JPH09175988A - 光老化防止剤及び皮膚外用剤 - Google Patents

光老化防止剤及び皮膚外用剤

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JPH09175988A
JPH09175988A JP7352799A JP35279995A JPH09175988A JP H09175988 A JPH09175988 A JP H09175988A JP 7352799 A JP7352799 A JP 7352799A JP 35279995 A JP35279995 A JP 35279995A JP H09175988 A JPH09175988 A JP H09175988A
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skin
photoaging
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Yutaka Ota
豊 太田
Katsuhiro Motoyoshi
捷宏 本好
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性が高く且つ光老化防止効果に優れる光
老化防止剤を提供し、更に、皮膚のシワ、シミ等を防
止、改善する美肌効果に優れた皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 金銀花より抽出されたサポニンを光老化
防止剤とする。また、金銀花より抽出されたサポニンを
皮膚外用剤に好ましくは0.001〜10重量%の割合
で配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、光老化防止剤及び
これを含有する皮膚外用剤に関し、詳しくは金銀花サポ
ニンを有効成分とする光老化防止剤及びこれを含有した
光老化防止作用によるシワ、タルミ等を防止、改善する
美肌効果に優れた皮膚外用剤に関する。
【従来の技術】一般的に、皮膚の老化とは、加齢に伴う
生理的老化と、日光暴露(紫外線)による光老化とが互
いに影響しあって生じる生理現象であるが、現在、特に
後者の光老化と肌のシワ、シミ、タルミとの関係が重要
視されている。紫外線の皮膚への障害については、UV
−B(290〜320nm)の惹起するDNA障害や紅
斑、二次黒化などが数多く報告されているが、最近では
紫外線の中でも長波長領域のUV−A(320〜400
nm)の重要性が注目されている。それはUV−AはU
V−Bの10倍ものエネルギー量が地表に到達し、真皮
の奥深くまで届くため、皮膚の大ジワ、タルミ等を惹起
する事が判ってきたからである。(Bissett,d.l.et.al:
Photoaging of Skin by UVA, "Biological Responses t
o Ultraviolet A Radiation" P181-188,Valdenmar Publ
ishing Company,1992) 従来より、これら紫外線による皮膚への障害を防止する
ために、酸化チタン、酸化亜鉛、パラメトキシ桂皮酸エ
ステル、パラアミノ安息香酸エステル等の各種の紫外線
吸収、散乱、遮蔽物質を配合した外用剤(サンスクリー
ン、サンプロテクト化粧品)が開発され、使用されてい
る。しかしながら、これらの外用剤を使用しても圧倒的
な日光暴露から皮膚を防御することは難しい。また、上
記光老化を改善する方法としては全トランス型のレチノ
イン酸の外用塗布が有効である事が広く知られているが
(Methods in Enzymology、19
90年、第190巻、352−360頁等参照)、安全
性上の問題から、医師による使用に限定されており、有
効性が高くかつ安全な光老化改善剤及び皮膚外用剤の開
発が切望されていた。そこで、このように、皮膚表面に
存在する外用剤でカットされずに皮膚内部へ侵入した紫
外線から、特に真皮の奥深くまで届いたUV−Aから、
そのターゲットとなる細胞をその周辺で防御したり、或
いは障害を受けた細胞の修復を目的とする薬剤が種々検
討されている。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な状況に鑑みてなされたものであって、その目的は安全
性もよく、光老化に起因する皮膚のシワ、タルミ等を防
止、改善し、美肌効果に優れる皮膚外用剤を提供する事
を課題とする。
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、金銀花より抽
出されたサポニンに優れた光老化防止作用のある事、ま
た安全性面でも優れている事を見出し、これに基づき本
発明を完成した。すなわち、本発明は、金銀花を水、有
機溶媒または両者の混合液で抽出し、得られた抽出液ま
たはその乾燥物から抽出されたサポニンを有効成分とす
る光老化防止剤である。さらに本発明は上記金銀花サポ
ニンからなる光老化防止剤を含有する皮膚外用剤を提供
する。また、この様な本発明の皮膚化粧料における光老
化防止剤の含有量の具体例は、外用剤全量に対して0.
001〜10重量%である。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。まず、本発明の光老化防止剤について説明する。 <1>本発明の光老化防止剤 本発明の光老化防止剤は金銀花より抽出されるサポニン
からなる。上記本発明の光老化防止剤の原料となる金銀
花とは、スイカズラ科スイカズラ属植物の花蕾を乾燥し
たもので、日本では、スイカズラ(Lonicera japonic
a)を基原植物としている。スイカズラの花は芳香を有
しており、初夏に白、淡紅色で開花し、後に黄色に変わ
る事から金銀花と呼ばれる。また、スイカズラは、冬も
落葉しないので忍冬(ニンドウ)とも呼ばれ、葉も薬用
に利用される。中国では、金銀花の基原植物として忍冬
(L. japonica)、山銀花(L. confusa)、紅腺忍冬
(L.hypoglauca)、花柱忍冬(L. dasystyla)等が用い
られ、地域により利用される種が異なっている。次に、
本発明の光老化防止剤の抽出に用いられる有機溶媒と
は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−
プロパノール、n−ブタノール、酢酸エチル、アセト
ン、ジエチルエーテル、エチルメチルエーテル、ベンゼ
ンなどが挙げられるが、これらに制約されるものではな
い。抽出の際は、水若しくはこれら溶媒または両者の混
合物として用いる。金銀花から水、有機溶媒または両者
の混合物によって有効成分を抽出する方法は、通常の冷
浸、或いは温浸が適している。こうして得られた抽出物
は必要に応じて更にカラムクロマトグラフィー、高速液
体クロマトグラフィー(HPLC)、活性炭または活性
白土などによりサポニン成分の精製処理を行っても良
い。次に本発明の皮膚外用剤の実施の形態について説明
する。 <2>本発明の皮膚外用剤 本発明の皮膚外用剤は、前記光老化防止剤を通常、外用
剤全量に対して0.001〜10重量%、好ましくは、
0.01〜5重量%配合したものである。前記光老化防
止剤の皮膚外用剤に対する配合量が0.001重量%よ
り少ない量では、シワ、タルミ等の肌の状態を改善する
美肌効果が充分に得られない事があり、また、10重量
%を越えた量を用いたとしても、増加分に見合った効果
が望みにくい。
【0014】本発明の光老化防止剤を含有してなる皮膚
外用剤の剤型は、格別限定されるものではないが、具体
例としては、クリーム、乳液、オイル、ローション、パ
ック、及び軟膏などが挙げられ、経皮吸収性の点からは
クリーム、乳液、オイルなどが特に好ましいといえる。
これらの皮膚外用剤は上記光老化防止剤を配合する以外
は、通常の皮膚外用剤と同様の方法で製造することが出
来る。
【0015】また、本発明の皮膚外用剤には、上記光老
化防止剤以外に、通常、皮膚外用剤に適用される、流動
パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素類、ミ
リスチン酸イソプロピルや合成鯨ロウ、ホホバ油、カル
ナウバワックス等のエステル類、オリーブ油、牛脂等の
動植物油脂、セタノール、ステアリルアルコール等の高
級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂
肪酸類、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルスルホコハ
ク酸エステル等のアニオン界面活性剤、4級アルキルア
ミン塩等のカチオン界面活性剤、脂肪酸モノグリセライ
ド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面
活性剤、アルキルベタイン等の両性界面活性剤類、グリ
セリンやプロピレングリコール等の多価アルコール類、
エタノール、プロパノール等の低級アルコール類、パラ
ベン類やグルコン酸クロルヘキシジン等の防腐剤類、ビ
タミンEやブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、
アラビアゴム、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤、
ポリエチレングリコール等の保湿剤、クエン酸塩、酢酸
塩等のpH調整剤、酸化チタン、シリカゲル、タルク等
の粉体類、香料、色素等、ヒアルロン酸、胎盤抽出物、
朝鮮人参エキス、ステロール配糖体等の各種目的に応じ
た薬効成分などが適宜選択されて配合される。
【0016】また、本発明の外用剤には、上記光老化防
止剤以外に、パラアミノ安息香酸誘導体、ベンゾフェノ
ン誘導体等の紫外線吸収剤、β−カロチン、スーパーオ
キシドデスムターゼ等の紫外線から肌を保護したり、紫
外線で障害を受けた肌の修復作用を有する薬剤等を配合
しても構わない。
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。まず金銀
花より抽出して得られるサポニン含有抽出液またはその
乾燥物の製造例について説明する。
【製造例】
【製造例1】広州産金銀花1Kgに50%エタノール1
0Lを加え、5時間加熱還流した。得られた抽出液を濾
過した後、減圧下エタノールを除去して濃縮してペース
ト状とした。このペーストに精製水5Lを添加し、5L
のイオン交換樹脂HP−20を充填したカラムに通液
し、精製水50L、50%エタノール50Lを順次流し
て洗浄し、90%エタノール5OLで抽出された画分を
減圧乾燥して58gのサポニン粉末を得た。
【製造例2】日本産金銀花1Kgに50%エタノール1
0Lを加え、5時間加熱還流した。得られた抽出液を濾
過した後、減圧下エタノールを除去して濃縮してペース
ト状とした。このペーストに精製水5Lを添加し、5L
のイオン交換樹脂HP−20を充填したカラムに通液
し、精製水50L、50%エタノール50Lを順次流し
て洗浄し、90%エタノール5OLで抽出された画分を
減圧乾燥して540gの粉末を得た。
【製造例3】昆明産金銀花1Kgに50%エタノール1
0Lを加え、5時間加熱還流した。得られた抽出液を濾
過した後、減圧下エタノールを除去して濃縮してペース
ト状とした。このペーストに精製水5Lを添加し、5L
のイオン交換樹脂HP−20を充填したカラムに通液
し、精製水50L、50%エタノール50Lを順次流し
て洗浄し、90%エタノール5OLで抽出された画分を
減圧乾燥して57gの粉末を得た。
【0017】ここで、前記製造例1〜3で得られた光老
化防止剤を用いて、本発明の光老化防止剤の安全性、光
(紫外線)老化反応抑制作用、紫外線紅斑抑制作用につ
いての評価を行った。
【0018】<実験例1> 安全性試験(皮膚刺激性試
験) (試料) (イ)製造例1のサポニン粉末。 (ロ)製造例2のサポニン粉末。 (ハ)製造例3のサポニン粉末。 (ニ)希釈溶媒(50%エタノール溶液、対照品)。 (方法)1群6匹づつのハートレー系モルモット(30
0〜500g、雄)の背部を除・剃毛した後、除・剃毛
部に、前記製造例1〜3で得られた金銀花サポニンを、
表1の各種濃度で含有するよう50%エタノール溶液に
溶解し、50μlを直径15mmの布製パッチにしみこ
ませプラスチック絆創膏に装着したものを、貼り付け、
24時間のクローズドパッチを行った。クローズドパッ
チ終了後、プラスチック絆創膏を除去した直後(0時間
後)及び2時間後の皮膚反応を下記判定基準に従って評
価し、試験群毎に6匹の平均評価点を算出した。結果を
表1に示す。 (判定基準) 0 : 皮膚反応を認めない。 1 : 微弱或いは境界不明瞭な紅斑。 2 : 明らかな紅斑。 3 : 浮腫を伴う反応。 4 : 潰瘍・壊死等の反応。
【表1】 この結果から明らかなように、前記製造例1〜3で得ら
れた金銀花サポニンにはいずれも皮膚刺激性が認められ
ず、従って本発明の光老化防止剤は、安全性に優れると
いえる。 <実験例2> 光(紫外線)老化反応抑制試験 (試料) (イ)製造例1のサポニン粉末。 (ロ)製造例2のサポニン粉末。 (ハ)製造例3のサポニン粉末。 (ニ)希釈溶媒(50%エタノール溶液、対照品)。 (方法)実験動物としてヘアレスマウス(9〜10週
齢、雌)を1群5匹として5群用意し、その背部皮膚に
UV−Aを6ヶ月間、毎週5回、1日1回照射した。光
源には東芝BLBランプを用い、UV−Bをカットする
ために7mm厚の板ガラスを動物とランプの間に取り付
けた。照射エネルギー量は14〜28mJ/cm2/日
としたが、漸強的に毎月エネルギー量を増加させた。U
V−Aの照射1時間前に、ヘアレスマウスの各群にそれ
ぞれ試料(イ)〜(ハ)を50%エタノールの0.1%
溶液としたものと(ニ)の希釈溶媒とを、動物の背部全
域に50μlを均一に塗布した。6ヶ月後、皮膚に生じ
た光老化反応を下記の判定基準で肉眼評価した。 (判定基準) 0 : 皮膚色は薄乳桃色、タテジワが認められる。 1 : 皮膚色は弱度に蒼白化し、タテジワは消失。 2 : 皮膚色は中等度に蒼白化し、タテジワは消失、
弱度の結節、弱度の大ジワ・タルミが認められる。 3 : 皮膚色は強度に蒼白化し、タテジワは消失、強
度の結節、強度の大ジワ・タルミが認められる。
【0019】5匹の評点の平均値を求め、次式を用いて
抑制率を算出した。結果を表2に示す。
【0020】
【数1】抑制率=100×(対照群の平均値−試料投与
群の平均値)/対照群の平均値
【0021】
【表2】
【0022】この結果から、本発明に適用される金銀花
サポニンは、ヘアレスマウスのUV−A光老化反応を抑
制する効果を有する事が判った。
【0023】<実験例3> 紫外線紅斑抑制試験 (試料) (イ)製造例1のサポニン粉末。 (ロ)製造例2のサポニン粉末。 (ハ)製造例3のサポニン粉末。 (方法)実験動物としてハートレー系モルモット(体重
700〜900g、雄)を1群6匹として3群用意し、
予めその背部を除・剃毛した。照射部位以外に紫外線が
当たらぬように幅広の絆創膏に1.5×1.5cmの小
孔を6ヶ(左右に3ヶ並列)開けたものを除毛部位にあ
て、その上から紫外線を照射した。光源には東芝FL3
0−SEを用いた。照射エネルギー量は768mJ/c
2 とした。24時間後には、上記6部位に均一な紅斑
反応が観察された。試料の投与は、(イ)〜(ハ)の試
料を、プロピレングリコールとエタノールを1:1の容
積で混合した溶媒を用いて各々3%及び0.3%として
からの紫外線の照射前1回と照射後3回行った。1回の
投与量は10μl/部位とした。紫外線照射24時間後
の紅斑反応を下記の判定基準に従って評価した。 (判定基準) 0 : 皮膚反応を認めない。 1 : 微弱或いは境界不明瞭な紅斑が認められる。 2 : 中等度の境界不明瞭な紅斑が認められる。 3 : 強度の境界不明瞭な紅斑(浮腫を伴う事もあ
る)が認められる。
【0024】6匹の評点の平均点を求め、金銀花サポニ
ンによる紫外線紅斑の抑制率を、上記実験例1と同様に
して求めた。結果を表2に示す。
【0025】
【表3】
【0026】以上の結果から明らかなように、本発明の
光老化防止剤は、ハートレー系モルモットの紫外線紅斑
に対して、濃度依存性(Dose−dependen
t)をもって、顕著な抑制効果を示した。
【0027】次に前記製造例で得られた光老化防止剤を
配合した皮膚外用剤の実施例を示すが、本発明はこれら
実施例に制限されるものではない。尚、配合割合は重量
部である。
【0028】 実施例1. クリーム (処方) (A) POE(30)セチルエーテル 2.0 グリセリンモノステアレート 10.0 流動パラフィン 10.0 ワセリン 4.0 セタノール 5.0 γ−トコフェロール 0.05 BHT 0.01 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 0.5 ブチルパラベン 0.2 光老化防止剤(製造例1) 10.0 (B) 精 製 水 58.24 (製法)(A)の各成分を合わせ、80℃に加熱した。
(B)を80℃に加熱しておき、(A)の全成分に
(B)を加えて撹拌乳化し、その後冷却した。また、同
様にして金銀花サポニンを精製水に置き換えた比較例の
クリームを製造した。
【0029】 実施例2. 乳液 (処方) (A) 合成ゲイロウ 2.5 セタノール 1.0 スクワラン 4.0 ステアリン酸 1.0 モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25EO) 2.2 モノステアリン酸グリセリン 0.5 ブチルパラベン 0.1 γ−トコフェロール 0.05 BHT 0.01 4−(1,1−ジメチルエチル)−4’− 0.5 メトキシジベンゾイルメタン (B) 1,3−ブチレングリコール 3.0 プロピレングリコール 7.0 キサンタンガム 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.2 水酸化カリウム 0.2 光老化防止剤(製造例2) 1.0 精製水 76.64 (製法)(A)及び(B)を70℃で各々撹拌しながら
溶解した。(B)に(A)を加え予備乳化を行いホモミ
キサーで均一に乳化し、乳化後かき混ぜながら30℃ま
で冷却して乳液を製造した。また同様にして金銀花サポ
ニンを精製水に置き換えた比較例の乳液を製造した。
【0030】 実施例3. 化粧水 (処方) (A) POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 1.5 POE(20)ラウリルエーテル 0.5 エタノール 10.0 γ−トコフェロール 0.02 (B) グリセリン 5.0 光老化防止剤(製造例3) 4.0 イソフェルラ酸ナトリウム 0.5 クエン酸 0.15 クエン酸ナトリウム 0.1 精 製 水 78.23 (製法)(A)の各成分を合わせ、室温下にて溶解す
る。一方、(B)の各成分も室温下に溶解し、これを
(A)処方分に加えて可溶化する。 <本発明の皮膚外用剤の評価>実施例1のクリーム及び
比較例のクリームと、実施例2の乳液及び比較例の乳液
を用いて、実使用テストを行い、本発明の皮膚外用剤の
美肌効果を評価した。顔面乾燥肌、小ジワ、シミ・ソバ
カス等の肌トラブルを有する本邦女性20名にパネラー
として5名づつ4グループ(A、B、C、D)に分かれ
て実験に参加してもらった。4グループのパネラーの
内、Aグループのパネラーには実施例1のクリームを、
Bグループのパネラーには比較例のクリームを、Cグル
ープのパネラーには実施例2の乳液を、Dグループのパ
ネラーには比較例の乳液を、それぞれ顔に通常の使用方
法で6週間使用してもらった。使用開始から6週間後
に、乾燥感、ツヤがない、小ジワ、ソバカス、総合所見
について、改善状態、及び自然増悪の状態を以下の評価
基準に従って評価した。結果を表4に示す。 (評価基準) +++ : 著明改善 ++ : かなり改善 + : やや改善 − : 変化無し −− : 自然増悪
【表4】 この結果から明らかなように金銀花サポニンを含有する
実施例の皮膚外用剤は、金銀花サポニンを含有しない比
較例の皮膚外用剤に比べて、評価項目全般にわたって評
価内容が良好であり、特に小ジワの改善、シミ・ソバカ
スの改善、乾燥感の改善が顕著であり、従って、本発明
の皮膚外用剤は美肌効果に優れているといえる。なお、
本発明の外用剤は、使用時におけるベタツキ感等の感触
的な弊害がほとんど無い事も同時に確認された。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、安全性が高く且つ有効
な光老化防止剤を提供し、更には、美肌効果に優れた、
皮膚に弊害なく安全に使用することができる皮膚外用剤
を提供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金銀花サポニンを有効成分とする光老化
    防止剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光老化防止剤を含有す
    る皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 光老化防止剤の含有量が乾燥物重量とし
    て外用剤全量に対して0.001〜10重量%である請
    求項2に記載の皮膚外用剤。
JP7352799A 1995-12-27 1995-12-27 光老化防止剤及び皮膚外用剤 Pending JPH09175988A (ja)

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