JPH09175404A - ステアリングホイールの回転角度検出装置 - Google Patents

ステアリングホイールの回転角度検出装置

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JPH09175404A
JPH09175404A JP33653095A JP33653095A JPH09175404A JP H09175404 A JPH09175404 A JP H09175404A JP 33653095 A JP33653095 A JP 33653095A JP 33653095 A JP33653095 A JP 33653095A JP H09175404 A JPH09175404 A JP H09175404A
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JP
Japan
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steering wheel
pin
cylindrical
cam surface
displacement
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JP33653095A
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Junichi Nakaho
純一 仲保
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転検出精度の向上を実現し、組立作業性も
改善すること。 【解決手段】 円筒部材15は、ステアリングホイール
12の下面に当該ステアリングホイールの軸心から偏心
した状態で固定され、その周側面に円筒状カム面15a
が形成される。第1の検出ユニット16及び第2の検出
ユニット17は、レバーコンビネーションスイッチ14
の上面部におけるステアリングホイール12の軸心から
等距離の位置に、当該軸心を中心に互いに90°だけ位
相がずれた状態で設けられ、各検出ユニット16及び1
7からそれぞれ突出された第1のピン18及び第2のピ
ン19が円筒状カム面15aに圧縮コイルばねのばね力
により当接されている。ピン18、19の変位量は、各
検出ユニット16及び17内に設けられた第1及び第2
の変位検出器20及び21により検出され、それらの検
出出力に基づいた演算によりステアリングホイール12
の回転角度を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などにおけ
るステアリングホイールの回転角度を検出するためのス
テアリングホイールの回転角度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車に用いられるス
テアリングホイールの回転角度検出装置としては、図1
3に示すような構成のものが知られている。この図13
において、ステアリングシャフト1の上端部にはステア
リングホイール2が固定されており、ステアリングコラ
ムのためのコラムカバー3内には、ターンスイッチなど
を備えた周知のレバーコンビネーションスイッチ4が設
けられる。この場合、上記レバーコンビネーションスイ
ッチ4のキャンセルカム4aは、ステアリングシャフト
1の周りに配置されると共に、その上部に突設された連
結ピン4bがステアリングホイール2側の係合孔2aに
係合される構成となっており、これによりステアリング
ホイール2に連動して回転するようになっている。
【0003】回転角度検出器5は、円環状のケース5a
をステアリングシャフト1に挿入した状態にてレバーコ
ンビネーションスイッチ4の下面に固定されるもので、
そのケース5a内には、円環状の回転円盤5b及びこの
回転円盤5bの回転量を検出するための図示しないセン
サが収納されている。この場合、上記回転円盤5bには
連結ピン5cが突設されており、この連結ピン5cを前
記キャンセルカム4aに形成された係合孔4cに係合さ
せることによって、当該回転円盤5bが、キャンセルカ
ム4aひいてはステアリングホイール2に連動して回転
する構成となっている。この構成により、ステアリング
ホイール2の回転角度を回転角度検出器5内のセンサに
より検出できることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の装置で
は、ステアリングホイール2の係合孔2aとキャンセル
カム4aの連結ピン4bとの間、並びにキャンセルカム
4aの係合孔4cと回転円盤5bの連結ピン5cとの間
の2箇所において係合がたつきを生ずることが避けられ
ない。このため、ステアリングホイールの右回転時と左
回転時とで回転角度検出器5による検出出力にヒステリ
シス誤差を生ずることになり、これに起因してステアリ
ングホイール4の回転角度の検出精度を十分に高めるこ
とが困難になるという問題点があった。また、回転角度
検出器5をレバーコンビネーションスイッチに固定する
際には、当該回転角度検出器5側の連結ピン5cとキャ
ンセルカム4a側の係合孔4cとの間の位置決めが必要
となって、組立作業性が悪化するという問題点もあっ
た。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、回転検出精度の向上を実現できると
共に、組立作業性も改善できるようになるステアリング
ホイールの回転角度検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ステアリングホイールに対して、中心軸が
当該ステアリングホイールの軸心方向に指向し且つその
軸心から所定寸法だけ偏心した状態で固定され、周側面
に円筒状カム面が形成された円筒部材と、ステアリング
コラム側に前記ステアリングホイールの径方向へ往復移
動可能に配置され、常時においてばね部材のばね力によ
って前記円筒状カム面と当接するように設けられた第1
のピンと、前記ステアリングコラム側における前記第1
のピンに対し前記ステアリングホイールの軸心を中心に
所定角度だけ位相がずれた位置に前記ステアリングホイ
ールの径方向へ往復移動可能に配置され、常時において
ばね部材のばね力によって前記円筒状カム面と当接する
ように設けられた第2のピンと、前記第1のピンの変位
量を検出する第1の変位検出器と、前記第2のピンの変
位量を検出する第2の変位検出器とを備えた上で、前記
第1の変位検出器及び第2の変位検出器の検出出力に基
づいて前記ステアリングホイールの回転角度を算出する
構成としたものである。
【0007】この構成によれば、ステアリングホイール
が回転されるのに応じて、円筒部材が一体的に回転され
るため、その円筒部材の周側面に形成された円筒状カム
面も回転するようになる。このとき、上記円筒部材が、
ステアリングホイールに対して、中心軸が当該ステアリ
ングホイールの軸心方向に指向し且つその軸心から所定
寸法だけ偏心した状態で固定された状態となっている関
係上、上記円筒状カム面に当接するように設けられた第
1のピン及び第2のピンが、ステアリングホイールが回
転するのに伴いステアリングホイールの径方向へ往復移
動されるようになり、それら第1のピン及び第2のピン
の変位量がそれぞれ第1の変位検出器及び第2の変位検
出器により検出されるようになる。
【0008】この場合、第1のピン及び第2のピンは、
ステアリングホイールの軸心を中心に所定角度だけ位相
がずれた配置となっているから、第1の変位検出器及び
第2の変位検出器から異なるレベルの検出出力を得るこ
とができ、斯様な各検出器の検出出力に基づいてステア
リングホイールの回転角度を算出できるようになる。ま
た、第1のピン及び第2のピンは、ばね部材のばね力に
より常時において円筒状カム面に当接される構成となっ
ているから、従来構成のようなステアリングホイールの
回転に伴うがたつきを生ずることがなく、結果的に回転
角度の検出精度が向上するようになる。しかも、組立作
業時においては、円筒状カム面に対して第1のピン及び
第2のピンを径方向から当接させるだけで良いから、従
来構成のように組立作業性が悪化する虞がなくなるもの
である(請求項1)。
【0009】また、上記請求項1のような構成とする場
合、前記ステアリングホイールに対して、中心軸が当該
ステアリングホイールの軸心と一致した同心状態で固定
され、周側面に円筒状基準カム面が形成された基準用円
筒部材と、前記ステアリングコラム側における前記第1
のピンと対応した位置に前記ステアリングホイールの径
方向へ往復移動可能に配置され、常時においてばね部材
のばね力によって前記円筒状基準カム面と当接するよう
に設けられた第1の補助ピンと、前記ステアリングコラ
ム側における前記第2のピンと対応した位置に前記ステ
アリングホイールの径方向へ往復移動可能に配置され、
常時においてばね部材のばね力によって前記円筒状基準
カム面と当接するように設けられた第2の補助ピンとを
備えた上で、前記第1の変位検出器を、前記第1のピン
及び第1の補助ピンの変位量の差を検出する構成とする
と共に、前記第2の変位検出器を、前記第2のピン及び
第2の補助ピンの変位量の差を検出する構成とすること
もできる。
【0010】この構成によれば、ステアリングホイール
或いはステアリングシャフトの軸心に対する偏心量の精
度が悪い場合、つまり円筒状カム面の回転軌跡が当初の
設定からずれるような状況となった場合でも、そのずれ
に伴う第1のピン及び第2のピンの変位量の変動が、そ
れぞれ第1の補助ピン及び第2の補助ピンの各変位量に
基づいて吸収されることになるから、ステアリングホイ
ールの回転角度検出精度が不用意に低下する事態を未然
に防止できるようになる(請求項2)。
【0011】さらに、ステアリングホイールに対して、
中心軸が当該ステアリングホイールの軸心方向に指向し
且つその軸心から所定寸法だけ偏心した状態で固定さ
れ、周側面に第1の円筒状カム面が形成された第1の円
筒部材と、前記ステアリングホイールに対して、中心軸
が当該ステアリングホイールの軸心方向に指向し且つそ
の軸心から前記第1の円筒部材と異なる方向へ所定寸法
だけ偏心した状態で固定され、周側面に第2の円筒状カ
ム面が形成された第2の円筒部材と、前記ステアリング
コラム側に前記ステアリングホイールの径方向へ往復移
動可能に配置され、常時においてばね部材のばね力によ
って前記第1の円筒状カム面と当接するように設けられ
た第1のピンと、前記ステアリングコラム側に前記ステ
アリングホイールの径方向へ往復移動可能に配置され、
常時においてばね部材のばね力によって前記第2の円筒
状カム面と当接するように設けられた第2のピンと、前
記第1のピンの変位量を検出する第1の変位検出器と、
前記第2のピンの変位量を検出する第2の変位検出器と
を備えた上で、前記第1の変位検出器及び第2の変位検
出器の検出出力に基づいて前記ステアリングホイールの
回転角度を算出する構成とすることもできる。
【0012】この構成によれば、ステアリングホイール
が回転されるのに応じて、第1の円筒部材及び第2の円
筒部材が一体的に回転されるため、それら各円筒部材の
周側面に形成された第1の円筒状カム面及び第2の円筒
状カム面も回転するようになる。このとき、上記第1の
円筒部材及び第2の円筒部材が、ステアリングホイール
に対して、中心軸が当該ステアリングホイールの軸心方
向に指向し且つその軸心から互いに異なる方向へ所定寸
法だけ偏心した状態で固定された状態となっている関係
上、上記各円筒状カム面にそれぞれ当接するように設け
られた第1のピン及び第2のピンが、ステアリングホイ
ールが回転するのに伴いステアリングホイールの径方向
へ往復移動されるようになり、それら第1のピン及び第
2のピンの変位量がそれぞれ第1の変位検出器及び第2
の変位検出器により検出されるようになる。
【0013】この場合、第1の円筒状カム面と第2の円
筒状カム面との相対位置関係、並びに第1のピンと第2
のピンとの相対位置関係を適宜に設定することによっ
て、第1の円筒状カム面の回転に応じた第1のピンの変
位量と、第2の円筒状カム面の回転に応じた第2のピン
の変位量とが、ステアリングホイールの回転角度の応じ
て異なるように構成することが可能であり、このような
構成とすることによって、第1の変位検出器及び第2の
変位検出器から異なるレベルの検出出力を得ることがで
き、それらの検出出力に基づいてステアリングホイール
の回転角度を算出できるようになる(請求項3)。
【0014】また、上記請求項3のような構成とする場
合、前記ステアリングホイールに対して、中心軸が当該
ステアリングホイールの軸心と一致した同心状態で固定
され、周側面に円筒状基準カム面が形成された基準用円
筒部材と、前記ステアリングコラム側に前記ステアリン
グホイールの径方向へ往復移動可能に配置され、常時に
おいてばね部材のばね力によって前記円筒状基準カム面
と当接するように設けられた補助ピンとを備えた上で、
前記第1の変位検出器を、前記第1のピン及び補助ピン
の変位量の差を検出する構成とすると共に、前記第2の
変位検出器を、前記第2のピン及び補助ピンの変位量の
差を検出する構成とすることもできる。
【0015】この構成によれば、ステアリングホイール
或いはステアリングシャフトの軸心に対する偏心量の精
度が悪い場合、つまり円筒状カム面の回転軌跡が当初の
設定からずれるような状況となった場合でも、そのずれ
に伴う第1のピン及び第2のピンの変位量の変動が、補
助ピンの変位量に基づいて吸収されることになるから、
ステアリングホイールの回転角度検出精度が不用意に低
下する事態を未然に防止できるようになる(請求項
4)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1〜図4を参照しながら説明する。図1において、
ステアリングシャフト11の上端部にはステアリングホ
イール12が固定されており、ステアリングコラムのた
めのコラムカバー13内には、キャンセルカム14a及
び図示しないターンスイッチなどを備えた周知のレバー
コンビネーションスイッチ14が設けられる。
【0017】ステアリングホイール12の下面には、扁
平な形状とされた円筒部材15が固定されている。この
場合、上記円筒部材15は、図2に示すように、その中
心軸がステアリングホイール12の軸心方向に指向し且
つその軸心から所定寸法だけ偏心した状態で固定される
もので、その周側面には、円筒状カム面15aが形成さ
れている。従って、この円筒状カム面15aは、ステア
リングホイール12に対して偏心した状態を呈すること
になる。
【0018】前記ステアリングコラム側におけるレバー
コンビネーションスイッチ14の上面部には、第1の検
出ユニット16及び第2の検出ユニット17が、ステア
リングホイール12の軸心から等距離の位置に、当該軸
心を中心に互いに90°だけ位相がずれた状態で設けら
れており、各検出ユニット16及び17からそれぞれス
テアリングホイール12の中心方向に突出された第1の
ピン18(図2参照)及び第2のピン19が円筒状カム
面15aに当接するように構成されている。
【0019】ここで、上記第1の検出ユニット16及び
第2の検出ユニット17は、第1の変位検出器20及び
第2の変位検出器21を内蔵した形態となっているが、
これら検出ユニット16及び17は同一構成のものであ
るから、以下においては第1の検出ユニット16の構成
についてのみ図3を参照しながら説明し、第2の検出ユ
ニット17の構成説明は省略する。
【0020】即ち、図3において、第1の検出ユニット
16は、ケース16a内に、前記第1のピン18を軸方
向へ移動可能に収納すると共に、このピン18を突出方
向に付勢する圧縮コイルばね22(本発明でいうばね部
材に相当)を収納した形態となっている。
【0021】上記第1のピン18には、その中間部分に
軸方向と直交した方向へ指向した貫通孔18aが形成さ
れている。また、ケース16aの内側壁には、上記貫通
孔18aを利用することによって前記第1の変位検出器
20を構成する面発光発光ダイオード20a及び一次元
タイプのPSD20b(半導体位置検出素子)が設けら
れている。この場合、上記発光ダイオード20a及びP
SD20bは、前記貫通孔18aの移動軌跡を挟んで対
向するように配置されるもので、発光ダイオード20a
からの光が、貫通孔18aを介してPSD20b上にピ
ンポイント照射される構成となっている。つまり、第1
の変位検出器20にあっては、PSD20bの出力に基
づいて第1のピン18の変位量を検出する構成となって
いる。
【0022】以上の構成により、第1のピン18及び第
2のピン19は、ステアリングホイール12の軸心から
等距離で、尚且つその軸心を中心に互いに90°だけ位
相がずれた位置に、当該ステアリングホイール12の径
方向へ往復移動可能に配置され、常時において圧縮コイ
ルばね22のばね力(第2の変位検出器21内の圧縮コ
イルばねについては図示せず)によって前記円筒状カム
面15aと当接するように構成されるものである。そし
て、上記第1のピン18及び第2のピン19の変位量
は、それぞれ第1の変位検出器20及び第2の変位検出
器21により検出できるようになっている。
【0023】次に、上記構成の作用について図4も参照
しながら説明する。今、第1のピン18の変位量をZ
1、第2のピン19の変位量をZ2とし、図2に示すよ
うに、ステアリングホイール12の基準位置(実際には
ニュートラル位置)からの回転角度をθ、円筒部材15
の偏心量(ステアリングホイール12の軸心O(回転中
心)からの円筒部材15の中心Cまでの寸法)をe、円
筒部材15の半径をa、上記軸心Oから円筒状カム面1
5aまでの距離をr(θ)とした場合において、上記半
径aが偏心量eに比べて十分に大きく設定されていたと
きには、第1のピン18及び第2のピン19が軸心Oを
中心に互いに90°だけ位相がずれた状態であることに
より、変位量Z1、Z2は次式、で表現されること
になる。
【0024】 Z1=r(α)−a=e・sinθ+b1 …… Z2=r(α−90°)−a=e・cosθ+b2 …… 但し、b1 及びb2 は第1のピン18及び第2のピン1
9についてのオフセット量、r(α)及びr(α−90
°)は、ステアリングホイール12の基準位置からの回
転角度θがαとなったときにおける軸心Oと第1のピン
18及び第2のピン19との各間の距離である。また、
図2には、円筒部材15がステアリングホイール12と
同心状位置にある場合の外形を二点鎖線fで示した。
【0025】この場合、オフセット量b1 及びb2 につ
いては、変位量Z1、Z2に基づく回転角度θの算出の
ための内部回路処理時にb1 =b2 とすることが可能で
あるから、ステアリングホイール12の回転角度θと、
第1のピン18の変位量Z1及び第2のピン19の変位
量Z2との関係は図4のような状態となる。
【0026】従って、上記変位量Z1及びZ2、つまり
第1の変位検出器20及び第2の変位検出器21の各検
出出力に基づいて、次式により回転角度θを一意的に
算出することができる。
【0027】θ=arctan(Z1/Z2) …… 但し、式により算出されるθの値としては、図4から
理解できるように変位量Z1、Z2の符号に基づいて以
下のような値を選択することになる。
【0028】 Z1≧0、Z2≧0の場合は、0°≦θ≦90° Z1≧0、Z2<0の場合は、90°<θ≦180° Z1<0、Z2≦0の場合は、180°<θ≦270° Z1<0、Z2>0の場合は、270°<θ<360°
【0029】要するに、上記した本実施例の構成によれ
ば、ステアリングホイール12が回転されたときには、
そのステアリングホイール12と偏心した状態の円筒状
カム面15aを有した円筒部材15が一体的に回転され
るのに応じて、当該円筒状カム面15aに当接するよう
に設けられた第1のピン18及び第2のピン19が、ス
テアリングホイール12の径方向へ往復移動されるよう
になり、このような第1のピン18及び第2のピン19
の変位量がそれぞれ第1の検出器20及び第2の検出器
21により検出されるようになる。
【0030】この場合、第1のピン18及び第2のピン
19は、ステアリングホイール12の軸心から等距離の
位置に、当該軸心を中心に所定各度だけ位相がずれた状
態で配置される構成されているから、第1の検出器20
及び第2の検出器21から異なるレベルの検出出力を得
ることができる。特に、この場合には、第1のピン18
及び第2のピン19は、ステアリングホイール12の軸
心を中心とした位相のずれ角度が90°に設定されてい
るから、前記式のような単純な形態の演算式を得るこ
とができ、当該演算式並びに上述した各検出器20及
び21の検出出力Z1及びZ2に基づいて、ステアリン
グホイール12の回転角度θを簡単に算出できるように
なる。
【0031】また、上記第1のピン18及び第2のピン
19は、常時においてばね力により円筒状カム面15a
に当接される構成、換言すれば、ステアリングホイール
12の回転に応じた機械的変量(ピン18、19の移動
量)が第1の変位検出器20及び第2の変位検出器21
に対して遊びがない状態で伝わる構成となっているか
ら、従来構成のようなステアリングホイール12の回転
に伴うがたつきを生ずることがなく、結果的に回転角度
θの検出精度が向上するようになる。しかも、組立作業
時においては、円筒状カム面15aに対して第1のピン
18及び第2のピン19を径方向から当接させるだけで
良いから、従来構成のように組立作業性が悪化する虞が
なくなるものである。
【0032】図5〜図7には本発明の第2実施例が示さ
れており、以下これについて前記第1実施例と異なる部
分のみ説明する。図5において、ステアリングホイール
12における下面側には、それぞれ扁平な形状とされた
基準用円筒部材23及び円筒部材15が段積み状に固定
される。この場合、上記基準用円筒部材23は、図6に
も示すように、その中心軸がステアリングホイール12
の軸心Oと一致した同心状態で固定されるもので、その
周側面には円筒状基準カム面23aが形成されている。
【0033】また、レバーコンビネーションスイッチ1
4の上面部には、第1の検出ユニット16′及び第2の
検出ユニット17′が、ステアリングホイール12の軸
心から等距離の位置に、当該軸心を中心に互いに90°
だけ位相がずれた状態で設けられており、第1の検出ユ
ニット16′からは、第1のピン18及び第1の補助ピ
ン24がステアリングホイール12の中心方向へ突出さ
れ、第2の検出ユニット17′からは、第2のピン19
及び第2の補助ピン25がステアリングホイール12の
中心方向へ突出されている。
【0034】この場合、第1のピン18及び第2のピン
19は円筒状カム面15aに当接され、第1の補助ピン
24及び第2の補助ピン25は、それぞれに対応するピ
ン18及び19とステアリングホイール12の軸心を通
る各平面上に配置された状態で円筒状基準カム面23a
に当接されている。
【0035】ここで、上記第1の検出ユニット16′及
び第2の検出ユニット17′は、図6に示すように、第
1の変位検出器20′及び第2の変位検出器21′を内
蔵した形態となっているが、これら検出ユニット16′
及び17′は同一構成のものであるから、以下において
は第1の検出ユニット16′の構成についてのみ図7を
参照しながら説明し、第2の検出ユニット17′の構成
説明は省略する。
【0036】即ち、図7において、第1の検出ユニット
16′は、ケース16a′内に、第1のピン18及び第
1の補助ピン24を軸方向へ移動可能に収納すると共
に、これらのピン18及び24を突出方向に付勢する圧
縮コイルばね26及び27(本発明でいうばね部材に相
当)を収納した形態となっている。
【0037】上記第1のピン18には、第1実施例の説
明中でも述べたように、その中間部分に貫通孔18aが
形成されている。また、第1の補助ピン24には、上記
貫通孔18aを利用することによって前記第1の変位検
出器20′を構成する面発光発光ダイオード20a及び
一次元タイプのPSD20bを保持したホルダ24aが
設けられている。この場合、上記ホルダ24aは、発光
ダイオード20a及びPSD20bが前記貫通孔18a
の移動軌跡を挟んで対向した位置に存するように保持す
るためのもので、これにより、発光ダイオード20aか
らの光が、貫通孔18aを介してPSD20b上にピン
ポイント照射される構成となっている。このような構成
により、第1の変位検出器20′にあっては、PSD2
0bの出力に基づいて第1のピン18及び第1の補助ピ
ン24の変位量の差を検出することになる。
【0038】以上のように、第1のピン18及び第2の
ピン19は、ステアリングホイール12の軸心から等距
離で、尚且つその軸心を中心に互いに90°だけ位相が
ずれた位置に、当該ステアリングホイール12の径方向
へ往復移動可能に配置され、常時において圧縮コイルば
ね26のばね力(第2の変位検出器21′内の圧縮コイ
ルばねについては図示せず)によって前記円筒状カム面
15aと当接するように構成されるものである。
【0039】また、第1の補助ピン24及び第2のピン
25は、ステアリングホイール12の軸心から等距離
で、尚且つ対応するピン18及び19の各々とステアリ
ングホイール12の軸心を通る各平面上の位置に、当該
ステアリングホイール12の径方向へ往復移動可能に配
置され、常時において圧縮コイルばね27のばね力(第
2の変位検出器21′内の圧縮コイルばねについては図
示せず)によって前記円筒状基準カム面23aと当接す
るように構成されるものである。そして、上記第1のピ
ン18及び第1の補助ピン24の変位量の差、並びに第
2のピン19及び第2の補助ピン25の変位量の差が、
それぞれ第1の変位検出器20′及び第2の変位検出器
21′により検出できるようになっている。
【0040】このように構成した本実施例においても、
前記第1実施例と同様に、第1の検出器20′及び第2
の検出器21′から異なるレベルの検出出力を得ること
ができると共に、斯様な各検出器20′及び21′の検
出出力並びに前記式に基づいて、ステアリングホイー
ル12の回転角度を算出できるものである。
【0041】特に、本実施例のような構成によれば、ス
テアリングホイール12或いはステアリングシャフト1
1の軸心に対する偏心量の精度が悪い場合、つまり円筒
状カム面15aの回転軌跡が当初の設定からずれるよう
な状況となった場合でも、そのずれに伴う第1のピン1
8及び第2のピン19の変位量の変動が、それぞれ第1
の補助ピン24及び第2の補助ピン25の各変位量に基
づいて吸収されることになる。従って、ステアリングホ
イール12の回転角度検出精度が不用意に低下する事態
を未然に防止できるようになる。
【0042】図8及び図9には本発明の第3実施例が示
されており、以下これについて前記第1実施例と異なる
部分のみ説明する。図8において、ステアリングホイー
ル12における下面側には、それぞれ扁平な形状とされ
た第1の円筒部材28及び第2の円筒部材29が固定さ
れている。この場合、上記各円筒部材28及び29は、
同一外径に設定されたもので、図9に示すように、各中
心軸C1、C2がステアリングホイール12の軸心O方
向に指向し且つその軸心Oから互いに90°異なった方
向へ同一寸法だけ偏心した状態で固定されるもので、各
周側面には、第1の円筒状カム面28a及び第2の円筒
状カム面29aが形成されている。従って、これらの円
筒状カム面28a及び29aは、同一外径を有すると共
に、ステアリングホイール12に対して偏心した状態を
呈するものであり、各偏心方向が互いに90°異なった
状態を呈することになる。
【0043】また、レバーコンビネーションスイッチ1
4の上面部には、第1の検出ユニット16及び第2の検
出ユニット17が、ステアリングホイール12の軸心を
通る平面上に並べた状態で設けられており、各検出ユニ
ット16及び17から突出された第1のピン18及び第
2のピン19がそれぞれ第1の円筒状カム面28a及び
第2の円筒状カム面29aに当接するように構成されて
いる。
【0044】以上の構成により、第1のピン18及び第
2のピン19は、ステアリングホイール12の軸心を通
る平面上に、当該ステアリングホイール12の径方向へ
往復移動可能に配置され、常時において、圧縮コイルば
ねによるばね力より第1の円筒状カム面28a及び第2
の円筒状カム面29aとそれぞれ当接するように構成さ
れるものである。これにより、第1のピン18及び第2
のピン19の変位量を、それぞれ第1の検出ユニット1
6内の第1の変位検出器20及び第2の検出ユニット1
7内の第2の変位検出器21により検出できるようにな
っている。
【0045】従って、本実施例においては、同一外径の
第1の円筒状カム面28a及び第2の円筒状カム面29
aが、互いに90°異なる方向へ同一寸法だけ偏心した
状態で設けられると共に、第1のピン18及び第2のピ
ン19が同一平面上に配置される構成としたから、第1
の変位検出器20及び第2の変位検出器21の各出力内
容については、前記第1実施例の等価の構成となるもの
であり、結果的に、第1実施例と同様に、上記変位検出
器20及び21の各検出出力に基づいて、次式により
回転角度θを一意的に算出することができる。
【0046】θ=arctan(Z1/Z2) …… 但し、この場合においても、第1実施例と同様に、式
により算出されるθの値としては、第1実施例における
図4から理解できるように変位量Z1、Z2の符号に基
づいて以下のような値を選択することになる。
【0047】 Z1≧0、Z2≧0の場合は、0°≦θ≦90° Z1≧0、Z2<0の場合は、90°<θ≦180° Z1<0、Z2≦0の場合は、180°<θ≦270° Z1<0、Z2>0の場合は、270°<θ<360°
【0048】従って、上記した第3実施例の構成によっ
ても、前記第1実施例と同様の効果を奏し得るものであ
る。特に、本実施例では、第1の円筒状カム面28a及
び第2の円筒状カム面29aの相対的位置関係を変える
ことによって、第1のピン18及び第2のピン19の位
置を任意に変更できることになるから、第1の検出ユニ
ット16及び第2の検出ユニット17の配置についての
設計上の自由度を高め得るようになる。
【0049】図10〜図12には本発明の第4実施例が
示されており、以下これについて前記第1及び第3実施
例と異なる部分のみ説明する。図10において、ステア
リングホイール12における下面側には、第1の円筒部
材28、基準用円筒部材30及び第2の円筒部材29が
段積み状に固定される。この場合、上記基準用円筒部材
30は、図11にも示すように、その中心軸がステアリ
ングホイール12の軸心Oと一致した同心状態で固定さ
れるもので、その周側面には円筒状基準カム面30aが
形成されている。
【0050】また、レバーコンビネーションスイッチ1
4の上面部には、検出ユニット31が設けられており、
この検出ユニット31からは、第1のピン18、補助ピ
ン32及び第2のピン19が突出されている。
【0051】この場合、第1のピン18、補助ピン32
及び第2のピン19は、ステアリングホイール12の軸
心を通る平面上に配置された状態で、それぞれ第1の円
筒状カム面28a、円筒状基準カム面30a及び第2の
円筒状カム面29aに当接されている。
【0052】ここで、上記検出ユニット31は、図12
に示すように、第1の変位検出器33及び第2の変位検
出器34を内蔵した形態となっている。即ち、図12に
おいて、検出ユニット31は、ケース31a内に、第1
のピン18、第2のピン19及び補助ピン32を軸方向
へ移動可能に収納すると共に、これらのピン18、19
及び32を突出方向に付勢する圧縮コイルばね35、3
6及び37(本発明でいうばね部材に相当)を収納した
形態となっている。
【0053】上記第1のピン18には、第1実施例の説
明中でも述べたように、その中間部分に貫通孔18aが
形成されており、また、第2のピン19にも同様の貫通
孔19aが形成されている。さらに、補助ピン32に
は、ホルダ32aが固定されており、このホルダ32a
には、上記貫通孔18a及び19aをそれぞれ利用する
ことによって前記第1の変位検出器33及び第2の変位
検出器34を構成する面発光発光ダイオード33a、3
4a及び一次元タイプのPSD33b及び34bが保持
されている。この場合、ホルダ32は、発光ダイオード
33a及びPSD33bが貫通孔18aの移動軌跡を挟
んで対向し、且つ発光ダイオード34a及びPSD34
bが貫通孔19aの移動軌跡を挟んで対向した位置に保
持しており、これにより、発光ダイオード33aからの
光が、貫通孔18aを介してPSD33b上にピンポイ
ント照射されると共に、発光ダイオード34aからの光
が、貫通孔19aを介してPSD34b上にピンポイン
ト照射される構成となっている。このような構成によ
り、第1の変位検出器33及び第2の変位検出器34に
あっては、PSD33b及び34bの各出力に基づい
て、第1のピン18及び補助ピン32の変位量の差及び
第2のピン19及び補助ピン32の変位量の差を検出す
ることになる。
【0054】このように構成した本実施例においても、
前記第3実施例と同様に、第1の検出器33及び第2の
検出器34から異なるレベルの検出出力を得ることがで
きると共に、斯様な各検出器33及び34の検出出力並
びに前記式に基づいて、ステアリングホイール12の
回転角度を算出できるものである。
【0055】特に、本実施例のような構成によれば、ス
テアリングホイール12或いはステアリングシャフト1
1の軸心に対する偏心量の精度が悪い場合、つまり第1
の円筒状カム面28a及び第2の円筒状カム面29aの
回転軌跡が当初の設定からずれるような状況となった場
合でも、そのずれに伴う第1のピン18及び第2のピン
19の変位量の変動が、補助ピン32各変位量に基づい
て吸収されることになる。従って、ステアリングホイー
ル12の回転角度検出精度が不用意に低下する事態を未
然に防止できるようになる。
【0056】尚、本発明は上記した実施例に限定される
ものではなく、以下に述べるような拡大或いは変形が可
能である。変位検出器において、ピンの変位量を発光ダ
イオード及びPSDを用いた光学的手段により検知する
構成としたが、他の光学的手段を用いても良く、また、
磁気抵抗素子やホール素子などを利用した磁気的手段、
静電容量変化を利用した電気的手段、可変抵抗器を利用
した機械的手段を用いる構成としても良いものである。
第3及び第4実施例において、第1の円筒部材28及び
第2の円筒部材29の相対的位置関係、並びに第1のピ
ン18及び第2のピン19の相対的位置関係は、当該実
施例で述べた関係に限らないことは勿論である。また、
第1の円筒部材28及び第2の円筒部材29を同一外径
としたが、異なる外径としても良いものである。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば以上の説明によって明ら
かなように、ステアリングホイールの回転に応じた機械
的変量をその回転角度を示す信号に変換するための変位
検出器に対して、ステアリングホイールの回転角度を示
す機械的変量が遊びなしで伝わる構成としたので、回転
検出精度の向上を実現できると共に、組立作業性も改善
できるようになるという有益な効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部の側面図
【図2】円筒部材とピンとの位置関係を摸式的に示す平
面図
【図3】検出ユニットの縦断側面図
【図4】ステアリングホイールの回転角度と変位検出器
の出力との関係を示す特性図
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】図2相当図
【図7】図3相当図
【図8】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図9】図2相当図
【図10】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図11】図2相当図
【図12】図3相当図
【図13】従来構成を示す要部の縦断面図
【符号の説明】
図面中、11はステアリングシャフト、12はステアリ
ングホイール、13はコラムカバー、15は円筒部材、
15aは円筒状カム面、16、16′は第1の検出ユニ
ット、17、17′は第2の検出ユニット、18は第1
のピン、19は第2のピン、20、20′は第1の変位
検出器、21、21′は第2の変位検出器、22は圧縮
コイルばね(ばね部材)、23は基準用円筒部材、23
aは円筒状基準カム面、24は第1の補助ピン、25は
第2の補助ピン、26、27は圧縮コイルばね(ばね部
材)、28は第1の円筒部材、28aは第1の円筒状カ
ム面、29は第2の円筒部材、29aは第2の円筒状カ
ム面、30は基準用円筒部材、30aは円筒状基準カム
面、31は検出ユニット、32は補助ピン、33は第1
の変位検出器、34は第2の変位検出器、35、36、
37は圧縮コイルばね(ばね部材)を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールに対して、中心軸
    が当該ステアリングホイールの軸心方向に指向し且つそ
    の軸心から所定寸法だけ偏心した状態で固定され、周側
    面に円筒状カム面が形成された円筒部材と、 ステアリングコラム側に前記ステアリングホイールの径
    方向へ往復移動可能に配置され、常時においてばね部材
    のばね力によって前記円筒状カム面と当接するように設
    けられた第1のピンと、 前記ステアリングコラム側における前記第1のピンに対
    し前記ステアリングホイールの軸心を中心に所定角度だ
    け位相がずれた位置に前記ステアリングホイールの径方
    向へ往復移動可能に配置され、常時においてばね部材の
    ばね力によって前記円筒状カム面と当接するように設け
    られた第2のピンと、 前記第1のピンの変位量を検出する第1の変位検出器
    と、 前記第2のピンの変位量を検出する第2の変位検出器と
    を備え、 前記第1の変位検出器及び第2の変位検出器の検出出力
    に基づいて前記ステアリングホイールの回転角度を算出
    することを特徴とするステアリングホイールの回転角度
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ステアリングホイールに対して、中
    心軸が当該ステアリングホイールの軸心と一致した同心
    状態で固定され、周側面に円筒状基準カム面が形成され
    た基準用円筒部材と、 前記ステアリングコラム側における前記第1のピンと対
    応した位置に前記ステアリングホイールの径方向へ往復
    移動可能に配置され、常時においてばね部材のばね力に
    よって前記円筒状基準カム面と当接するように設けられ
    た第1の補助ピンと、 前記ステアリングコラム側における前記第2のピンと対
    応した位置に前記ステアリングホイールの径方向へ往復
    移動可能に配置され、常時においてばね部材のばね力に
    よって前記円筒状基準カム面と当接するように設けられ
    た第2の補助ピンとを備えた上で、 前記第1の変位検出器を、前記第1のピン及び第1の補
    助ピンの変位量の差を検出する構成とすると共に、前記
    第2の変位検出器を、前記第2のピン及び第2の補助ピ
    ンの変位量の差を検出する構成としたことを特徴とする
    請求項1記載のステアリングホイールの回転角度検出装
    置。
  3. 【請求項3】 ステアリングホイールに対して、中心軸
    が当該ステアリングホイールの軸心方向に指向し且つそ
    の軸心から所定寸法だけ偏心した状態で固定され、周側
    面に第1の円筒状カム面が形成された第1の円筒部材
    と、 前記ステアリングホイールに対して、中心軸が当該ステ
    アリングホイールの軸心方向に指向し且つその軸心から
    前記第1の円筒部材と異なる方向へ所定寸法だけ偏心し
    た状態で固定され、周側面に第2の円筒状カム面が形成
    された第2の円筒部材と、 前記ステアリングコラム側に前記ステアリングホイール
    の径方向へ往復移動可能に配置され、常時においてばね
    部材のばね力によって前記第1の円筒状カム面と当接す
    るように設けられた第1のピンと、 前記ステアリングコラム側に前記ステアリングホイール
    の径方向へ往復移動可能に配置され、常時においてばね
    部材のばね力によって前記第2の円筒状カム面と当接す
    るように設けられた第2のピンと、 前記第1のピンの変位量を検出する第1の変位検出器
    と、 前記第2のピンの変位量を検出する第2の変位検出器と
    を備え、 前記第1の変位検出器及び第2の変位検出器の検出出力
    に基づいて前記ステアリングホイールの回転角度を算出
    することを特徴とするステアリングホイールの回転角度
    検出装置。
  4. 【請求項4】 前記ステアリングホイールに対して、中
    心軸が当該ステアリングホイールの軸心と一致した同心
    状態で固定され、周側面に円筒状基準カム面が形成され
    た基準用円筒部材と、 前記ステアリングコラム側に前記ステアリングホイール
    の径方向へ往復移動可能に配置され、常時においてばね
    部材のばね力によって前記円筒状基準カム面と当接する
    ように設けられた補助ピンとを備え、 前記第1の変位検出器を、前記第1のピン及び補助ピン
    の変位量の差を検出する構成とすると共に、前記第2の
    変位検出器を、前記第2のピン及び補助ピンの変位量の
    差を検出する構成としたことを特徴とする請求項3記載
    のステアリングホイールの回転角度検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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