JPH09172787A - 正負パルス式高電圧電源 - Google Patents

正負パルス式高電圧電源

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JPH09172787A
JPH09172787A JP8273946A JP27394696A JPH09172787A JP H09172787 A JPH09172787 A JP H09172787A JP 8273946 A JP8273946 A JP 8273946A JP 27394696 A JP27394696 A JP 27394696A JP H09172787 A JPH09172787 A JP H09172787A
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浩一 松永
Masamiki Nishikawa
正幹 西川
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Kasuga Denki Inc
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HAIDEN KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正負のパルス高電圧の立ち上がり・立ち下が
り特性を改善する。 【解決手段】 正電圧発生部+Eとアースとの間に、第
1のスイッチング素子SW1と第2のスイッチング素子
SW2と第3のスイッチング素子SW3とを直列接続
し、第1のスイッチング素子SW1と第2のスイッチン
グ素子SW2との接続点を負荷Rに接続し、負電圧発生
部−Eと負荷Rとの間に第4のスイッチング素子SW4
を接続する。第1のスイッチング素子をオンにして負荷
に正電圧を印加した後、第2のスイッチング素子をオン
にして、第3のスイッチング素子に並列接続されたダイ
オードD3を介してアースに至る回路によって、負荷の
正の電荷分をディスチャージする。次に、第4のスイッ
チング素子をオンにして負荷に負電圧を印加した後、第
3のスイッチング素子をオンにして、第2のスイッチン
グ素子に並列接続されたダイオードD2を介して負荷に
至る回路によって、負荷の負の電荷分をディスチャージ
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電電極等に正負
の高電圧を印加するための正負パルス式高電圧電源に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば除電器の正負の高電圧を印
加する高電圧電源としては、低周波又は高周波の正弦波
式のものが一般的であった。しかし、低周波正弦波式の
ものは、低廉ではあるが、波形の立ち上がり・立ち下が
りの推移が緩慢なため、特に除電対象物が移動している
ような場合には除電ムラが多く、高周波正弦波式のもの
は、除電ムラは少なくなるものの、高周波発振部を備え
なければならないため高価になるとともに、各種の制御
が難しいという問題があった。また、正負のパルス高電
圧を交互に発生するパルス式もあるが、従来のものは、
残留電荷に対する対策が不充分であったため、パルスの
特に立ち下がり特性が悪く、なだらかになってしまい、
これがイオン発生量の低下をもたらして除電効率が悪か
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の第1
の課題は、正負パルス式高電圧電源においてパルス高電
圧の立ち上がり・立ち下がり特性を改善するとともに、
動作の高速化を図り、除電器用の電源として使用した場
合には、イオン発生量の増加により除電効率の向上が図
れるようにすることにある。
【0004】本発明の第2の課題は、負荷に印加される
正負のパルス高電圧の電圧値を正負それぞれに可変で
き、或いは更にそのパルス幅を可変でき、例えば除電器
に使用した場合に、正負のイオン発生量が異なることに
よる除電ムラを解消して、正負のイオン発生量が同等に
なるイオンバランス調整を簡単に行えるようにすること
にある。
【0005】本発明の第3の課題は、負荷に印加される
正負のパルス高電圧の周波数を可変でき、例えば除電器
に使用した場合に、除電対象物の移動速度に応じて生ず
る除電ムラを極力解消することができるようにすること
にある。
【0006】本発明の第4の課題は、負荷に印加される
正負のパルス高電圧を変調させて、その振幅中に狭いパ
ルスを重畳させることにより、例えば除電器に使用した
場合に、イオン発生量を増加して除電効率を向上させる
ことができるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の課題を達成する第
1の発明の正負パルス式高電圧電源は、正の直流電圧を
発生する正電圧発生部と、負の直流電圧を発生する負電
圧発生部と、第1、第2、第3及び第4の4個のスイッ
チング素子と、これらスイッチング素子をパルス信号で
オン・オフさせるドライブ回路とを有し、正電圧発生部
とアースとの間に、第1のスイッチング素子と第2のス
イッチング素子と第3のスイッチング素子とを直列接続
し、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子
との接続点を負荷に接続して、第1のスイッチング素子
がオンになったとき正電圧発生部の正電圧が負荷に印加
され、また負電圧発生部と負荷との間に第4のスイッチ
ング素子を接続して、該第4のスイッチング素子がオン
になったとき負電圧発生部の負電圧が負荷に印加される
ようにし、ドライブ回路は、第1のスイッチング素子を
オンにして負荷に正電圧が印加された後、負荷にチャー
ジされた正の電荷が、第2、第3のスイッチング素子又
はこれらに並列接続されたダイオードを介してアースに
至る回路によってディスチャージされ、次に、第4のス
イッチング素子をオンにして負荷に負電圧が印加された
後、負荷にチャージされた負の電荷が、アースから第
3、第2のスイッチング素子又はこれらに並列接続され
たダイオードを介して負荷に至る回路によってディスチ
ャージされるように、4個のスイッチング素子を所定の
順序で周期的にオン・オフすることを特徴とする。
【0008】同じく第1の課題を達成する第2の発明の
正負パルス式高電圧電源は、正の直流電圧を発生する正
電圧発生部と、負の直流電圧を発生する負電圧発生部
と、第1、第2、第3及び第4の4個のスイッチング素
子と、これらスイッチング素子をパルス信号でオン・オ
フさせるドライブ回路とを有し、正電圧発生部とアース
との間に、第1のスイッチング素子と第2のスイッチン
グ素子と第3のスイッチング素子とを直列接続し、第1
のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続
点を負荷に接続して、第1のスイッチング素子がオンに
なったとき正電圧発生部の正電圧が負荷に印加され、ま
た第2のスイッチング素子と第3のスイッチング素子と
の接続点と負電圧発生部との間に第4のスイッチング素
子を接続して、第2及び第4のスイッチング素子がオン
になったとき負電圧発生部の負電圧が負荷に印加される
ようにし、ドライブ回路は、第1のスイッチング素子を
オンにして負荷に正電圧が印加された後、負荷にチャー
ジされた正の電荷が、第2、第3のスイッチング素子又
はこれらに並列接続されたダイオードを介してアースに
至る回路によってアースにディスチャージされ、次に、
第2及び第4のスイッチング素子をオンにして負荷に負
電圧が印加された後、負荷にチャージされた負の電荷
が、アースから第3、第2のスイッチング素子又はこれ
らに並列接続されたダイオードを介して負荷に至る回路
によってディスチャージされるように、4個のスイッチ
ング素子を所定の順序で周期的にオン・オフすることを
特徴とする。
【0009】また、第2の課題を達成するため、正電圧
発生部の正極性の電圧と負電圧発生部の負極性の電圧を
それぞれ調整する電圧調整手段を備える。この課題は、
スイッチング素子をオン・オフするパルス信号の時間幅
を調整することによっても達成できる。
【0010】第3の課題を達成するため、スイッチング
素子をオン・オフするパルス信号の周波数を調整する周
波数調整手段を備える。
【0011】第4の課題を達成するため、スイッチング
素子をオン・オフするパルス信号に、そのよりも時間幅
が短いクロックパルスで変調させる変調手段を備える。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。
【0013】図1に本発明の第1の実施形態の等価回路
を示す。この等価回路において、正極性の直流電源+E
は、正極性の電圧を発生する正電圧発生部、負極性の直
流電源−Eは、負極性の電圧を発生する負電圧発生部、
4個のスイッチSW1・SW2・SW3・SW4は、そ
れぞれ第1・第2・第3・第4のスイッチング素子(具
体的にはFETやIGBT等)を示し、そのそれぞれに
ダイオードD1・D2・D3・D4が並列接続されてい
る。負荷Rは正負の高電圧を印加する放電電極等を表
し、その一端はアースされている。第1のスイッチSW
1と第2のスイッチSW2と第3のスイッチSW3と
は、正極性の直流電源+Eとアースとの間に直列接続さ
れている。また、第4のスイッチSW4は、負極性の直
流電源−Eと負荷Rとの間に接続され、更に第1のスイ
ッチングSW1と第2のスイッチSW2との接続点も負
荷Rに接続されている。
【0014】図2から図5に、第1の実施形態の4個の
スイッチSW1・SW2・SW3・SW4(4個のスイ
ッチング素子)のオン・オフ動作の切り替え状態、図6
にそのオン・オフ関係、図7にタイミングチャートを示
す。これらの図を参照して第1の実施形態の動作例を説
明する。
【0015】4個のスイッチSW1・SW2・SW3・
SW4を図1に示すように全てオフにした状態(図6に
おいて)から、図2及び図7に示すように第1のスイ
ッチSW1をオンにすると(図6において)、正極性
の直流電源+Eから、オンとなった第1のスイッチSW
1及び負荷Rを通りアースへ向かう(I1の方向)電流
が流れるので、正極性の電源電圧+Eに比例した立ち上
がりの良い正のパルス電圧が負荷Rに加わり、負荷Rが
正極性に充電される。
【0016】次いで、所定時間後に図3及び図7に示す
ように第1のスイッチSW1をオフにし、その直後に第
2のスイッチSW2を瞬間的にオンにすると(図6にお
いて)、負荷R側にチャージした正の電荷分が、オン
となった第2のスイッチSW2及びオフになっている第
3のスイッチSW3に並列接続の第3のダイオードD3
を介してアースへ至る流れによって(I2の方向)ディ
スチャージされるので、負荷Rに対して立ち下がりの良
い正のパルス電圧となる。
【0017】また、所定時間後に図4及び図7に示すよ
うに第2のスイッチSW2をオフにし、その直後に第4
のスイッチSW4をオンにすると(図6において)、
今度は、負荷Rからオンとなった第4のスイッチSW4
を通じて負極性の直流電源−Eへ向かう(I3の方向)
電流が流れるので、負極性の電源電圧−Eに比例した立
ち下がりの良い負のパルス電圧が負荷Rに加わり、負荷
Rが負極性に充電される。
【0018】次いで、所定時間後に図5及び図7に示す
ように第4のスイッチSW4をオフにし、その直後に第
3のスイッチSW3を瞬間的にオンにすると(図6にお
いて)、負荷R側にチャージした負の電荷分が、アー
スからオンとなった第3のスイッチSW3及びオフにな
っている第2のスイッチSW2に並列接続の第2のダイ
オードD2を介し、更に負荷Rから再びアースへ至る流
れにより(I4の方向)ディスチャージされるので、こ
のときも負荷Rに対して立ち上がりの良い負のパルス電
圧となる。
【0019】このような動作を繰り返すことにより、図
7の最下段に示すように、負荷Rに立ち上がり・立ち下
がり特性の良好な正負のパルス電圧が周期的に印加され
る。この回路の利点は、負荷Rのインピーダンスが非常
に高くとも、負荷Rに充電された正の電荷分を第2のス
イッチSW2と第3のダイオードD3、また負の電荷分
を第3のスイッチSW3と第2のダイオードD2により
確実にディスチャージできることと、正負の電圧を印加
するときにも、第1のスイッチSW1又は第4のスイッ
チSW4により高速に負荷Rに充電できるため、立ち上
がり・立ち下がりが非常に速い正負のパルス電圧を得る
ことができる。
【0020】次に、回路構成は図1の第1の実施形態と
同様であるが、4個のスイッチSW1・SW2・SW3
・SW4のオン・オフの動作タイミングを、上記の動作
例とは変えた別の動作例について説明する。図8から図
12に4個のスイッチSW1・SW2・SW3・SW4
のオン・オフ動作の切り替え状態、図13にそのオン・
オフ関係、図14にタイミングチャートを示す。
【0021】先ず、図8に示すように第1のスイッチS
W1をオフ、第2及び第3のスイッチSW2・SW3を
共にオン、第4のスイッチSW4をオフした状態では
(図13における)、負荷Rの両端がアースに接続さ
れるため、負荷Rに正負いずれの電圧も印加されない。
この状態から図9及び図14に示すように、第2のスイ
ッチSW2をオフにした直後に第1のスイッチSW1を
オンにすると(図13において)、正極性の直流電源
+Eから、オンとなった第1のスイッチSW1及び負荷
Rを通りアースへ向かう(I1の方向)電流 が流れる
ので、正極性の電源電圧+Eに比例した立ち上がりの良
い正のパルス電圧が負荷Rに加わり、負荷Rが正極性に
充電される。
【0022】次いで、図10及び図14に示すように、
第1のスイッチSW1をオフにした直後に第2のスイッ
チSW2をオンにすると(図13において)、負荷R
側にチャージした正の電荷分が、オンとなった第2のス
イッチSW2及び引き続きオンになっている第3のスイ
ッチSW3を介してアースへ至る流れによって(I2の
方向)ディスチャージされるので、負荷Rに対して立ち
下がりの良い正のパルス電圧となる。
【0023】また、図11及び図14に示すように、第
3のスイッチSW2をオフにした直後に第4のスイッチ
SW4をオンにすると(図13において)、今度は、
負荷Rからオンとなった第4のスイッチSW4を通じて
負極性の直流電源−Eへ向かう(I3の方向)電流が流
れるので、負極性の電源電圧−Eに比例した立ち下がり
の良い負のパルス電圧が負荷Rに加わり、負荷Rが負極
性に充電される。
【0024】次いで、図12及び図14に示すように、
第4のスイッチSW4をオフにした直後に第3のスイッ
チSW3をオンにすると(図13において)、負荷R
側にチャージした負の電荷分が、アースからオンとなっ
た第3のスイッチSW3及び引き続きオンになっている
第2のスイッチSW2を介し、更に負荷Rから再びアー
スへ至る流れにより(I4の方向)ディスチャージされ
るので、このときも負荷Rに対して立ち上がりの良い負
のパルス電圧となる。
【0025】次に、回路構成は図1の第1の実施形態と
同様であるが、4個のスイッチSW1・SW2・SW3
・SW4のオン・オフの動作タイミングの更に別の動作
例について説明する。図15から図19に4個のスイッ
チSW1・SW2・SW3・SW4のオン・オフ動作の
切り替え状態、図20にそのオン・オフ関係、図21に
タイミングチャートを示す。
【0026】先ず、図15に示すように第1、第2、第
3、第4の全てのスイッチSW1・・SW2・SW3・
SW4を共にオフした状態では(図20における)、
負荷Rに正負いずれの電圧も印加されない。この状態か
ら図16及び図21に示すように、第2のスイッチSW
2をオフにした直後に第1のスイッチSW1をオンにす
ると(図20において)、正極性の直流電源+Eか
ら、オンとなった第1のスイッチSW1及び負荷Rを通
りアースへ向かう(I1の方向)電流が流れるので、正
極性の電源電圧+Eに比例した立ち上がりの良い正のパ
ルス電圧が負荷Rに加わり、負荷Rが正極性に充電され
る。
【0027】次いで、図17及び図21に示すように、
第1のスイッチSW1をオフにした直後に第2及び第3
スイッチSW2・SW3を同時にオンにすると(図20
において)、負荷R側にチャージした正の電荷分が、
オンとなった第2及び第3のスイッチSW2・SW3を
介してアースへ至る流れによって(I2の方向)ディス
チャージされるので、負荷Rに対して立ち下がりの良い
正のパルス電圧となる。
【0028】また、図18及び図21に示すように、第
2及び第3のスイッチSW2・SW2を同時にオフにし
た直後に第4のスイッチSW4をオンにすると(図20
において)、今度は、負荷Rからオンとなった第4の
スイッチSW4を通じて負極性の直流電源−Eへ向かう
(I3の方向)電流が流れるので、負極性の電源電圧−
Eに比例した立ち下がりの良い負のパルス電圧が負荷R
に加わり、負荷Rが負極性に充電される。
【0029】次いで、図19及び図21に示すように、
第4のスイッチSW4をオフにした直後に第2及び第3
のスイッチSW2・SW3を同時にオンにすると(図2
0において)、負荷R側にチャージした負の電荷分
が、アースからオンとなった第2及び第3のスイッチS
W2・SW3を介し、更に負荷Rから再びアースへ至る
流れにより(I4の方向)ディスチャージされるので、
このときも負荷Rに対して立ち上がりの良い負のパルス
電圧となる。
【0030】次に、図22に本発明の第2の実施形態の
等価回路を示す。この場合には、第1のスイッチSW1
と第2のスイッチSW2と第3のスイッチSW3とは、
上述した例と同様に正極性の直流電源+Eとアースとの
間に直列接続されているが、第1のスイッチSW1と第
2のスイッチSW2との接続点に負荷Rが接続され、ま
た第2のスイッチSW2と第3のスイッチSW3との接
続点と負極性の直流電源−Eとの間に、第4のスイッチ
SW4が接続されている。
【0031】この第2の実施形態の動作例について説明
する。図22から図26にこの場合の4個のスイッチS
W1・SW2・SW3・SW4のオン・オフ動作の切り
替え状態を示す。但し、そのオン・オフ関係は図13と
同様であり、またタイミングチャートは図14と同様で
ある。
【0032】先ず、図22に示すように第1のスイッチ
SW1をオフ、第2及び第3のスイッチSW2・SW3
を共にオン、第4のスイッチSW4をオフした状態では
(図13における)、負荷Rの両端がアースに接続さ
れるため、負荷Rに正負いずれの電圧も印加されない。
この状態から図23及び図14に示すように、第2のス
イッチSW2をオフにした直後に第1のスイッチSW1
をオンにすると(図13において)、正極性の直流電
源+Eから、オンとなった第1のスイッチSW1及び負
荷Rを通りアースへ向かう(I1の方向)電流が流れる
ので、正極性の電源電圧+Eに比例した立ち上がりの良
い正のパルス電圧が負荷Rに加わり、負荷Rが正極性に
充電される。
【0033】次いで、図24及び図14に示すように、
第1のスイッチSW1をオフにした直後に第2のスイッ
チSW2をオンにすると(図13において)、負荷R
側にチャージした正の電荷分が、オンとなった第2のス
イッチSW2及び引き続きオンになっている第3のスイ
ッチSW3を介してアースへ至る流れによって(I2の
方向)ディスチャージされるので、負荷Rに対して立ち
下がりの良い正のパルス電圧となる。
【0034】また、図25及び図14に示すように、第
3のスイッチSW2をオフにした直後に第4のスイッチ
SW4をオンにすると(図13において)、今度は、
負荷Rから、引き続きオンになっている第2のスイッチ
SW2及びオンとなった第4のスイッチSW4を通じて
負極性の直流電源−Eへ向かう(I3の方向)電流が流
れるので、負極性の電源電圧−Eに比例した立ち下がり
の良い負のパルス電圧が負荷Rに加わり、負荷Rが負極
性に充電される。
【0035】次いで、図26及び図14に示すように、
第4のスイッチSW4をオフにした直後に第3のスイッ
チSW3をオンにすると(図13において)、負荷R
側にチャージした負の電荷分が、アースからオンとなっ
た第3のスイッチSW3及び引き続きオンになっている
第2のスイッチSW2を介し、更に負荷Rから再びアー
スへ至る流れにより(I4の方向)ディスチャージされ
るので、このときも負荷Rに対して立ち上がりの良い負
のパルス電圧となる。
【0036】次に、回路構成は図22の第2の実施形態
と同様であるが、4個のスイッチSW1・SW2・SW
3・SW4のオン・オフの動作タイミングを上記の動作
例とは変えた別の動作例について説明する。図27から
図31に4個のスイッチSW1・SW2・SW3・SW
4のオン・オフ動作の切り替え状態、図32にそのオン
・オフ関係、図33にタイミングチャートを示す。
【0037】4個のスイッチSW1・SW2・SW3・
SW4を図27に示すように全てオフにした状態(図3
2において)から、図28及び図33に示すように第
1のスイッチSW1をオンにすると(図32において
)、正極性の直流電源+Eから、オンとなった第1の
スイッチSW1及び負荷Rを通りアースへ向かう(I1
の方向)電流が流れるので、正極性の電源電圧+Eに比
例した立ち上がりの良い正のパルス電圧が負荷Rに加わ
り、負荷Rが正極性に充電される。
【0038】次いで、所定時間後に図29及び図33に
示すように第1のスイッチSW1をオフにし、その直後
に第2のスイッチSW2をオンにすると(図32におい
て)、負荷R側にチャージした正の電荷分が、オンと
なった第2のスイッチSW2及びオフになっている第3
のスイッチSW3に並列接続の第3のダイオードD3を
介してアースへ至る流れによって(I2の方向)ディス
チャージされるので、負荷Rに対して立ち下がりの良い
正のパルス電圧となる。
【0039】また、図30及び図33に示すように第2
のスイッチSW2をオンにしたまま、第4のスイッチS
W4をオンにすると(図32において)、今度は、負
荷Rから、オンになっている第2のスイッチSW2及び
オンとなった第4のスイッチSW4を通じて負極性の直
流電源−Eへ向かう(I3の方向)電流が流れるので、
負極性の電源電圧−Eに比例した立ち下がりの良い負の
パルス電圧が負荷Rに加わり、負荷Rが負極性に充電さ
れる。
【0040】次いで、所定時間後に図31及び図33に
示すように、第2及び第4のスイッチSW2・SW4を
オフにしてから、第3のスイッチSW3を瞬間的にオン
にすると(図32において)、負荷R側にチャージし
た負の電荷分が、アースからオンとなった第3のスイッ
チSW3及びオフとなった第2のスイッチSW2に並列
接続の第2のダイオードD2を介し、更に負荷Rから再
びアースへ至る流れにより(I4の方向)ディスチャー
ジされるので、このときも負荷Rに対して立ち上がりの
良い負のパルス電圧となる。
【0041】次に、回路構成は図22の第2の実施形態
と同様であるが、4個のスイッチSW1・SW2・SW
3・SW4のオン・オフの動作タイミングを変えた更に
別の動作例について説明する。図34から図38に4個
のスイッチSW1・SW2・SW3・SW4のオン・オ
フ動作の切り替え状態、図39にそのオン・オフ関係、
図40にタイミングチャートを示す。
【0042】4個のスイッチSW1・SW2・SW3・
SW4を図34に示すように全てオフにした状態(図3
9において)から、図35及び図40に示すように第
1のスイッチSW1をオンにすると(図39において
)、正極性の直流電源+Eから、オンとなった第1の
スイッチSW1及び負荷Rを通りアースへ向かう(I1
の方向)電流が流れるので、正極性の電源電圧+Eに比
例した立ち上がりの良い正のパルス電圧が負荷Rに加わ
り、負荷Rが正極性に充電される。
【0043】次いで、所定時間後に図36及び図40に
示すように第1のスイッチSW1をオフにし、その直後
に第2及び第3のスイッチSW2・SW3を同時にオン
にすると(図39において)、負荷R側にチャージし
た正の電荷分が、オンとなった第2及び第3のスイッチ
SW2・スイッチSW3を介してアースへ至る流れによ
って(I2の方向)ディスチャージされるので、負荷R
に対して立ち下がりの良い正のパルス電圧となる。
【0044】また、図37及び図40に示すように、第
2のスイッチSW2はオンにしたまま、第3のスイッチ
SW3をオフにした直後に第4のスイッチSW4をオン
にすると(図39において)、今度は、負荷Rから、
オンになっている第2のスイッチSW2及びオンとなっ
た第4のスイッチSW4を通じて負極性の直流電源−E
へ向かう(I3の方向)電流が流れるので、負極性の電
源電圧−Eに比例した立ち下がりの良い負のパルス電圧
が負荷Rに加わり、負荷Rが負極性に充電される。
【0045】次いで、所定時間後に図38及び図40に
示すように、第2及び第4のスイッチSW2・SW4を
オフにしてから、第2及び第3のスイッチSW2・SW
3を同時に瞬間的にオンにすると(図39において
)、負荷R側にチャージした負の電荷分が、アースか
らオンとなった第2及び第3のスイッチSW2・SW3
を介し、更に負荷Rから再びアースへ至る流れにより
(I4の方向)ディスチャージされるので、このときも
負荷Rに対して立ち上がりの良い負のパルス電圧とな
る。
【0046】図41は、上述した回路構成を利用する高
電圧電源の全体の概要構成を示す。この高電圧電源は、
本発明の要部(上述したような等価回路)となるスイッ
チングインバータ回路1において正のパルス信号と負の
パルス信号とを交互に周期的に生成し、これを昇圧トラ
ンス2で昇圧してから負荷である例えば除電器の放電電
極3に、正負交互の高電圧として印加するものである。
スイッチングインバータ回路1の前段には、それから出
力されるパルス信号の正負それぞれの電圧を調整する正
電圧調整部4及び負電圧調整部5、周波数を調整する周
波数調整部6、パルス幅を調整するパルス幅調整部7、
変調させる変調部8等が設けられている。これら各部に
ついて概説する。
【0047】正電圧調整部4は、正電圧発生回路9から
出力される正の直流電圧を電圧設定器10により任意に
設定でき、また負電圧調整部5は、負電圧発生部11か
ら出力される負の直流電圧を電圧設定器12により任意
に設定できるようになっている。これら正負の直流電圧
はスイッチングインバータ回路1に入力され、このスイ
ッチングインバータ回路1が正電圧発生回路9側に切り
替わったときは、正のパルス信号がスイッチングインバ
ータ回路1から出力され、負電圧発生回路11側に切り
替わったときは、負のパルス信号がスイッチングインバ
ータ回路1から出力される。
【0048】周波数調整部6は、外部からの制御用の信
号の電圧を周波数に変換する電圧/周波数変換回路13
に、スイッチ14を介して周波数調整器(可変抵抗)1
5を接続し、この周波数調整器15をRとするCR発振
回路の原理により、例えば0〜10Vの電圧の外部信号
を、例えば50〜500Hzの周波数に変換できるよう
になっている。
【0049】パルス幅調整部7は、周波数調整部4から
の出力パルスのパルス幅(時間幅)をパルス幅調整器1
6による電圧調整機能によって、パルス幅制御回路17
で可変する。その方法としては、差動増幅器を使用し、
その基準入力電圧に対して、もう一方の入力電圧を可変
させるとパルス幅が変化する等の方法がある。パルス幅
制御回路17の一対の出力端子からは、パルス幅調整さ
れたパルス信号が交互に出力される。
【0050】変調部8は、パルス幅調整部7から出力さ
れるパルス信号に対して、変調を与えるか否かを変調用
スイッチ18により選択できるように、OR回路19と
OR回路20とクロック発振回路21とAND回路22
・23とで構成されている。パルス幅制御回路17の一
対の出力端子から出力されたパルス信号は、一方ではA
ND回路22・23にそれぞれ入力され、他方では、O
R回路19によって一つに合流されてクロック発振回路
21へ入力される。変調用スイッチ18は、アースに接
続されているため、これをオンにしたときには、OR回
路20はクロック発振回路21からのクロック信号を出
力し、AND回路22・23に入力する。AND回路2
2・23のもう一方の入力は、パルス幅制御回路17か
らの一対の出力が入力し、AND回路22・23の出力
は、パルス幅制御回路17からのパルス幅内にクロック
が変調した信号となる。変調スイッチ18をオフにする
と、OR回路20の一方がスイッチによってハイレベル
になるので、もう一方のクロック信号は無関係となり、
OR回路20の出力はハイレベルになった状態でAND
回路22・23に入力する。AND回路22・23のも
う一方の入力は、パルス幅制御回路17からの信号が入
力するので、この場合は、クロック信号からの変調は受
けず、パルス幅制御回路17からの信号のみがAND回
路22・23の出力となる。
【0051】起動・停止回路24の具体的構成について
は後述するが、この起動・停止回路24は、AC100
V又は200Vの商用交流電源を供給されるシーケンス
回路25により制御されるとともに、正電圧発生回路9
及び負電圧発生回路11における過電流を検出する過電
流検出回路26によっても制御される。そして、OR回
路22・23において変調されたパルス信号又は変調さ
れないパルス信号は、起動・停止回路24が停止状態に
なっていないときにスイッチングインバータ回路1へ入
力され、このスイッチングインバータ回路1内のスイッ
チング半導体素子を後述のようにスイッチングする。
【0052】一方、昇圧トランス2から電極3に印加さ
れる正負の高電圧の変化は、モニタ回路27で監視さ
れ、正負それぞれの電圧表示部28・29によって表示
される。
【0053】次に、スイッチングインバータ回路1、及
びその起動と停止を制御する起動・停止回路24の具体
例を図42に基づいて詳述する。スイッチングインバー
タ回路1は、図22に示した等価回路(第2の実施形
態)の具体例に相当し、4個のスイッチング素子として
第1、第2、第3、第4の4個のFET(電界効果トラ
ンジスタ)30A・30B・30C・30Dを用い、そ
の第1と第2とを正側に対応する第1組、第3と第4と
を負側に対応する第2組とし、各組がトーテンポール回
路になる接続構成にしてある。
【0054】すなわち、各FET30A・30B・30
C・30Dにダイオード31A・31B・31C・31
Dをそれぞれ並列接続し、第1のFET30Aのソース
を正電圧発生回路9に接続する一方、第4のFET30
Dのソースを負電圧発生回路11に接続している。ま
た、第1のFET30Aのソースと第2のFET30B
のドレンと同FET30Bのソースと第3のFET30
Cのソースとを直列接続し、第3のFET31Cのドレ
ンをアースしている。そして、第1のFET30Aと第
2のFET30Bとの接続点に、負荷Rとして、図41
における電極3を昇圧トランス2を介して接続するよう
になっている。
【0055】一方、起動・停止回路24は、最終的に正
負の高電圧パルス信号を出力するため、正負に対応した
2つの系統24a・24b(正側ドライブ回路と負側ド
ライブ回路)に分かれ、図41における変調部8の一対
のOR回路22・23から交互に出力されるパルス信号
を別々に処理する。その2系統の信号処理のタイミング
チャートを図43に示す。同図においてaからnの信号
パターンは、図41中のaからnの各部の出力を示して
いる。各系統は、入力されたパルス信号を第1段バッフ
ァ32でバッファリングしたパルス信号と、これをCR
遅延回路33で遅延させてから更に第2段バッファ34
にバッファリングした信号とを、ANDゲート回路35
とORゲート回路36とに入力することにより更に2つ
の経路に分岐させる。従って、その分岐した2つの経路
のパルス幅は異なり、ORゲート回路36からのパルス
幅の方がANDゲート回路35からのパルス幅よりも前
後両方に長くなる。そして、このように分岐した2つの
経路の出力は、論理が逆になっているそれぞれのNOT
回路37・38を介してそれぞれのホトカプラ39・4
0の発光ダイオードに加えられ、ホトカプラ39・40
がオンのときにスイッチングインバータ回路1へ入力さ
れる。
【0056】従って、起動・停止回路24からは各系統
につき2経路、計4経路に分岐したパルス信号が出力さ
れることになる。そのうちの第1の系統の第1のパルス
信号(図41のf)は、スイッチングインバータ回路1
の第1のインバータ41Aを介して、第1組の第1のF
ET30Aのゲートに入力され、この第1のパルス信号
より長い第2のパルス信号(図41のg)は、第2のイ
ンバータ41Bを介して、第1組の第2のFET30B
のゲートに入力される。また、第2の系統の第3のパル
ス信号(図41のn)は、第3のインバータ41Cを介
して、第2組の第3のFET30Cのゲートに入力さ
れ、この第3のパルス信号より短い第4のパルス信号
(図41のm)は、第4のインバータ41Dを介して、
第2組の第4のFET30Dのゲートに入力される。
【0057】第1組の第1のFET30Aと第2のFE
T30Bとにおいて、第2のFET31Bがオン、第1
のFET31Aがオフ状態になっているとき、それらの
ゲートにパルス信号が入力すると、入力したパルスが立
ち上がった瞬間に第2のFET31Bがオフ、第1のF
ET31Aがオンになる。このとき、正電圧発生部9か
らの正の電流が第1のFET30A及び負荷Rを通って
アースへ流れるので、立ち上がりの良い正の電圧が負荷
Rに印加される。次に、第1のFET30Aへの入力パ
ルス信号が立ち下がり、第2のFET30Bへの入力パ
ルス信号が立ち上がると、第1のFET30Aがオフ、
第2のFET30Bがオンとなり、負荷R側の正の残留
電荷分が、第2のFET30B及びこのときオンとなっ
ている第3のFET30Cを通ってアースへディスチャ
ージする。従って、入力パルス幅に比例した立ち上がり
及び立ち下がり特性の良い正のパルス電圧が負荷Rに加
わることになる。この場合、第2のFET30Bのゲー
トへ入力されるパルス信号(図41のg)は、第1のF
ET30Aのゲートに入力されるパルス信号(図41の
f)よりもパルス幅が前後両方に長いので、FET30
A・30Bのスイッチングを確実かつ高速に行うことが
でき、正のパルス電圧の立ち上がり及び立ち下がり特性
の良さがこのことでも保証される。
【0058】また、第2組の第1のFET30Cと第4
のFET30Dとにおいて、第3のFET31Cがオ
ン、第4のFET31Dがオフ状態になっているとき、
それらのゲートにパルス信号が入力すると、入力したパ
ルスが立ち下がった瞬間に第3のFET31Cがオフ、
第4のFET31Dがオンになる。このとき、アースか
ら負荷R及び第2のFET30Bを通って負電圧発生回
路11に電流が流れるので、立ち上がりの良い負の電圧
が負荷Rに印加される。次に、第3のFET30Cへの
入力パルス信号が立ち上がり、第4のFET30Dへの
入力パルス信号が立ち下がると、第3のFET30Cが
オン、第4のFET30Dがオフとなり、負荷R側の負
の残留電荷分が、このときオンとなっている第2のFE
T30B及び第3のFET30Cを通ってアースへディ
スチャージする。従って、入力パルス幅に比例した立ち
上がり及び立ち下がり特性の良い負のパルス電圧が負荷
Rに加わることになる。この場合、第4のFET30D
のゲートへ入力されるパルス信号(図41のn)は、第
3のFET30Cのゲートに入力されるパルス信号(図
41のm)よりもパルス幅が前後両方に長いので、FE
T30C・30Dのスイッチングを確実かつ高速に行う
ことができ、負のパルス電圧の立ち上がり及び立ち下が
り特性の良さがこのことでも保証される。
【0059】これに対して、正負それぞれについて、図
44に示すようにFETをそれぞれ1個使用した場合に
は、そのゲートにパルス信号が入力するとFETがオン
となり、負荷Rに正又は負の電圧が出力されるが、パル
ス信号が無くなると、ディスチャージする回路がないた
め、負荷Rの両端の静電容量分の影響で立ち下がりの悪
いパルス電圧になってしまう。そのため、負荷Rの抵抗
値を非常に小さい値にしなければ立ち下がり特性を改善
できない。
【0060】また、正負それぞれについて2個のFET
を使用しても、図45に示すように、ハーフブリッジ回
路とした場合には、静電容量C1・C2・C3の影響で
立ち下がりが非常に悪いパルス電圧となってしまう。
【0061】なお、上述した実施例では、第1、第2、
第3、第4のスイッチ素子SW1・SW2・SW3・S
W4の全てについて、動作安定の目的もあってダイオー
ドD1・D2・D3・D4をそれぞれ並列接続したが、
負荷Rのディスチャージをダイオードを介して行う場合
にのみ、ダイオードは実質的に必要であるので、それ以
外の場合にはダイオードは省略できる。また、スイッチ
ングインバータ回路1のスイッチング素子として、FE
Tを使用した例について説明したが、他の半導体スイッ
チング素子、例えばIGBT(絶縁ゲート型バイポーラ
トランジスタ)を使用しても同等の効果を期待でき、ま
た半導体に限らず真空管でもよい。更に、本発明は、除
電器用の電源に限らず、他の正負の高電圧を必要とする
機器、例えば正負のコロナ放電によってプラスチックフ
ィルム等の絶縁物を改質するコロナ放電処理装置等の電
源としても使用できる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば次の
ような効果がある。請求項1及び2の電源によれば、正
負それぞれにつき、負荷の残留電荷分を積極的にディス
チャージできるため、パルス高電圧の立ち上がり・立ち
下がり特性を良好にできるとともに、動作の高速化が図
れるので、例えば除電器用の電源として使用した場合に
は、イオン発生量の増加により除電効率を向上させるこ
とができる。
【0063】請求項3の電源によれば、負荷に印加され
る正負のパルス高電圧の電圧値を正負それぞれ可変で
き、また請求項4によれば、そのパルス幅を可変できる
ので、除電器に使用した場合にはイオンバランス調整で
き、除電ムラを解消できる。
【0064】請求項5の電源によれば、負荷に印加され
る正負のパルス高電圧の周波数を可変できるので、除電
器に使用した場合には、処理対象物の移動速度に対する
除電ムラを解消することができる。
【0065】請求項6の電源によれば、スイッチング半
導体素子をオン・オフするパルス信号を変調させるの
で、除電器に使用した場合、イオン発生量を増加させて
除電効果を一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の等価回路図である。
【図2】同上において負荷に正電圧が印加される状態を
示す回路図である。
【図3】図2の状態の後にディスチャージされる状態を
示す回路図である。
【図4】図3の状態の後に負荷に負電圧が印加される状
態を示す回路図である。
【図5】図4の状態の後にディスチャージされる状態を
示す回路図である。
【図6】図1から図5における4個のスイッチのオン・
オフ切り替えの関係図である。
【図7】同じくタイミングチャートである。
【図8】図1と同じ回路構成で上記とは別の動作例を示
す回路図である。
【図9】同上において負荷に正電圧が印加される状態を
示す回路図である。
【図10】図9の状態の後にディスチャージされる状態
を示す回路図である。
【図11】図10の状態の後に負荷に負電圧が印加され
る状態を示す回路図である。
【図12】図11の状態の後にディスチャージされる状
態を示す回路図である。
【図13】図8から図12における4個のスイッチのオ
ン・オフ切り替えの関係図である。
【図14】同じくタイミングチャートである。
【図15】図1と同じ回路構成で更に別の動作例を示す
回路図である。
【図16】同上において負荷に正電圧が印加される状態
を示す回路図である。
【図17】図16の状態の後にディスチャージされる状
態を示す回路図である。
【図18】図17の状態の後に負荷に負電圧が印加され
る状態を示す回路図である。
【図19】図18の状態の後にディスチャージされる状
態を示す回路図である。
【図20】図15から図19における4個のスイッチの
オン・オフ切り替えの関係図である。
【図21】同じくタイミングチャートである。
【図22】本発明の第2の実施形態の等価回路図であ
る。
【図23】同上において負荷に正電圧が印加される状態
を示す回路図である。
【図24】図23の状態の後にディスチャージされる状
態を示す回路図である。
【図25】図24の状態の後に負荷に負電圧が印加され
る状態を示す回路図である。
【図26】図25の状態の後にディスチャージされる状
態を示す回路図である。
【図27】図22と同じ回路構成で上記とは別の動作例
を示す回路図である。
【図28】同上において負荷に正電圧が印加される状態
を示す回路図である。
【図29】図28の状態の後にディスチャージされる状
態を示す回路図である。
【図30】図29の状態の後に負荷に負電圧が印加され
る状態を示す回路図である。
【図31】図30の状態の後にディスチャージされる状
態を示す回路図である。
【図32】図27から図31における4個のスイッチの
オン・オフ切り替えの関係図である。
【図33】同じくタイミングチャートである。
【図34】図22と同じ回路構成で更に別の動作例を示
す回路図である。
【図35】同上において負荷に正電圧が印加される状態
を示す回路図である。
【図36】図35の状態の後にディスチャージされる状
態を示す回路図である。
【図37】図36の状態の後に負荷に負電圧が印加され
る状態を示す回路図である。
【図38】図37の状態の後にディスチャージされる状
態を示す回路図である。
【図39】図34から図38における4個のスイッチの
オン・オフ切り替えの関係図である。
【図40】同じくタイミングチャートである。
【図41】本発明による正負パルス式高電圧電源の全体
の概要構成例を示すブロック図である。
【図42】図41中のスイッチングインバータ回路とそ
の起動・停止回路の一具体例の回路図である。
【図43】同上の動作のタイミングチャートである。
【図44】スイッチングインバータ回路における正側と
負側それぞれのFETを1個とした比較例の回路図であ
る。
【図45】スイッチングインバータ回路をハーフブリッ
ジ構成とした比較例の回路図である。
【符号の説明】
SW1・SW2・SW3・SW4 スイッチ(スイッ
チング素子) D1・D2・D3・D4 ダイオード R 負荷 +E 正極性の直流電源(正電圧発生部) −E 負極性の直流電源(負電圧発生部) 1 スイッチングインバータ回路 2 昇圧トランス 3 電極 4 正電圧調整部 5 負電圧調整部 6 周波数調整部 7 パルス幅調整部 8 変調部 30A・30B・30C・30D FET 31A・31B・31C・31D ダイオード
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H05F 3/04 9184−5K H03K 17/687 F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正の直流電圧を発生する正電圧発生部と、
    負の直流電圧を発生する負電圧発生部と、第1、第2、
    第3及び第4の4個のスイッチング素子と、これらスイ
    ッチング素子をパルス信号でオン・オフさせるドライブ
    回路とを有し、前記正電圧発生部とアースとの間に、第
    1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子と第3
    のスイッチング素子とを直列接続し、第1のスイッチン
    グ素子と第2のスイッチング素子との接続点を負荷に接
    続して、第1のスイッチング素子がオンになったとき前
    記正電圧発生部の正電圧が負荷に印加され、また前記負
    電圧発生部と負荷との間に第4のスイッチング素子を接
    続して、該第4のスイッチング素子がオンになったとき
    負電圧発生部の負電圧が負荷に印加されるようにし、前
    記ドライブ回路は、前記第1のスイッチング素子をオン
    にして負荷に正電圧が印加された後、負荷にチャージさ
    れた正の電荷が、第2、第3のスイッチング素子又はこ
    れらに並列接続されたダイオードを介してアースに至る
    回路によってディスチャージされ、次に、前記第4のス
    イッチング素子をオンにして負荷に負電圧が印加された
    後、負荷にチャージされた負の電荷が、アースから第
    3、第2のスイッチング素子又はこれらに並列接続され
    たダイオードを介して負荷に至る回路によってディスチ
    ャージされるように、4個のスイッチング素子を所定の
    順序で周期的にオン・オフすることを特徴とする正負パ
    ルス式高電圧電源。
  2. 【請求項2】正の直流電圧を発生する正電圧発生部と、
    負の直流電圧を発生する負電圧発生部と、第1、第2、
    第3及び第4の4個のスイッチング素子と、これらスイ
    ッチング素子をパルス信号でオン・オフさせるドライブ
    回路とを有し、前記正電圧発生部とアースとの間に、第
    1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子と第3
    のスイッチング素子とを直列接続し、第1のスイッチン
    グ素子と第2のスイッチング素子との接続点を負荷に接
    続して、第1のスイッチング素子がオンになったとき前
    記正電圧発生部の正電圧が負荷に印加され、また前記第
    2のスイッチング素子と第3のスイッチング素子との接
    続点と前記負電圧発生部との間に第4のスイッチング素
    子を接続して、第2及び第4のスイッチング素子がオン
    になったとき負電圧発生部の負電圧が負荷に印加される
    ようにし、前記ドライブ回路は、前記第1のスイッチン
    グ素子をオンにして負荷に正電圧が印加された後、負荷
    にチャージされた正の電荷が、第2、第3のスイッチン
    グ素子又はこれらに並列接続されたダイオードを介して
    アースに至る回路によってアースにディスチャージさ
    れ、次に、前記第2及び第4のスイッチング素子をオン
    にして負荷に負電圧が印加された後、負荷にチャージさ
    れた負の電荷が、アースから第3、第2のスイッチング
    素子又はこれらに並列接続されたダイオードを介して負
    荷に至る回路によってディスチャージされるように、4
    個のスイッチング素子を所定の順序で周期的にオン・オ
    フすることを特徴とする正負パルス式高電圧電源。
  3. 【請求項3】第1、第2、第3、第4のスイッチング素
    子にそれぞれダイオードを並列接続したことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の正負パルス式高電圧電源。
  4. 【請求項4】正電圧発生部の電圧と負電圧発生部の電圧
    をそれぞれ調整する電圧調整手段を備えたことを特徴と
    する、請求項1、2又は3に記載の正負パルス式高電圧
    電源。
  5. 【請求項5】スイッチング素子をオン・オフするパルス
    信号の時間幅を調整するパルス幅調整手段を備えたこと
    を特徴とする、請求項1、2、3又は4に記載の正負パ
    ルス式高電圧電源。
  6. 【請求項6】スイッチング素子をオン・オフするパルス
    信号の周波数を調整する周波数調整手段を備えたことを
    特徴とする、請求項1、2、3、4又は5に記載の正負
    パルス式高電圧電源。
  7. 【請求項7】スイッチング素子をオン・オフするパルス
    信号に、それよりも時間幅が短いクロックパルスで変調
    させる変調手段を備えたことを特徴とする、請求項1、
    2、3、4、5又は6に記載の正負パルス式高電圧電
    源。
  8. 【請求項8】負荷が放電電極である請求項1、2、3、
    4、5、6又は7に記載の正負パルス式高電圧電源。
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