JPH09169054A - タンク内面ライニング及びライニング方法 - Google Patents

タンク内面ライニング及びライニング方法

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JPH09169054A
JPH09169054A JP34910295A JP34910295A JPH09169054A JP H09169054 A JPH09169054 A JP H09169054A JP 34910295 A JP34910295 A JP 34910295A JP 34910295 A JP34910295 A JP 34910295A JP H09169054 A JPH09169054 A JP H09169054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
lining
stress
parts
manhole
Prior art date
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Pending
Application number
JP34910295A
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English (en)
Inventor
Tadao Inoue
忠雄 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンク本体にクラックなどの損傷が生じて
も、これに追従して内面ライニングが損傷されるのを防
止することを目的とする。 【構成】 タンク内面保護ライニング2が、タンクの応
力集中部分1A…1Aを除いてタンク内面に密着固定さ
れ、前記応力集中部分1A…1Aはタンク1内面と浮き
上がりなく密接されて設けられ、密着固定部は下地接着
処理3により行い、浮き上がりない密接部は、接着処理
をしないか、離型処理をした後前記タンク1内面全面に
ライニング2を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はタンク内面ライニング
及びライニング方法、特にタンクローリー車等の移動タ
ンクや振動を受けやすい環境におかれるタンク内面ライ
ニング及びライニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石油を始めとして各種化学薬品などの大
量の液体を運搬するタンク内面には、防食あるいは防錆
のため内面ライニングを施すのが通常である。これらラ
イニングとして、FRPライニングやゴムライニングな
ど運搬する液体の種類に応じ種々のものが採用されてい
る。
【0003】
【従来技術の問題点】ところで、上記タンクローリー車
は運搬移動中各種の振動を受け、また事故など急激な外
的荷重を受けることがあり、これら外的荷重に起因して
タンクの胴部と鏡板との継ぎ目部分やマンホールの取付
け部分など応力の集中し易い部分にクラックなどの損傷
が発生し、内部液体が漏れだす事故になるという問題が
あった。もっとも、タンク内面にライニングがあると、
若干のクラックではライニングの損傷を受けず液漏れを
防止することができるが、ライニングがタンク内面に強
固に接着されているため、やがてはタンク本体の損傷に
追従してライニングも損傷し液漏れを起こす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、タンク本体にクラックなどの損傷が生じても、
これに追従して内面ライニングも損傷される事故を防止
することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のタンク
内面ライニングは、タンクローリー車の内面保護ライニ
ング2が、タンクの応力集中部分1A…1Aを除いてタ
ンク内面に密着固定され、前記応力集中部分1A…1A
はタンク1内面と密接されていることを特徴とするもの
である。ここで、密着固定とは、接着剤や固定具を用い
て保護ライニングをタンク内面に密着させて、接着又は
締結されていることを表す。また密接とは、保護ライニ
ングがタンク内面に浮き上がることなく接しており、接
着や締結がされていない状態を表す。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のタンク内面ライニングのライニング方法に関し、タン
ク継ぎ目部分、マンホール取付け部分、屈曲部分など応
力集中しやすい部分1A…1Aを除いてタンク1内面に
下地接着処理3を行い、その後前記タンク1内面全面に
ライニング2を行うことを特徴とするものである。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のタンク内面ライニングの他のライニング方法に関し、
タンク継ぎ目部分、マンホール取付け部分、屈曲部分な
ど応力集中しやすい部分1A…1Aに離型剤4を塗布
し、その後前記タンク内面全面に下地接着処理3を行
い、その後前記タンク1内面全面にライニング2を行う
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】請求項1のタンク内面ライニングは、外的荷重
によりクラックの生じやすいタンクの応力集中部分、例
えばタンク胴部と鏡板との接続部分、マンホール取付け
部分、屈曲部分などにおいて、保護ライニングとタンク
内面は密着固定していないため、タンク本体にクラック
などが生じてもライニングはこれに追従することがない
ので、保護ライニングが破損されるのを防止する。
【0009】請求項2のタンク内面ライニング方法は、
請求項1に記載のタンク内面ライニングを実施する方法
に関し、タンク内面にライニングを施す場合、上述した
タンク応力集中部分は下地に接着処理をしないため、そ
の後タンク内面全面に均一なライニングを施しても上記
した部分ではライニングとタンク本体内面が接着固定さ
れず、浮き上がりなく接した状態となる。
【0010】請求項3は、応力集中部分に積極的に離型
処理を行うので、接着固定がされず密接状態がより確実
に図れる。
【0011】
【実施例】次にこの発明の実施例を説明する。図1は請
求項1のタンク内面ライニングの実施例の断面図であ
る。
【0012】自動車あるいは鉄道貨車などのタンク1内
面全面に、運搬する液体の種類に応じゴム、FRPなど
の内面保護ライニング2が施され、このライニング2は
タンクの応力集中部分1A…1A、例えばタンク胴部1
Bと鏡板1Cとの接続部、マンホール1Dの開口部内角
部1Eなどを除いてタンク1内面に密着され、前記応力
集中部分1A…1Aはライニング2とタンク1内面とが
密着固定することなく構成されている。
【0013】図2及び図3は請求項2及び請求項3のタ
ンク内面ライニング方法の実施状態を示す断面図であ
る。
【0014】〔実施例1〕図2に示すように、タンク1
内面のタンク胴部1Bと鏡板1Cとの接続部、マンホー
ル1Dの開口部内角部1Eなど応力集中しやすい部分1
A…1A(図示例はタンク胴部1Bと鏡板1Cとの接続
部のみを拡大して示す。)を除いて、プライマー3(日
本ユピカ工業株式会社製「ユピカ8350」)を塗布し、次
いで図3に示すように、ガラスマット(日本板硝子繊維
社製:#450 )にFRP樹脂(日本ユピカ工業株式会社
製「ユピカ8250」)を含浸させたガラス繊維マット2を
貼着けてライニングを行った。
【0015】なお、この実施例のテスト用ピースとし
て、図4に示すように縦横30cm、厚さ2mmの鋼板4A、
4AをL字状に溶接したテスト用ピース4を製作し、こ
のテストピース4の内隅部コーナ4Bからそれぞれ幅2
cm部分を残して実施例1と同じプライマー3を塗布し、
実施例1と同じガラス繊維マット2をL字内側全面に貼
着けてライニングを行った。
【0016】〔実施例2〕プライマー3(三井東圧化学
社製「サンPC-F」)を実施例1と同様タンク1内面のタ
ンク胴部1Bと鏡板1Cとの接続部、マンホール開口部
の内角部1Eなど応力集中しやすい部分1A…1Aを除
いて塗布し、その後ウレタン樹脂2(三井東圧化学社製
「リムスプレーF1000 」)をスプレーにより塗装しライ
ニングを行った。なお、この実施例のテスト用ピースと
して、実施例1と同じテストピース4を用い実施例2と
同様にウレタン樹脂のスプレーライニングを行った。
【0017】〔実施例3〕プライマー3(三井東圧化学
社製「サンPC-F」)を実施例1と同様タンク1内面のタ
ンク胴部1Bと鏡板1Cとの接続部、マンホール開口部
の内角部1Eなど応力集中しやすい部分1A…1Aを除
いて塗布し、その後ウレタン樹脂2(三井東圧化学社製
「サンシラールC」)をタンク1下半分の内面に一日毎
に3回刷毛により塗布し、次いでタンク1を反転させて
タンク1下半分の内面に前記と同様一日毎に3回刷毛に
より塗布してタンク1内面全面にライニングを行った。
なお、この実施例のテスト用ピースとして、実施例1と
同じテストピース4を用い実施例3と同様にウレタン樹
脂の3回刷毛塗りライニングを行った。
【0018】〔実施例4〜6〕タンク1内面のタンク胴
部1Bと鏡板1Cとの接続部、マンホール開口部の内角
部1Eなど応力集中しやすい部分1A…1Aにシリコー
ン系の離型剤を塗布し、その後実施例1〜3で使用した
プライマー3をタンク内面全面に塗布し、さらに実施例
1〜3と同様にライニング2を行った。なお、この実施
例のテスト用ピースとして、実施例1と同じテストピー
スを用い実施例4〜6と同様にライニングを行った。
【0019】〔比較例〕実施例1と同じテストピースの
内面全面に実施例2と同じプライマー処理を行い、実施
例2と同じウレタン樹脂をスプレー塗布してライニング
を行った。
【0020】実施例1〜6及び比較例で得たテストピー
ス4を図4に矢印で示す方向に30秒毎に一回、5mm折り
曲げ、外隅部にクラックが発生した時、クラック発生後
5回折り曲げ後のライニングの状態を観察した。実施例
1〜6のものは外隅部にクラックが発生してもライニン
グ自体にはクラックは認められなかったが、比較例のも
のはライニング層にもテストピースに生じたクラックに
応じた裂け目が発生していた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、タンク内面の応力集中しやすい部分のラ
イニング層がタンク内面に密着固定されていないので、
タンク本体にクラック等が生じてもライニング層が破損
するのが防止され、防食、液漏れ事故が防げる効果を有
する。また請求項2の方法によれば、請求項1に記載の
タンクライニングの実施が容易に行え請求項3の方法に
よれば請求項1に記載のタンクライニングの実施が容易
にかつ確実に実施できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1のタンク内面ライニングの実施例の断
面図である。
【図2】請求項2及び請求項3のタンク内面ライニング
方法の実施状態を示す断面図である。
【図3】請求項2及び請求項3のタンク内面ライニング
方法の実施状態を示す断面図である。
【図4】テストピース及び曲げテストを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…タンク 2…内面保護ライニング 1A…タンクの応力集中部分 1B…タンク胴部 1C…鏡板 1D…マンホール開口部 1E…マンホール開口部の内角部 3…プライマー 4…テストピース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンクローリー車の内面保護ライニング
    2が、タンクの応力集中部分1A…1Aを除いてタンク
    内面に密着固定され、前記応力集中部分1A…1Aはタ
    ンク1内面と密接されていることを特徴とするタンク内
    面ライニング。
  2. 【請求項2】 タンク継ぎ目部分、マンホール取付け部
    分、屈曲部分など応力集中しやすい部分1A…1Aを除
    いてタンク1内面に下地接着処理3を行い、その後前記
    タンク1内面全面にライニング2を行うことを特徴とす
    るタンク内面ライニング方法。
  3. 【請求項3】 タンク継ぎ目部分、マンホール取付け部
    分、屈曲部分など応力集中しやすい部分1A…1Aに離
    型剤4を塗布し、その後前記タンク内面全面に下地接着
    処理3を行い、その後前記タンク1内面全面にライニン
    グ2を行うことを特徴とするタンク内面ライニング方
    法。
JP34910295A 1995-12-19 1995-12-19 タンク内面ライニング及びライニング方法 Pending JPH09169054A (ja)

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ID=18401510

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020175888A (ja) * 2020-06-20 2020-10-29 株式会社五光製作所 鉄道車両用の水タンク

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020175888A (ja) * 2020-06-20 2020-10-29 株式会社五光製作所 鉄道車両用の水タンク

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