JP2000309042A - 逆流防止装置 - Google Patents
逆流防止装置Info
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- JP2000309042A JP2000309042A JP11118097A JP11809799A JP2000309042A JP 2000309042 A JP2000309042 A JP 2000309042A JP 11118097 A JP11118097 A JP 11118097A JP 11809799 A JP11809799 A JP 11809799A JP 2000309042 A JP2000309042 A JP 2000309042A
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- check ring
- groove
- screw head
- resin
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/47—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
- B29C45/50—Axially movable screw
- B29C45/52—Non-return devices
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】スクリューヘッドの前方の樹脂が逆流するのを
完全に防止することができ、逆流防止装置の耐久性を向
上させることができるようにする。 【解決手段】スクリュー本体部18及びスクリューヘッ
ド30を備えたスクリュー12と、前端に切欠が形成さ
れた逆止リング34と、前記切欠と係止させられて所定
の角度だけ逆止リング34の回動を許容する係止部材と
を有する。前記スクリューヘッド30の後端に押金33
が形成され、かつ、該押金33に外周が開放された第1
の溝43が形成され、前記逆止リング34の後端の肉厚
な円筒部に、内周が開放された第2の溝45が形成さ
れ、前記スクリュー12が第1、第2の方向に回転させ
られるのに伴って、前記第1、第2の溝43、45間が
選択的に連通させられる。逆止リング34が遮断位置に
置かれたときに、第1、第2の溝43、45間が連通す
ることがない。
完全に防止することができ、逆流防止装置の耐久性を向
上させることができるようにする。 【解決手段】スクリュー本体部18及びスクリューヘッ
ド30を備えたスクリュー12と、前端に切欠が形成さ
れた逆止リング34と、前記切欠と係止させられて所定
の角度だけ逆止リング34の回動を許容する係止部材と
を有する。前記スクリューヘッド30の後端に押金33
が形成され、かつ、該押金33に外周が開放された第1
の溝43が形成され、前記逆止リング34の後端の肉厚
な円筒部に、内周が開放された第2の溝45が形成さ
れ、前記スクリュー12が第1、第2の方向に回転させ
られるのに伴って、前記第1、第2の溝43、45間が
選択的に連通させられる。逆止リング34が遮断位置に
置かれたときに、第1、第2の溝43、45間が連通す
ることがない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆流防止装置に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機は射出装置を有し、該
射出装置の加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、
かつ、進退自在に配設され、該スクリューを駆動手段に
よって回転させたり、進退させたりすることができるよ
うになっている。そして、計量工程時に、スクリューを
正方向に回転させながら後退させ、ホッパから落下した
樹脂を加熱溶融させてスクリューヘッドの前方に蓄え、
射出工程時に、スクリューを前進させて前記樹脂を射出
ノズルから射出するようにしている。
射出装置の加熱シリンダ内にスクリューが回転自在に、
かつ、進退自在に配設され、該スクリューを駆動手段に
よって回転させたり、進退させたりすることができるよ
うになっている。そして、計量工程時に、スクリューを
正方向に回転させながら後退させ、ホッパから落下した
樹脂を加熱溶融させてスクリューヘッドの前方に蓄え、
射出工程時に、スクリューを前進させて前記樹脂を射出
ノズルから射出するようにしている。
【0003】図2は従来の射出装置の要部縦断面図であ
る。
る。
【0004】図において、11は加熱シリンダであり、
該加熱シリンダ11は、前端(図における左端)に射出
ノズル13を有する。前記加熱シリンダ11内には、ス
クリュー12が回転自在に、かつ、進退自在に配設さ
れ、該スクリュー12を図示されない駆動手段によって
回転させたり、進退させたりすることができるようにな
っている。
該加熱シリンダ11は、前端(図における左端)に射出
ノズル13を有する。前記加熱シリンダ11内には、ス
クリュー12が回転自在に、かつ、進退自在に配設さ
れ、該スクリュー12を図示されない駆動手段によって
回転させたり、進退させたりすることができるようにな
っている。
【0005】前記スクリュー12は、前記加熱シリンダ
11内を後方(図における右方)に延び、後端(図にお
ける右端)において前記駆動手段と連結されるととも
に、前端にスクリューヘッド14を有する。また、前記
スクリュー12の本体部、すなわち、スクリュー本体部
18の表面には、螺(ら)旋状のフライト15が形成さ
れ、該フライト15によって溝16が形成される。
11内を後方(図における右方)に延び、後端(図にお
ける右端)において前記駆動手段と連結されるととも
に、前端にスクリューヘッド14を有する。また、前記
スクリュー12の本体部、すなわち、スクリュー本体部
18の表面には、螺(ら)旋状のフライト15が形成さ
れ、該フライト15によって溝16が形成される。
【0006】前記構成の射出装置において、計量工程時
に、前記駆動手段を駆動してスクリュー12を正方向に
回転させながら後退(図における右方に移動)させる
と、図示されないホッパ内のペレット状の樹脂が加熱シ
リンダ11内に落下し、溝16内を前進(図における左
方に移動)させられ、図示されないヒータによって加熱
され、溶融させられて、スクリューヘッド14の前方に
蓄えられる。
に、前記駆動手段を駆動してスクリュー12を正方向に
回転させながら後退(図における右方に移動)させる
と、図示されないホッパ内のペレット状の樹脂が加熱シ
リンダ11内に落下し、溝16内を前進(図における左
方に移動)させられ、図示されないヒータによって加熱
され、溶融させられて、スクリューヘッド14の前方に
蓄えられる。
【0007】また、射出工程時に、前記駆動手段を駆動
してスクリュー12を前進させると、前記スクリューヘ
ッド14の前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13か
ら射出され、図示されない金型のキャビティ空間に充填
(てん)される。
してスクリュー12を前進させると、前記スクリューヘ
ッド14の前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13か
ら射出され、図示されない金型のキャビティ空間に充填
(てん)される。
【0008】ところで、射出工程時に、前記スクリュー
ヘッド14の前方に蓄えられた樹脂が逆流しないよう
に、逆流防止装置が配設される。
ヘッド14の前方に蓄えられた樹脂が逆流しないよう
に、逆流防止装置が配設される。
【0009】そのために、前記スクリューヘッド14
は、前端に円錐(すい)形のヘッド本体部21を、中央
に円柱部19を、後端に小径部17を有する。そして、
前記円柱部19の外周に環状の逆止リング20が回動自
在に配設され、前記小径部17の外周に押金22が固定
される。
は、前端に円錐(すい)形のヘッド本体部21を、中央
に円柱部19を、後端に小径部17を有する。そして、
前記円柱部19の外周に環状の逆止リング20が回動自
在に配設され、前記小径部17の外周に押金22が固定
される。
【0010】前記逆止リング20の外周には、円周方向
における複数箇所に、軸方向に延びる溝20aが形成さ
れ、前端の2箇所に所定の角度にわたって切欠20bが
形成される。また、前記円柱部19を貫通させてピン2
3が取り付けられ、該ピン23の両端が前記切欠20b
内に置かれる。この場合、前記逆止リング20は所定の
角度θだけ回動させられ、それ以上の回動が規制され
る。そのために、前記切欠20bは扇形の形状を有し、
円周方向における一方の端部に第1の規制面が、他方の
端部に第2の規制面が形成される。また、前記押金22
の外周には、円周方向における複数箇所に、前記溝20
aと対応させて軸方向に延びる溝22aが形成される。
なお、前記溝20a、22aは、いずれも外周が開放さ
れ、前記溝20aによって逆止リング内樹脂流路が、溝
22aによって押金内樹脂流路が形成される。そして、
逆止リング20がスクリューヘッド14に対して回動さ
せられると、前記逆止リング内樹脂流路と前記押金内樹
脂流路とが選択的に連通させられる。
における複数箇所に、軸方向に延びる溝20aが形成さ
れ、前端の2箇所に所定の角度にわたって切欠20bが
形成される。また、前記円柱部19を貫通させてピン2
3が取り付けられ、該ピン23の両端が前記切欠20b
内に置かれる。この場合、前記逆止リング20は所定の
角度θだけ回動させられ、それ以上の回動が規制され
る。そのために、前記切欠20bは扇形の形状を有し、
円周方向における一方の端部に第1の規制面が、他方の
端部に第2の規制面が形成される。また、前記押金22
の外周には、円周方向における複数箇所に、前記溝20
aと対応させて軸方向に延びる溝22aが形成される。
なお、前記溝20a、22aは、いずれも外周が開放さ
れ、前記溝20aによって逆止リング内樹脂流路が、溝
22aによって押金内樹脂流路が形成される。そして、
逆止リング20がスクリューヘッド14に対して回動さ
せられると、前記逆止リング内樹脂流路と前記押金内樹
脂流路とが選択的に連通させられる。
【0011】この場合、計量工程時に、スクリュー12
を正方向に回転させながら後退させると、スクリューヘ
ッド14も回転させられる。このとき、逆止リング20
は、スクリューヘッド14に対して回動自在に配設され
るので、スクリュー12が前記角度θだけ回転するまで
停止していて、前記切欠20bの第1の規制面にピン2
3が当たると、それ以降はスクリュー12と共に回転さ
せられる。なお、第1の規制面にピン23が当たると、
逆止リング20は連通位置に置かれ、前記逆止リング内
樹脂流路と前記押金内樹脂流路とが連通させられる。そ
の結果、溝16内の樹脂は、前記押金内樹脂流路及び前
記逆止リング内樹脂流路を通って前方(図における左
方)に流れる。
を正方向に回転させながら後退させると、スクリューヘ
ッド14も回転させられる。このとき、逆止リング20
は、スクリューヘッド14に対して回動自在に配設され
るので、スクリュー12が前記角度θだけ回転するまで
停止していて、前記切欠20bの第1の規制面にピン2
3が当たると、それ以降はスクリュー12と共に回転さ
せられる。なお、第1の規制面にピン23が当たると、
逆止リング20は連通位置に置かれ、前記逆止リング内
樹脂流路と前記押金内樹脂流路とが連通させられる。そ
の結果、溝16内の樹脂は、前記押金内樹脂流路及び前
記逆止リング内樹脂流路を通って前方(図における左
方)に流れる。
【0012】このようにして、計量工程が完了すると、
スクリュー12は前記角度θだけ逆方向に回転させられ
る。そして、逆止リング20がスクリューヘッド14に
対して回動させられ、前記切欠20bの第2の規制面に
ピン23が当たると、逆止リング20は遮断位置に置か
れ、前記逆止リング内樹脂流路と前記押金内樹脂流路と
が遮断させられる。
スクリュー12は前記角度θだけ逆方向に回転させられ
る。そして、逆止リング20がスクリューヘッド14に
対して回動させられ、前記切欠20bの第2の規制面に
ピン23が当たると、逆止リング20は遮断位置に置か
れ、前記逆止リング内樹脂流路と前記押金内樹脂流路と
が遮断させられる。
【0013】続いて、射出工程時に、スクリュー12を
前進させると、前記スクリューヘッド14の前方に蓄え
られた樹脂は逆流して後方に移動しようとするが、前記
逆止リング内樹脂流路と前記押金内樹脂流路とが遮断さ
せられているので、スクリューヘッド14の前方の樹脂
が逆流するのを防止することができる。
前進させると、前記スクリューヘッド14の前方に蓄え
られた樹脂は逆流して後方に移動しようとするが、前記
逆止リング内樹脂流路と前記押金内樹脂流路とが遮断さ
せられているので、スクリューヘッド14の前方の樹脂
が逆流するのを防止することができる。
【0014】したがって、射出工程におけるキャビティ
空間への樹脂の充填量にばらつきが生じるのを抑制する
ことができる。
空間への樹脂の充填量にばらつきが生じるのを抑制する
ことができる。
【0015】次に、従来の他の射出装置について説明す
る。なお、図2と同じ構造を有するものについては、同
じ符号を付与することによってその説明を省略する。
る。なお、図2と同じ構造を有するものについては、同
じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0016】図3は従来の他の射出装置の要部縦断面図
である。
である。
【0017】この場合、円柱部19の外周に環状の逆止
リング50が回動自在に配設され、小径部17の外周に
押金22が固定される。
リング50が回動自在に配設され、小径部17の外周に
押金22が固定される。
【0018】前記逆止リング50には、円周方向におけ
る複数箇所に、軸方向に延びる貫通孔50aが形成さ
れ、前端(図における左端)の2箇所に所定の角度にわ
たって切欠50bが形成される。また、前記円柱部19
を貫通させてピン23が取り付けられ、該ピン23の両
端が前記切欠50b内に置かれる。この場合、前記逆止
リング50は所定の角度θだけ回動させられ、それ以上
の回動が規制される。そのために、前記切欠50bは扇
形の形状を有し、円周方向における一方の端部に第1の
規制面が、他方の端部に第2の規制面が形成される。ま
た、前記押金22の外周には、円周方向における複数箇
所に、前記貫通孔50aと対応させて軸方向に延びる溝
22aが形成される。なお、該溝22aの外周が開放さ
れ、前記貫通孔50aによって逆止リング内樹脂流路
が、溝22aによって押金内樹脂流路が形成される。そ
して、逆止リング50がスクリューヘッド14に対して
回動させられると、前記逆止リング内樹脂流路と前記押
金内樹脂流路とが選択的に連通させられる。
る複数箇所に、軸方向に延びる貫通孔50aが形成さ
れ、前端(図における左端)の2箇所に所定の角度にわ
たって切欠50bが形成される。また、前記円柱部19
を貫通させてピン23が取り付けられ、該ピン23の両
端が前記切欠50b内に置かれる。この場合、前記逆止
リング50は所定の角度θだけ回動させられ、それ以上
の回動が規制される。そのために、前記切欠50bは扇
形の形状を有し、円周方向における一方の端部に第1の
規制面が、他方の端部に第2の規制面が形成される。ま
た、前記押金22の外周には、円周方向における複数箇
所に、前記貫通孔50aと対応させて軸方向に延びる溝
22aが形成される。なお、該溝22aの外周が開放さ
れ、前記貫通孔50aによって逆止リング内樹脂流路
が、溝22aによって押金内樹脂流路が形成される。そ
して、逆止リング50がスクリューヘッド14に対して
回動させられると、前記逆止リング内樹脂流路と前記押
金内樹脂流路とが選択的に連通させられる。
【0019】次に、従来の更に他の射出装置について説
明する。なお、図2と同じ構造を有するものについて
は、同じ符号を付与することによってその説明を省略す
る。
明する。なお、図2と同じ構造を有するものについて
は、同じ符号を付与することによってその説明を省略す
る。
【0020】図4は従来の更に他の射出装置の要部縦断
面図である。
面図である。
【0021】この場合、円柱部19の外周に環状の逆止
リング51が回動自在に配設され、小径部17の外周に
押金22が固定される。
リング51が回動自在に配設され、小径部17の外周に
押金22が固定される。
【0022】前記逆止リング51には、円周方向におけ
る複数箇所に、軸方向に延びる溝51aが形成され、前
端(図における左端)の2箇所に所定の角度にわたって
切欠51bが形成される。また、前記円柱部19を貫通
させてピン23が取り付けられ、該ピン23の両端が前
記切欠51b内に置かれる。この場合、前記逆止リング
51は所定の角度θだけ回動させられ、それ以上の回動
が規制される。そのために、前記切欠51bは扇形の形
状を有し、円周方向における一方の端部に第1の規制面
が、他方の端部に第2の規制面が形成される。また、前
記押金22の外周には、円周方向における複数箇所に、
前記溝51aと対応させて軸方向に延びる溝22aが形
成される。なお、該溝51aの内周及び溝22aの外周
が開放され、前記溝51aによって逆止リング内樹脂流
路が、溝22aによって押金内樹脂流路が形成される。
そして、逆止リング51がスクリューヘッド14に対し
て回動させられると、前記逆止リング内樹脂流路と前記
押金内樹脂流路とが選択的に連通させられる。
る複数箇所に、軸方向に延びる溝51aが形成され、前
端(図における左端)の2箇所に所定の角度にわたって
切欠51bが形成される。また、前記円柱部19を貫通
させてピン23が取り付けられ、該ピン23の両端が前
記切欠51b内に置かれる。この場合、前記逆止リング
51は所定の角度θだけ回動させられ、それ以上の回動
が規制される。そのために、前記切欠51bは扇形の形
状を有し、円周方向における一方の端部に第1の規制面
が、他方の端部に第2の規制面が形成される。また、前
記押金22の外周には、円周方向における複数箇所に、
前記溝51aと対応させて軸方向に延びる溝22aが形
成される。なお、該溝51aの内周及び溝22aの外周
が開放され、前記溝51aによって逆止リング内樹脂流
路が、溝22aによって押金内樹脂流路が形成される。
そして、逆止リング51がスクリューヘッド14に対し
て回動させられると、前記逆止リング内樹脂流路と前記
押金内樹脂流路とが選択的に連通させられる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の逆流防止装置においては、図2に示される逆流防止
装置の場合、逆止リング20の外周面と加熱シリンダ1
1の内周面との間にわずかな隙(すき)間が形成される
ので、逆止リング20が遮断位置に置かれても、前記隙
間を介して溝20aと前記溝22aとが連通させられて
しまう。したがって、スクリューヘッド14の前方の樹
脂が逆流するのを完全に防止することができない。ま
た、押金22は、逆止リング20と等しい外径を有する
が、スクリュー12に固定されているので、加熱シリン
ダ11の内周面と接触すると、摩耗、かじり等が発生
し、耐久性が低下してしまう。そして、スクリューヘッ
ド14と逆止リング20との間の隙間に樹脂が進入して
滞留すると、樹脂が劣化して、逆止リング20の動作が
不安定になってしまう。
来の逆流防止装置においては、図2に示される逆流防止
装置の場合、逆止リング20の外周面と加熱シリンダ1
1の内周面との間にわずかな隙(すき)間が形成される
ので、逆止リング20が遮断位置に置かれても、前記隙
間を介して溝20aと前記溝22aとが連通させられて
しまう。したがって、スクリューヘッド14の前方の樹
脂が逆流するのを完全に防止することができない。ま
た、押金22は、逆止リング20と等しい外径を有する
が、スクリュー12に固定されているので、加熱シリン
ダ11の内周面と接触すると、摩耗、かじり等が発生
し、耐久性が低下してしまう。そして、スクリューヘッ
ド14と逆止リング20との間の隙間に樹脂が進入して
滞留すると、樹脂が劣化して、逆止リング20の動作が
不安定になってしまう。
【0024】また、図3に示される逆流防止装置の場
合、スクリューヘッド14と逆止リング50との間の隙
間に樹脂が進入して滞留すると、樹脂が劣化して、逆止
リング50の動作が不安定になってしまう。
合、スクリューヘッド14と逆止リング50との間の隙
間に樹脂が進入して滞留すると、樹脂が劣化して、逆止
リング50の動作が不安定になってしまう。
【0025】また、図4に示される逆流防止装置の場
合、逆止リング51の内周面に溝51aが形成されるの
で、逆止リング51の内周面に溝51aが形成されない
場合と比較すると、逆止リング51の引張強度が半分以
下になってしまう。したがって、射出工程時及び保圧工
程時に逆止リング51の内周面に射出圧力、保圧力等が
加わると、逆止リング51が割れてしまうことがあるの
で、逆流防止装置の耐久性が低下してしまう。特に、精
密小物部品、薄肉部品等を成形する場合、射出圧力は極
めて高くされるので、逆流防止装置の耐久性が一層低下
してしまう。
合、逆止リング51の内周面に溝51aが形成されるの
で、逆止リング51の内周面に溝51aが形成されない
場合と比較すると、逆止リング51の引張強度が半分以
下になってしまう。したがって、射出工程時及び保圧工
程時に逆止リング51の内周面に射出圧力、保圧力等が
加わると、逆止リング51が割れてしまうことがあるの
で、逆流防止装置の耐久性が低下してしまう。特に、精
密小物部品、薄肉部品等を成形する場合、射出圧力は極
めて高くされるので、逆流防止装置の耐久性が一層低下
してしまう。
【0026】本発明は、前記従来の逆流防止装置の問題
点を解決して、スクリューヘッドの前方の樹脂が逆流す
るのを完全に防止することができ、耐久性を向上させる
ことができ、逆止リングの動作を安定させることができ
る逆流防止装置を提供することを目的とする。
点を解決して、スクリューヘッドの前方の樹脂が逆流す
るのを完全に防止することができ、耐久性を向上させる
ことができ、逆止リングの動作を安定させることができ
る逆流防止装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の逆
流防止装置においては、スクリュー本体部及びスクリュ
ーヘッドを備えたスクリューと、前記スクリューヘッド
の外周に配設され、前端に切欠が形成された逆止リング
と、前記スクリューヘッドに取り付けられ、前記切欠と
係止させられて所定の角度だけ逆止リングの回動を許容
する係止部材とを有する。
流防止装置においては、スクリュー本体部及びスクリュ
ーヘッドを備えたスクリューと、前記スクリューヘッド
の外周に配設され、前端に切欠が形成された逆止リング
と、前記スクリューヘッドに取り付けられ、前記切欠と
係止させられて所定の角度だけ逆止リングの回動を許容
する係止部材とを有する。
【0028】そして、前記スクリューヘッドの後端に押
金が形成され、かつ、該押金に外周が開放された第1の
溝が形成され、前記逆止リングの後端の肉厚な円筒部
に、内周が開放された第2の溝が形成され、前記スクリ
ューが第1、第2の方向に回転させられるのに伴って、
前記第1、第2の溝間が選択的に連通させられる。
金が形成され、かつ、該押金に外周が開放された第1の
溝が形成され、前記逆止リングの後端の肉厚な円筒部
に、内周が開放された第2の溝が形成され、前記スクリ
ューが第1、第2の方向に回転させられるのに伴って、
前記第1、第2の溝間が選択的に連通させられる。
【0029】本発明の他の逆流防止装置においては、さ
らに、前記第1の溝は後方から前方にかけて深くされ、
前記第2の溝は後方から前方にかけて浅くされる。
らに、前記第1の溝は後方から前方にかけて深くされ、
前記第2の溝は後方から前方にかけて浅くされる。
【0030】本発明の更に他の逆流防止装置において
は、さらに、前記押金は多角形の形状を有する。
は、さらに、前記押金は多角形の形状を有する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】図1は本発明の第1の実施の形態における
逆流防止装置の流路連通状態を示す縦断面図、図5は本
発明の第1の実施の形態における逆流防止装置の流路連
通状態を示す正面図、図6は図1のA−A断面図、図7
は図1のB−B断面図、図8は図1のC−C断面図、図
9は本発明の第1の実施の形態における逆流防止装置の
流路遮断状態を示す縦断面図、図10は図9のD−D断
面図、図11は図9のE−E断面図である。
逆流防止装置の流路連通状態を示す縦断面図、図5は本
発明の第1の実施の形態における逆流防止装置の流路連
通状態を示す正面図、図6は図1のA−A断面図、図7
は図1のB−B断面図、図8は図1のC−C断面図、図
9は本発明の第1の実施の形態における逆流防止装置の
流路遮断状態を示す縦断面図、図10は図9のD−D断
面図、図11は図9のE−E断面図である。
【0033】図において、11は射出装置の加熱シリン
ダであり、該加熱シリンダ11は、前端(図1における
左端)に図示されない射出ノズルを有する。前記加熱シ
リンダ11内には、スクリュー12が回転自在に、か
つ、進退自在に配設され、該スクリュー12を図示され
ない駆動手段によって回転させたり、進退させたりする
ことができるようになっている。なお、前記駆動手段の
駆動を制御するために、図示されない制御装置が配設さ
れる。
ダであり、該加熱シリンダ11は、前端(図1における
左端)に図示されない射出ノズルを有する。前記加熱シ
リンダ11内には、スクリュー12が回転自在に、か
つ、進退自在に配設され、該スクリュー12を図示され
ない駆動手段によって回転させたり、進退させたりする
ことができるようになっている。なお、前記駆動手段の
駆動を制御するために、図示されない制御装置が配設さ
れる。
【0034】前記スクリュー12は、前記加熱シリンダ
11内を後方(図1における右方)に延び、後端(図に
おける右端)において前記駆動手段と連結されるととも
に、前端にスクリューヘッド30を有する。また、スク
リュー本体部18の表面には、螺旋状のフライト15が
形成され、該フライト15によって溝16が形成され
る。
11内を後方(図1における右方)に延び、後端(図に
おける右端)において前記駆動手段と連結されるととも
に、前端にスクリューヘッド30を有する。また、スク
リュー本体部18の表面には、螺旋状のフライト15が
形成され、該フライト15によって溝16が形成され
る。
【0035】前記構成の射出装置において、計量工程時
に、前記駆動手段を駆動してスクリュー12を第1の方
向としての正方向に回転させながら後退(図1における
右方に移動)させると、図示されないホッパ内のペレッ
ト状の樹脂が加熱シリンダ11内に落下し、溝16内を
前進(図1における左方に移動)させられ、図示されな
いヒータによって溶融させられて、スクリューヘッド3
0の前方に蓄えられる。
に、前記駆動手段を駆動してスクリュー12を第1の方
向としての正方向に回転させながら後退(図1における
右方に移動)させると、図示されないホッパ内のペレッ
ト状の樹脂が加熱シリンダ11内に落下し、溝16内を
前進(図1における左方に移動)させられ、図示されな
いヒータによって溶融させられて、スクリューヘッド3
0の前方に蓄えられる。
【0036】また、射出工程時に、前記駆動手段を駆動
してスクリュー12を前進させると、前記スクリューヘ
ッド30の前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズルから射
出され、図示されない金型のキャビティ空間に充填され
る。
してスクリュー12を前進させると、前記スクリューヘ
ッド30の前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズルから射
出され、図示されない金型のキャビティ空間に充填され
る。
【0037】ところで、射出工程時に、前記スクリュー
ヘッド30の前方に蓄えられた樹脂が逆流しないよう
に、逆流防止装置が配設される。
ヘッド30の前方に蓄えられた樹脂が逆流しないよう
に、逆流防止装置が配設される。
【0038】そのために、前記スクリューヘッド30
は、前端に円錐形のヘッド先端部31を、中央に円柱部
32を、後端に押金33を有し、ねじ部33aをスクリ
ュー本体部18に螺合させることによってスクリュー本
体部18に取り付けられる。そして、前記円柱部32の
外周に環状の逆止リング34が回動自在に配設され、該
逆止リング34は、前端及び中央に、内径が大きく、比
較的長い第1の筒状部35を、後端に、内径が小さく、
比較的短い肉厚な円筒部としての第2の筒状部36を有
する。
は、前端に円錐形のヘッド先端部31を、中央に円柱部
32を、後端に押金33を有し、ねじ部33aをスクリ
ュー本体部18に螺合させることによってスクリュー本
体部18に取り付けられる。そして、前記円柱部32の
外周に環状の逆止リング34が回動自在に配設され、該
逆止リング34は、前端及び中央に、内径が大きく、比
較的長い第1の筒状部35を、後端に、内径が小さく、
比較的短い肉厚な円筒部としての第2の筒状部36を有
する。
【0039】前記押金33は、ほぼ多角形、例えば、四
角形の形状を有し、外周に、4個の平坦(たん)面S
1、及び各平坦面S1間に形成された4個の湾曲面S2
を備えるとともに、前端にシール面S5を備える。そし
て、押金33の外周の複数箇所(本実施の形態において
は円周方向における4箇所)に、断面が矩(く)形の形
状を有し、外周が開放され、後方から前方にかけて深く
される第1の溝43が、軸方向に延在させて等ピッチで
形成される。各第1の溝43は、前記各平坦面S1に樹
脂入口42を、シール面S5に樹脂出口44を備えた第
1の樹脂流路を構成する。
角形の形状を有し、外周に、4個の平坦(たん)面S
1、及び各平坦面S1間に形成された4個の湾曲面S2
を備えるとともに、前端にシール面S5を備える。そし
て、押金33の外周の複数箇所(本実施の形態において
は円周方向における4箇所)に、断面が矩(く)形の形
状を有し、外周が開放され、後方から前方にかけて深く
される第1の溝43が、軸方向に延在させて等ピッチで
形成される。各第1の溝43は、前記各平坦面S1に樹
脂入口42を、シール面S5に樹脂出口44を備えた第
1の樹脂流路を構成する。
【0040】また、前記第2の筒状部36は、内周に円
周面S6を、後端にシール面S7を、前端に円錐面S8
を備える。そして、第2の筒状部36の内周の複数箇所
(本実施の形態においては円周方向における4箇所)
に、断面が矩形の形状を有し、内周が開放され、後方か
ら前方にかけて浅くされる第2の溝45が軸方向に延在
させて等ピッチで形成される。各第2の溝45は、前記
シール面S7に樹脂入口46を、前記円錐面S8に樹脂
出口49を備えた第2の樹脂流路を構成する。また、前
記第1の筒状部35の内方に、環状の空間48が形成さ
れ、該空間48によって、第3の樹脂流路が構成され
る。そして、前記第1、第2の溝43、45間はスクリ
ュー12の回転に伴って選択的に連通させられる。
周面S6を、後端にシール面S7を、前端に円錐面S8
を備える。そして、第2の筒状部36の内周の複数箇所
(本実施の形態においては円周方向における4箇所)
に、断面が矩形の形状を有し、内周が開放され、後方か
ら前方にかけて浅くされる第2の溝45が軸方向に延在
させて等ピッチで形成される。各第2の溝45は、前記
シール面S7に樹脂入口46を、前記円錐面S8に樹脂
出口49を備えた第2の樹脂流路を構成する。また、前
記第1の筒状部35の内方に、環状の空間48が形成さ
れ、該空間48によって、第3の樹脂流路が構成され
る。そして、前記第1、第2の溝43、45間はスクリ
ュー12の回転に伴って選択的に連通させられる。
【0041】また、前記逆止リング34の前端の2箇所
に所定の角度にわたって切欠55が形成される。そし
て、前記円柱部32を貫通させて係止部材としてのピン
41が取り付けられ、該ピン41は、両端が前記円柱部
32から突出して前記切欠55と係止させられ、前記逆
止リング34の回動を所定の角度θだけ許容し、それ以
上の回動を規制する。そのために、前記切欠55は扇形
の形状を有し、円周方向における一方の端部に第1の規
制面S11が、他方の端部に第2の規制面S12が形成
される。なお、前記角度θは前記切欠55及びピン41
の寸法によって決まる。
に所定の角度にわたって切欠55が形成される。そし
て、前記円柱部32を貫通させて係止部材としてのピン
41が取り付けられ、該ピン41は、両端が前記円柱部
32から突出して前記切欠55と係止させられ、前記逆
止リング34の回動を所定の角度θだけ許容し、それ以
上の回動を規制する。そのために、前記切欠55は扇形
の形状を有し、円周方向における一方の端部に第1の規
制面S11が、他方の端部に第2の規制面S12が形成
される。なお、前記角度θは前記切欠55及びピン41
の寸法によって決まる。
【0042】そして、スクリュー12の回転に伴ってス
クリューヘッド30と逆止リング34とが相対的に回動
させられると、前記第1、第2の樹脂流路が選択的に連
通させられる。
クリューヘッド30と逆止リング34とが相対的に回動
させられると、前記第1、第2の樹脂流路が選択的に連
通させられる。
【0043】この場合、計量工程時に、スクリュー12
を正回転させながら後退させると、スクリューヘッド3
0も回転させられる。このとき、逆止リング34は、ス
クリューヘッド30に対して回動自在に配設されるの
で、スクリュー12が前記角度θだけ回転するまで停止
していて、前記切欠55の第1の規制面S11にピン4
1が当たると、それ以降はスクリュー12と共に回転さ
せられる。なお、第1の規制面S11にピン41が当た
ると、逆止リング34は連通位置に置かれ、前記第1、
第2の樹脂流路が連通させられる。その結果、溝16内
の樹脂は第1〜第3の樹脂流路を通って前方(図におけ
る左方)に流れ、スクリューヘッド30の前方に蓄えら
れる。
を正回転させながら後退させると、スクリューヘッド3
0も回転させられる。このとき、逆止リング34は、ス
クリューヘッド30に対して回動自在に配設されるの
で、スクリュー12が前記角度θだけ回転するまで停止
していて、前記切欠55の第1の規制面S11にピン4
1が当たると、それ以降はスクリュー12と共に回転さ
せられる。なお、第1の規制面S11にピン41が当た
ると、逆止リング34は連通位置に置かれ、前記第1、
第2の樹脂流路が連通させられる。その結果、溝16内
の樹脂は第1〜第3の樹脂流路を通って前方(図におけ
る左方)に流れ、スクリューヘッド30の前方に蓄えら
れる。
【0044】このようにして、計量工程が完了すると、
スクリュー12は前記角度θだけ第2の方向としての逆
方向に回転させられる。そして、逆止リング34がスク
リューヘッド30に対して回動させられ、前記切欠55
の第2の規制面S12にピン41が当たると、逆止リン
グ34は遮断位置に置かれ、前記第1、第2の樹脂流路
が遮断させられる。
スクリュー12は前記角度θだけ第2の方向としての逆
方向に回転させられる。そして、逆止リング34がスク
リューヘッド30に対して回動させられ、前記切欠55
の第2の規制面S12にピン41が当たると、逆止リン
グ34は遮断位置に置かれ、前記第1、第2の樹脂流路
が遮断させられる。
【0045】続いて、射出工程が開始され、スクリュー
12を前進させると、前記スクリューヘッド30の前方
に蓄えられた樹脂は逆流して後方に移動しようとする
が、前記第1、第2の樹脂流路が遮断させられているの
で、スクリューヘッド30の前方の樹脂が逆流するのを
防止することができる。
12を前進させると、前記スクリューヘッド30の前方
に蓄えられた樹脂は逆流して後方に移動しようとする
が、前記第1、第2の樹脂流路が遮断させられているの
で、スクリューヘッド30の前方の樹脂が逆流するのを
防止することができる。
【0046】したがって、射出工程におけるキャビティ
空間への樹脂の充填量にばらつきが生じるのを抑制する
ことができる。
空間への樹脂の充填量にばらつきが生じるのを抑制する
ことができる。
【0047】このように、第1の溝43が押金33の外
周に形成され、第2の溝45が逆止リング34の内周に
形成されるので、逆止リング34が遮断位置に置かれた
ときに、第1、第2の溝43、45間が連通することが
ない。したがって、スクリューヘッド30の前方の樹脂
が逆流するのを完全に防止することができる。また、押
金33は、ほぼ四角形の形状を有するので、加熱シリン
ダ11の内周面と接触させられない。したがって、摩
耗、かじり等が発生することがなく、加熱シリンダ11
及び押金33の耐久性を向上させることができる。そし
て、逆止リング34とスクリューヘッド30との間に第
2、第3の樹脂流路が形成されるので、逆止リング34
とスクリューヘッド30との間で樹脂が滞留することが
ない。したがって、樹脂が劣化するのを防止することが
できるので、逆止リング34の動作を安定させることが
できる。
周に形成され、第2の溝45が逆止リング34の内周に
形成されるので、逆止リング34が遮断位置に置かれた
ときに、第1、第2の溝43、45間が連通することが
ない。したがって、スクリューヘッド30の前方の樹脂
が逆流するのを完全に防止することができる。また、押
金33は、ほぼ四角形の形状を有するので、加熱シリン
ダ11の内周面と接触させられない。したがって、摩
耗、かじり等が発生することがなく、加熱シリンダ11
及び押金33の耐久性を向上させることができる。そし
て、逆止リング34とスクリューヘッド30との間に第
2、第3の樹脂流路が形成されるので、逆止リング34
とスクリューヘッド30との間で樹脂が滞留することが
ない。したがって、樹脂が劣化するのを防止することが
できるので、逆止リング34の動作を安定させることが
できる。
【0048】また、前記第2の筒状部36において、後
方から前方にかけて浅くされる第2の溝45が形成さ
れ、該第2の溝45によって第2の樹脂流路が形成され
るので、第2の筒状部36の肉厚は後方から前方にかけ
て厚くなる。そして、前記第2の溝45は、逆止リング
34の後端の近傍の比較的短い第2の筒状部36にだけ
形成され、第1の筒状部35には形成されない。しか
も、第2の溝45は、軸方向に延び、簡素な形状を有す
る。したがって、逆止リング34の引張強度を大きくす
ることができるので、射出工程時及び保圧工程時に逆止
リング34の内周面に射出圧力、保圧力等が加わって
も、逆止リング34が割れてしまうことがなく、逆流防
止装置の耐久性を向上させることができる。特に、精密
小物部品、薄肉部品等を成形する場合、射出圧力が極め
て高くされても、逆流防止装置の耐久性を向上させるこ
とができる。
方から前方にかけて浅くされる第2の溝45が形成さ
れ、該第2の溝45によって第2の樹脂流路が形成され
るので、第2の筒状部36の肉厚は後方から前方にかけ
て厚くなる。そして、前記第2の溝45は、逆止リング
34の後端の近傍の比較的短い第2の筒状部36にだけ
形成され、第1の筒状部35には形成されない。しか
も、第2の溝45は、軸方向に延び、簡素な形状を有す
る。したがって、逆止リング34の引張強度を大きくす
ることができるので、射出工程時及び保圧工程時に逆止
リング34の内周面に射出圧力、保圧力等が加わって
も、逆止リング34が割れてしまうことがなく、逆流防
止装置の耐久性を向上させることができる。特に、精密
小物部品、薄肉部品等を成形する場合、射出圧力が極め
て高くされても、逆流防止装置の耐久性を向上させるこ
とができる。
【0049】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
説明する。
【0050】図12は本発明の第2の実施の形態におけ
る逆流防止装置の流路連通状態を示す横断面図、図13
は本発明の第2の実施の形態における逆流防止装置の流
路遮断状態を示す横断面図である。
る逆流防止装置の流路連通状態を示す横断面図、図13
は本発明の第2の実施の形態における逆流防止装置の流
路遮断状態を示す横断面図である。
【0051】この場合、押金33の円周方向における6
箇所に第1の溝43が、逆止リング34の円周方向にお
ける6箇所に第2の溝45が形成される。したがって、
第1、第2の樹脂流路の断面積が大きくなるので、計量
工程時における図示されない樹脂の流量を多くすること
ができる。また、押金33は、スクリュー12(図9)
のスクリュー本体部18に取り付ける際にスパナ掛けを
することができるように、六角形の形状を有する。
箇所に第1の溝43が、逆止リング34の円周方向にお
ける6箇所に第2の溝45が形成される。したがって、
第1、第2の樹脂流路の断面積が大きくなるので、計量
工程時における図示されない樹脂の流量を多くすること
ができる。また、押金33は、スクリュー12(図9)
のスクリュー本体部18に取り付ける際にスパナ掛けを
することができるように、六角形の形状を有する。
【0052】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、逆流防止装置においては、スクリュー本体部及び
スクリューヘッドを備えたスクリューと、前記スクリュ
ーヘッドの外周に配設され、前端に切欠が形成された逆
止リングと、前記スクリューヘッドに取り付けられ、前
記切欠と係止させられて所定の角度だけ逆止リングの回
動を許容する係止部材とを有する。
れば、逆流防止装置においては、スクリュー本体部及び
スクリューヘッドを備えたスクリューと、前記スクリュ
ーヘッドの外周に配設され、前端に切欠が形成された逆
止リングと、前記スクリューヘッドに取り付けられ、前
記切欠と係止させられて所定の角度だけ逆止リングの回
動を許容する係止部材とを有する。
【0054】そして、前記スクリューヘッドの後端に押
金が形成され、かつ、該押金に外周が開放された第1の
溝が形成され、前記逆止リングの後端の肉厚な円筒部
に、内周が開放された第2の溝が形成され、前記スクリ
ューが第1、第2の方向に回転させられるのに伴って、
前記第1、第2の溝間が選択的に連通させられる。
金が形成され、かつ、該押金に外周が開放された第1の
溝が形成され、前記逆止リングの後端の肉厚な円筒部
に、内周が開放された第2の溝が形成され、前記スクリ
ューが第1、第2の方向に回転させられるのに伴って、
前記第1、第2の溝間が選択的に連通させられる。
【0055】この場合、第1の溝が押金の外周に形成さ
れ、第2の溝が逆止リングの内周に形成されるので、逆
止リングが遮断位置に置かれたときに、第1、第2の溝
間が連通することがない。したがって、スクリューヘッ
ドの前方の樹脂が逆流するのを完全に防止することがで
きる。
れ、第2の溝が逆止リングの内周に形成されるので、逆
止リングが遮断位置に置かれたときに、第1、第2の溝
間が連通することがない。したがって、スクリューヘッ
ドの前方の樹脂が逆流するのを完全に防止することがで
きる。
【0056】また、逆止リングとスクリューヘッドとの
間に樹脂流路が形成されるので、逆止リングとスクリュ
ーヘッドとの間で樹脂が滞留することがなく、樹脂が劣
化するのを防止することができる。したがって、逆止リ
ングの動作を安定させることができる。
間に樹脂流路が形成されるので、逆止リングとスクリュ
ーヘッドとの間で樹脂が滞留することがなく、樹脂が劣
化するのを防止することができる。したがって、逆止リ
ングの動作を安定させることができる。
【0057】また、前記第2の溝は、逆止リングの後端
の近傍の比較的短い肉厚な円筒部にだけ形成される。し
かも、第2の溝は、軸方向に延び、簡素な形状を有す
る。したがって、逆止リングの引張強度を大きくするこ
とができるので、射出工程時及び保圧工程時に逆止リン
グの内周面に射出圧力、保圧力等が加わっても、逆止リ
ングが割れてしまうことがなく、逆流防止装置の耐久性
を向上させることができる。特に、精密小物部品、薄肉
部品等を成形する場合、射出圧力が極めて高くされて
も、逆流防止装置の耐久性を向上させることができる。
の近傍の比較的短い肉厚な円筒部にだけ形成される。し
かも、第2の溝は、軸方向に延び、簡素な形状を有す
る。したがって、逆止リングの引張強度を大きくするこ
とができるので、射出工程時及び保圧工程時に逆止リン
グの内周面に射出圧力、保圧力等が加わっても、逆止リ
ングが割れてしまうことがなく、逆流防止装置の耐久性
を向上させることができる。特に、精密小物部品、薄肉
部品等を成形する場合、射出圧力が極めて高くされて
も、逆流防止装置の耐久性を向上させることができる。
【0058】本発明の他の逆流防止装置においては、さ
らに、前記第1の溝は後方から前方にかけて深くされ、
前記第2の溝は後方から前方にかけて浅くされる。
らに、前記第1の溝は後方から前方にかけて深くされ、
前記第2の溝は後方から前方にかけて浅くされる。
【0059】この場合、第2の溝は後方から前方にかけ
て浅くされるので、前記円筒部の厚さは後方から前方に
かけて厚くなる。したがって、逆止リングの耐久性を向
上させることができる。
て浅くされるので、前記円筒部の厚さは後方から前方に
かけて厚くなる。したがって、逆止リングの耐久性を向
上させることができる。
【0060】本発明の更に他の逆流防止装置において
は、さらに、前記押金は多角形の形状を有する。
は、さらに、前記押金は多角形の形状を有する。
【0061】この場合、押金が加熱シリンダの内周面と
接触することがないので、摩耗、かじり等が発生するこ
とがなく、加熱シリンダ及び押金の耐久性を向上させる
ことができる。
接触することがないので、摩耗、かじり等が発生するこ
とがなく、加熱シリンダ及び押金の耐久性を向上させる
ことができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態における逆流防止装
置の流路連通状態を示す縦断面図である。
置の流路連通状態を示す縦断面図である。
【図2】従来の射出装置の要部縦断面図である。
【図3】従来の他の射出装置の要部縦断面図である。
【図4】従来の更に他の射出装置の要部縦断面図であ
る。
る。
【図5】本発明の第1の実施の形態における逆流防止装
置の流路連通状態を示す正面図である。
置の流路連通状態を示す正面図である。
【図6】図1のA−A断面図である。
【図7】図1のB−B断面図である。
【図8】図1のC−C断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における逆流防止装
置の流路遮断状態を示す縦断面図である。
置の流路遮断状態を示す縦断面図である。
【図10】図9のD−D断面図である。
【図11】図9のE−E断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における逆流防止
装置の流路連通状態を示す横断面図である。
装置の流路連通状態を示す横断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における逆流防止
装置の流路遮断状態を示す横断面図である。
装置の流路遮断状態を示す横断面図である。
12 スクリュー 18 スクリュー本体部 30 スクリューヘッド 33 押金 34 逆止リング 36 第2の筒状部 41 ピン 43、45 第1、第2の溝 55 切欠 θ 角度
Claims (3)
- 【請求項1】 (a)スクリュー本体部及びスクリュー
ヘッドを備えたスクリューと、(b)前記スクリューヘ
ッドの外周に配設され、前端に切欠が形成された逆止リ
ングと、(c)前記スクリューヘッドに取り付けられ、
前記切欠と係止させられて所定の角度だけ逆止リングの
回動を許容する係止部材とを有するとともに、(d)前
記スクリューヘッドの後端に押金が形成され、かつ、該
押金に外周が開放された第1の溝が形成され、(e)前
記逆止リングの後端の肉厚な円筒部に、内周が開放され
た第2の溝が形成され、(f)前記スクリューが第1、
第2の方向に回転させられるのに伴って、前記第1、第
2の溝間が選択的に連通させられることを特徴とする逆
流防止装置。 - 【請求項2】 (a)前記第1の溝は後方から前方にか
けて深くされ、(b)前記第2の溝は後方から前方にか
けて浅くされる請求項1に記載の逆流防止装置。 - 【請求項3】 前記押金は多角形の形状を有する請求項
1に記載の逆流防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11118097A JP2000309042A (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 逆流防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11118097A JP2000309042A (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 逆流防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000309042A true JP2000309042A (ja) | 2000-11-07 |
Family
ID=14727938
Family Applications (1)
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JP11118097A Pending JP2000309042A (ja) | 1999-04-26 | 1999-04-26 | 逆流防止装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2000309042A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105500647A (zh) * | 2015-12-25 | 2016-04-20 | 重庆瑞霆塑胶有限公司 | 用于塑化的螺杆头结构 |
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1999
- 1999-04-26 JP JP11118097A patent/JP2000309042A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105500647A (zh) * | 2015-12-25 | 2016-04-20 | 重庆瑞霆塑胶有限公司 | 用于塑化的螺杆头结构 |
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A02 | Decision of refusal |
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