JPH09170855A - 冷媒加熱ユニット - Google Patents

冷媒加熱ユニット

Info

Publication number
JPH09170855A
JPH09170855A JP7331991A JP33199195A JPH09170855A JP H09170855 A JPH09170855 A JP H09170855A JP 7331991 A JP7331991 A JP 7331991A JP 33199195 A JP33199195 A JP 33199195A JP H09170855 A JPH09170855 A JP H09170855A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion gas
refrigerant
heating unit
pair
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7331991A
Other languages
English (en)
Inventor
Fusao Hirasawa
房男 平澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7331991A priority Critical patent/JPH09170855A/ja
Publication of JPH09170855A publication Critical patent/JPH09170855A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】大型化することなく、燃焼ガスと冷媒との熱交
換効率を高めることができる熱交換器部を備えた冷媒加
熱ユニットを提供すること。 【解決手段】バーナケース部20に収容されたバーナ装
置21からの燃焼ガスと冷媒とを熱交換させる熱交換器
部30と、燃焼ガスを収集して排出するための排ガスケ
ース部40とを備えた冷媒加熱ユニットにおいて、熱交
換器部30は、その断面形状が一対の長辺と一対の短辺
からなる略矩形状に形成されその内部を燃焼ガスが通流
する燃焼ガス通路34と、燃焼ガス通路34の一対の長
辺側を形成する一対の壁部32a,32bに配設され冷
媒を通流させる冷媒配管37と、燃焼ガス通路34内の
長片側を形成する一対の壁部32a,32b間に亘って
複数のガス流路36を形成させるフィン35を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はたとえば冷凍サイク
ルにおいて冷媒を加熱するために用いられる冷媒加熱ユ
ニットに関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍サイクルを使用して、室内の暖房運
転をする場合、暖房能力を高めるために、圧縮機からの
吐出冷媒を室内熱交換器に送り、この室内熱交換器で凝
縮させ、その冷媒を強制的に燃焼器により加熱して気化
させ、圧縮機に戻すように構成させた冷媒加熱式暖房装
置があり、この冷媒を加熱する手段として、冷媒加熱ユ
ニットが用いられる。
【0003】前記冷媒加熱ユニットは、一端側に燃焼用
ファンが取り付けられ内部にバーナ装置が収容されたバ
ーナケース部と、前記バーナ装置で発生した燃焼ガスが
導かれこの燃焼ガスと冷媒とを熱交換させるため外面に
冷媒パイプが配設させた熱交換器部と、この熱交換器部
より送られてくる冷媒との熱交換後の燃焼ガスを収集し
て外部へ排気させるための排ガスケース部とから構成さ
れている。
【0004】従来、前記冷媒加熱ユニットは、前記バー
ナケース部、熱交換器部および排ガスケース部の3つの
部分から構成されている。このうち、前記熱交換器部
は、アルミ材を押出し成形によって両端が開放し内側面
に加熱用のフィンが設けられた中空状に形成され、ま
た、バーナケース部および排ガスケース部は、ステンレ
ス材を板金により成形されたものが使用されている。
【0005】これら熱交換器部、バーナケース部および
排ガスケース部は、それぞれ接合される接合端面にそれ
ぞれフランジが形成され、これら各フランジを当接させ
てねじ止めにより各部品を結合固定するようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の熱
交換器部を備えた冷媒加熱ユニットにあっては次のよう
な問題があった。すなわち、前記構成の冷媒加熱ユニッ
トにおいては、図6に示すように熱交換器部51がアル
ミ材の押出し成形品で、壁の厚みが比較的薄いため、熱
容量が小さく、熱交換器部51内部を流通する燃焼ガス
の熱が外側面に接合される冷媒配管54へ直接伝わり易
いため、熱交換器部51の内部空間を大きくとって、燃
焼ガスが広範囲に分散して流れるようにしている。さら
に燃焼ガスが熱交換器部51内部の内周面に設けられた
フィン52に沿って流れるよう、内部中央には整流板5
3を熱交換器部51の長手方向に沿って所定の長さで設
置させている。
【0007】このため、前記熱交換器部51は外径寸法
が大きくなり冷媒加熱ユニットが大型化するという問題
があった。さらに、外周に冷媒配管54、またバーナケ
ース部および排ガスケース部との接合用のフランジが外
方へ延出されるため、冷媒加熱ユニットの大型化を招い
ていた。
【0008】また、使用中、加熱されることで各部分が
熱変形するが、前記バーナケース部、熱交換器部および
排ガスケース部の変形度合が異なるため、各接合部に隙
間が生じやすく、この隙間から、燃料、燃焼ガスが漏
れ、効率低下を招く原因となっていた。
【0009】さらに、この接合部からの漏れを防止する
ため、ガスケットやボルトなどの締付け部品が必要とな
るから、部品点数および組立工数が増加し、コスト高を
招くことになっていた。
【0010】そこで本発明は、大型化することなく、燃
焼ガスと冷媒との熱交換効率を高めることができる熱交
換器部を備えた冷媒加熱ユニットを提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載された発明は、内部に
燃料を燃焼させるためのバーナが収容されるバーナケー
ス部と、このバーナケース部に連設し、前記バーナから
の燃焼ガスと冷媒とを熱交換させる熱交換器部と、この
熱交換器部に連設し前記熱交換器部を通過した前記燃焼
ガスを収集して外部へ排出するための排ガスケース部と
を備えた前記冷媒を加熱するための冷媒加熱ユニットに
おいて、前記熱交換器部は、その断面形状が一対の長辺
と一対の短辺からなる略矩形状に形成されその内部を前
記燃焼ガスが通流する燃焼ガス通路と、この燃焼ガス通
路の前記一対の長辺側を形成する一対の壁部のうち少な
くとも一方の壁部に配設され前記冷媒を通流させる冷媒
配管と、前記燃焼ガス通路内の前記長辺側を形成する一
対の壁部間に亘って複数のガス流路を形成させるフィン
とを備えるようにした。
【0012】請求項2に記載された発明は、請求項1に
記載された発明において、前記フィンは、前記燃焼ガス
通路を複数のガス流路に仕切るように前記燃焼ガスの流
れ方向に沿って並設され、かつ、前記各ガス流路の断面
形状が前記長辺側の長さと前記短辺側の長さとの比が
1:5以上となるように形成するようにした。
【0013】請求項3に記載された発明は、請求項2に
記載された発明において、前記フィンの前記燃焼ガスの
通流方向の上流側の部位を切欠するようにした。請求項
4に記載された発明は、請求項2に記載された発明にお
いて、前記熱交換器部は、前記燃焼ガス通路を通流する
前記燃焼ガスの平均流速が2.5m/s以上となるよう
に設定されるようにした。
【0014】請求項5に記載された発明は、請求項4に
記載された発明において、前記燃焼ガス通路の前記燃焼
ガスの通流方向における上流側に前記燃焼ガスの通路断
面積を狭めるバッフル板を設けるようにした。
【0015】請求項6に記載された発明は、請求項5に
記載された発明において、前記バッフル板は、前記各ガ
ス流路に通流する前記燃焼ガスを前記長辺に沿って拡散
するように形成した。
【0016】前記手段を講じた結果、次のような作用が
生じる。すなわち、請求項1に記載された発明では、熱
交換器部は、その断面形状が一対の長辺と一対の短辺か
らなる略矩形状に形成されその内部を燃焼ガスが通流す
る燃焼ガス通路と、この燃焼ガス通路の一対の長辺側を
形成する一対の壁部のうち少なくとも一方の壁部に配設
され冷媒を通流させる冷媒配管と、燃焼ガス通路内の一
対の壁部間に亘って形成されるとともに、燃焼ガスの流
れ方向に沿って並設され、燃焼ガス通路を複数のガス流
路に仕切る複数のフィンとを備えているので、熱交換器
部内部に導入された燃焼ガスは、フィンに接触する。燃
焼ガスの熱はフィンを介して冷媒配管内の冷媒に伝導す
る。このとき、燃焼ガスが何らの理由により揺らいで燃
焼ガス通路内を偏って通流した場合であっても、フィン
は長辺側を形成する一対の壁部間に亘って形成されてい
るので、常にフィンの一部に接触することになり、安定
した熱交換を行うことができる。また、熱交換器部自体
の曲げ強度が大きくなるため、運転時に発生する熱応力
による変形を防止することができる。
【0017】請求項2に記載された発明は、フィンは、
燃焼ガス通路を複数のガス流路に仕切るように燃焼ガス
の流れ方向に沿って並設され、かつ、各ガス流路の断面
形状が前記長辺側の長さと前記短辺側の長さとの比が
1:5以上となるように形成するようにしたので、燃焼
ガスを各ガス流路に分散させて通流させることができ、
熱交換器内部の燃焼ガスの流通分布を良好にすることが
できる。また、燃焼ガスとフィンとの接触面積を大きく
とることができ、効率の良い熱交換を行うことができ
る。また、熱交換器部を鋳造で形成した場合でも、隣り
合うフィン間の寸法を確実に確保でき、製造性を高める
ことができるとともに、製品の信頼性を高めることがで
きる。
【0018】請求項3に記載された発明は、フィンの燃
焼ガスの通流方向の上流側の部位を切欠するようにした
ので、バーナにおいて燃焼火炎が伸長し、フィンの一部
に接触することで火炎が急激に冷やされることによる不
完全燃焼を未然に防止でき、有害な一酸化炭素ガスの発
生を抑えることができる。
【0019】請求項4に記載された発明は、熱交換器部
は、燃焼ガス通路を通流する燃焼ガスの平均流速が2.
5m/s以上となるように設定されるようにしたので、
燃焼ガスとフィンとの温度差を大きく維持することがで
き、熱交換効率を向上させることができる。
【0020】請求項5に記載された発明は、燃焼ガス通
路の燃焼ガスの通流方向における上流側に燃焼ガスの通
路断面積を狭めるバッフル板を設けるようにしたので、
燃焼ガスの流速を簡単な構成で早めることができる。
【0021】請求項6に記載された発明は、バッフル板
は、各ガス流路に通流する燃焼ガスを長辺に沿って拡散
するように形成したので、燃焼ガスをフィン全体に亘っ
て接触させることができるので熱交換効率を向上させる
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1の(a)〜(c)は本発明の
第1の実施の形態に係る冷媒加熱ユニット10を示す図
であって、(a)は一部切欠した平面図、(b)は一部
切欠した正面図、(c)は一部切欠した側面図である。
【0023】冷媒加熱ユニット10は、アルミニウムを
鋳造することによってバーナケース部20、熱交換器部
30および排ガスケース部40が一体成形されて構成さ
れている。
【0024】バーナケース部20の内部にはバーナ装置
21が開放端面から内方へ組み込まれている。また、開
放端面には燃焼用の空気を供給するための燃焼用ファン
(不図示)が取り付けられ、側面には燃料管(不図示)
を介してバーナ装置21へ燃料を供給する供給口22が
形成されている。なお、燃料管による燃料の供給量と燃
焼用空気との混合度合は調節可能となっている。この冷
媒加熱ユニット10では、燃焼ガスの温度が熱交換器部
30の耐熱温度よりも高くなるのを防止するために、空
気量は燃料を完全燃焼させるための理論空気量の1.5
〜2.5倍に設定されるようになっている。また、燃焼
ガスの平均流速が2.5m/s以上となるように設定さ
れている 熱交換器部30は、バーナケース部20側の一端面が開
放し、排ガスケース部40側の他端面が閉塞され、内部
に燃焼ガスが通流する後述する燃焼ガス通路34が形成
された中空筒状の交換器本体31を備えている。この交
換器本体31は、一対の長辺を形成する壁部32a,3
2bと一対の短辺を形成する壁部33a,33bからな
り、内部にその断面が一対の長辺と一対の短辺からなる
略矩形状をなした燃焼ガス通路34が形成されている。
また、壁部32a,32b間には複数のフィン35が燃
焼ガスGの通流方向に沿って並設されており、このフィ
ン35により燃焼ガス通路34は複数のガス流路36に
仕切られている。さらに、壁部32a,32bの外側面
には冷媒配管37が一体的に配設されている。
【0025】冷媒配管37は燃焼ガスGの通流方向に沿
って往復するように配置されている。冷媒配管37の一
端には、室内熱交換器部(不図示)に接続されて冷媒流
路37に冷媒を供給する供給管38aが接続され、他端
には冷媒配管37を流れて後述するごとく熱交換器部3
0で熱交換した冷媒を圧縮機(不図示)へ流すための流
出管38bが接続されている。
【0026】排ガスケース部40は、熱交換器部30を
流れてきた燃焼ガスGを収集するためのものであって、
側部には排気管(不図示)が接続される排気口41が形
成されている。
【0027】このように構成された冷媒加熱ユニット1
0では次のようにして冷媒を加熱する。すなわち、バー
ナケース部20の供給口22から燃料、燃焼用ファンに
より空気を導入し、バーナ装置21により燃焼させる。
この燃焼により発生した燃焼ガスは、熱交換器部30の
燃焼ガス通路34に導入され、さらに各ガス流路36に
分かれて排ガスケース部40側に向けて通流する。
【0028】一方、冷媒を供給管38aから冷媒配管3
7に所定の流量で供給し、冷媒配管37内を通流させ、
流出管38bから流出させる。各ガス流路36内を通流
する燃焼ガスは、フィン35に接触しフィン35を加熱
する。この熱は壁部32a,32bを介して冷媒を加熱
し、熱交換される。一方、何らかの原因で燃焼ガスが各
ガス流路36内を偏って通流した場合にも燃焼ガスはフ
ィン35のいずれかの部位に接触するので、壁部32a
側にも壁部32b側にも熱が伝導し、安定した熱交換が
行われる。
【0029】さらに、フィン35が壁部32a,32b
間に亘って形成されているため、交換器本体31の曲げ
強度が大きくなり、燃焼ガスにより発生する熱応力によ
る変形が生じない。
【0030】上述したように本第1の実施の形態に係る
冷媒加熱ユニット10では、バーナ装置21で発生した
燃焼ガスと冷媒配管37内を通流する冷媒とを効率よく
熱交換させることができるとともに、燃焼ガスの流れに
偏りがあっても安定した熱交換させることができる。
【0031】なお、冷媒加熱ユニット10は、バーナケ
ース部20、熱交換器部30及び排ガスケース部40が
アルミニウムの鋳造によって一体成形されているので、
これらを別々に形成する場合のように、それぞれの部分
を結合するためのフランジを設ける必要がない。このた
め、熱交換器部30の厚さ寸法や幅寸法などの外径寸法
を小さくすることができ、またフランジ間の気密を維持
するためのガスケットやボルトなどの締結部品が不要と
なるから、部品点数の減少が図れる。さらにはフランジ
の結合作業が不要となることで、生産性の向上が図れ
る。しかも、従来のように接合部がないから、燃料や燃
焼ガスの漏れが生じないため、燃焼効率を向上でき、熱
交換効率も向上できる。
【0032】一方、交換器本体31はアルミ鋳造のため
壁部32a,32bの厚みを大きくとることができ、そ
れによって熱容量を大きくし、冷媒配管37への熱伝導
の影響を緩和することができる。すなわち、交換器本体
31の内部空間を大きくすることなく、冷媒配管37内
を通流する冷媒を急激に高温度に加熱するのを防止でき
る。このため、燃焼ガスを壁部32a,32bの内側面
に強制的に沿わせるための整流板が不必要となるから、
交換器本体31の外径寸法を小さくすることができる。
【0033】図2は上述した第1の実施の形態の第1変
形例を示す図である。すなわち、本第1変形例では、冷
媒加熱ユニット10に組み込まれた熱交換器部30にお
いて、上述したフィン35の代わりにフィン35aを形
成することにより、壁部32a,33aのそれぞれの方
向における長さα,βの比が1:5となるように各ガス
流路36aを形成している。このため、燃焼ガスとフィ
ン35aとの接触面積が広くなり、熱交換効率を向上さ
せることができる。また、交換部本体31を鋳造で形成
した場合であっても、隣接するフィン35a間の寸法を
確実に確保でき、製造性を高めることができるととも
に、製品の信頼性が高められる。
【0034】図3は上述した第1の実施の形態の第2変
形例を示す図である。すなわち、本第2変形例では、冷
媒加熱ユニット10に組み込まれた熱交換器部30にお
いて、上述した冷媒配管37中に銅管37aを設けるよ
うにしたため、フィン35からの熱を効率よく冷媒に伝
導することができる。また、交換器本体31に鋳造欠陥
があった場合でも銅管37aが設けられているので、冷
媒の漏れを未然に防ぐことができ安全を確保することが
できる。
【0035】図4の(a)〜(c)は本発明の第2の実
施の形態に係る冷媒加熱ユニット10Aを示す図であっ
て、(a)は一部切欠した平面図、(b)は一部切欠し
た正面図、(c)は一部切欠した側面図である。なお、
図4において図1と同一機能部分には同一符号を付し、
詳細な説明は省略する。
【0036】本第2の実施の形態に係る冷媒加熱ユニッ
ト10Aが上記冷媒加熱ユニット10と異なる点は熱交
換器部30Aに組み込まれたフィン35Aにある。すな
わち、フィン35Aのバーナケース部20側の部位は切
欠されている。この切欠部は図4の(b)に示すように
燃焼ガスの通流方向におけるフィン35Aの中間部付近
まで設けられており、通流方向に沿って次第に小さくな
っている。
【0037】このように構成された冷媒加熱ユニット1
0Aでは、バーナ装置21において燃焼火炎が伸長して
も、フィン35Aに火炎が触れない。このため、燃焼火
炎がフィン35Aによって急激に冷やされて不完全燃焼
となることを未然に防止でき、有害な一酸化炭素ガスの
発生を抑えることができる。
【0038】図5の(a)〜(c)は本発明の第3の実
施の形態に係る冷媒加熱ユニット10Bを示す図であっ
て、(a)は一部切欠した平面図、(b)は一部切欠し
た側面図、(c)は(a)におけるX−X線で切断し、
矢印方向に見た断面図である。なお、図5において図1
と同一機能部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略
する。
【0039】本第3の実施の形態に係る冷媒加熱ユニッ
ト10Bが上記冷媒加熱ユニット10と異なる点は熱交
換器部30Bにバッフル板39を組み込んだ点にある。
バッフル板39は壁部32a,32bの中間部に壁部3
2a,32bと平行に配置され、各ガス流路36の中央
部付近を覆っている。
【0040】このように構成された冷媒加熱ユニット1
0Bでは、バーナ装置21で発生した燃焼ガスが燃焼ガ
ス通路34に流れ込む際に、通路の断面積が狭くなって
いるため平均流速が2.5m/s以上となる。このた
め、燃焼ガスとフィンとの温度差を大きく維持すること
ができ、燃焼ガスからフィン35への熱交換効率を向上
させることができる。さらに、バッフル板39は燃焼ガ
スが各ガス流路36内を拡散するように形成されている
ので、燃焼ガスをフィン35全体に亘って接触させるこ
とができ、熱交換効率を向上させることができる。
【0041】なお、本発明は上述した各実施の形態に限
定されるものではない。すなわち前記実施の形態では、
燃料の供給量を制御弁によって制御することで、燃焼ガ
スの温度を所定温度以下に維持するようにしているが、
それに代わり燃料を一定量供給し、燃焼用ファンの吸込
口の開度を制御することで、バーナケース部20に供給
される燃焼用空気量を調節して燃料に対する空気量を上
述した割合になるよう設定してもよい。このほか本発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは
勿論である。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載された発明では、熱交換
器部は、その断面形状が一対の長辺と一対の短辺からな
る略矩形状に形成されその内部を燃焼ガスが通流する燃
焼ガス通路と、この燃焼ガス通路の一対の長辺側を形成
する一対の壁部のうち少なくとも一方の壁部に配設され
冷媒を通流させる冷媒配管と、燃焼ガス通路内の一対の
壁部間に亘って形成されるとともに、燃焼ガスの流れ方
向に沿って並設され、燃焼ガス通路を複数のガス流路に
仕切る複数のフィンとを備えているので、熱交換器部内
部に導入された燃焼ガスは、フィンに接触する。燃焼ガ
スの熱はフィンを介して冷媒配管内の冷媒に伝導する。
このとき、燃焼ガスが何らの理由により揺らいで燃焼ガ
ス通路内を偏って通流した場合であっても、フィンは一
対の壁部間に亘って形成されているので、常にフィンの
一部に接触することになり、安定した熱交換を行うこと
ができる。また、熱交換器部自体の曲げ強度が大きくな
るため、運転時に発生する熱応力による変形を防止する
ことができる。
【0043】したがって、装置を大型化することなく、
燃焼ガスと冷媒との熱交換効率を高めることができる。
請求項2に記載された発明は、フィンは、燃焼ガス通路
を複数のガス流路に仕切るように燃焼ガスの流れ方向に
沿って並設され、かつ、各ガス流路の断面形状が前記長
辺側の長さと前記短辺側の長さとの比が1:5以上とな
るように形成するようにしたので、燃焼ガスを各ガス流
路に分散させて通流させることができ、熱交換器内部の
燃焼ガスの流通分布を良好にすることができる。また、
燃焼ガスとフィンとの接触面積を大きくとることがで
き、効率の良い熱交換を行うことができる。また、熱交
換器部を鋳造で形成した場合でも、隣り合うフィン間の
寸法を確実に確保でき、製造性を高めることができると
ともに、製品の信頼性を高めることができる。
【0044】請求項3に記載された発明は、フィンの燃
焼ガスの通流方向の上流側の部位を切欠するようにした
ので、バーナにおいて燃焼火炎が伸長し、フィンの一部
に接触することで火炎が急激に冷やされることによる不
完全燃焼を未然に防止でき、有害な一酸化炭素ガスの発
生を抑えることができる。
【0045】請求項4に記載された発明は、交換器部
は、燃焼ガス通路を通流する燃焼ガスの平均流速が2.
5m/s以上となるように設定されるようにしたので、
燃焼ガスとフィンとの温度差を大きく維持することがで
き、熱交換効率を向上させることができる。
【0046】請求項5に記載された発明は、燃焼ガス通
路の燃焼ガスの通流方向における上流側に燃焼ガスの通
路断面積を狭めるバッフル板を設けるようにしたので、
燃焼ガスの流速を簡単な構成で早めることができる。
【0047】請求項6に記載された発明は、バッフル板
は、各ガス流路に通流する燃焼ガスを長辺に沿って拡散
するように形成したので、燃焼ガスをフィン全体に亘っ
て接触させることができ、熱交換効率を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る冷媒加熱ユニ
ットを一部切欠して示す図であって、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図。
【図2】同冷媒加熱ユニットの第1変形例を示す断面
図。
【図3】同冷媒加熱ユニットの第2変形例を示す断面
図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る冷媒加熱ユニ
ットを一部切欠して示す図であって、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る冷媒加熱ユニ
ットを一部切欠して示す図であって、(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)は(a)におけるX−X線で切
断し、矢印方向に見た断面図。
【図6】従来の冷媒加熱ユニットに組み込まれた熱交換
器部を示す断面図。
【符号の説明】
10,10A,10B…冷媒加熱ユニット 20…排ガスケース部 21…バーナ装置 30,30A,30B…熱交換器部 32a,32b,33a,33b…壁部 35,35a,35A…フィン 36,36a…ガス流路 37…冷媒配管 40…排ガスケース部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に燃料を燃焼させるためのバーナが収
    容されるバーナケース部と、このバーナケース部に連設
    し、前記バーナからの燃焼ガスと冷媒とを熱交換させる
    熱交換器部と、この熱交換器部に連設し前記熱交換器部
    を通過した前記燃焼ガスを収集して外部へ排出するため
    の排ガスケース部とを備えた前記冷媒を加熱するための
    冷媒加熱ユニットにおいて、 前記熱交換器部は、その断面形状が一対の長辺と一対の
    短辺からなる略矩形状に形成されその内部を前記燃焼ガ
    スが通流する燃焼ガス通路と、 この燃焼ガス通路の前記一対の長辺側を形成する一対の
    壁部のうち少なくとも一方の壁部に配設され前記冷媒を
    通流させる冷媒配管と、 前記燃焼ガス通路内の前記長辺側を形成する一対の壁部
    間に亘って複数のガス流路を形成させるフィンを備えて
    いることを特徴とする冷媒加熱ユニット。
  2. 【請求項2】前記フィンは、前記燃焼ガス通路を複数の
    ガス流路に仕切るように前記燃焼ガスの流れ方向に沿っ
    て並設され、かつ、前記各ガス流路の断面形状が前記長
    辺側の長さと前記短辺側の長さとの比が1:5以上とな
    るように形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の冷媒加熱ユニット。
  3. 【請求項3】前記フィンの前記燃焼ガスの通流方向の上
    流側の部位は切欠されていることを特徴とする請求項2
    に記載の冷媒加熱ユニット。
  4. 【請求項4】前記熱交換器部は、前記燃焼ガス通路を通
    流する前記燃焼ガスの平均流速が2.5m/s以上とな
    るように設定されていることを特徴とする請求項2に記
    載の冷媒加熱ユニット。
  5. 【請求項5】前記燃焼ガス通路の前記燃焼ガスの通流方
    向における上流側に前記燃焼ガスの通路断面積を狭める
    バッフル板が設けられていることを特徴とする請求項4
    に記載の冷媒加熱ユニット。
  6. 【請求項6】前記バッフル板は、前記各ガス流路に通流
    する前記燃焼ガスが前記長辺に沿って拡散するように形
    成されていることを特徴とする請求項5に記載の冷媒加
    熱ユニット。
JP7331991A 1995-12-20 1995-12-20 冷媒加熱ユニット Pending JPH09170855A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7331991A JPH09170855A (ja) 1995-12-20 1995-12-20 冷媒加熱ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7331991A JPH09170855A (ja) 1995-12-20 1995-12-20 冷媒加熱ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09170855A true JPH09170855A (ja) 1997-06-30

Family

ID=18249924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7331991A Pending JPH09170855A (ja) 1995-12-20 1995-12-20 冷媒加熱ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09170855A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011526996A (ja) * 2008-07-03 2011-10-20 インターガス・ヒーティング・アセッツ・ベスローテン・フェンノートシャップ 熱交換器
CN104443971A (zh) * 2014-11-05 2015-03-25 湖南金旺铋业股份有限公司 一种防电铅发白变色的仓库系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011526996A (ja) * 2008-07-03 2011-10-20 インターガス・ヒーティング・アセッツ・ベスローテン・フェンノートシャップ 熱交換器
CN104443971A (zh) * 2014-11-05 2015-03-25 湖南金旺铋业股份有限公司 一种防电铅发白变色的仓库系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2326706A (en) Heat transfer structure
JPH0198896A (ja) 熱交換器
US11293702B2 (en) Heat exchanger and hot water apparatus
KR900006245B1 (ko) 열교환기
CA2269058C (en) Heat exchanger
CN111406187B (zh) 烟管式锅炉
US11624527B2 (en) Smoke tube boiler
JPS634113B2 (ja)
JPH09170855A (ja) 冷媒加熱ユニット
JP2001248980A (ja) 多管式熱交換器
RU2069779C1 (ru) Газотурбинный двигатель
JPH08159613A (ja) 冷媒加熱ユニット
CZ133495A3 (en) Oxygen and fuel burner
KR100424854B1 (ko) 응축 가스 보일러의 일체형 열교환기
US20120085522A1 (en) Heat Exchanger System
JP2584772Y2 (ja) ヒートシンク構造
JPS5912500Y2 (ja) 温風暖房機
JPS60126540A (ja) 給湯暖房機用熱交換器
JPS6226661Y2 (ja)
JP3561535B2 (ja) 冷媒加熱装置
JP3484057B2 (ja) 冷媒加熱式空気調和装置
JPH07324701A (ja) 冷媒加熱装置
JPH01147253A (ja) 温風暖房装置
JPS63207950A (ja) 温風暖房機
JPS6153602B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305