JPH09174752A - 反射板 - Google Patents

反射板

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JPH09174752A
JPH09174752A JP33485295A JP33485295A JPH09174752A JP H09174752 A JPH09174752 A JP H09174752A JP 33485295 A JP33485295 A JP 33485295A JP 33485295 A JP33485295 A JP 33485295A JP H09174752 A JPH09174752 A JP H09174752A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 透明高分子フィルム10、チタン、タン
グステン、もしくは銅から選ばれた少なくとも一つの薄
い金属層20、銀薄膜層30、接着層40、支持体50
からなる反射板にして、150℃の温度において500
時間大気中で加熱を行った後においても高分子フィルム
側から測定した反射率が90%以上である反射板。 【効果】 本発明の反射板を用いることにより、銀を用
いた反射板の高温環境下における安定性を向上させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安定な銀を用いた
反射板に関し、更に詳しくは高温環境においても反射率
の低下が少ない銀を用いた、複写機に好適に使用できる
反射板に関する。
【0002】
【従来の技術】銀は、可視光領域における反射率がもっ
とも高い金属であり、理科年表(東京天文台編纂、昭和
50年)の物理化学部99頁においても97.9%の反
射率を持つと記されている。従って、銀は反射用部材と
して優れた性能を有すると考えられる。しかしながら、
銀自体は不安定な金属であるため、大気中に暴露した状
態で150℃以上の高温に放置したまま長時間放置する
と、表面の反射率が低下することが知られている。そこ
で、銀の不変色化として、様々な合金化が図られてい
る。例えば、50原子%以上の金もしくは、白金もしく
は、パラジウム等の白金族を添加した合金が不変色合金
として知られている(貴金属の実際知識、山本勇三著、
東洋経済新報社、頁146)。しかしながら、上記銀合
金は不変色化は図られるものの、反射率が本来銀の持つ
値よりも低下するため、反射材としての価値が十分生か
せないものであった。銀に代わる反射体としては、アル
ミニウムがある。アルミニウムの反射率は91.6%と
理科年表(前出)に記載されているが、実用的には90
%が最も高い値である。従って、銀を反射体として使用
するにおいて90%以上が実用性能の目安になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温環境に
おける安定性を向上させ、高温環境においても反射率を
維持することができる反射板を提供することを目的とし
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、銀を用い
た反射体の高温環境における安定性を向上させ、高温環
境下に500時間以上の長期にわたって高い反射率を維
持する方法を鋭意研究したところ、極めて薄い特定の金
属層を、透明高分子フィルムと銀薄膜層の間に用いるこ
とにより、銀を用いた反射体の耐熱安定性を著しく向上
させ、該反射体を金属板にラミネートすることで、複写
機等に好適に使用できる反射板を得ることを見いだし、
本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明は、上記の問題を解決す
るためになされたものであって、(1)少なくとも、透
明高分子フィルム(A)、銀薄膜層(B)、接着層
(C)、支持体(D)からなる構成ABCDの高分子フ
ィルム側を反射面とする反射板にして、150℃の温度
において500時間大気中で加熱を行った後においても
高分子フィルム側から測定した反射率が90%以上であ
る反射板、(2)透明高分子フィルム(A)と銀薄膜層
(B)の間に、チタン、タングステン、もしくは銅から
選ばれた少なくとも一つの薄い金属層(E)を設けた構
成AEBCDからなる(1)の反射板、(3)さらに、
銀薄膜層(B)と接着層(C)の間に、チタン、タング
ステン、もしくは銅から選ばれた少なくとも一つの薄い
金属層(E)を設けた構成AEBECDからなる(2)
の反射板、(4)金属層(E)の厚みが0.5乃至3n
mである(2)または(3)の反射板、(5)透明高分
子フィルム(A)が、ポリエーテルサルフォン、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリカーボネー
ト、またはポリアリレートである(1)〜(4)のいず
れかの反射板、(6)接着層(C)が、熱硬化型接着剤
である(1)〜(5)のいずれかの反射板に関するもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】反射面とは、入射する光の方向を
変え、元の媒質に戻す境界面のことであり、例えば高分
子フィルム(A)と銀薄膜層(B)の界面がこれにあた
る。しかしながら、反射体においては、反射の用に供す
る側(面)を反射面と表すことがあり、本発明で言う反
射面とは、もっぱら後者の反射の用に供する側(面)を
示す。
【0007】本発明は図1に示すように、透明高分子フ
ィルム10の上に、チタン、タングステン、もしくは銅
から選ばれた少なくとも一つの薄い金属層20、そして
該金属層20の上に銀薄膜層30、接着層40、支持体
50からなる反射板であり、金属層を透明高分子フィル
ムと銀薄膜層の間に存在せしめたものである。また、図
2に示すように銀薄膜層30の両方の主面にチタン、タ
ングステン、もしくは銅から選ばれた少なくとも一つの
薄い金属層20が形成された反射板、すなわち、図1の
反射板においてさらに銀薄膜層と接着層の間にも金属層
を設けたものも挙げられる。
【0008】本発明で言うところの銀の薄膜(銀薄膜
層)とは、例えば、真空蒸着法やスパッタ法等真空を用
いて成膜するものであることが好ましい。真空蒸着法で
は、銀をルツボの中で、抵抗加熱や電子ビーム加熱で溶
融させ、蒸気圧を上げて、所望する高分子フィルム上に
薄膜を形成する。スパッタ法には、高周波スパッタ法、
直流スパッタ法、高周波マグネトロンスパッタ法、直流
マグネトロンスパッタ法、電子サイクロトロン共鳴スパ
ッタ法等がある。スパッタ法では、固体の銀のターゲッ
トを用い、通常はアルゴンガスを1〜10mTorr程
度真空容器内に導入してスパッタガスとして用いるが、
クリプトンやネオンを使用してもかまわない。ターゲッ
トの銀の純度は特に限定するわけではないが、99.9
%以上が好ましく、更に好ましくは99.99%以上で
ある。
【0009】銀薄膜層の厚さは、70nm〜300nm
が好ましく、より好ましくは100nm〜200nmで
ある。70nmよりあまり薄いと、銀の膜厚が十分でな
いために、透過する光が存在し、反射率が低下する。一
方、膜厚を300nmを越えてあまり厚くしても反射率
は上昇せず飽和傾向を示す上に、銀薄膜層の高分子フィ
ルムに対する密着性が低下するので好ましくない。
【0010】本発明において透明高分子フィルムは、透
明で150℃以上の連続使用に耐えるものであれば特に
限定するものではなく、ポリエーテルサルフォン、ポリ
エーテルエテールケトン、フルオロエチレンプロピレン
等のフッ素系フィルム、ポリイミド、ポリカーボネー
ト、ポリアリレート系フィルム等の高分子フィルムを用
いることができる。その際、銀薄膜を形成する前に、高
分子フィルム表面を、化学洗浄処理、表面粗面化処理、
グロー放電処理、コロナ放電処理等を行うことが密着性
等を向上させるのに当業者には用意に理解できるであろ
う。
【0011】上記高分子フィルムの厚みには限定的な値
はないが、25〜100μm程度が好ましく用いられ
る。使用する高分子フィルムの光学特性は、波長550
nmの光線透過率が80%以上であることが好ましい。
より好ましくは、波長500〜700nmの範囲の光に
対して光線透過率が80%以上であり、更に好ましくは
波長350〜750nmの範囲の光に対して光線透過率
が80%以上である。光線透過率が80%よりもあまり
低いと、反射体とした時の反射率が90%を下回り、反
射板としての性能上好ましくない。
【0012】本発明の接着層として用いられる接着剤
(粘着剤も含む)としては、接着剤に塗布、貼り合わせ
た後の硬化過程で加熱により化学反応が進む熱硬化型接
着剤が適切で、例えばポリエステル系接着剤、アクリル
系接着剤、メラミン系接着剤、シリコン系接着剤、エポ
キシ系接着剤、フェノール系接着剤等、またこれら接着
剤を2種類以上混合したものが挙げられるが、必ずしも
これらの種類に限定されるわけではなく、実用上の接着
強度があれば良い。接着強度としては90℃以上で加熱
後、180度ピール強度を測定して100g/cmあれ
ば十分であり、好ましくは500g/cmであり、より
好ましくは1000g/cmである。100g/cmに
達しない場合には、反射板として曲率半径1〜5mm程
度に曲げた時に、透明高分子フィルム側が支持体である
金属板より浮き上がる等の事態を引き起こすことがあ
り、好ましくない。
【0013】接着剤層の厚みは、0.5μm〜50μ
m、好ましくは、1μm〜20μmである。接着剤の塗
布方法としては、バーコート法、メイヤーバーコート
法、リバースコート法、グラビアコート法、ダイコート
法、ロールコート法等が挙げられるが、これらは使用す
る接着剤の種類、粘度、塗布量、塗布速度、得られる面
状態等を考慮して選定される。
【0014】接着剤の硬化に要する温度、時間は接着剤
の種類、塗布量、支持体の種類等により異なるが、80
〜300℃、0.1秒〜2時間程が適当で、好ましくは
100℃〜250℃、0.1秒〜30分である。
【0015】加工性、形状保持性等のため支持体を用い
るが、支持体として好ましくは、アルミニウム、アルミ
合金、ステンレス鋼、鋼亜鉛合金、鋼等の金属板が挙げ
られる。これらの金属にはそれぞれ長所があり、次の様
に使い分けるれることができる。アルミニウムは軽量か
つ加工性に優れ、また、熱伝導率が高くそれにかかる熱
を効果的に大気に逃がすことができるため、ランプ発光
によって反射板が加熱される複写機に好適に利用でき
る。また、アルミ合金は軽量かつ機械的強度が強いた
め、好適に利用でき、ステンレス鋼は機械的強度が高度
にあり、また、耐蝕性に優れているため好適に利用でき
る。さらに、鋼亜鉛合金すなわち黄銅または真鍮は、機
械的強度の強いことに加え、はんだ付けが容易なため、
好適に利用できる。支持体の厚みは、0.1〜1mm程
度が好ましい。
【0016】150℃の加熱試験は、通常の電気炉で行
うことができるものであって、雰囲気は大気中である。
ここでいう大気中と言うのは、反射体が使用される通常
の生活環境の範躊に入るものであり、特殊な環境を特定
するものではない。
【0017】本発明で言う反射板の反射率は、積分球を
用いた反射率、即ち、正反射と拡散反射の和を示すもの
である。反射率は、例えば、日立の分光光度計U340
0に積分球ユニットを装着したもので測定できる。
【0018】高分子フィルムと銀薄膜層の間に設ける、
好ましくはさらに銀薄膜層と接着層の間にも設けるチタ
ン、タングステン、もしくは銅から選ばれた少なくとも
一つの薄い金属層の作製方法は、銀薄膜層と同様、真空
蒸着法やスパッタ法等を用いて積層することができる
が、タングステンは融点が高いため真空蒸着法よりも、
スパッタ法が好ましく採用される。
【0019】チタン、タングステン、もしくは銅から選
ばれた少なくとも一つの薄い金属層の厚さは、反射率を
損ねない範囲で充分な反射率低下を抑制することができ
る範囲ならばよく、0.5nm〜3nmの範囲が望まし
く、より望ましくは0.5nm〜2nmの範囲である。
なお、該金属層は複数層積層してもよい。
【0020】上記金属層の膜厚の測定には、触針粗さ
計、繰り返し反射干渉計、マイクロバランス、水晶振動
子法等があるが、水晶振動子法では成膜中に膜厚測定が
可能なので、所望の膜厚を得るのに適している。また、
前もって成膜の条件を定めておき、試験基材上に成膜を
行い、成膜時間と膜厚との関係を調べた上で成膜時間に
より膜厚を制御する方法もある。例えば、M(秒)間成
膜した時の薄膜の膜厚を触針粗さ計で測定したところD
(nm)であったとするとd(nm)の膜厚を得るに
は、次の式により、成膜時間T(秒)を決定する。すな
わち、T=d×(M/D)である。例えば、スパッタ法
において、タングステンを1000秒間成膜したとこ
ろ、100nmのタングステンを得たとすると、同一の
成膜条件で1nmのタングステン膜を得るには、10秒
間成膜すれば良いことになる。
【0021】また、水晶振動子法で膜厚を決めるときに
は、膜厚がD(nm)の膜を製作した時の水晶振動子の
周波数の減少がF(Hz)であったとすると、d(n
m)成膜するには、次の式により求められた周波数f
(Hz)が減少した時をもって膜厚を決定する。すなわ
ち、f=d×(F/D)である。ここで、Dの決定は、
触針粗さ計や繰り返し反射干渉計等を用いればよい。
【0022】本発明ではかくのごとき方法により膜厚を
決定しており、本発明で言うところの薄膜層が、常識的
な連続膜もしくは連続層の状態になっている必要はな
く、例えば、島状の構造を有していてもよい。また、こ
れは成書においても指摘されているとおりである(例え
ば、「薄膜の基本技術」金原粲著、東京大学出版、頁8
9から94)。
【0023】なお、上記0.5乃至3nmの薄い金属層
は、当然のことながら非常に不安定であり、成膜中もし
くは成膜後に、真空中の残存ガスや高分子中もしくは高
分子上の不純物によって酸化等の変化を受けた状態にな
っており、完全に金属状態ではないことは当業者には容
易に理解できることであろう。また、上記金属層の状態
は、X線光電子分光法、オージェ電子分光法等で調査で
きることを付記しておく。
【0024】本発明の反射板の実際の製造方法の一例を
具体的に例示すれば、透明高分子フィルムにスパッタ法
等にてチタン、タングステン、または銅を成膜し、続い
て銀を成膜し、さらにチタン、タングステン、または銅
を成膜してもよい。スパッタはバッチ法でもロールトゥ
ーロール法でもかまわない。続いて、バーコート法にて
熱硬化型接着剤を塗布し、熱ロールにて鋼板やアルミニ
ウム板等とラミネートすることにより製造されるのであ
る。
【0025】
【実施例】以下、実施例ならびに比較例に基づき本発明
について説明する。 (実施例1)ポリエーテルサルフォン(三井東圧TAL
PA1000:厚さ50μm)にスパッタ法で、0.5
nmのチタンを成膜し、続いて、150nmの銀を成膜
し、さらに、続いて、0.5nmのチタンを成膜し、バ
ーコート法にて飽和ポリエステル/メラミン樹脂系接着
剤を塗布し、厚さ0.3mmの鋼板とラミネートして反
射板を得た。
【0026】(実施例2)ポリエーテルエーテルケトン
(三井東圧TALPA2000:厚さ50μm)にスパ
ッタ法で、0.5nmのチタンを成膜し、続いて、15
0nmの銀を成膜し、さらに、続いて、0.5nmのチ
タンを成膜し、バーコート法にて飽和ポリエステル/メ
ラミン樹脂系接着剤を塗布し、厚さ0.3mmの鋼板と
ラミネートして反射板を得た。
【0027】(実施例3)ポリエーテルサルフォン(三
井東圧TALPA1000:厚さ50μm)にスパッタ
法で、0.5nmのタングステンを成膜し、続いて、1
50nmの銀を成膜し、ロールコート法にてエポキシ樹
脂接着剤を塗布し、厚さ0.2mmのアルミニウム板と
ラミネートして反射板を得た。
【0028】(実施例4)ポリエーテルエーテルケトン
(三井東圧TALPA2000:厚さ50μm)にスパ
ッタ法で、0.5nmのタングステンを成膜し、続い
て、150nmの銀を成膜し、ロールコート法にてエポ
キシ樹脂接着剤を塗布し、厚さ0.2mmのアルミニウ
ム板とラミネートして反射板を得た。
【0029】(実施例5)ポリエーテルサルフォン(三
井東圧TALPA1000:厚さ50μm)にスパッタ
法で、0.5nmの銅を成膜し、続いて、150nmの
銀を成膜し、バーコート法にてフェノール系接着剤を塗
布し、厚さ0.3mmの黄銅板とラミネートして反射板
を得た。
【0030】(実施例6)ポリエーテルエーテルケトン
(三井東圧TALPA2000:厚さ50μm)にスパ
ッタ法で、0.5nmの銅を成膜し、続いて、150n
mの銀を成膜し、バーコート法にてフェノール系接着剤
を塗布し、厚さ0.3mmの黄鋼板とラミネートして反
射板を得た。銀薄膜を得た。
【0031】(比較例1)ポリエーテルサルフォン(三
井東圧TALPA1000:厚さ50μm)にスパッタ
法で、150nmの銀を成膜し、バーコート法にて飽和
ポリエステル/メラミン樹脂系接着剤を塗布し、厚さ
0.3mmの鋼板とラミネートして反射板を得た。
【0032】(比較例2)ポリエーテルエーテルケトン
(三井東圧TALPA2000:厚さ50μm)にスパ
ッタ法で、150nmの銀を成膜し、バーコート法にて
飽和ポリエステル/メラミン樹脂系接着剤を塗布し、厚
さ0.3mmの鋼板とラミネートして反射板を得た。
【0033】上記、実施例1〜6で作製した試料と、比
較例1〜2で作製した試料を、150℃に設定した電気
炉に設置し、500時間保持した後取り出し、反射率の
測定を行い、加熱前後での反射率の測定を行った。その
結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】また、実施例1〜6で作製した試料と、比
較例1〜2で作製した試料を、150℃に加熱した台に
置き、100Wのハロゲンランプを薄膜から10cm離
したところに設置し、光照射と加熱を同時に行い銀薄膜
の安定性を反射率を測定することにより加熱前および5
00時間後の反射率を評価した。その結果を表2に示
す。なお、反射率は、金属面でない側、すなわち、高分
子フィルム側から分光光度計U3400(日立)を用
い、反射率すなわち、鏡面反射率+拡散反射率を測定し
た。
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】透明高分子フィルムと銀薄膜層の間に薄
い、好ましくは0.5乃至3nmのチタン、タングステ
ン、もしくは銅から選ばれた少なくとも一つの金属層を
用いて、かつ接着層に熱硬化型接着剤を用い、金属板と
ラミネートすることにより、高温環境下においても安定
な反射板を得ることができる。これにより、該反射板を
150℃の温度において500時間大気中で加熱を行っ
た後においても、90%以上の反射率を保ち、複写機に
好適に使用できる反射板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射板の一例を示す断面図
【図2】本発明の反射板の一例を示す断面図
【符号の説明】
10 透明高分子フィルム 20 チタン、タングステン、もしくは銅から選ばれた
少なくとも一つの金属層 30 銀薄膜層 40 接着層 50 支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 信弘 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、透明高分子フィルム
    (A)、銀薄膜層(B)、接着層(C)、支持体(D)
    からなる構成ABCDの高分子フィルム側を反射面とす
    る反射板にして、150℃の温度において500時間大
    気中で加熱を行った後においても高分子フィルム側から
    測定した反射率が90%以上である反射板。
  2. 【請求項2】 透明高分子フィルム(A)と銀薄膜層
    (B)の間に、チタン、タングステン、もしくは銅から
    選ばれた少なくとも一つの薄い金属層(E)を設けた構
    成AEBCDからなる請求項1記載の反射板。
  3. 【請求項3】 さらに、銀薄膜層(B)と接着層(C)
    の間に、チタン、タングステン、もしくは銅から選ばれ
    た少なくとも一つの薄い金属層(E)を設けた構成AE
    BECDからなる請求項2記載の反射板。
  4. 【請求項4】 金属層(E)の厚みが0.5乃至3nm
    である請求項2または3記載の反射板。
  5. 【請求項5】 透明高分子フィルム(A)が、ポリエー
    テルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイ
    ミド、ポリカーボネート、またはポリアリレートである
    請求項1〜4のいずれかに記載の反射板。
  6. 【請求項6】 接着層(C)が、熱硬化型接着剤である
    請求項1〜5のいずれかに記載の反射板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170092072A (ko) * 2016-02-02 2017-08-10 엘에스엠트론 주식회사 금속 적층체 및 그 제조방법

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