JPH09175583A - 書籍綴じ込み用盤体ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 製造コストが安価であると共に組立作業が容
易であり、さらに、書籍購入時における盤体のバージン
性を確保しつつ盤体の保護に優れ、再収納可能であるこ
と。 【解決手段】 固定部材１と綴じ込み用部材１０とから
成り、固定部材１は、固定板２と、固定板の引出方向端
部に設けたつまみ３と、反対方向側に設けた２枚の固定
片４とを有し、綴じ込み用部材１０は、表板１１と、綴
じ代１３と、背板１５と、表板の上辺の両端においては
罫線１９２０を、中央においてはカットテープ１８を介
して連設した上板１７とを有し、カットテープは中央部
分につまみ突出用切欠２１を設け、盤体を固定部材１の
固定板２と固定板の上面に折り込んだ２枚の固定片４と
の間に挿入し、つまみ３をつまみ突出用切欠２１に挿入
しつつ盤体を挿入した固定部材１を表板１１の裏面上に
配し、固定部材１の上に背板１５を折込み、背板の上に
上板１７を折込み接着した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術の分野】本発明は書籍に盤体を付属
させるための書籍綴じ込み用盤体ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】書籍にＣＤ−ＲＯＭ等の盤体を付属させ
るための従来の書籍綴じ込み用盤体ケースは、板紙や段
ボール紙等を２枚積層して貼り合わせ、その内の１枚の
中央部に円形孔を穿孔した固定台紙と、ビニール製や紙
製の収納袋とから成り、該固定台紙の円形孔に盤体の外
周端を嵌合したのち該収納袋に収納するというものであ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の書籍綴じ込み用
盤体ケースは、固定台紙を２枚の板紙等を貼り合わせ積
層構造とするために接着剤を多量に必要とする。従っ
て、製造コストが高価になるという問題点があった。

【０００４】さらに、上記の書籍綴じ込み用盤体ケース
は、円形孔に盤体の外周端を嵌合する作業を要し、組立
作業に手間がかかるという問題点があった。

【０００５】さらに、上記の書籍綴じ込み用盤体ケース
は、収納袋を必要とするため製造コストが高価になると
いう問題点があった。

【０００６】さらに、上記の書籍綴じ込み用盤体ケース
は、収納袋を開封すると盤体が固定台紙と共に収納袋の
開封口から脱落するおそれがあり、盤体の再収納が困難
であるという問題点があった。

【０００７】上記の課題に鑑み、本発明は製造コストが
安価であると共に組立作業が容易であり、さらに、書籍
購入時における盤体のバージン性を確保しつつ盤体の保
護に優れた再収納可能な書籍綴じ込み用盤体ケースを提
供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明に係
る書籍綴じ込み用盤体ケースは、夫々１枚のブランクシ
ートから形成した固定部材と綴じ込み用部材とから成
り、該固定部材は、固定板と、該固定板の引出方向端部
に設けたつまみと、該固定板の引出方向の反対方向側に
設けた２枚の固定片とを有し、該綴じ込み用部材は、表
板と、該表板の一側辺に付設した綴じ代と、該表板の下
辺に連設した背板と、該表板の上辺の両端においては罫
線を、また、該上辺の中央においてはカットテープを介
して連設した上板とを有し、該カットテープはその中央
部分につまみ突出用切欠を設けて成り、該盤体を該固定
部材の該固定板と該固定板の上面に折り込んだ該２枚の
固定片との間に挿入し、該つまみを該つまみ突出用切欠
に挿入しつつ該盤体を挿入した固定部材を表板の裏面上
に配し、該固定部材の上に該背板を折込み、該背板の上
に上板を折込み接着したことを特徴とする。

【０００９】本発明の書籍綴じ込み用盤体ケースは、固
定部材の固定板の下辺が綴じ込み用部材の表板の下辺と
当接し、また、つまみがつまみ突出用切欠に嵌合するた
め、固定部材及び盤体を綴じ込み用部材の中に固定する
ことができ、固定部材及び盤体が綴じ込み用部材から脱
落することがない。

【００１０】本発明の書籍綴じ込み用盤体ケースから盤
体を取出す場合には、カットテープを開封し、固定部材
のつまみを持ち、カットテープの開封口から固定部材と
共に盤体を引き出す。

【００１１】請求項２記載の発明に係る書籍綴じ込み用
盤体ケースは、前記固定板の両側辺に２枚のストッパ片
を連設し、該ストッパ片は前記カットテープを開封し前
記固定部材を前記綴じ込み用部材から引き出す際に前記
罫線と干渉する位置に配設したものである。

【００１２】本発明の書籍綴じ込み用盤体ケースはスト
ッパ片を設けたことにより、盤体を取出す際に、固定部
材の引出方向のスライド量を規制し、カットテープの開
封口から固定部材が脱落することを防止する。

【００１３】請求項３記載の発明に係る書籍綴じ込み用
ケースは、前記固定部材及び／あるいは前記書籍綴じ込
み用部材の少なくとも盤体の記録保持面に接触する部分
に不織布を設けたものである。

【００１４】盤体の記録保持面に接触する部分に不織布
を配置することにより、記録保持面を衝撃等から保護す
ると共に、盤体を固定部材から取出す際に記録保持面に
擦傷が付くのを防止する。

【００１５】

【実施の形態】本発明に係る実施の形態の書籍綴じ込み
用盤体ケースを添付図面を参照しつつ詳細に説明する。

【００１６】本実施の形態は、夫々１枚のブランクシー
トから形成した固定部材１と綴じ込み用部材１０とから
成る。

【００１７】盤体Ｃを挿入し保持する固定部材１は、盤
体Ｃよりも若干大きく形成した略円形状の固定板２と、
該固定板２の引出方向端部に付設したつまみ３と、該固
定板の下方側辺において罫線５を介して連設した２枚の
固定片４とから成る。尚、図１に示す固定部材１のブラ
ンクシートは、板紙の片面に不織布を貼付し２層構造と
したシートである。

【００１８】また、固定板２の両側辺に夫々ストッパ片
６を付設する。

【００１９】板紙製の綴じ込み用部材１０は、楕円形状
の覗き穴１２を穿孔した表板１１と、該表板１１の一側
辺にミシン目１４を介して連設した綴じ代１３と、該表
板１１の下辺に罫線１６を介して連設した背板１５と、
該表板１１の上辺の両端においては罫線１９、２０を、
また、該上辺の中央においてはカットテープ１８を介し
て連設した上板１７とから成る。このカットテープ１８
にはその中央部分に半円状のつまみ突出用切欠２１を穿
孔する。

【００２０】上記書籍綴じ込み用盤体ケースの組立を説
明する。最初に、上記不織布面が内側になるように固定
部材１の罫線５を折込み固定片４を重ね合わせる。そし
て、２枚の固定片４の接触面３０の一部若しくは全部を
接着する。尚、接触面３０は必ずしも接着する必要はな
い。

【００２１】次に、盤体Ｃの記録保持面側を固定板２の
不織布面側に載置し、固定板２と固定片４との間の間隙
に盤体Ｃの一部を挿入する（図３参照）。

【００２２】盤体Ｃを挿入した固定部材１を裏返し、綴
じ込み用部材１０の表板１１の裏面に載置する。このと
き、固定板２の下辺を表板１１の下辺に位置する罫線１
６に重ね合わせると共に、固定部材１のつまみ３をつま
み突出用切欠２１に一致させる（図４参照）。尚、固定
部材１を裏返して表板１１の裏面に載置するのは、盤体
Ｃのラベル面を覗き穴１２側に位置させるためであり、
覗き穴１２を設けない場合や覗き穴が上板１７に穿孔さ
れている場合には裏返す必要はない。

【００２３】綴じ込み用部材１０の罫線１９、２０及び
カットテープの下辺３１を谷折りにし上板１７を固定部
材１上に折込み、さらに、罫線１６を谷折りにし背板１
５を上板１７上に折り込む。そして、この上板１７と背
板１５の接触面３２の一部若しくは全部を接着し完成す
る（図４及び図５参照）。

【００２４】この完成状態において、固定板２の下辺が
上記罫線１６と当接し、また、つまみ３がつまみ突出用
切欠２１に嵌合するため、盤体Ｃを固定部材１により綴
じ込み用部材１０の内部に固定することができ、固定部
材１及び盤体Ｃが綴じ込み用部材１０から脱落したり、
綴じ込み用部材１０の内部で移動することがない。

【００２５】さらに、盤体Ｃの記録保持面が固定板２の
不織布面に載置されているため、不織布がクッションと
なり記録保持面が衝撃等から保護される。

【００２６】さらに、覗き穴１２から収納したＣＤ−Ｒ
ＯＭの表面ラベルの一部を見ることができる。

【００２７】書籍購入後、書籍綴じ込み用盤体ケースか
ら盤体Ｃを取出す場合には、カットテープ１８を開封
し、固定部材１のつまみ３を持ち、カットテープの開封
口３３から固定部材１を引き出す。そして、盤体Ｃは、
固定部材１の固定片４に支持されているため、固定部材
１と共に引き出される（図６及び図７参照）。

【００２８】固定部材１の引出方向のスライド量はスト
ッパ片６により規制される。即ち、ストッパ片６が罫線
１９、２０と接触し固定部材１のそれ以上の引出方向へ
のスライドを規制する。故に、カットテープの開封口３
３からの固定部材１の脱落を防止することができる。

【００２９】さらに、盤体Ｃの記録保持面は固定板２の
不織布面とのみ接触しているため、引き出した固定部材
１から盤体Ｃを取出す際の記録保持面の擦傷を防止する
ことができる。

【００３０】尚、引き出した固定部材１に盤体Ｃを挿入
し、当該固定部材１を綴じ込み用部材１０の中に押し込
むことにより盤体Ｃを再収納することができる。この再
収納時において、固定板２と固定片４は、夫々綴じ込み
用部材１０の背板１５と表板１１に押圧される。従っ
て、盤体Ｃはこの固定板２と固定片４に強く挟持され、
カットテープ１８の開封口３３から脱落しない。

【００３１】

【発明の効果】本発明の書籍綴じ込み用盤体ケースは、
収納袋を使用せず、また、組立が容易であり接着部分も
少ないため、製造コストを安価にするできる。

【００３２】さらに、本発明の書籍綴じ込み用盤体ケー
スは、カットテープにより盤体のバージン性を確保する
事ができる。

【００３３】さらに、本発明の書籍綴じ込み用盤体ケー
スは、不織布を備えることにより、盤体の記録保持面を
衝撃から保護し、また、盤体の擦傷を防止する事ができ
る。

【００３４】さらに、本発明の書籍綴じ込み用盤体ケー
スは、カットテープの開封口から盤体を再収納する事が
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る実施の形態の書籍綴じ込み用盤
体ケースの固定部材１のブランクシートの展開図であ
る。

【図２】 本発明に係る実施の形態の書籍綴じ込み用盤
体ケースの綴じ込み用部材１０のブランクシートの展開
図である。

【図３】 図１に示す固定部材１の固定板２と固定片４
の間隙に盤体Ｃの一部を挿入した状態を示す斜視図であ
る。

【図４】 図２に示す綴じ込み用部材１０の表板１１の
裏面に、図３に示す固定部材１及び盤体Ｃを裏返して載
置した状態を示す組立斜視図である。

【図５】 本発明に係る実施の形態の書籍綴じ込み用盤
体ケースの裏面側を示す完成斜視図である。

【図６】 本発明に係る実施の形態の書籍綴じ込み用盤
体ケースのカットテープ１８を開封し固定部材２を引き
出した状態を示すものであり、また、書籍綴じ込み用盤
体ケースの裏面側を示す斜視図である。

【図７】 図６に示す書籍綴じ込み用盤体ケースの表面
側を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 固定部材 ２ 固定板 ３ つまみ ４ 固定片 ５ 罫線 ６ ストッパ片 １０ 綴じ込み用部材 １１ 表板 １２ 覗き穴 １３ 綴じ代 １４ ミシン目 １５ 背板 １６ 罫線 １７ 上板 １８ カットテープ １９、２０ 罫線 ２１ つまみ突出用切欠 ３０ 接触面 ３１ 下辺 ３２ 接触面 ３３ 開封口

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 夫々１枚のブランクシートから形成した
   固定部材と綴じ込み用部材とから成り、 該固定部材は、固定板と、該固定板の引出方向端部に設
   けたつまみと、該固定板の引出方向の反対方向側に設け
   た２枚の固定片とを有し、 該綴じ込み用部材は、表板と、該表板の一側辺に付設し
   た綴じ代と、該表板の下辺に連設した背板と、該表板の
   上辺の両端においては罫線を、また、該上辺の中央にお
   いてはカットテープを介して連設した上板とを有し、該
   カットテープはその中央部分につまみ突出用切欠を設け
   て成り、 該盤体を該固定部材の該固定板と該固定板の上面に折り
   込んだ該２枚の固定片との間に挿入し、該つまみを該つ
   まみ突出用切欠に挿入しつつ該盤体を挿入した固定部材
   を表板の裏面上に配し、該固定部材の上に該背板を折込
   み、該背板の上に上板を折込み接着したことを特徴とす
   る書籍綴じ込み用盤体ケース。
2. 【請求項２】 前記固定板の両側辺に２枚のストッパ片
   を連設し、該ストッパ片は前記カットテープを開封し前
   記固定部材を前記綴じ込み用部材から引き出す際に前記
   罫線と干渉する位置に配設した請求項１記載の書籍綴じ
   込み用盤体ケース。
3. 【請求項３】 前記固定部材及び／あるいは前記書籍綴
   じ込み用部材の少なくとも盤体の記録保持面に接触する
   部分に不織布を設けた請求項１あるいは請求項２のいず
   れかに記載の書籍綴じ込み用盤体ケース。