JPH10249897A - プリプラ式射出成形機の逆流防止装置 - Google Patents
プリプラ式射出成形機の逆流防止装置Info
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- JPH10249897A JPH10249897A JP6155997A JP6155997A JPH10249897A JP H10249897 A JPH10249897 A JP H10249897A JP 6155997 A JP6155997 A JP 6155997A JP 6155997 A JP6155997 A JP 6155997A JP H10249897 A JPH10249897 A JP H10249897A
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- plasticizing
- cylinder
- injection
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/53—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston
- B29C45/54—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston and plasticising screw
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 油圧シリンダに代えばねを用いて構造を簡単
にする。 【解決手段】 油圧モータ３でスクリュ２を回転させる
可塑化・混練工程では、スクリュ２は、可塑化材料の移
動圧力を逆止弁１５の後面に受け、コイルばね２５を圧
縮して前進し、その軸部２ａがストッパ２６の当接部２
６ａに当接したところで前進を止める。スクリュ２は回
転停止と同時にコイルばね２５の作用で後退し、弁座１
ｃに逆止弁１５を密接させる。この状態で射出工程に移
るが、ばね２５の力で弁座１ｃに逆止弁１５が密接され
ているので、逆流が阻止される。
にする。 【解決手段】 油圧モータ３でスクリュ２を回転させる
可塑化・混練工程では、スクリュ２は、可塑化材料の移
動圧力を逆止弁１５の後面に受け、コイルばね２５を圧
縮して前進し、その軸部２ａがストッパ２６の当接部２
６ａに当接したところで前進を止める。スクリュ２は回
転停止と同時にコイルばね２５の作用で後退し、弁座１
ｃに逆止弁１５を密接させる。この状態で射出工程に移
るが、ばね２５の力で弁座１ｃに逆止弁１５が密接され
ているので、逆流が阻止される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、可塑化機構と射出
機構とを備え、合成樹脂等の可塑化材料の可塑化・混練
と射出を別個のプロセスで行うプリプラ式射出成形機の
逆流防止装置に関する。
機構とを備え、合成樹脂等の可塑化材料の可塑化・混練
と射出を別個のプロセスで行うプリプラ式射出成形機の
逆流防止装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】プリプラ式射出成形機の逆流防止装置と
して、図６と図７に示すものが知られている（特開平８
−１８３０７８号公報）。これについて説明すると、プ
リプラ式射出成形機は、可塑化シリンダ１に挿入された
スクリュ２を油圧モータ３で回転させて合成樹脂等の可
塑化材料を可塑化する可塑化機構５と、該可塑化機構５
で可塑化されて可塑化シリンダ１のシリンダヘッド１ａ
から連絡管７を介して射出シリンダ８の計量室８ａに送
り込まれた可塑化材料を、射出シリンダ８に挿入された
プランジャ９の油圧シリンダ１０による射出移動でノズ
ル１１から射出する射出機構１２とを備える。
して、図６と図７に示すものが知られている（特開平８
−１８３０７８号公報）。これについて説明すると、プ
リプラ式射出成形機は、可塑化シリンダ１に挿入された
スクリュ２を油圧モータ３で回転させて合成樹脂等の可
塑化材料を可塑化する可塑化機構５と、該可塑化機構５
で可塑化されて可塑化シリンダ１のシリンダヘッド１ａ
から連絡管７を介して射出シリンダ８の計量室８ａに送
り込まれた可塑化材料を、射出シリンダ８に挿入された
プランジャ９の油圧シリンダ１０による射出移動でノズ
ル１１から射出する射出機構１２とを備える。
【０００３】上記の構成とされたプリプラ式射出成形機
における逆流防止装置は、可塑化シリンダ１の先端部の
内面に取り付けられた弁座１４と、スクリュ２の先端部
に設けられた逆止弁１５と、ピストン１６ａに貫挿され
た回転軸１７をスクリュ２の後端に連結して設けられた
油圧シリンダ１６とから成り、射出機構１２の射出作動
時に、油圧シリンダ１６でスクリュ２を回転軸１７を介
して後退移動させることにより、逆止弁１５を弁座１４
に密接させて、射出シリンダ８の計量室８ａの可塑化材
料が可塑化シリンダ１に逆流するのを防止する構造とな
っている。なお、回転軸１７は、油圧モータ３の駆動軸
３ａに、軸方向に移動自在に滑りキーやスプライン等で
連結されている。符号１ｂはホッパ（図示せず）内の可
塑化材料を可塑化シリンダ１に供給する供給孔である。
における逆流防止装置は、可塑化シリンダ１の先端部の
内面に取り付けられた弁座１４と、スクリュ２の先端部
に設けられた逆止弁１５と、ピストン１６ａに貫挿され
た回転軸１７をスクリュ２の後端に連結して設けられた
油圧シリンダ１６とから成り、射出機構１２の射出作動
時に、油圧シリンダ１６でスクリュ２を回転軸１７を介
して後退移動させることにより、逆止弁１５を弁座１４
に密接させて、射出シリンダ８の計量室８ａの可塑化材
料が可塑化シリンダ１に逆流するのを防止する構造とな
っている。なお、回転軸１７は、油圧モータ３の駆動軸
３ａに、軸方向に移動自在に滑りキーやスプライン等で
連結されている。符号１ｂはホッパ（図示せず）内の可
塑化材料を可塑化シリンダ１に供給する供給孔である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の逆流防止装
置は、スクリュ２を油圧シリンダ１６で後退させて可塑
化材料の逆流を防止する構造となっているので、油圧シ
リンダ１６はもとより、これを作動させるための油圧配
管や作動を制御する制御手段が必要で、全体構造が複雑
になる上、大型化しやすく、またコスト高につく問題点
がある。
置は、スクリュ２を油圧シリンダ１６で後退させて可塑
化材料の逆流を防止する構造となっているので、油圧シ
リンダ１６はもとより、これを作動させるための油圧配
管や作動を制御する制御手段が必要で、全体構造が複雑
になる上、大型化しやすく、またコスト高につく問題点
がある。
【０００５】本発明は、逆流防止用の油圧シリンダが不
要なプリプラ式射出成形機の逆流防止装置を提供するこ
とを目的とする。本発明の他の目的は、弁座や逆止弁が
長期の使用で摩耗したり損傷したような場合に、簡単に
交換することができるプリプラ式射出成形機の逆流防止
装置を提供することである。本発明の別の目的は、構造
が簡単でコストを低減することができるプリプラ式射出
成形機の逆流防止装置を提供することである。
要なプリプラ式射出成形機の逆流防止装置を提供するこ
とを目的とする。本発明の他の目的は、弁座や逆止弁が
長期の使用で摩耗したり損傷したような場合に、簡単に
交換することができるプリプラ式射出成形機の逆流防止
装置を提供することである。本発明の別の目的は、構造
が簡単でコストを低減することができるプリプラ式射出
成形機の逆流防止装置を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の少なくとも１つの
目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、可塑
化シリンダに挿入されたスクリュを回転駆動手段で回転
させて可塑化材料を可塑化する可塑化機構と、該可塑化
機構で可塑化されて可塑化シリンダの先端から射出シリ
ンダの計量室に送り込まれた可塑化材料を、射出シリン
ダに挿入されたプランジャの射出駆動手段による射出移
動でノズルから射出する射出機構とを備えたプリプラ式
射出成形機において、上記可塑化シリンダの先端部の内
面に弁座を設けるとともに、上記スクリュの先端部に、
スクリュの後退移動によって上記弁座に密接させられる
逆止弁を設け、上記スクリュに、可塑化作動時に前進移
動したスクリュを可塑化作動の終了時に後退移動させて
弁座に逆止弁を密接させるばねを付設した構成とした。
目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、可塑
化シリンダに挿入されたスクリュを回転駆動手段で回転
させて可塑化材料を可塑化する可塑化機構と、該可塑化
機構で可塑化されて可塑化シリンダの先端から射出シリ
ンダの計量室に送り込まれた可塑化材料を、射出シリン
ダに挿入されたプランジャの射出駆動手段による射出移
動でノズルから射出する射出機構とを備えたプリプラ式
射出成形機において、上記可塑化シリンダの先端部の内
面に弁座を設けるとともに、上記スクリュの先端部に、
スクリュの後退移動によって上記弁座に密接させられる
逆止弁を設け、上記スクリュに、可塑化作動時に前進移
動したスクリュを可塑化作動の終了時に後退移動させて
弁座に逆止弁を密接させるばねを付設した構成とした。
【０００７】この手段によれば、スクリュの可塑化作動
が終了すると、それまで可塑化材料の圧力で前進させら
れて弁座から逆止弁を離していたスクリュがばねの作用
によって自動的に後退移動し、逆止弁を弁座に密接させ
るので、射出機構の射出作動時の可塑化材料の逆流が防
止される。このように、スクリュの後退移動はばねによ
るので、高価で大型の油圧シリンダとその油圧配管及び
制御手段が不要である。
が終了すると、それまで可塑化材料の圧力で前進させら
れて弁座から逆止弁を離していたスクリュがばねの作用
によって自動的に後退移動し、逆止弁を弁座に密接させ
るので、射出機構の射出作動時の可塑化材料の逆流が防
止される。このように、スクリュの後退移動はばねによ
るので、高価で大型の油圧シリンダとその油圧配管及び
制御手段が不要である。
【０００８】弁座と逆止弁は着脱自在とする（請求項
４、５）ことが好ましい。また、ばねを、可塑化シリン
ダの後端とスクリュの後端との間に、弾力調整部材及び
ボールベアリングと一緒にスクリュの軸方向に並べて設
けた構成とすることが好ましい。このようにした場合
は、弾力調整部材によってばねの弾力をスクリュの必要
とする後退移動力、或いは可塑化作動中の逆止弁の前進
移動力に適合させることができる。ボールベアリング
は、スクリュの回転力が可塑化シリンダに伝わって抵抗
となるのを防止する。ばね等の配列は、一般には、可塑
化シリンダの後端からスクリュの後端に向かって、弾力
調整部材、ばね、ボールベアリングの順であるが、他の
どのような配列、例えば、弾力調整部材とボールベアリ
ングが互いに隣接しているような配列や、場合によって
は上記の逆の配列であってもよい。弾力調整部材に、可
塑化作動時のスクリュの前進移動を所定位置で停止させ
るストッパを兼ねさせることもできる。
４、５）ことが好ましい。また、ばねを、可塑化シリン
ダの後端とスクリュの後端との間に、弾力調整部材及び
ボールベアリングと一緒にスクリュの軸方向に並べて設
けた構成とすることが好ましい。このようにした場合
は、弾力調整部材によってばねの弾力をスクリュの必要
とする後退移動力、或いは可塑化作動中の逆止弁の前進
移動力に適合させることができる。ボールベアリング
は、スクリュの回転力が可塑化シリンダに伝わって抵抗
となるのを防止する。ばね等の配列は、一般には、可塑
化シリンダの後端からスクリュの後端に向かって、弾力
調整部材、ばね、ボールベアリングの順であるが、他の
どのような配列、例えば、弾力調整部材とボールベアリ
ングが互いに隣接しているような配列や、場合によって
は上記の逆の配列であってもよい。弾力調整部材に、可
塑化作動時のスクリュの前進移動を所定位置で停止させ
るストッパを兼ねさせることもできる。
【０００９】回転駆動手段としては、油圧モータやサー
ボモータ等の電気モータが用いられ、また射出駆動手段
としては、油圧シリンダを一般に用いるが、モータに、
該モータの回転を直線運動に変えるボールねじ機構を組
み合わせたものであってもよい。ばねにはコイルばねの
ほか皿ばね等を用いることができる。
ボモータ等の電気モータが用いられ、また射出駆動手段
としては、油圧シリンダを一般に用いるが、モータに、
該モータの回転を直線運動に変えるボールねじ機構を組
み合わせたものであってもよい。ばねにはコイルばねの
ほか皿ばね等を用いることができる。
【００１０】上記構成の逆流防止装置は、可塑化シリン
ダと射出シリンダが互いに並設され、可塑化シリンダの
先端に射出シリンダの計量室が連絡管で連絡されたプリ
プラ式射出成形機（請求項２）や、スクリュに射出シリ
ンダが形成されたプリプラ式射出成形機（請求項３）に
適用することができる。
ダと射出シリンダが互いに並設され、可塑化シリンダの
先端に射出シリンダの計量室が連絡管で連絡されたプリ
プラ式射出成形機（請求項２）や、スクリュに射出シリ
ンダが形成されたプリプラ式射出成形機（請求項３）に
適用することができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。図１と図２は本発明の第１の実施の形態を
示すもので、弁座１ｃは可塑化シリンダ１に一体に形成
されている。スクリュ２は軸部２ａを有し、その軸部２
ａを外に露出させて可塑化シリンダ１に挿入されてい
る。そして、軸部２ａにはプーリ２１が取り付けられ、
このプーリ２１と油圧モータ（回転駆動手段）３のプー
リ２２にはエンドレスのタイミングベルト２３が巻き掛
けられていて、油圧モータ３の回転をスクリュ２に伝達
するようになっている。
て説明する。図１と図２は本発明の第１の実施の形態を
示すもので、弁座１ｃは可塑化シリンダ１に一体に形成
されている。スクリュ２は軸部２ａを有し、その軸部２
ａを外に露出させて可塑化シリンダ１に挿入されてい
る。そして、軸部２ａにはプーリ２１が取り付けられ、
このプーリ２１と油圧モータ（回転駆動手段）３のプー
リ２２にはエンドレスのタイミングベルト２３が巻き掛
けられていて、油圧モータ３の回転をスクリュ２に伝達
するようになっている。
【００１２】符号２５はコイルばねである。コイルばね
２５は、可塑化シリンダ１とプーリ２１との間にスクリ
ュ２の軸部２ａに遊嵌して設けられ、該コイルばね２５
の一端と可塑化シリンダ１の後端面との間にストッパ２
６が介装されるとともに、コイルばね２５の他端とプー
リ２１との間にボールベアリング２７が介装されてい
る。
２５は、可塑化シリンダ１とプーリ２１との間にスクリ
ュ２の軸部２ａに遊嵌して設けられ、該コイルばね２５
の一端と可塑化シリンダ１の後端面との間にストッパ２
６が介装されるとともに、コイルばね２５の他端とプー
リ２１との間にボールベアリング２７が介装されてい
る。
【００１３】コイルばね２５は、油圧モータ３でスクリ
ュ２を回転させて可塑化材料を可塑化する可塑化機構５
の可塑化作動時に、可塑化材料の圧力を逆止弁１５の後
面（図１で右側の面）に受けて図１で左方向に前進移動
させられたスクリュ２を、可塑化機構５の可塑化作動の
終了時に後退移動させて逆止弁１５を弁座１ｃに図２の
ように密接させるものである。
ュ２を回転させて可塑化材料を可塑化する可塑化機構５
の可塑化作動時に、可塑化材料の圧力を逆止弁１５の後
面（図１で右側の面）に受けて図１で左方向に前進移動
させられたスクリュ２を、可塑化機構５の可塑化作動の
終了時に後退移動させて逆止弁１５を弁座１ｃに図２の
ように密接させるものである。
【００１４】また、ストッパ２６は、可塑化機構５の可
塑化作動時に前述のように前進移動するスクリュ２の軸
部２ａを当接部２６ａに当接させてスクリュ２を所定の
位置で停止させるものであり、可塑化シリンダ１とコイ
ルばね２５の間にあって弾力調整部材としても機能し、
コイルばね２５の弾力をスクリュ２の必要とする後退
力、或いは可塑化機構５の可塑化作動中の可塑化材料に
よるスクリュ２の前進移動力に適合させている。このよ
うにすると構造が簡単になる。ストッパ２６は、通常、
複数の円弧状部材を分割自在にリング状に組み合わせた
構造とされる。このようにすると、可塑化シリンダ１か
らスクリュ２を抜き出さずにストッパ２６を交換するこ
とができるようになり、作業性が向上する。ストッパ２
６は、コイルばね２５の弾力調整機能を必要としなけれ
ば、シリンダヘッド１ａの内面と逆止弁１５との間に設
けることもできる。
塑化作動時に前述のように前進移動するスクリュ２の軸
部２ａを当接部２６ａに当接させてスクリュ２を所定の
位置で停止させるものであり、可塑化シリンダ１とコイ
ルばね２５の間にあって弾力調整部材としても機能し、
コイルばね２５の弾力をスクリュ２の必要とする後退
力、或いは可塑化機構５の可塑化作動中の可塑化材料に
よるスクリュ２の前進移動力に適合させている。このよ
うにすると構造が簡単になる。ストッパ２６は、通常、
複数の円弧状部材を分割自在にリング状に組み合わせた
構造とされる。このようにすると、可塑化シリンダ１か
らスクリュ２を抜き出さずにストッパ２６を交換するこ
とができるようになり、作業性が向上する。ストッパ２
６は、コイルばね２５の弾力調整機能を必要としなけれ
ば、シリンダヘッド１ａの内面と逆止弁１５との間に設
けることもできる。
【００１５】また、ボールベアリング２７は、スクリュ
２の回転がコイルばね２５に伝わってコイルばね２５が
連れ回りするのを防止し、スクリュ２の回転を円滑にす
るものである。なお、上記以外の他の構造は図６及び図
７の従来のプリプラ式射出成形機と同一であるので、同
一の符号を付して詳しい説明は省略する。
２の回転がコイルばね２５に伝わってコイルばね２５が
連れ回りするのを防止し、スクリュ２の回転を円滑にす
るものである。なお、上記以外の他の構造は図６及び図
７の従来のプリプラ式射出成形機と同一であるので、同
一の符号を付して詳しい説明は省略する。
【００１６】次に上記の構成とされたプリプラ式射出成
形機の逆流防止装置の作用を説明する。スクリュ２を油
圧モータ３で回転させると、可塑化シリンダ１内に供給
孔１ｂから供給された可塑化材料は、スクリュ２の回転
で可塑化・混練され、連絡管７を通って射出シリンダ８
の計量室８ａに入りプランジャ９を後退させて計量され
る。この際、スクリュ２は、可塑化材料の移動圧力を逆
止弁１５の後面に受け、コイルばね２５を圧縮して前進
し、その軸部２ａがストッパ２６の当接部２６ａに当接
したところで前進を止める（図１参照）。プランジャ９
が所定の位置まで後退すると計量は終了し、スクリュ２
が回転を停止して可塑化・混練工程は終了する。
形機の逆流防止装置の作用を説明する。スクリュ２を油
圧モータ３で回転させると、可塑化シリンダ１内に供給
孔１ｂから供給された可塑化材料は、スクリュ２の回転
で可塑化・混練され、連絡管７を通って射出シリンダ８
の計量室８ａに入りプランジャ９を後退させて計量され
る。この際、スクリュ２は、可塑化材料の移動圧力を逆
止弁１５の後面に受け、コイルばね２５を圧縮して前進
し、その軸部２ａがストッパ２６の当接部２６ａに当接
したところで前進を止める（図１参照）。プランジャ９
が所定の位置まで後退すると計量は終了し、スクリュ２
が回転を停止して可塑化・混練工程は終了する。
【００１７】スクリュ２が回転を停止すると、可塑化材
料の移動圧力が逆止弁１５にかからなくなるので、スク
リュ２はコイルばね２５の作用で直ちに後退し、弁座１
ｃに逆止弁１５を密接させる（図２参照）。図２の状態
から射出工程（保圧工程も含む）に移る。射出工程で
は、油圧シリンダ１０の伸長作動でプランジャ９が前進
して計量室８ａ内の可塑化材料をノズル１１から金型の
キャビティに射出する。この際、可塑化材料の射出圧力
が逆止弁１５の前面（図１と図２で左側の面）に加わ
る。
料の移動圧力が逆止弁１５にかからなくなるので、スク
リュ２はコイルばね２５の作用で直ちに後退し、弁座１
ｃに逆止弁１５を密接させる（図２参照）。図２の状態
から射出工程（保圧工程も含む）に移る。射出工程で
は、油圧シリンダ１０の伸長作動でプランジャ９が前進
して計量室８ａ内の可塑化材料をノズル１１から金型の
キャビティに射出する。この際、可塑化材料の射出圧力
が逆止弁１５の前面（図１と図２で左側の面）に加わ
る。
【００１８】射出時に、逆止弁１５が弁座１ｃに押し付
けられる力Ｆは次の（１）式によって表される。 Ｆ＝ＦS＋Ｐ・Ｓ …（１） 但し ＦS：コイルばね２５の力 Ｐ：射出圧力 Ｓ：逆止弁１５の軸方向受圧面積（先端部） ここで射出圧力Ｐは大きいので、押付力Ｆは大となり、
可塑化材料の可塑化シリンダ１側への逆流が効果的に防
止される。
けられる力Ｆは次の（１）式によって表される。 Ｆ＝ＦS＋Ｐ・Ｓ …（１） 但し ＦS：コイルばね２５の力 Ｐ：射出圧力 Ｓ：逆止弁１５の軸方向受圧面積（先端部） ここで射出圧力Ｐは大きいので、押付力Ｆは大となり、
可塑化材料の可塑化シリンダ１側への逆流が効果的に防
止される。
【００１９】射出工程が終了して停止状態になると、射
出側流路内の射出圧力は無くなるが、コイルばね２５が
弁座１ｃに逆止弁１５を押し付けているので、逆流防止
状態がそのまま継続する。次いで、前述の可塑化・混練
工程が再開して、次の成形サイクルに移る。なお、スト
ッパ２６の厚さｔ（図１）が大きいと、コイルばね２５
のばね力Ｆ Sが大きくなり、また厚さｔが小さいとばね
力ＦSが小さくなるので、必要があれば、ストッパ２６
を厚さｔの異なる物に交換することにより、可塑化・混
練工程中の逆止弁１５の開く力等を調整する。
出側流路内の射出圧力は無くなるが、コイルばね２５が
弁座１ｃに逆止弁１５を押し付けているので、逆流防止
状態がそのまま継続する。次いで、前述の可塑化・混練
工程が再開して、次の成形サイクルに移る。なお、スト
ッパ２６の厚さｔ（図１）が大きいと、コイルばね２５
のばね力Ｆ Sが大きくなり、また厚さｔが小さいとばね
力ＦSが小さくなるので、必要があれば、ストッパ２６
を厚さｔの異なる物に交換することにより、可塑化・混
練工程中の逆止弁１５の開く力等を調整する。
【００２０】図３と図４は第２の実施の形態を示すもの
で、スクリュ２に射出シリンダ８が形成され、スクリュ
２と射出シリンダ８が同体になっている。したがって、
この実施の形態においては、プリプラ式射出成形機が小
型化されるとともに、図１の連絡管７が不要でその分構
造が簡単になる。他の構造と作用は図１のプリプラ式射
出成形機の逆流防止装置と同じである。
で、スクリュ２に射出シリンダ８が形成され、スクリュ
２と射出シリンダ８が同体になっている。したがって、
この実施の形態においては、プリプラ式射出成形機が小
型化されるとともに、図１の連絡管７が不要でその分構
造が簡単になる。他の構造と作用は図１のプリプラ式射
出成形機の逆流防止装置と同じである。
【００２１】図５に示される第３の実施の形態では、弁
座３０が可塑化シリンダ１に着脱自在に取り付けられ、
また逆止弁３１はスクリュ２のヘッド２ｂに着脱自在に
取り付けられている。ヘッド２ｂはスクリュ２に螺着さ
れており、スクリュ２から取り外すことができる。した
がってこの実施の形態においては、弁座３０や逆止弁３
１が長期の使用で摩耗したり損傷したような場合に、新
しい物に簡単に交換することができる。この実施の形態
と同様に第２の実施の形態でも弁座と逆止弁を着脱自在
に構成することができる。この実施の形態においても、
他の構造と作用は図１のプリプラ式射出成形機の逆流防
止装置と同じである。
座３０が可塑化シリンダ１に着脱自在に取り付けられ、
また逆止弁３１はスクリュ２のヘッド２ｂに着脱自在に
取り付けられている。ヘッド２ｂはスクリュ２に螺着さ
れており、スクリュ２から取り外すことができる。した
がってこの実施の形態においては、弁座３０や逆止弁３
１が長期の使用で摩耗したり損傷したような場合に、新
しい物に簡単に交換することができる。この実施の形態
と同様に第２の実施の形態でも弁座と逆止弁を着脱自在
に構成することができる。この実施の形態においても、
他の構造と作用は図１のプリプラ式射出成形機の逆流防
止装置と同じである。
【００２２】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、次のような効果を奏する。
施され、次のような効果を奏する。
【００２３】スクリュをばねで後退移動させて弁座に逆
止弁を密接させ、射出工程時の可塑化材料の逆流を防止
する構成とされているので、油圧シリンダでスクリュを
後退移動させるものと違って、高価で大型の油圧シリン
ダとその油圧配管及び制御手段が不要で、構造が簡単に
なり、コストを低減することができる。
止弁を密接させ、射出工程時の可塑化材料の逆流を防止
する構成とされているので、油圧シリンダでスクリュを
後退移動させるものと違って、高価で大型の油圧シリン
ダとその油圧配管及び制御手段が不要で、構造が簡単に
なり、コストを低減することができる。
【００２４】また、弁座や逆止弁を着脱自在にすると、
それらが長年月の使用で摩耗したり損傷したりしたよう
な場合、新しいものに交換することが容易で、作業性が
向上する。
それらが長年月の使用で摩耗したり損傷したりしたよう
な場合、新しいものに交換することが容易で、作業性が
向上する。
【００２５】また、ばねを、可塑化シリンダの後端とス
クリュの後端との間に、弾力調整部材及びボールベアリ
ングと一緒にスクリュの軸方向に並べて設けた場合は、
弾性調整部材によってばねの弾力をスクリュの必要とす
る後退移動力や可塑化作動中の可塑化材料によるスクリ
ュの前進移動力に適合させて、作動を円滑にすることが
できる。また、ボールベアリングは、スクリュの回転時
における可塑化シリンダ側の抵抗を排除するので、この
点でも作動が円滑になる。
クリュの後端との間に、弾力調整部材及びボールベアリ
ングと一緒にスクリュの軸方向に並べて設けた場合は、
弾性調整部材によってばねの弾力をスクリュの必要とす
る後退移動力や可塑化作動中の可塑化材料によるスクリ
ュの前進移動力に適合させて、作動を円滑にすることが
できる。また、ボールベアリングは、スクリュの回転時
における可塑化シリンダ側の抵抗を排除するので、この
点でも作動が円滑になる。
【図１】 本発明の実施の形態を示す可塑化・混練工程
での断面図である。
での断面図である。
【図２】 同じく、射出工程での断面図である。
【図３】 本発明の第２の実施の形態を示す可塑化・混
練工程での断面図である。
練工程での断面図である。
【図４】 同じく、射出工程での断面図である。
【図５】 本発明の第３の実施の形態を示す射出工程で
の断面図である。
の断面図である。
【図６】 従来のプリプラ式射出成形機の逆流防止装置
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図７】 図６の要部の拡大断面図である。
１ 可塑化シリンダ １ｃ、３０ 弁座 ２ スクリュ ３ 油圧モータ
（回転駆動手段） ５ 可塑化機構 ７ 連絡管 ８ 射出シリンダ ８ａ 計量室 ９ プランジャ １０ 油圧シリン
ダ（射出駆動手段） １２ 射出機構 １５、３１ 逆止
弁 ２５ コイルばね ２６ ストッパ
（弾力調整部材） ２７ ボールベアリング
（回転駆動手段） ５ 可塑化機構 ７ 連絡管 ８ 射出シリンダ ８ａ 計量室 ９ プランジャ １０ 油圧シリン
ダ（射出駆動手段） １２ 射出機構 １５、３１ 逆止
弁 ２５ コイルばね ２６ ストッパ
（弾力調整部材） ２７ ボールベアリング
Claims (6)
- 【請求項１】 可塑化シリンダに挿入されたスクリュを
回転駆動手段で回転させて可塑化材料を可塑化する可塑
化機構と、該可塑化機構で可塑化されて可塑化シリンダ
の先端から射出シリンダの計量室に送り込まれた可塑化
材料を、射出シリンダに挿入されたプランジャの射出駆
動手段による射出移動でノズルから射出する射出機構と
を備えたプリプラ式射出成形機において、 上記可塑化シリンダの先端部の内面に弁座が設けられる
とともに、 上記スクリュの先端部に、スクリュの後退移動によって
上記弁座に密接させられる逆止弁が設けられ、 上記スクリュには、可塑化作動時に前進移動したスクリ
ュを可塑化作動の終了時に後退移動させて弁座に逆止弁
を密接させるばねが付設されたことを特徴とするプリプ
ラ式射出成形機の逆流防止装置。 - 【請求項２】 可塑化シリンダと射出シリンダは互いに
並設され、 可塑化シリンダの先端に射出シリンダの計量室が連絡管
で連絡されたことを特徴とする請求項１記載のプリプラ
式射出成形機の逆流防止装置。 - 【請求項３】 スクリュに射出シリンダが形成されたこ
とを特徴とする請求項１記載のプリプラ式射出成形機の
逆流防止装置。 - 【請求項４】 弁座は可塑化シリンダに着脱自在に取り
付けられたことを特徴とする請求項１ないし３のいずれ
かに記載のプリプラ式射出成形機の逆流防止装置。 - 【請求項５】 逆止弁は、スクリュに設けられたスクリ
ュヘッドに着脱自在に取り付けられたことを特徴とする
請求項１ないし４のいずれかに記載のプリプラ式射出成
形機の逆流防止装置。 - 【請求項６】 ばねは、可塑化シリンダの後端とスクリ
ュの後端との間に、弾力調整部材及びボールベアリング
と一緒にスクリュの軸方向に並べて設けられたことを特
徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載のプリプラ
式射出成形機の逆流防止装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6155997A JPH10249897A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | プリプラ式射出成形機の逆流防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6155997A JPH10249897A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | プリプラ式射出成形機の逆流防止装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10249897A true JPH10249897A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13174601
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6155997A Pending JPH10249897A (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | プリプラ式射出成形機の逆流防止装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10249897A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101297167B1 (ko) * | 2012-01-03 | 2013-08-21 | 김영진 | 사출성형기용 노즐개폐장치 |
| CN111595539A (zh) * | 2020-04-26 | 2020-08-28 | 深圳市特种设备安全检验研究院 | 安全阀弹簧刚度判定方法及终端 |
-
1997
- 1997-03-14 JP JP6155997A patent/JPH10249897A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101297167B1 (ko) * | 2012-01-03 | 2013-08-21 | 김영진 | 사출성형기용 노즐개폐장치 |
| CN111595539A (zh) * | 2020-04-26 | 2020-08-28 | 深圳市特种设备安全检验研究院 | 安全阀弹簧刚度判定方法及终端 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011002 |