JPH09174629A - 逆流防止装置 - Google Patents

逆流防止装置

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JPH09174629A
JPH09174629A JP33963795A JP33963795A JPH09174629A JP H09174629 A JPH09174629 A JP H09174629A JP 33963795 A JP33963795 A JP 33963795A JP 33963795 A JP33963795 A JP 33963795A JP H09174629 A JPH09174629 A JP H09174629A
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ring
screw
resin
screw head
resin flow
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Yoshiyuki Imatomi
芳幸 今冨
Nobuo Morikita
信夫 森北
Masaharu Akamatsu
雅治 赤松
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/47Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
    • B29C45/50Axially movable screw
    • B29C45/52Non-return devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】サックバックによって樹脂が移動するのを防止
するとともに、シールを行うタイミングが変動すること
がないようにする。 【解決手段】メータリング部18と、スクリューヘッド
14と、前記メータリング部18とスクリューヘッド1
4との間に配設され、第1樹脂流路を備えた第1リング
31と、前記メータリング部18とスクリューヘッド1
4との間に、前記第1リング31と隣接させて相対的に
揺動自在に配設され、第2樹脂流路を備えた第2リング
32と、スクリュー12を選択的に正回転及び逆回転さ
せる駆動手段とを有する。そして、前記第1リング31
と第2リング32との間には、前記スクリュー12を正
回転させたときに前記第1樹脂流路と第2樹脂流路とを
連通させ、前記スクリュー12を逆回転させたときに前
記第1樹脂流路と第2樹脂流路とを非連通にする揺動規
制手段が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、逆流防止装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機は射出装置を有し、該
射出装置の加熱シリンダ内にスクリューが回転自在にか
つ進退自在に配設され、該スクリューを駆動手段によっ
て回転させたり、進退させたりすることができるように
なっている。そして、計量工程時に、スクリューを正回
転させながら後退させ、ホッパから落下した樹脂を溶融
させてスクリューヘッドの前方に蓄え、射出工程時に、
スクリューを前進させて射出ノズルから射出するように
している。
【0003】図2は従来の射出装置の要部断面図であ
る。図において、11は加熱シリンダであり、該加熱シ
リンダ11は、先端(図における左方)に射出ノズル1
3を有する。前記加熱シリンダ11内には、スクリュー
12が回転自在にかつ進退自在に配設され、該スクリュ
ー12を図示しない駆動手段によって回転させたり、進
退させたりすることができるようになっている。通常、
前記駆動手段として、射出シリンダ、電動機等が使用さ
れる。
【0004】前記スクリュー12は、前記加熱シリンダ
11内を後方(図における右方)に延び、後端において
前記駆動手段と連結されるとともに、先端にスクリュー
ヘッド14を有する。また、前記スクリュー12のメー
タリング部18の表面には、螺(ら)旋状のフライト1
5が形成され、フライト15間に溝16が形成される。
【0005】そして、前記加熱シリンダ11の後方の所
定箇所に図示しないホッパが配設され、該ホッパにペレ
ット状の樹脂が投入される。前記構成の射出装置におい
て、計量工程時に、前記駆動手段を駆動して前記スクリ
ュー12を正回転させながら後退させると、前記ホッパ
内のペレット状の樹脂が加熱シリンダ11内に進入し、
溝16内を前進させられる。
【0006】また、前記加熱シリンダ11の外周には図
示しないヒータが配設され、該ヒータによって加熱シリ
ンダ11を加熱し、前記溝16内の樹脂を溶融させるこ
とができるようになっている。したがって、スクリュー
12を正回転させながら所定量だけ後退させると、スク
リューヘッド14の前方に1ショット分の溶融させられ
た樹脂が蓄えられる。
【0007】このようにして、計量工程が完了すると、
射出ノズル13の先端から樹脂が垂れ落ちることがない
ようにサックバックが行われ、スクリュー12は回転さ
せられることなくわずかな量だけ後退させられる。次
に、射出工程時に、前記駆動手段を駆動してスクリュー
12を前進させると、前記スクリューヘッド14の前方
に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13から射出され、図
示しない金型のキャビティ空間に充填(てん)される。
【0008】ところで、射出工程時に、前記スクリュー
ヘッド14の前方に蓄えられた樹脂が逆流しないよう
に、逆流防止装置が配設される。そのために、前記スク
リューヘッド14は、前部に円錐(すい)形のヘッド本
体部21を、後部に小径部19を有する。そして、該小
径部19の外周に環状の逆止リング20が配設され、両
者間に樹脂流路24が形成される。また、前記スクリュ
ー12のメータリング部18の前端に、前記逆止リング
20の後端と接離自在にシールリング22が配設され
る。
【0009】したがって、前記射出工程時に、スクリュ
ー12を前進させると、前記スクリューヘッド14の前
方に蓄えられた樹脂は後方に移動しようとするが、逆止
リング20が樹脂の圧力によってスクリュー12に対し
て相対的に後方に移動し、前記逆止リング20の後端が
メータリング部18の前端に当接し、シールを行う。そ
の結果、前記スクリューヘッド14の前方に蓄えられた
樹脂が後方に移動するのを防止することができる。
【0010】一方、計量工程時に、スクリュー12を正
回転させながら後退させると、逆止リング20が樹脂の
圧力によってスクリュー12に対して相対的に前方に移
動し、前記逆止リング20の前端がヘッド本体部21の
後端に当接するが、ヘッド本体部21の周囲の複数箇所
には、軸方向に延びる切欠25が形成されているので、
樹脂の移動は妨げられない。
【0011】なお、前記サックバックが行われている場
合、スクリュー12のメータリング部18の樹脂はスク
リューヘッド14の前方に移動させられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の逆流防止装置においては、サックバックが行われる
ときに、スクリュー12のメータリング部18の樹脂が
スクリューヘッド14の前方に移動させられるので、前
記スクリューヘッド14の前方に蓄えられる樹脂の量が
変動してしまう。
【0013】また、スクリュー12を前進させることに
よって逆止リング20を後方に移動させてシールを行う
ようにしているので、樹脂の混練分散状態、粘度、温度
等、及び射出工程を開始したときのスクリュー速度の立
上がり度によってシールを行うタイミングが変動してし
まい、樹脂が逆流する量も変動してしまう。したがっ
て、各ショットごとのスクリュー12の射出ストローク
が正確であっても、射出される樹脂の量にばらつきが生
じてしまう。また、サックバックによって移動する樹脂
の量が少なかったり、シールを行うタイミングが遅れた
りすると、成形品にショートショットが生じ、一方、サ
ックバックによって移動する樹脂の量が多かったり、シ
ールを行うタイミングが早すぎたりすると、成形品にバ
リが生じてしまう。
【0014】本発明は、前記従来の逆流防止装置の問題
点を解決して、サックバックによって樹脂が移動するの
を防止するとともに、シールを行うタイミングが変動す
ることがない逆流防止装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の逆
流防止装置においては、メータリング部と、該メータリ
ング部にねじ止めされたスクリューヘッドと、前記メー
タリング部とスクリューヘッドとの間に配設され、第1
樹脂流路を備えた第1リングと、前記メータリング部と
スクリューヘッドとの間に、前記第1リングと隣接させ
て相対的に揺動自在に配設され、第2樹脂流路を備えた
第2リングと、スクリューを選択的に正回転及び逆回転
させる駆動手段とを有する。
【0016】そして、前記第1リングと第2リングとの
間には、前記スクリューを正回転させたときに前記第1
樹脂流路と第2樹脂流路とを連通させ、前記スクリュー
を逆回転させたときに前記第1樹脂流路と第2樹脂流路
とを非連通にする揺動規制手段が形成される。本発明の
他の逆流防止装置においては、さらに、前記第1リング
及び第2リングは、いずれもスクリューに対して回転自
在に配設される。
【0017】本発明の更に他の逆流防止装置において
は、さらに、前記第1リングは、前記メータリング部に
固定される。本発明の更に他の逆流防止装置において
は、さらに、前記第1リングは、前記メータリング部と
一体にされる。本発明の更に他の逆流防止装置において
は、さらに、前記駆動手段は、計量工程時に前記スクリ
ューを正回転させるとともに、計量工程を完了した後に
前記スクリューを逆回転させ、その間、スクリューを計
量工程完了位置に保持する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における射出装置の要部断面図、図3
は本発明の第1の実施の形態における第1リングの正面
図、図4は本発明の第1の実施の形態における第1リン
グの断面図、図5は本発明の第1の実施の形態における
第2リングの背面図、図6は本発明の第1の実施の形態
における第2リングの断面図である。
【0019】図において、11は加熱シリンダであり、
該加熱シリンダ11は、先端(図における左方)に射出
ノズル13を有する。前記加熱シリンダ11内には、ス
クリュー12が回転自在にかつ進退自在に配設され、該
スクリュー12を図示しない駆動手段によって回転させ
たり、進退させたりすることができるようになってい
る。通常、前記駆動手段として、射出シリンダ、電動機
等が使用される。
【0020】前記スクリュー12は、前記加熱シリンダ
11内を後方(図における右方)に延び、後端において
前記駆動手段と連結されるとともに、先端にスクリュー
ヘッド14を有する。また、前記スクリュー12のメー
タリング部18の表面には、螺旋状のフライト15が形
成され、フライト15間に溝16が形成される。そし
て、前記加熱シリンダ11の後方の所定箇所に図示しな
いホッパが配設され、該ホッパにペレット状の樹脂が投
入される。
【0021】前記構成の射出装置において、計量工程時
に、前記駆動手段を駆動して前記スクリュー12を矢印
A方向に正回転させながら後退させると、前記ホッパ内
のペレット状の樹脂が加熱シリンダ11内に進入し、溝
16内を前進させられる。また、前記加熱シリンダ11
の外周には図示しないヒータが配設され、該ヒータによ
って加熱シリンダ11を加熱し、前記溝16内の樹脂を
溶融させることができるようになっている。したがっ
て、スクリュー12を正回転させながら所定量だけ後退
させると、スクリューヘッド14の前方に1ショット分
の溶融させられた樹脂が蓄えられる。
【0022】このようにして、計量工程が完了すると、
射出ノズル13の先端から樹脂が垂れ落ちることがない
ようにサックバックが行われ、スクリュー12は回転さ
せられることなくわずかな量だけ後退させられる。次
に、射出工程時に、前記駆動手段を駆動してスクリュー
12を前進させると、前記スクリューヘッド14の前方
に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13から射出され、図
示しない金型のキャビティ空間に充填される。
【0023】ところで、射出工程時に、前記スクリュー
ヘッド14の前方に蓄えられた樹脂が逆流しないよう
に、逆流防止装置が配設される。そのために、前記スク
リューヘッド14は、前部に円錐形のヘッド本体部21
を、後部に小径部19を有し、該小径部19の後端が前
記メータリング部18にねじ止めされる。そして、前記
小径部19の外周に環状の第1リング31及び第2リン
グ32が互いに隣接させて、かつ、スクリュー12に対
して回転自在に配設される。また、ヘッド本体部21の
周囲の複数箇所には、軸方向に延びる切欠25が形成さ
れる。
【0024】この場合、第1リング31の厚さをw1と
し、外径をr1とし、内径をr2とし、第2リング32
の厚さをw2とし、外径をr3とし、内径をr4とした
とき、 w1=w2 r1=r3 r2=r4 とされる。なお、 w1≠w2 とすることもできる。
【0025】そして、第1リング31及び第2リング3
2とスクリューヘッド14とが共回りしないように、厚
さw1と厚さw2との和は、前記ヘッド本体部21の後
端と前記メータリング部18の前端との距離よりわずか
に小さく、0.1〜0.2〔mm〕程度のクリアランス
が形成されるが、射出と計量との切換えによって第1リ
ング31及び第2リング32が軸方向に移動することは
ない。
【0026】さらに、第1リング31及び第2リング3
2とスクリューヘッド14とが共回りしないように、外
径r1、r3は加熱シリンダ11の内径よりわずかに小
さく、内径r2、r4は小径部19の外径よりわずかに
大きくされる。前記第1リング31は、中央に前記小径
部19が貫通する開口35を有するとともに、外周縁の
円周方向における複数箇所(本実施の形態において4箇
所)に、角度θ1にわたって形成された山部36、及び
各山部36間において角度θ2にわたって形成された第
1樹脂流路としての谷部37を有する。そして、所定の
山部36における第2リング32と対向する面S1の一
端に、ピン39が突出させて形成される。
【0027】一方、前記第2リング32は、中央に前記
小径部19が貫通する開口45を有するとともに、外周
縁の円周方向における複数箇所(本実施の形態において
4箇所)に、角度θ1にわたって形成された山部46、
及び各山部46間において角度θ2にわたって形成され
た第2樹脂流路としての谷部47を有する。そして、前
記第1リング31のピン39が形成された山部36に対
応させて、所定の山部46における第1リング31と対
向する面S2に、前記ピン39を係止させるための弧状
の規制長溝49が形成される。なお、該規制長溝49
は、両端にそれぞれ第1規制端P1及び第2規制端P2
を有する。
【0028】したがって、前記第1リング31と第2リ
ング32とは、相対的に揺動自在になるとともに、前記
ピン39と規制長溝49とから成る揺動規制手段によっ
て揺動範囲が規制される。次に、前記構成の逆流防止装
置の動作について説明する。図7は本発明の第1の実施
の形態における第1リング及び第2リングの計量工程時
の状態を示す正面図、図8は図7のX−X断面図、図9
は本発明の第1の実施の形態における第1リング及び第
2リングの射出工程時の状態を示す正面図、図10は図
9のY−Y断面図、図11は本発明の第1の実施の形態
における逆流防止装置のタイムチャートである。第1リ
ング31及び第2リング32は、互いに面S1(図4)
と面S2(図6)とを合わせ、かつ、前記ピン39を規
制長溝49に挿入して隣接させた状態でスクリュー12
(図1)にセットされる。
【0029】そして、計量工程時に、スクリュー12を
矢印A方向に正回転させると、前記第1リング31は、
スクリュー12との間に発生させられる摩擦力、スクリ
ュー12の回転に伴って発生させられる樹脂の流れ等に
よって、図3における時計回りに回転させられる。続い
て、第2リング32も、第1リング31との間に発生さ
せられる摩擦力、第1リング31の回転に伴って発生さ
せられる樹脂の流れ等によって、図5における反時計回
りに回転させられる。
【0030】この場合、最初は、第1リング31が先行
して回転させられるので、第1リング31と第2のリン
グ32との間に相対的な回転が生じるが、その後、ピン
39が規制長溝49の第1規制端P1に当接すると、第
1リング31と第2のリング32とは図7における時計
回りに一体的に回転させられる。このとき、第1リング
31の谷部37と第2のリング32の谷部47とは円周
方向における同位置に置かれ、連通させられるので、ス
クリュー12の正回転に伴ってメータリング部18の樹
脂は谷部37、47を通って前方に移動し、スクリュー
ヘッド14の前方に蓄えられる。なお、ヘッド本体部2
1の周囲の複数箇所には、軸方向に延びる切欠25が形
成されているので、樹脂の移動は妨げられない。
【0031】このようにして、計量工程が完了すると、
サックバックが行われるが、該サックバックの前に、前
記スクリュー12は、矢印A方向に対して逆方向に、回
転速度N〔rpm〕で時間tだけ逆回転させられる。そ
して、前記第1リング31は、スクリュー12との間に
発生させられる摩擦力、スクリュー12の逆回転に伴っ
て発生させられる樹脂の流れ等によって、図3における
反時計回りに回転させられる。続いて、第2リング32
も、第1リング31との間に発生させられる摩擦力、第
1リング31の回転に伴って発生させられる樹脂の流れ
等によって、図5における時計回りに回転させられる。
【0032】この場合、最初は、第1リング31が先行
して回転させられるので、第1リング31と第2のリン
グ32との間に相対的な回転が生じるが、その後、ピン
39が規制長溝49の第2規制端P2に当接すると、第
1リング31と第2のリング32とは図9における反時
計回りに一体的に回転させられる。このとき、第1リン
グ31の谷部37と第2のリング32の谷部47とは円
周方向における異なる位置に置かれ、非連通にされ、シ
ールが行われる。
【0033】なお、前記スクリュー12を逆回転させる
と、該スクリュー12はねじ効果によって前進しようと
するが、これを防止するために、図示しない駆動手段
は、計量工程が完了した位置にスクリュー12を保持す
る。したがって、常に計量工程完了位置においてサック
バックを行うことができ、計量工程完了位置において射
出工程を開始することができるので、各ショットごとに
射出される樹脂の量にばらつきが生じるのを防止するこ
とができる。
【0034】その後、サックバックが行われ、スクリュ
ーヘッド14の前方に蓄えられた樹脂の圧力が低くさ
れ、射出ノズル13の先端から樹脂が垂れ落ちるのが防
止される。このとき、スクリュー12が後退させられて
も、メータリング部18の樹脂はスクリューヘッド14
の前方に移動しないので、前記スクリューヘッド14の
前方に蓄えられる樹脂の量が変動するのを防止すること
ができる。
【0035】その結果、射出される樹脂の量が一定にな
り、成形品にショートショット、バリ等が生じるのを防
止することができる。続いて、前記射出工程時に、スク
リュー12が前進させられると、前記スクリューヘッド
14の前方に蓄えられた樹脂は後方に移動しようとする
が、前記第1リング31と第2リング32とはサックバ
ック時と同じ状態に置かれ、シールが行われる。
【0036】その結果、前記スクリューヘッド14の前
方に蓄えられた樹脂が逆流するのを防止することができ
るので、射出される樹脂の量が一定になり、成形品にシ
ョートショット、バリ等が生じるのを防止することがで
きる。また、スクリュー12の前進が開始されるのと同
時に樹脂を前記金型のキャビティ空間に送り込むことが
できるのでメルトフロントへの応答性を高くすることが
できる。
【0037】さらに、樹脂の混練分散状態、粘度、温度
等、及び射出工程を開始したときのスクリュー速度の立
上がり度によってシールを行うタイミングが変動するこ
ともない。なお、35は第1リング31の開口、45は
第2リング32の開口である。本実施の形態において、
逆流防止装置は図11に示すようなタイムチャートで作
動させられる。
【0038】すなわち、図示しない型締装置によって型
締めが行われると、射出工程が開始され、射出工程が完
了すると、一定時間だけ保圧工程が行われる。そして、
金型においては、冷却工程が開始されるが、該冷却工程
の間に、射出装置による計量工程、シール及びサックバ
ックが行われる。そして、金型側においては、冷却工程
が完了すると、前記型締装置によって型開き及び突出し
が行われる。
【0039】次に、前記スクリュー12の駆動手段につ
いて説明する。図12は本発明の第1の実施の形態にお
ける駆動手段の油圧回路図、図13は本発明の第1の実
施の形態における油圧回路の制御装置を示す図、図14
は本発明の第1の実施の形態における駆動手段の作動表
を示す図である。図12において、141は射出工程に
おいてスクリュー12(図1)を進退させるための駆動
手段としての射出シリンダであり、該射出シリンダ14
1はシリンダ本体142、及び該シリンダ本体142内
において進退自在に配設されたピストン143から成
り、該ピストン143の前方のピストンロッド146が
前記スクリュー12に連結される。そして、前記ピスト
ン143より前方に第1油室144が、後方に第2油室
145がそれぞれ形成される。したがって、前記第1油
室144に油を供給し、第2油室145から油をドレー
ンすることによって前記ピストン143を後退させ、前
記第2油室145に油を供給し、第1油室144から油
をドレーンすることによって前記ピストン143を前進
させることができる。
【0040】また、148は前記スクリュー12を正回
転させたり、逆回転させたりするための駆動手段として
のオイルモータであり、計量工程において、該オイルモ
ータ148を正方向に駆動することによってスクリュー
12を正回転させることができる。また、計量工程が完
了してから射出工程を開始するまでの設定期間に、前記
オイルモータ148を逆方向に駆動することによってス
クリュー12を逆回転させることができる。
【0041】そして、149は油圧源であり、該油圧源
149は、油路L−1を介して切換弁151に、油路L
−2を介して開閉弁153に、油路L−3を介して減圧
弁154に、油路L−4を介して切換弁155にそれぞ
れ接続される。また、前記切換弁151は、油路L−6
を介して切換弁152に、油路L−7を介して射出シリ
ンダ141の第2油室145にそれぞれ接続される。
【0042】さらに、前記開閉弁153は油路L−8を
介して、切換弁155は油路L−9を介して射出シリン
ダ141の第1油室144にそれぞれ接続される。な
お、油路L−9には逆止弁162が配設される。そし
て、前記切換弁152は油路L−10、L−11を介し
てオイルモータ148に、前記減圧弁154は油路L−
12を介して切換弁156にぞれぞれ接続され、該切換
弁156はパイロット油路L−13を介して開閉弁15
3に接続される。なお、前記油圧源149と射出シリン
ダ141の第1油室144とは油路L−14を介して接
続され、該油路L−14に逆止弁161が配設される。
【0043】前記切換弁151はソレノイドa、bを備
え、ソレノイドaをオンに、ソレノイドbをオフにする
と位置Aを、ソレノイドa、bをオンにすると位置B
を、ソレノイドaをオフに、ソレノイドbをオンにする
と位置Cをそれぞれ採る。そして、位置Aにおいて油路
L−1と油路L−7とが連通させられ、油圧源149か
らの油が射出シリンダ141の第2油室145に供給さ
れる。このとき、油路L−6とオイルタンク160とは
遮断される。また、位置Bにおいて油路L−7とオイル
タンク160とが連通させられ、前記第2油室145内
の油がドレーンされる。そして、位置Cにおいて油路L
−1と油路L−6、L−7とが連通させられる。
【0044】前記切換弁152はソレノイドbを備え、
ソレノイドbをオフにすると位置Aを、ソレノイドbを
オンにすると位置Bを採る。そして、位置Aにおいて油
路L−6と油路L−10とが連通させられ、オイルモー
タ148が正方向に駆動される。また、位置Bにおいて
油路L−6と油路L−11とが連通させられ、オイルモ
ータ148が逆方向に駆動される。
【0045】前記切換弁156はソレノイドbを備え、
ソレノイドbをオフにすると位置Aを、ソレノイドbを
オンにすると位置Bを採る。そして、位置Aにおいてパ
イロット油路L−13とオイルタンク160とが連通さ
せられ、開閉弁153に加えられるパイロット圧をなく
す。また、位置Bにおいて油路L−12とパイロット油
路L−13とが連通させられ、開閉弁153にパイロッ
ト圧を加える。
【0046】前記開閉弁153は前記パイロット油路L
−13を介してパイロット圧が加えられると位置Aを採
り、パイロット圧が加えられないと位置Bを採る。そし
て、位置Aにおいて油路L−2と油路L−8とが遮断さ
れ、位置Bにおいて油路L−2と油路L−8とが連通さ
せられ、油圧源149からの油が射出シリンダ141の
第1油室144に供給される。
【0047】前記切換弁155はソレノイドaを備え、
ソレノイドaをオンにすると位置Aを、ソレノイドaを
オフにすると位置Bを採る。そして、位置Aにおいて油
路L−4と油路L−9とが連通させられ、油圧源149
からの油が射出シリンダ141の第1油室144に供給
される。また、位置Bにおいて油路L−9とオイルタン
ク160とが連通させられ、前記第1油室144内の油
がドレーンされる。
【0048】次に、各切換弁151、152、155、
156の作動について説明する。図13において、17
1は制御装置であり、該制御装置171と各切換弁15
1、152、155、156との間に、それぞれドライ
バ172〜175が配設され、該ドライバ172〜17
5によって切換弁151のソレノイドa、b(図1
2)、切換弁152のソレノイドb、切換弁155のソ
レノイドa、及び切換弁156のソレノイドbがそれぞ
れオン・オフさせられる。
【0049】そして、計量工程において、図14に示す
ように、切換弁151が位置Cに、切換弁152が位置
Aに置かれる。また、切換弁156も位置Aに置かれ、
その結果、開閉弁153が位置Bに置かれる。したがっ
て、オイルモータ148を正方向に駆動し、スクリュー
12を正回転させながら後退させることができる。な
お、このとき、切換弁155は位置Bに置かれる。
【0050】計量工程が完了すると、切換弁151が位
置Cに、切換弁152が位置Bに置かれる。また、切換
弁156も位置Bに置かれ、パイロット圧が開閉弁15
3に加えられ、該開閉弁153が位置Aに置かれる。し
たがって、スクリュー12を逆回転させ、逆流防止装置
によってシールを行うことができる。なお、切換弁15
5は位置Bに置かれる。
【0051】このとき、スクリュー12は前進しようと
するが、射出シリンダ141のサックバック側、すなわ
ち、第1油室144に油が残っているので、前記スクリ
ュー12は移動することなく、計量工程が完了した位置
に置かれる。このようにして、スクリュー位置が保持さ
れる。その後、サックバックにおいて、切換弁151が
位置Bに、切換弁152及び切換弁155が位置Aに置
かれる。また、切換弁156が位置Bに置かれ、その結
果、開閉弁153が位置Aに置かれる。したがって、ス
クリュー12を後退させ、サックバックを行うことがで
きる。
【0052】次に、射出工程において、切換弁151及
び切換弁152が位置Aに置かれる。また、切換弁15
6も位置Aに置かれ、その結果、開閉弁153が位置B
に置かれる。したがって、スクリュー12を前進させる
ことができる。なお、このとき、切換弁155は位置B
に置かれる。本実施の形態においては、スクリュー12
を進退させるために射出シリンダ141が、スクリュー
12を正回転及び逆回転させるためにオイルモータ14
8がそれぞれ使用されるが、前記射出シリンダ141及
びオイルモータ148に代えて電動機を使用することも
できる。
【0053】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図15は本発明の第2の実施の形態における
スクリューの要部斜視図である。図において、52はス
クリューであり、該スクリュー52は、先端(図におけ
る左方)にスクリューヘッド54を、後方にメータリン
グ部55を備え、該メータリング部55の表面には螺旋
状のフライト15が形成され、フライト15間に溝16
が形成される。
【0054】また、前記スクリューヘッド54は、前部
に円錐形のヘッド本体部57を、後部に小径部58を有
し、該小径部58の前端に対の規制突起64a、64b
が複数対(本実施の形態においては2対)分だけ形成さ
れる。そして、前記スクリューヘッド54をヘッドボル
ト74が貫通し、該ヘッドボルト74の後端に形成され
たねじ部65によって前記スクリューヘッド54が前記
メータリング部55にねじ止めされる。
【0055】また、該メータリング部55の前端に環状
の第1リング61が固定され、前記小径部58の外周
に、前記第1リング61と隣接させて環状の第2リング
62が配設される。そして、第2リング62がスクリュ
ーヘッド54と共回りしないように、第2リング62の
厚さは、前記規制突起64a、64bの後端と前記第1
リング61の前端との距離よりわずかに小さく、0.1
〜0.2〔mm〕程度のクリアランスが形成されるが、
射出と計量との切換えによって第2リング62が軸方向
に移動することはない。
【0056】さらに、第2リング62がスクリューヘッ
ド54と共回りしないように、外径は図示しない加熱シ
リンダの内径よりわずかに小さく、内径は小径部58の
外径よりわずかに大きくされる。前記第1リング61
は、外周縁の円周方向における複数箇所に、山部67、
及び各山部67間に形成された第1樹脂流路としての谷
部68を有する。
【0057】一方、前記第2リング62は、中央に前記
小径部58が貫通する開口69を有するとともに、外周
縁の内側の円周方向における複数箇所に、前記谷部68
に対応させて第2樹脂流路としての貫通孔70が形成さ
れる。また、前記第2リング62におけるスクリューヘ
ッド54側の面に、規制突起64a、64bの各対に対
応させて係止爪71、72が突出させて形成され、それ
ぞれ規制突起64a、64b間に配設される。
【0058】したがって、前記第1リング61と第2リ
ング62とは、相対的に揺動自在になるとともに、係止
爪71、72と規制突起64a、64bとから成る揺動
規制手段によって揺動範囲が規制される。そして、計量
工程において、スクリュー52を矢印A方向に正回転さ
せると、前記第1リング61はスクリュー52と同じ方
向に回転させられる。続いて、第2リング62が、第1
リング61との間に発生させられる摩擦力、第1リング
61の回転に伴って発生させられる樹脂の流れ等によっ
て、スクリュー52と同じ方向に回転させられる。
【0059】この場合、最初は、第1リング61が先行
して回転させられるので、第1リング61と第2のリン
グ62との間に相対的な回転が生じるが、係止爪72が
規制突起64aに当接すると、その後、第1リング61
と第2のリング62とは一体的に回転させられる。この
とき、第1リング61の谷部68と第2のリング62の
貫通孔70とは円周方向における同位置に置かれ、連通
させられるので、スクリュー52の正回転に伴ってメー
タリング部55の樹脂は谷部68及び貫通孔70を通っ
て前方に移動し、スクリューヘッド54の前方に蓄えら
れる。
【0060】このようにして、計量工程が完了すると、
サックバックが行われるが、該サックバックの前に、前
記スクリュー52は、矢印A方向に対して逆方向に、回
転速度N〔rpm〕で時間tだけ逆回転させられる。そ
して、前記第1リング61はスクリュー52と同じ方向
に回転させられ、続いて、第2リング62も、第1リン
グ61との間に発生させられる摩擦力、第1リング61
の回転に伴って発生させられる樹脂の流れ等によって、
スクリュー52と同じ方向に回転させられる。
【0061】この場合、最初は、第1リング61が先行
して回転させられるので、第1リング61と第2のリン
グ62との間に相対的な回転が生じるが、係止爪71、
72が規制突起64bに当接すると、その後、第1リン
グ61と第2のリング62とは一体的に回転させられ
る。このとき、第1リング61の谷部68と第2のリン
グ62の貫通孔70とは円周方向における異なる位置に
置かれ、非連通にされ、シールが行われる。
【0062】その後、サックバックが行われ、スクリュ
ーヘッド54の前方に蓄えられた樹脂の圧力が低くさ
れ、図示しない射出ノズルの先端から樹脂が垂れ落ちる
のが防止される。このとき、スクリュー52が後退させ
られても、メータリング部55の樹脂は前方に移動しな
いので、前記スクリューヘッド54の前方に蓄えられる
樹脂の量が変動するのを防止することができる。
【0063】その結果、射出される樹脂の量が一定にな
り、成形品にショートショット、バリ等が生じるのを防
止することができる。なお、前記スクリュー52を逆回
転させると、該スクリュー52はねじ効果によって前進
しようとするが、これを防止するために、図示しない駆
動手段は、スクリュー52を加熱シリンダ内における計
量工程完了位置に保持する。
【0064】続いて、前記射出工程時に、スクリュー5
2が前進させられると、前記スクリューヘッド54の前
方に蓄えられた樹脂は後方に移動しようとするが、前記
第1リング61と第2リング62とはサックバック時と
同じ状態に置かれ、シールが行われる。その結果、前記
スクリューヘッド54の前方に蓄えられた樹脂が逆流す
るのを防止することができるので、射出される樹脂の量
が一定になり、成形品にショートショット、バリ等が生
じるのを防止することができる。
【0065】また、スクリュー52の前進が開始される
のと同時に樹脂を金型に送り込むことができるのでメル
トフロントへの応答性を高くすることができる。なお、
樹脂の混練分散状態、粘度、温度等、及び射出工程開始
時におけるスクリュー速度の立上がり度によってシール
を行うタイミングが変動することもない。
【0066】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図16は本発明の第3の実施の形態における
スクリューの要部斜視図である。なお、第2の実施の形
態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与
することによってその説明を省略する。この場合、スク
リューヘッド83の前端に、規制ピン84、85が横方
向に突出させて形成される。また、第2リング82は、
中央に前記スクリューヘッド83が貫通する開口87を
有するとともに、外周縁の内側の円周方向における複数
箇所に、第1リング61の谷部68に対応させて第2樹
脂流路としての貫通孔70が形成される。また、前記第
2リング82におけるスクリューヘッド83の先端側の
面に、各規制ピン84、85に対応させて係止爪88
a、88bの対が突出させて形成される。したがって、
前記第1リング61と第2リング82とは、相対的に揺
動自在になるとともに、係止爪88a、88bと規制ピ
ン84、85とから成る揺動規制手段によって揺動範囲
が規制される。
【0067】この場合、第2リング82に規制突起64
a(図15)、64bを形成する必要がないので、逆流
防止装置の構造を簡素化することができる。なお、本発
明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣
旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それら
を本発明の範囲から排除するものではない。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、逆流防止装置においては、メータリング部と、該
メータリング部にねじ止めされたスクリューヘッドと、
前記メータリング部とスクリューヘッドとの間に配設さ
れ、第1樹脂流路を備えた第1リングと、前記メータリ
ング部とスクリューヘッドとの間に、前記第1リングと
隣接させて相対的に揺動自在に配設され、第2樹脂流路
を備えた第2リングと、スクリューを選択的に正回転及
び逆回転させる駆動手段とを有する。
【0069】そして、前記第1リングと第2リングとの
間には、前記スクリューを正回転させたときに前記第1
樹脂流路と第2樹脂流路とを連通させ、前記スクリュー
を逆回転させたときに前記第1樹脂流路と第2樹脂流路
とを非連通にする揺動規制手段が形成される。この場
合、計量工程において、前記スクリューを正回転させる
と、前記第1樹脂流路と第2樹脂流路とが連通させら
れ、メータリング部の樹脂は前記第1樹脂流路及び第2
樹脂流路を通って前方に移動し、スクリューヘッドの前
方に蓄えられる。
【0070】また、計量工程が完了すると、前記スクリ
ューが逆回転させられ、揺動規制手段が前記第1樹脂流
路と第2樹脂流路とを非連通にする。したがって、その
後、サックバックが行われ、スクリューが後退させられ
ても、メータリング部の樹脂は前方に移動しないので、
前記スクリューヘッドの前方に蓄えられる樹脂の量が変
動するのを防止することができる。
【0071】その結果、射出される樹脂の量が一定にな
り、成形品にショートショット、バリ等が生じるのを防
止することができる。続いて、前記射出工程時に、スク
リューが前進させられると、前記スクリューヘッドの前
方に蓄えられた樹脂は後方に移動しようとするが、前記
第1リングと第2リングとがサックバック時と同じ状態
に置かれ、シールが行われる。
【0072】その結果、前記スクリューヘッドの前方に
蓄えられた樹脂が逆流するのを防止することができるの
で、射出される樹脂の量が一定になり、成形品にショー
トショット、バリ等が生じるのを防止することができ
る。また、スクリューの前進が開始されるのと同時に樹
脂を金型に送り込むことができるのでメルトフロントへ
の応答性を高くすることができる。
【0073】本発明の他の逆流防止装置においては、さ
らに、前記駆動手段は、計量工程時に前記スクリューを
正回転させるとともに、計量工程を完了した後に前記ス
クリューを逆回転させ、その間、スクリューを計量工程
完了位置に保持する。この場合、常に計量工程が完了す
る位置においてサックバックを行うことができ、計量工
程が完了する位置において射出工程を開始することがで
きるので、各ショットごとに射出される樹脂の量にばら
つきが生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における射出装置の
要部断面図である。
【図2】従来の射出装置の要部断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における第1リング
の正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における第1リング
の断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における第2リング
の背面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における第2リング
の断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における第1リング
及び第2リングの計量工程時の状態を示す正面図であ
る。
【図8】図7のX−X断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における第1リング
及び第2リングの射出工程時の状態を示す正面図であ
る。
【図10】図9のY−Y断面図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における逆流防止
装置のタイムチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態における駆動手段
の油圧回路図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態における油圧回路
の制御装置を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態における駆動手段
の作動表を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態におけるスクリュ
ーの要部斜視図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態におけるスクリュ
ーの要部斜視図である。
【符号の説明】
12、52 スクリュー 14、54、83 スクリューヘッド 18、55 メータリング部 31、61 第1リング 32、62、82 第2リング 37、47、68 谷部 39 ピン 49 規制長溝 64a、64b 規制突起 70 貫通孔 71、72 係止爪 84、85 規制ピン 88a、88b 係止爪 142 シリンダ本体 143 ピストン 148 オイルモータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)メータリング部と、(b)該メー
    タリング部にねじ止めされたスクリューヘッドと、
    (c)前記メータリング部とスクリューヘッドとの間に
    配設され、第1樹脂流路を備えた第1リングと、(d)
    前記メータリング部とスクリューヘッドとの間に、前記
    第1リングと隣接させて相対的に揺動自在に配設され、
    第2樹脂流路を備えた第2リングと、(e)スクリュー
    を選択的に正回転及び逆回転させる駆動手段とを有する
    とともに、(f)前記第1リングと第2リングとの間に
    は、前記スクリューを正回転させたときに前記第1樹脂
    流路と第2樹脂流路とを連通させ、前記スクリューを逆
    回転させたときに前記第1樹脂流路と第2樹脂流路とを
    非連通にする揺動規制手段が形成されることを特徴とす
    る逆流防止装置。
  2. 【請求項2】 前記第1リング及び第2リングは、いず
    れもスクリューに対して回転自在に配設される請求項1
    に記載の逆流防止装置。
  3. 【請求項3】 前記第1リングは、前記メータリング部
    に固定される請求項1に記載の逆流防止装置。
  4. 【請求項4】 前記第1リングは、前記メータリング部
    と一体にされる請求項1に記載の逆流防止装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、計量工程時に前記スク
    リューを正回転させるとともに、計量工程を完了した後
    に前記スクリューを逆回転させ、その間、スクリューを
    計量工程完了位置に保持する請求項1に記載の逆流防止
    装置。
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