JPH09166463A - 磁気誘導流量計 - Google Patents

磁気誘導流量計

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JPH09166463A
JPH09166463A JP8238762A JP23876296A JPH09166463A JP H09166463 A JPH09166463 A JP H09166463A JP 8238762 A JP8238762 A JP 8238762A JP 23876296 A JP23876296 A JP 23876296A JP H09166463 A JPH09166463 A JP H09166463A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の磁気誘導流量計において、既知の電極
では、金属電極と流量素子の取巻きプラスチックとの間
の信頼できるシールを長期間保証することができないと
いう欠点があった。 【解決手段】 フローチャネル18に隣接するプラスチッ
クの流量素子10の管状部12を有し、また、これを貫通し
かつフローチャネル18内で互いに距離をおいて位置決め
された電極22をも有する、流体の流速を測定するための
磁気誘導流量計において、電極22が、ベース材料を構成
する電気伝導性材料と、このベース材料内に微細に分配
した電気伝導性補足物質とからなり、ベース材料が、流
量素子10のプラスチックと同一であるか又は同種類であ
り、電極22を流量素子10の管状部12に接合して同質材料
混合物を形成してなることを特徴とする磁気誘導流量
計。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体の流速を測
定するための磁気誘導流量計に関するものであり、フロ
ーチャネル(flow channel)に隣接するプラスチック流量
素子の管状部を有し、また、管状部を浸透しかつフロー
チャネル内に互いに距離をおいて位置決めされた電極を
も有する磁気誘導流量計に関するものである。磁気誘導
流量計の製造に適する方法もまた、この発明の範囲内に
ある。
【０００２】
【従来の技術】磁気誘導流量計の場合、測定原理は、最
低２ヵ所の位置で流体媒体と接触させる必要がある。既
知の流量計では、流量素子の電極として金属ピン又はキ
ャップを使用し、これら電極は、パイプラインの壁を貫
通し、電線に接続されている。この場合、電極の流量素
子への取付は、射出成形段階にある流量素子の製造中、
直ちに行われるか、又は、金属ピンをその後、流量素子
に圧入することによって行われる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】金属素子と接触する既
知の電極の重大な欠点の一つは、金属電極と流量素子の
取巻きプラスチックとの間の信頼できるシールを、長期
間保証することができないことである。最終的に発生す
るリークは、不相応に高価な修繕作業が必要となる。
【０００４】これらの因子の考慮下で、発明者は、上述
したタイプの磁気誘導流量計が引き起こす問題点を理解
し、タイトなシールを保証しながら、低コストで流体媒
体と接触させることを可能にした。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明によって定義し
たような上記問題点を解決するためには、電極が、ベー
ス材料を構成する電気伝導性材料と、このベース材料内
に微細に分配した電気伝導性補足物質とからなり、ベー
ス材料が、流量素子のプラスチックと同一であるか又は
同種類であり、電極を流量素子の管状部に接合して、同
質材料結合を形成することを必要とする。
【０００６】この発明の電極の製造に使用され、マトリ
ックスとしてのベース材料を構成する材料と、この中に
微細に分配した補足材料とは、技術用語の混合物として
知られている。
【０００７】電極と流量素子との間の同質材料結合は、
同一又は同種類のプラスチックの選択から生じ、発明し
た電極接触の所望の堅固になる。流量計は、全ての液体
媒体に適しており、使用するプラスチックは十分な抵抗
を有する。
【０００８】( 翻訳が不確かである) 前庭空間（vestib
ular space) 又はバックカット(back-cuts) が生じない
ので、磁気誘導流量計は、そのうえ高純度媒体にも使用
することができる。
【０００９】電極と流量素子の管状部との間の同質材料
結合は、溶融ゾーンとして構成することが好ましい。
【００１０】電極は、流量素子の管状部の内壁に本質的
に整列させた自由電極表面を有することが好都合であ
る。
【００１１】電気伝導性補足材料としては、カーボンブ
ラック、カーボンファイバー、金属粉末、又は金属ファ
イバーが好ましく、この材料をベース材料と混合するこ
とによって電極用の電気伝導性材料を製造する。
【００１２】金属接触ピンは、例えば、電極に取り付け
ることによって、流量素子の外側の電気接続を安定させ
ることができる。
【００１３】磁気誘導流量計の一の好適実施例では、電
極を、射出成形プロセスを使用する電気伝導性材料から
製造し、かつ、溶融ゾーンによって流量素子と接合す
る。
【００１４】この場合、電極を第１の射出成形機で製造
し、次いで、流量素子の製造において、電極を第２の射
出成形機で流量素子で覆う。一つの製造の変形例として
は、第１の射出成形プロセスにて、射出成形機で流量素
子に凹所を製作し、次いで、第２の射出成形プロセスに
て、電極を凹所内に射出する。しかし、電極と流量素子
を別個に射出成形し、次いで溶接プロセスによってこれ
らを接合することもまた可能である。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
に基づいて詳細に説明する。図１で示す流量素子10は、
磁気誘導流量計( 簡潔な理由のため、図では詳細には説
明しない。) のパイプライン系に取り付けるための前側
フランジ部14をもつ管状部12に特徴がある。
【００１６】流量計10の管状部12は、2 つの全く反対の
位置に穴をあけて凹所20を形成する。これらの凹所20
に、電気伝導性材料22で構成される電極22を充填する。
ワンフローチャネル(one flow channel)18に隣接する管
状部12の一の内壁16に、電極22を形成して、電極表面24
を相互に対向させる。電極22の、流量素子10の外側に延
びる電気ケーブル28への接続は、電極22に取り付けられ
る金属接触ピン26によって行う。
【００１７】特に、図２に示すように、電極22と、隣接
する管状部12及び/ 又は凹所20の端縁との間の遷移部
は、溶融ゾーン30によって形成する。同質材料結合のこ
のゾーンは、電極22を測定管10の管状部12に接合中に、
表面の局部的な溶融によって生成する。
【００１８】電極22の電気伝導性材料は、流量素子10の
製造に使用されるプラスチックと同一であるか又は同類
であるベース材料と、また、微細に分配した形状で存在
する電気伝導性の補足材料とで構成する。補足材料の選
択は、液体媒体に対して装置の必要とされる抵抗によっ
て決定し、例えば、カーボンブラック、カーボンファイ
バー、金属ファイバー、又は金属粉末にすることができ
る。ベース材料としては、例えば、FVDF、PFA 、及びパ
イプライン材料として使用を意図した他のプラスチック
が好ましい。
【００１９】同質材料結合のゾーン、すなわち、電極22
と流量素子10の管状部12との間の溶融ゾーン30は、異な
る方法で生成することができる。3 つの可能なプロセス
変形例を以下に説明する。
【００２０】（第１の方法）電気伝導性材料の電極22
を、第１の射出成形機で射出成形する。次いで、これら
の電極は、第２の射出成形機内に配置し、流量素子10を
成形する。この場合、電極の外皮が融点まで加熱され、
所望の同質材料結合が、電極と流量素子との間で生じ
る。
【００２１】（第２の方法）流量素子は、第１成形プロ
セスで射出成形機で射出成形される。電極22の代わりに
凹所20を使用する。まだ暖かいうちに、流量素子を同じ
射出成形機の別の成形カップ内に配置する。第２の射出
成形段階では、電気伝導性材料からなる電極22を成形す
る。この場合、流量素子のモールド外皮が融点まで加熱
され、その結果、同質材料結合を電極と流量素子との間
に生じる。
【００２２】（第３の方法）電極22と流量素子10を別個
に射出成形し、溶接プロセスによってこれらを接合す
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】磁気誘導流量計の流量素子の縦断面図である。
【図２】図１の細部を拡大した図である。
【符号の説明】
10 流量素子 12 管状部 14 前側フランジ部 16 管状部12の内壁 18 フローチャネル 20 凹所 22 電極 24 電極表面 26 金属接触ピン 28 電気ケーブル 30 溶融ゾーン

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 フローチャネル(18)に隣接するプラスチ
    ックの流量素子(10)の管状部(12)を有し、また、これを
    貫通しかつフローチャネル(18)内で互いに距離をおいて
    位置決めされた電極(22)をも有する、流体の流速を測定
    するための磁気誘導流量計において、 電極(22)が、ベース材料を構成する電気伝導性材料と、
    このベース材料内に微細に分配した電気伝導性補足物質
    とからなり、 ベース材料が、流量素子(10)のプラスチックと同一であ
    るか又は同種類であり、 電極(22)を流量素子(10)の管状部(12)に接合して、同質
    材料混合物を形成してなることを特徴とする磁気誘導流
    量計。
  2. 【請求項２】 同質材料混合物を、電極(22)と流量素子
    (10)の管状部(12)との間に溶融ゾーン(30)として形成し
    てなることを特徴とする請求項１記載の磁気誘導流量
    計。
  3. 【請求項３】 電極（22) は、流量素子(10)の管状部(1
    2)の内壁(16)に本質的に整列させた自由電極表面(24)を
    有することを特徴とする請求項１又は２記載の磁気誘導
    流量計。
  4. 【請求項４】 電気伝導性補足物質は、カーボンブラッ
    ク、カーボンファイバー、金属粉末、又は金属ファイバ
    ーからなることを特徴とする請求項１、２、又は３記載
    の磁気誘導流量計。
  5. 【請求項５】 金属接触ピン（26) を電極(22)内に取り
    付けて、流量素子(10)の外側の電気接続を安定させてな
    ることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項記載の
    磁気誘導流量計。
  6. 【請求項６】 請求項１〜５のいずれか１項記載の磁気
    誘導流量計の製造方法において、 電極（22) を、射出成形プロセスを使用する電気伝導性
    材料から製造し、かつ、溶融ゾーン(30)によって流量素
    子（10) と接合することを特徴とする磁気誘導流量計の
    製造方法。
  7. 【請求項７】 電極(22)を第１の射出成形機で製造し、
    次いで、流量素子(10)の製造において、電極(22)を第２
    の射出成形機で流量素子（10) で覆うことを特徴とする
    請求項６記載の磁気誘導流量計の製造方法。
  8. 【請求項８】 第１の射出成形プロセスにて、射出成形
    機で流量素子(10)に凹所(20)を製作し、次いで、第２の
    射出成形プロセスにて、電極(22)を凹所(20)内に射出す
    ることを特徴とする請求項６記載の磁気誘導流量計の製
    造方法。
  9. 【請求項９】 電極(22)と流量素子(10)を別個に射出成
    形し、次いで溶接プロセスによってこれらを接合するこ
    とを特徴とする請求項６記載の磁気誘導流量計の製造方
    法。
  10. 【請求項１０】 磁気誘導流量計に使用するための電極
    において、 流量媒体と接触する電極表面の断面は、測定電圧の誘導
    のための最適のデザインからなる電極。
  11. 【請求項１１】 電極を、数個の電極に分割し、断面
    が、円形、楕円形、及び／又は矩形にすることができる
    ことを特徴とする請求項10記載の電極。
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