JPH09172119A - 金属板の加工方法 - Google Patents
金属板の加工方法Info
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- JPH09172119A JPH09172119A JP7328997A JP32899795A JPH09172119A JP H09172119 A JPH09172119 A JP H09172119A JP 7328997 A JP7328997 A JP 7328997A JP 32899795 A JP32899795 A JP 32899795A JP H09172119 A JPH09172119 A JP H09172119A
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Abstract
位を正確にかつ簡単に定めることができるようにして、
レーザ加工時に発生するドロスの量をできるだけ少なく
しかつ安定化するとともに、金属板の加工部に付着した
ドロスを確実に除去する。 【構成】金属板9におけるハーフエッチング加工部12
の所定位置に、ハーフエッチング加工部12に開口する
貫通孔15を形成する。YAGレーザ加工機によるレー
ザビームLを、貫通孔15を起点としてハーフエッチン
グ加工部12に沿ってレーザビーム進行方向に向かって
照射する。レーザビームLの照射により、金属板9のハ
ーフエッチング加工部12に開口部を形成して、リード
フレーム1を形成する。貫通孔15により、レーザビー
ムL照射位置の位置合わせが容易かつ正確となり、ドロ
ス14の付着量が低減し、しかも安定化する。
Description
に関するものであり、特に例えば半導体組み立て部材で
あるリードフレーム等の比較的小さな金属板の微細加工
に有効である金属板の加工方法に関するものである。
一層激しく要求されてきており、このような中でリード
フレームの多ピンが進展してきている。そして現在で
は、リードの数が300ピンを超えるリードフレームも
製造されている。このリードフレームの多ピン化に伴
い、リードフレームのインナーリードのピッチは、従来
では最小で200μm程度であったものが、現在では2
00μmを切るリードフレームが開発されてきている。
このような多ピンでかつファイン(狭)ピッチのリード
フレームを製造する方法として、従来エッチングによる
製造方法が主流となっている。このエッチングによる製
造方法は、従来のスタンピングによる製造方法に比較す
れば多ピン化およびファインピッチ化が容易ではある
が、インナーリードピッチが200μmを切るリードフ
レームを製造する場合、エッチングファクターの低下、
パターン補正の限界、あるいは歩留りの悪化などの種々
の障害が伴うようになる。
リードフレームの多ピン化およびファインピッチ化を種
々検討すると、これらの多ピン化およびファインピッチ
化に対応することができる一つの手段として、まず加工
基材である金属板を厚さの薄い薄板から形成することが
考えられる。しかしながら、金属板の厚さをあまり薄く
すると強度が不足してしまうので、板厚を薄くするにも
限界がある。
ァインピッチ化に対応する他の手段として、エッチング
液の添加剤等によるエッチングファクターの向上が考え
られる。しかし、現在、エッチングファクターを効果的
に向上させるまでには至っていない。
ていないエッチングにより、それほど板厚を薄くするこ
とができない金属板を加工して、300ピン以上の多ピ
ンおよび200μm以下のファインピッチのリードフレ
ームを製造しようとした場合、微細加工がそれほど必要
でないアウターリード部はこのエッチングにより貫通さ
せることができるが、微細加工が必要なインナーリード
部はこのようなエッチングでは貫通させることは難し
い。しかも、仮にインナーリード部が貫通されたとして
も、ワイヤーボンディングやモールドに必要なリードの
平坦幅およびリードの所望の狭ピッチを確保することが
できないという不具合が発生する。
でも、インナーリードピッチが200μmを切るリード
フレームの多ピン化およびファインピッチ化に確実にか
つ十分に対応することは難しい。
微細パターンをレーザ加工により形成することにより、
リードフレームの多ピン化およびファインピッチ化に対
応するようにした金属板の加工方法を、特開平4ー37
493号公報において提案している。
法は、図11(a)に示すように金属板9の両面にそれ
ぞれエッチングレジスト10,11を製版し、同図
(b)に示すようにレジスト除去部10a,11aにお
いて金属板9の両面にそれぞれハーフエッチング加工を
施してハーフエッチング加工部12を形成する。そし
て、同図(c)に示すようにこの金属板9のハーフエッ
チング加工部12にレーザビームLを照射して微細加工
を行うことにより、同図(d)に示すように金属板9の
ハーフエッチング加工部12に開口部13を形成する。
最後に、同図(e)に示すようにエッチングレジスト1
0,11を除去することにより、金属板9の微細加工品
を形成する。このようにして、レーザ加工によって金属
板9を微細加工することにより、インナーリード等の微
細パターンを形成することができるようになる。
より微細加工して製造されたリードフレームを示す図で
ある。これらの図において、1は例えば銅、銅合金、4
2アロイ、コバール等の所定厚の金属板からなるQFP
(Quad Flat Package)タイプのリードフレーム、2は上
下に配置されると共に互いに平行に配置された一対のレ
ール2,2、4は一対のレール2,2の間に配設され、半
導体素子3を搭載するダイパッド、5はダイパッド4を
囲むようにして配設された所定数のインナーリード、6
はインナーリード5に連続するアウターリード、7はイ
ンナーリード5とアウターリード6とをレール2,2に
支持させるダムバー、8はレーザ加工の際の金属板の位
置決めを行う位置決め用孔ある。そして、このリードフ
レーム1は、微細加工が必要な個所Aにおいてハーフエ
ッチング加工を行うとともに、このハーフエッチング加
工部にレーザビームlを部分的に照射することにより製
造されている。
報に開示されているレーザ加工においては、図11に示
すようにレーザビームLを金属板9のハーフエッチング
加工部2に照射して金属板9をレーザ加工することによ
り開口部13を形成した場合、金属板9の開口部13の
周辺に金属溶解による突起状のドロス(金属凝集物)1
4が付着してしまうという問題がある。特に、熱伝導性
のよいCu材などの加工においては、ドロス14の付着
量がきわめて多く、レーザによる孔開け加工はハーフエ
ッチング加工を併用しかつエッチングレジスト付着状態
で行ったとしても、ドロス14を減少させることはでき
なかった。そして、このようなドロス14により、微細
加工品の品質が低下するため、レーザ加工による微細加
工では、これらのドロス14の問題が完全に解決されな
ければ、レーザ加工を金属板9の微細加工に適用するこ
とは難しい。
加工との組合せにおいては、レーザによって加工される
金属板9の加工残量がハーフエッチング加工部のレーザ
加工位置により異なるため、ハーフエッチング加工部の
どこをレーザ加工するかによりドロス発生量が異なるお
それがある。このため、ドロス発生量をできるだけ少な
くかつ安定化し、しかも所定の微細パターンができるだ
け正確に形成されるように、レーザ加工を行うようにし
なければならない。
加工部位を正確に定める必要がある。しかし、従来はこ
のハーフエッチング加工部のレーザ加工部位とレーザビ
ームとの位置合わせに手間がかかっていたばかりでな
く、この位置合わせの精度があまりよくなかった。特
に、金属板9に片面のみからハーフエッチング加工を行
うとともに、ハーフエッチング面と反対側からレーザ加
工を行う場合は、ハーフエッチング加工部を明確に把握
できないため、レーザ加工部位を正確に定めることは困
難であった。
ものであって、その目的は、ハーフエッチング加工部に
おけるレーザ加工部位を正確にかつ簡単に定めることが
できるようにして、レーザ加工時に発生するドロスの量
をできるだけ少なくかつ安定化するとともに、金属板の
加工部に付着したドロスを確実に除去することにより、
リードフレームの多ピン化およびファインピッチ化等に
必要な金属板の微細加工を高精度にかつ簡単に行うこと
のできる金属板の加工方法を提供することである。
めに、請求項1の発明は、金属板の片面または両面に、
所定パターンのエッチングレジストを製版し、このエッ
チングレジスト用いてハーフエッチングにより前記金属
板の全加工量の一部を加工するハーフエッチング加工工
程と、前記金属板のハーフエッチング加工部の一部にま
たは前記ハーフエッチング加工部の一部と金属板の厚さ
方向において重なる、ハーフエッチング加工部と反対側
の金属板の面に、レーザビーム照射位置の基準点を設け
る工程と、前記基準点に基づいて前記レーザビームの照
射位置の位置合わせを行った後、前記ハーフエッチング
加工部の少なくとも一部にレーザビームを照射すること
により前記金属板の全加工量の残部を加工するレーザビ
ーム加工工程と、前記エッチングレジストを除去する工
程と、前記レーザビーム加工により前記金属板に生じる
金属凝固物を除去する工程とからなることを特徴として
いる。
記ハーフエッチング加工部の一部に、ハーフエッチング
により形成され前記ハーフエッチング加工部より深い第
2のハーフエッチング加工部、前記金属板を貫通して前
記ハーフエッチング加工部の一部に開口する貫通孔、お
よび前記ハーフエッチング加工部の一部と金属板の厚さ
方向において重なる、ハーフエッチング加工部と反対側
の金属板の面に、ハーフエッチングにより形成された第
2のハーフエッチング加工部のいずれかにより形成され
ていることを特徴としている。
通して前記ハーフエッチング加工部の一部に開口する所
定数の貫通孔が、前記ハーフエッチング加工部に沿って
所定間隔をおいて設けられており、これらの貫通孔のう
ち最端の貫通孔を前記基準点とすることを特徴としてい
る。
除去する工程をプレス加工により行うことを特徴として
いる。更に請求項5の発明は、前記金属凝固物を除去す
る工程を水圧によるバリ取りあるいは液体ホーニングに
より行うことを特徴としている。
除去する工程を、前記金属板を水中あるいは化学エッチ
ング液中に浸漬した状態で、前記金属凝固物に超音波を
照射することにより行うことを特徴としている。
除去する工程を、前記金属板を化学エッチング液中に浸
漬した状態で、前記金属凝固物に化学エッチング液をジ
ェットスプレーすることにより行うことを特徴としてい
る。
除去する工程を、前記金属板を電解エッチング液中に浸
漬した状態で、前記金属凝固物に電解エッチングするこ
とにより行うことを特徴としている。更に請求項9の発
明は、請求項3ないし7記載の金属板の加工方法のう
ち、少なくとも2以上の加工方法を組み合せることによ
り行うことを特徴としている。
法においては、金属板が、その金属板の全加工量の一部
をハーフエッチング加工により金属板の片面から加工さ
れる場合は、そのハーフエッチング加工部の一部にレー
ザビーム照射位置の基準点が設けられるか、またはハー
フエッチング加工部の一部と金属板の厚さ方向において
重なる、ハーフエッチング加工部と反対側の金属板の面
に、レーザビーム照射位置の基準点が設けられる。ま
た、金属板が、その金属板の全加工量の一部をハーフエ
ッチング加工により金属板の両面から加工される場合
は、両面のハーフエッチング加工部のうち少なくとも一
方のハーフエッチング加工部の一部にレーザビーム照射
位置の基準点が設けられる。そして、この基準点に基づ
いてレーザビームの照射位置の位置合わせを行った後、
ハーフエッチング加工部の少なくとも一部にレーザビー
ムを照射することにより、金属板の全加工量の残部が加
工される。
置合わせが基準点に基づいて行われることから、レーザ
加工の位置設定を容易にかつ正確に行うことができるよ
うになる。特に、ハーフエッチング加工を金属板の片面
から行い、その反対側からレーザ加工を行う場合でもレ
ーザ加工部位の位置出しが容易かつ正確になる。これに
より、ドロス発生量を低減することができ、しかもレー
ザで溶解する金属の量がレーザ加工毎に一定となり、ド
ロス発生量は安定化したものとなる。更に、レーザ加工
後に生じた少量のドロスも最終的には除去される。
時に発生するドロスの発生量の安定化およびその制御が
可能となるとともに、レーザ加工部位の位置出しが容易
かつ正確になることから加工精度が向上するので、レー
ザ加工の品質を向上させることができ、リードフレーム
の多ピン化およびファインピッチ化等に必要なより一層
微細な金属加工が容易にかつ正確にできるようになる。
しかも、わずかに生じたドロスも最終的には除去される
ので、高品質の微細加工品を容易にかつ確実に得ること
ができる。
を、ハーフエッチング加工部の一部に形成された第2の
ハーフエッチング加工部、金属板を貫通してハーフエッ
チング加工部の一部に開口する貫通孔、およびハーフエ
ッチング加工部の一部と金属板の厚さ方向において重な
る、ハーフエッチング加工部と反対側の金属板の面に形
成された第2のハーフエッチング加工部のいずれかによ
り形成される。したがって、金属板のハーフエッチング
加工時にこれらの基準点を形成することができるように
なり、金属板の加工に手間がかからなくなり、加工がよ
り一層簡単になる。
の貫通孔が連続的に設けられるようになる。したがっ
て、アシストガスを用いてレーザ加工を行った場合、こ
のアシストガスの板厚方向への流れが容易となるため、
ドロスの発生量がより一層低減するようになる。
は、ドロスを、プレス加工、水圧、液体ホーニング、超
音波、液体中でのジェットスプレー、あるいは電解エッ
チングにより除去しているため、ドロスのような突起状
のものを選択的に除去することができるようになる。こ
れにより、ドロス除去を、金属板の他の部位への影響を
抑えて効果的に行うことが可能となる。
る。図1ないし図4はそれぞれ本発明に係る金属板の加
工方法の第1実施例を示し、図12に示すリードフレー
ム1の製造工程に適用して説明する図である。
ず図1(a)に示す、例えばCu、Cu合金、42合
金、コバールなどの所定厚の金属板9の両面に、同図
(b)に示すようにエッチングレジスト10,11をリ
ードフレーム1のインナーリード5の形状に対応させて
製版する。次に、同図(c)に示すようにうら面に製版
されたエッチングレジスト11を利用して、図12に示
すリードフレーム1のレーザ加工を行う金属板9の部分
にハーフエッチング加工を行い、ハーフエッチング加工
部12を形成する。また、図2ないし図4に示すよう
に、金属板9の所定位置、すなわち金属板9のインナー
リード5の先端部に対応するハーフエッチング加工部1
2の位置に、金属板9のおもて面からエッチング等によ
り本発明の基準点に相当する貫通孔15を形成する。こ
のときこの貫通孔15は、インナーリード5の形状に対
応して形成されたハーフエッチング加工部12に開口す
るようになる。
グ10,11を除去しない状態で金属板9のハーフエッ
チング加工部12に、YAGレーザ加工機によるレーザ
ビームLを金属板9のおもて面から照射する。このと
き、レーザビームLは図2および図4に示すように貫通
孔15を起点としてハーフエッチング加工部12に沿っ
てレーザビーム進行方向に向かって照射する。このレー
ザビームLの照射により、図1(e)に示すように金属
板9のハーフエッチング加工部12に開口部13を形成
した後、同図(f)に示すようにレーザ加工によりイン
ナーリード5が加工されたリードフレーム1を形成す
る。
レーザビームLをハーフエッチング加工部12と反対側
のおもて面から照射するにあたり、金属板9の貫通孔1
5を始点としてレーザビームLを照射しているが、この
貫通孔15の形成位置が所定位置に設定されているの
で、レーザビームL照射位置の位置合わせが容易かつ正
確となる。しかも、このようにレーザ加工位置を正確に
設定できることから、レーザ加工により発生するドロス
14の付着量を少量にすることができるとともに、安定
化させることができる。実際に、金属板9にCu合金を
用いてこの第1実施例の加工方法でリードフレーム1の
加工の試験を行った結果、ドロス14の付着量は少量で
かつレーザ加工部全体において一定で安定化したもので
あった。
適宜の方法で形成することもできるが、エッチングによ
り形成した場合は、金属板9のハーフエッチング加工時
に併せて行うことができ、手間が省けて加工が容易とな
る。
に設けているが、その他の形状のものでもよい。本実施
例のように、貫通孔あるいはハーフエッチング部を円形
に設定しておき、その円の中心点を求める際に、公知の
画像処理技術を用いるようにすれば、より高精度な位置
合わせを容易に行うことができる。
施例を示し、図12に示すリードフレーム1の製造工程
に適用して説明する図である。図5(a)ないし(c)
に示すように、この第2実施例においても、エッチング
レジスト11により金属板9のうら面にハーフエッチン
グ加工部12を形成するとともに、図6ないし図8に示
すように金属板9に貫通孔15を形成するまでは、前述
の第1実施例と同様である。
に4つ(したがって、合計5個)の貫通孔15,15,…
を、金属板9のおもて面からエッチング等によりハーフ
エッチング加工部12に沿って等間隔に形成する。次
に、図5(d)に示すようにエッチング10,11を除
去しない状態で金属板9のハーフエッチング加工部12
に、レーザビームLを金属板9のうら面から、図7およ
び図8に示すようにインナーリード5の先端部に対応す
る位置にある貫通孔15を起点としてハーフエッチング
加工部12に沿ってレーザビーム進行方向に向かって照
射する。その場合、このレーザ加工にあたってはアシス
トガスを併用する。このようなレーザビームLの照射に
より、図5(e)に示すように金属板9のハーフエッチ
ング加工部12に開口部13を形成し、同図(f)に示
すようにレーザ加工によりインナーリード5が加工され
たリードフレーム1を形成する。レーザにアシストガス
を併用することにより、レーザ加工の品質および加工速
度を更に向上させることができる。
第1実施例と同様にレーザビームL照射位置の位置合わ
せが容易かつ正確となる。しかも、所定数の貫通孔15
をハーフエッチング加工部12に沿って形成しているた
め、アシストガスの板厚方向への流れが容易となり、発
生するドロス14の付着量を低減することができる。実
際に、金属板9に42Ni−Fe合金を用いてこの第2
実施例の加工方法でリードフレーム1の加工の試験を行
った結果、ドロス14の付着量を極めて少量に抑えるこ
とができた。
述の第2実施例による金属板の加工方法では、リードフ
レーム1を加工したとき、図5(f)に示すようにドロ
ス14が極少量ではあるが金属板9のおもて面に付着す
るようになる。このため、この第3実施例では、第2実
施例によるリードフレーム1の加工時に金属板9のおも
て面に付着したドロス14をプレス加工により物理的に
除去し、その後でこのプレス加工を行ったリードフレー
ム1を水中に浸漬しかつ超音波を、プレス加工後のドロ
ス14残存部分に照射するようにしている。その場合プ
レス加工においては、ポンチ、ダイおよびその他から構
成される金型を油圧プレスに取り付け、油圧プレスによ
りポンチをリードフレーム1のおもて面から押し付ける
ことにより、ドロス3を物理的に除去するようにする。
この第3実施例によれば、金属板9のおもて面に付着す
るドロス14を完全に除去することができるようにな
る。
実施例の金属板の加工方法によりリードフレーム1を加
工し、このリードフレーム1に対し第3実施例のプレス
加工および超音波加工の試験を行った結果、金属板9の
おもて面に付着したドロス14を完全に除去することが
できた。
の第4実施例も、前述の第3実施例と同様に第2実施例
によるリードフレーム1の加工時に金属板9のおもて面
に付着したドロス14を除去する方法である。この第4
実施例では、水をプラスチックパッケージ用バリ取り装
置により、金属板9のおもて面に付着したドロス14に
吹き付けることにより、このドロス14を水圧で除去す
るようにしている。この第4実施例によれば、金属板9
のおもて面に付着するドロス14を完全に除去すること
ができるようになる。
実施例の金属板の加工方法によりリードフレーム1を加
工し、このリードフレーム1に対し第4実施例のプラス
チックパッケージ用バリ取り装置による水吹き付け加工
の試験を行った結果、金属板9のおもて面に付着したド
ロス14を完全に除去することができた。
ナ粒と水の懸濁液を用いる液体ホーニングにより、ドロ
ス14の除去を行うようにすることもできる。
の第5実施例も、前述の第3および第4実施例と同様に
第2実施例によるリードフレーム1の加工時に金属板9
のおもて面に付着したドロス14を除去する方法であ
る。この第5実施例では、第2実施例により加工された
リードフレーム1を化学エッチング液中に浸漬し、この
化学エッチング液中でドロス14に超音波照射を行うこ
とにより、このドロス14を除去するようにしている。
この第5実施例によれば、金属板9のおもて面に付着す
るドロス14を完全に除去することができるようにな
る。
実施例の金属板の加工方法によりリードフレーム1を加
工し、このリードフレーム1に対し第5実施例の化学エ
ッチング液中での超音波加工の試験を行った。この試験
に使用した化学エッチング液は、比重47゜Be(ボ−
メ度)で温度65度の塩化第2鉄水溶液からなるエッチ
ング液である。この化学エッチング液中にリードフレー
ム1を浸漬した状態で、化学エッチング液のジェット流
をドロス14に集中的に吹き付けた。その結果、ドロス
14は効果的に溶解、除去された。これにより、金属板
9のおもて面に付着したドロス14を完全に除去するこ
とができた。
の第6実施例も、前述の第3および第4実施例と同様に
第2実施例によるリードフレーム1の加工時に金属板9
のおもて面に付着したドロス14を除去する方法であ
る。この第6実施例では、第2実施例により加工された
リードフレーム1を電解エッチング液中に浸漬し、所定
の電流密度で電解処理を施すことにより、このドロス1
4を除去するようにしている。この第6実施例によれ
ば、金属板9のおもて面に付着するドロス14を完全に
除去することができるようになる。
実施例の金属板の加工方法によりリードフレーム1を加
工し、このリードフレーム1に対し第6実施例の電解エ
ッチング液中での電解処理加工の試験を行った。この試
験に使用した電解エッチング液は、塩化ナトリウム13
0g、塩化アンモニウム45gおよび水500mlからなる
液であり、この電解エッチング液中にリードフレーム1
を浸漬した状態で、電流密度2〜8A/dm3でドロス14
に対し電解処理を施した。その結果、突起物状のドロス
14は電流密度が高まることにより効果的に溶解、除去
された。これにより、金属板9のおもて面に付着したド
ロス14を完全に除去することができた。
ビームLの照射位置の位置合わせの基準点として、金属
板9を貫通する貫通孔15を設けるものとしているが、
本発明は、これに限定されるものではなく、例えば図9
に示すようにハーフエッチング加工部12の一部と金属
板9の厚さ方向において重なる、ハーフエッチング加工
部12のある裏面と反対側の金属板のおもて面に、第2
のハーフエッチング加工部16を設けるようにすること
もできる。
として、金属板9に形成したハーフエッチング加工部1
2の一部に、このハーフエッチング加工部12より深い
第2のハーフエッチング加工部17を設けるようにする
こともできる。
前述の第3ないし第6実施例のうち少なくとも2以上の
加工方法を組み合せることによりドロス除去を行うよう
にすることもできる。
として、前述の各実施例で使用されたYAGレーザに代
えて、CO2レーザあるいはエキシマレーザ等の他のレ
ーザを使用することもできる。
れる化学エッチング液および電解エッチング液は、それ
ぞれ前述のエッチング液の他に、金属板の材質に応じて
適宜のエッチング液を使用できることは言うまでもな
い。
1ないし8の発明の金属板の加工方法によれば、ハーフ
エッチング加工部の一部にあるいはハーフエッチング加
工部の一部と金属板の厚さ方向において重なる、ハーフ
エッチング加工部と反対側の金属板の面に、レーザビー
ム照射位置の基準点を設けているので、この基準点によ
りレーザ加工の位置設定を容易にかつ正確に行うことが
できるようになる。これにより、ドロス発生量を低減す
ることができるとともに、レーザで溶解する金属の量を
レーザ加工毎に一定にでき、ドロス発生量の安定化を図
ることができる。
位置出しが容易かつ正確になることから加工精度が向上
するので、レーザ加工の品質を向上させることができ、
リードフレームの多ピン化およびファインピッチ化等に
必要なより一層微細な金属加工が容易にかつ正確にでき
る。しかも、わずかに生じたドロスも最終的には除去さ
れるので、高品質の微細加工品を容易にかつ確実に得る
ことができる。
加工部に沿って連続的に設けることにより、アシストガ
スを用いてレーザ加工を行った場合に、アシストガスの
板厚方向への流れを容易にすることができる。これによ
り、ドロスの発生量をより一層低減することができる。
を説明する図である。
面図である。
面図である。
面図である。
面図である。
る。
面図である。
の断面図である。
による金属板の加工方法を示す図である。
成された従来のリードフレームの一例を示す図である。
ード、6…アウターリード、9…金属板、10,11…
エッチングレジスト、12…ハーフエッチング加工部、
13…開口部、14…ドロス、15…貫通孔、16,1
7…第2のハーフエッチング加工部、L…レーザビーム
Claims (9)
- 【請求項1】 金属板の片面または両面に、所定パター
ンのエッチングレジストを製版し、このエッチングレジ
スト用いてハーフエッチングにより前記金属板の全加工
量の一部を加工するハーフエッチング加工工程と、前記
金属板のハーフエッチング加工部の一部にまたは前記ハ
ーフエッチング加工部の一部と金属板の厚さ方向におい
て重なる、ハーフエッチング加工部と反対側の金属板の
面に、レーザビーム照射位置の基準点を設ける工程と、
前記基準点に基づいて前記レーザビームの照射位置の位
置合わせを行った後、前記ハーフエッチング加工部の少
なくとも一部にレーザビームを照射することにより前記
金属板の全加工量の残部を加工するレーザビーム加工工
程と、前記エッチングレジストを除去する工程と、前記
レーザビーム加工により前記金属板に生じる金属凝固物
を除去する工程とからなることを特徴とする金属板の加
工方法。 - 【請求項2】 前記基準点は、前記ハーフエッチング加
工部の一部に、ハーフエッチングにより形成され前記ハ
ーフエッチング加工部より深い第2のハーフエッチング
加工部、前記金属板を貫通して前記ハーフエッチング加
工部の一部に開口する貫通孔、および前記ハーフエッチ
ング加工部の一部と金属板の厚さ方向において重なる、
ハーフエッチング加工部と反対側の金属板の面に、ハー
フエッチングにより形成された第2のハーフエッチング
加工部のいずれかにより形成されていることを特徴とす
る請求項1記載の金属板の加工方法。 - 【請求項3】 前記金属板を貫通して前記ハーフエッチ
ング加工部の一部に開口する所定数の貫通孔が、前記ハ
ーフエッチング加工部に沿って所定間隔をおいて設けら
れており、これらの貫通孔のうち最端の貫通孔を前記基
準点とすることを特徴とする請求項1または2記載の金
属板の加工方法。 - 【請求項4】 前記金属凝固物を除去する工程をプレス
加工により行うことを特徴とする請求項1ないし3のい
ずれか1記載の金属板の加工方法。 - 【請求項5】 前記金属凝固物を除去する工程を水圧に
よるバリ取りあるいは液体ホーニングにより行うことを
特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の金属板
の加工方法。 - 【請求項6】 前記金属凝固物を除去する工程を、前記
金属板を水中あるいは化学エッチング液中に浸漬した状
態で、前記金属凝固物に超音波を照射することにより行
うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載
の金属板の加工方法。 - 【請求項7】 前記金属凝固物を除去する工程を、前記
金属板を化学エッチング液中に浸漬した状態で、前記金
属凝固物に化学エッチング液をジェットスプレーするこ
とにより行うことを特徴とする請求項1ないし3のいず
れか1記載の金属板の加工方法。 - 【請求項8】 前記金属凝固物を除去する工程を、前記
金属板を電解エッチング液中に浸漬した状態で、前記金
属凝固物に電解エッチングすることにより行うことを特
徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の金属板の
加工方法。 - 【請求項9】 請求項3ないし7記載の金属板の加工方
法のうち、少なくとも2以上の加工方法を組み合せるこ
とにより行うことを特徴とする請求項1ないし3のいず
れか1記載の金属板の加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7328997A JPH09172119A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 金属板の加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7328997A JPH09172119A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 金属板の加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09172119A true JPH09172119A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18216458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7328997A Pending JPH09172119A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 金属板の加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09172119A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010090417A (ja) * | 2008-10-06 | 2010-04-22 | Denso Corp | ハニカム構造体成形用金型及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-12-18 JP JP7328997A patent/JPH09172119A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010090417A (ja) * | 2008-10-06 | 2010-04-22 | Denso Corp | ハニカム構造体成形用金型及びその製造方法 |
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