JPH09175299A - 表皮一体発泡成形体 - Google Patents

表皮一体発泡成形体

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Publication number
JPH09175299A
JPH09175299A JP7340109A JP34010995A JPH09175299A JP H09175299 A JPH09175299 A JP H09175299A JP 7340109 A JP7340109 A JP 7340109A JP 34010995 A JP34010995 A JP 34010995A JP H09175299 A JPH09175299 A JP H09175299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foam
skin
liquid
synthetic resin
opening
Prior art date
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Pending
Application number
JP7340109A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Kobayashi
斉志 小林
Tomoyuki Tokita
知幸 時田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takanichi Co Ltd
Original Assignee
Takanichi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takanichi Co Ltd filed Critical Takanichi Co Ltd
Priority to JP7340109A priority Critical patent/JPH09175299A/ja
Publication of JPH09175299A publication Critical patent/JPH09175299A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状発泡合成樹脂材料の液洩れを防止するこ
とができ、開口部を閉じる作業をなくして生産性を高め
ることができ、内部にガスが溜まることもない表皮一体
発泡成形体を提供する。 【解決手段】 袋状表皮材1の底部に設けたスリット状
の開口部3の両側の端末内面に、連通気孔を有する弾性
のあるフォーム材5、5をそれぞれ接着する。このフォ
ーム材5、5は液状発泡合成樹脂材料注入ヘッド7が引
き抜かれた後は弾性により開口部3を閉じ、液洩れを防
止する。また内部の空気やガスはフォーム材5、5を通
じて排出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、袋状表皮材の底部
に設けたスリット状の開口部から液状発泡合成樹脂材料
を注入・発泡させたヘッドレストやアームレストのよう
な表皮一体発泡成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、上記のように袋状表皮材の底部に
設けたスリット状の開口部から液状発泡合成樹脂材料を
注入・発泡させた表皮一体発泡成形体がヘッドレスト等
として広く用いられているが、発泡成形工程中に液状発
泡合成樹脂材料が開口部から液洩れして品質を低下させ
てしまうことがあった。
【0003】そこで開口部からの液洩れを防止する目的
で、特開平6-178878号公報に示されるように、開口部の
端末にファスナーを取付けておき、液状発泡合成樹脂材
料を注入後に閉じるようにしたものが提案されている。
しかしこの表皮一体発泡成形体は、開口部のファスナー
を閉じる作業が必要で生産性に劣るという問題があるう
え、開口部をファスナーで密封してしまうために袋状表
皮材の内部にガスが溜まり成形不良になり易いという問
題もあった。
【0004】また特開平6-827 号公報には、開口部の端
末にプラスチックプレートと紐とを取り付けておき、液
状発泡合成樹脂材料を注入後に紐を引いて開口部を閉
じ、液洩れを防止するようにしたものが示されている。
しかしこの表皮一体発泡成形体も、開口部を閉じる作業
が必要で生産性に劣るのみならず、開口部を密封してし
まうために袋状表皮材の内部にガスが溜まり易いという
上記と同様の問題を持っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、液状発泡合成樹脂材料の液洩れを完
全に防止することができ、開口部を閉じる作業をなくし
て生産性を高めることができ、しかも袋状表皮材の内部
にガスが溜まることもない生産性及び品質に優れた表皮
一体発泡成形体を提供するためになされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の表皮一体発泡成形体は、袋状表皮
材の底部に設けたスリット状の開口部から液状発泡合成
樹脂材料を注入・発泡させた表皮一体発泡成形体におい
て、前記のスリット状の開口部の端末内面に、連通気孔
を有する弾性のあるフォーム材が接着されていることを
特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を、図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の表皮
一体発泡成形体であるヘッドレストを上下反転させた状
態で示す斜視図であり、1はファブリック素地を所定形
状に裁断・縫製したヘッドレストのための袋状表皮材、
2はその内部で発泡させたウレタンフォーム等の発泡体
である。また3は袋状表皮材1の底部に形成されたスリ
ット状の開口部、4はインサート部品である金属製のヘ
ッドレストステーである。このスリット状の開口部3の
両側の端末内面には、板状のフォーム材5、5がそれぞ
れ接着されている。
【0008】これらのフォーム材5、5は、適度の弾力
性と適度の通気性を持つ連通気孔を有する材質のもので
あることが必要であり、例えば密度が30kg/m2 、硬さが
20.2kgf/314cm2、厚み10mmのフォーム材(BS MO-BN)が用
いられる。これらのフォーム材5、5は図2、図3に拡
大して示したように接着剤6によって開口部3の両側の
端末内面に接着されている。なお、これらのフォーム材
5、5は外力を加えない状態においてはそれ自体の剛性
によって開口部3を閉じた状態に維持することができる
ものとしておく。
【0009】本発明の表皮一体発泡成形体を製造する際
には、上記のように予め袋状表皮材1の開口部3の両側
の端末内面にフォーム材5、5を接着しておき、ヘッド
レストステー4等を挿入したうえで発泡型にセットす
る。そして図2のように液状発泡合成樹脂材料注入ヘッ
ド7を開口部3から差し込む。このときフォーム材5、
5は内側に弾性的に変形する。
【0010】この状態で液状発泡合成樹脂材料注入ヘッ
ド7を通じて袋状表皮材1の内部にウレタン液等の液状
発泡合成樹脂材料8を所定量注入したうえで、液状発泡
合成樹脂材料注入ヘッド7を引き抜く。するとフォーム
材5、5の弾性により開口部3は図3のように閉じ、液
状発泡合成樹脂材料8が洩れることを防止する。またこ
のフォーム材5、5は連通気孔を有するので、液状発泡
合成樹脂材料8の発泡とともに袋状表皮材1の内部の空
気やガスを速やかに排出し、ガス溜まりによる成形不良
を防止する。
【0011】しかも液状発泡合成樹脂材料8がフォーム
材5、5の内部に次第に含浸するので、最終的に袋状表
皮材1の開口部3は強固に接着されることとなり、成形
後に開口部3が開くことを防止する。このようにして、
袋状表皮材1の内部が発泡体2で満たされた品質に優れ
たヘッドレスト等の表皮一体発泡成形体を得ることがで
きる。
【0012】なお、本発明はヘッドレストの他に、図4
に示すような表皮一体発泡成形体であるアームレストに
もそのまま適用することができる。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の表皮一
体発泡成形体は液状発泡合成樹脂材料注入ヘッドを引き
抜いた後、フォーム材の弾性により開口部を完全に閉じ
ることができるので液洩れによる品質の低下がなく、し
かも先行技術のような開口部を封鎖する作業がなくなる
ので生産性を高めることができる。またガス溜まりによ
る成形不良のおそれがないうえに開口部が開くおそれも
ない。よって本発明は従来の問題点を解決したものとし
て、価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表皮一体発泡成形体であるヘッドレス
トを上下反転させた状態で示す斜視図である。
【図2】液状発泡合成樹脂材料注入ヘッドを差し込んだ
状態を示す斜視図である。
【図3】液状発泡合成樹脂材料注入ヘッドを引き抜いた
状態を示す断面図である。
【図4】本発明の表皮一体発泡成形体であるアームレス
トを上下反転させた状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
1 袋状表皮材 2 発泡体 3 スリット状の開口部 4 ヘッドレストステー 5 フォーム材 6 接着剤 7 液状発泡合成樹脂材料注入ヘッド 8 液状発泡合成樹脂材料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋状表皮材(1) の底部に設けたスリット
    状の開口部(3) から液状発泡合成樹脂材料(8) を注入・
    発泡させた表皮一体発泡成形体において、前記のスリッ
    ト状の開口部(3) の端末内面に、連通気孔を有する弾性
    のあるフォーム材(5) 、(5) が接着されていることを特
    徴とする表皮一体発泡成形体。
JP7340109A 1995-12-27 1995-12-27 表皮一体発泡成形体 Pending JPH09175299A (ja)

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JP7340109A JPH09175299A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 表皮一体発泡成形体

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JP7340109A JPH09175299A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 表皮一体発泡成形体

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JPH09175299A true JPH09175299A (ja) 1997-07-08

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ID=18333813

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JP7340109A Pending JPH09175299A (ja) 1995-12-27 1995-12-27 表皮一体発泡成形体

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JP (1) JPH09175299A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007282919A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Inoac Corp ヘッドレスト用表皮及びヘッドレスト

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007282919A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Inoac Corp ヘッドレスト用表皮及びヘッドレスト

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040203