機高分子物質の含有量は、
光重合性画像形成材料の全固形分に対し、0〜80重量
%、好ましくは10〜70重量%、より好ましくは20
〜60重量%である。
【0029】本発明に使用される色材料としては、光重
合性組成物用として公知のものが使用可能だがブラック
マトリックス用カラーフィルターレジストには黒色の色
材料であり、赤、緑、青用カラーフィルターレジストに
は、それに対応する色材料を使用する。黒色の色材料と
しては、例えば三菱化学社製のMA−7,MA−10
0,MA−220,#5,#10、或いはデグス社製C
olor Black FW200,Color Bl
ack FW2,Printex V等のカーボンブラ
ック、特開平5−311109号公報、特開平6−11
613号公報等に記載の黒鉛、特開平4−32221
9,大日精化工業社製のダイピロキサイドカラーブラッ
ク#9550、及び特開平3−274503号公報等に
記載の無機黒色顔料、特開平2−216102号公報等
に記載のアゾ系ブラック色素等の有機黒色顔料、その
他、赤、緑、青、黄、シアン、マジェンタ等の有機色材
料を混合した黒色顔料等を挙げることができる。
【0030】赤、緑、青に対応する色材料としては、具
体的には、ビクトリアピュアブルー(42595)、オ
ーラミンO(41000)、カチロンブリリアントフラ
ビン(ベーシック13)、ローダミン6GCP(451
60)、ローダミンB(45170)、サフラニンOK
70:100(50240)、エリオグラウシンX(4
2080)、No.120/リオノールイエロー(21
090)、リオノールイエローGRO(21090)、
シムラーファーストイエロー8GF(21105)、ベ
ンジジンイエロー4T−564D(21095)、シム
ラーファーストレッド4015(12355)、リオノ
ールレッド7B4401(15850)、ファーストゲ
ンブルーTGR−L(74160)、リオノールブルー
SM(26150)、リオノールブルーES(ピグメン
トブルー15:6、ピグメントブルー1536)、リオ
ノーゲンレッドGD(ピグメントレッド168、ピグメ
ントレッド108)、リオノールグリーン2YS(ピグ
メントグリーン36)等が挙げられる(上記の( )内
の数字は、カラーインデックス(C.I.)を意味す
る。)
【0031】また、更に他の顔料について(C.I.)
で示すと、例えば、C.I.黄色顔料20,24,8
6,93,109,110,117,125,137,
138,147,148,153,154,166、
C.I.オレンヂ顔料36,43,51,55,59,
61、C.I.赤色顔料9,97,122,123,1
49,168,177,180,192,215,21
6,217,220,223,224,226,22
7,228,240、C.I.バイオレット顔料19,
23,29,30,37,40,50、C.I.青色顔
料15,15:1,15:4,22,60,64,C.
I.緑色顔料7、C.I.ブラウン顔料23,25,2
6等を挙げることができる。
【0032】これらの色材料の本発明組成物中の含有量
は次の通りである。即ち、黒のカラーフィルターレジス
トで形成されるブラックマトリックスは、1.0μm以
下、好ましくは0.3〜0.9μm、より好ましくは
0.5〜0.8μmの膜厚に形成した塗膜の、光透過濃
度が2.5以上、好ましくは3.0以上のブラックマト
リックスを形成させるために、該カラーフィルターレジ
スト中に含有される前記黒色の色材料の含有量として
は、全固形分に対し、50〜90重量%、好ましくは6
0〜80重量%の範囲である。
【0033】一方、赤、緑、青のカラーフィルターレジ
ストで形成される色材画素は、1.0μm以下、好まし
くは0.3〜0.9μm、より好ましくは0.5〜0.
8μmの膜厚に形成した塗膜の、光透過濃度が1.1以
上、好ましくは1.3以上の色材画素を形成させるため
に、該カラーフィルターレジスト中に含有される前記
赤、緑、青の色材料の添加量としては、全固形分に対
し、50〜90重量%、好ましくは60〜80重量%の
範囲である。上記の黒、緑、青、赤色の透過濃度はマク
ベス濃度計TR−927を用い、各色に相当する光学フ
ィルターを用いて測定することにより得られる。
【0034】本発明の現像液の対象となるカラーフィル
ターレジストは、このような高い色材料含有率の状態
で、高画質なブラックマトリックス画像又は色材画素を
形成させると共に、各画素上に塗設して形成される色材
光重合性層、或いは、ポリアミド、ポリイミド等の保護
層等の塗布溶剤に対する耐溶剤性、及び、透明基板に対
する高い接着性を与えるものが特に好ましい。このよう
なカラーフィルターレジストは、適当な溶剤を用いて調
液された塗布液として塗布される。
【0035】本発明に係るカラーフィルターレジストの
塗布に用いられる溶剤としては、メチルセロソルブ、エ
チルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン、トルエン、クロ
ロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、乳酸メチル、
乳酸エチル、メタノール、エタノール、プロパノール、
ブタノール、テトラハイドロフラン等が挙げられる。塗
布液は、これらの溶剤を用いて、カラーフィルターレジ
スト(色材料と光重合性画像形成材料との合計)濃度が
5〜50重量%、好ましくは10〜30重量%の範囲と
なるように調液される。
【0036】次に、本発明の光重合組成物を用いてカラ
ーフィルターを製造する方法について説明する。カラー
フィルターの透明基板としては、ポリエチレンテレフタ
レート等のポリエステルやポリプロピレン、ポリエチレ
ン等のポリオレフィン等のプラスチックシート、或い
は、各種ガラス板等を挙げることができる。このような
透明基板には、表面の接着性等の物性を改良するため
に、必要に応じて、コロナ放電処理、オゾン処理、シラ
ンカップリング剤やウレタンポリマー等の各種ポリマー
の薄膜形成処理等を行うことができる。なお、透明基板
の板厚は、0.05〜10mm、特に0.1〜7mmの
範囲であることが好ましい。また、各種ポリマーの薄膜
形成処理を行う場合には、その膜厚は0.01〜10μ
m、特に0.05〜5μmの範囲であることが好まし
い。
【0037】この透明基板は、通常、赤、緑、青の画素
画像を形成する前に、予め金属薄膜、又は前述のブラッ
クマトリックス用光重合性組成物を利用したブラックマ
トリックスが設けられる。前者の例としては、クロム単
層又はクロムと酸化クロムの2層のものが挙げられ、こ
れらを蒸留又はスパッタリング法等により薄膜を形成し
た後、その上に、感光性被膜を形成し、ストライプ、モ
ザイク、トライアングル等の繰り返しパターンを有する
フォトマスクを用いて露光・現像し、レジスト画像を形
成させ、続いて、該薄膜をエッチング処理により、透明
基板上にブラックマトリックスを形成させたものが挙げ
られる。
【0038】このようにしてブラックマトリックスを設
けた透明基板上に、赤、緑、青のうちの1つの色の色材
料を含有するカラーフィルターレジストを、スピナー,
ワイヤーバー,フローコーター,ダイコーター,ロール
コーター,スプレー等の塗布装置により塗布した後、5
0〜200℃、好ましくは80〜180℃の温度で15
秒〜10分間、好ましくは30秒〜5分間、さらに好ま
しくは120〜160℃の温度で、15秒〜10分間、
好ましくは30秒〜5分間乾燥して当該色材光重合性層
を形成させる。なお、ここで、カラーフィルターレジス
トの塗布液を塗布、乾燥して得られる光重合性層の膜厚
は、好ましくは0.2〜2μm、より好ましくは0.5
〜1μmである。
【0039】ここで、乾燥温度は、高温なほど透明基板
に対する接着性が向上し、レジスト感度が高くなるが、
一方、高過ぎると光重合開始剤組成物が分解し、熱重合
を誘発して現像不良を起こし易い。反対に著しく乾燥温
度が低い場合は、感度が低下し、画像形成が困難にな
る。次に、この色材光重合性層上に色材画素用のネガフ
ォトマスクを置き、該フォトマスクを介して、紫外又は
可視等の光源を用いて画像露光する。この際、必要に応
じて酸素による光重合性層の感度の低下を防ぐため、光
重合性層上にポリビニルアルコール層等の酸素遮断層を
塗設した後、露光を行っても良い。
【0040】続いて、現像液により現像処理を行い透明
基板上に第1の色材画素画像を形成させる。なお、必要
に応じてこの現像処理の前に、光重合層の感度或いはγ
値(階調)を高くする目的で露光試料を70〜200℃
で15秒〜20分間、好ましくは80〜150℃で30
秒〜10分間の熱処理を施すことができる。該現像処理
で用いられる現像液は、アルカリ現像液または、界面活
性剤を含有した中性の現像液が好ましい。アルカリ現像
液は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ナ
トリウム、珪酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等の無機のアルカリ剤、或いはジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、水酸化テトラアルキルアン
モニウム塩等の有機のアルカリ剤を含有し、必要に応
じ、画質向上、現像時間の短縮等の目的で界面活性剤、
水溶性の有機溶剤、水酸基又はカルボン酸基を有する低
分子化合物等を含有させた水溶液である。
【0041】現像液の界面活性剤としては、ナフタレン
スルホン酸ナトリウム基、ベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム基を有するアニオン性界面活性剤、ポリアルキレンオ
キシ基を有するノニオン性界面活性剤、テトラアルキル
アンモニウム基を有するカチオン性界面活性剤等を挙げ
ることができ、また、水溶性の有機溶剤としては、エタ
ノール、プロピオンアルコール、ブタノール、メチルセ
ロソルブ、ブチルセロソルブ、フェニルセロソルブ、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレン
グリコール、テトラプロピレングリコール、プロピレン
グリコールモノメチルエーテル等を挙げることができ
る。
【0042】また水酸基又はカルボキシ基を有する低分
子化合物としては、1−ナフトール、2−ナフトール、
ピロガロール、安息香酸、コハク酸、グルタル酸等を挙
げることができる。また、中性の現像液は、前記のアニ
オン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等の界面活性
剤を含有し、さらに必要に応じて、前記と同様の目的
で、前記と同様の水溶性の有機溶剤、水酸基又はカルボ
ン酸基を有する低分子化合物等を含有させた水溶液であ
る。
【0043】現像処理は、通常、20〜40℃、好まし
くは25〜35℃の現像温度で、浸漬現像、スプレー現
像、ブラシ現像、超音波現像等の方法により行われる。
現像後の試料は、必要に応じて、該試料の上に塗布され
る色材光重合性層、或いは、ポリアミド、ポリイミド等
の保護層の塗布溶剤に対する耐久性、又は、ガラス基板
等の透明基板との接着性を高める目的で、該試料を10
0〜250℃、5〜60分間の熱硬化処理を行うか、或
いは、適正露光量以上の露光量、好ましくは、適正露光
量の1〜10倍の露光量による光硬化処理を施すことが
できる。
【0044】続いて、該試料の上に赤、緑、青のうち他
の2色のカラーフィルターレジストについても前記と同
様にしてそれぞれ塗布・乾燥した後、該試料を、色材画
素用のネガフォトマスクを用いて前記と同様に露光、現
像、必要に応じて熱又は光硬化処理を繰り返し行い、ブ
ラックマトリックス間に3色の画素を形成してカラーフ
ィルターを作製する。このようにして作製されたカラー
フィルターは、このままの状態で、上にITO(透明電
極)が形成され、カラーディスプレーの部品の一部とし
て使用されるが、更にカラーフイルターの表面平滑性、
或いは耐久性を高める目的でポリアミド、ポリイミド等
のトップコート層を設けることもできる。
【0045】画像露光に使用される光源としては、キセ
ノンランプ、ハロゲンランプ、タングステンランプ、高
圧水銀灯、メタルハライドランプ、中圧水銀灯、低圧水
銀灯等のランプ光源、及びアルゴンイオンレーザー、Y
AGレーザー、エキシマーレーザー、窒素レーザー等の
レーザー光源が挙げられる。これらの光源には、必要と
される照射光の波長領域に応じて、適宜光学フィルター
を使用することもできる。ブラックマトリックスを、黒
の色材料を含有する本発明に係るカラーフィルターレジ
ストを利用して形成する場合には、透明基板上に赤、
緑、青の画素画像を形成する方法と同様の方法を採用す
ることでブラックマトリックスを形成する。この際、ブ
ラックマトリックスを形成する操作を2回以上繰り返す
ことで、ブラックマトリックス画像を積層して、目的の
透過濃度のブラックマトリックス画像を完成させること
も可能である。
【0046】以上、ブラックマトリックスが形成された
透明基板上に赤、緑、青の画素画像を形成する方法を説
明したが、赤、緑、青の画素画像形成後にブラックマト
リックスを形成する方法も採用可能である。また、本発
明に係るカラーフィルターレジストを用いて、透明基板
上に、ブラックストライプ、又は、赤、緑、青の色材画
素画像を形成させる際に、該カラーフィルターレジスト
と透明基板との現像画像接着性及び/又は熱硬化画像の
接着性を高める目的で、該透明基板上に色材料を含有し
ない光重合性組成物を光硬化させた光硬化接着層を設け
ることができる。
【0047】該光硬化接着層に使用される光重合性組成
物に含有している光重合開始剤組成物、エチレン性化合
物、及び必要に応じて用いられる有機高分子物質は、前
記本発明に係るカラーフィルターレジストの構成成分の
中から適宜選択して用いることができ、このような光硬
化接着層は、この光重合性組成物を、通常、上記と同様
の方法により、乾燥膜厚が0.01〜2μm、好ましく
は0.02〜1μmの範囲となるように透明基板上に塗
設した後、該塗布された光重合性組成物層の適正露光量
の1〜10倍の露光量で露光して光硬化させることによ
り、形成することができる。更に、また、本発明に係る
カラーフィルターレジストを用いて透明基板上に形成さ
れたブラックストライプ、又は、赤、緑、青の色材画素
等のレジスト画像の、経時による透明基板からの剥離、
傷などの欠陥の発生を防ぐ目的で、該レジスト画像を形
成させた透明基板の上に、上記の光硬化接着層の場合と
同様の方法により、光硬化層を設けることもできる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下に実施例及び比較例を挙げて
本発明を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超
えない限り以下の実施例に限定されるものではない。 合成例1(E−1の合成) ビスフェノールA 10gとエピクロロヒドリン177
gを、混合した溶液をテトラメチルアンモニウムハイド
ロジャンサルフェイト3.7g、水酸化カリウム168
gと水120gの混合溶液に20℃以下の反応条件で攪
拌しながら1時間かけて滴下した後、さらに、20℃以
下で5時間攪拌、室温でさらに5時間攪拌し、下記のジ
クリシジルエーテル化合物(D−1)を合成した。
【0049】
【化8】
【0050】続いて、該D−1 14.2gにアクリル
酸クロライド9.05g、トルエン20g、テトラメチ
ルアンモニウムクロライド0.2gとパラメトキシフェ
ノール0.1gを加え、80℃で攪拌しながら、12時
間反応させ、目的のエチレン性化合物を合成した。
【0051】実施例1〜10、比較例1〜4 光重合開始系組成物として下記(i),(ii)の種類及
び配合を採用し、有機高分子物質としては下記のαを用
い、エチレン性化合物としては表1に記載のものを用
い、下記配合で黒の色材を含有するブラックマトリック
ス形成用光重合性組成物と、該光重合性組成物に対し
て、重量で3.6倍量の0.5mm径ジルコニアビーズ
を入れたペイントシューカーを用いて17時間分散を行
って、塗布液を調製した。
【0052】〔黒の色材光重合性塗布液組成〕 光重合開始剤組成物 :表1に記載 有機高分子物質 :表1に記載 エチレン性化合物 :表1に記載 塗布溶剤(シクロヘキサノン):500重量部 黒色顔料(カーボンブラック(三菱化学社製「MA−2
20」)):添加率(顔料濃度)は表1に記載
【0053】
【化9】
【0054】
【化10】
【0055】
【化11】
【0056】調製された黒の色材含有光重合性塗布液
を、ガラス基板(コーニング社製No.7059)に表
1に記載の乾燥膜厚になるようにワイヤーバーコーター
により塗布し、乾燥温度150℃で1分間乾燥した。次
に幅30μmで縦330μm、横110μmのピッチで
繰り返すブラックマトリックス用ネガフォトマスクを用
いて、2kw高圧水銀灯により表1に示す適正露光量で
露光した後、0.15重量%の炭酸カリウムと0.5重
量%のノニオン性界面活性剤(日本乳化剤社製:New
col B−15)を含有する水溶液よりなる現像液を
用い、25℃で60秒間浸漬し、続いて、4kg/cm
2 の水洗スプレーによりスプレー水洗を施し、現像処理
を行い、ブラックマトリックスを形成させた後、該試料
を200℃、7分間の熱処理により熱硬化させた。ま
た、同様の方法により、表1に示す評価を行った。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】尚、表1中の各項目の説明は以下の通り。
【0060】
【化12】
【0061】
【化13】
【0062】
【化14】
【0063】〔色材料の濃度〕黒の色材光重合性塗布液
の固形分中に含有されている色材料の割合。 色材料の濃度=色材料の重量/全固形分重量
【0064】〔適正露光量〕ウグラテストチャートを試
料上に置き、該チャートの上より各種露光量を変化させ
ながら2kw高圧水銀灯により露光した後、:現像処理
を施し、得られたウグラテストチャート画像中の細線画
像の最も細いポジとネガの細線の線幅が同じになる時の
露光量。なお、Fは、感光層が現像処理において全部溶
解するか、或いは、全く溶解しないため、画像が形成さ
れなかったことを示す。
【0065】〔画質〕前記と同様の方法により、ガラス
基板上に色材光重合性層塗布液を塗布、乾燥させた後、
ウグラテストチャートを用いて適正露光量で露光し、標
準現像液を用いて現像処理を行い色材画像を形成させ
た。該色材画像の中の細線画像を400倍の顕微鏡で観
察し、再現されている最も細い細線の線幅より、画質を
下記基準で評価した。細い細線が再現するほど良好な画
質を示している。 A:10μm以下の線幅の細線が再現されている。 B:10〜15μmの線幅の細線が再現されている。 C:15〜25μmの線幅の細線が再現されている。 D:25μm以上の線幅の細線が再現されている。
【0066】〔透過濃度〕マクベス濃度計を用いて、試
料の透過濃度(ABS)を測定した。また、試料の感光
層の膜厚をテンコール・インスツルメンツ社製のα−ス
テップにより測定し〔 〕内に記載した。
【0067】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の光重合性組
成物は、特定の構造を有するエチレン性化合物を含有す
ることにより、画像現像性に優れ、特に、カラーフィル
ターを安定かつ効率的に製造することを可能にする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/027 502 G03F 7/027 502 // G02B 5/20 101 G02B 5/20 101

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン性不飽和二重結合を少なくとも
    1個有する化合物、光重合開始剤及び色材料を含有する
    光重合性組成物において、 該エチレン性不飽和二重結合を少なくとも1個有する化
    合物がグリシジルエーテル化合物と(メタ)アクリル酸
    ハライドの付加反応物であることを特徴とする光重合性
    組成物。
  2. 【請求項2】 エチレン性不飽和二重結合を少なくとも
    1個有する化合物が、下記一般式(1)及び(2)で示
    される部分構造のうち少なくとも1種有する化合物であ
    ることを特徴とする請求項1記載の光重合性組成物。 【化1】
  3. 【請求項3】 色材料として、赤、緑または青色材料を
    含有し、乾燥膜厚で1μm以下に塗膜を形成した場合に
    光透過濃度が1.1以上であることを特徴とする請求項
    1または2記載の光重合性組成物。
  4. 【請求項4】 色材料として、黒色材料を含有し、乾燥
    膜厚で1μm以下に塗膜を形成した場合に光透過濃度が
    2.5以上であることを特徴とする請求項1または2記
    載の光重合性組成物。
JP34061095A 1995-12-27 1995-12-27 光重合性組成物 Pending JPH09176240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34061095A JPH09176240A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 光重合性組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34061095A JPH09176240A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 光重合性組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09176240A true JPH09176240A (ja) 1997-07-08

Family

ID=18338632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34061095A Pending JPH09176240A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 光重合性組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09176240A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008242469A (ja) * 2008-04-23 2008-10-09 Jsr Corp カラーフィルタ用感放射線性組成物
WO2014179867A1 (en) * 2013-05-10 2014-11-13 British Columbia Cancer Agency Branch Ester derivatives of androgen receptor modulators and methods for their use
US9365510B2 (en) 2012-04-16 2016-06-14 British Columbia Cancer Agency Branch Aziridine bisphenol ethers and related compounds and methods for their use
US9375496B2 (en) 2013-09-09 2016-06-28 British Columbia Cancer Agency Branch Halogenated compounds for cancer imaging and treatment and methods for their use
US9388112B2 (en) 2010-01-06 2016-07-12 The University Of British Columbia Bisphenol derivatives and their use as androgen receptor activity modulators
US9862667B2 (en) 2008-07-02 2018-01-09 The University Of British Columbia Diglycidic ether derivative therapeutics and methods for their use
US10471023B2 (en) 2015-03-12 2019-11-12 British Columbia Cancer Agency Branch Bisphenol ether derivatives and methods for using the same
US10654811B2 (en) 2015-01-13 2020-05-19 The University Of British Columbia Heterocyclic compounds for cancer imaging and treatment and methods for their use
US11059795B2 (en) 2018-10-18 2021-07-13 Essa Pharma, Inc. Androgen receptor modulators and methods for their use
US11142508B2 (en) 2016-04-15 2021-10-12 The University Of British Columbia Bisphenol derivatives and their use as androgen receptor activity modulators
US11242324B2 (en) 2020-04-17 2022-02-08 Essa Pharma, Inc. Solid forms of an n-terminal domain androgen receptor inhibitor and uses thereof
US11485713B2 (en) 2018-05-25 2022-11-01 Essa Pharma, Inc. Androgen receptor modulators and methods for their use

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4497226B2 (ja) * 2008-04-23 2010-07-07 Jsr株式会社 カラーフィルタ用感放射線性組成物
JP2008242469A (ja) * 2008-04-23 2008-10-09 Jsr Corp カラーフィルタ用感放射線性組成物
US9862667B2 (en) 2008-07-02 2018-01-09 The University Of British Columbia Diglycidic ether derivative therapeutics and methods for their use
US9388112B2 (en) 2010-01-06 2016-07-12 The University Of British Columbia Bisphenol derivatives and their use as androgen receptor activity modulators
US9365510B2 (en) 2012-04-16 2016-06-14 British Columbia Cancer Agency Branch Aziridine bisphenol ethers and related compounds and methods for their use
US20140335080A1 (en) * 2013-05-10 2014-11-13 The University Of British Columbia Ester derivatives of androgen receptor modulators and methods for their use
US20160068466A1 (en) * 2013-05-10 2016-03-10 The University Of British Columbia Ester derivatives of androgen receptor modulators and methods for their use
AU2014262333B2 (en) * 2013-05-10 2016-06-16 British Columbia Cancer Agency Branch Ester derivatives of androgen receptor modulators and methods for their use
JP2016518394A (ja) * 2013-05-10 2016-06-23 ブリティッシュ コロンビア キャンサー エージェンシー ブランチ アンドロゲン受容体調節薬のエステル誘導体およびそれらの使用のための方法
US9173939B2 (en) * 2013-05-10 2015-11-03 The University Of British Columbia Ester derivatives of androgen receptor modulators and methods for their use
WO2014179867A1 (en) * 2013-05-10 2014-11-13 British Columbia Cancer Agency Branch Ester derivatives of androgen receptor modulators and methods for their use
US9375496B2 (en) 2013-09-09 2016-06-28 British Columbia Cancer Agency Branch Halogenated compounds for cancer imaging and treatment and methods for their use
US11345670B2 (en) 2015-01-13 2022-05-31 The University Of British Columbia Heterocyclic compounds for cancer imaging and treatment and methods for their use
US10654811B2 (en) 2015-01-13 2020-05-19 The University Of British Columbia Heterocyclic compounds for cancer imaging and treatment and methods for their use
US10471023B2 (en) 2015-03-12 2019-11-12 British Columbia Cancer Agency Branch Bisphenol ether derivatives and methods for using the same
US11779550B2 (en) 2015-03-12 2023-10-10 The University Of British Columbia Bisphenol ether derivatives and methods for using the same
US11142508B2 (en) 2016-04-15 2021-10-12 The University Of British Columbia Bisphenol derivatives and their use as androgen receptor activity modulators
US11919874B2 (en) 2016-04-15 2024-03-05 The University Of British Columbia Bisphenol derivatives and their use as androgen receptor activity modulators
US11485713B2 (en) 2018-05-25 2022-11-01 Essa Pharma, Inc. Androgen receptor modulators and methods for their use
US11059795B2 (en) 2018-10-18 2021-07-13 Essa Pharma, Inc. Androgen receptor modulators and methods for their use
US11242324B2 (en) 2020-04-17 2022-02-08 Essa Pharma, Inc. Solid forms of an n-terminal domain androgen receptor inhibitor and uses thereof
US11358938B2 (en) 2020-04-17 2022-06-14 Essa Pharma, Inc. Solid forms of an N-terminal domain androgen receptor inhibitor and uses thereof
US11518747B2 (en) 2020-04-17 2022-12-06 Essa Pharma, Inc. Solid forms of an N-terminal domain androgen receptor inhibitor and uses thereof
US11814357B2 (en) 2020-04-17 2023-11-14 Essa Pharma Inc. Solid forms of an N-terminal domain androgen receptor inhibitor and uses thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09179297A (ja) 光重合性組成物
JPH09179298A (ja) 光重合性組成物
JPH09179296A (ja) 光重合性組成物
EP0780731B1 (en) Photopolymerizable composition for a color filter, color filter and liquid crystal display device
KR100312474B1 (ko) 칼라필터용광중합성조성물
JPH09176240A (ja) 光重合性組成物
JP3674086B2 (ja) カラーフィルター用ブラックマトリックス及びブラックマトリックス用レジスト組成物
JP3577854B2 (ja) カラーフィルター用光重合性組成物、カラーフィルターおよび液晶表示素子
JP3882254B2 (ja) カラーフィルター用光重合性組成物及びカラーフィルター
JP3577800B2 (ja) ブラックマトリックス用カラーフィルターレジスト
JP3873320B2 (ja) カラーフィルター用光重合性組成物
JP3641876B2 (ja) カラーフィルター用光重合性組成物
JPH08201611A (ja) カラーフィルターレジスト
JP3641895B2 (ja) カラーフィルター用光重合性組成物及びカラーフィルター
JP3509277B2 (ja) カラーフィルターレジスト
JP3644105B2 (ja) カラーフィルター用光重合性組成物
JPH0996719A (ja) カラーフィルター用光重合性組成物
JP3907221B2 (ja) カラーフィルター用ブラックマトリックス及びブラックマトリックス用レジスト組成物
JP3677848B2 (ja) カラーフィルター
JP3624466B2 (ja) カラーフィルターレジスト
JP3633073B2 (ja) カラーフィルター用光重合性組成物
JP3572730B2 (ja) カラーフィルター
JPH08194109A (ja) カラーフィルターの製造方法
JP2000241621A (ja) カラーフィルター用光硬化性組成物、カラーフィルター、および液晶表示装置
JPH0934128A (ja) カラーフィルターレジスト用現像液