JPH09174427A - 三次元微傾斜装置 - Google Patents

三次元微傾斜装置

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JPH09174427A
JPH09174427A JP33541195A JP33541195A JPH09174427A JP H09174427 A JPH09174427 A JP H09174427A JP 33541195 A JP33541195 A JP 33541195A JP 33541195 A JP33541195 A JP 33541195A JP H09174427 A JPH09174427 A JP H09174427A
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inclined plate
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Masahide Katsuki
雅英 勝木
Katsutoshi Tanaka
克敏 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削、研削、ラップ、ポリッシュ加工におい
て必要とする仕上げ平面位置を得るために、ワークの取
付面に微細傾斜、平行移動を与えてワークの姿勢、高さ
位置を簡単、かつ確実に再現性よく三次元的に調整する
こと。 【解決手段】 基準板43の中央部周りの3箇所におい
て各々基準板43と傾斜板47とを3個の平行板ばね手
段53、55、57によって相互に接続する。この平行
板ばね手段は基準板43と傾斜板47とのずれ移動を禁
止して基準板43に対する傾斜板47の傾斜方向に弾性
を有している。基準板43の中央部周りの3箇所におい
て各々基準板43と傾斜板47とに挟まれて基準板43
と傾斜板47の間隙量を増減する高構成構造の3個の間
隙量増減手段67、69、71と77、79、81を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、三次元微傾斜装
置に関し、特にラッピンクなどの高精度加工においてワ
ークを保持する三次元微傾斜装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平面ラップ盤においては、ワークを柔構
造で保持した状態で、ワークをラップ定盤の盤面に押し
付けてその盤面とワークとの間に存在する浮遊砥粒によ
って平面研磨を行うから、研磨面は加工前の平均的平面
に倣って表面平滑度を高められるものの、その研磨仕上
がり面の角度姿勢(位置精度)は修正されない。
【0003】このため、平面ラップ盤では、例えば磁気
ヘッド用ウエハなどのラップ加工において、ウエハの中
間位置に生成された複数の基準位置から精度よく平行に
ラップ加工すること、即ち理想平面を得ることは不可能
である。
【0004】特殊な例として、錘や空油圧による加圧を
基準点に合わせて偏荷重とし、研磨面の研磨仕上げ指定
平面に対する傾きを排除することが行われている。
【0005】また、これ以外に、切削、研削、ラップ、
ポリッシュ加工によってワークの加工面を目標位置平面
に仕上げる場合、その加工面を単に加工基準面とせず、
目標位置平面を考慮した基準ブロック、ねじ調整機構、
二次元傾斜台などを使用して加工面の角度姿勢を目標位
置平面に合ったものにすることが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】錘や空油圧による加圧
を基準点に合わせて偏荷重として研磨面の研磨仕上げ指
定平面に対する傾きを排除する作業は、試行錯誤的作業
になり、経験的な勘に頼ることなり、確実性に欠け、作
業能率が悪い。
【0007】基準ブロック、ねじ調整機構、二次元傾斜
台などでは、加工面の角度姿勢を目標位置平面に合った
ものにする作業も手動操作に負うところが多く、従来は
何れの場合も、再現精度に問題があり、多量生産には不
向きであり、またこの調整を自動化することが難しい。
また基準ブロック、ねじ調整機構、二次元傾斜台などで
は加工面の角度姿勢を目標位置平面に合わせてその加工
面を平行移動させて加工面の高さ調整するすることがで
きない。
【0008】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、切削、研削、ラップ、ポリッシュ
加工において必要とする仕上げ平面位置を得るために、
ワークの取付面に微細傾斜、平行移動を与えてワークの
姿勢、高さ位置を簡単、かつ確実に再現性よく調整で
き、しかも自動化が可能な三次元微傾斜装置を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明の請求項1による三次元微傾斜装置は、
基準板と、傾斜板と、前記基準板の中央部周りの3箇所
において各々前記基準板と前記傾斜板とを相互に接続
し、前記基準板と前記傾斜板とのずれ移動を禁止して前
記基準板に対する前記傾斜板の傾斜方向に弾性を有する
3個の平行板ばね手段と、前記基準板の中央部周りの3
箇所において各々前記基準板と前記傾斜板とに挟まれて
前記基準板と前記傾斜板の間隙量を増減する高剛性構造
の3個の間隙量増減手段とを有している。
【0010】この発明による三次元微傾斜装置では、3
個の平行板ばね手段により傾斜板が基準板に対して全方
向に傾斜可能に接続され、3個の間隙量増減手段により
基準板の中央部周りの3箇所において各々基準板と傾斜
板の間隙量が増減されることにより傾斜板が基準板に対
して微傾斜し、また3個の間隙量増減手段が全て同等に
操作されることにより傾斜板が平行移動し、傾斜板の高
さ位置が微調整される。
【0011】また上述の目的を達成するために、この発
明の請求項2による三次元微傾斜装置は、請求項1に記
載の三次元微傾斜装置において、前記間隙量増減手段
が、前記基準板に移動可能に設けられた楔部材と、前記
傾斜板に定位置保持されて前記楔部材と係合する鋼球と
により構成されていることを特徴としている。
【0012】この発明による三次元微傾斜装置では、楔
部材が基準板に対して移動可能することにより、傾斜板
に定位置保持されている鋼球との係合関係によって楔部
材の移動量に応じて基準板と傾斜板の間隙量が微細増減
され、傾斜板の傾斜度、高さ位置が微調整される。
【0013】また上述の目的を達成するために、この発
明の請求項3による三次元微傾斜装置は、請求項2に記
載の三次元微傾斜装置において、前記楔部材が前記基準
板に線形移動可能に設けられ、前記基準板に回転可能に
設けられた送りねじ軸と螺合し、前記送りねじ軸の回転
により前記楔部材を線形移動することを特徴としてい
る。
【0014】この発明による三次元微傾斜装置では、送
りねじ軸の回転により楔部材が基準板に対して線形移動
することにより、送りねじ軸の回転量に応じて基準板と
傾斜板の間隙量が定量的に微細増減され、傾斜板の傾斜
度、高さ位置が微調整される。
【0015】また上述の目的を達成するために、この発
明の請求項4による三次元微傾斜装置は、請求項1〜3
の何れかに記載の三次元微傾斜装置において、前記平行
板ばね部材は各々前記基準板の中心点周りに互いに12
0度の回転角をもって等間隔に配置され、前記間隙量増
減手段は各々前記基準板の中心点周りに前記平行板ばね
部材とは60度の回転変位して互いに120度の回転角
をもって等間隔に配置されていることを特徴としてい
る。
【0016】この発明による三次元微傾斜装置では、基
準板の中心点周りにに等間隔をおいて配置された3個の
平行板ばね手段により傾斜板が基準板に対して全方向に
傾斜可能に接続され、互いに隣接する二つの平行板ばね
手段間の中間部で、基準板の中心点周りに等間隔をおい
て配置された3個の間隙量増減手段により基準板の中心
点周りの3箇所において各々基準板と傾斜板の間隙量が
増減されることにより傾斜板が基準板に対して全方向に
微傾斜し、また高さ位置が微調整される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面を用いて詳細に説明する。
【0018】図1はこの発明による三次元微傾斜装置が
使用されて好適な研磨装置の一つの実施の形態を示して
いる。
【0019】研磨装置は高剛性基台としてベッド1を有
し、ベッド1上に高剛性構造体によるコラム3が固定さ
れている。
【0020】ベッド1上には垂直(鉛直)軸線周りに回
転可能な回転テーブル5を有するラップ定盤用回転テー
ブル装置7が取り付けられている。ベッド1の側部には
テーブル駆動モータ9が取り付けられており、テーブル
駆動モータ9はベルト式伝動機構11によって回転テー
ブル5を自身の中心軸線周りに回転駆動する。
【0021】回転テーブル5上にはラップ定盤13が固
定装着されている。ラップ定盤13は上面部に円環状の
盤面15を有し、この盤面15上に浮遊砥粒を与えられ
る。
【0022】ラップ定盤用回転テーブル装置7の下底部
にはラップ定盤13に冷却液を供給されるためのラップ
定盤冷却液用回転継手17が接続されている。
【0023】コラム3には上下方向のリニアガイド部1
9が形成されており、リニアガイド部19に高剛性構造
体による主軸支持スライダ21が上下方向、即ちラップ
定盤13との対向面方向に移動可能に剛性接続されてい
る。主軸支持スライダ21には上下方向に主軸ヘッド2
3が取り付けられており、主軸ヘッド23にはラップ定
盤13の盤面15に垂直な軸線廻り、即ち鉛直軸線周り
に回転可能なワーク主軸25とワーク主軸25を回転駆
動する主軸モータ27とが設けられている。
【0024】コラム3には上下方向に延在する送りねじ
軸29が回転可能に設けられており、送りねじ軸29に
は主軸支持スライダ21に固定された送りナット31が
螺合している。送りねじ軸29は、所要の剛性を備え、
コラム3に取り付けられた切り込み加圧サーボモータ3
3によって回転駆動され、主軸支持スライダ21をラッ
プ定盤13との対向面方向に剛固に駆動加圧する。
【0025】主軸支持スライダ21に対する主軸ヘッド
23の取付部には加工圧検出器35が設けられている。
加工圧検出器35は、圧電素子によるロードセル等によ
り構成され、ワーク主軸25に作用する軸線方向の加工
圧を定量的に検出し、加工圧検出信号を切り込み加圧サ
ーボモータ33のサーボ制御装置37に入力する。
【0026】サーボ制御装置37は、加工圧検出器35
により検出される加工圧をフィードバック補償値として
加圧サーボモータ33による主軸支持スライダ21の加
圧量が制御目標値に保たれるように定値制御を行い、定
圧加圧制御手段をなす。
【0027】ワーク主軸25の先端部にはワーク取付治
具として三次元微傾斜装置39が取り付けられている。
【0028】三次元微傾斜装置39は、図2、図3に示
されているように、ボルト41によってワーク主軸25
の先端面に固定された円盤状の基準板43と、基準板4
3の下方部にあって基準板43の中心部に設けられた中
心軸部45に嵌合して嵌合遊びにより全方向に微傾斜可
能な傾斜板47とを有している。傾斜板47の最大傾斜
可能角度は、研磨装置での使用では、数100秒〜1度
程度であってよい。
【0029】基準板43と傾斜板47との間には中心軸
線周りの3箇所において各々、一端をボルト49によっ
て基準板43に固定され、他端をボルト51によって傾
斜板47に固定された平行板ばね部材53、55、57
が設けられている。
【0030】平行板ばね部材53、55、57は、周方
向に互いに隣接するもの同士で基準板43の中心軸線周
りに互いに120度の回転角をもって等間隔に配置され
て各々基準板43の径方向に延在しており、所定幅寸法
tを有していることにより、傾斜板47が基準板43に
対して相対回転変位、即ち捩れること(ずれ移動)を禁
止し、中間部に上下方向の薄肉部59を有していること
により略上下方向の曲げに対して所要のばね性を示し、
換言すれば基準板43に対する傾斜板47の傾斜方向に
所要のばね性を示し、互いに共働して傾斜板47を基準
板43に対してフローティング状態でほぼ平行姿勢に保
持している。
【0031】基準板43の中心軸線周りの3箇所で平行
板ばね部材53、55、57とは各々60度回転変位し
た位置には各々ブラケット60によって傾斜調整ねじ軸
61、63、65が各々回転可能に設けられている。傾
斜調整ねじ軸61、63、65は基準板43の中心軸線
周りに互いに120度の回転角をもって等間隔に配置さ
れ、各々中心軸部45を隔てて平行板ばね部材53、5
5、57と一直線上に径方向に延在しており、この傾斜
調整ねじ軸61、63、65の各々には楔ブロック6
7、69、71が螺合している。
【0032】楔ブロック67、69、71は各々傾斜板
47との対向面側に傾斜面73を有し、傾斜調整ねじ軸
61、63、65の回転によって径方向に直線移動す
る。各楔ブロック67、69、71の傾斜面73には傾
斜板47の中心軸線周りの3箇所に形成された円錐形ポ
ケット75の各々に係合している鋼球77、79、81
が係合している。楔ブロック67、69、71と傾斜板
47と鋼球77、79、81とは各々、平行板ばね部材
53、55、57のばね力により互いに押し付けられ、
所要の予荷重を与えられている。鋼球77、79、81
は円錐形ポケット75に係合していることによって傾斜
板47に定位置保持され、楔ブロック67と鋼球77、
楔ブロック69と鋼球79、楔ブロック71と鋼球81
が各々間隙増減手段をなしている。
【0033】傾斜調整ねじ軸61、63、65の外側端
部には各々歯車83が取り付けられている。コラム3に
は水平方向のリニアガイド部86を有するマウント部材
85が固定されており、リニアガイド部86にはスライ
ダ87が水平方向に移動可能に設けられている。スライ
ダ87には傾斜調整サーボモータ89が取り付けられて
おり、傾斜調整サーボモータ89の回転出力軸91に駆
動歯車93が取り付けられている。
【0034】マウント部材85には、主軸支持スライダ
21が最上昇位置に位置している状態で、駆動歯車93
が傾斜調整ねじ軸61、63、65の一つの歯車83と
噛合する噛合位置と、これより後退して歯車83と噛合
より離間する離間位置との間にスライダ87を往復動す
る流体圧シリンダ装置95が設けられている。
【0035】三次元微傾斜装置39の傾斜調整ねじ軸6
1、63、65の歯車83は各々、主軸モータ27によ
ってワーク主軸25が分割回転駆動されることにより、
駆動歯車93との噛合位置に選択的に位置することがで
き、主軸支持スライダ21が最上昇位置に位置している
状態で、スライダ87が流体圧シリンダ装置95によっ
て噛合位置に移動することにより、あるいはスライダ8
7が噛合位置に位置している状態で、主軸支持スライダ
21が最上昇位置に移動することにより、駆動歯車93
が傾斜調整ねじ軸61、63、65の何れか一つの歯車
83と噛合する。
【0036】三次元微傾斜装置39の下底面部(ワーク
取付面)97には真空チャック用吸引ポート99が開口
している。真空チャック用吸引ポート99は、三次元微
傾斜装置47、基準板43に形成された負圧通路10
1、103によりワーク主軸25の負圧通路105と連
通し、図示されていない真空ポンプより負圧を与えら
れ、下底面部97にワークW(図1参照)を吸着保持す
る。
【0037】次に三次元微傾斜装置39によるワークW
の取付姿勢の調整手順について説明する。ワークWの取
付姿勢の調整に際しては、まず主軸支持スライダ21を
最上昇位置に位置させ、主軸モータ27によってワーク
主軸25を分割回転駆動し、傾斜調整ねじ軸61、6
3、65の何れか一つの歯車83を噛合位置に位置させ
る。次に流体圧シリンダ装置95によってスライダ87
を前進移動させて噛合位置に位置させることにより、駆
動歯車93が傾斜調整ねじ軸61、63、65の何れか
一つの歯車83に噛合する。
【0038】この状態で、傾斜調整サーボモータ89を
回転駆動することにより、駆動歯車93によって噛合状
態にある歯車83、例えば傾斜調整ねじ軸61の歯車8
3を回転駆動する。これにより傾斜調整ねじ軸61が回
転し、楔ブロック67が基準板43の径方向へ線形移動
する。楔ブロック67の線形移動が図2にて右方である
とすると、楔ブロック67の傾斜面73と鋼球77との
係合関係により傾斜面73の傾斜勾配に従って傾斜板4
7が平行板ばね部材53のばね力に抗して図2にて左下
がりに微傾斜する。
【0039】例えば、楔ブロック67の傾斜面73の傾
斜角が1/100、傾斜調整ねじ軸61のねじピッチが
0.25mm、鋼球77の配置半径が40mmとする、
傾斜調整ねじ軸61の1回転による楔ブロック67の移
動量は0.25mmで、鋼球77の上下方向の変位量は
0.025mmとなる。他の二つの楔ブロック69、7
1が固定されていると、この場合の傾斜角はarcta
n 0.025/60=略83秒と、極めて微少な傾斜
角調整が行われることになる。
【0040】このことは、他の二つの楔ブロック69、
71においても同じであり、傾斜調整ねじ軸61、6
3、65の各々によって楔ブロック67、69、71の
配置位置が調整されることにより、傾斜板47は全ての
方向について極めて微少な傾斜角調整を行われ、この傾
斜角調整により三次元微傾斜装置39の下底面部97は
任意の傾斜方向、傾斜角による傾斜面を呈する。従って
傾斜板47の傾斜姿勢は傾斜調整ねじ軸61、63、6
5の各々回転量およびその組み合わせにより再現性よく
正確に決まる。
【0041】また、傾斜調整ねじ軸61、63、65が
全て同一量だけ回転されると、微傾斜ヘッド39の下底
面部97は、任意の傾斜方向、傾斜角による傾斜面を呈
した状態で上下方向に平行移動し、高さ位置を微調整さ
れる。この高さ位置は微傾斜ヘッド39の下底面部97
を水平面にした状態でも有効である。
【0042】傾斜板47の下底面97には真空チャック
用吸引ポート99の負圧によってワークWが吸着保持さ
れる。
【0043】この傾斜板47の微傾斜姿勢は、中心軸線
周りの3箇所にて基準板43との間に剛体である楔ブロ
ック67、69、71と傾斜板47と鋼球77、79、
81が挟まれ、これらが平行板ばね部材53、55、5
7のばね力によって相互に押し付けられていることによ
り、全くがた付きを生じることなく高剛性をもって剛固
に維持される。
【0044】従って、傾斜板47の下底面97に吸着保
持されているワークWは傾斜板47の微傾斜に従った傾
斜姿勢および高さ位置をもってワーク主軸25より剛固
に保持されることになる。
【0045】上述の3個の楔ブロック67、69、71
の移動のための傾斜調整ねじ軸61、63、65の回転
量は、NC装置によるNCプログラムの実行によって各
傾斜調整ねじ軸61、63、65の回転量の指令値が傾
斜調整サーボモータ89の図示されていないサーボ制御
装置に与えられることにより決めることができ、この制
御により傾斜板47の傾斜調整、高さ位置調整を自動化
することができる。
【0046】ワークWの研磨に際しては、上述のように
傾斜調整された傾斜板47にワークWを吸着保持させ、
ラップ定盤用回転テーブル装置7の回転テーブル5をテ
ーブル駆動モータ9によって高速回転駆動し、主軸モー
タ27によってワーク主軸25を回転させた状態で、切
り込み加圧サーボモータ33によって送りねじ29を回
転させて主軸支持スライダ21を降下させる。
【0047】この主軸支持スライダ21の降下より、ワ
ーク主軸25、三次元微傾斜装置29と共に降下し、ワ
ークWの下底面、即ち研磨面がラップ定盤13の盤面1
5に剛固に押し付けられ、ラッピングによる研磨が行わ
れる。
【0048】このラッピングでは、ワークWが剛構造で
保持されて剛固に加工圧を与えるから、三次元微傾斜装
置29によるワーク主軸25に対するワークWの取付姿
勢(傾斜姿勢)に応じて研磨仕上がり面の角度姿勢が修
正され、基準点から指定された平面が精度よく得られ
る。
【0049】なお、三次元微傾斜装置29の傾斜板47
におけるワークWの保持は真空吸着による以外に面状の
磁気チャックにより行われてもよい。
【0050】またこの発明による三次元微傾斜装置は、
上述のように、ワーク主軸25に取り付けて使用する以
外に、図2に示されている状態とは上下反転させてワー
クを段取り保持するワークパレットなどとしても使用す
ることが可能である。
【0051】以上に於ては、この発明を特定の実施の形
態について詳細に説明したが、この発明は、これに限定
されるものではなく、この発明の範囲内にて種々の実施
の形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明の請求項1による三次元微傾斜装置では、3個の平行
板ばね手段により基準板と傾斜板とが全方向に傾斜可能
に接続され、3個の間隙量増減手段により基準板の中央
部周りの3箇所において各々基準板と傾斜板の間隙量が
増減されることにより傾斜板が基準板に対して微傾斜、
あるいは平行移動するから、傾斜板、即ちワークの取付
面に微細傾斜を与えて、またその高さ位置を微調整し
て、ワークの姿勢、高さ位置を簡単、かつ確実に再現性
よく調整できる。
【0053】この発明の請求項2による三次元微傾斜装
置では、楔部材が基準板に対して移動可能することによ
り、傾斜板に定位置保持されている鋼球との係合関係に
よって楔部材の移動量に応じて基準板と傾斜板の間隙量
が微細増減されるから、ワークの姿勢、高さ位置を極く
微細に調整できる。
【0054】この発明の請求項3による三次元微傾斜装
置では、送りねじ軸の回転により楔部材が基準板に対し
て線形移動することにより、送りねじ軸の回転量に応じ
て基準板と傾斜板の間隙量が定量的に微細増減できるか
ら、ワークの姿勢を極く微細に三次元的に調整できると
共に、NC装置、サーボ制御装置による送りねじ軸の回
転量制御により微傾斜調整、高さ位置調整を自動化する
ことが簡単に可能になる。
【0055】この発明の請求項4による三次元微傾斜装
置では、基準板の中心軸線周りに等間隔をおいて配置さ
れた3個の平行板ばね手段により基準板と傾斜板とが全
方向に傾斜可能に接続され、互いに隣接する二つの平行
板ばね手段間の中間部で、基準板の中心点に等間隔をお
いて配置された3個の間隙量増減手段により基準板の中
心点の3箇所において各々基準板と傾斜板の間隙量が増
減されることにより傾斜板が基準板に対して微傾斜ある
いは平行移動するから、傾斜板、即ちワークの取付面に
微細傾斜を与えてワークの姿勢、高さ位置を簡単、かつ
確実に再現性よく、しかも安定状態で調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による三次元微傾斜装置を使用した研
磨装置の一つの実施の形態を示す側面図である。
【図2】この発明による三次元微傾斜装置の一つの実施
の形態を示す縦断面図である。
【図3】図2の矢印III −III による矢視図(平面図)
である。
【符号の説明】
1 ベッド 3 コラム 5 回転テーブル 7 ラップ定盤用回転テーブル装置 9 テーブル駆動モータ 11 ベルト式伝動機構 13 ラップ定盤 15 盤面 17 ラップ定盤冷却液用回転継手 19 リニアガイド部 21 主軸支持スライダ 23 主軸ヘッド 25 ワーク主軸 27 主軸モータ 29 送りねじ軸 31 送りナット 33 切り込み加圧サーボモータ 35 加工圧検出器 37 サーボ制御装置 39 三次元微傾斜装置 41 ボルト 43 基準板 45 中心軸部 47 傾斜板 49、51 ボルト 53、55、57 平行板ばね部材 59 薄肉部 60 ブラケット 61、63、65 傾斜調整ねじ軸 67、69、71 楔ブロック 73 傾斜面 75 円錐形ポケット 77、79、81 鋼球 83 歯車 85 マウント部材 86 リニアガイド部 87 スライダ 89 傾斜調整サーボモータ 91 回転出力軸 93 駆動歯車 95 流体圧シリンダ装置 97 下底面部 99 真空チャック用吸引ポート 101、103、105 負圧通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準板と、傾斜板と、前記基準板の中央
    部周りの3箇所において各々前記基準板と前記傾斜板と
    を相互に接続し、前記基準板と前記傾斜板とのずれ移動
    を禁止して前記基準板に対する前記傾斜板の傾斜方向に
    弾性を有する3個の平行板ばね手段と、前記基準板の中
    央部周りの3箇所において各々前記基準板と前記傾斜板
    とに挟まれて前記基準板と前記傾斜板の間隙量を増減す
    る高剛性構造の3個の間隙量増減手段とを有しているこ
    とを特徴とする三次元微傾斜装置。
  2. 【請求項2】 前記間隙量増減手段は、前記基準板に移
    動可能に設けられた楔部材と、前記傾斜板に定位置保持
    されて前記楔部材と係合する鋼球とにより構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の三次元微傾斜装
    置。
  3. 【請求項3】 前記楔部材は前記基準板に線形移動可能
    に設けられ、前記基準板に回転可能に設けられた送りね
    じ軸と螺合し、前記送りねじ軸の回転により線形移動す
    ることを特徴とする請求項2に記載の三次元微傾斜装
    置。
  4. 【請求項4】 前記平行板ばね部材は各々前記基準板の
    中心点周りに互いに120度の回転角をもって等間隔に
    配置され、前記間隙量増減手段は各々前記基準板の中心
    点周りに前記平行板ばね部材とは60度の回転変位して
    互いに120度の回転角をもって等間隔に配置されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の三次
    元微傾斜装置。
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