JPH09174660A - 複層シート又は複層フィルムの成形ダイ装置 - Google Patents

複層シート又は複層フィルムの成形ダイ装置

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JPH09174660A
JPH09174660A JP7342609A JP34260995A JPH09174660A JP H09174660 A JPH09174660 A JP H09174660A JP 7342609 A JP7342609 A JP 7342609A JP 34260995 A JP34260995 A JP 34260995A JP H09174660 A JPH09174660 A JP H09174660A
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flow
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JP7342609A
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Shotaro Ogawa
正太郎 小川
Kazuo Ozaki
和夫 尾崎
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】押出し条件が変更になっても容易且つ適切に対
応することができ、高品質、高歩留りの複層シート又は
複層フィルムを製造する。 【解決手段】流路24の幅方向に渡って弾性を有するチ
ョークバー38を配設すると共に、チョークバー38の
前記流路幅方向で前記流路反対側に複数のボルト部材を
所定間隔で取り付け、チョークバー38を各ボルト部材
42で押し引きし、ボルト部材42に対応するチョーク
バー38部分を流路24に対して曲げ変形させることに
より流路24の幅方向の間隙量を複数のボルト42ごと
に調整できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複層シート又は複層
フィルムの成形ダイ装置に係り、特に複層シート又は複
層フィルムを構成する各層のシート幅方向の厚みを均一
化する複層シート又は複層フィルムの成形ダイ装置。
【0002】
【従来の技術】複層シート又は複層フィルム(以下、複
層シートの例で説明する)ダイ装置を複数のマニホール
ドを備えたダイ装置で押出し成形する場合、複層シート
を構成する各層のシート幅方向の厚みを均一化して押し
出すことが、高品質、高歩留りの複層シートを製造する
上で重要になる。
【0003】このことから、各層のシート幅方向の厚み
を均一化して押出すための技術が従来よりさかんに開発
されてきた。例えば、実開昭54−107664号公報
の複層シート成形用ダイには、マニホールドから合流部
に至る流路全体の間隙をチョークバー機構により調整す
ることが開示され、特開昭52−60853号公報の共
押出フィルムの製造方法には、前記合流部において樹脂
の流路がつくる合流角度を、合流部に臨む少なくとも1
個のチョークバーで調節することが開示され、実開平7
−15321号公報には、マニホールドから合流部に至
る複数の流路(スリット)のうちの少なくとも1つの流
路の一部に薄膜を形成すると共に、該薄膜の非流路側に
該薄膜の厚み方向に該薄膜を押し引きする流路断面積調
節手段を設けたことが開示され、特公昭60−3778
1には、マニホールドをストレートマニホールドとし、
このマニホールドに続いてダイ中央部からダイ両端部に
向かって長さが漸増する通路と、長さが漸減するスリッ
トを形成することが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術はどれも複層シート全体の厚みを調整すること
はできても複層シートを構成する各層の前記流路の幅方
向(流路幅がシート幅になる)において発生する厚みム
ラをなくすことはできないという欠点がある。特に、複
数の樹脂同士の粘度に大きな差がある場合や、複数の樹
脂の押出し流量に大きな差のある(各層の厚みが異な
る)場合、各層のシート幅方向の厚みを均一化してダイ
装置から押し出すことは極めて困難である。所望の押出
し仕様に最適設計したダイ装置であっても押出し条件
(樹脂流量、樹脂温度、樹脂種類等)を変更した時に、
同一のダイ装置で対応することは不可能であった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、流量、樹脂温度、樹脂種類等の押出し条件が変
更になっても容易且つ適切に対応することができ、各層
の幅方向の厚みを均一化できるので、高品質、高歩留り
の複層シート又は複層フィルムを製造することができる
複層シート又は複層フィルムの成形ダイ装置を提案する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、複数のマニホールドに供給された溶融樹脂
を、それぞれの流路を介して合流部に合流し、該合流部
で各溶融樹脂を複層状に重ね合わせてスリットから外部
に押出すと共に、前記マニホールドで前記流路の幅方向
に拡流してシート状の流れを形成する複層シート又は複
層フィルムの成形ダイ装置に於いて、前記流路の少なく
とも1つに、該流路の幅方向に渡って弾性を有するチョ
ークバーを配設すると共に、前記チョークバーに複数の
ボルト部材を所定間隔で連結し、前記ボルト部材をねじ
込み調整して前記チョークバーを前記流路に対して進退
させることにより前記流路の幅方向の間隙量を調整でき
るようにしたことを特徴とする。なお、ここで述べるフ
イルム成形には、押出ラミネートによるフイルム成形を
含むものとする。
【0007】本発明によれば、成形ダイ装置で成形した
複層シートの各層の厚みにおいて、厚すぎる部分があれ
ばその部分に対応するボルト部材をねじ込み調整してチ
ョークバーを押して、その部分の間隙量を小さくし、薄
すぎる部分があればその部分に対応するボルト部材をね
じ込み調整してチョークバーを引いて、その部分の間隙
量を大きくする。これにより、複層シートの各層の厚み
を流路の幅方向、即ち複層シートの幅方向に渡って均一
にすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る複層シート又は複層フィルムの成形ダイ装置の好まし
い実施の形態について詳説する。図1は本発明に係る成
形ダイ装置10の側面断面図であり、図2は正面図であ
る(但し、図1よりも縮小してある)。また、図3は上
面断面図である。尚、説明は複層シートで行う。
【0009】図1に示すように、成形ダイ装置10は、
主として、粘度等の性質の異なる複数の溶融樹脂を押出
す複数の押出機(図示せず)からそれぞれの溶融樹脂が
供給されるマニホールド12、14、16、複数の溶融
樹脂を複層状に重ね合わせる合流部18、各マニホール
ド12、14、16と合流部18とをそれぞれ繋ぐ複数
の流路20、22、24が形成された成形ダイ装置本体
26と、合流部18で重ね合わされた複層シート28全
体の厚みであるスリット30開度を調整する調整ボルト
32と、複数の流路20、22、24のうちの少なくと
も1つに設けられた流路間隙量調整手段34とで構成さ
れる。そして、成形ダイ装置10で複層シート28を成
形する場合、それぞれのマニホールド12、14、16
に供給された溶融樹脂を、それぞれの流路20、22、
24を介して合流部18に合流し、該合流部18で各溶
融樹脂を複層状に重ね合わせてスリット30から回転す
る冷却ドラム36上に押し出す。この成形においてマニ
ホールド12、14、16で前記流路20、22、24
の幅方向(図3参照)に拡流してシート状の流れを形成
する。
【0010】前記流路間隙量調整手段34は、図1から
図3に示すように、主として、流路24の幅方向の一方
端(一方のダイ幅端部)から他方端(他方のダイ幅端
部)に渡って配設された弾性を有するチョークバー38
と、チョークバー38の流路反対側でチョークバー38
の長手方向に所定間隔で連列された複数のボルト部材4
2、42…とで構成される。
【0011】各ボルト部材42の先端部は、チョークバ
ー38に回動自在に支持されると共に、各ボルト部材4
2は成形ダイ装置10の支持部材44に噛合支持され
る。これにより、ボルト部材42を正逆方向に回転させ
ると、ボルト部材42は軸方向に移動し、チョークバー
38のボルト部材42対応部分が曲げ変形した流路24
に対して進退する。この操作をボルト部材42ごとに行
うことにより、流路24の合流部18直前における間隙
量に分布をつけることができる。チョークバー38は、
図4に示すように縦断面が略台形状に形成され、断面幅
Wは20〜100mmで好ましくは30〜50mmがよ
い。これは、断面幅Wが狭すぎると強度が低くなり、広
すぎると弾性曲げの範囲が小さくなり調整量が制限され
るためである。また、ボルト部材42同士の間隔L(図
3参照)は、20〜100mmで好ましくは25〜60
mmがよい。これは、ボルト部材42同士の間隔が小さ
過ぎるとボルト部材42の数が多くなり過ぎて流路24
の間隙量調整に時間がかかり、大き過ぎると流路24の
間隙量調整においてきめ細かい調整ができなくなり調整
精度が悪くなるためである。また、チョークバー38の
流路形成面38Aは、高精度の平坦面が要求されること
から、チョークバー38の材質は錆等が発生しにくいS
US304を使用することが好ましい。
【0012】ボルト部材42の基端部で成形ダイ装置1
0の外側には、図1及び図5に示すようにギア形状のボ
ルトヘッド42Aが設けられ、ボルトヘッド42Aに
は、ボルト部材42を回動させる六角棒(図示せず)を
嵌合する六角孔42Bが形成される。このボルトヘッド
42Aには、成形ダイ装置10の外面に回動自在に支持
されたバーニアダイヤル46のギア部が噛合しており、
バーニアダイヤル46はバーニア46Aと目盛り付きダ
イヤル円板46Bとで構成される。目盛り付きダイヤル
円板46Bで表示される目盛と、流路24の間隙量との
関係が予め求められており、目盛りを見ることにより流
路24の間隙量が分かるようになっている。例えば、目
盛りが零の場合は、流路24の間隙がないことを示し、
目盛りが100の場合には間隙量が1mmであることを
示す。これにより、六角棒でボルト部材42を回転させ
ると、チョークバー38が流路24の間隙量を大きくし
たり小さくしたりする方向に変形して流路24の間隙量
を調整すると同時に、目盛り付きダイヤル円板46Bの
変化した目盛り数により調整量を表示し、調整した後の
流路24の間隙量も知ることができる。
【0013】尚、図1では、流路24にのみ流路間隙量
調整手段34を設けた例で説明したが、他の2つの流路
20、22にも設けることが好ましい。次に、上記の如
く構成した複層シートの成形ダイ装置10の作用につい
て各流路20、22、24に流路間隙量調整手段34を
設けた例で説明する。先ず、各流路20、22、24に
設けられた流路間隙量調整手段34を調整して各流路2
0、22、24の幅方向に間隙量分布がない、所謂間隙
量一定の状態にしておく。この状態で、それぞれのマニ
ホールド12、14、16に供給された溶融樹脂を、そ
れぞれの流路20、22、24を介して合流部18に合
流し、該合流部18で各溶融樹脂を複層状に重ね合わせ
てスリット30から冷却ドラム36上に押し出す。そし
て、押し出されて成形された複層シート28の各層28
A、28B、28Cの厚み(図8参照)を複層シート2
8の幅方向(流路の幅方向又はダイ幅方向と同じ)に沿
って測定し、各層28A、28B、28Cの幅方向の厚
みにおいて厚すぎる部分があればその部分に対応するボ
ルト部材42でボルト部材42に対応するチョークバー
38部分を変形させてその部分の間隙量を小さくし、薄
すぎる部分があればその部分に対応するボルト部材42
でボルト部材42に対応するチョークバー38部分を変
形させてその部分の間隙量を大きくし、流路の間隙量に
分布をもたせる。これにより、複層シート28の各層2
8A、28B、28Cの厚みを複層シート28の幅方向
に渡って精度良く均一にすることができる。この時、成
形ダイ装置10の押出し条件(流量、樹脂温度、樹脂種
類等)について、流路20、22、24の間隙量と目盛
り付きダイヤル円板46Bの指示目盛りとの関係データ
を採取することにより、次回からは、目盛り付きダイヤ
ル円板の目盛りが前記データで得られた適切な目盛りを
指示するようにボルト部材42を回動させるだけで複層
シート28の各層28A、28B、28Cの幅方向の厚
みを精度良く均一にすることができる。
【0014】
【実施例】以下に本実施の形態で説明した成形ダイ装置
を用いて複層シートを成形した実施例を説明する。
【0015】
【表1】 実施例で使用した成形ダイ装置10は、3層の複層シー
トを形成するもので、ボルト部材42同士の間隔Lが5
0mm、チョークバー38の断面幅Wが40mmとし
た。また、流路24に流路間隙量調整手段34を設け
た。
【0016】また、成形ダイ装置10の押出し条件は、
表1に示すように押出し条件Aと押出し条件Bの2種類
について行った。押出し条件Aは、3層から成る複層シ
ート28のうち、上層28A(図8参照)を形成する上
層樹脂の種類をハイデンシチィーポリエチレン(HDP
E)として流量が25kg/時間、中間層28Bを形成
する中間層樹脂の種類をローデンシチィーポリエチレン
(LDPE)として流量を200kg/時間、下層28
Cを形成する下層樹脂の種類をハイデンシチィーポリエ
チレン(HDPE)として流量が75kg/時間とした
ものである。一方、押出し条件Bは、3層から成る複層
シート28のうち、上層樹脂の種類をローデンシチィー
ポリエチレン(LDPE)として流量が50kg/時
間、中間層樹脂の種類をハイデンシチィーポリエチレン
(HDPE)として流量を50kg/時間、上層樹脂の
種類をハイデンシチィーポリエチレン(LDPE)とし
て流量が200kg/時間としたものである。そして、
押出し条件A、B共に、複層シート28を成形するため
の総流量は300kg/時間であり、その他の押出し条
件である押出し温度は300°C、ダイ幅は1000m
m、ライン速度は150m/分で同じとした。
【0017】また、成形ダイ装置10の流路24の間隙
量は、図6に示すように、流路幅方向の間隙量を一定に
した流路間隙分布aと、図7に示すように、流路幅方向
の間隙量を中央部の間隙量を小さく、両端部の間隙量を
大きくするようにチョークバー38を流路24に対して
進退させて流路20、22、24の幅方向の間隙量に分
布をもたせた流路間隙分布bの2種類について行った。
図6、図7において、斜線部分が流路24の間隙量の分
布を示す。
【0018】本発明の成形ダイ装置による押出し試験
は、次の通りおこなった。即ち、押しだし条件A、Bに
示す押出し条件で、3層の溶融樹脂を押出して複層シー
ト28を形成する。次に、全体の厚みを測定し、複層シ
ート28全体の厚みが複層シート28の幅方向で均一に
なるようにスリット開度を調整ボルトで調整した。その
後、再度、押しだし条件A、Bに示す押出し条件で複層
シート28を成形した。そして、複層シート28の断面
を顕微鏡で観察しながら複層シート28を構成する各層
28A、28B、28Cの幅方向の厚み分布を測定し、
上層28A厚み分布、中間層28B厚み分布及び下層2
8C厚み分布を評価した。
【0019】表2に試験サンプルとその評価結果を示
す。
【0020】
【表2】 表2に示すように、試験サンプルにおいて、押しだし条
件Aと流路間隙量に分布をもたせた流路間隙分布bを組
み合わせたものを試験1とし、押しだし条件Aと流路間
隙量に分布のない流路間隙分布aを組み合わせたものを
試験2、押しだし条件Bと流路間隙量に分布のない流路
間隙分布aを組み合わせたものを試験3とした。
【0021】表2の評価結果から試験1と試験2を比較
すると、流路24の幅方向に渡ってそれぞれチョークバ
ー38を配設し、複数のボルト部材42でチョークバー
38を曲げ変形させて流路24の間隙量に分布をもたせ
た試験1の場合には、上層28A、中間層28B、下層
28Cともに厚み分布が1〜2μと非常に小さく、顕微
鏡による断面写真でも図8に示すように各層28A、2
8B、28Cとも複層シート28の幅方向において均一
な厚みを得ることができた。これに対し、流路24の間
隙量に分布をもたせずに一定にした試験2の場合には、
各層28A、28B、28Cの厚み分布は4〜5μと試
験1に比べて大きくなった。特に、断面写真の図9から
分かるように、層厚の薄い上層28Aにおいては、中央
部が厚く両端部が薄い層厚分布を示し、最両端まで溶融
樹脂が供給されなかった。試験3の場合には、上層28
Aの樹脂流量が試験2よりも多く且つ低粘度の樹脂であ
ることから、流路の間隙量に分布をもたせずに一定にし
ても層厚分布が小さかった。
【0022】このように、樹脂流量が少なく樹脂粘度が
小さい場合には、合流部18での幅方向での圧力バラン
スがくずれ、通常はダイ幅方向(流路幅方向)における
中央部に比べて両端部の圧力が低くなる。このことから
分かるように、合流部18前の流路における間隙量は、
ダイ幅方向に一定では均一な厚みの複層シート28を得
ることはできない。即ち、溶融樹脂の流れは中央部に集
中しやすく、その結果、中央部が厚く、両端部が薄い層
厚分布になる。この傾向は複層シート28幅の大きな、
即ちダイ幅が大きくなればなるほど顕著になり、流路2
0、22、24の幅方向全体にわたって流路間隙量に微
妙な分布をもたせることが必要になる。従って、ダイ幅
方向に均一な厚みの複層シート28を得るためには、流
路20、22、24の幅方向の間隙量の分布を、溶融樹
脂の粘度等の押出し条件に応じてきめ細かく調整する必
要がある。
【0023】本発明によれば、成形ダイ装置10で成形
した複層シート28の各層28A、28B、28Cの厚
みにおいて、厚すぎる部分があればその部分に対応する
ボルト部材42でそのボルト部材42に対応するチョー
クバー38部分を押して、その部分の間隙量を小さく
し、薄すぎる部分があればその部分に対応するボルト部
材42でそのボルト部材42に対応するチョークバー3
8部分を引いて、その部分の間隙量を大きくする。
【0024】これにより、溶融樹脂の粘度等の押出し条
件に応じて流路20、22、24の幅方向全体について
の流路間隙量分布を適切に形成することができる。更に
は流路20、22、24の中央部、両端部の中でも間隙
量分布を適切に形成することができるので、流路20、
22、24の幅方向における間隙量分布を極めてきめ細
かく調整することができる。
【0025】従って、押出し条件に応じて複層シート又
はフィルムの幅方向に渡って各層の厚みを均一にできる
ので、高品質な複層シート又は複層フィルムを安定して
製造することができる。また、複層シート又は複層フィ
ルムの幅方向に渡って各層の厚みを均一にできるので、
複層シート又は複層フィルムの幅方向両端である耳部の
切断量が減少するので歩留りが向上する。また、製造ロ
ットの変更により押出し条件が変わっても同一の成形ダ
イ装置を使用することができるので、生産性が向上する
と共に、装置スペースも小さくできる。更には、非常に
薄い層を有する複層シート又は複層フィルムの製造も可
能になった。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複層シー
ト又は複層フィルムの成形ダイ装置によれば、押出し条
件に応じてシート又はフィルムの幅方向に渡って複層シ
ート又は複層フィルムを構成する各層の厚みを均一にで
きる。従って、高品質、高歩留りの複層シート又は複層
フィルムを製造することができる。また、製造ロットの
変更により押出し条件が変わっても同一の成形ダイ装置
を使用することができるので、生産性が向上すると共
に、装置スペースも小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る成形ダイ装置の側面断面
【図2】図2は、本発明に係る成形ダイ装置の正面図
【図3】図3は、本発明に係る成形ダイ装置の上面断面
【図4】図4は、チョークバーを説明する断面図
【図5】図5は、バーニアダイヤルを説明する説明図
【図6】図6は、流路に流路間隙量分布をもたせた場合
の説明図
【図7】図7は、流路に流路間隙量分布がない場合の説
明図
【図8】図8は、試験1における複層シートの断面図
【図9】図9は、試験2における複層シートの断面図
【符号の説明】
10…成形ダイ装置 12、14、16…マニホールド 18…合流部 20、22、24…流路 28…複層シート 30…スリット 34…流路間隙量調整手段 36…冷却ドラム 38…チョークバー 42…ボルト部材 46…バーニアダイアル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のマニホールドに供給された溶融樹脂
    を、それぞれの流路を介して合流部に合流し、該合流部
    で各溶融樹脂を複層状に重ね合わせてスリットから外部
    に押出すと共に、前記マニホールドで前記流路の幅方向
    に拡流してシート状の流れを形成する複層シート又は複
    層フィルムの成形ダイ装置に於いて、 前記流路の少なくとも1つに、該流路の幅方向に渡って
    弾性を有するチョークバーを配設すると共に、前記チョ
    ークバーに複数のボルト部材を所定間隔で連結し、前記
    ボルト部材をねじ込み調整して前記チョークバーを前記
    流路に対して進退させることにより前記流路の幅方向の
    間隙量を調整できるようにしたことを特徴とする複層シ
    ート又は複層フィルムの成形ダイ装置。
  2. 【請求項2】前記チョークバーは、前記流路の少なくと
    も前記合流部直前に配設されていることを特徴とする請
    求項1の複層シート又は複層フィルムの成形ダイ装置。
  3. 【請求項3】前記流路の間隙量を調整した調整量を表示
    する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1の複層
    シート又は複層フィルムの成形ダイ装置。
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