JPH09171312A - 定着装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
定着装置及びそれを用いた画像形成装置Info
- Publication number
- JPH09171312A JPH09171312A JP34921395A JP34921395A JPH09171312A JP H09171312 A JPH09171312 A JP H09171312A JP 34921395 A JP34921395 A JP 34921395A JP 34921395 A JP34921395 A JP 34921395A JP H09171312 A JPH09171312 A JP H09171312A
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- pressure roller
- heating
- heating element
- heating roller
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 補助加熱ロ−ラを表面発熱体ロ−ラとするこ
とにより、直接加圧ロ−ラを加熱して、加圧ロ−ラを短
時間で加熱することができる補助加熱装置を提供する。 【解決手段】 内部にヒータ31を備えた加熱ローラ2
1と、この加熱ローラの外周面に圧接して回転する加熱
ローラ22とから成り、両ローラ間に未定着トナーを保
持した転写紙を通紙する際に加熱しながら加圧すること
により、該未定着トナーを定着させる定着装置10であ
って、該加圧ロ−ラの表面に圧接して該加圧ローラを加
熱する補助加熱ローラ35を備えたものにおいて、上記
補助加熱ローラは、絶縁体からなるロ−ラ本体41と、
該ロ−ラ本体の外周面に設けた発熱体層42と、該発熱
体層の外周面に設けた絶縁体からなるトナ−吸着層45
とを備えている。
とにより、直接加圧ロ−ラを加熱して、加圧ロ−ラを短
時間で加熱することができる補助加熱装置を提供する。 【解決手段】 内部にヒータ31を備えた加熱ローラ2
1と、この加熱ローラの外周面に圧接して回転する加熱
ローラ22とから成り、両ローラ間に未定着トナーを保
持した転写紙を通紙する際に加熱しながら加圧すること
により、該未定着トナーを定着させる定着装置10であ
って、該加圧ロ−ラの表面に圧接して該加圧ローラを加
熱する補助加熱ローラ35を備えたものにおいて、上記
補助加熱ローラは、絶縁体からなるロ−ラ本体41と、
該ロ−ラ本体の外周面に設けた発熱体層42と、該発熱
体層の外周面に設けた絶縁体からなるトナ−吸着層45
とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真式の複写
機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置の画
像形成部に用いられる定着装置の改良に関し、特に加熱
ローラの熱が定着ローラによって奪われることによる不
具合を解消する為に用いられる補助加熱ローラを備えた
定着装置の改良に関する。
機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置の画
像形成部に用いられる定着装置の改良に関し、特に加熱
ローラの熱が定着ローラによって奪われることによる不
具合を解消する為に用いられる補助加熱ローラを備えた
定着装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式の画像形成装置の画像形成部
には、像担持体としての感光体、感光体を帯電する帯電
器、感光体の帯電部分に光学的な画像情報を書き込むこ
とにより静電潜像を形成する書き込み手段、該静電潜像
にトナーを供給して現像する現像装置、現像された像
(トナー像)を転写紙上に転写する転写装置、転写紙上
のトナー像を加熱しながら加圧することにより定着する
定着装置等が装備されている。上記定着装置は、内部或
は外周面等に発熱体(ヒータ等)を備えた回転自在な加
熱ローラと、該加熱ローラの外周面に圧接して従動回転
しニップ部を通過する転写紙上の未定着トナーを定着さ
せる加圧ローラ等を有する。ところで、熱容量の小さい
薄肉の表層材料(肉厚t=0.2〜0.8mmのAlま
たはFe)からなる加熱ローラの定着ヒ−タをONして
定着ユニットを立ち上げると、熱容量が小さいために加
熱ローラの立ち上がりは早くなるが、電源投入後のプレ
回転のために両ローラを回転させると、加熱ローラの熱
量の多くが、それまで冷却状態にあった加圧ロ−ラによ
って奪われるため、加熱ローラが設定温度になるまでの
時間が長くなり、複写可能状態に移行するまでに多くの
時間を要する結果となっていた。
には、像担持体としての感光体、感光体を帯電する帯電
器、感光体の帯電部分に光学的な画像情報を書き込むこ
とにより静電潜像を形成する書き込み手段、該静電潜像
にトナーを供給して現像する現像装置、現像された像
(トナー像)を転写紙上に転写する転写装置、転写紙上
のトナー像を加熱しながら加圧することにより定着する
定着装置等が装備されている。上記定着装置は、内部或
は外周面等に発熱体(ヒータ等)を備えた回転自在な加
熱ローラと、該加熱ローラの外周面に圧接して従動回転
しニップ部を通過する転写紙上の未定着トナーを定着さ
せる加圧ローラ等を有する。ところで、熱容量の小さい
薄肉の表層材料(肉厚t=0.2〜0.8mmのAlま
たはFe)からなる加熱ローラの定着ヒ−タをONして
定着ユニットを立ち上げると、熱容量が小さいために加
熱ローラの立ち上がりは早くなるが、電源投入後のプレ
回転のために両ローラを回転させると、加熱ローラの熱
量の多くが、それまで冷却状態にあった加圧ロ−ラによ
って奪われるため、加熱ローラが設定温度になるまでの
時間が長くなり、複写可能状態に移行するまでに多くの
時間を要する結果となっていた。
【0003】
<請求項1の技術的課題>このような不具合を解決する
為に、加圧ロ−ラを格別の補助加熱手段によって並行し
て加熱する為の補助加熱方式が開発され、特開平3−1
80883号公報等に開示されている。この方式ではハ
ロゲンランプを用いる補助加熱部によって加熱された補
助加熱ロ−ラによって加圧ロ−ラを加熱することが行わ
れる。しかしこの方式では、ハロゲンランプの立ち上が
りが遅く、なおかつハロゲンランプから空気中の熱伝導
によって補助加熱ロ−ラを加熱するため加熱時間がかか
り、また熱効率も悪いという致命的な欠点を有する。そ
のため加圧ロ−ラを加熱するのに時間がかかり、立ち上
がり時に加圧ローラが加熱ローラから大量の熱を奪うと
いう欠点は依然として解消されていない。本発明の第1
の目的は、この補助加熱ロ−ラを表面発熱体ロ−ラとす
ることにより、直接加圧ロ−ラを加熱して、加圧ロ−ラ
を短時間で加熱することができる補助加熱装置を提供す
ることにある。 <請求項2の技術的課題>次に、未定着トナーを定着さ
せる定着装置においては、一旦加熱ローラ側に転写され
たトナーが加圧ロ−ラ側に付着し、このトナーが転写材
の裏側に転写されて裏汚れを起こすことがある。これを
防止するためには加熱ローラの周面にクリ−ニングロ−
ラを設けて付着トナーを除去する必要がある。しかし通
常の場合、このクリ−ニングロ−ラはFe等からなる金
属ロ−ラであり、熱容量が大きいため、加圧ロ−ラの熱
を奪う原因となるため、加熱ローラの立ち上がり時間が
長くなるという問題があった。本発明の第2の目的は、
上記の補助加熱ロ−ラの表面を絶縁体で被覆して、発熱
体に対する絶縁を行うと同時に、該表面粗度を加圧ロ−
ラの表面よりも粗くすることにより、加圧ロ−ラ表面に
付着した未定着トナ−を補助加熱ローラによって取り除
くことができる補助加熱装置を提供することを目的とし
ている。従って加熱ローラのヒ−タが立ち上がる時は加
圧ロ−ラを加熱して立ち上がり時間を早くすることがで
き、また転写紙の通紙時にはクリ−ニングロ−ラとして
加圧ロ−ラ表面をクリ−ニングすることができるため、
新たにクリ−ニングロ−ラを設ける必要がないためコス
トダウンを達成することができる。 <請求項3の技術的課題>ハロゲンランプを用いた補助
加熱部の加熱時間を制御する方式として特開平3−18
0883号公報には、加圧ロ−ラが所定の温度にまで昇
温したときにハロゲンランプへの通電を遮断する方式が
提唱されている。しかしこの方式であると、転写紙を連
続通紙した場合に、加熱ローラは転写紙と加圧ロ−ラに
よって大量の熱を連続して奪われるため、加熱ローラが
熱容量の小さい薄肉加熱ローラであると、温度落ち込み
が大きくなり、定着性が悪化する。また、加圧ロ−ラに
ついても、加熱ローラとの間に転写紙があるため、加熱
ローラからの熱伝導が低下しており、転写紙に奪われた
熱量を速やかに回復することができずに、更に定着不良
が悪化することがあった。また、上述のごとくハロゲン
ランプを用いた補助加熱部による加圧ローラの加熱には
長い時間を要するので、加圧ローラを迅速に昇温させる
ことは困難である。本発明の第3の目的は、転写紙の連
続通紙時において補助加熱ロ−ラを効率よく発熱させる
ことにより、加圧ロ−ラの温度落ち込みを減少させ、定
着不良を防止することにある。 <請求項4の技術的課題>現状の定着ユニットにおいて
は、転写紙通紙時に、環境温度が低く転写紙の温度が低
いと、加熱ローラのみならず加圧ローラも、転写紙によ
り余計に熱が奪われるためトナ−を十分に加熱すること
ができず定着不良を生じることがあった。本発明の第4
の目的は、補助加熱ロ−ラを下定着入り口ガイド板の直
下位置に、加圧ロ−ラに接して設けることにより、前記
のように加圧ロ−ラのクリ−ニングを行うと共に、転写
紙通紙時に下定着入口ガイド板を暖めることによりこの
上を通過する転写紙を事前に暖めて、定着不良を防止す
ることを目的としている。 <請求項5の技術的課題>加圧ローラの外周面に添設さ
れる現状のクリ−ニングロ−ラは、加圧ロ−ラよりもそ
の表面性を粗くすることにより、離型性の差によって加
圧ロ−ラ上のトナ−をクリ−ニングロ−ラ表面に付着さ
せるものである。しかしこの方式であると、クリ−ニン
グロ−ラ表面が汚れて来た時に、トナ−がそれ以上は付
着しにくくなり、クリ−ニング性が落ちるという問題が
ある。本発明の第5の目的は、補助加熱ローラ表面に、
電極による電界を作ることによって、加圧ロ−ラ上のト
ナ−などを静電的に吸着するようにしたため、補助加熱
ロ−ラの表面の汚れに関係なく、効率の良いクリ−ニン
グを継続することを目的としている。 <請求項6の技術的課題>上記のごとく補助加熱ローラ
表面に電界を形成する為の電極の電源を交流とした場合
には、正、負電圧が常に変化するため安定した電界が得
られない。本発明の第6の目的は、電源を直流にするこ
とにより時間的に変化しない直流電界を得られるように
することを目的としている。 <請求項7の技術的課題>画像形成装置本体の環境温度
が低い場合には、転写紙の温度も低くなるため定着装置
を構成する各ローラが転写紙によって奪われる熱量が大
きくなる。この時加熱ローラは定着ヒ−タにより温度を
回復することができるが、加圧ロ−ラは加熱ローラとの
間に転写紙があるため転写紙に奪われた熱量を回復する
ことができずに定着不良となることがあった。また、加
圧ロ−ラの表面は最初のうちはトナ−等による汚れが少
ないが、使用するに従って汚れがひどくなる。従って最
初のうちはクリ−ニング作用は不要である。本発明の第
7の目的は、補助加熱ロ−ラの発熱体と、クリーニング
用の電界を発生させる為の電極電源を別にして、各々独
立して制御できるようにすることにより、環境温度又は
加圧ロ−ラの表面汚れ等の条件に応じて、それぞれ発熱
体、電極をON−OFFし、必要時に必要な機能のみを
作動させることにより、電力消費量を少なくすることを
目的としている。
為に、加圧ロ−ラを格別の補助加熱手段によって並行し
て加熱する為の補助加熱方式が開発され、特開平3−1
80883号公報等に開示されている。この方式ではハ
ロゲンランプを用いる補助加熱部によって加熱された補
助加熱ロ−ラによって加圧ロ−ラを加熱することが行わ
れる。しかしこの方式では、ハロゲンランプの立ち上が
りが遅く、なおかつハロゲンランプから空気中の熱伝導
によって補助加熱ロ−ラを加熱するため加熱時間がかか
り、また熱効率も悪いという致命的な欠点を有する。そ
のため加圧ロ−ラを加熱するのに時間がかかり、立ち上
がり時に加圧ローラが加熱ローラから大量の熱を奪うと
いう欠点は依然として解消されていない。本発明の第1
の目的は、この補助加熱ロ−ラを表面発熱体ロ−ラとす
ることにより、直接加圧ロ−ラを加熱して、加圧ロ−ラ
を短時間で加熱することができる補助加熱装置を提供す
ることにある。 <請求項2の技術的課題>次に、未定着トナーを定着さ
せる定着装置においては、一旦加熱ローラ側に転写され
たトナーが加圧ロ−ラ側に付着し、このトナーが転写材
の裏側に転写されて裏汚れを起こすことがある。これを
防止するためには加熱ローラの周面にクリ−ニングロ−
ラを設けて付着トナーを除去する必要がある。しかし通
常の場合、このクリ−ニングロ−ラはFe等からなる金
属ロ−ラであり、熱容量が大きいため、加圧ロ−ラの熱
を奪う原因となるため、加熱ローラの立ち上がり時間が
長くなるという問題があった。本発明の第2の目的は、
上記の補助加熱ロ−ラの表面を絶縁体で被覆して、発熱
体に対する絶縁を行うと同時に、該表面粗度を加圧ロ−
ラの表面よりも粗くすることにより、加圧ロ−ラ表面に
付着した未定着トナ−を補助加熱ローラによって取り除
くことができる補助加熱装置を提供することを目的とし
ている。従って加熱ローラのヒ−タが立ち上がる時は加
圧ロ−ラを加熱して立ち上がり時間を早くすることがで
き、また転写紙の通紙時にはクリ−ニングロ−ラとして
加圧ロ−ラ表面をクリ−ニングすることができるため、
新たにクリ−ニングロ−ラを設ける必要がないためコス
トダウンを達成することができる。 <請求項3の技術的課題>ハロゲンランプを用いた補助
加熱部の加熱時間を制御する方式として特開平3−18
0883号公報には、加圧ロ−ラが所定の温度にまで昇
温したときにハロゲンランプへの通電を遮断する方式が
提唱されている。しかしこの方式であると、転写紙を連
続通紙した場合に、加熱ローラは転写紙と加圧ロ−ラに
よって大量の熱を連続して奪われるため、加熱ローラが
熱容量の小さい薄肉加熱ローラであると、温度落ち込み
が大きくなり、定着性が悪化する。また、加圧ロ−ラに
ついても、加熱ローラとの間に転写紙があるため、加熱
ローラからの熱伝導が低下しており、転写紙に奪われた
熱量を速やかに回復することができずに、更に定着不良
が悪化することがあった。また、上述のごとくハロゲン
ランプを用いた補助加熱部による加圧ローラの加熱には
長い時間を要するので、加圧ローラを迅速に昇温させる
ことは困難である。本発明の第3の目的は、転写紙の連
続通紙時において補助加熱ロ−ラを効率よく発熱させる
ことにより、加圧ロ−ラの温度落ち込みを減少させ、定
着不良を防止することにある。 <請求項4の技術的課題>現状の定着ユニットにおいて
は、転写紙通紙時に、環境温度が低く転写紙の温度が低
いと、加熱ローラのみならず加圧ローラも、転写紙によ
り余計に熱が奪われるためトナ−を十分に加熱すること
ができず定着不良を生じることがあった。本発明の第4
の目的は、補助加熱ロ−ラを下定着入り口ガイド板の直
下位置に、加圧ロ−ラに接して設けることにより、前記
のように加圧ロ−ラのクリ−ニングを行うと共に、転写
紙通紙時に下定着入口ガイド板を暖めることによりこの
上を通過する転写紙を事前に暖めて、定着不良を防止す
ることを目的としている。 <請求項5の技術的課題>加圧ローラの外周面に添設さ
れる現状のクリ−ニングロ−ラは、加圧ロ−ラよりもそ
の表面性を粗くすることにより、離型性の差によって加
圧ロ−ラ上のトナ−をクリ−ニングロ−ラ表面に付着さ
せるものである。しかしこの方式であると、クリ−ニン
グロ−ラ表面が汚れて来た時に、トナ−がそれ以上は付
着しにくくなり、クリ−ニング性が落ちるという問題が
ある。本発明の第5の目的は、補助加熱ローラ表面に、
電極による電界を作ることによって、加圧ロ−ラ上のト
ナ−などを静電的に吸着するようにしたため、補助加熱
ロ−ラの表面の汚れに関係なく、効率の良いクリ−ニン
グを継続することを目的としている。 <請求項6の技術的課題>上記のごとく補助加熱ローラ
表面に電界を形成する為の電極の電源を交流とした場合
には、正、負電圧が常に変化するため安定した電界が得
られない。本発明の第6の目的は、電源を直流にするこ
とにより時間的に変化しない直流電界を得られるように
することを目的としている。 <請求項7の技術的課題>画像形成装置本体の環境温度
が低い場合には、転写紙の温度も低くなるため定着装置
を構成する各ローラが転写紙によって奪われる熱量が大
きくなる。この時加熱ローラは定着ヒ−タにより温度を
回復することができるが、加圧ロ−ラは加熱ローラとの
間に転写紙があるため転写紙に奪われた熱量を回復する
ことができずに定着不良となることがあった。また、加
圧ロ−ラの表面は最初のうちはトナ−等による汚れが少
ないが、使用するに従って汚れがひどくなる。従って最
初のうちはクリ−ニング作用は不要である。本発明の第
7の目的は、補助加熱ロ−ラの発熱体と、クリーニング
用の電界を発生させる為の電極電源を別にして、各々独
立して制御できるようにすることにより、環境温度又は
加圧ロ−ラの表面汚れ等の条件に応じて、それぞれ発熱
体、電極をON−OFFし、必要時に必要な機能のみを
作動させることにより、電力消費量を少なくすることを
目的としている。
【0004】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為、請
求項1の発明では、内部にヒータを備えた加熱ローラ
と、この加熱ローラの外周面に圧接して回転する加熱ロ
ーラとから成り、両ローラ間に未定着トナーを保持した
転写紙を通紙する際に加熱しながら加圧することによ
り、該未定着トナーを定着させる定着装置であって、該
加圧ロ−ラの表面に圧接して該加圧ローラを加熱する補
助加熱ローラを備えたものにおいて、上記補助加熱ロー
ラは、絶縁体からなるロ−ラ本体と、該ロ−ラ本体の外
周面に設けた発熱体層と、該発熱体層の外周面に設けた
絶縁体からなるトナ−吸着層とを備えていることを特徴
とする。請求項2の発明では、上記補助加熱ロ−ラの表
面に設けられた上記吸着層の表面粗さを、上記加圧ロ−
ラの表面粗さよりも大きくしたことを特徴とする。請求
項3の発明では、請求項1又は2の定着装置を備えた画
像形成装置であって、画像形成装置本体の電源投入時か
ら上記加熱ローラ及び上記加圧ロ−ラが共に設定温度に
なるまでの間、上記補助加熱ロ−ラの発熱体層への通電
をONし、更にその後の転写紙の通紙中においても発熱
体層への通電をONするように制御する制御部を有する
ことを特徴とする。請求項4の発明では、上記補助加熱
ロ−ラを上記定着装置の下入り口ガイド板の直下位置に
設けることを特徴とする。請求項5の発明では、上記発
熱体層の外周面に電界形成用の電界板を有した電極層を
設け、該電極層の外周面に絶縁体からなるトナ−吸着層
を設けたことを特徴とする。請求項6の発明では、上記
発熱体と、上記電極層を構成する電界板の電源を直流電
源とすることを特徴とする。請求項7の発明では、画像
形成装置の設置環境の温度を測定する環境温度測定器
と、加圧ローラ表面の汚れの程度を検知する加圧ロ−ラ
表面検知器とを設け、更に上記発熱体と電界板の電源を
夫々別個に設けることにより、環境温度及び加圧ロ−ラ
の表面汚れに応じて発熱体と電界板を別々に制御するよ
うにしたことを特徴とする。
求項1の発明では、内部にヒータを備えた加熱ローラ
と、この加熱ローラの外周面に圧接して回転する加熱ロ
ーラとから成り、両ローラ間に未定着トナーを保持した
転写紙を通紙する際に加熱しながら加圧することによ
り、該未定着トナーを定着させる定着装置であって、該
加圧ロ−ラの表面に圧接して該加圧ローラを加熱する補
助加熱ローラを備えたものにおいて、上記補助加熱ロー
ラは、絶縁体からなるロ−ラ本体と、該ロ−ラ本体の外
周面に設けた発熱体層と、該発熱体層の外周面に設けた
絶縁体からなるトナ−吸着層とを備えていることを特徴
とする。請求項2の発明では、上記補助加熱ロ−ラの表
面に設けられた上記吸着層の表面粗さを、上記加圧ロ−
ラの表面粗さよりも大きくしたことを特徴とする。請求
項3の発明では、請求項1又は2の定着装置を備えた画
像形成装置であって、画像形成装置本体の電源投入時か
ら上記加熱ローラ及び上記加圧ロ−ラが共に設定温度に
なるまでの間、上記補助加熱ロ−ラの発熱体層への通電
をONし、更にその後の転写紙の通紙中においても発熱
体層への通電をONするように制御する制御部を有する
ことを特徴とする。請求項4の発明では、上記補助加熱
ロ−ラを上記定着装置の下入り口ガイド板の直下位置に
設けることを特徴とする。請求項5の発明では、上記発
熱体層の外周面に電界形成用の電界板を有した電極層を
設け、該電極層の外周面に絶縁体からなるトナ−吸着層
を設けたことを特徴とする。請求項6の発明では、上記
発熱体と、上記電極層を構成する電界板の電源を直流電
源とすることを特徴とする。請求項7の発明では、画像
形成装置の設置環境の温度を測定する環境温度測定器
と、加圧ローラ表面の汚れの程度を検知する加圧ロ−ラ
表面検知器とを設け、更に上記発熱体と電界板の電源を
夫々別個に設けることにより、環境温度及び加圧ロ−ラ
の表面汚れに応じて発熱体と電界板を別々に制御するよ
うにしたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】図11は本発明の定着装置を用い
た画像形成装置の全体概要図である。原稿台1に載せら
れた原稿は露光部2により原稿像を読み取られ、読取ら
れた原稿像は画像読み取り部3に結像される。画像読み
取り部3は投影された光の強弱を電気信号に変換し、デ
ジタル信号として画像処理部4に出力され、画像処理部
4は画像処理を行い、書き込み部5により感光体ドラム
6上に静電潜像を形成する。この静電潜像に対して現像
部7からトナ−を供給、付着させて可視像を形成する。
給紙トレイ9から給紙搬送された転写紙はレジスト11
でスキュ−補正を受け、感光体上の可視像にタイミング
を合わせて転写・分離部8によって転写させる。トナ−
像の転写を受けた転写紙は定着装置10に搬送され、加
熱された加熱ローラ(定着ローラ)1と加圧ローラ22
のニップ部を通過することにより、転写紙表面のトナ−
は加熱・加圧され、転写紙に融着される。また、環境温
度検知器15は環境温度を測定している。図12は定着
装置10の詳細図である。加熱ローラ21は、鉄等の熱
伝導率の良い材料から成る薄板状の表層を有し、内蔵し
た定着ヒ−タ31によって加熱される。加圧ローラ22
は加圧カム25によって加熱ローラ(定着ローラ)21
に圧接されている。加熱ローラサ−ミスタ23は加熱ロ
ーラ21に軽圧で接触していて加熱ローラ21の温度を
計測している。また加圧ロ−ラサ−ミスタ33も加圧ロ
ーラ22に軽圧で接触していて加圧ローラ22の温度を
計測している。また、符号35は補助加熱ローラであ
り、加圧ローラ22に接触している。
た画像形成装置の全体概要図である。原稿台1に載せら
れた原稿は露光部2により原稿像を読み取られ、読取ら
れた原稿像は画像読み取り部3に結像される。画像読み
取り部3は投影された光の強弱を電気信号に変換し、デ
ジタル信号として画像処理部4に出力され、画像処理部
4は画像処理を行い、書き込み部5により感光体ドラム
6上に静電潜像を形成する。この静電潜像に対して現像
部7からトナ−を供給、付着させて可視像を形成する。
給紙トレイ9から給紙搬送された転写紙はレジスト11
でスキュ−補正を受け、感光体上の可視像にタイミング
を合わせて転写・分離部8によって転写させる。トナ−
像の転写を受けた転写紙は定着装置10に搬送され、加
熱された加熱ローラ(定着ローラ)1と加圧ローラ22
のニップ部を通過することにより、転写紙表面のトナ−
は加熱・加圧され、転写紙に融着される。また、環境温
度検知器15は環境温度を測定している。図12は定着
装置10の詳細図である。加熱ローラ21は、鉄等の熱
伝導率の良い材料から成る薄板状の表層を有し、内蔵し
た定着ヒ−タ31によって加熱される。加圧ローラ22
は加圧カム25によって加熱ローラ(定着ローラ)21
に圧接されている。加熱ローラサ−ミスタ23は加熱ロ
ーラ21に軽圧で接触していて加熱ローラ21の温度を
計測している。また加圧ロ−ラサ−ミスタ33も加圧ロ
ーラ22に軽圧で接触していて加圧ローラ22の温度を
計測している。また、符号35は補助加熱ローラであ
り、加圧ローラ22に接触している。
【0006】図1は本発明の定着装置の要部構成説明図
であり、補助加熱ロ−ラ35は下入口ガイド板37の下
部に位置して、加圧ロ−ラ22に圧接しており、加圧ロ
−ラ22の回転に対してつれ回りをするように定着装置
のケーシング等により回転自在に支持されている。補助
加熱サ−ミスタ36は非接触式の温度測定器であり、補
助加熱ロ−ラ35の表面温度を測定し、補助加熱ロ−ラ
35の温度を制御するための温度データを後述する制御
部に出力する。加圧ロ−ラ表面検知器38は、発光素子
と受光素子とから成る光センサであり、発光素子から加
圧ローラ表面に出射し反射した光を受光素子により受光
し、光電変換された信号を後述する制御部に出力する。
制御部は、反射光量の減衰により加圧ロ−ラ22表面の
汚れを判定する。
であり、補助加熱ロ−ラ35は下入口ガイド板37の下
部に位置して、加圧ロ−ラ22に圧接しており、加圧ロ
−ラ22の回転に対してつれ回りをするように定着装置
のケーシング等により回転自在に支持されている。補助
加熱サ−ミスタ36は非接触式の温度測定器であり、補
助加熱ロ−ラ35の表面温度を測定し、補助加熱ロ−ラ
35の温度を制御するための温度データを後述する制御
部に出力する。加圧ロ−ラ表面検知器38は、発光素子
と受光素子とから成る光センサであり、発光素子から加
圧ローラ表面に出射し反射した光を受光素子により受光
し、光電変換された信号を後述する制御部に出力する。
制御部は、反射光量の減衰により加圧ロ−ラ22表面の
汚れを判定する。
【0007】図2は請求項1、2、3、4に対応する補
助加熱ロ−ラ35の形態例の半断面図である。請求項1
の形態例は、補助加熱ロ−ラ35を表面発熱体ロ−ラと
することにより、直接加圧ロ−ラ22を加熱して、加圧
ロ−ラを短時間で加熱することができる補助加熱装置を
提供するものである。請求項2の形態例は、補助加熱ロ
−ラ35の表面を絶縁体45で被覆して、発熱体55に
対する絶縁を行うと同時に、該表面粗度を加圧ロ−ラの
表面よりも粗くすることにより、加圧ロ−ラ表面に付着
した未定着トナ−を補助加熱ローラによって取り除くこ
とができる補助加熱装置を提供するものである。従っ
て、この形態例によれば、加熱ローラ21のヒ−タ31
が立ち上がる時は加圧ロ−ラ22を加熱して立ち上がり
時間を早くすることができ、また転写紙の通紙時にはク
リ−ニングロ−ラとして加圧ロ−ラ表面をクリ−ニング
することができるため、新たにクリ−ニングロ−ラを設
ける必要がなくなり、コストダウンを達成することがで
きる。請求項3の形態例は、補助加熱ロ−ラ35の発熱
体55への通電を、画像形成装置本体の電源投入時から
加熱ローラ21及び加圧ロ−ラ22が共に設定温度にな
るまでONし、その後転写紙の通紙が開始された場合に
も補助加熱ローラの発熱体への通電をONするようにし
たので、補助加熱ロ−ラ35を効率よく発熱させること
により、加圧ロ−ラの温度落ち込みを減少させ、定着不
良を防止するものである。請求項4の形態例は、補助加
熱ロ−ラ35を下定着入り口ガイド板37の直下位置
に、加圧ロ−ラに接して設けることにより、加圧ロ−ラ
のクリ−ニングを行うと共に、転写紙通紙時に下定着入
口ガイド板を暖めることによりこの上を通過する転写紙
を事前に暖めて、定着不良を防止することができる。
助加熱ロ−ラ35の形態例の半断面図である。請求項1
の形態例は、補助加熱ロ−ラ35を表面発熱体ロ−ラと
することにより、直接加圧ロ−ラ22を加熱して、加圧
ロ−ラを短時間で加熱することができる補助加熱装置を
提供するものである。請求項2の形態例は、補助加熱ロ
−ラ35の表面を絶縁体45で被覆して、発熱体55に
対する絶縁を行うと同時に、該表面粗度を加圧ロ−ラの
表面よりも粗くすることにより、加圧ロ−ラ表面に付着
した未定着トナ−を補助加熱ローラによって取り除くこ
とができる補助加熱装置を提供するものである。従っ
て、この形態例によれば、加熱ローラ21のヒ−タ31
が立ち上がる時は加圧ロ−ラ22を加熱して立ち上がり
時間を早くすることができ、また転写紙の通紙時にはク
リ−ニングロ−ラとして加圧ロ−ラ表面をクリ−ニング
することができるため、新たにクリ−ニングロ−ラを設
ける必要がなくなり、コストダウンを達成することがで
きる。請求項3の形態例は、補助加熱ロ−ラ35の発熱
体55への通電を、画像形成装置本体の電源投入時から
加熱ローラ21及び加圧ロ−ラ22が共に設定温度にな
るまでONし、その後転写紙の通紙が開始された場合に
も補助加熱ローラの発熱体への通電をONするようにし
たので、補助加熱ロ−ラ35を効率よく発熱させること
により、加圧ロ−ラの温度落ち込みを減少させ、定着不
良を防止するものである。請求項4の形態例は、補助加
熱ロ−ラ35を下定着入り口ガイド板37の直下位置
に、加圧ロ−ラに接して設けることにより、加圧ロ−ラ
のクリ−ニングを行うと共に、転写紙通紙時に下定着入
口ガイド板を暖めることによりこの上を通過する転写紙
を事前に暖めて、定着不良を防止することができる。
【0008】上記各形態例に共通の構成を図1、図2に
示してある。即ち、耐熱ガラス、セラミックなどの絶縁
体で構成されているロ−ラ本体(基層)41の外周面に
Fe等の金属から成る発熱体(膜)55を絶縁材42a
中に埋設した発熱層42を設け、発熱層42の外側面に
絶縁材料で形成された吸着層45が設けられている。F
e等の材料で形成されている発熱体55は、定着装置の
固定側に支持された給電ブラシ61、62等の摺動端子
から、ローラ表面の両端縁に全周に渡って露出形成され
た導体パターンである電極部55−a、55−bを通し
て給電され、発熱する。符号70は電源である。絶縁体
で構成されている吸着層45は、その表面粗度を加圧ロ
−ラ22の表面より粗くしているため、加圧ロ−ラ22
に付着したトナ−や紙粉を吸着し加圧ロ−ラ22の表面
をクリ−ニングすることができる。
示してある。即ち、耐熱ガラス、セラミックなどの絶縁
体で構成されているロ−ラ本体(基層)41の外周面に
Fe等の金属から成る発熱体(膜)55を絶縁材42a
中に埋設した発熱層42を設け、発熱層42の外側面に
絶縁材料で形成された吸着層45が設けられている。F
e等の材料で形成されている発熱体55は、定着装置の
固定側に支持された給電ブラシ61、62等の摺動端子
から、ローラ表面の両端縁に全周に渡って露出形成され
た導体パターンである電極部55−a、55−bを通し
て給電され、発熱する。符号70は電源である。絶縁体
で構成されている吸着層45は、その表面粗度を加圧ロ
−ラ22の表面より粗くしているため、加圧ロ−ラ22
に付着したトナ−や紙粉を吸着し加圧ロ−ラ22の表面
をクリ−ニングすることができる。
【0009】画像形成装置本体の電源がONされると、
定着ヒ−タ31がONされ、加熱ローラ21は回転を開
始し、それに連れて加圧ロ−ラ22も回転を始める。更
に加圧ロ−ラ22に圧接している補助加熱ローラ35が
連れ回転を始める。また、定着ヒ−タ31がONすると
同時に、電源70から補助加熱ロ−ラ35への通電がO
Nされ、給電ブラシ61、62、電極部55−a,55
−bを介して発熱体55に電流が供給されることによ
り、発熱体55が急激に発熱して加圧ロ−ラ22の表面
を加熱し、昇温させる。加熱ローラ(定着ローラ)21
及び加圧ロ−ラ22の表面が共に設定温度になったこと
が、各サーミスタ23、33により検知されると、制御
部は、補助加熱ロ−ラ35の発熱体55への電力供給を
停止させる。この状態で、その後画像形成装置側のコピ
−スタ−トボタン(図示せず)が押されると、再び発熱
体55に電力を供給して加圧ロ−ラ22を加熱し、連続
通紙最後の転写紙の排紙検知(図示せず)の信号でOF
Fさせる。この間、加熱ローラ21の定着ヒータ31
は、一定の定着温度を維持し得るように温度制御され
る。またこの時、補助加熱ロ−ラ35がONして発熱し
ているため、下ガイド板37が加熱されており、その上
を通過する転写材も定着前に暖められることになり、ト
ナ−の定着不良を防止することができる。
定着ヒ−タ31がONされ、加熱ローラ21は回転を開
始し、それに連れて加圧ロ−ラ22も回転を始める。更
に加圧ロ−ラ22に圧接している補助加熱ローラ35が
連れ回転を始める。また、定着ヒ−タ31がONすると
同時に、電源70から補助加熱ロ−ラ35への通電がO
Nされ、給電ブラシ61、62、電極部55−a,55
−bを介して発熱体55に電流が供給されることによ
り、発熱体55が急激に発熱して加圧ロ−ラ22の表面
を加熱し、昇温させる。加熱ローラ(定着ローラ)21
及び加圧ロ−ラ22の表面が共に設定温度になったこと
が、各サーミスタ23、33により検知されると、制御
部は、補助加熱ロ−ラ35の発熱体55への電力供給を
停止させる。この状態で、その後画像形成装置側のコピ
−スタ−トボタン(図示せず)が押されると、再び発熱
体55に電力を供給して加圧ロ−ラ22を加熱し、連続
通紙最後の転写紙の排紙検知(図示せず)の信号でOF
Fさせる。この間、加熱ローラ21の定着ヒータ31
は、一定の定着温度を維持し得るように温度制御され
る。またこの時、補助加熱ロ−ラ35がONして発熱し
ているため、下ガイド板37が加熱されており、その上
を通過する転写材も定着前に暖められることになり、ト
ナ−の定着不良を防止することができる。
【0010】図3は補助加熱ローラ35の表層近傍に埋
設される発熱体55のパタ−ンの一例である。図4は請
求項5、6に対応する形態例の補助加熱ローラの半断面
図であり、発熱層42の外周面にクリーニング用の電界
を発生するための電極を設けた形態例である。請求項5
の発明は、補助加熱ローラ35表面に、電極による電界
を作ることによって、加圧ロ−ラ22上のトナ−などを
静電的に吸着するようにし、その結果、補助加熱ロ−ラ
の表面の汚れに関係なく、効率の良いクリ−ニングを継
続するものである。また、請求項6の発明は、電界を形
成する電極に電力を供給する電源を直流にすることによ
り時間的に変化しない直流電界を得られるようにするも
のである。図2、図3の形態例と同様に、絶縁体で構成
されたロ−ラ本体41の外側面に発熱体55を有する発
熱層42を設け、発熱層42の外側面に絶縁層43を設
け、更にその外側面に電極層44(絶縁層44a,電極
51、52)を設け、更にその外側面に絶縁材料で形成
された吸着層45が設けられている。
設される発熱体55のパタ−ンの一例である。図4は請
求項5、6に対応する形態例の補助加熱ローラの半断面
図であり、発熱層42の外周面にクリーニング用の電界
を発生するための電極を設けた形態例である。請求項5
の発明は、補助加熱ローラ35表面に、電極による電界
を作ることによって、加圧ロ−ラ22上のトナ−などを
静電的に吸着するようにし、その結果、補助加熱ロ−ラ
の表面の汚れに関係なく、効率の良いクリ−ニングを継
続するものである。また、請求項6の発明は、電界を形
成する電極に電力を供給する電源を直流にすることによ
り時間的に変化しない直流電界を得られるようにするも
のである。図2、図3の形態例と同様に、絶縁体で構成
されたロ−ラ本体41の外側面に発熱体55を有する発
熱層42を設け、発熱層42の外側面に絶縁層43を設
け、更にその外側面に電極層44(絶縁層44a,電極
51、52)を設け、更にその外側面に絶縁材料で形成
された吸着層45が設けられている。
【0011】Fe等の材料で形成されている前側電極
(電界板)51と後側電極(電界板)52は、図5の電
極パタ−ン図で示すように、平行な螺旋状に巻かれてお
り、給電ブラシ61、62からの電力を受けてこの電極
51、52に供給する電極部は、発熱体55の電極部5
5−a,55−bと一体となっており(共用されてお
り)、給電ブラシ61、62より電極部55−a、55
−bを通して直流電源71からの電圧が電極51、52
と発熱体55に印加される。通電により前側電極51と
後側電極52との間には電界が発生し、この電界によっ
て加圧ロ−ラ22上のトナ−や紙粉を補助加熱ロ−ラ3
5表面の吸着層45上に吸着し、加圧ロ−ラ22の表面
をクリ−ニングすることが可能となる。
(電界板)51と後側電極(電界板)52は、図5の電
極パタ−ン図で示すように、平行な螺旋状に巻かれてお
り、給電ブラシ61、62からの電力を受けてこの電極
51、52に供給する電極部は、発熱体55の電極部5
5−a,55−bと一体となっており(共用されてお
り)、給電ブラシ61、62より電極部55−a、55
−bを通して直流電源71からの電圧が電極51、52
と発熱体55に印加される。通電により前側電極51と
後側電極52との間には電界が発生し、この電界によっ
て加圧ロ−ラ22上のトナ−や紙粉を補助加熱ロ−ラ3
5表面の吸着層45上に吸着し、加圧ロ−ラ22の表面
をクリ−ニングすることが可能となる。
【0012】また上記形態例の場合と同様に、画像形成
装置本体の電源がONされると、ヒ−タ31がONされ
加熱ローラ21は回転を開始し、それにつれて加圧ロ−
ラ22も回転を始める。更に加圧ロ−ラ22に圧接して
いる補助加熱ロ−ラ35が従動回転を始める。定着ヒ−
タ31がONすると同時に補助加熱ロ−ラ35がONさ
れ、発熱体55が急激に発熱して加圧ロ−ラ22の表面
を加熱する。加熱ローラ21及び加圧ロ−ラ22が設定
温度になった後も、前記と同様に転写紙の通紙時(コピ
ー時)には補助加熱ロ−ラへ電力は供給され、加圧ロ−
ラ21を加熱すると同時に電極51、52によるクリ−
ニング作業を行う。なお、補助加熱ローラ表面に電界を
形成する為の電極の電源を交流とした場合には、正、負
電圧が常に変化するため安定した電界が得られないが、
本形態例では、電源71を直流にすることにより時間的
に変化しない直流電界を得られるので、安定した電界に
よる良好なクリーニング性能を確保できる。
装置本体の電源がONされると、ヒ−タ31がONされ
加熱ローラ21は回転を開始し、それにつれて加圧ロ−
ラ22も回転を始める。更に加圧ロ−ラ22に圧接して
いる補助加熱ロ−ラ35が従動回転を始める。定着ヒ−
タ31がONすると同時に補助加熱ロ−ラ35がONさ
れ、発熱体55が急激に発熱して加圧ロ−ラ22の表面
を加熱する。加熱ローラ21及び加圧ロ−ラ22が設定
温度になった後も、前記と同様に転写紙の通紙時(コピ
ー時)には補助加熱ロ−ラへ電力は供給され、加圧ロ−
ラ21を加熱すると同時に電極51、52によるクリ−
ニング作業を行う。なお、補助加熱ローラ表面に電界を
形成する為の電極の電源を交流とした場合には、正、負
電圧が常に変化するため安定した電界が得られないが、
本形態例では、電源71を直流にすることにより時間的
に変化しない直流電界を得られるので、安定した電界に
よる良好なクリーニング性能を確保できる。
【0013】図6は請求項7に対応する形態例の補助加
熱ローラの半断面図であり、この形態例は、発熱体55
と、電界発生用の前側電極51及び後側電極52の、各
電源を別系統にして、発熱体55と電界発生用の電極の
制御を各々独立して行わせるようにした点が上記形態例
と相違している。この形態例は、補助加熱ロ−ラ35の
発熱体55と、クリーニング用の電界を発生させる為の
電極51、52の電源(70、71)を夫々別にして、
各々独立して制御できるようにすることにより、環境温
度又は加圧ロ−ラの表面汚れ等の条件に応じて、それぞ
れ発熱体、電極をON−OFFし、必要時に必要な機能
のみを作動させることにより、電力消費量を少なくする
ようにしている。この発熱層42に設けられた発熱体5
5に対しては、給電ブラシ61、62より電極部55−
a、55−bを通して交流電源70からの電力が給電さ
れる。
熱ローラの半断面図であり、この形態例は、発熱体55
と、電界発生用の前側電極51及び後側電極52の、各
電源を別系統にして、発熱体55と電界発生用の電極の
制御を各々独立して行わせるようにした点が上記形態例
と相違している。この形態例は、補助加熱ロ−ラ35の
発熱体55と、クリーニング用の電界を発生させる為の
電極51、52の電源(70、71)を夫々別にして、
各々独立して制御できるようにすることにより、環境温
度又は加圧ロ−ラの表面汚れ等の条件に応じて、それぞ
れ発熱体、電極をON−OFFし、必要時に必要な機能
のみを作動させることにより、電力消費量を少なくする
ようにしている。この発熱層42に設けられた発熱体5
5に対しては、給電ブラシ61、62より電極部55−
a、55−bを通して交流電源70からの電力が給電さ
れる。
【0014】また前側電極51の電極である電極部51
−aは、給電ブラシ63と摺接し、後側電極52の電極
である電極部55−aは発熱体55と共通であり、共通
の給電ブラシ62と摺接している。前側及び後側電極5
1、52は直流電源71と接続されている。上記各電源
のON、OFFは、後述する制御部により制御される。
画像形成装置本体の電源がONされると、ヒ−タ31が
ONされて加熱ローラ21は回転を開始し、それにつれ
て加圧ロ−ラ22も従動回転を始める。更に加圧ロ−ラ
に圧接している補助加熱ロ−ラ35が従動回転を始め
る。定着ヒ−タ31がONすると同時に補助加熱ロ−ラ
35がONされ、発熱体55が急激に発熱して加圧ロ−
ラ22の表面を加熱する。加熱ローラ21及び加圧ロ−
ラ22が設定温度になると補助加熱ロ−ラ35の発熱体
55への電力供給を停止する。
−aは、給電ブラシ63と摺接し、後側電極52の電極
である電極部55−aは発熱体55と共通であり、共通
の給電ブラシ62と摺接している。前側及び後側電極5
1、52は直流電源71と接続されている。上記各電源
のON、OFFは、後述する制御部により制御される。
画像形成装置本体の電源がONされると、ヒ−タ31が
ONされて加熱ローラ21は回転を開始し、それにつれ
て加圧ロ−ラ22も従動回転を始める。更に加圧ロ−ラ
に圧接している補助加熱ロ−ラ35が従動回転を始め
る。定着ヒ−タ31がONすると同時に補助加熱ロ−ラ
35がONされ、発熱体55が急激に発熱して加圧ロ−
ラ22の表面を加熱する。加熱ローラ21及び加圧ロ−
ラ22が設定温度になると補助加熱ロ−ラ35の発熱体
55への電力供給を停止する。
【0015】この後、環境温度検知器15が環境温度を
測定し、設定値よりも低い場合には、上記形態例の場合
と同様に、転写紙の通紙時に補助加熱ロ−ラ35の発熱
体55をONして発熱体55を加熱する。また、加圧ロ
−ラ表面検知器38で加圧ロ−ラ22の汚れが設定値よ
りもひどいことを検知すると、制御部は、転写紙の通紙
時電極51、52へ電圧を印加して電界を発生させ加圧
ロ−ラ22の表面のトナ−を吸着する。このようにこの
形態例では、補助加熱ローラ35への給電時に一律に電
極51、52に通電して電界を発生させるのではなく、
加圧ローラへのトナー付着が許容限度を越えている場合
のみクリーニングを行うので、エネルギー節約効果があ
る。また、電界発生用の電極51、52については、電
源71を直流にすることにより時間的に変化しない直流
電界を得られるので、安定した電界による良好なクリー
ニング性能を確保できる。
測定し、設定値よりも低い場合には、上記形態例の場合
と同様に、転写紙の通紙時に補助加熱ロ−ラ35の発熱
体55をONして発熱体55を加熱する。また、加圧ロ
−ラ表面検知器38で加圧ロ−ラ22の汚れが設定値よ
りもひどいことを検知すると、制御部は、転写紙の通紙
時電極51、52へ電圧を印加して電界を発生させ加圧
ロ−ラ22の表面のトナ−を吸着する。このようにこの
形態例では、補助加熱ローラ35への給電時に一律に電
極51、52に通電して電界を発生させるのではなく、
加圧ローラへのトナー付着が許容限度を越えている場合
のみクリーニングを行うので、エネルギー節約効果があ
る。また、電界発生用の電極51、52については、電
源71を直流にすることにより時間的に変化しない直流
電界を得られるので、安定した電界による良好なクリー
ニング性能を確保できる。
【0016】図7は請求項3に対応する形態例における
定着装置の制御系を示すブロック図である。符号80
は、制御部であり、この制御部80はCPU、ROM、
RAM、I/Oバスライン等を備えている。請求項3に
対応する形態例では、補助加熱ロ−ラ35は、画像形成
装置本体の電源投入時から加熱ローラ21及び加圧ロ−
ラ22が共に設定温度になるまでONし続け、更にコピ
ースタートボタンがONされて転写紙の通紙が開始され
た時においてもONするようにしており、転写紙の連続
通紙時において補助加熱ロ−ラ35を効率よく発熱させ
ることにより、加圧ロ−ラの温度落ち込みを減少させ、
定着不良を防止することを可能としている。図7に示す
ように、加熱(定着)ローラサ−ミスタ23からの温度
検知信号が制御部80に入力されることにより、制御部
80は定着ヒ−タ31への通電のON、OFF、通電量
等を制御し、加熱ローラ21の表面温度を設定温度に保
つように制御する。補助加熱ロ−ラサ−ミスタ36は、
補助加熱ロ−ラ35の表面温度を検知し、この検知信号
を受けた制御部80は、補助加熱ロ−ラ35の発熱体5
5への電力供給を制御する。制御部80は、コピ−スタ
−トボタンが押されると、電源70をONして補助加熱
ロ−ラ35の発熱体55へ電力を供給し、最後の転写紙
の排紙検知信号で供給を停止する。
定着装置の制御系を示すブロック図である。符号80
は、制御部であり、この制御部80はCPU、ROM、
RAM、I/Oバスライン等を備えている。請求項3に
対応する形態例では、補助加熱ロ−ラ35は、画像形成
装置本体の電源投入時から加熱ローラ21及び加圧ロ−
ラ22が共に設定温度になるまでONし続け、更にコピ
ースタートボタンがONされて転写紙の通紙が開始され
た時においてもONするようにしており、転写紙の連続
通紙時において補助加熱ロ−ラ35を効率よく発熱させ
ることにより、加圧ロ−ラの温度落ち込みを減少させ、
定着不良を防止することを可能としている。図7に示す
ように、加熱(定着)ローラサ−ミスタ23からの温度
検知信号が制御部80に入力されることにより、制御部
80は定着ヒ−タ31への通電のON、OFF、通電量
等を制御し、加熱ローラ21の表面温度を設定温度に保
つように制御する。補助加熱ロ−ラサ−ミスタ36は、
補助加熱ロ−ラ35の表面温度を検知し、この検知信号
を受けた制御部80は、補助加熱ロ−ラ35の発熱体5
5への電力供給を制御する。制御部80は、コピ−スタ
−トボタンが押されると、電源70をONして補助加熱
ロ−ラ35の発熱体55へ電力を供給し、最後の転写紙
の排紙検知信号で供給を停止する。
【0017】図8は請求項7に対応する形態例における
定着装置の制御系を示すブロック図である。加熱ローラ
サ−ミスタ23からの温度検知信号を受けた制御部80
は、定着ヒ−タ31を制御し、加熱ローラ21の表面温
度を設定温度に保つように制御する。補助加熱ロ−ラサ
−ミスタ36は、補助加熱ロ−ラ35の表面温度を検知
し、検知信号を受けた制御部80は、補助加熱ロ−ラ3
5の発熱体55への電力供給を制御する。環境温度検知
器15が環境温度を測定し、現在の環境温度が設定値よ
りも低い場合には、制御部80は転写紙の通紙時に補助
加熱ロ−ラ35の発熱体用電源70をONして発熱体5
5を加熱する。一方、加圧ロ−ラ表面検知器38がで加
圧ロ−ラ22の汚れが設定値よりもひどいことを検知す
ると、転写紙の通紙時に電極(電界板)51、52へ電
圧を印加して電界を発生させ加圧ロ−ラ22の表面のト
ナ−を静電的に吸着する。なお、図9は発熱体55のパ
タ−ンの別の形態例である。また、図10は電極51、
52のパタ−ンの別の形態例である。これらの別の形態
例は一例に過ぎず、これに限定する趣旨ではなく、上記
形態例のパターンと同等の効果を奏するパターン波全て
本発明に含まれるものである。
定着装置の制御系を示すブロック図である。加熱ローラ
サ−ミスタ23からの温度検知信号を受けた制御部80
は、定着ヒ−タ31を制御し、加熱ローラ21の表面温
度を設定温度に保つように制御する。補助加熱ロ−ラサ
−ミスタ36は、補助加熱ロ−ラ35の表面温度を検知
し、検知信号を受けた制御部80は、補助加熱ロ−ラ3
5の発熱体55への電力供給を制御する。環境温度検知
器15が環境温度を測定し、現在の環境温度が設定値よ
りも低い場合には、制御部80は転写紙の通紙時に補助
加熱ロ−ラ35の発熱体用電源70をONして発熱体5
5を加熱する。一方、加圧ロ−ラ表面検知器38がで加
圧ロ−ラ22の汚れが設定値よりもひどいことを検知す
ると、転写紙の通紙時に電極(電界板)51、52へ電
圧を印加して電界を発生させ加圧ロ−ラ22の表面のト
ナ−を静電的に吸着する。なお、図9は発熱体55のパ
タ−ンの別の形態例である。また、図10は電極51、
52のパタ−ンの別の形態例である。これらの別の形態
例は一例に過ぎず、これに限定する趣旨ではなく、上記
形態例のパターンと同等の効果を奏するパターン波全て
本発明に含まれるものである。
【0018】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明では、加
熱ローラに連れ回りする補助加熱ロ−ラを表面発熱体ロ
−ラで構成したので、直接加圧ロ−ラを加熱することが
でき、加圧ロ−ラを短時間で加熱することができる。請
求項2の発明では、上記の補助加熱ロ−ラの表面を絶縁
体で被覆し、発熱体に対する絶縁を行うと同時に、加圧
ロ−ラの表面よりも粗くすることにより、加圧ロ−ラ表
面に付着した未定着トナ−を取り除くことができる。従
って、加熱ローラのヒ−タが立ち上がるときには、補助
加熱ローラをも発熱させて加圧ロ−ラを加熱して立ち上
がり時間を早くすることができ、また転写紙の通紙時に
はクリ−ニングロ−ラとして加圧ロ−ラ表面をクリ−ニ
ングすることができるため、新たにクリ−ニングロ−ラ
を設ける必要がなくなり、コストダウンを達成すること
ができる。
熱ローラに連れ回りする補助加熱ロ−ラを表面発熱体ロ
−ラで構成したので、直接加圧ロ−ラを加熱することが
でき、加圧ロ−ラを短時間で加熱することができる。請
求項2の発明では、上記の補助加熱ロ−ラの表面を絶縁
体で被覆し、発熱体に対する絶縁を行うと同時に、加圧
ロ−ラの表面よりも粗くすることにより、加圧ロ−ラ表
面に付着した未定着トナ−を取り除くことができる。従
って、加熱ローラのヒ−タが立ち上がるときには、補助
加熱ローラをも発熱させて加圧ロ−ラを加熱して立ち上
がり時間を早くすることができ、また転写紙の通紙時に
はクリ−ニングロ−ラとして加圧ロ−ラ表面をクリ−ニ
ングすることができるため、新たにクリ−ニングロ−ラ
を設ける必要がなくなり、コストダウンを達成すること
ができる。
【0019】請求項3の発明では、補助加熱ロ−ラは画
像形成装置本体の電源投入時から加熱ローラ及び加圧ロ
−ラが共に設定温度になるまでONし、更に転写紙の通
紙時においてもONするので、転写紙の連続通紙中に補
助加熱ロ−ラが加熱されることとなり、加圧ロ−ラの温
度落ち込みを減少させ、定着不良を防止することができ
る。請求項4の発明では、補助加熱ロ−ラを下定着入り
口ガイド板の下に加圧ロ−ラに接して設けることによ
り、補助加熱ローラにより加圧ロ−ラのクリ−ニングを
行うと共に、転写紙通紙時に下定着入り口ガイド板を暖
めることにより、このガイド板上を通過する転写紙を事
前に暖めることができるため、定着不良を防止すること
ができる。
像形成装置本体の電源投入時から加熱ローラ及び加圧ロ
−ラが共に設定温度になるまでONし、更に転写紙の通
紙時においてもONするので、転写紙の連続通紙中に補
助加熱ロ−ラが加熱されることとなり、加圧ロ−ラの温
度落ち込みを減少させ、定着不良を防止することができ
る。請求項4の発明では、補助加熱ロ−ラを下定着入り
口ガイド板の下に加圧ロ−ラに接して設けることによ
り、補助加熱ローラにより加圧ロ−ラのクリ−ニングを
行うと共に、転写紙通紙時に下定着入り口ガイド板を暖
めることにより、このガイド板上を通過する転写紙を事
前に暖めることができるため、定着不良を防止すること
ができる。
【0020】請求項5の発明では、補助加熱ローラ表層
部に設けた電界形成用の電極により電界を作ることによ
って加圧ロ−ラ上のトナ−などを吸着するようにしたた
め、補助加熱ロ−ラの表面の汚れに関係なくクリ−ニン
グすることができる。請求項6の発明では、上記電界形
成用の電極に対して直流電源から給電することにより、
時間的に変化しない直流電界を得られるようにする。請
求項7の発明では、補助加熱ロ−ラの発熱体と、電界形
成用の電極電源を別にして、各々独立して制御できるた
め、環境温度又は加圧ロ−ラの表面汚れによって、それ
ぞれ発熱体、電極をON−OFFすることができる。こ
のため必要時に必要な機能のみを作動することができる
ため、電力消費量を少なくすることができる。
部に設けた電界形成用の電極により電界を作ることによ
って加圧ロ−ラ上のトナ−などを吸着するようにしたた
め、補助加熱ロ−ラの表面の汚れに関係なくクリ−ニン
グすることができる。請求項6の発明では、上記電界形
成用の電極に対して直流電源から給電することにより、
時間的に変化しない直流電界を得られるようにする。請
求項7の発明では、補助加熱ロ−ラの発熱体と、電界形
成用の電極電源を別にして、各々独立して制御できるた
め、環境温度又は加圧ロ−ラの表面汚れによって、それ
ぞれ発熱体、電極をON−OFFすることができる。こ
のため必要時に必要な機能のみを作動することができる
ため、電力消費量を少なくすることができる。
【図1】本発明の定着装置の一形態例の要部構成説明
図。
図。
【図2】本発明の補助加熱ローラの一例の半断面図。
【図3】発熱体のパターンの一例を示す図。
【図4】本発明の補助加熱ローラの他の例の半断面図。
【図5】電界形成用の電極のパターンの一例を示す図。
【図6】本発明の補助加熱ローラの他の例の半断面図。
【図7】請求項3に対応する形態例の制御系を示すブロ
ック図。
ック図。
【図8】請求項7に対応する形態例の制御系を示すブロ
ック図。
ック図。
【図9】発熱体の他の配線パターンを示す図。
【図10】電界形成用の電極のパターンの他の例を示す
図。
図。
【図11】本発明を適用する画像形成装置の一例の全体
構成説明図。
構成説明図。
【図12】本発明の定着装置の全体構成を示す断面図。
1 原稿台、2 露光部、3 画像読み取り部、4 画
像処理部、5 書き込み部、6 感光体ドラム、7 現
像部、8 転写・分離部、9 給紙トレイ、10 定着
装置、11 レジスト、15 環境温度検知器、21
加熱ローラ(定着ローラ)、22 加圧ローラ、23
加熱ローラサ−ミスタ、25 加圧カム、31 定着ヒ
−タ、33 加圧ロ−ラサ−ミスタ、35 補助加熱ロ
ーラ、36 補助加熱サ−ミスタ、37 下入口ガイド
板、41 ロ−ラ本体(基層)、42 発熱層、44
電極層、45 吸着層、51、52 電界形成用電極
(電界板)、55 発熱体、55−a、55−b 電極
部、61、62 給電ブラシ、70、71 電源。
像処理部、5 書き込み部、6 感光体ドラム、7 現
像部、8 転写・分離部、9 給紙トレイ、10 定着
装置、11 レジスト、15 環境温度検知器、21
加熱ローラ(定着ローラ)、22 加圧ローラ、23
加熱ローラサ−ミスタ、25 加圧カム、31 定着ヒ
−タ、33 加圧ロ−ラサ−ミスタ、35 補助加熱ロ
ーラ、36 補助加熱サ−ミスタ、37 下入口ガイド
板、41 ロ−ラ本体(基層)、42 発熱層、44
電極層、45 吸着層、51、52 電界形成用電極
(電界板)、55 発熱体、55−a、55−b 電極
部、61、62 給電ブラシ、70、71 電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 由良 純 東京都大田区中馬込一丁目3番6号 株式 会社リコー内
Claims (7)
- 【請求項1】 内部にヒータを備えた加熱ローラと、こ
の加熱ローラの外周面に圧接して回転する加熱ローラと
から成り、両ローラ間に未定着トナーを保持した転写紙
を通紙する際に加熱しながら加圧することにより、該未
定着トナーを定着させる定着装置であって、該加圧ロ−
ラの表面に圧接して該加圧ローラを加熱する補助加熱ロ
ーラを備えたものにおいて、 上記補助加熱ローラは、絶縁体からなるロ−ラ本体と、
該ロ−ラ本体の外周面に設けた発熱体層と、該発熱体層
の外周面に設けた絶縁体からなるトナ−吸着層とを備え
ていることを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】 上記補助加熱ロ−ラの表面に設けられた
上記吸着層の表面粗さを、上記加圧ロ−ラの表面粗さよ
りも大きくしたことを特徴とする請求項1記載の定着装
置。 - 【請求項3】 請求項1又は2の定着装置を備えた画像
形成装置であって、画像形成装置本体の電源投入時から
上記加熱ローラ及び上記加圧ロ−ラが共に設定温度にな
るまでの間、上記補助加熱ロ−ラの発熱体層への通電を
ONし、更にその後の転写紙の通紙中においても発熱体
層への通電をONするように制御する制御部を有するこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】 上記補助加熱ロ−ラを上記定着装置の下
入り口ガイド板の直下位置に設けることを特徴とする請
求項1、2、又は3記載の定着装置及び画像形成装置。 - 【請求項5】 上記発熱体層の外周面に電界形成用の電
界板を有した電極層を設け、該電極層の外周面に絶縁体
からなるトナ−吸着層を設けたことを特徴とする請求項
1、2、3、又は4記載の定着装置及び画像形成装置。 - 【請求項6】 上記発熱体と、上記電極層を構成する電
界板の電源を直流電源とすることを特徴とする請求項
1、2、3、4、又は5記載の定着装置及び画像形成装
置。 - 【請求項7】 画像形成装置の設置環境の温度を測定す
る環境温度測定器と、加圧ローラ表面の汚れの程度を検
知する加圧ロ−ラ表面検知器とを設け、更に上記発熱体
と電界板の電源を夫々別個に設けることにより、環境温
度及び加圧ロ−ラの表面汚れに応じて発熱体と電界板を
別々に制御するようにしたことを特徴とする請求項5又
は6記載の定着装置及び画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34921395A JPH09171312A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 定着装置及びそれを用いた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34921395A JPH09171312A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 定着装置及びそれを用いた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09171312A true JPH09171312A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18402250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34921395A Pending JPH09171312A (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 定着装置及びそれを用いた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09171312A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100327206B1 (ko) * | 1998-04-20 | 2002-05-09 | 윤종용 | 인쇄기의정착장치 |
US7496311B2 (en) | 2005-11-16 | 2009-02-24 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device with a magnetic flux generating section and a control section |
CN110828768A (zh) * | 2018-08-13 | 2020-02-21 | 东莞市佳的自动化设备科技有限公司 | 一种极片隔膜组合体加热装置 |
-
1995
- 1995-12-20 JP JP34921395A patent/JPH09171312A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100327206B1 (ko) * | 1998-04-20 | 2002-05-09 | 윤종용 | 인쇄기의정착장치 |
US7496311B2 (en) | 2005-11-16 | 2009-02-24 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Fixing device with a magnetic flux generating section and a control section |
CN110828768A (zh) * | 2018-08-13 | 2020-02-21 | 东莞市佳的自动化设备科技有限公司 | 一种极片隔膜组合体加热装置 |
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