JPH09169008A - パッキン材間挿複合壁板 - Google Patents
パッキン材間挿複合壁板Info
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- JPH09169008A JPH09169008A JP30256996A JP30256996A JPH09169008A JP H09169008 A JPH09169008 A JP H09169008A JP 30256996 A JP30256996 A JP 30256996A JP 30256996 A JP30256996 A JP 30256996A JP H09169008 A JPH09169008 A JP H09169008A
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- composite wall
- interposing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、壁板をコンクリート等に直
貼りする際に、容易に施工が可能で、吸湿による福ぞり
や割れ、持ち上がり現象の少ない複合板を提供すること
である。 【構成】所定寸法形状の複数の長尺材を一列に配列して
なる複合板であって、第1の長尺材の任意の長辺側部
と、これに対応する第2の長尺材の長辺側部との間に弾
力性のあるパッキン材を間挿し、さらに、前記第2の長
尺材の反対側の長辺側部と、第3の長尺材の任意の長辺
側部との間に同弾力性のあるパッキン材を間挿させて連
結してなることを特徴とするパッキン材間挿複合壁板。
貼りする際に、容易に施工が可能で、吸湿による福ぞり
や割れ、持ち上がり現象の少ない複合板を提供すること
である。 【構成】所定寸法形状の複数の長尺材を一列に配列して
なる複合板であって、第1の長尺材の任意の長辺側部
と、これに対応する第2の長尺材の長辺側部との間に弾
力性のあるパッキン材を間挿し、さらに、前記第2の長
尺材の反対側の長辺側部と、第3の長尺材の任意の長辺
側部との間に同弾力性のあるパッキン材を間挿させて連
結してなることを特徴とするパッキン材間挿複合壁板。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパッキン材間挿複合壁板
に関し、特に、木材を小辺に製材し、その側面にパッキ
ン材を間挿させたパッキン材間挿複合壁板に関する。
に関し、特に、木材を小辺に製材し、その側面にパッキ
ン材を間挿させたパッキン材間挿複合壁板に関する。
【0002】
【従来の技術】床板や、壁板は、節のない長さが約3m
〜4mの挽き板9に、さね加工9を施し、これを施工の
際に間入して床や壁とするものであり、製材した木材
を、そのまま所定の寸法に挽き上げ、これにさね加工を
施したものや、または、板材を接着・組合わせて生成さ
れる、いわゆる集成板にさね加工したもの等が知られて
いる。また、必要に応じては、挽き板や、合板のみなら
ず、挽き板や合板の表面に、いわゆる、化粧板を貼り合
わせた床板材や壁板材が使用されることもあった。
〜4mの挽き板9に、さね加工9を施し、これを施工の
際に間入して床や壁とするものであり、製材した木材
を、そのまま所定の寸法に挽き上げ、これにさね加工を
施したものや、または、板材を接着・組合わせて生成さ
れる、いわゆる集成板にさね加工したもの等が知られて
いる。また、必要に応じては、挽き板や、合板のみなら
ず、挽き板や合板の表面に、いわゆる、化粧板を貼り合
わせた床板材や壁板材が使用されることもあった。
【0003】図3に、従来の壁板材の概略を示す。図3
において、9は、長さが約3m〜4mの挽き板からなる
一枚の壁板材であり、長辺部にさね加工を施したもので
ある。ここで、さね加工とは、該板材9の長辺部の側面
に凸部91と凹部92を設け、施工の際には、側面の凸部
91を、隣に配置される壁板材9の凹部92に勘入させ、
使用する板材9a、9b、・・・間を隙間なく敷き詰め
るようにしたものであり、このようにすることにより、
壁面として、できるだけ狂いや隙間が生じないようにし
た工作法である。
において、9は、長さが約3m〜4mの挽き板からなる
一枚の壁板材であり、長辺部にさね加工を施したもので
ある。ここで、さね加工とは、該板材9の長辺部の側面
に凸部91と凹部92を設け、施工の際には、側面の凸部
91を、隣に配置される壁板材9の凹部92に勘入させ、
使用する板材9a、9b、・・・間を隙間なく敷き詰め
るようにしたものであり、このようにすることにより、
壁面として、できるだけ狂いや隙間が生じないようにし
た工作法である。
【0004】このような板材9を壁板として使用するに
は、前述したように、製材した木材自体を用いる、いわ
ゆる挽き板9を使用するもの(図3(a)参照)、また
は、この挽き板9の表面に、例えば、無節の化粧板3を
貼り合わせたもの(図3(b)参照)、さらには、木材
を、一旦、薄い板材に製材し、これを数枚、貼り合わせ
た合板、または、一旦、細い板材に製材し、組合わせて
接着・生成される、いわゆる集成板に、前記の化粧板3
を貼り合わせてなるもの(図3(c)参照)等のものか
らなる。
は、前述したように、製材した木材自体を用いる、いわ
ゆる挽き板9を使用するもの(図3(a)参照)、また
は、この挽き板9の表面に、例えば、無節の化粧板3を
貼り合わせたもの(図3(b)参照)、さらには、木材
を、一旦、薄い板材に製材し、これを数枚、貼り合わせ
た合板、または、一旦、細い板材に製材し、組合わせて
接着・生成される、いわゆる集成板に、前記の化粧板3
を貼り合わせてなるもの(図3(c)参照)等のものか
らなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、わが国の気
候は、亜熱帯から寒帯まで広範囲に及び、また、季節に
よって温度や湿度の変化が激しく、木材は、大きく収縮
・膨張を繰り返して、長年の使用の間には、これらの木
材に、「すき間」や「そり」、あるいは、木材の「持ち
上がり」等の現象が生する欠点があった。すなわち、季
節によって温度や湿度が激しく変化する使用環境の下で
は、木材が、収縮・膨張を繰り返し、上記のような構造
を有する床材や壁材は、すき間やそり、持ち上がり等の
現象が生じやすいという欠点があった。
候は、亜熱帯から寒帯まで広範囲に及び、また、季節に
よって温度や湿度の変化が激しく、木材は、大きく収縮
・膨張を繰り返して、長年の使用の間には、これらの木
材に、「すき間」や「そり」、あるいは、木材の「持ち
上がり」等の現象が生する欠点があった。すなわち、季
節によって温度や湿度が激しく変化する使用環境の下で
は、木材が、収縮・膨張を繰り返し、上記のような構造
を有する床材や壁材は、すき間やそり、持ち上がり等の
現象が生じやすいという欠点があった。
【0006】また、木材は、成長の過程で、成長の著し
い部分の辺材部と、かつての成長部分である心材部とで
構成され、これらお心材部と辺材部とでは、木材の成長
応力自体が異なるため、これら心材部、辺材部が混在し
て施工されてしまうので、施工の際には、例え、「そ
り」や「くるい」のない施工ができたとしても、施工後
の長年の使用により、また、その間に繰り返し行われる
温度・湿度の変化により、「幅ぞり」や「割れ」、「持
ち上がり」等の現象が避けられなかった。そこで、一般
的には、木質の壁板として施工・使用する際には、将来
発生する木材の狂いを少なくするように、木材の平衡含
水率を15%以下になるように自然乾燥を充分に行い、
あるいは、人口乾燥を尽くしてから施工するようにして
いた。
い部分の辺材部と、かつての成長部分である心材部とで
構成され、これらお心材部と辺材部とでは、木材の成長
応力自体が異なるため、これら心材部、辺材部が混在し
て施工されてしまうので、施工の際には、例え、「そ
り」や「くるい」のない施工ができたとしても、施工後
の長年の使用により、また、その間に繰り返し行われる
温度・湿度の変化により、「幅ぞり」や「割れ」、「持
ち上がり」等の現象が避けられなかった。そこで、一般
的には、木質の壁板として施工・使用する際には、将来
発生する木材の狂いを少なくするように、木材の平衡含
水率を15%以下になるように自然乾燥を充分に行い、
あるいは、人口乾燥を尽くしてから施工するようにして
いた。
【0007】また、木材をあらかじめ加熱処理すること
ににより、あるいは、木材の表面に樹脂加工等を施し
て、これらの木材の収縮・膨張等を少なくするような工
夫を行って、ある程度の幅ぞりや割れ、持ち上がり現象
を避ける工夫がされているが、このような木材は、通気
性の良い場所においてはともかく、コンクリートに直貼
りするような湿度が高く、むしろ、コンクリートから吸
湿されるような場所においては、前記持ち上がり現象を
完全になくすことはできなかった。
ににより、あるいは、木材の表面に樹脂加工等を施し
て、これらの木材の収縮・膨張等を少なくするような工
夫を行って、ある程度の幅ぞりや割れ、持ち上がり現象
を避ける工夫がされているが、このような木材は、通気
性の良い場所においてはともかく、コンクリートに直貼
りするような湿度が高く、むしろ、コンクリートから吸
湿されるような場所においては、前記持ち上がり現象を
完全になくすことはできなかった。
【0008】そこで、木材をあらかじめ加熱処理を行
い、人口乾燥を施したり、樹脂加工を施したりして、前
記木材の収縮・膨張等を少なくして、すき間やそり、持
ち上がり等の現象を抑え込む方策が練られたが、このよ
うな、加熱処理、樹脂加工を行った木材は、湿度が低い
箇所においては、前記すき間やそり、持ち上がり等の現
象を少なくすることができるが、前述のような湿度の高
い箇所の、例えば、コンクリートに直貼りするような箇
所においては、全く使用に堪えなかった。すなわち、コ
ンクリートは、水分を良く吸収し、また、排出するた
め、これに接する木材は、吸湿し、このため、木材をコ
ンクリートに直貼りした場合にあっては、その床面の持
ち上がり現象を完全になくすことはできなかった。本発
明の目的は、壁板をコンクリート等に直貼りする際に、
容易に施工が可能で、吸湿による福ぞりや割れ、持ち上
がり現象の少ない複合板を提供することである。
い、人口乾燥を施したり、樹脂加工を施したりして、前
記木材の収縮・膨張等を少なくして、すき間やそり、持
ち上がり等の現象を抑え込む方策が練られたが、このよ
うな、加熱処理、樹脂加工を行った木材は、湿度が低い
箇所においては、前記すき間やそり、持ち上がり等の現
象を少なくすることができるが、前述のような湿度の高
い箇所の、例えば、コンクリートに直貼りするような箇
所においては、全く使用に堪えなかった。すなわち、コ
ンクリートは、水分を良く吸収し、また、排出するた
め、これに接する木材は、吸湿し、このため、木材をコ
ンクリートに直貼りした場合にあっては、その床面の持
ち上がり現象を完全になくすことはできなかった。本発
明の目的は、壁板をコンクリート等に直貼りする際に、
容易に施工が可能で、吸湿による福ぞりや割れ、持ち上
がり現象の少ない複合板を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
パッキン材間挿複合壁板は、所定寸法形状の複数の長尺
材を配列してなる複合壁板であって、第1の長尺材の任
意の長辺側部と、これに対応する第2の長尺材の長辺側
部との間に弾力性のあるパッキン材を間挿し、さらに、
前記第2の長尺材の反対側の長辺側部と、第3の長尺材
の任意の長辺側部との間に同弾力性のあるパッキン材を
間挿させて連結してなることを特徴とする。
パッキン材間挿複合壁板は、所定寸法形状の複数の長尺
材を配列してなる複合壁板であって、第1の長尺材の任
意の長辺側部と、これに対応する第2の長尺材の長辺側
部との間に弾力性のあるパッキン材を間挿し、さらに、
前記第2の長尺材の反対側の長辺側部と、第3の長尺材
の任意の長辺側部との間に同弾力性のあるパッキン材を
間挿させて連結してなることを特徴とする。
【0010】請求項2に係る本発明のパッキン材間挿複
合壁板は、前記請求項1記載のパッキン材間挿複合壁板
において、裏面に形成された弾力性のあるクッション材
上に貼り合わせてなることを特徴とする。請求項3に係
る本発明のパッキン材間挿複合壁板は、前記請求項1ま
たは2のいずれかに記載のパッキン材間挿複合壁板にお
いて、表面を無垢に露出するまたは別途の化粧板を貼り
合わせたことを特徴とする。請求項4に係る本発明のパ
ッキン材間挿複合壁板は、前記請求項1ないし3のいず
れかに記載のパッキン材間挿複合壁板において、形成さ
れた複合板の長辺側部に、それぞれさね加工用凹溝、凸
溝を設け、一方の凸溝を、他方に設けられた凹溝に嵌合
させてなることを特徴とする。請求項5に係る本発明の
パッキン材間挿複合壁板は、前記請求項1ないし3のい
ずれかに記載のパッキン材間挿複合壁板において、前記
複数の長尺材を、順次、前記パッキン材を間挿させて、
二次元方向に連結してなることを特徴とする。
合壁板は、前記請求項1記載のパッキン材間挿複合壁板
において、裏面に形成された弾力性のあるクッション材
上に貼り合わせてなることを特徴とする。請求項3に係
る本発明のパッキン材間挿複合壁板は、前記請求項1ま
たは2のいずれかに記載のパッキン材間挿複合壁板にお
いて、表面を無垢に露出するまたは別途の化粧板を貼り
合わせたことを特徴とする。請求項4に係る本発明のパ
ッキン材間挿複合壁板は、前記請求項1ないし3のいず
れかに記載のパッキン材間挿複合壁板において、形成さ
れた複合板の長辺側部に、それぞれさね加工用凹溝、凸
溝を設け、一方の凸溝を、他方に設けられた凹溝に嵌合
させてなることを特徴とする。請求項5に係る本発明の
パッキン材間挿複合壁板は、前記請求項1ないし3のい
ずれかに記載のパッキン材間挿複合壁板において、前記
複数の長尺材を、順次、前記パッキン材を間挿させて、
二次元方向に連結してなることを特徴とする。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係るパッキン材間挿複合壁板
の一実施例を図面に基いて説明する。図1は、本発明に
係るパッキン材間挿複合壁板に用いる長尺材1の概略を
示すものであり、この長尺材1は、製材した心持ち材か
ら板材を生成したものである。
の一実施例を図面に基いて説明する。図1は、本発明に
係るパッキン材間挿複合壁板に用いる長尺材1の概略を
示すものであり、この長尺材1は、製材した心持ち材か
ら板材を生成したものである。
【0012】本実施例においては、製材した心持ち材か
ら、長さ1820mm、幅750mm、厚さ15mmの
長尺材1を複数用意した。すなわち、この長尺材1は、
上面1aと、下面1bとを有し、さらに、側面1c、1
d、1e、1fを有する長尺体からなるものであり(以
下、第1の長尺材11にあっては、その上面1a1、下面
1b1、側面1c1、1d1、1e1、1f1と、第2の長
尺材12にあっては、その上面1a2、下面1b2、側面
1c2、1d2、1e2、1f2と、第3の長尺材13にあ
っては、その上面1a3、下面1b3、側面1c3、1
d3、1e3、1f3と、順に称することとする。)、こ
のような長尺材1を多数用意した。
ら、長さ1820mm、幅750mm、厚さ15mmの
長尺材1を複数用意した。すなわち、この長尺材1は、
上面1aと、下面1bとを有し、さらに、側面1c、1
d、1e、1fを有する長尺体からなるものであり(以
下、第1の長尺材11にあっては、その上面1a1、下面
1b1、側面1c1、1d1、1e1、1f1と、第2の長
尺材12にあっては、その上面1a2、下面1b2、側面
1c2、1d2、1e2、1f2と、第3の長尺材13にあ
っては、その上面1a3、下面1b3、側面1c3、1
d3、1e3、1f3と、順に称することとする。)、こ
のような長尺材1を多数用意した。
【0013】次に、長尺材1を、木目面を上下にして、
例えば、10個並べて、全長1820mmの本実施例に
係るパッキン材間挿複合壁板を製作した。図2は、上記
実施例に係るパッキン材間挿複合壁板の一部を示した部
分斜視図であり、前記長尺材11、長尺材12、長尺材1
3、長尺材14、長尺材15、長尺材16、長尺材17、長
尺材18、長尺材19、長尺材110と、長尺材1を複数個
連結した本実施例に係るパッキン材間挿複合壁板の一部
を斜視的に表したものである。図2からも明らかなよう
に、これらの長尺材11、12、13・・・の間には、弾
力性のあるパッキン材、例えば、ゴム等を材質とする所
定厚さのパッキン材21、22、23、・・・・を介在さ
せて、これらを接着し、さらに、その底面を同様に所定
厚さの底部クッション材4の上に配置、接着して本実施
例に係るパッキン材間挿複合壁板とする。
例えば、10個並べて、全長1820mmの本実施例に
係るパッキン材間挿複合壁板を製作した。図2は、上記
実施例に係るパッキン材間挿複合壁板の一部を示した部
分斜視図であり、前記長尺材11、長尺材12、長尺材1
3、長尺材14、長尺材15、長尺材16、長尺材17、長
尺材18、長尺材19、長尺材110と、長尺材1を複数個
連結した本実施例に係るパッキン材間挿複合壁板の一部
を斜視的に表したものである。図2からも明らかなよう
に、これらの長尺材11、12、13・・・の間には、弾
力性のあるパッキン材、例えば、ゴム等を材質とする所
定厚さのパッキン材21、22、23、・・・・を介在さ
せて、これらを接着し、さらに、その底面を同様に所定
厚さの底部クッション材4の上に配置、接着して本実施
例に係るパッキン材間挿複合壁板とする。
【0014】すなわち、図2において、11、12、
13、・・・は、長尺材1であり、21、22、23、は、
これらの長尺材11、長尺材12、長尺材13・・・の長
さ方向側面1c1および1d2の間に間挿されたパッキン
材2であり、本実施例においては、およそ2mm厚さの
パッキン材を間挿、接着したものである。具体的には、
図2において、長尺材11、12、13、・・・におい
て、これらの長尺材11、長尺材12、長尺材13・・・
の長さ方向側面1c1および1d2の間に間挿されたパッ
キン材21、22、23、・・・を間挿させ、広い領域を
有する壁板としたものである。
13、・・・は、長尺材1であり、21、22、23、は、
これらの長尺材11、長尺材12、長尺材13・・・の長
さ方向側面1c1および1d2の間に間挿されたパッキン
材2であり、本実施例においては、およそ2mm厚さの
パッキン材を間挿、接着したものである。具体的には、
図2において、長尺材11、12、13、・・・におい
て、これらの長尺材11、長尺材12、長尺材13・・・
の長さ方向側面1c1および1d2の間に間挿されたパッ
キン材21、22、23、・・・を間挿させ、広い領域を
有する壁板としたものである。
【0015】さらに、本実施例においては、これらの長
尺材11、長尺材12、長尺材13・・・およびパッキン
材21、22、23、・・・・の裏側、全面に渡って配置
される、前記パッキン材と同様の弾力性ある材質からな
るクッション材4であり、本実施例においては、前記パ
ッキン材2と同様、およそ2mm厚さのクッション材4
を配置したものである。
尺材11、長尺材12、長尺材13・・・およびパッキン
材21、22、23、・・・・の裏側、全面に渡って配置
される、前記パッキン材と同様の弾力性ある材質からな
るクッション材4であり、本実施例においては、前記パ
ッキン材2と同様、およそ2mm厚さのクッション材4
を配置したものである。
【0016】なお、本実施例においては、図示してない
が、前記長尺材1のうち、端部に位置する長尺材1にあ
っては、その長辺側部に、他の複合壁板と接合するため
の、「さね加工」用凸部51、または、同凹部52を設け
てもよい。なお、本実施例においては、長尺材1は、そ
の板目面を表になるように製材したが、製材の仕方によ
っては、その柾目面が表になるようにしてもよいもので
ある。
が、前記長尺材1のうち、端部に位置する長尺材1にあ
っては、その長辺側部に、他の複合壁板と接合するため
の、「さね加工」用凸部51、または、同凹部52を設け
てもよい。なお、本実施例においては、長尺材1は、そ
の板目面を表になるように製材したが、製材の仕方によ
っては、その柾目面が表になるようにしてもよいもので
ある。
【0017】このような実施例に係るパッキン材間挿複
合壁板を製造するには、まず最初に、水平な定盤に前記
クッション材4を載置し、このクッション材4の上面に
接着剤を塗布し、この塗布面に第1の長尺材11の厚さ
面を接着面にして配置し、次に、この第1の長尺材11
に分割板(図示外)を介在させて、第2の長尺材1
2を、前記同様、その厚さ面を接着面にして配置し、さ
らに、同様に、分割板(図示外)を介在させて、第3の
長尺材13を厚さ面を接着面にして配置し、長尺材14、
15、16、・・・を・・・順次、幅方向に配置して行
く。そして、しかる後、上から圧力を掛けたままで、こ
れを両側から挟み込み、所定の圧縮を行う。なお、ここ
で、分割板は、前記圧縮の際に、長尺材と長尺材との間
に接着剤が流入しないようにするためのもので、前記ク
ッション材4と各長尺材との間の接着が完了したら、こ
れを取り外して、その間に前記パッキン材を間挿する間
隙を残すためのものである。
合壁板を製造するには、まず最初に、水平な定盤に前記
クッション材4を載置し、このクッション材4の上面に
接着剤を塗布し、この塗布面に第1の長尺材11の厚さ
面を接着面にして配置し、次に、この第1の長尺材11
に分割板(図示外)を介在させて、第2の長尺材1
2を、前記同様、その厚さ面を接着面にして配置し、さ
らに、同様に、分割板(図示外)を介在させて、第3の
長尺材13を厚さ面を接着面にして配置し、長尺材14、
15、16、・・・を・・・順次、幅方向に配置して行
く。そして、しかる後、上から圧力を掛けたままで、こ
れを両側から挟み込み、所定の圧縮を行う。なお、ここ
で、分割板は、前記圧縮の際に、長尺材と長尺材との間
に接着剤が流入しないようにするためのもので、前記ク
ッション材4と各長尺材との間の接着が完了したら、こ
れを取り外して、その間に前記パッキン材を間挿する間
隙を残すためのものである。
【0018】前記各長尺材とクッション材4との接着が
完了したら、前記各分割板を取り外して、この間に弾力
性のあるパッキン材を注入する。このようにして、接着
成形した後、不必要なはみだし部分(バリ)等を除去
し、本実施例に係るパッキン材間挿複合壁板が完成す
る。このような構成としたので、小径木を有効に利用で
きることはもちろん、周囲に温度変化、湿度変化が生じ
て木材自体が膨張・収縮を行うような場合であっても、
その膨張・収縮の動きを、前記パッキン材で吸収し、壁
板として、浮き上がり、持ち上がり、割れ、亀裂等の現
象を抑えることができる。
完了したら、前記各分割板を取り外して、この間に弾力
性のあるパッキン材を注入する。このようにして、接着
成形した後、不必要なはみだし部分(バリ)等を除去
し、本実施例に係るパッキン材間挿複合壁板が完成す
る。このような構成としたので、小径木を有効に利用で
きることはもちろん、周囲に温度変化、湿度変化が生じ
て木材自体が膨張・収縮を行うような場合であっても、
その膨張・収縮の動きを、前記パッキン材で吸収し、壁
板として、浮き上がり、持ち上がり、割れ、亀裂等の現
象を抑えることができる。
【0019】また、裏面にクッション材を貼りあわせる
ようにしたので、これを壁板に用いた場合には、室内で
生じる音を遮ることができ、防音壁としても用いること
ができる。また、木製であることから、木材の良さを生
かした保温性、弾力性、表面の滑らかさ、木目のある外
観の美しさ、汚れ落としの容易さ等、さまざまな点で優
れた壁材とすることができる。
ようにしたので、これを壁板に用いた場合には、室内で
生じる音を遮ることができ、防音壁としても用いること
ができる。また、木製であることから、木材の良さを生
かした保温性、弾力性、表面の滑らかさ、木目のある外
観の美しさ、汚れ落としの容易さ等、さまざまな点で優
れた壁材とすることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、複数の長尺材を貼り合
わせ、かつ、各長尺材間に適度の弾力のあるパッキン材
を間挿したので、これを一枚の板として、壁に用いた場
合には、周囲の温度環境、湿度環境が変化して、構成す
る木材が、膨張・収縮の動きをしても、該パッキン材に
より、その膨張・収縮を吸収し、全体としての、壁板の
「浮き上がり」、「持ち上がり」、「幅ぞり」や「割
れ」等を抑えることができる。また、裏面にクッション
材を配置したので、多少の凸凹のあるコンクリートに直
接貼りあわせることができる壁材として使用することが
でき、また、一般に、コンクリートは、水通しが良く、
コンクリート周辺は、湿気が高いのであるが、本発明に
係るパッキン材間挿複合壁板を用いた場合には、コンク
リートから木材への吸湿を抑えることができ、従来で
は、できなかった、浴室、トイレ、玄関、戸外等の壁板
とすることができる。
わせ、かつ、各長尺材間に適度の弾力のあるパッキン材
を間挿したので、これを一枚の板として、壁に用いた場
合には、周囲の温度環境、湿度環境が変化して、構成す
る木材が、膨張・収縮の動きをしても、該パッキン材に
より、その膨張・収縮を吸収し、全体としての、壁板の
「浮き上がり」、「持ち上がり」、「幅ぞり」や「割
れ」等を抑えることができる。また、裏面にクッション
材を配置したので、多少の凸凹のあるコンクリートに直
接貼りあわせることができる壁材として使用することが
でき、また、一般に、コンクリートは、水通しが良く、
コンクリート周辺は、湿気が高いのであるが、本発明に
係るパッキン材間挿複合壁板を用いた場合には、コンク
リートから木材への吸湿を抑えることができ、従来で
は、できなかった、浴室、トイレ、玄関、戸外等の壁板
とすることができる。
【0021】また、本発明による複合材からなる長尺板
が、長尺方向にも容易に曲がるので、コンクリートに直
貼りする際、コンクリート面が不整形であっても容易に
なじむように直貼りすることができるという効果があ
る。さらにパッキン材等の弾力材を介在させることによ
り所望の壁板をつくるので、長尺材や、あまり利用価値
の少ない間伐小径材や短尺材、端切材等の長尺材を大い
に利用することが出来るという効果がある。特に間伐材
等の有効利用は国策としても取り上げられており、その
有効利用は国策に大いに寄与するものである。こうし
た、木材のもつ欠点である水分による収縮・膨張を、パ
ッキン材等の弾力材を利用することにより解決し、身近
な生活の中に木材の持つ温かみのある優れた質感や、手
触り、木目等の外観上の美しさや、さらには気分の安ら
ぐ芳香までを大いに享受することが可能になることは、
ゆとりのある生活や潤いのある生活が求められている今
日、大いにその普及が望まれるところである。
が、長尺方向にも容易に曲がるので、コンクリートに直
貼りする際、コンクリート面が不整形であっても容易に
なじむように直貼りすることができるという効果があ
る。さらにパッキン材等の弾力材を介在させることによ
り所望の壁板をつくるので、長尺材や、あまり利用価値
の少ない間伐小径材や短尺材、端切材等の長尺材を大い
に利用することが出来るという効果がある。特に間伐材
等の有効利用は国策としても取り上げられており、その
有効利用は国策に大いに寄与するものである。こうし
た、木材のもつ欠点である水分による収縮・膨張を、パ
ッキン材等の弾力材を利用することにより解決し、身近
な生活の中に木材の持つ温かみのある優れた質感や、手
触り、木目等の外観上の美しさや、さらには気分の安ら
ぐ芳香までを大いに享受することが可能になることは、
ゆとりのある生活や潤いのある生活が求められている今
日、大いにその普及が望まれるところである。
【図1】 図1は、本発明に係るパッキン材間挿複合壁
板に用いる長尺材1の概略を示す図。
板に用いる長尺材1の概略を示す図。
【図2】 図2は、実施例に係るパッキン材間挿複合壁
板の一部を示した部分斜視図。
板の一部を示した部分斜視図。
【図3】 図3は、従来の壁板材の概略を示す図。
1・・・長尺材、 1a・・・上面、 1b・・・下面、 1c・・・側面、 1d・・・側面、 2・・・パッキン材、 4・・・クッション材、 51・・・さね加工凸部、 52・・・さね加工凹部 9・・・壁板材 91・・・さね加工凸部、 92・・・さね加工凹部
Claims (5)
- 【請求項1】 所定寸法形状の複数の長尺材を一列に配
列してなる複合板であって、第1の長尺材の任意の長辺
側部と、これに対応する第2の長尺材の長辺側部との間
に弾力性のあるパッキン材を間挿し、さらに、前記第2
の長尺材の反対側の長辺側部と、第3の長尺材の任意の
長辺側部との間に同弾力性のあるパッキン材を間挿させ
て連結してなることを特徴とするパッキン材間挿複合壁
板。 - 【請求項2】 前記パッキン材間挿複合壁板は、裏面に
形成された弾力性のあるクッション材上に貼り合わせて
なることを特徴とする請求項1記載のパッキン材間挿複
合壁板。 - 【請求項3】 前記パッキン材間挿複合壁板は、表面を
無垢に露出するまたは別途の化粧板を貼り合わせたこと
を特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のパッ
キン材間挿複合壁板。 - 【請求項4】 前記パッキン材間挿複合壁板は、形成さ
れた長辺側部に、それぞれさね加工用凹溝、凸溝を設
け、一方の凸溝を、他方に設けられた凹溝に嵌合させて
なることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
載のパッキン材間挿複合壁板。 - 【請求項5】 前記パッキン材間挿複合壁板は、前記複
数の長尺材を、順次、前記パッキン材を間挿させて、二
次元方向に連結してなることを特徴とする請求項1ない
し3のいずれかに記載のパッキン材間挿複合壁板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30256996A JPH09169008A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | パッキン材間挿複合壁板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30256996A JPH09169008A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | パッキン材間挿複合壁板 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8898490A Division JPH04211903A (ja) | 1990-04-03 | 1990-04-03 | 木製複合床材等の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09169008A true JPH09169008A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=17910566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30256996A Pending JPH09169008A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | パッキン材間挿複合壁板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09169008A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110644701A (zh) * | 2019-07-05 | 2020-01-03 | 苏州梵创新材料科技有限公司 | 一种覆膜集成板双卡型材及其安装方法 |
-
1996
- 1996-10-28 JP JP30256996A patent/JPH09169008A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110644701A (zh) * | 2019-07-05 | 2020-01-03 | 苏州梵创新材料科技有限公司 | 一种覆膜集成板双卡型材及其安装方法 |
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