JPH09168525A - 磁界勾配システムに用いるコイル - Google Patents
磁界勾配システムに用いるコイルInfo
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- JPH09168525A JPH09168525A JP8245369A JP24536996A JPH09168525A JP H09168525 A JPH09168525 A JP H09168525A JP 8245369 A JP8245369 A JP 8245369A JP 24536996 A JP24536996 A JP 24536996A JP H09168525 A JPH09168525 A JP H09168525A
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Abstract
させる能力を高めると共に、密室恐怖感、ノイズ及び神
経刺激の可能性を減少させることのできる磁界勾配シス
テムに用いるコイルを提供する。 【解決手段】 磁界勾配コイル50が、折り返しループ
電流通路を用いており、第1の部分51が作像容積に接
近した通路に沿って電流を通し、作像容積内に磁界勾配
を発生する。作像容積から一層大きな半径方向の距離の
所にある第2の部分53が、戻り通路の電流を、第1の
部分51の電流の方向とは反対に通して、第2の部分5
3の外側の漂遊磁界を減少させる。第2の部分53は磁
界の縁を閉じ込めるために一層大きくする。第3の部分
55が第1の部分51のコイルのターンを第2の部分5
3のコイルのターンに接続する。第3の部分55は、第
1及び第2の部分51、53を接続するために部分的に
半径方向に配置されている。従って、戻り電流を用い
て、コイル50を遮蔽し、コイル50の外側の漂遊磁界
を減少させる。
Description
に関する。
(MR)応答信号の源の位置を符号化するために、磁界
勾配を空間的な方向に形成することが必要である。この
符号化されたMR応答信号を用いてMR画像を作成す
る。従来のMR作像システムには一組の勾配コイルがあ
り、このコイルに電流を通して、主磁石によって発生さ
れた静磁界に対して相加わるか又は減算されるような磁
界を発生する。
には、特定された電流密度の電流をある面にわたって供
給しなければならない。電流は閉ループを必要とするの
で、戻りループがあるが、この戻りループは典型的に
は、所望の磁界勾配と同じではない磁界を発生する。戻
りループは、所望の勾配磁界を歪め且つ弱めることが典
型的である。
像容積内に形成しようとするものである。勾配コイルの
電流によって作像容積の外側に発生される漂遊磁界は、
磁石内の導電性の支持構造に、渦電流として知られる漂
遊電流を誘起することがある。渦電流は、作像領域内に
余分の望ましくない勾配磁界を発生する。従って、渦電
流を誘起するその能力を制限するために、漂遊磁界を閉
じ込めることが望ましい。
勾配を発生するために用いられるコイルの第1の層の外
側に、この第1に層を取り囲んでいるコイルの第2の層
を設けることである。このコイルの第2の層は、第1の
層に比べて反対の極性を有する磁界を発生し、作像容積
の外側でコイルの第1の層によって発生された磁界の大
部分を相殺する。このためには、コイルの余分の層に電
流を通すことを必要とする。コイルに電流を通すのに必
要な電力は、所望の作像過程を実行するのに必要な所望
の勾配磁界の強さに関係する。非常に短い期間にわたっ
て電流の大きな変化を加えることが望まれているので、
必要とする電力は非常に大きくなることがある。このこ
とは、駆動しなければならないコイルの第2の層がある
という事実と合わさって、MR作像装置の所要電力を大
きくする結果となる。
配コイル内の電流をどのくらい素早く変化させることが
できるかに関係しているので、2層の又は遮蔽形の勾配
コイルの設計は、同じコイルを用いた単一層の設計より
も本質的に一層遅くなる。戻り電流が必要となるため
に、勾配コイルが一層長くなり、このため、ある患者に
とっては、作像システム内に置かれたときに、不快で密
室恐怖感を覚えさせることになる。
配増幅器の電力に対して一層速く、従来の磁気共鳴作像
システムほどに閉じ込め形でないMR作像システムに対
する要望がある。
に対して、従来の装置よりも一層速く所望の磁界勾配を
形成する装置を提供することにある。本発明の他の目的
は、従来のMR作像装置と同じ速度で画像を作成するの
に必要とする勾配増幅器の電力が一層小さくてすむ装置
を提供することにある。
域を有しており、こうして作像される患者に与える「密
室恐怖感」を減ずる磁気共鳴作像装置を提供することに
ある。本発明の他の目的は、従来の磁気共鳴作像システ
ムに比べて、発生する音響ノイズが一層少ない磁気共鳴
作像装置を提供することにある。
低減させるために、患者のうち、大きな磁界勾配に露出
される部分を減少させる磁気共鳴作像装置を提供するこ
とにある。
像容積を部分的に囲い込んでいる第1の面を有してい
る。第1の面は、それぞれが電流を通す複数の隣接した
導体半ループを有している。第2の面が、作像容積に関
して第1の面より外側で、第1の面と実質的に平行に配
置されている。第2の面も、電流を通す複数の隣接した
導体半ループを有している。第2の面の導体は、実質的
に第1の面の導体の鏡像である。
ープを第2の面の対応する半ループに接続しており、連
続的なコイルが半ループから形成されるようにする。第
1及び第2の面の導体に電流を通し、こうして作像容積
から相異なる距離の所で反対向きに電流が流れるように
する。本発明の新規な特徴は、特許請求の範囲に具体的
に記載してあるが、本発明の構成及び内容は、その他の
目的及び特徴と共に、以下図面について詳細に説明する
ところから更によく理解されよう。
適した磁気共鳴(MR)作像システムの主要な構成部品
の簡略ブロック図である。このシステムは汎用ミニコン
ピュータ2を有しており、汎用ミニコンピュータ2は、
ディスク記憶ユニット2a及びインタフェース・ユニッ
ト2bに機能的に結合されている。無線周波(RF)発
信器3、信号平均装置4、並びに勾配電源5a、5b及
び5cが、いずれもインタフェース・ユニット2bを介
してコンピュータ2に結合されている。勾配電源5a、
5b及び5cが勾配コイル12−1、12−2及び12
−3に電力を供給して、作像しようとする被検体にわた
って、それぞれX、Y及びZ方向に磁界勾配Gx 、Gy
及びGz を発生する。RF発信器3にコンピュータ2か
らパルス・エンベロープがゲートされて、被検体からの
MR応答信号を励振するのに必要な変調を有するRFパ
ルスを発生する。RFパルスはRF電力増幅器6におい
て、作像方法によるが、100ワットから数キロワット
まで変化するレベルまで増幅されて、RF発信コイル1
4−1に印加される。全身作像のように大きなサンプル
容積に対して、及び一層大きなMR周波数帯域幅を励振
するために持続時間の短いパルスを必要とする場合に
は、一層高い電力レベルが必要である。
て感知され、低雑音前置増幅器9で増幅されて、受信器
10に送られ、更に増幅、検波及びフィルタ作用を受け
る。その後、信号は信号平均装置4による平均化のため
にディジタル化され、コンピュータ2によって処理され
る。前置増幅器9及び受信器10は、発信の間、能動形
ゲート作用又は受動形フィルタ作用により、RFパルス
から保護される。
ート作用及びエンベロープ変調、前置増幅器及びRF電
力増幅器に対するブランキング、並びに勾配電源に対す
る電圧波形を供給する。コンピュータは又、フーリエ変
換、画像の再生、データのフィルタ作用、作像表示及び
記憶作用(これらすべては、通常のものであって、本発
明の範囲外である。)のようなデータ処理を行う。
及び受信コイル14−2は単一のコイルで構成すること
ができる。この代わりに、電気的に直交する2つの別個
のコイルを用いてもよい。この後者の構成は、パルス発
信の際に、受信器へのRFパルスの通り抜けを減少させ
るという利点がある。いずれの場合にも、コイルは磁石
手段11によって発生された静磁界B0 の方向と直交し
ている。コイルは、RF遮蔽ケージ内に封入することに
より、システムの他の部分から隔離することができる。
2−3は、サンプル容積にわたって単調で線形的な勾配
Gx 、Gy 及びGz をそれぞれ発生するために必要であ
る。いくつかの値を有する勾配磁界は、MR応答信号デ
ータにエーリアシングと呼ばれる劣化を招き、これは画
像の著しいアーティファクトを招く。非線形の勾配は、
画像の幾何学的な歪みの原因になる。
コイル、即ち図1の12−1及び12−2が図2に示さ
れている。典型的には、これはそれぞれ4つの象限を有
しており、これは、図3に示すのと同様な「指紋」巻線
パターン22、24、26及び28を有している。電流
が矢印21a、23a、25a及び27aの向き又はそ
の反対向きに流れる。これらの象限は、電気的には互い
に直列に接続されている。
領域31をAからBまで流れて磁界を発生させるように
設計されている。この電流通路は、所望の磁界勾配を形
成するように設計されている。BからCまでの領域33
は、電流の戻り通路を形成しており、回路を閉じるため
に必要である。しかしながら、領域33の戻り通路は、
有用な作像用の勾配を発生せずに、発生された磁界に蓄
積されるエネルギを増加させる。
イルに定常的な電流が通されたときの、図3の巻線パタ
ーンに対する主磁界に平行な一定磁界成分の線を示す。
図4の点A、B及びCが図3のA、B及びCに対応す
る。図4から明らかなように、戻り電流通路によって発
生された勾配磁界は、点Cでは、印加された磁界勾配を
ゼロに減少し、実際に点Cの右側では勾配を反転させ
る。従って、勾配は点Aでは全く直線的であるが、点B
では使用できないレベルまで減少し、実際に点Cより先
では反転する。
に拡がるので、漂遊磁界が近くの装置及び物体に影響を
与える。このような磁界は、高速でターンオン及びター
ンオフされ、時間的に変化する磁界の擾乱の原因にな
る。従って、漂遊磁界を閉じ込めようとするのが普通で
ある。二重層勾配コイルの設計は、勾配コイルの外側の
漂遊磁界を閉じ込めのために用いられることが通常であ
る。同様な「指紋」コイルを有している半径a1 の内側
円筒の外側に、半径a2 の第2の円筒を追加するが、各
々の「指紋」コイル内の電流は、内側円筒にある対応す
るコイルとは反対向きに流れる。外側コイルは、内側の
勾配コイルによって発生されたものとは反対の極性の磁
界勾配を形成する。これにより、円筒の外側に発生され
る勾配磁界が減少するが、作像容積である内側円筒の内
側の磁界も減少し、内側の勾配コイルの効率を低下させ
る。
子からの半径方向の距離に反比例するので、作像容積に
対する内側円筒の影響は、外側円筒のそれよりもかなり
大きい。勾配コイルによって発生される磁界は、ビオ・
サバールの法則によって決定される。
設ける必要がなく、一層大きな距離の所では、その効果
が一層小さいので、戻り電流通路は作像容積から一層大
きい距離の所にある面の上に設けることができ、作像容
積内の磁界に対してそれを減少させる効果を一層小さく
することができる。戻り電流は、完全な第2の組のコイ
ルを必要とすることなく、漂遊磁界を閉じ込めるための
遮蔽という第2の目的にも役立ち得る。
勾配コイル50が示されている。この勾配コイルは、電
流を通す複数の半ループ57を有している第1の領域5
1と、やはり電流を通す複数の半ループ59を有してい
る第2の領域53と、各々の半ループ57を対応する半
ループ50と接続して単一のコイル50を形成する導体
を有している第3の領域55とを有している。コイル5
0は線BB及びB′B′に沿って折り曲げ又は曲げて、
図6に示すように、半径a1 及びa2 を有する2つの円
筒の上に配置されるような形状にしようとするものであ
る。部分51は半径a1 を有する円筒の上に配置されて
おり、これに対し、部分53は半径a2を有する円筒の
上に配置されている。部分55は、部分51及び53の
個別の電流通路を結ぶために用いられる中間部分であ
り、半径a1 の所にある部分51の各ターンを半径a2
の所にある部分53の対応するターンに接続している。
このようなことは、半径a1 の所にあるコイルの各ター
ンと半径a2 の所にあるコイルの各ターンのと間に接続
ワイヤを適当にはんだ付けして支持することにより処理
することができる。
をエッチングし、その後、線BB及びB′B′に沿って
ほぼ折り曲げることができる。しかしながら、(a2 −
a1)/a1 <<1でないと、図5に示すようなパター
ンは、座屈を起こさずに、折り返して2つの円筒面上に
配置することができない。この折り返しを満足に完了す
ることができる程度のしわ寄せができるように、厳密に
線形(直線的)でないパターンを用いて、BBからB′
B′の領域を設計することが可能であることがある。こ
の代わりに、前に述べたような他の一組のはんだ付けし
たジャンパ線を用いて、BBからB′B′の領域を完成
することが可能である。いずれの場合でも、このような
ワイヤ又は線は、静磁界とのその相互作用によって生ず
る力に耐えるくらいに十分強力に支持しなければならな
い。
り電流通路を形成することと、フリンジ磁界を閉じ込め
ることとに役立つ。このような目的を最も効果的に達成
するために、2つのパターンが精密に相手の裏返しでは
なく、外側通路、即ち部分53は、若干内側部分51を
越えて伸びて末端で磁束を効果的に捕捉するようにする
ことができる。
るので、コイルが正しく作用するための電流密度に対す
る関係を次に説明する。図8は、本発明と両立し得る第
2の実施例の勾配コイル・パターンを示す。この実施例
では、若干の戻り電流通路は部分55上にのみ配設され
ており、部分53に到達していなくてもよい。部分53
は、電流密度が下記の式に見合っていれば、部分51よ
りも戻りループが一層少なくてもよい。これらの式は、
式(1)に従う所望の磁界を発生するのに必要な面電流
を決定するための関数である。
にするために、シム・コイルの設計で普通行われている
ように、精密な巻線の密度を若干調節することができ
る。本発明は、従来の横方向勾配コイルの設計に比べて
いくつかの重要な利点がある。第1に、所与の勾配を達
成するのに必要な合計の蓄積エネルギが、従来の設計よ
りも大幅に減少する。これにより、設計の実現性にとっ
て重要な観点である電源条件が大幅に緩和される。
減少させる傾向がなくなり、これにより、z軸(円筒の
長さ)に沿った有効な勾配の領域が拡がる。第3に、勾
配コイルが配置される管の長さを一層短くして、患者が
経験する密室恐怖感を減ずることができる。第4に、勾
配コイルの管が一層短いことにより、患者のうち、大き
な磁界勾配にさらされる部分が減少し、大きな磁界勾配
で起こり得る神経刺激効果の可能性が少なくなる。
とにより、MR作像に伴うリンギング及びノイズが減少
する。本発明の現在好ましいと思われるいくつかの実施
例を図面に示して説明したが、当業者には種々の改変及
び変更が考えられよう。従って、特許請求の範囲は、本
発明の要旨の範囲内に含まれるこのようなすべての改変
及び変更を包括するものであることを承知されたい。
置の簡略ブロック図である。
び主磁石内に配置された患者を示す見取り図である。
紋」コイルを示す図である。
された磁束の磁力線を示す図である。
の設計を示す図である。
設された本発明の一実施例のコイルの斜視図である。
配コイルの側面図である。
の設計を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 磁界勾配システムに用いるコイルであっ
て、 (a) それぞれが電流を通すことが可能な複数の隣接
した導体半ループで構成されている第1の面であって、
作像容積を部分的に囲んでいる第1の面と、 (b) それぞれが電流を通すことが可能な複数の隣接
した導体半ループで構成されている第2の面であって、
該第2の面は、前記第1の面に対して前記作像容積とは
反対側に、前記第1の面からある距離離れて前記第1の
面と実質的に平行に配置されており、該第2の面の導体
は、実質的に前記第1の面の導体の鏡像を成している、
第2の面と、 (c) 前記第1の面の各々の半ループを前記第2の面
の対応する半ループに接続している複数の接続導体であ
って、前記第1及び第2の面の対応する導体の電流が反
対向きに流れるような連続的なコイルが、前記半ループ
から形成されている、複数の接続導体とを備えた磁界勾
配システムに用いるコイル。 - 【請求項2】 前記第2の面の半ループは、電力を供給
されたときにフリンジ磁界を遮蔽するように、前記第1
の面の半ループよりも一層大きい請求項1に記載のコイ
ル。 - 【請求項3】 前記半ループは、楕円形を有している請
求項1に記載のコイル。 - 【請求項4】 前記半ループ及び導体は、第1の面、第
2の面及び接続導体を形成するように折り曲げられてい
る1つの要素上に配置されている請求項1に記載のコイ
ル。 - 【請求項5】 前記導体は、次の式 【数1】
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