JPH09174732A - 発泡シート及び積層シート - Google Patents

発泡シート及び積層シート

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JPH09174732A
JPH09174732A JP8098375A JP9837596A JPH09174732A JP H09174732 A JPH09174732 A JP H09174732A JP 8098375 A JP8098375 A JP 8098375A JP 9837596 A JP9837596 A JP 9837596A JP H09174732 A JPH09174732 A JP H09174732A
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JP
Japan
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sheet
foamed sheet
foaming
ratio
tensile stress
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JP8098375A
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Inventor
Kazuo Yamagata
一雄 山形
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二次成形の際にも表面に凹凸が生じにくい発泡
体及び積層シートを提供する。 【解決手段】シート表面からシート全厚の10%の深さ
以内に相当する部分よりなる表層部のうちの少なくとも
一の発泡倍率、圧縮硬さ又は引っ張り応力と、中央部を
基準としてシート全厚の15%以内に相当する部分より
なる中央層のそれとの比が所定範囲内である発泡シート
及びその一面に表皮材を積層した積層シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面性状の優れ、
且つ複雑な形状を有する成形品を得うる発泡シート及び
積層シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、熱可塑性樹脂発泡体は、熱可塑性
エラストマーシート、布状物、皮革等の表皮材が積層さ
れ、そして真空成形等の二次加工を施され、天井、ド
ア、インスルメントパネル等の車両用内装材等に好適に
用いられている。しかしながら、複雑な形状に成形しよ
うとすると、力の強くかかる部分で発泡体と表皮材とが
剥離したり、発泡体の気泡破壊が生じたりして、得られ
る成形体の表面に凹凸が生じる等の所謂ふくれ現象が生
ずるといった問題点があった。
【0003】かかる問題点を解決するために、例えば、
特開平2−255740号公報には、ポリオレフィン系
樹脂発泡体を硝酸塩および/または亜硝酸塩を用いて表
面処理し、表面処理されたポリオレフィン系樹脂発泡体
を洗浄し、発泡体表面の接着性を向上させる処理方法が
開示され、又特公平4−17784号公報には、発泡性
シートの片面若しくは両面に感熱性接着剤層を形成して
発泡させ、感熱性接着剤層上に表皮材等を重ねて加熱接
着する車両用表皮材の製造方法が開示されている。
【0004】しかしながら、上記方法のいずれも発泡体
と表皮材との接着不良の改善には効果があるものの、発
泡体の気泡破壊に起因するふくれ現象には効果がなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、複雑
な形状に二次加工した場合にも表面に凹凸の発生しにく
い発泡シート及び積層シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、複雑な形状
に二次加工した際にも表面に凹凸の生じにくい発泡体及
び積層シートを得るべく鋭意研究した結果、表層部と中
央層の発泡倍率、圧縮硬さ又は引っ張り応力の比を特定
範囲とすれば、複雑な形状に二次加工した場合にも表面
に凹凸の生じにくい発泡シート及び積層シートが得られ
ることを見出した。
【0007】即ち、シート表面から全厚の10%の深さ
以内に相当する部分よりなる表層部のうちの少なくとも
一の発泡倍率Aと、中央部を基準として全厚の15%以
内に相当する部分よりなる中央層の発泡倍率Bとの比
(発泡倍率A/発泡倍率B)が0.8以下である発泡シ
ート及び発泡シートの一面に表皮材が積層された積層シ
ートを得るに至った。
【0008】本発明において、発泡シート4の「全厚」
とは、発泡シート4の平均厚みをいい、又発泡シート4
の「中央部2」とは、発泡シート4表面から全厚の50
%の深さに相当する部分をいう。
【0009】本発明において、「発泡倍率」とは、発泡
体の密度(g/cc)の逆数(cc/g)をいうものと
する。
【0010】更に、シート表面からシート全厚の10%
の深さ以内に相当する部分よりなる表層部のうちの少な
くとも一の圧縮硬さCと、中央部を基準としてシート全
厚の15%以内に相当する部分よりなる中央層の圧縮硬
さDの比(圧縮硬さC/圧縮硬さD)が1.5以上であ
る発泡シート及び発泡シートの一面に表皮材が積層され
た積層シートを得るに至った。
【0011】本発明において、「圧縮硬さ」とは、JI
S K6767に準じて測定されたものである。
【0012】加えて、シート表面からシート全厚の10
%の深さ以内に相当する部分よりなる表層部のうちの少
なくとも一の120℃、100%伸長時の引っ張り応力
Eと、中央部を基準としてシート全厚の15%以内に相
当する部分よりなる中央層の120℃、100%伸長時
の引っ張り応力Fの比(引っ張り応力E/引っ張り応力
F)が1.3以上である発泡シート及び発泡シートの一
面に表皮材が積層された積層シートを得るに至った。
【0013】本発明において、「120℃、100%伸
長時の引っ張り応力」とは、JISK6767に準じて
測定されたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図1乃至3を参照しつつ、詳
細に説明する。 (発泡シートに用いられる樹脂)本発明の発泡シートの
原料に用いられる熱可塑性樹脂は、発泡体製造に用いら
れるものであれば、特に限定されず、例えば、高密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン
等のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共
重合体、エチレン−1−ペンテン共重合体、エチレン−
1−ヘキセン共重合体、エチレン−4−メチル−1−ペ
ンテン共重合体、エチレン−1−ヘプテン共重合体、エ
チレン−1−オクテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エ
チレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−スチレン共重合体、プロピレン−スチレン共重合
体、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体、プロピレ
ン−スチレン−エチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビ
ニル−エチレン共重合体、エチレン−(メタ)アクリル
酸メチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチ
ル共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体等
のポリオレフィン系樹脂の他、ポリ塩化ビニル、塩素化
ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカー
ボネート、ポリフェニレンサルファイド、ポリスルホ
ン、ポリエーテルエーテルケトン、ABS樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
熱可塑性エラストマー等が挙げられる。かかる樹脂のな
かでも、成形性及び耐熱性の点からポリオレフィン系樹
脂が好ましく、特にポリプロピレン系樹脂とポリエチレ
ン系樹脂との混合物が好ましい。
【0015】ポリプロピレン系樹脂とは、プロピレン単
独重合体の他、プロピレンを主成分としプロピレンとプ
ロピレンと共重合可能なα−オレフィンとの共重合体を
いう。上記α−オレフィンとしては、例えば、エチレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン等が
挙げられる。
【0016】ポリプロピレン系樹脂のメルトインデック
ス(以下「MI」という)は、小さいと得られる発泡シ
ートの成形性が低下し、又大きいと得られる発泡シート
の耐熱性が低下するため、0.1〜12g/10分が好
ましく、0.3〜10g/10分が更に好ましい。な
お、本発明でいうポリプロピレン系樹脂の「MI」と
は、JIS K7210に基づいて、230℃、荷重
2.16kgfの条件で測定されたものをいう。
【0017】一方、ポリエチレン系樹脂とは、エチレン
単独重合体の他、エチレンを主成分としエチレンとエチ
レンと共重合可能なα−オレフィンとの共重合体をい
い、例えば、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン等が挙げられる。なお、α−オレフィ
ンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、
1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテ
ン、1−オクテン等が挙げられる。
【0018】なお、本発明でいうポリエチレン系樹脂の
「MI」とは、JIS K7210に基づいて、190
℃、荷重2.16kgfの条件で測定されたものをい
う。
【0019】上述の如く、ポリプロピレン系樹脂とポリ
エチレン系樹脂との混合物が特に好ましいが、かかる場
合、ポリプロピレン系樹脂の含有量が少なくなると、得
られる発泡シートの耐熱性が低下し、逆に多くなると、
発泡シートの成形性及び柔軟性が低下するため、ポリプ
ロピレン系樹脂の含有量は、熱可塑性樹脂中、40〜9
0重量%が好ましく、45〜85重量%が更に好まし
い。
【0020】(発泡シートの製造方法)本発明の発泡シ
ートは下記発泡性樹脂組成物を、所定の制御条件下にお
いて発泡させることにより得ることができる。発泡性樹
脂組成物は、上記熱可塑性樹脂、熱分解型発泡剤、更に
必要に応じて架橋助剤、有機過酸化物からなる。
【0021】熱分解型発泡剤としては、発泡体製造に用
いられるものであれば、特に限定されず、例えば、アゾ
ジカルボンアミド、ヒドラドジカルボンアミド、アゾジ
カルボン酸バリウム塩、ニトロソグアニジン、p,p,
−オキシビスベンゼンスルホニルセミカルバジド、ベン
ゼンスルホニルヒドラジド、N,N, −ジニトロソペン
タメチレンテトラミン、トルエンスルホニルヒドラジ
ド、4,4−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)、アゾビスイソブチロニトリル等が挙げられる。
【0022】熱分解型発泡剤の添加量は、所望も発泡倍
率により適宜調整されるが、少ないと、発泡せず、又多
いと、破泡するので、熱可塑性樹脂100重量部に対し
て、1〜50重量部が好ましい。
【0023】又必要に応じて架橋助剤が添加されるが、
発泡体製造に用いられるものであれば、特に限定され
ず、例えば、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、1,9−ノナンジオールジメタ
クリレート、1,10−デカンジオールジメタクリレー
ト、トリメリット酸トリアリルエステル、トリアリルイ
ソシアヌレート、エチルビニルベンゼン、ネオペンチル
グリコールジメタクリレート、1,2,4−ベンゼント
リカルボン酸トリアリルエステル、1,6−ヘキサンジ
オールジメタクリレート等が挙げられ、単独で用いられ
ても併用されてもよい。
【0024】架橋助剤の添加量は、少ないと架橋が不十
分となり、又多いと架橋密度が上がりすぎて、得られる
発泡シートの成形性が低下するので、熱可塑性樹脂10
0重量部に対して、0.5〜10重量部が好ましく、
0.8〜6重量部が更に好ましい。
【0025】発泡性樹脂組成物は発泡に際して、必要に
応じて架橋処理が施されるが、かかる処理方法は特に限
定されず、電離性放射線架橋又は化学架橋のいずれであ
ってもよい。電離性放射線架橋の場合には、熱可塑性樹
脂及び熱分解型発泡剤を含有する発泡性樹脂組成物シー
トを予め押出機等を用いて製造し、発泡前に、該シート
に、例えば、α線、β線、γ線、X線、電子線等を照射
することにより架橋される。一方、化学架橋の場合は、
熱可塑性樹脂及び熱分解型発泡剤を含有する発泡性樹脂
組成物シートに、熱分解型発泡剤の分解温度より低い分
解温度を有する過酸化物を添加し、発泡前又は発泡と同
時に過酸化物を分解させることにより架橋される。
【0026】過酸化物としては、特に限定されないが、
例えば、イソブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキ
サイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキサン−3、1,3−ビス(t−ブチルパ
ーオキシイソプロピル)ベンゼン、t−ブチルクミルパ
ーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブ
チルパーオキシベンゾエート、シクロヘキサンパーオキ
サイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロ
ヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ビス(t
−ブチルパーオキシ)オクタン、n−ブチル−4,4−
ビス(t−ブチルパーオキシ)ベルレート、ベンゾイル
パーオキサイド、クミルパーオキシネオデカネート、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルオパーオキ
シ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルカー
ボネート、t−ブチルパーオキシアリルカーボネート、
t−ブチルパーオキシアセテート、2,2−ビス(t−
ブチルパーオキシ)ブタン、ジ−t−ブチルパーオキシ
イソフタレート、t−ブチルパーオキシマレイン酸等が
挙げられる。
【0027】上記発泡性樹脂組成物には、得られる発泡
体の性能を阻害しない範囲で、フェノール系、リン系、
アミン系、イオウ系等の抗酸化剤、リン系、窒素系、ハ
ロゲン系、アンチモン系難燃剤、金属害防止剤、帯電防
止剤、顔料その他充填剤を添加してもよい。
【0028】上記発泡性樹脂組成物から発泡体を得るに
は、通常の発泡体製造に用いられる加熱手段により、熱
分解型発泡剤を分解せしめガスを発生させる。この際、
後述するが如く発泡制御を行い、表層部1と中央層3の
発泡倍率、圧縮硬さ又は引っ張り応力の比を所定範囲と
なるようにする。
【0029】(発泡シートの発泡制御方法)発泡制御方
法を下記に例示する。 発泡温度、発泡時間等の発泡条件を調節する方法が挙
げられ、このような方法として、例えば、熱分解型発泡
剤添加量を所望の発泡倍率に対する添加部数より多くす
ると共に、発泡時間を短く(即ち不完全発泡させる)
し、発泡制御する方法が挙げられる。 発泡性樹脂組成物の表層部と中央層に相当する部分の
架橋密度に差をつける方法、即ち、表層部の架橋密度を
高くし、一方中央層の架橋密度を低くし、発泡させる方
法が挙げられる。このような方法として、例えば、発泡
性樹脂組成物シートを得た後、高線量の高い電子線を照
射した後、低線量の電子線を照射し、表層部の架橋密度
を高くすると共に、中央層の架橋密度を相対的に低くす
ることで、表層部の発泡を中央層のそれに比して抑制す
ることにより、発泡制御する方法の他、発泡性樹脂組成
物シートを多層押出しし、表層部の架橋助剤の添加量
を、中央層の添加量に比して多くすることにより、上記
の如く、表層部の発泡を中央層のそれに比して抑制する
ことにより、発泡制御する方法等が挙げられる。 多層押し出しにより、発泡性樹脂組成物シートの表層
部と中央層に相当する部分の発泡剤量に変化をつけ、表
層部の発泡を中央層のそれに比して抑制することによ
り、発泡制御する方法等が挙げられる。
【0030】(発泡シートの発泡倍率)本発明の発泡シ
ート4において、表層部1のうちの少なくとも一の発泡
倍率Aと、中央層3の発泡倍率Bの比(発泡倍率A/発
泡倍率B)は、発泡体全体の発泡倍率が同一である発泡
体同士を比較した場合、大きいと、発泡体の耐熱性が低
下し、二次加工時に気泡破れ等が生じ、成形品表面に凹
凸が生じるので、0.8以下に限定される。又小さすぎ
ると、得られる発泡シートの成形性が低下することがあ
るので、0.3〜0.8が好ましい。
【0031】本発明の発泡シート4の全体の発泡倍率
は、大きいと、発泡シートの強度が低下し、二次加工時
の圧力により気泡やぶれが生じ、成形品の表面に凹凸が
生じる場合があり、又小さいと、発泡シートの柔軟性が
低下するので、5〜50cc/gが好ましく、7〜30
cc/gが更に好ましい。
【0032】表層部1の発泡倍率Aは、小さいと、得ら
れる発泡シートの成形性が低下し、又大きいと、耐熱性
が低下し、気泡破れ等が生じ、成形品の表面に凹凸が生
じるので、1〜30cc/gが好ましく、5〜20cc
/gが更に好ましい。又、中央層3の発泡倍率Bも同様
の理由で、7〜60cc/gが好ましく、15〜40c
c/gが更に好ましい。
【0033】(発泡シートの圧縮硬さ)本発明の発泡シ
ート4において、表層部1のうちの少なくとも一の圧縮
硬さCと、中央層3の圧縮硬さDの比(圧縮硬さC/圧
縮硬さD)は、発泡体全体の圧縮硬さが同一である発泡
体同士を比較した場合、小さいと、発泡体の耐熱性が低
下し、二次加工時に気泡破れ等が生じ、成形品表面に凹
凸が生じるので、1.5以上に限定される。又大きすぎ
ると、得られる発泡シートの成形性が低下することがあ
るので、1.5〜4.0が好ましい。
【0034】本発明の発泡シート4の全体の圧縮硬さ
は、小さいと、発泡シートの強度が低下し、二次加工時
の圧力により気泡やぶれが生じ、成形品の表面に凹凸が
生じる場合があり、又大きいと、発泡シートの柔軟性が
低下するので、0.4〜2.4kgf/cm2 が好まし
く、0.5〜2.0kgf/cm2 が更に好ましい。
【0035】表層部1の圧縮硬さCは、大きいと、得ら
れる発泡シートの成形性が低下し、又小さいと、耐熱性
が低下し、気泡破れ等が生じ、成形品の表面に凹凸が生
じるので、0.7〜3.1kgf/cm2 が好ましく、
1.0〜2.6kgf/cm 2 が更に好ましい。又、中
央層3の圧縮硬さDも同様の理由で、0.1〜1.5k
gf/cm2 が好ましく、0.2〜1.2kgf/cm
2 が更に好ましい。
【0036】(発泡シートの引っ張り応力)本発明の発
泡シート4において、表層部1のうちの少なくとも一の
120℃、100%伸長時の引っ張り応力(以下「引っ
張り応力」という)Eと、中央層3の120℃、100
%伸長時の引っ張り応力Fの比(引っ張り応力E/引っ
張り応力F)は、発泡体全体の引っ張り応力が同一であ
る発泡体同士を比較した場合、小さいと、発泡体の耐熱
性が低下し、二次加工時に気泡破れ等が生じ、成形品表
面に凹凸が生じるので、1.3以上に限定される。又大
きすぎると、得られる発泡シートの成形性が低下するこ
とがあるので、1.3〜3.0が好ましい。
【0037】本発明の発泡シート4の全体の引っ張り応
力は、圧縮硬さの場合と同様の理由で、0.5〜2.5
kgf/cm2 が好ましく、0.7〜2.0kgf/c
2が更に好ましい。
【0038】表層部1の引っ張り応力Eは、圧縮硬さの
場合と同様の理由で、0.8〜5.0kgf/cm2
好ましく、1.0〜4.5kgf/cm2 が更に好まし
い。又、中央層3の引っ張り応力Fも同様の理由で、
0.2〜2.0kgf/cm 2 が好ましく、0.3〜
1.5kgf/cm2 が更に好ましい。
【0039】(積層シート)本発明の積層シートは、上
記発泡シート4の一面に表皮材が積層されてなる。かか
る表皮材としては、特に限定されず、例えば、ポリ塩化
ビニル樹脂シート、ポリ塩化ビニル樹脂とABS樹脂と
の混合物からなるシート、ポリオレフィン系樹脂シー
ト、ポリウレタン系樹脂シート、熱可塑性エラストマー
シート、布状物、皮革シート、これらのシートに難燃剤
を添加し難燃化したシート等が挙げられる。
【0040】上記表皮材と発泡シート4を積層する方法
としては、特に限定されず、例えば、接着剤を介して積
層する方法の他、熱ラミネートする方法が挙げられる。
上記接着剤は、発泡シート4と表皮材とを積層一体化す
ることができるのものであれば特に限定されず、例え
ば、ポリエステル系、ポリウレタン系接着剤、極性アク
リル樹脂、ウレタン樹脂−アジリジンからなる水系エマ
ルジョン接着剤等が挙げられる。
【0041】(発泡シート及び積層シートの成形)本発
明の発泡シート4は、表層部1のうちの少なくとも一の
発泡倍率、圧縮硬さ又は引っ張り応力を中央層3のそれ
に対して所定範囲に限定してなるものである。かかる範
囲に限定することで、表層部1の耐熱性を向上させると
共に、中央層3の成形性を高く維持し、発泡シート又は
積層シートは全体として、高耐熱性及び高成形性の両者
を維持することが可能となったものである。
【0042】表層部1は発泡シート4の両面にあるが、
中央層3に対して所定範囲に制御されるのは、そのうち
の少なくとも一、即ち片面の表層部1のみであってもよ
い。
【0043】表層部1と中央層3の発泡倍率、圧縮硬さ
又は引っ張り応力の比を所定範囲に限定するのは、成形
性を維持しつつ発泡シート4の表面の耐熱性を向上させ
るためである。
【0044】従って、発泡シート4の一面のみについて
耐熱性が必要な場合は、片面の表層部1のみを発泡制御
すればよく、必ずしも両面の表層部1を発泡制御する必
要はない。ただ、両面の表層部1を発泡制御し、両面の
耐熱性を向上させれば、一面のみを制御した場合より
も、発泡シート4の耐熱性が向上するので、成形性より
も耐熱性が重要視される場合には、両面の表層部1を制
御するのが好ましい。
【0045】更に詳述すれば、発泡シート4の表層部1
の一面のみの発泡倍率、圧縮硬さ又は引っ張り応力を中
央層3のそれに対して所定範囲に限定した場合は、上記
作用を効果的に発揮させるべく、真空成形に用いる場合
には、該発泡制御した表層部1を真空成形金型側に設置
して行うのが好ましい。又積層シートの場合は、該発泡
制御した表層部1に表皮材を積層するのが好ましい。
【0046】又、スタンピング成形に用いる場合には、
該発泡制御した表層部1が基材樹脂側となるように設置
し、一方、積層シートの場合は、該発泡制御した表層部
1の他面に表皮材を積層するのが好ましい。
【0047】このように設置することで、真空成形に用
いる場合には、成形品の表面が耐熱性に優れた表層部1
で形成されているので、発泡シート又は積層シートの成
形のための加熱、真空成形金型との摩擦と成形による延
伸に起因した気泡やぶれの生じるのを最小限に防止で
き、スタンピング成形に用いる場合には、溶融樹脂に直
接触れる面に耐熱性の優れた表層部1を配しているの
で、溶融樹脂の熱により発泡体がちぎれたり、気泡破れ
の生じるのを防止でき、成形品表面に凹凸が生じるのを
最小限に抑えることができる。
【0048】なお、当然のことながら、発泡シート4の
両面の表層部1の発泡倍率を制御した場合には、真空成
形又はスタンピング成形のいずれの場合も、発泡シート
4の配置を考慮する必要がないのはいうまでもない。
【0049】(発泡シートのゲル分率)本発明の発泡シ
ートは、真空成形及びスタンピング成形の双方に好適に
用いられるが、ゲル分率をも調整することにより、より
使用目的に応じた発泡シートを得ることができる。
【0050】真空成形は、通常スタンピング成形と比較
して高い成形性が要求される。従って、真空成形に用い
られる場合には、発泡シートのゲル分率は、低いと、耐
熱性が低下し、上述の如く発泡制御したことによる効果
が阻害され、又高いと、高い成形性が要求される真空成
形では、要求される成形性が得られないので、30〜5
0重量%が好ましい。
【0051】一方、スタンピング成形は、ある程度の成
形性は要求されるものの真空成形程の成形性は要求され
ず、むしろ溶融樹脂に対する耐熱性が要求される。従っ
て、スタンピング成形に用いられる場合には、発泡シー
トのゲル分率は、低いと、耐熱性が低下し、上述の如く
発泡制御したことによる効果が阻害され、又高いと、発
泡過程において均質な発泡体が得られないので、50〜
65重量%が好ましい。なお、本願発明において、「ゲ
ル分率」とは、下記測定方法により得られたものをい
う。即ち、発泡シートをAg秤量し、これを120℃の
キシレン中に24時間浸漬後、残渣を200メッシュの
金網で濾過し、得られた金網上の不溶解分を真空乾燥
し、その時の重量を測定し(該重量をBgとする)、下
記式によりゲル分率を算出する。 〔ゲル分率(重量%)〕=100×B/A
【0052】
【実施例】
(実施例1)ポリプロピレン系樹脂として、エチレン−
プロピレン共重合体(エチレン含有率3.2重量%、M
I;1.0g/10分)50重量部、ポリエチレン系樹
脂として、直鎖状低密度ポリエチレン(密度0.920
g/cm3 、MI;2.0g/10分)50重量部、架
橋助剤として1,9−ノナンジオールジメタクリレート
4.0重量部、熱分解型発泡剤としてアゾジカルボンア
ミド10重量部、抗酸化剤として2,6−ジ−t−ブチ
ル−p−クレゾール0.3重量部及びジラウリルチオジ
プロピオネート0.3重量部を、2軸押出機に供給、樹
脂温190℃で押し出し、厚さ1.3mmの発泡性樹脂
組成物シートを得た。得られたシートに、加速電圧60
0kVで電子線6.0Mradを照射して架橋させ、得
られた架橋発泡性樹脂組成物シートを250℃で5分間
発泡させて、厚み3mmの発泡シート4を得た。得られ
た発泡シート4の全体の発泡倍率、ゲル分率及び耐熱
性、表層部1の発泡倍率A、圧縮硬さC及び引っ張り応
力E、中央層3の発泡倍率B、圧縮硬さD及び引っ張り
応力Fを下記の方法で測定し、その結果を表2に示し
た。なお、得られた発泡シート4の発泡倍率、圧縮硬さ
及び引っ張り応力は、中央部2を中心として略対称であ
った。
【0053】又得られた発泡シート4の一面にコロナ放
電処理を施し、2液硬化型ポリエステル系接着剤を、表
皮材として厚さ0.65mmのポリ塩化ビニル樹脂及び
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体の混
合樹脂シートを用い、発泡シート4と積層一体化し、積
層シートを得た。得られた積層シートについて、真空成
形性を下記の方法で測定し、その結果を表2に示した。
【0054】(発泡倍率)得られた発泡シート4の密度
(g/cc)を、ミラージュ社製電子比重計ED120
Tを用いて測定し、その逆数を発泡倍率(cc/g)と
した。
【0055】(表層部の発泡倍率A、中央層の発泡倍率
B)得られた発泡シート4の表層部1及び中央層3に相
当する部分をスライスし取り出し、上記発泡倍率測定方
法に準じて各々の発泡倍率を測定した。
【0056】(ゲル分率)得られた発泡シートを1g秤
量し、これを120℃のキシレン中に24時間浸漬後、
残渣を200メッシュの金網で濾過し、得られた不溶解
分を真空乾燥し、重量を測定し(Bg)、下記式により
算出した。 〔ゲル分率(重量%)〕=100×B
【0057】(発泡シートの耐熱性)得られた発泡シー
ト43×16cmの試験片を、チャック間10cm、引
っ張り速度500mm/minにて、オートグラフ(島
津製作所製「DCS−5000」にて温度20℃で、任
意に延伸させ、その後160℃のオーブンに5分間置
き、発泡体の表面の凹凸の有無目視観察し、凹凸が発生
した際の延伸率を耐熱性として評価した。延伸率が大き
い程、耐熱性に優れるものと判断される。
【0058】(圧縮硬さ)JIS K6767に準じて
測定した。具体的には、発泡シートを5×5cmにカッ
トし、それらを重ね合わせて厚み25cmの積層体を得
た。得られた積層体を25%圧縮し、20秒保持したと
きの応力を表面積で除することで圧縮硬さを算出した。
【0059】(表層部の圧縮硬さC、中央層の圧縮硬さ
D)得られた発泡シート4の表層部1及び中央層3に相
当する部分をスライスし取り出し、上記圧縮硬さ測定方
法に準じて各々の圧縮硬さを測定した。
【0060】(引っ張り応力)JIS K6767に準
じ、引っ張り試験機を用い、引っ張り速度500cm/
minの条件で測定した。
【0061】(表層部の引っ張り応力E、中央層の引っ
張り応力F)得られた発泡シート4の表層部1及び中央
層3に相当する部分をスライスし取り出し、上記引っ張
り応力測定方法に準じて各々の引っ張り応力を測定し
た。
【0062】(真空成形性)内径100mm、任意の深
さに調節できるコップ型金型を用い、得られた積層シー
トを表面温度が160℃になるように加熱し、表皮材が
金型側となるよう設置し、積層シートを凹型金型内面に
沿わせるようにして真空成形した。真空成形後のコップ
型金型の断面図を図2に示した。このとき、表面材表面
に凹凸、凹み等の不具合がなく、発泡シート4が破れる
直前の(金型深さH/内径D)を測定し、真空成型性と
して評価した。
【0063】(実施例2〜7、比較例1〜3)エチレン
−プロピレン共重合体(エチレン含有率3.2重量%、
MI;1.0g/10分)と直鎖状低密度ポリエチレン
(密度0.920g/cm3 、MI;2.0g/10
分)の配合割合を表1の割合とし、架橋助剤として1,
9−ノナンジオールジメタクリレートの代わりに表1に
示した架橋助剤を所定添加量用い、アゾジカルボンアミ
ドの添加量を表1に示した量とし、表1に示す発泡時間
としたこと以外は実施例1と同様にして発泡シート及び
積層シートを得た。得られた発泡シート及び積層シート
について、実施例1と同様の評価を行い、その結果を表
2に示した。なお、全ての実施例及び比較例において、
得られた発泡シート4の発泡倍率は中央部2を中心とし
て略対称であった。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】表2に示した様に、実施例1〜7では、
(発泡倍率A/発泡倍率B)が、0.8以下、(圧縮硬
さC/圧縮硬さD)が1.5〜4.1 、(引っ張り応
力E/引っ張り応力F)が1.5〜3.5とされてお
り、更に発泡シートのゲル分率が約40重量%とされて
いるので、耐熱性及び特に真空成形性に優れている。一
方、比較例1〜3では、(発泡倍率A/発泡倍率B)が
0.90〜1.00と0.8を越え、(圧縮硬さC/圧
縮硬さD)が0.9〜1.2と1.5を下回り、(引っ
張り応力E/引っ張り応力F)が1.0〜1.2と1.
3を下回っているためか、耐熱性が本発明に比して大き
く劣り、得られた成形品表面には凹凸が目立つものであ
った。
【0067】(実施例8)実施例1において、アゾジカ
ルボンアミドの添加量を7重量部、発泡性樹脂組成物シ
ートの厚みを1.5mm、電子線照射量を8.0Mra
dとした以外は実施例1と同様にして、発泡シート4及
び積層シートを得た。得られた発泡シート4の全体の発
泡倍率及びゲル分率、表層部1の発泡倍率A、圧縮硬さ
C及び引っ張り応力E、中央層3の発泡倍率B、圧縮硬
さD及び引っ張り応力Fを実施例1と同様の方法で測定
し、その結果を表4に示した。なお、得られた発泡シー
ト4の発泡倍率、圧縮硬さ及び引っ張り応力は、中央部
2を中心として略対称であった。又、得られた積層シー
トについて、スタンピング成形性を下記の方法で測定
し、その結果を表4に示した。
【0068】(スタンピング成形性)雄型金型8及び該
雄型金型に合致した形状を有する雌型金型7からなるス
タンピング成形型9(断面図を図3に示した。)を用
い、積層シートを160℃に予備加熱した後、雄型金型
及び雌型金型間に発泡シート4が雌型金型側になるよう
に設置し、基材樹脂として、200℃の溶融したポリプ
ロピレン(MI:60g/10分)を雌型金型に供給
し、雄型金型と雌型金型を閉じることにより、積層シー
トと基材樹脂とを積層、一体化し、成形品を得た。得ら
れた成形品の表面材の凹凸の有無、発泡体の破れ、凹み
等の不具合を目視観察し、不具合が全く発生しなかった
ものを合格とし、それ以外を不合格とした。
【0069】(実施例9〜14、比較例4〜6)エチレ
ン−プロピレン共重合体(エチレン含有率3.2重量
%、MI;1.0g/10分)と直鎖状低密度ポリエチ
レン(密度0.920g/cm3 、MI;2.0g/1
0分)の配合割合を表3の割合とし、架橋助剤として
1,9−ノナンジオールジメタクリレートの代わりに表
3に示した架橋助剤を所定添加量用い、アゾジカルボン
アミドの添加量を表3に示した量とし、表3に示す発泡
時間としたこと以外は実施例8と同様にして発泡シート
及び積層シートを得た。得られた発泡シート及び積層シ
ートについて、実施例8と同様の評価を行い、その結果
を表4に示した。なお、全ての実施例及び比較例におい
て、得られた発泡シート4の発泡倍率、圧縮硬さ及び引
っ張り応力は中央部2を中心として略対称であった。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】表4に示した様に、実施例8〜14では、
(発泡倍率A/発泡倍率B)が、0.8以下、(圧縮硬
さC/圧縮硬さD)が1.5以上、(引っ張り応力E/
引っ張り応力F)が1.3以上とされており、更に発泡
シートのゲル分率が約55重量%とされているので、耐
熱性及び特にスタンピング成形性に優れている。一方、
比較例4〜6では、(発泡倍率A/発泡倍率B)が0.
92〜1.00と0.8を越え、(圧縮硬さC/圧縮硬
さD)が1.00〜1.23と1.5を下回り、(引っ
張り応力E/引っ張り応力F)が1.00〜1.11と
1.3を下回っているためか、耐熱性が本発明に比して
大きく劣り、得られた成形品表面には凹凸が目立つもの
であった。
【0073】
【発明の効果】本発明は、上述の如く、表層部1のうち
の少なくとも一の発泡倍率A、圧縮硬さ又は引っ張り応
力と、中央層3のそれとの比を所定範囲に限定した発泡
シート4である。従って、発泡シートの表層部は耐熱性
にすぐれ、真空成形の場合には、成形のための加熱、真
空成形金型との摩擦、更には成形による延伸に起因する
気泡破れを防止することが可能となり、成形品表面に凹
凸の発生するのを最小限に抑えることが可能となる。
【0074】又、スタンピング成形の場合には、溶融樹
脂に直接触れる面に、中央層3に比して高耐熱性を有す
る表層部1をもってくることにより、溶融樹脂の熱によ
り発泡シート4がちぎれたり気泡破れが生じるのを防止
でき、成形品表面に凹凸の発生するのを最小限に抑える
ことが可能となる。
【0075】更に、中央層3は、表層部1に比して大き
な成形性を有しているので、成型性を損なうことがな
く、複雑な形状を有する成形品を得ることができる。従
って、本発明の発泡シート又は積層シートを用い、複雑
な形状に二次加工した場合、表面に凹凸が生じにくく、
表面の美麗な成形品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡シートの模式断面図。
【図2】積層シートの真空成形性を測定した状態の模式
断面図。
【図3】積層シートのスタンピング成形性を測定する際
に用いられたスタンピング成形型の模式断面図。
【符号の説明】
1 表層部 2 中央部 3 中央層 4 発泡シート 5 表皮材 6 コップ型金型 7 雌型金型 8 雄型金型 9 スタンピング成形型

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート表面からシート全厚の10%の深
    さ以内に相当する部分よりなる表層部のうちの少なくと
    も一の発泡倍率Aと、中央部を基準としてシート全厚の
    15%以内に相当する部分よりなる中央層の発泡倍率B
    の比(発泡倍率A/発泡倍率B)が0.8以下であるこ
    とを特徴とする発泡シート。
  2. 【請求項2】 表層部の発泡倍率Aと中央部の発泡倍率
    Bの比(発泡倍率A/発泡倍率B)が0.3〜0.8で
    あることを特徴とする請求項1に記載の発泡シート。
  3. 【請求項3】 シート表面からシート全厚の10%の深
    さ以内に相当する部分よりなる表層部のうちの少なくと
    も一の圧縮硬さCと、中央部を基準としてシート全厚の
    15%以内に相当する部分よりなる中央層の圧縮硬さD
    の比(圧縮硬さC/圧縮硬さD)が1.5以上であるこ
    とを特徴とする発泡シート。
  4. 【請求項4】 表層部の圧縮硬さCと中央部の圧縮硬さ
    Dの比(圧縮硬さC/圧縮硬さD)が1.5〜4.0で
    あることを特徴とする請求項3に記載の発泡シート。
  5. 【請求項5】 シート表面からシート全厚の10%の深
    さ以内に相当する部分よりなる表層部のうちの少なくと
    も一の120℃、100%伸長時の引っ張り応力Eと、
    中央部を基準としてシート全厚の15%以内に相当する
    部分よりなる中央層の120℃、100%伸長時の引っ
    張り応力Fの比(引っ張り応力E/引っ張り応力F)が
    1.3以上であることを特徴とする発泡シート。
  6. 【請求項6】 表層部の120℃、100%伸長時の引
    っ張り応力Eと中央部の120℃、100%伸長時の引
    っ張り応力Fの比(引っ張り応力E/引っ張り応力F)
    が1.3〜3.0であることを特徴とする請求項5に記
    載の発泡シート。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6に記載の発泡シートの一
    面に表皮材が積層されてなることを特徴とする積層シー
    ト。
JP8098375A 1995-10-24 1996-04-19 発泡シート及び積層シート Pending JPH09174732A (ja)

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JP7-275669 1995-10-24
JP27566995 1995-10-24
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210125694A (ko) * 2020-04-09 2021-10-19 영보화학 주식회사 다층 구조 폴리올레핀계 수지 발포체 시트, 그 제조방법 및 이를 구비한 전자 기기

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