JPH09166530A - 分析試料調整装置 - Google Patents

分析試料調整装置

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JPH09166530A
JPH09166530A JP7347962A JP34796295A JPH09166530A JP H09166530 A JPH09166530 A JP H09166530A JP 7347962 A JP7347962 A JP 7347962A JP 34796295 A JP34796295 A JP 34796295A JP H09166530 A JPH09166530 A JP H09166530A
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JP
Japan
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sample
piece
analytical
analysis sample
hole
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JP7347962A
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English (en)
Inventor
Manabu Inoue
学 井上
Teruki Nishi
輝喜 西
Takaaki Mine
隆昭 峰
Masatsugu Nagashima
正嗣 永島
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Stec KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Stec KK
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH09166530A publication Critical patent/JPH09166530A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なった種類の分析に用いられる複数の分析
試料を、同時に作成することができるとともに、テーパ
状サンプルも容易かつ確実に把持してサンプルの搬送を
確実に行なうことができる分析試料調整装置を提供す
る。 【解決手段】 気送管10を通して又は手動でサンプル
Sを受け入れるサンプル受入装置11と、サンプル受入
装置11からハンドリング装置12を介してサンプルS
を受け取り、サンプルSを切断・研磨して発光分析試料
S2を作成すると共に、ガス分析試料用サンプル片S3
を作成する発光分析試料作成装置13と、ハンドリング
装置12を介して発光分析試料作成装置13からガス分
析試料用サンプル片S3を受け取り、加熱・打抜加工す
ることによってガス分析試料S4を作成するガス分析試
料作成装置14とを具備し、発光分析試料作成装置13
とガス分析試料作成装置14とを同時に作動可能に構成
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製鋼等の金属内元素
を分析するため、製鋼現場から採取したサンプルを、分
析装置に装着できるように加工・調整する分析試料調整
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、分析に用いられる試料は、製鋼現
場から気送管等により搬送されてきたサンプルを人手に
より気送管等から取り出され、砥石切断機により切断さ
れる。その後、切断された発光分析試料用サンプル片
は、砥石研磨機により分析面を研磨仕上げされ、またガ
ス分析試料用サンプル片は、砥石切断機によりコイン状
にスライス切断された後、さらに、プレスにより打抜加
工され、約1gの小片として取り出されている。しか
し、かかる人手による分析試料の作成は非能率的であ
り、かつ、人手による発光分析試料用サンプル片の切断
は切断精度を出しにくく、いわゆる斜め切りが発生し、
そのため、偏研磨等の不具合を生じていた。そこで、本
出願人らは、先に、実開平3−115841号公報にお
いて、サンプル受入装置、砥石切断装置、砥石研磨装
置、試料冷却装置、搬送装置等を個別に平面的に配置
し、これらを搬送コンベア等のハンドリング装置で有機
的に結合した分析試料加工装置を提示した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した分析
試料加工装置は、専ら、単一の分析試料、例えば、発光
分析試料のみを作成することを目的として開発されたも
のであり、異なった種類の分析に用いる複数の分析試
料、例えば、発光分析試料とガス分析試料を同時に作成
することが不可能であった。また、通常、分析試料はテ
ーパ状形状をなしたサンプル部分の大径部側を切断して
使用するため、小径部を確実に把持する必要があるが、
上記した分析試料加工装置は何らかかる配慮はなされて
おらず、従って、サンプルを不安定な状態で搬送されて
おり、搬送を不確実なものとしていた。本発明は、この
ような事情に鑑みなされたものであって、異なった種類
の分析に用いられる複数の分析試料を、同時に作成する
ことができると共に、テーパ状サンプルも容易かつ確実
に把持してサンプルの搬送を確実に行なうことができる
分析試料調整装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の分析試料調整装置は、気送管を通して又は手動で
サンプルを受け入れるサンプル受入装置と、該サンプル
受入装置からハンドリング装置を介して該サンプルを受
け取り、該サンプルを切断・研磨して発光分析試料を作
成すると共に、ガス分析試料用サンプル片を作成する発
光分析試料作成装置と、前記ハンドリング装置を介して
前記発光分析試料作成装置から前記ガス分析試料用サン
プル片を受け取り、加熱・打抜加工することによってガ
ス分析試料を作成するガス分析試料作成装置とを具備
し、前記発光分析試料作成装置と前記ガス分析試料作成
装置とを同時に作動可能に構成している。請求項2記載
の分析試料調整装置は、請求項1記載の分析試料調整装
置において、前記サンプル受入装置は、内部に円形断面
の水平軸孔を設けると共に、その上下部壁に、該水平軸
孔に直交状態で連通する上側サンプル供給孔と下側サン
プル排出孔とを設けた筒状ケーシングと、該筒状ケーシ
ングの水平軸孔内に回転自在に配設すると共に、前記上
側サンプル供給孔と下側サンプル排出孔を設けた位置に
おいて、外周面から中心に向けて伸延するサンプル収納
空間を形成した回転軸と、該回転軸を180度回転可能
とし、回転に連動して、前記サンプル収納空間を前記上
側サンプル供給孔と下側サンプル排出孔とに選択的に連
絡可能とする回転軸駆動装置とを具備し、前記上側サン
プル供給孔を通して前記サンプル収納空間内に供給され
たテーパ状のサンプルを、逆テーパ状にして前記下側サ
ンプル排出孔より前記ハンドリング装置に排出可能とし
ている。請求項3記載の分析試料調整装置は、請求項2
記載の分析試料調整装置において、前記筒状ケーシング
の側壁に、さらに、前記水平軸孔に直交状態で連通する
サンプル手差し供給孔を設け、かつ、前記回転軸駆動装
置によって、前記回転軸に設けた前記サンプル収納空間
を前記サンプル手差し供給孔とも連絡可能としている。
請求項4記載の分析試料調整装置は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の分析試料調整装置において、前記発
光分析試料作成装置に、切断された発光分析試料用サン
プル片を冷却するサンプル片冷却装置を付加している。
【0005】
【作用】請求項1〜4記載の分析試料調整装置において
は、気送管を通して又は手動でサンプル受入装置内に供
給する。供給されたサンプルはハンドリング装置によっ
て発光分析試料作成装置に移送され、発光分析試料作成
装置によって、切断・研磨されて発光分析試料が作成さ
れることになる。また、発光分析試料作成装置は、上記
したサンプルの切断によって発光分析試料を作成すると
共に、ガス分析試料用サンプル片を作成する。そして、
このガス分析試料用サンプル片は、ハンドリング装置を
介して、発光分析試料作成装置からガス分析試料作成装
置に移送される。そして、ガス分析試料作成装置は、上
記した発光分析試料作成装置による発光分析試料の作成
と同時に、移送されてきたガス分析試料用サンプル片を
受け取り、加熱・打抜加工することによってガス分析試
料を作成する。特に、請求項2記載の分析試料調整装置
においては、まず、回転軸駆動装置を作動して、サンプ
ル受入装置の回転軸に設けたサンプル収納空間を上側サ
ンプル供給孔と連絡し、気送管からのテーパ状のサンプ
ルを、上側サンプル供給孔を通してサンプル収納空間内
に収納する。次に、回転軸駆動装置を作動して、サンプ
ル受入装置の回転軸に設けたサンプル収納空間を下側サ
ンプル排出孔と連絡すると、サンプルは、逆テーパ状に
なって下側サンプル排出孔よりハンドリング装置に排出
されることになる。請求項3記載の分析試料調整装置に
おいては、回転軸駆動装置によって、サンプル収納空間
をサンプル手差し供給孔と連絡することによって、手差
しでテーパ状のサンプルをサンプル収納空間内に収納す
る。次に、回転軸駆動装置を作動して、サンプル受入装
置の回転軸に設けたサンプル収納空間を下側サンプル排
出孔と連絡すると、サンプルは、逆テーパ状になって下
側サンプル排出孔よりハンドリング装置に排出されるこ
とになる。請求項4記載の分析試料調整装置において
は、発光分析試料作成装置において切断された発光分析
試料用サンプル片を、サンプル片冷却装置を用いて効果
的に冷却することができる。
【0006】
【発明の効果】請求項1〜4記載の分析試料調整装置に
おいては、発光分析試料作成装置によって発光分析試料
を作成すると同時に、ガス分析試料作成装置によってガ
ス分析試料を作成することができ、複数種類の分析試料
の作成及び分析を短時間で行なうことができ、高品質の
鋼を製造することができる。特に、請求項2記載の分析
試料調整装置においては、サンプルは、逆テーパ状にな
って下側サンプル排出孔よりハンドリング装置に排出さ
れることになるので、ハンドリング装置は確実にサンプ
ルを把持することができ、傾斜掴みによる研磨不具合を
なくし、均一な発光分析試料を作成することができ、正
確な発光分析が可能となり、この面からも高品質の鋼を
製造することができる。請求項3記載の分析試料調整装
置においては、手差しでテーパ状のサンプルをサンプル
収納空間内に収納することができるので、分析試料調整
装置の使い勝手を向上することができる。請求項4記載
の分析試料調整装置においては、発光分析試料作成装置
において切断された発光分析試料用サンプル片を、サン
プル片冷却装置を用いて効果的に冷却することができる
ので、分析試料の作成時間を短縮でき、製鋼操業時間の
短縮を図ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した一実施の形態につき説明し、本
発明の理解に供する。なお、添付図中、図1は本発明の
一実施の形態に係る分析試料調整装置の正面図、図2は
同平面図、図3は図1のI−I矢視図、図4は図1の左
側面図、図5は同サンプル受入装置及びハンドリング装
置の拡大正面図、図6は同サンプル受入装置の左側面
図、図7は同サンプル受入装置及びハンドリング装置の
拡大平面図、図8は同サンプル受入装置の正断面図、図
9は同サンプル受入装置の平断面図、図10は同サンプ
ル受入装置の背面図、図11は同発光分析試料作成装置
の正面図、図12は図11のII−II矢視図、図13は本
発明の一実施の形態に係る分析試料調整装置の発光分析
試料調整装置の拡大平面図、図14は同チャック機構の
裏面図、図15は同発光分析試料作成装置の側面図、図
16は同サンプル切断装置及びサンプル片研磨装置の正
断面図、図17は図16のIII −III 矢視図、図18は
本発明の一実施の形態に係る分析試料調整装置のサンプ
ル冷却装置とサンプル片ベルト研磨装置の正面図、図1
9は同サンプル冷却装置とサンプル片ベルト研磨装置の
平面図、図20は図18のIV−IVの矢視図、図21は図
18のV−Vの矢視図、図22は図18のVI−VIの矢視
図、図23は本発明の一実施の形態に係る分析試料調整
装置のガス分析試料作成装置の側面図、図24は同ガス
分析試料作成装置の平面図、図25は同ガス分析試料作
成装置のサンプル片移載機構の正面図、図26は同ガス
分析試料作成装置のショットブラスト装置の正面図、図
27は同ガス分析試料作成装置の高周波加熱装置の正面
図、図28は同ガス分析試料作成装置の打抜装置の正面
図、図29は発光分析試料とガス分析試料の作成工程の
説明図である。
【0008】まず、図1〜図4を参照して、本発明の一
実施の形態に係る分析試料調整装置Aの全体構成につい
て説明する。図示するように、分析試料調整装置Aは、
実質的に、気送管10を通して又は手動でサンプルSを
受け入れるサンプル受入装置11と、サンプル受入装置
11からハンドリング装置12を介してサンプルS(図
8参照)を受け取り、このサンプルSを切断・研磨して
発光分析試料S2(図29(e)参照)を作成すると共
に、ガス分析試料用サンプル片S3(図29(f)参
照)を作成する発光分析試料作成装置13と、ハンドリ
ング装置12を介して発光分析試料作成装置13からガ
ス分析試料用サンプル片S3(図29(g)参照)を受
け取り、加熱・打抜加工することによってガス分析試料
S4(図29(g)参照)を作成するガス分析試料作成
装置14とを具備し、発光分析試料作成装置13とガス
分析試料作成装置14とは同時に作動可能に構成されて
いる。また、図1〜図3に示すように、本実施の形態で
は、発光分析試料作成装置13は、発光分析試料作成装
置13において切断された発光分析試料用サンプル片S
1を効果的に冷却することができるサンプル片冷却装置
72を具備している。
【0009】次に、図1〜図4のみならず、図5〜図2
9を参照して、上記した構成を有する分析試料調整装置
Aの各装置11〜14の構成について詳細に説明する。 (サンプル受入装置11)まず、サンプル受入装置11
の構成について説明する。図1及び図2に示すように、
サンプル受入装置11は、分析試料調整装置Aの一側側
壁16の外面に突設されている。サンプル受入装置11
の詳細な構成が図5〜図10に示されている。図8及び
図9から明らかなように、サンプル受入装置11は、内
部に円形断面の水平軸孔17を設けると共に、その上下
部壁に、水平軸孔17に直交状態で連通する上側サンプ
ル供給孔18と下側サンプル排出孔19とを設けた筒状
ケーシング20と、この筒状ケーシング20の水平軸孔
17内に回転自在に配設すると共に、上側サンプル供給
孔18と下側サンプル排出孔19を設けた位置におい
て、外周面から中心に向けて伸延するサンプル収納空間
21を形成した回転軸22と、この回転軸22を180
度回転可能とし、この回転に連動して、サンプル収納空
間21を上側サンプル供給孔18と下側サンプル排出孔
19とに選択的に連絡可能とする回転軸駆動装置23と
を具備する。図7及び図8に示すように、筒状ケーシン
グ20の側壁には、さらに、水平軸孔17に直交状態で
連通するサンプル手差し供給孔24を設け、かつ、回転
軸駆動装置23によって、回転軸22に設けたサンプル
収納空間21をサンプル手差し供給孔24と連絡可能と
している。
【0010】サンプル受入装置11のその他の構成につ
いて説明すると、図7及び図8に示すように、筒状ケー
シング20の上部には上側サンプル供給孔18と連絡す
るサンプル供給案内筒25の下端が取付けられており、
このサンプル供給案内筒25の上端には、フランジ継手
によって気送管10の終端が連通連結される。一方、図
8に示すように、筒状ケーシング20の下部には下側サ
ンプル排出孔19と連絡するサンプル排出案内筒26の
上端が取付けられており、その直下に、図8において二
点鎖線で示すように、後述するハンドリング装置12の
サンプル搬入アーム45の先端に設けたサンプル受載ポ
ット部46が位置している。図7及び図9に示すよう
に、回転軸22は、その両端に設けた縮径部を軸受2
7、28によって回転自在に支持されており、また、そ
の全長にわたって、その中心部には貫通孔29が設けら
れている。そして、貫通孔29の両端開口にはそれぞれ
光電センサを構成する発光素子30と受光素子31とが
設けられている。このような構成によって、サンプル収
納空間21内にサンプルSが存在するか否かを光電セン
サで確認することができる。図8に示すように、筒状ケ
ーシング20の上部外壁には、サンプル手差し供給孔2
4と連通するサンプル手差し案内筒32が取付けられて
いる。
【0011】(ハンドリング装置12)図5及び図7に
示すように、ハンドリング装置12は、取付機枠40の
前面にサーボモータ41によって駆動されるリニアアク
チュエータ42を固着し、このリニアアクチュエータ4
2に水平方向に移動自在に移動台43を取付け、この移
動台43の上面に、ロータリアクチュエータ44を介し
て、サンプル搬入アーム45の基端を回動自在に取付け
ている。このサンプル搬入アーム45の先端には、図
5、図7及び図8に示すように、サンプル受載ポット部
46が取付けられている。このような構成によって、サ
ーボモータ41を駆動してリニアアクチュエータ42を
作動し、図5、図7及び図8に示すように、ロータリア
クチュエータ44を、一点鎖線で示すサンプル受載位置
P1と実線で示すサンプル把持位置P2と、一点鎖線で
示すガス分析試料用サンプル片移載位置P3に移動する
ことができる。そして、図7に示すサンプル受載位置P
1において、ロータリアクチュエータ44を駆動してサ
ンプル搬入アーム45を回転させることによって、その
先端に設けたサンプル受載ポット部46をサンプル受入
装置11のサンプル排出案内筒26の直下に位置させる
ことができる。また、図7に示すサンプル把持位置P2
において、ロータリアクチュエータ44を駆動してサン
プル搬入アーム45を回転させることによって、その先
端に設けたサンプル受載ポット部46を、発光分析試料
作成装置13の一部を構成するチャック機構63の直下
に位置させることができる(図5参照)。さらに、図7
に示すように、ガス分析試料用サンプル片移載位置P3
において、ロータリアクチュエータ44を駆動してサン
プル搬入アーム45を回転させることによって、その先
端に設けたサンプル受載ポット部46を、ガス分析試料
作成装置14の一部を構成するサンプル片移載機構10
5の直下に位置させることができる。
【0012】(発光分析試料作成装置13)図11〜図
15に示すように、発光分析試料作成装置13の後部構
成部材を形成する長尺の横フレーム50の前面には、上
面リニアガイド51と前面リニアガイド52、53とを
介して移動フレーム54が取付・支持されている。ま
た、横フレーム50の両端間には、サーボモータ55に
よって回転される水平ボールネジ56の両端が回転自在
に支持されており、この水平ボールネジ56に移動フレ
ーム54の裏面に設けたブラケット57のネジ孔58が
螺合している。この移動フレーム54の前面には、サー
ボモータ59によって回転される垂直ボールネジ60の
上下端が回転自在に支持されており、この垂直ボールネ
ジ60には昇降フレーム61が昇降自在に取付けられて
いる。昇降フレーム61の前面には回転モータ62が取
付けられており、回転モータ62の下部には、回転モー
タ62と一体的に回転するチャック機構63が取付けら
れている。このチャック機構63は、図14に示すよう
に、3個の放射状に配列したチャック爪64と、このチ
ャック爪64を半径方向に拡縮してサンプルS及び後述
する発光分析試料用サンプル片S1を把持したり、離脱
するカム機構65とからなる。また、回転モータ62の
中央部を貫通してチャック作動軸66が配設されてお
り、チャック作動軸66の上端はロータリアクチュエー
タ67の上端に連結されると共に、その下端はカム機構
65と連動連結されている。このような構成によって、
ロータリアクチュエータ67を駆動することによって、
チャック爪64でサンプルSの小径部を把持することが
できる。また、このサンプルSの把持動作において、サ
ンプルSがいびつな形状を有している場合であっても、
回転モータ62を駆動してチャック爪64をわずかな角
度回転させることによって、把持位置を変えて確実にサ
ンプルSを把持することができる。また、本実施の形態
では、昇降フレーム61の昇降動作に要する動力を低減
するために、移動フレーム54の上部にバランスシリン
ダ68が取付けられており、このバランスシリンダ68
の下端は昇降フレーム61に連結されている。
【0013】また、本実施の形態では、発光分析試料作
成装置13は、図1及び図2に示すように、上記した長
尺の横フレーム50の前方かつ下方をなす位置に、サン
プル受入装置11から順次間隔をあけて離隔しながら、
サンプル切断装置70と、サンプル片砥石研磨装置71
と、サンプル片冷却装置72と、サンプル片ベルト研磨
装置73とを配置している。ここに、サンプル切断装置
70は、サンプル受入装置11から発光分析試料作成装
置13に移送され、かつ、小径部をチャック機構63に
よって把持されているサンプルSの大径部を切断するも
のであり、以下の構成を有する。即ち、図1〜図3、図
7、図16及び図17に示すように、サンプル切断装置
70は、サンプル把持位置P2においてサンプル搬入ア
ーム45のサンプル受載ポット部46が位置する箇所の
近傍に回転中心を有する回転軸74と、この回転軸74
を回転自在に支持する垂直支持筒75と、回転軸74の
上端に一体的に取付け、その周縁切断部をサンプル把持
位置P2におけるチャック機構63の直下に位置させる
サンプル回転切断刃76と、回転軸74の下端に固着し
たプーリ77と、垂直支持筒75に並設し、その下端に
設けた出力軸にプーリ78を固着した回転モータ79
と、プーリ77とプーリ78とに巻回した無端ベルト8
0とからなる。このような構成によって、回転モータ7
9を駆動すると、回転軸74及びこの回転軸74と一体
をなすサンプル回転切断刃76とが一体的に回転して、
チャック機構63によって小径部を把持されているサン
プルSの大径部を小径部から切り落とすことができると
共に、残った小径部を更に切断して、ガス分析試料用サ
ンプル片S3を作成すると共に、残った部分を発光分析
試料用サンプル片S1として用いることができる(図2
9(c)参照)。
【0014】サンプル片砥石研磨装置71は、図1、図
2及び図16に示すように、上記したサンプル切断装置
70に並んで配置されており、サンプル回転切断刃76
と略同一高さ位置に粗研磨面を有する回転砥石板81
と、上端を回転砥石板81に連結すると共に下端を回転
モータ82の出力軸に連結した回転軸83と、回転軸8
3を回転自在に支持する回転軸支持筒84とからなる。
回転砥石板81の粗研磨面は、例えば、200メッシュ
とすることができる。このような構成によって、回転モ
ータ82を駆動すると、回転砥石板81が回転して、サ
ンプルSをサンプル回転切断刃76により切断すること
によって作成した発光分析試料用サンプル片S1の下面
を粗研磨することができる(図29(d)参照)。な
お、図16及び図17に示すように、サンプル切断装置
70とサンプル片砥石研磨装置71とは共に、上面を開
口した保護ケース85内に囲繞されており、一方、保護
ケース85は、その底部に切断した大径部を捕集するた
めのダクト86と、集塵ダクト87とを具備する。
【0015】サンプル片冷却装置72は、図1、図2及
び図18〜図22に示されているように、上記したサン
プル片砥石研磨装置71に並んで配置されている。図示
するように、サンプル片冷却装置72は、底部を冷却水
排水配管88に開閉バルブ89を介して連通連結した水
タンク90と、水タンク90の天井板91にそれぞれ間
隔をあけて設けた急冷用開口92、徐冷用開口93及び
点検用開口94と、急冷用開口92の直下に昇降自在に
設けたサンプル片支持台95と、水タンク90の底部に
取付け、その伸縮ロッド96の上端にサンプル片支持台
95を連結した支持台昇降シリンダ97と、徐冷用開口
93の直下に配置すると共に上下端を開口した冷却空気
噴射ノズル98と、徐冷用開口93の直上をなす天井板
91の表面に取付けた十字格子状のサンプル片受枠99
と、水タンク90内に温水をつくるための加熱ヒータ1
00と、水タンク90内の水位を測定するための水位セ
ンサ101と、水タンク90内に水を供給する冷却水供
給管101aとを具備する。このような構成によって、
サンプル切断装置70によって切断され、その後、サン
プル片砥石研磨装置71によって粗研磨された発光分析
試料用サンプル片S1を急冷用開口92を通してサンプ
ル片支持台95上に載置することによって効果的に短時
間で急冷することができる。また、発光分析試料用サン
プル片S1をサンプル片受枠99上に載置し、下方から
冷却空気噴射ノズル98を通して水分を適度に混入した
冷却空気を、発光分析試料用サンプル片S1に向けて吹
付けることによって、効果的に短時間で徐冷することが
できる。
【0016】サンプル片ベルト研磨装置73は、図1、
図2、図18及び図19に示すように、サンプル片冷却
装置72に並んで配置されている。図示するように、サ
ンプル片ベルト研磨装置73は、前後方向に配設した一
対のプーリ102、103と、両プーリ102、103
間に巻回し、かつ、その移動面を仕上げ研磨面とした無
端研磨ベルト104と、出力軸をプーリ103と連動連
結した回転モータ104aとからなる。このような構成
によって、回転モータ104aを駆動して無端研磨ベル
ト104を回動し、その表面に、サンプル片冷却装置7
2によって冷却した発光分析試料用サンプル片S1の表
面を当接することによって効果的に仕上げ研磨すること
ができ、発光分析試料S2を作成することができる(図
29(e)参照)。
【0017】(ガス分析試料作成装置14)ガス分析試
料作成装置14は、図1及び図2に示すように、前記し
た発光分析試料作成装置13の一側から、この発光分析
試料作成装置13と略直交する方向に配置されている。
ガス分析試料作成装置14は、図1、図2、図4及び図
23〜図29に示すように、ガス分析試料用サンプル片
移載位置P3に配置したサンプル片移載機構105と、
分析試料調整装置Aの一側側壁16の内面に沿って水平
前後方向に取付けかつサーボモータ106によって駆動
されるリニアアクチュエータ107と、このリニアアク
チュエータ107に沿って間隔をあけて配設した高周波
加熱装置108、ショットブラスト装置109及びガス
分析試料用サンプル片S3からガス分析試料S4を作成
する打抜装置110と、リニアアクチュエータ107に
前後方向に移動自在に取付け、ガス分析試料用サンプル
片S3をサンプル片移載機構105から高周波加熱装置
108、ショットブラスト装置109及び打抜装置11
0に移送するサンプルクランプハンド111とからな
る。
【0018】図25に示すように、サンプル片移載機構
105は、分析試料調整装置Aの一側側壁16の内面に
固着する板状のフレーム112と、フレーム112の上
部に設け、中央部にサンプル片取り出し開口113を設
けた上突出ブラケット114と、フレーム112の下部
に取付け、サンプル搬入アーム45により移送されてき
たガス分析試料用サンプル片S3を、サンプル受載ポッ
ト部46に設けた開口46aに通して上方に突出するた
めのサンプル片昇降シリンダ115とを具備している。
図23、図24及び図26に示すように、ショットブラ
スト装置109は、ガス分析試料用サンプル片S3に研
磨粉を打ちつけるブラストガン116と、研磨粉を回収
ホッパー117を介して回収すると共に回収した研磨粉
をさらにブラストガン116に供給する研磨粉貯蔵タン
ク118とを具備する。図23、図24及び図27に示
すように、高周波加熱装置108は、昇降シリンダ11
9によって昇降する先端受棒120と、先端受棒120
上に載置されるガス分析試料用サンプル片S3を誘導電
流により加熱する加熱コイル121と、ヒーティングプ
ッシャ122とからなる。図23、図24及び図28に
示すように、打抜装置110はガス分析試料用サンプル
片S3を一度に数個打ち抜くことができるパンチャー1
23を具備する。また、図24及び図26〜図28に示
すように、サンプルクランプハンド111は、ガス分析
試料用サンプル片S3を把持するハンドチャック124
と、ハンドチャック124を昇降する昇降シリンダ12
5とからなる。
【0019】次に、上記した構成を有する分析試料調整
装置Aによる発光分析試料S2とガス分析試料S4の作
成方法について、特に、図29を参照して説明する。図
示しないるつぼから取り出したサンプルSを気送管10
を通してサンプル受入装置11に移送する。サンプルS
はサンプル受入装置11に移送された時点で、約100
0℃の温度を有する。気送管10内での引っ掛かりを防
止するため、テーパ状円柱体からなるサンプルSは、図
8に示すように、小径部を送り込み方向にして、サンプ
ル受入装置11のサンプル収納空間21内に送られてく
る。しかし、発光分析はサンプルSの小径部を必要とす
るので、後述するチャック機構63によって小径部を掴
み、切断する必要がある(図29(a)参照)。そこ
で、サンプル受入装置11では、回転軸22を180度
回転し、この回転に伴い、サンプル収納空間21内のサ
ンプルSも180度回転させ、小径部を上向きにする。
また、必要に応じて、図8に示すように、サンプル手差
し供給孔24を通してサンプルSを手でサンプル収納空
間21内に送り込むことができる。この際、ただ単にサ
ンプル供給案内筒25内にサンプルSを投入すればよい
ので、充分な安全性を確保できる。
【0020】サンプル受入装置11における回転軸22
を180度回転させると、図8に示すように、サンプル
収納空間21は下方に向けて開口するので、サンプル収
納空間21内のサンプルSは、重力によって、既にサン
プル受載位置P1で、サンプル排出案内筒26の直下に
待機しているサンプル搬入アーム45のサンプル受載ポ
ット部46内に収容されることになる。次に、図5に示
すように、リニアアクチュエータ42を駆動して移動台
43を、サンプル受載位置P1からサンプル把持位置P
2まで移送し、このサンプル把持位置P2でロータリア
クチュエータ44を駆動してサンプル搬入アーム45を
旋回し、その先端に設けたサンプル受載ポット部46を
チャック機構63の直下に移送する。次にサーボモータ
59を駆動してチャック機構63を下降すると共に、ロ
ータリアクチュエータ67を駆動してチャック機構63
のチャック爪64によって逆テーパ状円柱体からなるサ
ンプルSの小径部を把持する(図29(a)参照)。こ
の際、サンプルSの把持がうまくいかない場合は、回転
モータ62を駆動してチャック爪64の把持位置を変え
た後、サンプルSの小径部を確実かつ強固に把持する。
サンプル把持作業後、サーボモータ59を駆動してチャ
ック機構63と一体的にサンプルSを上昇する。ロータ
リアクチュエータ44を駆動してサンプル搬入アーム4
5を旋回し、その先端に設けたサンプル受載ポット部4
6をチャック機構63の直下位置から離隔した位置にも
たらす。
【0021】次に、サンプル切断装置70のサンプル回
転切断刃76を回転モータ79によって回転すると共
に、サーボモータ55を駆動して、移動フレーム54
を、図1及び図2において左方向に移動してサンプルS
から大径部を切断し(図29(a)参照)、大径部はダ
クト86を通して回収する。この切断によって、サンプ
ルSの温度は、例えば、1000℃から800℃に降下
する。その後、移動フレーム54を、図1及び図2にお
いて右方向に後退すると共に、ロータリアクチュエータ
44を駆動して、サンプル搬入アーム45を旋回し、そ
の先端に設けたサンプル受載ポット部46をチャック機
構63の直下に移送する。次に、サンプル切断装置70
のサンプル回転切断刃76を回転モータ79によって回
転すると共に、移動フレーム54を、図1及び図2にお
いて左方向に移動してサンプルSの小径部からガス分析
試料用サンプル片S3を切断すると共に、切断されたガ
ス分析試料用サンプル片S3をサンプル搬入アーム45
のサンプル受載ポット部46に収納する(図29
(b)、(c))。一方、ガス分析試料用サンプル片S
3の切断後においてもチャック機構63に把持されてい
る小径部は、発光分析試料用サンプル片S1として用い
られることになる(図29(c)、(d))。
【0022】次に、サーボモータ55を駆動して、移動
フレーム54を、図1及び図2において右方向に移動し
てサンプル片冷却装置72を構成する水タンク90に設
けた急冷用開口92の直上にもたらし、かつ、サーボモ
ータ59を駆動してチャック機構63と一体的に発光分
析試料用サンプル片S1を下降して、水タンク90内の
冷却水中に完全に浸漬すると共に、サンプル片支持台9
5上に載置する。ロータリアクチュエータ67を駆動し
てチャック機構63のチャック爪64を発光分析試料用
サンプル片S1から解除すると共に、サーボモータ59
を駆動してチャック機構63と一体的に発光分析試料用
サンプル片S1を上昇して、水タンク90から離脱す
る。所定時間発光分析試料用サンプル片S1を冷却後、
サーボモータ59を駆動してチャック機構63によって
再度発光分析試料用サンプル片S1を把持した後、サー
ボモータ59を駆動してチャック機構63と一体的に発
光分析試料用サンプル片S1を水タンク90から外部に
取り出す。このようなサンプル片冷却装置72による急
冷却によって、例えば、発光分析試料用サンプル片S1
の温度は800℃から400℃に降下する。次に、サー
ボモータ55を駆動して、移動フレーム54を、図1及
び図2において左方向に移動してサンプル片砥石研磨装
置71の上方にもたらし、回転モータ82を駆動して回
転砥石板81を回転すると共に、サーボモータ59を駆
動してチャック機構63と一体的に発光分析試料用サン
プル片S1を下降して、発光分析試料用サンプル片S1
の表面を回転砥石板81の砥面に当接して粗研磨する
(図29(d))。このようなサンプル砥石研磨装置7
1による粗研磨によって、例えば、発光分析試料用サン
プル片S1の温度は400℃から300℃に降下する。
【0023】次に、サーボモータ55を駆動して、移動
フレーム54を、図1及び図2において右方向に移動し
てサンプル片冷却装置72を構成する水タンク90に設
けた急冷用開口92の直上にもたらし、かつ、サーボモ
ータ59を駆動してチャック機構63と一体的に発光分
析試料用サンプル片S1を下降して、水タンク90内の
冷却水中に完全に浸漬すると共に、サンプル片支持台9
5上に載置する。ロータリアクチュエータ67を駆動し
てチャック機構63のチャック爪64を発光分析試料用
サンプル片S1から解除すると共に、サーボモータ59
を駆動してチャック機構63と一体的に発光分析試料用
サンプル片S1を上昇して、水タンク90から離脱す
る。所定時間発光分析試料用サンプル片S1を冷却後、
サーボモータ59を駆動してチャック機構63によって
再度発光分析試料用サンプル片S1を把持した後、サー
ボモータ59を駆動してチャック機構63と一体的に発
光分析試料用サンプル片S1を水タンク90から外部に
取り出す。このようなサンプル片冷却装置72による急
冷却によって、例えば、発光分析試料用サンプル片S1
の温度は300℃から30℃に降下する。なお、サンプ
ルSの鋼質によっては、サンプル片冷却装置72では、
徐冷用開口93に設けたサンプル片受枠99上に発光分
析試料用サンプル片S1を載置し、冷却空気噴射ノズル
98より水を混入した空気を吹き付けることによって徐
冷を行なった後(300℃から200℃)、急冷する
(200℃から30℃)するようにしてもよい。次に、
サーボモータ55を駆動して、移動フレーム54を、図
1及び図2において右方向に移動してサンプル片ベルト
研磨装置73の上方にもたらし、無端研磨ベルト104
を図示しないベルト駆動機構を用いて回動すると共に、
サーボモータ59を駆動してチャック機構63と一体的
に発光分析試料用サンプル片S1を下降して、発光分析
試料用サンプル片S1の表面を無端研磨ベルト104の
砥面に当接して仕上げ研磨し、発光分析試料S2を作成
する(図29(e))。この仕上げ研磨によって、発光
分析試料S2の温度は30℃から試料適温である50℃
に上昇する。
【0024】一方、上記した発光分析試料S2の作成に
同期して、ガス分析試料S4が作成されることになる。
即ち、前述したように、図1及び図2において左方向に
移動してサンプルSの小径部から切断したガス分析試料
用サンプル片S3がサンプル搬入アーム45のサンプル
受載ポット部46に収納された後(図29(c))、リ
ニアアクチュエータ42を駆動して移動台43をガス分
析試料用サンプル片移載位置P3に移送すると共に、ロ
ータリアクチュエータ44を駆動してサンプル搬入アー
ム45を旋回して、その先端に設けたサンプル受載ポッ
ト部46をガス分析試料作成装置14のサンプル片移載
機構105まで移送する(図29(f))。次に、ガス
分析試料用サンプル片S3をサンプルクランプハンド1
11によって把持すると共に、リニアアクチュエータ1
07を駆動して、高周波加熱装置108の円筒状の加熱
コイル121の上部位置へ搬送される。加熱コイル12
1内を貫通して昇降シリンダ119の先端受棒120が
ガス分析試料用サンプル片S3の下まで上昇すると、ハ
ンドチャック124は開き、ガス分析試料用サンプル片
S3は先端受棒120の上に載せられ、その後、昇降シ
リンダ119は下降し、ガス分析試料用サンプル片S3
は加熱コイル121内の誘導電流により加熱される。加
熱後、ガス分析試料用サンプル片S3は、昇降シリンダ
119により上昇され、再び、チャック機構63により
把持されたまま、打抜装置110まで移送され、ガス分
析試料用サンプル片S3からパンチャー123により、
直径6mmのガス分析試料S4を、4個、同時に作成す
る(図29(g))。
【0025】このように、本実施の形態では、サンプル
受入装置11内に受け入れられたテーパ状円柱体からな
るサンプルSは、小径部を上方にして、チャック機構6
3によって強固に把持され、上下・左右方向へ移動可能
とする一方で、サンプル切断装置70、サンプル片砥石
研磨装置71、サンプル片冷却装置72及びサンプル片
ベルト研磨装置73を一列上に固定配置している。従っ
て、チャック機構63によってサンプルSを把持すれ
ば、サンプルS又は発光分析試料用サンプル片S1を放
すことなく、切断、研磨が行なえるので、掴み損ね、傾
斜掴みによる研磨不具合が解消され、均一な発光分析試
料S2が作成できる。また、サンプル切断装置70によ
りサンプルSを二度切断することにより、薄いコイン形
のガス分析試料用サンプル片S3を切り出し、サンプル
搬入アーム45によりガス分析試料作成工程に送れば、
ハンドリング操作により、高周波加熱装置108及び打
抜装置110に送られ、ガス分析試料S4を作成するこ
とができる。即ち、サンプル搬入アーム45とチャック
機構63によって、二つの異なる分析試料を各々搬送す
るので、同一機械内で2つの分析試料を同時進行的に短
時間で作成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る分析試料調整装置
の正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】図1のI−I矢視図である。
【図4】図1の左側面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る分析試料調整装置
のサンプル受入装置及びハンドリング装置の拡大正面図
である。
【図6】同サンプル受入装置の左側面図である。
【図7】同サンプル受入装置及びハンドリング装置の拡
大平面図である。
【図8】同サンプル受入装置の正断面図である。
【図9】同サンプル受入装置の平断面図である。
【図10】同サンプル受入装置の背面図である。
【図11】同発光分析試料作成装置の正面図である。
【図12】図11のII−II矢視図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る分析試料調整装
置の発光分析試料作成装置の拡大平面図である。
【図14】同チャック機構の背面図である。
【図15】同発光分析試料作成装置の側面図である。
【図16】同サンプル切断装置及びサンプル片研磨装置
の正断面図である。
【図17】図16のIII −III 矢視図である。
【図18】本発明の一実施の形態に係る分析試料調整装
置のサンプル冷却装置とサンプル片ベルト研磨装置の正
面図である。
【図19】図9は同サンプル冷却装置とサンプル片ベル
ト研磨装置の平面図である。
【図20】図18のIV−IVの矢視図である。
【図21】図18のV−Vの矢視図である。
【図22】図18のVI−VIの矢視図である。
【図23】本発明の一実施の形態に係る分析試料調整装
置のガス分析試料作成装置の側面図である。
【図24】同ガス分析試料作成装置の平面図である。
【図25】同ガス分析試料作成装置のサンプル片移載機
構の正面図である。
【図26】同ガス分析試料作成装置のショットブラスト
装置の正面図である。
【図27】同ガス分析試料作成装置の高周波加熱装置の
正面図である。
【図28】同ガス分析試料作成装置の打抜装置の正面図
である。
【図29】発光分析試料とガス分析試料の作成工程の説
明図である。
【符号の説明】
A 分析試料調整装置 P1 サンプル受載位置 P2 サンプル
把持位置 P3 ガス分析試料用サンプル片移載位置 S サンプル S1 発光分析試料用サンプル片 S2 発光分析
試料 S3 ガス分析試料用サンプル片 S4 ガス分析
試料 10 気送管 11 サンプル
受入装置 12 ハンドリング装置 13 発光分析
試料作成装置 14 ガス分析試料作成装置 16 一側側壁 17 水平軸孔 18 上側サン
プル供給孔 19 下側サンプル排出孔 20 筒状ケー
シング 21 サンプル収納空間 22 回転軸 23 回転軸駆動装置 24 サンプル
手差し供給孔 25 サンプル供給案内筒 26 サンプル
排出案内筒 27 軸受 28 軸受 29 貫通孔 30 発光素子 31 受光素子 32 サンプル
手差し案内筒 40 取付機枠 41 サーボモ
ータ 42 リニアアクチュエータ 43 移動台 44 ロータリアクチュエータ 45 サンプル
搬入アーム 46 サンプル受載ポット部 46a 開口 50 横フレーム 51 上面リニ
アガイド 52 前面リニアガイド 53 前面リニ
アガイド 54 移動フレーム 55 サーボモ
ータ 56 水平ボールネジ 57 ブラケッ
ト 58 ネジ孔 59 サーボモ
ータ 60 垂直ボールネジ 61 昇降フレ
ーム 62 回転モータ 63 チャック
機構 64 チャック爪 65 カム機構 66 チャック作動軸 67 ロータリ
アクチュエータ 68 バランスシリンダ 70 サンプル
切断装置 71 サンプル片砥石研磨装置 72 サンプル
片冷却装置 73 サンプル片ベルト研磨装置 74 回転軸 75 垂直支持筒 76 サンプル
回転切断刃 77 プーリ 78 プーリ 79 回転モータ 80 無端ベル
ト 81 回転砥石板 82 回転モー
タ 83 回転軸 84 回転軸支
持筒 85 保護ケース 86 ダクト 87 集塵ダクト 88 冷却水排
水配管 89 開閉バルブ 90 水タンク 91 天井板 92 急冷用開
口 93 徐冷用開口 94 点検用開
口 95 サンプル片支持台 96 伸縮ロッ
ド 97 支持台昇降シリンダ 98 冷却空気
噴射ノズル 99 サンプル片受枠 100 加熱ヒ
ータ 101 水位センサ 101a 冷却
水供給管 102 プーリ 103 プーリ 104 無端研磨ベルト 104a 回転
モータ 105 サンプル片移載機構 106 サーボ
モータ 107 リニアアクチュエータ 108 高周波
加熱装置 109 ショットブラスト装置 110 打抜装
置 111 サンプルクランプハンド 112 フレー
ム 113 サンプル片取り出し開口 114 上突出
ブラケット 115 サンプル片昇降シリンダ 116 ブラス
トガン 117 回収ホッパー 118 研磨粉
貯蔵タンク 119 昇降シリンダ 120 先端受
棒 121 加熱コイル 122 ヒーテ
ィングプッシャ 123 パンチャー 124 ハンド
チャック 125 昇降シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 輝喜 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 峰 隆昭 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 永島 正嗣 島根県松江市竹矢町1756−3 エステック 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気送管を通して又は手動でサンプルを受
    け入れるサンプル受入装置と、該サンプル受入装置から
    ハンドリング装置を介して該サンプルを受け取り、該サ
    ンプルを切断・研磨して発光分析試料を作成すると共
    に、ガス分析試料用サンプル片を作成する発光分析試料
    作成装置と、前記ハンドリング装置を介して前記発光分
    析試料作成装置から前記ガス分析試料用サンプル片を受
    け取り、加熱・打抜加工することによってガス分析試料
    を作成するガス分析試料作成装置とを具備し、前記発光
    分析試料作成装置と前記ガス分析試料作成装置とを同時
    に作動可能に構成したことを特徴とする分析試料調整装
    置。
  2. 【請求項2】 前記サンプル受入装置は、内部に円形断
    面の水平軸孔を設けると共に、その上下部壁に、該水平
    軸孔に直交状態で連通する上側サンプル供給孔と下側サ
    ンプル排出孔とを設けた筒状ケーシングと、該筒状ケー
    シングの水平軸孔内に回転自在に配設すると共に、前記
    上側サンプル供給孔と下側サンプル排出孔を設けた位置
    において、外周面から中心に向けて伸延するサンプル収
    納空間を形成した回転軸と、該回転軸を180度回転可
    能とし、回転に連動して、前記サンプル収納空間を前記
    上側サンプル供給孔と下側サンプル排出孔とに選択的に
    連絡可能とする回転軸駆動装置とを具備し、前記上側サ
    ンプル供給孔を通して前記サンプル収納空間内に供給さ
    れたテーパ状のサンプルを、逆テーパ状にして前記下側
    サンプル排出孔より前記ハンドリング装置に排出可能と
    したことを特徴とする請求項1記載の分析試料調整装
    置。
  3. 【請求項3】 前記筒状ケーシングの側壁に、さらに、
    前記水平軸孔に直交状態で連通するサンプル手差し供給
    孔を設け、かつ、前記回転軸駆動装置によって、前記回
    転軸に設けた前記サンプル収納空間を前記サンプル手差
    し供給孔とも連絡可能としたことを特徴とする請求項2
    記載の分析試料調整装置。
  4. 【請求項4】 前記発光分析試料作成装置に、切断され
    た発光分析試料用サンプル片を冷却するサンプル片冷却
    装置を付加したことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の分析試料調整装置。
JP7347962A 1995-12-14 1995-12-14 分析試料調整装置 Withdrawn JPH09166530A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006300680A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Herzog Japan Ltd 分析用試料調製方法及び装置
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KR102543321B1 (ko) * 2022-11-08 2023-06-14 국방과학연구소 원통형 튜브 내주면의 고온 내마모 특성 평가 장치 및 방법

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