JPH08112982A - 書籍または書類収納用ケース - Google Patents

書籍または書類収納用ケース

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JPH08112982A
JPH08112982A JP25058194A JP25058194A JPH08112982A JP H08112982 A JPH08112982 A JP H08112982A JP 25058194 A JP25058194 A JP 25058194A JP 25058194 A JP25058194 A JP 25058194A JP H08112982 A JPH08112982 A JP H08112982A
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JP
Japan
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plate
case
front plate
book
flap
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JP25058194A
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Teruyoshi Sano
輝義 佐野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケースを開いた状態でケース上に書籍或いは
書類を置いたまま見開き出来、出入が容易で閉鎖が確
実、安価、製造容易で保管場所スペースを効率良く使用
でき、保管性に優れた書籍または書類収納用ケースを提
供する。 【構成】 表板用裏打板1を縦折れ線17で内側に折り
込んで表板2の内側面に接着して蓋板18とし、表板
2、側板3、底板4、側板5、表板重ね用フラップ6を
夫々の縦折れ線で、又、底板4、上棲板7、上フラップ
8及び表板重ね用フラップ6、下棲板9、下フラップ1
0が横折れ線で内側にほぼ90度折り込まれて箱状に組
立られる書籍又は書類収納用ケースで、面状ファスナー
挿入用穴31、32に装着された面状ファスナー11、
12が係合しケースが閉じられ、表板2にタイトルカー
ド挿入用窓13が穿設され、その1つの縁側にその一辺
15が固着された透明なタイトルカードカバー14が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は書籍または書類を収納
し、保存するための書籍または書類収納用ケースに関す
るものである。特に、書籍または書類の収納、取り出し
が容易で、且つ書籍または書類を傷付けることが少な
く、長期間の保存に有効な書籍または書類収納用ケース
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、貴重書とか稀覯書と言われる貴重
な書籍、例えば歴史的に価値を有する本や書物などは極
めて高価であり、書庫などに保存する場合に、損傷や、
劣化を防ぐために、1冊づつケースに収納されて保存さ
れる。歴史的に価値を有する資料、文書などの書類につ
いても文書単位毎にケースに収納されて保存される。
【0003】例えばグーテンベルクの印刷した初版本、
マルコポーロの東方見聞録、イソップ物語、マルクスの
資本論、アダム・スミスの国富論の初版本などの歴史的
価値を有する書物などは極めて傷みも激しく、しかも、
極めて高価で取り引きされているので、これらの書物や
書類の保存には収納用のケースが必要になる。
【0004】従来使用されているこの様な書籍や書類の
収納用ケースとして幾つかのものが使用されており、以
下、図10〜図14を参照しながら、代表的な書籍また
は書類の収納用ケースについて説明する。
【0005】図10は従来から使用されている書籍収納
用ケースの一例の斜視図である。書籍の背表紙に相当す
る部分に開口部101が設けられ、通常厚紙などで作ら
れた箱状のサック式ケース100からなり、書籍の前側
を開口部101に挿入して、書籍を出し入れする方式の
ものである。一般に洋装本の収納に使用されている。
【0006】図11は従来から使用されている書籍収納
用ケースの別の一例の斜視図である。図11に示される
ようにトレイ状の上蓋ケース部分111とそれより僅か
に小さな寸法の底蓋ケース部分115とが背板113を
介してそれぞれ接合部112、114で折り曲げ可能に
接合されて一体となっており、この中に書籍を収納して
底蓋ケース部分115の上に上蓋ケース部分111をか
ぶせて蓋を閉めて収納するケースである。このケースも
一般に洋装本の収納に使用されている。
【0007】和漢籍の場合には“帙”とか“たとう”と
称される収納ケースが用いられている。図12はたとう
の展開状態の斜視図、図13はたとうを一部折り畳んで
書物または書類を収納している状態を示す斜視図、図1
4はたとうの蓋板を底板に係止するための爪とこはぜの
係止状態を示す部分拡大図である。底板121の左側に
は小口板126が折り曲げ可能に接合されており、小口
板126の左側には中蓋板127が折り曲げ可能に接合
されている。更に底板121の右側には背板123が折
り曲げ可能に接合されており、背板123の右側には表
蓋板122が折り曲げ可能に接合されている。また、底
板121の上辺部と下辺部にはそれぞれ天板124と、
地板125が折り曲げ可能に接合されており、天板12
4と、地板125には、それぞれ天板係止板124a
と、地板係止板125aとが折り曲げ可能に接合されて
いる。表蓋板122の外側面には紐129で爪128が
取り付けられており、底板121の外側面には前記爪1
28を係止するためのこはぜ130が設けられている。
【0008】この様な“たとう”に書物を収納するに
は、底板121の上に書物を置き、天板124と、地板
125を内側に折り曲げて底板121と垂直になるよう
に立ち上がらせ、更に天板係止板124aと地板係止板
125aとをそれぞれ折り曲げて、書物の上に被せるよ
うにし、次いで小口板126を内側に折り曲げて底板1
21と垂直になるように立ち上がらせ、更に中蓋板12
7を小口板126とほぼ垂直方向に折り曲げる。ちょう
どほぼこの状態を示しているのが図12である。続いて
背板123を内側に折り曲げて底板121と垂直になる
ように立ち上がらせ、更に表蓋板122を折り曲げて中
蓋板127の上に重ね、最後に爪128を底板121の
外側面に設けられれているこはぜ130にしっかりと差
し込んで係止させることにより、表蓋板122の押圧力
により、中蓋板127を締め付けて、中蓋板127と天
板係止板124aと地板係止板125aとの摩擦力など
により、天板124や地板125が書物や書類の重み
で、開かないようにしている。
【0009】また、“帙”は前述した“たとう”と類似
の構造であるが、“たとう”と異なる点は天板124、
地板125ならびに、天板係止板124aと地板係止板
125aに相当する部分が欠如しているものであり、従
って書籍の上下すなわち天と地は何らカバーがない状態
になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図10に示したような
箱状のサック式ケース100の場合には、構造は簡単で
あるが、狭い開口部101から書籍を出し入れするの
で、表紙がこすれて、表紙をいためやすく、ましてや歴
史的に古い時代の書籍などは表紙もかなりいたんでいる
ので、この様な収納ケースを用いると更に書籍を傷付け
ることになる。特に表紙の外装材として天然皮革が使用
されている古い書物は、この傾向が顕著になる。もちろ
ん、このタイプのケースでは書籍をケースから外部に取
り出さない限り、書籍をひろげて内容を見ることはでき
ない。また、書類の収納に適さない事は開口部101が
常に開口した状態になっている事からも明白である。
【0011】また、図11に示したようなケースの場合
には、収納して保管しておく場合にはそれ程問題はない
が、構造上、トレイ状の上蓋ケース部分111とそれよ
り僅かに小さな寸法の底蓋ケース部分115とが背板1
13を介してそれぞれ接合部112、114で折り曲げ
可能に接合されて一体となっているので、いわゆる通常
の弁当箱のように上蓋と底蓋とが別々に離れている場合
と異なり、開閉が難しく、特に書籍の厚みが厚いほど開
閉が難しくなり、それを避けるために底蓋の寸法をかな
り小さくしておくと、ケースが開きやすくなり、書架に
保管中に両側から圧迫されていないと、ケースが開いて
しまう恐れがある。また、貴重な書籍はなるべくケース
から外に取り出さないようにして見開きすることが好ま
しいが、このケースの場合、ケースを開いた状態で書籍
をケースから取り出さずに見開きすることはかなり難し
く、無理にページをめくろうとすると、書籍を傷付ける
恐れが大きいという問題がある。
【0012】図12〜14に示した“たとう”の場合
は、爪128とこはぜ130による係止機構になってい
るので、この部分が外部に突出しているため、このよう
なケースが複数個隣り合って書庫などに保管されている
場合、突出部分が邪魔になり、場合によってはこの部分
が隣のケースとこすれたり、引っ掛かったりすることが
あるので、書庫を管理している担当者はその扱いに不便
を感じている。しかもたびたび書籍を出し入れすると爪
128をこはぜ130にしっかりと差し込む必要もあ
り、この部分が破損しやすいという問題もある。また、
収納保管時、爪などの厚み分だけ書架の容積が余分に必
要になり、これらを多数個保管する事になると、現在の
ように保管場所のコストがかなりかかる時代に於いて
は、無視しえない問題である。
【0013】また、“帙”は前述した様に、前記“たと
う”の天板124、地板125に相当する部分が欠如し
ているものであり、従って書籍の上下すなわち天と地は
何らカバーがない状態になり、保管、収納用としては不
適当である。従ってましてや書類の保管、収納には書類
が抜け出て傷付いたり、紛失する恐れが有り、不適当で
ある。
【0014】本発明は、前記従来の書籍や書類の収納用
ケースの問題点を解決し、安価で製造が容易であり、不
必要なスペースの増大がなく従って保管場所のスペース
を効率良く使用でき、書籍や書類の出し入れが容易にで
き、且つ、閉鎖が確実にでき、しっかりと保管が可能
で、更に、収納ケースを開いた際に開いた状態で当該収
納ケースの上に書籍或いは書類を置いたまま、容易に見
開き出来る、取扱い、保管性に優れた、書籍または書類
収納用ケースを提供することを目的とする。
【0015】更に後述する本発明の好ましい態様におい
ては、前記目的のほか、各態様ごとにそれぞれ次のよう
な目的を有する。すなわち、本発明の一態様に於いて
は、更にタイトルなどの掲示が容易でその交換作業も極
めて容易になし得るタイトル掲示部を有する書籍または
書類収納用ケースを提供することを目的とする。
【0016】本発明の更に別の態様に於いては、更に書
籍または書類の長期の保存に安全な書籍または書類収納
用ケースを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に本発明の書籍または書類収納用ケースは次の構成を有
する。
【0018】(1)すなわち、本発明は、表板用裏打板
1、表板2、側板3、底板4、側板5、表板重ね用フラ
ップ6を縦折れ線を介して一方向に連設し、底板4の上
辺側に上棲板7と上フラップ8が横折れ線を介して連設
され、底板4の下辺側または表板重ね用フラップ6の下
辺側のいずれかに下棲板9と下フラップ10が横折れ線
を介して連設され、表板用裏打板1と表板2とはその間
の縦折れ線17で表板用裏打板1が内側に折り込まれて
表板2の内側面に重ねられて接着固定され2重構造の蓋
板18とした書籍または書類収納用ケース展開部材を、
前記各縦折れ線(但し縦折れ線17を除く)および横折
れ線で内側にほぼ90度の角度で折り込むことによっ
て、底板4の上に側板3、5の幅に相当する間隔をおい
て表板重ね用フラップ6が重ねられ、その上に蓋板18
が重ねられて箱状に組み立てられる書籍または書類収納
用ケースであって、表板用裏打板1の表板2寄りの位置
に穿設された面状ファスナー挿入用穴31に面状ファス
ナー11がそのファスナー面が書籍または書類収納用ケ
ースの内側面に向けられる向きで装着されており、これ
と係合し得る面状ファスナー12が表板重ね用フラップ
6の側板5寄りの位置に穿設された面状ファスナー挿入
用穴32にそのファスナー面が書籍または書類収納用ケ
ースの外側面に向けられる向きで装着されていて、表板
重ね用フラップ6の上に蓋板18が重ねられた際に面状
ファスナー11と面状ファスナー12とが係合して書籍
または書類収納用ケースが閉じ得る構造の書籍または書
類収納用ケースである。
【0019】(2)また、前記構成に於いては、表板2
に更にタイトルカード挿入用の窓13が穿設され、表板
2の内面側にはタイトルカード挿入用の窓13の1つの
縁側にその一辺15が固着された透明プラスチックフイ
ルムからなるタイトルカードカバー14が設けられ、タ
イトルカードカバー14はその固着された辺15から反
対側の辺16までの長さが窓13の同方向の開口長さよ
り長く、それと直角方向のタイトルカードカバー14の
幅が窓13の同方向の開口幅とほぼ等しい幅かやや小さ
い幅である事が好ましい。
【0020】(3)更に上記(1)項に記載した第1の
発明ならびに上記(2)項に記載した好ましい態様に於
いては、書籍または書類収納用ケース本体を構成する表
板用裏打板1、表板2、側板3、底板4、側板5、表板
重ね用フラップ6、上棲板7、上フラップ8、下棲板9
および下フラップ10が中性紙または弱アルカリ性紙か
らなる厚紙で構成されてなることが好ましい。
【0021】
【作用】
(1)すなわち、前記(1)項に記載した本発明の書籍
または書類収納用ケースは、表板用裏打板1、表板2、
側板3、底板4、側板5、表板重ね用フラップ6を縦折
れ線を介して一方向に連設し、底板4の上辺側に上棲板
7と上フラップ8が横折れ線を介して連設され、底板4
の下辺側または表板重ね用フラップ6の下辺側のいずれ
かに下棲板9と下フラップ10が横折れ線を介して連設
され、表板用裏打板1と表板2とはその間の縦折れ線1
7で表板用裏打板1が内側に折り込まれて表板2の内側
面に重ねられて接着固定され2重構造の蓋板18とした
書籍または書類収納用ケース展開部材を、前記各縦折れ
線(但し縦折れ線17を除く)および横折れ線で内側に
ほぼ90度の角度で折り込むことによって、底板4の上
に側板3、5の幅に相当する間隔をおいて表板重ね用フ
ラップ6が重ねられ、その上に蓋板18が重ねられて箱
状に組み立てられる書籍または書類収納用ケースである
ので、ケース本体は1枚の連続した厚紙などから作製で
き、作製が容易でコスト的にも安価とすることができ
る。しかもこのケースを開いたときには、1枚の一体化
されたシート状になり、書籍などをケースから取り出さ
ずに、ケースの上に置いたままで、容易に閲覧すること
ができる。従って書籍や書類が傷付いたり痛んだりする
機会を極力減らすことができる。閲覧後ケースを元の形
に組立てて書籍や書類を収納する事も極めて容易であ
り、手間がかからないし、しかも、ケースが組み立てら
れた状態でも従来のものに比べて同等またはそれ以上の
強度を有しており、また、ケースを開けるのも極めて容
易である。
【0022】また、本発明に於いては、表板用裏打板1
の表板2寄りの位置に穿設された面状ファスナー挿入用
穴31に面状ファスナー11がそのファスナー面が書籍
または書類収納用ケースの内側面に向けられる向きで装
着されており、これと係合し得る面状ファスナー12が
表板重ね用フラップ6の側板5寄りの位置に穿設された
面状ファスナー挿入用穴32にそのファスナー面が書籍
または書類収納用ケースの外側面に向けられる向きで装
着されていて、表板重ね用フラップ6の上に蓋板18が
重ねられた際に面状ファスナー11と面状ファスナー1
2とが係合して書籍または書類収納用ケースが閉じ得る
構造の書籍または書類収納用ケースであるので、前述し
たように開閉が容易にできると共に、図4や図5に示し
たように面状ファスナー11や面状ファスナー12が設
けられている部分の構造からも明らかなごとく面状ファ
スナー挿入用穴31や32の中に面状ファスナー11や
面状ファスナー12が設けられているので、面状ファス
ナー11や面状ファスナー12をそれぞれ表板用裏打板
1や表板重ね用フラップ6の上に前記のような穴を開け
ずに直接接着したような場合に比べて出っ張りが少なく
なるので、ケースの蓋を閉じた場合に、表板重ね用フラ
ップ6と蓋板18の間に隙間がほとんどなくなり、この
両者を密着して閉じることができ、空気の流通も少なく
できるので保存性に優れたケースとすることができると
共に、不要な幅の増大がないので保管場所のスペースを
効率良く使用でき、この点でも保管コストの削減に有効
な書籍または書類収納用ケースを提供できる。
【0023】(2)また、本発明の書籍または書類収納
用ケースに於いて、表板2に更にタイトルカード挿入用
の窓13が穿設され、表板2の内面側にはタイトルカー
ド挿入用の窓13の1つの縁側にその一辺15が固着さ
れた透明プラスチックフイルムからなるタイトルカード
カバー14が設けられ、タイトルカードカバー14はそ
の固着された辺15から反対側の辺16までの長さが窓
13の同方向の開口長さより長く、それと直角方向のタ
イトルカードカバー14の幅が窓13の同方向の開口幅
とほぼ等しい幅かやや小さい幅である本発明の好ましい
態様とすることにより、図6や図7を用いて後述するご
とく、透明プラスチックフイルムからなるタイトルカー
ドカバー14の固着されていないフリーな方の辺16を
引き出して表板2のタイトルカード挿入用の窓13に収
納書籍などのタイトルなどを記載したタイトルカード2
2を挿入し、その後タイトルカードカバー14の固着さ
れていないフリーな方の辺16を窓13の縁の表板用裏
打板1と表板2との間に挿入することによって容易にタ
イトルカードを窓13内に収納でき、タイトルなどの掲
示が容易で交換作業も極めて容易になし得るタイトル掲
示部を有する書籍または書類収納用ケースを提供し得
る。
【0024】(3)更に本発明の書籍または書類収納用
ケースに於いて、書籍または書類収納用ケース本体を構
成する表板用裏打板1、表板2、側板3、底板4、側板
5、表板重ね用フラップ6、上棲板7、上フラップ8、
下棲板9および下フラップ10が中性紙または弱アルカ
リ性紙からなる厚紙で構成されてなる本発明の好ましい
態様とすることにより、収納された書籍類や書類は酸性
環境に置かれた場合にいたみがひどくボロボロになる
が、本発明で用いる主要な部材を中性紙または弱アルカ
リ性紙からなる厚紙で構成することにより、書籍や書類
の長期間の保管に安全な収納ケースを提供することがで
きる。
【0025】
【実施例】以下図面を参照しながら、本発明の書籍また
は書類収納用ケースをより詳細に説明する。
【0026】図1は本発明の一実施例の書籍または書類
収納用ケースの分解展開平面図、図2は図1の展開材料
を用いて作製された本発明の書籍または書類収納用ケー
スの完成品を開いた状態のケースの内側面から見た斜視
図、図3は図2に示したケースを組み立てて閉鎖する直
前の段階の斜視図、図4は図3の面状ファスナー11の
取付け構造を示すためのA−A´断面の端面図、図5は
図3の面状ファスナー12の取付け構造を示すためのB
−B´断面の端面図、図6は本発明の書籍または書類収
納用ケースのタイトルカード挿入用の窓13にタイトル
カード22を挿入・収納する操作を説明するための操作
工程図、図7は図6(e)のC−C´方向断面の端面図
で示した本発明の書籍または書類収納用ケースのタイト
ルカード挿入用の窓13にタイトルカード22を挿入・
収納する操作を説明するための操作工程図である。
【0027】図1に示したように、本発明の書籍または
書類収納用ケースは、表板用裏打板1、表板2、側板
3、底板4、側板5、表板重ね用フラップ6を縦折れ線
を介して一方向に連設し、底板4の上辺側に上棲板7と
上フラップ8が横折れ線を介して連設され、表板重ね用
フラップ6の下辺側に下棲板9と下フラップ10が横折
れ線を介して連設された1枚の連続シートから作製され
る。表板用裏打板1の表板2寄りの位置に穿設された面
状ファスナー挿入用穴31(31は図4に示されてい
る)に面状ファスナー11がそのファスナー面が書籍ま
たは書類収納用ケースの内側面に向けられる向き(図1
の場合には図の裏側方向に面状ファスナー11のファス
ナー面が向けられている)で装着されており、これと係
合し得る面状ファスナー12が表板重ね用フラップ6の
側板5寄りの位置に穿設された面状ファスナー挿入用穴
32(32は図5に示されている)にそのファスナー面
が書籍または書類収納用ケースの外側面に向けられる向
き(図1の場合には図の裏側方向に面状ファスナー12
のファスナー面が向けられている)で装着されている。
面状ファスナー11や12の取付け構造の詳細について
は図4ならびに図5を用いて後述する。
【0028】図1の態様に於いては、表板2に更にタイ
トルカード挿入用の窓13が穿設され、表板2の内面側
にはタイトルカード挿入用の窓13の1つの縁側(この
態様の場合には窓13の下側の縁側)にその一辺15が
固着された透明プラスチックフイルムからなるタイトル
カードカバー14が設けられている。タイトルカードカ
バー14はその固着された辺15から反対側の辺16ま
での長さが窓13の同方向の開口長さより長く、それと
直角方向のタイトルカードカバー14の幅が窓13の同
方向の開口幅とほぼ等しい幅かやや小さい幅に設計され
ている。こうすることによって、図6や図7を用いて後
述するごとく、透明プラスチックフイルムからなるタイ
トルカードカバー14の固着されていないフリーな方の
辺16を引き出して表板2のタイトルカード挿入用の窓
13に収納する書籍などのタイトルなどを記載したタイ
トルカード22(22は図6、図7に記載されている)
を挿入し、その後タイトルカードカバー14の固着され
ていないフリーな方の辺16を窓13の縁の表板用裏打
板1と表板2との間に挿入することによって容易にタイ
トルカードを窓13内に収納でき、タイトルなどの掲示
が容易で交換作業も極めて容易になし得るタイトル掲示
部を形成できる。
【0029】上記の図1に示した展開体を次に図2に示
すように表板用裏打板1と表板2との間の縦折れ線17
で表板用裏打板1をそれが内側になるように折り込み、
表板2の内側面に重ねられて接着固定され2重構造の蓋
板18とされる。これで、本発明の書籍または書類収納
用ケースの展開状態のものが完成される。かかる書籍ま
たは書類収納用ケースの展開部材を組み立てて、組み立
てられたケースの状態にするには、図2ならびに図3に
示すように前記各縦折れ線(但し縦折れ線17を除く)
および横折れ線で内側にほぼ90度の角度で折り込むこ
とによって、底板4の上に側板3、5の幅に相当する間
隔をおいて表板重ね用フラップ6が重ねられ、その上に
蓋板18が重ねられて面状ファスナー11と面状ファス
ナー12とが係合して書籍または書類収納用ケースが閉
じられて箱状に組み立てられる。組み立てられて本発明
の書籍または書類収納用ケースが閉じられている状態の
斜視図は図6の(a)または(e)を参照されたい。
【0030】ここで面状ファスナー11や12の取付け
構造の詳細について図4ならびに図5を用いて説明す
る。図4に示した端面図は図3の面状ファスナー11近
傍のA−A´断面の端面図であり、表板用裏打板1に穿
設された面状ファスナー挿入用穴31に面状ファスナー
11がそのファスナー面が書籍または書類収納用ケース
の内側面に向けられる向き(図4の場合には図の上部方
向に面状ファスナー11のファスナー面が向けられてい
る)で装着され、面状ファスナーの基部41はこの態様
では表板用裏打板1の裏側に出て接着剤や粘着テープな
ど適宜の手段で表板用裏打板1及び/または表板2の裏
側に貼り付けられている。この場合、面状ファスナーの
基部41の表板2側に面する面が表板用裏打板1の裏側
の面と同一レベルの面になるようにして、面状ファスナ
ーの基部41が表板用裏打板1の裏側に出っ張っていな
い態様にしてもよい。その場合は裏側から薄いシートを
当てがって接着したり、適宜の接着テープを当てがって
面状ファスナー11の基部41を表板用裏打板1及び/
または表板2の裏側に貼り付ける。
【0031】面状ファスナー12の取付け構造について
は、図5に示した図3の面状ファスナー12近傍のB−
B´断面の端面図のごとく、表板重ね用フラップ6の側
板5寄りの位置に穿設された面状ファスナー挿入用穴3
2にそのファスナー面が書籍または書類収納用ケースの
外側面に向けられる向き(図5の場合には図面の上方側
方向に面状ファスナー12のファスナー面が向けられて
いる)で装着され、面状ファスナーの基部42はこの態
様では表板用裏打板1の裏側に出て接着剤や粘着テープ
など適宜の手段で表板重ね用フラップ6の裏側に貼り付
けられている。この場合、面状ファスナーの基部42の
底板4側に面する面が表板重ね用フラップ6の裏側の面
と同一レベルの面になるようにして、面状ファスナーの
基部42が表板重ね用フラップ6の裏側に出っ張ってい
ない態様にしてもよい。その場合は裏側から薄いシート
を当てがって接着したり、適宜の接着テープを当てがっ
て面状ファスナー12の基部42を表板重ね用フラップ
6の裏側に貼り付ける。
【0032】次に図6及び図7を用いて本発明の書籍ま
たは書類収納用ケースのタイトルカード挿入用の窓13
にタイトルカード22を挿入・収納する操作を説明す
る。図6の(a)は本発明の書籍または書類収納用ケー
スが組み立てられた状態のの斜視図であり、タイトルカ
ード挿入用の窓13にタイトルカード22が挿入・収納
されていない状態を示している。タイトルカード挿入用
の窓13にタイトルカード22を挿入・収納するには図
6の(a)中に一点鎖線Dで囲んだ近傍の部分図として
図6の(b)、図6の(c)、図6の(d)で示したよ
うに透明プラスチックフイルムからなるタイトルカード
カバー14の固着されていないフリーな方の辺16を引
き出してタイトルカードカバー14を上に挙げ[図6の
(b)]、窓13に収納する書籍などのタイトルなどを
記載したタイトルカード22を挿入し、その後タイトル
カードカバー14の固着されていないフリーな方の辺1
6を窓13の縁の表板用裏打板1と表板2との間に挿入
することによって[図6の(c)ならびに(d)]容易
にタイトルカード22を窓13内に収納できる。タイト
ルカード22が窓13内に収納された状態での書籍また
は書類収納用ケースの斜視図が図6(e)に示されてい
る。
【0033】図7で図6(e)のC−C´方向断面の端
面図を用いて本発明の書籍または書類収納用ケースのタ
イトルカード挿入用の窓13にタイトルカード22を挿
入・収納する操作を説明する。表板2にタイトルカード
挿入用の窓13が穿設されており、表板2の内面側には
タイトルカード挿入用の窓13の1つの縁側(この態様
の場合には図の右側)にその一辺15が接着剤や両面粘
着テープなどで固着された透明プラスチックフイルムか
らなるタイトルカードカバー14が設けられている。タ
イトルカードカバー14はその固着された辺15から反
対側の辺16までの長さが窓13の同方向の開口長さよ
り長くなっていることは前述した通りである。この固着
されていないフリーな方の辺16は図6の(a)に示し
たように窓13の縁の表板用裏打板1と表板2との間に
あらかじめ挿入されていてもよいし、図7の(a)に示
したように表板2の外面側に露出させておいてもよい。
次いで図7の(b)に示すようにタイトルカードカバー
14を上に引上げ、図7の(c)に示すように窓13に
収納する書籍などのタイトルなどを記載したタイトルカ
ード22を挿入し、次いで図7の(d)、(e)に順を
追って示すように、タイトルカードカバー14の固着さ
れていないフリーな方の辺16を窓13の縁の表板用裏
打板1と表板2との間に挿入することによって容易にタ
イトルカード22を窓13内に収納できる。窓13内に
収納されたタイトルカード22を窓13から取り出すに
は上記で説明した工程を逆の順に行えばよく、こうする
ことによってタイトルカード22の交換なども容易に行
うことができる。
【0034】以上説明したように、本発明の書籍または
書類収納用ケースに於いては、ケース本体は1枚の連続
した厚紙などから作製でき、作製が容易でコスト的にも
安価とすることができる。しかもこのケースを開いたと
きには、1枚の連続したシート状になり、書籍などをケ
ースから取り出さずに、ケースの上に置いたままで、容
易に閲覧することができる。従って書籍や書類が傷付い
たり痛んだりする機会を極力減らすことができる。閲覧
後ケースを元の形に組立てて書籍や書類を収納する事も
極めて容易であり、手間がかからないし、しかも、ケー
スが組み立てられた状態でも面状ファスナー挿入用穴3
1や32の中に面状ファスナー11や面状ファスナー1
2が設けられているので、ケースの蓋を閉じた場合に、
表板重ね用フラップ6と蓋板18の間に隙間がほとんど
なくなり、この両者を密着して閉じることができ、空気
の流通も少なくできるので保存性に優れたケースとする
ことができると共に、不要な幅の増大がないので保管場
所のスペースを効率良く使用でき、この点でも保管コス
トの削減に有効な書籍または書類収納用ケースを提供で
きる。
【0035】次に図8に本発明の別の一実施例の書籍ま
たは書類収納用ケースの分解展開平面図、図9は図8の
展開材料を用いて作製された本発明の書籍または書類収
納用ケースの完成品を開いた状態のケースの内側面から
見た斜視図を示す。
【0036】図8と図9からも明らかなごとく、先の実
施例で示した態様と異なる点は、先の実施例に於いて
は、下棲板9と下フラップ10が横折れ線を介して表板
重ね用フラップ6の下辺側に連設されていたのに対し、
本実施例の態様では底板4の下辺側に下棲板9と下フラ
ップ10が横折れ線を介して連設されている点と、先の
実施例で示した態様はタイトルカードカバー14が表板
2の内面側のタイトルカード挿入用の窓13の下側の縁
側にその一辺15が固着されたタイトルカードカバーで
あるのに対し、この実施例の態様に於いてはタイトルカ
ードカバー14が表板2の内面側のタイトルカード挿入
用の窓13の側板3側の縁側にその一辺15が固着され
たタイトルカードカバーであり、固着された辺15から
反対側のフリーな辺16までの長さが窓13の同方向の
開口長さより長く、それと直角方向のタイトルカードカ
バー14の幅が窓13の同方向の開口幅とほぼ等しい幅
かやや小さい幅に設計されている点であり、その他の点
は実質上、先の実施例と同一であるので、同一部分には
同一の記号を付して説明を省略した。この態様に於いて
も図8に示した展開体を次に図9に示すように表板用裏
打板1と表板2との間の縦折れ線17で表板用裏打板1
をそれが内側になるように折り込み、表板2の内側面に
重ねられて接着固定され2重構造の蓋板18とされて本
発明の書籍または書類収納用ケースの展開状態のものが
完成されることは、前記実施例と同様である。かかる書
籍または書類収納用ケースの展開部材を組み立てて、組
み立てられたケースの状態にするには、図9に示すよう
に前記各縦折れ線(但し縦折れ線17を除く)および横
折れ線で内側にほぼ90度の角度で折り込むことによっ
て組み立てられる事も先の実施例とほぼ同様である。組
み立てられて本発明の書籍または書類収納用ケースが閉
じられている状態の斜視図は先の図6の(a)または
(e)と同様の図面となる。この実施例の書籍または書
類収納用ケースのタイトルカード挿入用の窓13にタイ
トルカード22を挿入・収納する操作も先の図6や図7
の説明とその方向が90度回転した方向になるのみで実
質的には同一である。
【0037】したがって、以上説明した態様の本発明の
書籍または書類収納用ケースに於いても、ケース本体は
1枚の連続した厚紙などから作製でき、作製が容易でコ
スト的にも安価とすることができる。しかもこのケース
を開いたときには、1枚の連続したシート状になり、書
籍などをケースから取り出さずに、ケースの上に置いた
ままで、容易に閲覧することができる。従って書籍や書
類が傷付いたり痛んだりする機会を極力減らすことがで
きる。閲覧後ケースを元の形に組立てて書籍や書類を収
納する事も極めて容易であり、手間がかからないし、し
かも、ケースが組み立てられた状態でも面状ファスナー
挿入用穴31や32の中に面状ファスナー11や面状フ
ァスナー12が設けられているので、ケースの蓋を閉じ
た場合に、表板重ね用フラップ6と蓋板18の間に隙間
がほとんどなくなり、この両者を密着して閉じることが
でき、空気の流通も少なくできるので保存性に優れたケ
ースとすることができると共に、不要な幅の増大がない
ので保管場所のスペースを効率良く使用でき、この点で
も保管コストの削減に有効な書籍または書類収納用ケー
スを提供できる。また、タイトルカード22を窓13内
に容易に収納したり取り出したりする事ができる書籍ま
たは書類収納用ケースを提供できる。
【0038】なお、本発明の書籍または書類収納用ケー
スに於いて、書籍または書類収納用ケース本体を構成す
る表板用裏打板1、表板2、側板3、底板4、側板5、
表板重ね用フラップ6、上棲板7、上フラップ8、下棲
板9および下フラップ10を中性紙または弱アルカリ性
紙、具体的にはpH約7〜8.5程度の厚紙を用いる
と、酸性環境に置かれた場合に収納された書籍類や書類
のいたみが促進されボロボロになる欠点を改良し、書籍
や書類の長期間の保管に安全な収納ケースを提供するこ
とができる点で非常に好ましい。
【0039】
【発明の効果】
(1)本発明の書籍または書類収納用ケースは、表板用
裏打板1、表板2、側板3、底板4、側板5、表板重ね
用フラップ6を縦折れ線を介して一方向に連設し、底板
4の上辺側に上棲板7と上フラップ8が横折れ線を介し
て連設され、底板4の下辺側または表板重ね用フラップ
6の下辺側のいずれかに下棲板9と下フラップ10が横
折れ線を介して連設され、表板用裏打板1と表板2とは
その間の縦折れ線17で表板用裏打板1が内側に折り込
まれて表板2の内側面に重ねられて接着固定され2重構
造の蓋板18とした書籍または書類収納用ケース展開部
材を、前記各縦折れ線(但し縦折れ線17を除く)およ
び横折れ線で内側にほぼ90度の角度で折り込むことに
よって、底板4の上に側板3、5の幅に相当する間隔を
おいて表板重ね用フラップ6が重ねられ、その上に蓋板
18が重ねられて箱状に組み立てられる書籍または書類
収納用ケースであるので、ケース本体は1枚の連続した
厚紙などから作製でき、作製が容易でコスト的にも安価
とすることができる。しかもこのケースを開いたときに
は、1枚の連続したシート状になり、書籍などをケース
から取り出さずに、ケースの上に置いたままで、容易に
閲覧することができる。従って書籍や書類が傷付いたり
痛んだりする機会を極力減らすことができる。閲覧後ケ
ースを元の形に組立てて書籍や書類を収納する事も極め
て容易であり、手間がかからないし、しかも、ケースが
組み立てられた状態でも従来のものに比べて同等または
それ以上の強度を有しており、また、ケースを開けるの
も極めて容易である。
【0040】また、本発明に於いては、表板用裏打板1
の表板2寄りの位置に穿設された面状ファスナー挿入用
穴31に面状ファスナー11がそのファスナー面が書籍
または書類収納用ケースの内側面に向けられる向きで装
着されており、これと係合し得る面状ファスナー12が
表板重ね用フラップ6の側板5寄りの位置に穿設された
面状ファスナー挿入用穴32にそのファスナー面が書籍
または書類収納用ケースの外側面に向けられる向きで装
着されていて、表板重ね用フラップ6の上に蓋板18が
重ねられた際に面状ファスナー11と面状ファスナー1
2とが係合して書籍または書類収納用ケースが閉じ得る
構造の書籍または書類収納用ケースであるので、ケース
の開閉が容易にできると共に、面状ファスナー11や面
状ファスナー12が面状ファスナー挿入用穴31や32
に挿設されているので、面状ファスナー11や面状ファ
スナー12をそれぞれ表板用裏打板1や表板重ね用フラ
ップ6の上に前記のような穴を開けずに直接接着したよ
うな場合に比べて出っ張りが少なくなるので、ケースの
蓋を閉じた場合に、表板重ね用フラップ6と蓋板18の
間に隙間がほとんどなくなり、この両者を密着して閉じ
ることができ、空気の流通も少なくできるので保存性に
優れたケースとすることができると共に、不要な幅の増
大がないので保管場所のスペースを効率良く使用でき、
この点でも保管コストの削減に有効な書籍または書類収
納用ケースを提供できる。
【0041】(2)また、本発明の書籍または書類収納
用ケースに於いて、表板2に更にタイトルカード挿入用
の窓13が穿設され、表板2の内面側にはタイトルカー
ド挿入用の窓13の1つの縁側にその一辺15が固着さ
れた透明プラスチックフイルムからなるタイトルカード
カバー14が設けられ、タイトルカードカバー14はそ
の固着された辺15から反対側の辺16までの長さが窓
13の同方向の開口長さより長く、それと直角方向のタ
イトルカードカバー14の幅が窓13の同方向の開口幅
とほぼ等しい幅かやや小さい幅である本発明の好ましい
態様とすることにより、透明プラスチックフイルムから
なるタイトルカードカバー14の固着されていないフリ
ーな方の辺16を引き出して表板2のタイトルカード挿
入用の窓13に容易に収納書籍などのタイトルなどを記
載したタイトルカード22を挿入し、その後タイトルカ
ードカバー14の固着されていないフリーな方の辺16
を窓13の縁の表板用裏打板1と表板2との間に挿入す
ることによって容易にタイトルカードを窓13内に収納
でき、タイトルなどの掲示が容易で交換作業も極めて容
易になし得るタイトル掲示部を有する書籍または書類収
納用ケースを提供し得る。
【0042】(3)更に本発明の書籍または書類収納用
ケースに於いて、書籍または書類収納用ケース本体を構
成する表板用裏打板1、表板2、側板3、底板4、側板
5、表板重ね用フラップ6、上棲板7、上フラップ8、
下棲板9および下フラップ10が中性紙または弱アルカ
リ性紙からなる厚紙で構成されてなる本発明の好ましい
態様とすることにより、書籍や書類の長期間の保管に安
全な収納ケースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の書籍または書類収納用ケー
スの分解展開平面図。
【図2】図1の展開材料を用いて作製された本発明の書
籍または書類収納用ケースの完成品を開いた状態のケー
スの内側面から見た斜視図。
【図3】図2に示した本発明の書籍または書類収納用ケ
ースを組み立てて閉鎖する直前の段階の斜視図。
【図4】面状ファスナー11の取付け構造を示すための
図3のA−A´断面の端面図。
【図5】面状ファスナー12の取付け構造を示すための
図3のB−B´断面の端面図。
【図6】本発明の書籍または書類収納用ケースのタイト
ルカード挿入用の窓13にタイトルカード22を挿入・
収納する操作を説明するための操作工程図。
【図7】図6(e)のC−C´方向断面の端面図で示し
た本発明の書籍または書類収納用ケースのタイトルカー
ド挿入用の窓13にタイトルカード22を挿入・収納す
る操作を説明するための操作工程図。
【図8】本発明の別の一実施例の書籍または書類収納用
ケースの分解展開平面図。
【図9】図8の展開材料を用いて作製された本発明の書
籍または書類収納用ケースの完成品を開いた状態のケー
スの内側面から見た斜視図。
【図10】従来の書籍収納用ケースの一例の斜視図。
【図11】従来の書籍収納用ケースの別の一例の斜視
図。
【図12】従来のたとうの一例の展開状態の斜視図。
【図13】図12のたとうを一部折り畳んで書物を収納
している状態を示す斜視図。
【図14】たとうの蓋板を底板に係止するための爪とこ
はぜの係止状態を示す部分拡大図。
【符号の説明】
1 表板用裏打板 2 表板 3 側板 4 底板 5 側板 6 表板重ね用フラップ 7 上棲板 8 上フラップ 9 下棲板 10 下フラップ 11 面状ファスナー 12 面状ファスナー 13 タイトルカード挿入用の窓 14 タイトルカードカバー 15 タイトルカードカバーの固着された辺 16 タイトルカードカバーの固着された辺と反対側の
フリーな辺 17 表板用裏打板1と表板2との間の縦折れ線 18 蓋板 22 タイトルカード 31 面状ファスナー挿入用穴 32 面状ファスナー挿入用穴 41 面状ファスナーの基部 42 面状ファスナーの基部 100 サック式ケース 101 開口部 111 上蓋ケース部分 112、114 接合部 113 背板 115 底蓋ケース部分 121 底板 122 表蓋板 123 背板 124 天板 124a 天板係止板 125 地板 125a 地板係止板 126 小口板 127 中蓋板 128 爪 129 紐 130 こはぜ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表板用裏打板1、表板2、側板3、底板
    4、側板5、表板重ね用フラップ6を縦折れ線を介して
    一方向に連設し、底板4の上辺側に上棲板7と上フラッ
    プ8が横折れ線を介して連設され、底板4の下辺側また
    は表板重ね用フラップ6の下辺側のいずれかに下棲板9
    と下フラップ10が横折れ線を介して連設され、表板用
    裏打板1と表板2とはその間の縦折れ線17で表板用裏
    打板1が内側に折り込まれて表板2の内側面に重ねられ
    て接着固定され2重構造の蓋板18とした書籍または書
    類収納用ケース展開部材を、前記各縦折れ線(但し縦折
    れ線17を除く)および横折れ線で内側にほぼ90度の
    角度で折り込むことによって、底板4の上に側板3、5
    の幅に相当する間隔をおいて表板重ね用フラップ6が重
    ねられ、その上に蓋板18が重ねられて箱状に組み立て
    られる書籍または書類収納用ケースであって、表板用裏
    打板1の表板2寄りの位置に穿設された面状ファスナー
    挿入用穴31に面状ファスナー11がそのファスナー面
    が書籍または書類収納用ケースの内側面に向けられる向
    きで装着されており、これと係合し得る面状ファスナー
    12が表板重ね用フラップ6の側板5寄りの位置に穿設
    された面状ファスナー挿入用穴32にそのファスナー面
    が書籍または書類収納用ケースの外側面に向けられる向
    きで装着されていて、表板重ね用フラップ6の上に蓋板
    18が重ねられた際に面状ファスナー11と面状ファス
    ナー12とが係合して書籍または書類収納用ケースが閉
    じ得る構造の書籍または書類収納用ケース。
  2. 【請求項2】 表板2に更にタイトルカード挿入用の窓
    13が穿設され、表板2の内面側にはタイトルカード挿
    入用の窓13の1つの縁側にその一辺15が固着された
    透明プラスチックフイルムからなるタイトルカードカバ
    ー14が設けられ、タイトルカードカバー14はその固
    着された辺15から反対側の辺16までの長さが窓13
    の同方向の開口長さより長く、それと直角方向のタイト
    ルカードカバー14の幅が窓13の同方向の開口幅とほ
    ぼ等しい幅かやや小さい幅である請求項1に記載の書籍
    または書類収納用ケース。
  3. 【請求項3】 書籍または書類収納用ケース本体を構成
    する表板用裏打板1、表板2、側板3、底板4、側板
    5、表板重ね用フラップ6、上棲板7、上フラップ8、
    下棲板9および下フラップ10が中性紙または弱アルカ
    リ性紙からなる厚紙で構成されてなる請求項1または2
    のいずれかに記載の書籍または書類収納用ケース。
JP25058194A 1994-10-17 1994-10-17 書籍または書類収納用ケース Pending JPH08112982A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013193228A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Lihit Lab Inc 表紙構造
KR102090299B1 (ko) * 2018-12-06 2020-03-18 (주)엘리트프랜즈 다단 접이식 문서 수납용 폴더

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JP2013193228A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Lihit Lab Inc 表紙構造
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