JPH0917319A - 消弧装置 - Google Patents

消弧装置

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JPH0917319A
JPH0917319A JP16220195A JP16220195A JPH0917319A JP H0917319 A JPH0917319 A JP H0917319A JP 16220195 A JP16220195 A JP 16220195A JP 16220195 A JP16220195 A JP 16220195A JP H0917319 A JPH0917319 A JP H0917319A
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Shinji Takayama
晋治 高山
Takehiko Okada
健彦 岡田
Akemi Shiokawa
明実 塩川
Takuya Kagawa
卓也 香川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電路の遮断性能のよい消弧装置の提供。 【構成】 一方の端部に設けた端子部2 、他方の端部か
ら端子部の近傍まで延び先端付近に固定接点6 を設けた
接触部3 、固定接点の両側において湾曲部分を有し一方
の端部と他方の端部間を連結する駆動部4 を有する固定
接触子1 と、可動接点9 を設けた可動接触子8 と、コ字
状の磁性材料製のヨーク10と、ヨークの内面を覆う絶縁
材料製の冷却部材13と、を有した消弧装置において、冷
却部材13に、固定接触子の端子部の転流面2bに当接する
ものであって、固定接触子の長軸に直交する方向の幅
が、固定接点の幅より短く一定の幅で開口するととも
に、端子部の固定接点の側より所定距離だけ延設するス
リット状の開口部13e を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路遮断器等に適用さ
れる消弧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、回路遮断器等の遮断時に発
生するアークを消弧する消弧装置として、特公平1−2
74322号に開示されるものを出願した。このもの
は、図10乃至図12に示すように、固定接触子1 と可動接
触子8 とヨーク10と冷却部材13を有している。
【0003】固定接触子1 は、導電材料製であって、大
略ヘ字状をなし一方の端部にアークが転流する転流面2b
を有する矩形状の端子部2 、他方の端部から中央部を折
り曲げてその先端が端子部2 の近傍まで延び、その先端
付近に固定接点6 を設けた接触部3 、固定接点6 の両側
において、すなわち接触部3 を除く部分であって端子部
2 と他方の端部を連結する駆動部4 を有して形成され
る。この駆動部4 は、全体形状が大略ヘ字状をなすもの
であるため、一種のコイルとなり、アークを駆動する磁
界を発生する。
【0004】可動接触子8 は、固定接点6 と接離する可
動接点9 をその先端部下面に有しており、固定接点6 と
可動接点9 とで接点部を形成している。接点部は、電源
と負荷の間に挿入されるものであって、可動接触子8
は、その電路に過電流が通過したことを検出する過電流
検出回路(図示せず)により駆動され、電路に過電流が
通過すると接点部が開極するようになっている。
【0005】ヨーク10は、磁性材料製で両駆動部4、4 に
またがる形に配設され、対向片10a,10a と連結片10b に
て略U字状をなして、駆動部4 による磁束が各片を通
り、且つ対向片端面から開離した両接点間を通るように
なっている。
【0006】冷却部材13は、加熱されたとき熱分解ガス
を発生する絶縁材料製であって、両接点6,9 間に発生し
たアークに曝されるとともにヨーク10の内面及び固定接
触子1 を覆うように形成される。
【0007】この消弧装置は、次のように動作する。接
点部が閉極状態であるときには、駆動部4 を通過する電
流により駆動部4 の回りには磁界が生じている。ここ
で、接点部が開極すると、固定接点6 と可動接点9 の間
にアーク(Z)が発生し、このアークと上記磁界との相
互作用であるローレンツ力により、アークは端子部2 の
方向に付勢される。つまり、アーク長が引き伸ばされ
る。そして、アークは、その一端が端子部2 の転流面2b
に移行するとともに、アークにより冷却部材13は加熱さ
れて熱分解ガスが発生することにより、アークは冷却さ
れ、また、アークの伸長の効果で、アーク電圧は上昇す
るため、急速な電路の遮断を行うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した消弧装置は、
アークの伸長の効果や冷却部材でもって、アーク電圧を
急激に上昇して急速な電路の遮断を行うことができる。
しかし、近年、負荷の大容量化に伴い、大電流を遮断す
る機会が多くなってきており、大電流になるほど電路の
遮断に時間を要するため、さらなる急速な電路の遮断が
可能な消弧装置が望まれている。
【0009】本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもの
で、電路の遮断性能のよい消弧装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1記載の消弧装置は、アークが転流する転
流面を有して一方の端部に設けた略矩形状の端子部、他
方の端部から端子部の近傍まで延びその先端付近に固定
接点を設けた接触部、固定接点の両側において湾曲部分
を有し一方の端部と他方の端部間を連結する駆動部を有
する固定接触子と、固定接点と接離する可動接点を設け
た可動接触子と、対向片と連結片にて略コ字状をなし駆
動部による磁束が各片を通るよう駆動部の上方に配設さ
れる磁性材料製のヨークと、両接点間に発生したアーク
に曝されるとともにヨークの内面及び固定接触子を覆う
よう形成された絶縁材料製の冷却部材と、を有した消弧
装置において、前記冷却部材に、固定接触子の端子部の
転流面に当接するものであって、固定接触子の長軸に直
交する方向の幅が、固定接点の幅より短く開口する開口
部を設けた構成としている。
【0011】また、請求項2記載の消弧装置は、請求項
1記載の開口部を、一定の幅を有するものであって端子
部の固定接点の側より所定距離だけ延設するスリット状
に形成した構成としている。
【0012】また、請求項3記載の消弧装置は、請求項
1記載の開口部を、円形の穴状に形成した構成としてい
る。
【0013】また、請求項4記載の消弧装置は、請求項
1乃至3記載の端子部の転流面に、開口部に向けて突出
するアーク付着体を設けた構成としている。
【0014】また、請求項5記載の消弧装置は、請求項
1乃至4記載の固定接触子の接触部に、その固定接点と
反対側に当接するものであって、固定接点近傍より端子
部の方向に延設する導電材料製のアーク走行板を設けた
構成としている。
【0015】また、請求項6記載の消弧装置は、請求項
5記載のアーク走行板を、その固定接触子の長軸に直交
する方向の幅が、固定接点の幅より短くなるよう形成し
た構成としている。
【0016】また、請求項7記載の消弧装置は、請求項
5記載のアーク走行板に、その固定接点の側に取着され
るものであって、固定接触子の長軸に直交する方向の幅
が、固定接点の幅より短く開口する露出部を有する絶縁
材料製のガイド部材を設けた構成としている。
【0017】
【作用】請求項1記載の構成によれば、冷却部材の開口
部の幅が固定接点の幅より短いため、転流面に移行した
アークの足の幅も固定接点の幅より短くなり、アーク径
が減少する結果、アーク電圧が急激に上昇してアークの
消弧能力が向上させられる。
【0018】また、請求項2記載の構成によれば、請求
項1の作用に加えて、開口部が端子部の固定接点の側よ
り延設するスリット状に形成されているため、転流面に
アークが移行しやすくなる。
【0019】また、請求項3記載の構成によれば、請求
項1の作用に加えて、開口部が円形の穴状に形成されて
いるため、開口部の製造が容易となる。
【0020】また、請求項4記載の構成によれば、請求
項1乃至3のいずれかの作用に加えて、アーク付着体に
電界集中が生じやすいため、アークが転流面に移行しや
すくなる。
【0021】また、請求項5記載の構成によれば、請求
項1乃至4のいずれかの作用に加えて、アーク走行板に
より端子部に接近するため、アークがさらに転流面に移
行しやすくなる。
【0022】また、請求項6記載の構成によれば、請求
項5の作用に加えて、アーク走行板の幅が固定接点の幅
より短いため、アーク走行板に移行したアークの足の幅
も固定接点の幅より短くなり、アーク径が減少する結
果、アーク電圧の上昇が促進される。
【0023】また、請求項7記載の構成によれば、請求
項5の作用に加えて、露出部の幅が固定接点の幅より短
いため、アーク走行板の露出部に移行したアークの足の
幅も固定接点の幅より短くなり、アーク径が減少する結
果、アーク電圧の上昇が促進されるとともに、絶縁材料
製のガイド部材の熱容量により、アークにより発生する
熱の一部がガイド部材に吸収される。
【0024】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1及び図2に
基づいて説明する。なお、従来例で説明したものと基本
的な機能が同様な部材には、同一の符号を付している。
【0025】図1は、消弧装置の分解斜視図であり、消
弧装置は固定接触子1 、可動接触子8 、ヨーク10、及び
冷却部材13より構成されている。
【0026】固定接触子1 は、横片と縦片とにより大略
L字状をなし、一方、すなわち横片の端部に端子部2 、
他方の端部、すなわち縦片に基端が接続し先端が端子部
2 の近傍まで延びる接触部3 、アークを磁気駆動するべ
く端子部2 と他方の端部間に連結形成される駆動部4 に
より構成されており、板状の導電材料を折り曲げること
により形成されている。具体的には、板材を略コ字状の
刃を有するプレスで打ち抜き、接触部4 が端子部2 と平
行を保ったままで横片と縦片とにより大略L字状をなす
よう縦片を折り曲げる。
【0027】端子部2 は、略矩形板状であって、その内
縁2aには、後述するアークが転流して付着する転流面2b
を有し、その外縁2cの近傍には、電線を接続するための
端子ネジ5 が螺合している。接触部3 は、端子部2 とほ
ぼ平行であって、長手方向にやや離れた位置に設けられ
ている。上面には固定接点6 を有し、固定接点6 より先
端部3aにかけてアークが走行する走行部7 となってい
る。
【0028】駆動部4 は、端子部2 の内縁2aと接触部3
の外縁3bを連結するものであり、固定接点6 を挟む様な
形で端子部2 の両側部からそれと略同一平面内に延設
し、接触部3 の外縁3bに至るまでに略4半弧状に湾曲し
た部分を有するよう一対の長尺平板を曲げることにより
構成されている。
【0029】可動接触子8 は、固定接点6 と接離する可
動接点9 をその先端部下面に有しており、固定接点6 と
可動接点9 とで接点部を形成している。接点部は、電源
と負荷の間に挿入されるものであって、可動接触子8
は、その電路に過電流が通過したことを検出する過電流
検出回路(図示せず)により駆動され、電路に過電流が
流れると接点部が開極するようになっている。また、駆
動部4 の上端は、可動接点9 が固定接点6 から最も離れ
るときの可動接点9 の位置よりも下方に位置している。
すなわち、固定接点6 から駆動部4 の上端までの距離
は、接点部の最大開極距離よりも小さく設定されてい
る。
【0030】ヨーク10は、磁性材料でもって両駆動部4
に跨がるようにその上方に設けられており、可動接触子
8 の両側に配設される一対の対向片10a,10a と、両対向
片10a,10a の上端部間を磁気的に短絡する連結片10b と
が一体に連続して断面形状が下方に開口した略コ字状に
形成されている。そして、駆動部4 による磁束が各片を
通り、且つ対向片10a 端面から開離した両接点間を通る
ようになっている。
【0031】冷却部材13は、絶縁材料で形成されてお
り、後述するアークに曝されるようヨーク10の内周面及
び固定接触子1 の上部を覆うように設けられている。絶
縁材料としては、アーク熱により熱分解ガスを発生する
材料、例えば、メラミン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂
等が用いられる。すなわち、この熱分解ガスによりアー
クを冷却し、迅速な消弧を行う。冷却部材13は、端子部
3 と駆動部4 との間を仕切る仕切り片13a 、端子部3 の
一部を覆う覆い片13b 、駆動部4 の上面を覆う突片13c
、及び端子部2 の内縁2aを覆う被覆片13d を有する。
また、被覆片13d には、固定接触子1 の転流面2bを露出
する開口部13e を有している。この開口部13e は、固定
接触子1 の長軸に直交する方向の幅(W1)が、固定接
点6 の幅(W2)より短いものであって、固定接点6 の
側、すなわち、端子部2 の内縁2aの側より数ミリ程度だ
け外縁2cの側に延設するスリット状に形成されている。
また、13f は排気口部である。
【0032】また、図2において、15は回路遮断器本体
で、前述した消弧装置の各構成部品を収納する略箱体で
あって樹脂等で形成される。16は排気板で、消弧装置で
消弧されたアークのアークガスが流れるものであって、
複数個の排気口16a,16a …を有する平板状に形成されて
回路遮断器本体15に取着される。17は圧着端子で、電線
18を固定接触子1 の端子部2 の端子ネジ5 に接続する。
【0033】次に、以上のような構成における動作につ
いて図2に基づいて説明する。接点部の固定接点6 と可
動接点9 が開極すると、接点間にアークZ1が発生す
る。アークZ1は、駆動部4 により発生する磁束によ
り、A方向にローレンツ力を受け、その一端が接触部3
の走行部7 の先端の方へ移行して伸長する(Z2)。接
点部の開極距離が長くなるとともにアークはさらに伸長
し、その一端が端子部2 の転流面2bに移行する(Z
3)。冷却部材13の開口部13e の幅が固定接点6 の幅よ
り短いため、転流面2bに移行したアークの足の幅も固定
接点6 の幅より短くなり、アーク径が減少する結果、ア
ーク電圧が急激に上昇してアークが消弧し、電路が遮断
される。そして、そのアークの消弧により発生したアー
クガスは、排気板16の排気口16a を通って、外部に排出
される。
【0034】この消弧装置は、開口部13e が端子部2 の
固定接点6 の側より延設するスリット状に形成されてい
るため、転流面2bにアークが移行しやすい。
【0035】図3及び図4は第1実施例の変形例で、開
口部13e を、円形の穴状に形成したものである。この開
口部13e は、端子部2 に直交する方向に対して固定接点
6 の側に所定角度傾くよう形成されている。このもの
は、開口部13e が円形の穴状であるため、その開口部13
e の製造が容易となるので、生産性が向上する。なお、
開口部13e は、端子部2 の上面が開口するよう設けた
が、端面または上面から端面に跨がる角部が開口するよ
う設けてもよい。
【0036】図5及び図6は第1実施例の別の変形例
で、転流面2bに開口部13e に向けて突出するアーク付着
部19を設けたものである。このアーク付着部19は、端子
部3 と同一材料で円錐状に形成される。このものは、ア
ーク付着体19に電界集中が生じやすいため、アークが転
流面2bに移行しやすくなるので、より一層急速に電路を
遮断することができる。
【0037】次に、本発明の第2実施例を図7及び図8
に基づいて説明する。この実施例は、第1実施例にアー
ク走行板を設けたものである。
【0038】アーク走行板14は、アークが走行するもの
で、導電材料製であり、対向片14a,14a と連結片14b に
て略コ字状をなし、連結片14b が接触部3 の固定接点6
と反対側に当接して端子部3 の方向に延設するととも
に、対向片14a,14a の間に固定接点6 が位置するよう固
定接触子1 の接触部3 に取着される。この対向片14a,14
a は、冷却部材13の仕切り片13a の外側を囲むように設
けられる。また、連結片14b の固定接触子1 の長軸に直
交する方向の幅(W3)は、固定接点6 の幅(W2)よ
り短くなるよう形成される。
【0039】このものは、アーク走行板14により端子部
2 に接近するため、アークがさらに転流面2bに移行しや
すくなるとともに、アーク走行板14の連結片14b の幅が
固定接点6 の幅より短いため、アーク走行板14に移行し
たアークの足の幅も固定接点6 の幅より短くなり、アー
ク径が減少する結果、アーク電圧の上昇が促進されるの
で、より一層急速に電路を遮断することができる。
【0040】図9は第2実施例の変形例で、アーク走行
板14にガイド部材20を設けたものである。ガイド部材20
は、アークの走行のガイドをするとともに、アーク走行
板14の変形を防止するもので、熱容量の大きな絶縁材料
で形成される。このアーク走行板14は、アーク走行板14
の固定接点6 の側で接触部13と当接しない位置に取着さ
れるもので、固定接触子1 の長軸に直交する方向の幅
が、固定接点6 の幅(W2)より短く開口する露出部20
a を有する。この露出部20a は、固定接点6 の側より所
定距離だけ延設するスリット状に形成されている。
【0041】このものは、アーク走行板14の連結片14b
の幅が固定接点6 の幅より短くない場合でも、露出部20
a の幅が固定接点6 の幅より短いため、アーク走行板14
の露出部20a に移行したアークの足の幅も固定接点6 の
幅より短くなり、アーク径が減少する結果、アーク電圧
の上昇が促進されるとともに、絶縁材料製のガイド部材
20の熱容量により、アークにより発生する熱の一部がガ
イド部材20に吸収されるので、より一層急速に電路を遮
断することができるとともに、アーク走行板14の変形や
溶解が抑制される。
【0042】なお、本実施例において、冷却部材13の開
口部13e をスリット状、あるいは円状として説明した
が、これらのものに限定されるものではなく、固定接点
6 の幅より短い幅を有する開口であればよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の消弧装置は、冷却部材の
開口部の幅が固定接点の幅より短いため、転流面に移行
したアークの足の幅も固定接点の幅より短くなり、アー
ク径が減少する結果、アーク電圧が急激に上昇してアー
クの消弧能力が向上させられるので、急速に電路を遮断
することができる。
【0044】また、請求項2記載の消弧装置は、請求項
1の効果に加えて、開口部が端子部の固定接点の側より
延設するスリット状に形成されているため、転流面にア
ークが移行しやすくなるので、さらに急速に電路を遮断
することができる。
【0045】また、請求項3記載の消弧装置は、請求項
1の効果に加えて、開口部が円形の穴状に形成されてい
るため、開口部の製造が容易となるので、生産性が向上
する。
【0046】また、請求項4記載の消弧装置は、請求項
1乃至3のいずれかの効果に加えて、アーク付着体に電
界集中が生じやすいため、アークが転流面に移行しやす
くなるので、より一層急速に電路を遮断することができ
る。
【0047】また、請求項5記載の消弧装置は、請求項
1乃至4のいずれかの効果に加えて、アーク走行板によ
り端子部に接近するため、アークがさらに転流面に移行
しやすくなるので、より一層急速に電路を遮断すること
ができる。
【0048】また、請求項6記載の消弧装置は、請求項
5の効果に加えて、アーク走行板の幅が固定接点の幅よ
り短いため、アーク走行板に移行したアークの足の幅も
固定接点の幅より短くなり、アーク径が減少する結果、
アーク電圧の上昇が促進されるので、より一層急速に電
路を遮断することができる。
【0049】また、請求項7記載の消弧装置は、請求項
5の効果に加えて、露出部の幅が固定接点の幅より短い
ため、アーク走行板の露出部に移行したアークの足の幅
も固定接点の幅より短くなり、アーク径が減少する結
果、アーク電圧の上昇が促進されるとともに、絶縁材料
製のガイド部材の熱容量により、アークにより発生する
熱の一部がガイド部材に吸収されるので、より一層急速
に電路を遮断することができるとともに、アーク走行板
の変形や溶解が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す消弧装置の分解斜視
図である。
【図2】その消弧装置のアーク発生時の断面図である。
【図3】第1実施例の変形例を示す消弧装置の分解斜視
図である。
【図4】その消弧装置のアーク発生時の断面図である。
【図5】第1実施例の別の変形例を示す消弧装置の分解
斜視図である。
【図6】その消弧装置のアーク発生時の断面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す消弧装置の分解斜視
図である。
【図8】その消弧装置のアーク発生時の断面図である。
【図9】第1実施例の変形例を示す消弧装置の分解斜視
図である。
【図10】本発明の従来例を示す消弧装置の斜視図であ
る。
【図11】その消弧装置の分解斜視図である。
【図12】その消弧装置のアーク発生時の断面図である。
【符号の説明】
1 固定接触子 2 端子部 3 接触部 4 駆動部 5 端子ネジ 6 固定接点 7 走行部 8 可動接触子 9 可動接点 10 ヨーク 13 冷却部材 13e 開口部 14 アーク走行板 15 回路遮断器本体 20 ガイド部材 20a 露出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香川 卓也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アークが転流する転流面を有して一方
    の端部に設けた略矩形状の端子部、他方の端部から端子
    部の近傍まで延びその先端付近に固定接点を設けた接触
    部、固定接点の両側において湾曲部分を有し一方の端部
    と他方の端部間を連結する駆動部を有する固定接触子
    と、固定接点と接離する可動接点を設けた可動接触子
    と、対向片と連結片にて略コ字状をなし駆動部による磁
    束が各片を通るよう駆動部の上方に配設される磁性材料
    製のヨークと、両接点間に発生したアークに曝されると
    ともにヨークの内面及び固定接触子を覆うよう形成され
    た絶縁材料製の冷却部材と、を有した消弧装置におい
    て、 前記冷却部材に、固定接触子の端子部の転流面に当接す
    るものであって、固定接触子の長軸に直交する方向の幅
    が、固定接点の幅より短く開口する開口部を設けたこと
    を特徴とする消弧装置。
  2. 【請求項2】 前記開口部を、一定の幅を有するもの
    であって端子部の固定接点の側より所定距離だけ延設す
    るスリット状に形成したことを特徴とする請求項1記載
    の消弧装置。
  3. 【請求項3】 前記開口部を、円形の穴状に形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の消弧装置。
  4. 【請求項4】 前記端子部の転流面に、開口部に向け
    て突出するアーク付着体を設けたことを特徴とする請求
    項1乃至3記載の消弧装置。
  5. 【請求項5】 前記固定接触子の接触部に、その固定
    接点と反対側に当接するものであって、固定接点近傍よ
    り端子部の方向に延設する導電材料製のアーク走行板を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至4記載の消弧装
    置。
  6. 【請求項6】 前記アーク走行板を、その固定接触子
    の長軸に直交する方向の幅が、固定接点の幅より短くな
    るよう形成したことを特徴とする請求項5記載の消弧装
    置。
  7. 【請求項7】 前記アーク走行板に、その固定接点の
    側に取着されるものであって、固定接触子の長軸に直交
    する方向の幅が、固定接点の幅より短く開口する露出部
    を有する絶縁材料製のガイド部材を設けたことを特徴と
    する請求項5記載の消弧装置。
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