JPH0916622A - 検索装置 - Google Patents

検索装置

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JPH0916622A
JPH0916622A JP7167745A JP16774595A JPH0916622A JP H0916622 A JPH0916622 A JP H0916622A JP 7167745 A JP7167745 A JP 7167745A JP 16774595 A JP16774595 A JP 16774595A JP H0916622 A JPH0916622 A JP H0916622A
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search
input
map
address
adjacency
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JP7167745A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Nitta
義政 新田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住所が不確実な場合などにも、検索できてそ
の精度をより向上させる。 【解決手段】 表示部3の表示画面上に表示されている
地図上の対象物をオブジェクトとし、このオブジェクト
をポイント指定するかまたはキー入力する入力手段1
と、これらポイント指定およびキー入力のうち少なくと
もいずれかを用いて、検索条件として、オブジェクトに
対して、名前、種類(職業)および住所のうち少なくと
もいずれかに加えて、住所が不完全かまたは解らない場
合に、他のオブジェクトとの隣接関係および隣接距離、
包含関係、他のオブジェクトとの間を徒歩で移動する時
間のうち少なくともいずれかをわかる範囲で入力した検
索条件に該当するデータベース6bのオブジェクトを特
定して、目標とするオブジェクトの電話番号を得るよう
に制御する制御部2とを有している。従って、使用者は
記憶を効率よく用いることができて検索精度をより向上
させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オブジェクトデー
タベースを用いて電話番号(ファクシミリ番号を含む)
などの情報を検索する検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の検索装置における電話番号検索方
式のデータベースでは、その検索項目として、目標物の
名義(名前)・住所・種類(職業)・電話番号が設けら
れていた。例えば名義(名前)や住所がはっきり解れば
電話番号を検索することができるが、特に、住所が不完
全かまたは解らないようなときに、その名義(名前)や
住所のなどの検索項目に加えて、近くに例えば区役所が
あるなど、基点(例えば区役所)の周辺領域を検索条件
とする場合、その基点の地図上の座標をそのデータベー
スの1項目としたり、データベースの各基点毎に、その
基点に近い目標物をそのデータベースの1項目として付
与したものがある。
【0003】これに関連する技術として、以下のものが
ある。
【0004】特開平4−177574「電話帳検索方
式」は、基点として例えば区役所などの周辺領域を検索
条件として持つものであり、基点の地図上での場所特定
手段として、基点に地図上での座標を付与するが、電話
帳データベースに直接、座標または目標物の項目を付加
せず、目標物名、住所または住所コードなどの項目から
なる目標物テーブルと、上記住所または住所コードの地
図上の領域を示す領域座標情報を有する領域テーブルを
利用し基点の地図上での場所を特定するものである。
【0005】また、特開平5−303335「電話の発
呼方法」は、地図データベースにおける位置座標に対応
する電話番号を記憶させておき、ディスプレイなどに表
示されている地図上の位置座標を特定化し、その後、キ
ー操作により電話の発呼を可能とした発明である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の検索装置で
は、住所が不完全かまたは解らないような場合に、基点
として例えば区役所などの周辺領域を検索条件として持
つことができるが、例えば区役所の周辺領域だけでは電
話番号が絞りきれず多数存在することになって検索精度
が悪いという問題があった。特に、その周辺領域に同じ
名義(名前)の人が多い場合には多数検索されることに
なる。
【0007】また、ディスプレイなどに表示されている
地図上の位置座標を特定化して、地図データベースにお
ける位置座標に対応する電話番号などを得ることができ
るが、例えば○○町までは解るが番地が解らないような
住所が不完全な場合や、住所が解らないような場合な
ど、その目標物を詳細な地図までに絞り込めず表示する
ことができなかたり、表示できたとしてもその詳細な地
図上のどこに目標物があるのかが解らなかったりして、
容易に電話番号などの情報を精度よく検索することがで
きないという問題を有していた。
【0008】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、検索項目のうち住所が不完全かまたは解らない場合
であっても、より高い検索精度で情報検索することがで
きる検索装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の検索装置は、デ
ータベースの情報群から目的とする情報を、検索条件に
基づいて情報検索する検索装置において、該検索条件と
して、地図上の対象物に対して、住所が不完全かまたは
解らない場合に、名前、種類(職業)、住所および電話
番号のうち少なくともいずれかに加えて、該他の対象物
との隣接関係および隣接距離、他の対象物との包含関
係、他の対象物との間を徒歩で移動する時間のうち少な
くともいずれかが入力された該対象物の検索条件に基づ
いて該対象物の情報を検索する検索制御手段を有するも
のであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0010】また、本発明の検索装置は、データベース
の情報群から目的とする電話番号を、検索条件に基づい
て情報検索する検索装置において、該検索条件として、
地図上の対象物をオブジェクトとし、該オブジェクトに
対して、住所が不完全かまたは解らない場合に、名前、
種類(職業)および住所のうち少なくともいずれかに加
えて、他のオブジェクトとの隣接関係および隣接距離、
他のオブジェクトとの包含関係、他のオブジェクトとの
間を徒歩で移動する時間のうち少なくともいずれかが入
力された該オブジェクトの検索条件に基づいて該オブジ
ェクトの電話番号を検索する検索制御手段を有するもの
であり、そのことにより上記目的が達成される。
【0011】さらに、本発明の検索装置は、データベー
スの情報群から目的とする電話番号を、検索条件に基づ
いて情報検索する検索装置において、表示部と、該表示
部の表示画面上に表示されている地図上の対象物をオブ
ジェクトとし、該オブジェクトをポイント指定する位置
入力手段と、該オブジェクトの検索条件をキー入力する
キー入力手段と、該位置入力手段およびキー入力手段の
うち少なくともいずれかを用いて、該検索条件として、
該オブジェクトに対して、住所が不完全かまたは解らな
い場合に、名前、種類(職業)および住所のうち少なく
ともいずれかに加えて、他のオブジェクトとの隣接関係
および隣接距離、他のオブジェクトとの包含関係、他の
オブジェクトとの間を徒歩で移動する時間のうち少なく
ともいずれかをわかる範囲で入力した検索条件に該当す
る該データベースのオブジェクトを特定して、目標とす
るオブジェクトの電話番号を得るように制御する検索制
御手段とを有するものであり、そのことにより上記目的
が達成される。
【0012】さらに、好ましくは、本発明の検索装置に
おける他のオブジェクトに、地図上の川および橋、道路
などの電話番号が付与されていないオブジェクトを含
む。
【0013】さらに、好ましくは、本発明の検索装置に
おける検索制御手段は、他の対象物との隣接関係(方
向)と隣接距離、およびその包含関係に基づいて座標計
算し、該座標計算により得た座標により、オブジェクト
同士の位置関係を視覚的に表現するように制御するとと
もに、該座標計算により得た座標に基づいて情報検索を
するように制御する。
【0014】さらに、好ましくは、本発明の検索装置に
おける検索項目入力は、各検索項目入力欄を有する検索
項目入力テーブルへのキー入力により行う。
【0015】さらに、好ましくは、本発明の検索装置に
おける情報検索は、データベースの情報群から目的とす
る情報を前記検索条件毎に順次絞り込んで検索する。
【0016】さらに、好ましくは、本発明の検索装置に
おける検索制御手段は、データベースにおいて、過去に
検索した回数を計数してオブジェクトの検索条件の一つ
として記憶するように制御し、該検索回数を検索時の優
先度として利用する。
【0017】上記構成により、以下、その作用を説明す
る。
【0018】本発明においては、例えば住所が解らない
ような場合や、例えば○○町までは解るが番地が解らな
いような住所が不完全か解らない場合などにおいて、従
来では基点となる建物の周辺部しか特定することができ
ず、絞り込めず多数の電話番号が参照されたり、また、
地図上の建物を位置指定できなかったりしたが、電話番
号を検索する要素として、名前、種類(職業)および住
所のうち少なくともいずれかに加えて、他のオブジェク
トとの隣接関係および隣接距離、他のオブジェクトとの
包含関係、他のオブジェクトとの間を徒歩で移動する時
間のうち少なくともいずれかを使用者の解る情報範囲で
入力してデータベースを新たに作ったり、そのデータベ
ースを用いて情報検索するので、使用者は記憶を効率よ
く用いることができて検索精度をより向上させることが
可能となる。
【0019】また、オブジェクトを特定化する方法とし
て、マウスなどのポインティングデバイスで指し示す位
置入力方法と、キーボードなどにより他のオブジェクト
との隣接関係(方向)や包含関係などの検索条件を入力
するキー入力方法と、これらの両者を合わせた方法とが
可能となって、その特定化する方法が簡単で、かつ、幅
広くなる。
【0020】さらに、対象物として、電話番号を持たな
い道路や川なども他のオブジェクトとして含めれば、車
を運転する人が多く、道路や川などとの位置関係をイメ
ージとして記憶に残している人が多いため、使用者は記
憶を効率よく用いることができて、対象物の位置特定精
度が向上し、より精度の高い情報検索をすることが可能
となる。
【0021】さらに、詳細地図上に目標とするオブジェ
クトが無いようなときや何処にあるのかが解らないよう
なときに、従来ではポイント指定できず情報検索するこ
とができなかったが、目標とするオブジェクトの隣接関
係や隣接距離、包含関係などの記述により、そのオブジ
ェクトの座標値を演算で求めるので、オブジェクト同志
の位置関係を新たに入力して視覚的に表現しつつ描くこ
とができ、目標とするオブジェクトの位置関係が明確と
なって検索処理を支援することができるとともに、その
座標値に対応した電話番号などの情報検索を容易に行う
ことができる。さらに、隣接関係および隣接距離、包含
関係、徒歩移動時間などの検索項目入力を検索項目入力
テーブルの入力欄へのキー入力により行えば、正確かつ
容易に入力可能となる。
【0022】さらに、情報検索は、データベースの情報
群から目的とする情報を検索条件毎に順次絞り込んで検
索するようにすれば、検索条件の入力を使用者の記憶の
範囲の最大限活用可能となる。したがって、使用者が検
索条件を入力する量が多いほどより精度の良い絞り込ま
れた情報検索が可能となる。
【0023】さらに、検索回数により、電話番号などの
情報検索時に、使用者が過去によく利用したものを優先
的に利用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。
【0025】図1は、本発明の一実施の形態における電
話番号検索支援システムのハードウェア構成を示すブロ
ック図である。
【0026】図1において、入力部1は、表示部3の表
示画面上に表示されている地図上のオブジェクトをマウ
スなどのポインティングデバイスで指し示す位置入力手
段と、このオブジェクトの属性条件を検索条件としてキ
ー入力するキーボードなどのキー入力手段とがある。こ
の入力部1が接続される検索制御部2は表示部3および
記憶部4に接続され、入力部1からの入力データに基づ
いて、データの演算処理などを行い、各部を駆動制御す
る。この表示部3は、検索システムへのデータ入力を支
援したり、検索結果などを表示する。さらに、記憶部4
は、入力部1から入力されたデータを保持する。この記
憶部4内には、ワークメモリ5と、電話番号検索のため
のデータベース部6とが設けられ、さらに、このデータ
ベース部6中には、領域座標テーブル群6aおよびオブ
ジェクトデータベース6bが設けられている。
【0027】この検索制御部2は、これら位置入力手段
およびキー入力手段のうち少なくともいずれかを用い
て、電話番号を検索する要素として、地図上の対象物を
オブジェクトとし、このオブジェクトに対して、住所が
不完全かまたは解らない場合に、名前、種類(職業)お
よび住所のうち少なくともいずれかに加えて、他のオブ
ジェクトとの隣接関係および包含関係、他のオブジェク
トとの隣接距離、他のオブジェクトとの間を徒歩で移動
する時間のうち少なくともいずれかを使用者の解る範囲
で入力した属性条件に該当するオブジェクトデータベー
ス6bのオブジェクトを特定し、この特定したオブジェ
クトの電話番号を得るように制御する。
【0028】上記構成により、例えば住所が解らないよ
うな場合や、○○町までは解るが番地が解らないような
住所が不完全な場合などにおいて、従来では基点となる
建物の周辺部しか特定することができなかったり、ま
た、地図上の建物を位置指定できなかったりしたが、電
話番号を検索する要素として、名前、種類(職業)およ
び住所のうち少なくともいずれかに加えて、目的として
いるものが例えば区役所の隣であるとか、例えば国道○
○号線に隣接しているとか、例えば○○ビルの中にある
お店であるなどの隣接関係や包含関係などの情報、ま
た、○○駅から歩いて3分位の所であるなどのオブジェ
クト間の徒歩での移動時間などの、我々の日常生活で目
標物を特定化するのによく使用される情報のうち少なく
ともいずれかを使用者の解る範囲で入力してデータベー
スを新たに作ったり、また、それを用いて情報検索する
ので、使用者も記憶を効率よく用いることができて検索
精度をより向上させることが可能となる。
【0029】以下、さらに詳しく具体的に説明する。
【0030】図2は図1のオブジェクトデータベース6
bの内容の具体例を示した図であり、図3は図2のデー
タベース内容を地図上のオブジェクト例として示した図
である。
【0031】図2において、各オブジエクトについて、
記載欄11には、名前、種類(職業)、住所、電話番
号、検索回数、さらに、他のオブジェクトとの関係とし
て、隣接関係、隣接距離、包含関係、徒歩での移動時間
などを属性条件とした各項目が設けられている。また、
記載欄12には、オブジェクト名毎に上記各項目内容が
それぞれ記載されている。
【0032】図2のデータ内容例では、図3のような地
図上のオブジェクトの具体的配置例に対応して記述され
ており、例えば、図2のオブジェクト名としての図3の
○○県道22号線3−1は、図2に示すように、その種
類は○○県の県道であり、住所は○○県と記述され、電
話番号は道路なので記述されておらず、他のオブジェク
トとの関係については、図3からも解るように、北に喫
茶▲3−4とJR西日本△駅3−3が隣接し、南には、
富士川ビル3−6と○○県道15号線3−2が隣接す
る。このため、図2の他のオブジェクトとの関係につい
ても、そのような記述になっている。また、このオブジ
ェクトは道路であり、オブジェクト間の徒歩での時間
は、登録されておらず、図2の徒歩時間の欄は空白にな
っている。検索回数の項目については、道路なので、検
索されることはなく、空白になっている。
【0033】その他のオブジェクト、○○県道15号線
3−2、JR西日本△駅3−3、喫茶▲3−4、富士山
酒店3−5、富士川ビル3−6、××区役所3−7につ
いても同様に、図2に示すように図1のオブジェクトデ
ータベース6bに記述されている。
【0034】このようなオブジェクトデータベース6b
の内容を用いて、以下、その検索支援システムによる検
索処理について説明する。
【0035】図4は図1の検索支援システムにおける電
話番号検索処理過程を示したフローチャートである。
【0036】図4に示すように、ステップS1では、電
話番号検索のための検索条件の入力処理過程が行われ
る。次に、ステップS2のデータベース検索処理過程で
は、ステップS1で入力された検索条件に該当するオブ
ジェクトを、図2のような内容のオブジェクトデータベ
ース6bから検索する。最後に、ステップS3の該当デ
ータ表示処理過程では、検索条件に該当するオブジェク
トとその電話番号を対応させて表示部3に表示する。
【0037】ここで、上記ステップS1〜S3の各処理
過程を詳しく説明する。
【0038】まず、検索条件を入力するステップS1の
入力処理過程について説明する。この場合、地図上の目
的物をポイントして入力する位置入力方法と、キーボー
ドから検索条件を入力するキー入力方法と、両方の方法
を組み合わせた方法との3つがある。
【0039】図5は図1の電話番号検索支援システムに
おける初期画面を示す図である。
【0040】この初期画面において、検索条件の入力方
法を選択する。ボタン5−1を選択すると、地図上から
マウスなどのポインティングデバイスにより目的物をポ
イント指定して位置入力することができる。また、ボタ
ン5−2を選択すると、キーボードなどから文字をキー
入力する検索条件入力画面が現れ、検索条件を入力する
ことができる。
【0041】図6は図5のボタン5−1を選択すると現
れる日本全体地図を示す入力画面図である。
【0042】図6において、使用者が電話番号を知りた
い目的物のある地方ブロック(関東や近畿などブロック
毎に分割された地方)をマウスなどのポインティングデ
バイスにより選択する。例えば近畿地方の選択領域6−
1を選択すると、近畿地方の詳細地図の画面に移る。ま
た、ボタン6−2を選択すると、キーボードより検索条
件を入力する画面に移ることができる。
【0043】図7は、図6で使用者がある地方ブロック
を選択した時に現れる地方地図を示す入力画面図であ
り、本実施の形態では近畿地方が選択された場合を示し
ている。
【0044】図7において、使用者は電話番号を知りた
い目的物がある都道府県を選択する。例えば、大阪府の
選択領域7−1を選択すると大阪府の詳細地図の画面に
移る。またこの場合にも、ボタン7−2を選択すると、
キーボードより検索条件を入力する画面に移ることがで
きる。
【0045】図8は、図7で使用者がある都道府県を選
択した時に現れる郡市町村地図を示す入力画面図であ
り、本実施の形態では大阪府が選択された場合の例を示
している。
【0046】図8において、使用者は電話番号を知りた
い目的物がある郡市町村を選択する。例えば、大阪市の
選択領域8−1を選択すると大阪市の詳細地図の画面に
移る。また、この場合にも、ボタン8−2を選択する
と、キーボードより検索条件を入力する画面に移ること
ができる。
【0047】図9は、図8で使用者がある郡市町村を選
択した時に現れる区町村地図を示す入力画面図であり、
本実施の形態では大阪市が選択された場合の例を示して
いる。
【0048】図9において、使用者は電話番号を知りた
い目的物がある区町村を選択する。例えば、鶴見区の選
択領域9−1を選択すると鶴見区の詳細地図の画面に移
る。また、この場合にも、ボタン9−2を選択すると、
キーボードより検索条件を入力する画面に移ることがで
きる。
【0049】図10は、目的物のある図6の各地方ブロ
ックの地方地図を画面上に表示するための地方テーブル
図である。
【0050】図10において、日本をブロック毎に区分
した地方テーブルの地方欄10−1とそれに対応する位
置の座標欄10−2から構成されている。具体的には、
例えば北海道10−3のような地方名例と、それに対応
した座標入力例10−4の集合からなっている。
【0051】図11は、目的物のある都道府県地図を画
面上に表示するための都道府県テーブル図である。
【0052】図11において、都道府県名欄11−1と
それに対応する位置の座標欄11−2から構成されてい
る。具体的には、例えば鹿児島11−3のような都道府
県名例と、それに対応した座標入力例11−4の集合か
らなっている。
【0053】図12は、目的物のある郡市町村地図を画
面上に表示するための郡市町村テーブル図である。
【0054】図12において、郡市町村名欄12−1と
それに対応する位置の座標欄12−2から構成されてい
る。具体的には、例えば大阪市12−3のような郡市町
村名例と、それに対応した座標入力例12−4の集合か
らなっている。
【0055】図13は、目的物のある区町村の詳細地図
を画面上に表示するための区町村テーブル図である。
【0056】図13において、区町村名欄13−1と、
それに対応する位置の座標欄13−2と、オブジェクト
を地図上に描くための基点となる基点オブジェクト13
−3とから構成されている。具体的には、例えば中央区
13−4のような区町村名例と、それに対応した座標入
力例13−5の集合と、大阪市庁舎13−6のような基
点オブジェクト例からなっている。
【0057】上記の画面例を使い、地図上の目的物をポ
イント指定して入力する処理手順の一例について説明す
る。この処理手順のフローチャートを図14に示してい
る。まず、ステップS14−1で、図5の電話番号検索
システムの初期画面におき、「地図上の目的物をポイン
ト」のボタン5−1を選択する。そうすると、図6の日
本地図が表示される。ここで、この日本地図は、図1の
領域座標テーブル群6aの図10の地方テーブルに登録
された内容によって描かれる。ここで、領域座標テーブ
ルとは、地名とその地名の領域を指し示すための座標が
登録されたテーブルで、その座標により表された点を結
んでできる多角形がその地名の領域となる。
【0058】次に、ステップS14−2で、表示された
日本地図上で、自分が選択したい目的物がある地方ブロ
ックをポイント指定する。そうすると、選択された地方
の中の都道府県が例えば図7のように表示される。ここ
で、各地方についても、それに含まれる都道府県の領域
座標が図11の都道府県テーブルに登録されており、こ
のデータにより選択された地方ブロックの都道府県の地
図が描かれる。
【0059】さらに、ステップS14−3で、表示され
た地方ブロックの地図上で、自分が選択したい目的物が
ある都道府県をポイント指定する。そうすると、選択さ
れた都道府県の中の郡や市町村などが例えば図8のよう
に表示される。ここで、各都道府県についても、それに
含まれる郡や市町村などの領域座標が図12の郡市町村
テーブルに登録されており、このデータにより、同じく
選択された都道府県の郡や市町村などの地図が描かれ
る。
【0060】さらに、ステップS14−4で、表示され
た郡や市町村の地図により同様に、自分が選択したい目
的物がある郡や市町村をポイント指定する。そうする
と、同様に、選択された郡や市町村中の区や町村などが
例えば図9のように表示される。ここで、郡や市町村に
ついても、それに含まれる区や町村の領域座標が図13
の区町村テーブルに登録されており、このデータによ
り、同じく選択された郡市町村の区や町村の地図が描か
れる。
【0061】さらに、ステップS14−5で、表示され
た区や町村の地図により、選択したい目的物がある区町
村をポイントすると、図13のテーブルに登録された各
区町村の基点オブジェクトを中心として、次に述べるよ
うな方法により、オブジェクトデータベース6bを利用
し、その区町村中のオブジェクトが描かれる。
【0062】最後に、ステップS14−6で、描かれた
区町村の地図により、電話番号を知りたいオブジェクト
をポイント指定するこの方法による位置入力は完了す
る。なお、ここでは日本地図から順次絞って目的物があ
る区町村地図まで導いたが、専用ボタンを設けるなどし
て特定郡市町村や区町村を選択して、ステップS14−
5の郡市町村地図や区町村地図から一挙に始めることも
できる。
【0063】ここで、上記した各区町村の基点オブジェ
クトを中心とした地図上へのオブジェクトの表示処理手
順を示す。この表示処理手順のフローチャートを図15
に示している。
【0064】始めに、オブジェクトの隣接関係、隣接距
離および包含関係から各々の座標を算出する計算式につ
いて説明する。
【0065】下記の(表1)において、他のオブジェク
トとの隣接関係としての方角により角度θを決め、隣接
するオブジェクトの座標は、次の計算式(1)から算出
することができ、また、包含するオブジェクトの座標
は、次の計算式(2)より算出することができる。
【0066】
【表1】
【0067】即ち、各オブジェクトに対して、基点オブ
ジェクトの座標を(0,0)とした場合の相対座標を与
える方法は、次の通りである。
【0068】あるオブジェクトの中心座標を(a,b)
とする。このオブジェクトの大きさをcとする。そのオ
ブジェクトに隣接するオブジェクトとの隣接距離をdと
する。このときの、そのオブジェクトに隣接するオブジ
ェクトの座標(x,y)は、下記の計算式(1)で与え
られる。
【0069】計算式(1) x=rcosθ+a y=rsinθ+b ここで、角度θは隣接する方向に従って、上記した(表
1)の値を利用する。また、rは以下の通りである。
【0070】r=c(隣接距離の記述無しの場合) r=d(隣接距離の記述有りの場合) なお、包含する場合には、次の計算式(2)のように座
標を決定する。
【0071】計算式(2) x=a y=b 下記の(表2)は、上記計算式(1)および計算式
(2)を使用して、オブジェクトを地図上に図示する場
合の一例を示している。
【0072】
【表2】
【0073】この(表2)において、オブジェクト名
が、A区役所、Bデパート、C区民ホール、D食堂に対
してそれぞれ、上記計算式(1)および計算式(2)に
関係する隣接関係、隣接距離、包含関係のみを記述して
いる。
【0074】図15は、上記計算式(1),(2)を用
いて、地図上へのオブジェクトの表示手順を示すフロー
チャートであり、オブジェクトの描画例を示している。
【0075】まず、ステップS15−1で、各区町村地
図の基点となるオブジェクト名を図1のワークメモリ5
に読み込む。さらに、ステップS15−2で、このオブ
ジェクトを、地図上の基点となる場所に描く。ここで
は、この基点となる場所は、地図の中心位置とする。
【0076】次に、ステップS15−3で、そのオブジ
ェクトの隣接関係(方向)、隣接距離、および包含関係
を、図1のオブジェクトデータベース6bより読み込ん
でワークメモリ5に書き込む。さらに、ステップS15
−4で、このワークメモリ5に書き込まれた内容を、上
記計算式(1),(2)に当てはめ、隣接および包含す
るオブジェクトの地図上の座標を計算し、ステップS1
5−5で、地図上にそのオブジェクトを描く。この際、
計算されたオブジェクトの地図上の座標は、ワークメモ
リ5に保存しておく。また、これらのオブジェクトに隣
接および包含するオブジェクトについても、ステップS
15−3〜S15−5の処理Qを操り返して、ステップ
S15−6で、各区町村のオブジェクトをすべて表示し
たか否かを調べ、地図上に表示することができる範囲す
べてに、オブジェクトを描き続ける。このようにして、
地図上に各区町村のオブジェクトを描く。
【0077】この描画を上記(表2)および図16の場
合を例にとってさらに詳しく説明する。
【0078】この(表2)のような隣接関係、隣接距離
および包含関係を持つオブジェクトの内容を上記計算式
(1),(2)を用いて図示すると、図16のようにな
る。その表示処理手順を以下に説明する。
【0079】図16に示すように、まず、基点オブジェ
クトであるA区役所16−1を地図の中心部に描く。な
お、オブジェクトの大きさはl0mとする。このA区役
所16−1の隣接関係としての方向を見ると、〔東北
東〕に隣接距離無しで、Bデパート16−2が記載され
ている。よって、基点オブジェクトの中心座標を(0,
0)とすると、上記計算式(1)により、そのオブジェ
クトに隣接するオブジェクトの座標(x,y)は、(1
0COS(π/8),l0SIN(π/8))となる。
よって、この位置に、Bデパート16−2を描く。
【0080】次に、このBデパート16−2の隣接関係
を見ると、隣接距離500mで[南]方向に、C区民ホ
ール16−3が隣接しているのがわかる。よって、上記
計算式(1)により、C区民ホール16−3の座標
(x,y)は、(500COS(−π/2)+l0CO
S(π/8),500SIN(−π/2)+10SIN
(π/8))となるので、この座標位置に、C区民ホー
ル16−3を描く。また、Bデパート16−2の包含関
係にD食堂16−4が含まれるとなっているので、Bデ
パート16−2中にD食堂16−4を描く。このように
して、上記算出式(1),(2)を利用し、地図上に各
オブジェクトを描くことができる。
【0081】このように、電話番号を得たい目標とする
オブジェクトの隣接関係や隣接距離、包含関係などの記
述により、そのオブジェクトの座標値を上記計算式
(1),(2)を用いて求め、その座標値に対応した電
話番号などの情報を検索する。したがって、従来のよう
にデータベースに既に格納されたオブジェクトの座標表
現を使って地図上に記述するのではなく、オブジェクト
同志の位置関係を表示部3を介して視覚的に表現しつつ
その座標値を求めることが可能となるため、詳細地図上
に目標とするオブジェクトが無いようなときや何処にあ
るのかが解らないようなときに、従来ではポイント指定
できず情報検索することができなかったが、このような
場合にも、視覚的に検索処理を支援することができると
ともに、その座標値に対応した電話番号などの情報検索
を容易に行うことができる。
【0082】今度は、キーボードにより検索条件をキー
入力する方法の一例について説明する。
【0083】この方法のフローチャートを図17に示し
ている。
【0084】まず、ステップS17−1において、図5
の電話番号検索システムの初期画面で、「キーボードよ
り検索条件を入力」のボタン5−2を選択する。そうす
ると、図18のような検索項目入力テーブルが現れる。
【0085】ここで、この検索項目入力テーブルについ
て説明をする。
【0086】この検索項目入力テーブルには、名前、種
類(職業)、住所、隣接関係、隣接距離、包含関係、徒
歩時間、検索回数、検索回数上位などの検索項目の入力
欄が設けられており、使用者が、検索項目として、入力
したい項目または入力可能な項目の入力欄にだけ入力す
ればよい。
【0087】このテーブルの入力したい項目または入力
可能な項目に対して、図17のステップS17−2で、
検索したいまたは入力可能な目的物の検索条件を入力す
る。例えばテーブルの「名前」の項目に入力すると、図
1のワークメモリ5の検索項目の「名前」のメモリの場
所に、その「名前」が書き込まれ、また、例えばテーブ
ルの「種類」の項目に入力すると、ワークメモリ5の検
索項目の「種類」のメモリの場所に「種類」の内容が書
き込まれる。以下同様にして、その他の項目について
も、ワークメモリ5に対応する場所に書き込まれる。こ
のワークメモリ5に書き込まれた内容に基づいて、後の
検索処理過程が行われることになる。このようにして、
キーボードからの検索条件の入力過程が完了する。
【0088】さらに、ポイント入力とキー入力の両方を
合わせて入力する方法の一例について説明する。この方
法のフローチャートを図19に示している。
【0089】まず、ステップS19−1で、図5の初期
画面より、例えば「地図上の目的物をポイント」のボタ
ン5−1を選択する。さらに、ステップS19−2で、
表示された図6の日本地図より、目的物のある地方ブロ
ックを選択する。さらに、ステップS19−3で、表示
された例えば図7のような近畿地方などの地方ブロック
地図により、目的物のある都道府県を選択する。ステッ
プS19−3で目的物のある都道府県を選択しない場合
には、ステップS19−6に移行する。ステップS19
−6で、図7の画面の「キーボードより検索条件を入力
する」のボタン7−2を選択して、ステップS19−7
に移る。
【0090】また、ステップS19−3で目的物のある
都道府県が選択された場合には、続いて、ステップS1
9−4で、表示された例えば図8のような大阪府などの
都道府県地図により、目的物のある郡市町村を選択す
る。ステップS19−4で目的物のある郡市町村を選択
しない場合には、ステップS19−6に移行する。ま
た、ステップS19−4で目的物のある郡市町村が選択
された場合には、続いて、ステップS19−5で、表示
された例えば図9のような大阪市などの郡市町村地図に
より、目的物のある区町村を選択する。ステップS19
−5で目的物のある区町村を選択しない場合には、ステ
ップS19−6に移行する。
【0091】さらに、ステップS19−6の後、ステッ
プS19−7では、図18の検索項目入力テーブルによ
り、目的物の検索条件を入力する。即ち、検索条件とし
て、この目的物のオブジェクトに対して、名前、種類
(職業)および住所のうち少なくともいずれかに加え
て、他のオブジェクトとの隣接関係および隣接距離、他
のオブジェクトとの包含関係、他のオブジェクトとの間
を徒歩で移動する時間などのうち少なくともいずれかを
オブジェクトの属性条件として、使用者の解る範囲内で
検索項目入力テーブルに入力してそのオブジェクトの電
話番号を検索する。このようにして、地図を表示してポ
イントする方法で、使用者がポイント可能な例えば区町
村の詳細地図の段階までポイント出力する。そのポイン
ト出力された段階の地図上の地名を住所の項目として、
名前、種類(職業)および住所のうち少なくともいずれ
かの検索条件に加え、検索項目入力テーブルを用いた、
キーボードからの隣接関係および隣接距離などの検索条
件のキー入力モードに移る。それ以降は、上記したキー
ボードからの検索条件の入力と同様にして検索条件を入
力するだけである。以上により、図4のステップS1に
おける検索条件入力処理過程が完了する。
【0092】このように、オブジェクトを特定化する上
記検索条件入力処理過程として、マウスなどのポインテ
ィングデバイスで指し示す位置入力方法と、キーボード
などにより他のオブジェクトとの隣接関係(方向)や包
含関係などの検索条件を入力するキー入力方法と、これ
らの両者を合わせた方法とが可能となる。
【0093】次に、図4におけるステップS2のデータ
ベース検索処理過程、さらにステップS3の該当表示デ
ータ表示処理過程について説明する。
【0094】始めに、地図上の目的物であるオブジェク
トをポイントして入力した場合の検索処理過程、さらに
該当表示データ表示処理過程について説明する。その処
理手順のフローチャートを図20に示している。
【0095】まず、ステップS20−1で、入力処理段
階において、地図上のポイントされた座標を図1のワー
クメモリ5に読み込む。さらに、ステップS20−2
で、その読み込んだ座標と地図を表示する段階におい
て、ワークメモリ5に保存しておいたオブジェクトの座
標とを比較して、ポイントされたものがどのオブジェク
トを指し示しているかを特定する。その後、ステップS
20−3で、特定されたオブジェクトの名前をワークメ
モリ5に記録する。さらに、ステップS20−4で、図
1のオブジェクトデータベース6bで検索し、発見でき
たら、その電話番号を調べ、ステップS20−5で、図
21のようにその電話番号検索結果として、1つのオブ
ジェクト名とその電話番号を表示画面に表示する。
【0096】次に、キーボードにより検索条件をキー入
力する場合の検索処理過程、さらに該当表示データ表示
処理過程について説明する。その処理手順のフローチャ
ートを図22に示している。
【0097】まず、ステップS22−1で、入力処理段
階において、図18の検索項目入力テーブルに入力した
い検索項目が入力され、その内容は図1のワークメモリ
5に保存される。次に、ステップS22−2で、このワ
ークメモリ5に書き込まれた内容とオブジェクトデータ
ベース6bの内容とを比較照合する。その後、ステップ
S22−3でその比較照合結果を図23に示すように表
示する。その比較照合方法については、図24のフロー
チャートに示している。
【0098】ここで、図24を用いてその比較照合方法
について説明する。
【0099】まず、オブジェクトデータベース6bの各
項目に対応した内容がワークメモリ5に保存される。ス
テップS24−1で、全てのオブジェクトに対して、ワ
ークメモリ5の「名前」の項目の内容とオブジェクトデ
ータベース6bの「名前」の属性とを比較し、その内容
が同じオブジェクトA群をピックアップする。次に、ス
テップS24−2で、ピックアップされたオブジェクト
A群の中で、ワークメモリ5の「種類」の項目の内容と
オブジェクトデータベース6bの「種類」の属性を比較
し、その内容が同じオブジェクトB群をピックアップす
る。
【0100】さらに、ステップS24−3で、ピックア
ップされたオブジェクトB群の中で、ワークメモリ5の
「住所」の項目の内容とオブジェクトデータベース6b
の「住所」の属性を比較し、その内容が同じオブジェク
トC群をピックアップする。その後、ステップS24−
4で、ピックアップされたオブジェクトC群の中で、ワ
ークメモリ5の「隣接関係」の項目の内容とオブジェク
トデータベース6bの「隣接関係」の属性を比較し、そ
の内容が同じオブジェクトD群をピックアップする。さ
らに、ステップS24−5で、ピックアップされたオブ
ジェクトD群の中で、ワークメモリ5の「包含関係」の
項目の内容とオブジェクトデータベース6bの「包含関
係」の属性を比較し、その内容が同じオブジェクトE群
をピックアップする。さらに、ステップS24−6で、
ピックアップされたオブジェクトE群の中で、ワークメ
モリ5の「徒歩時間」の項目の内容とオブジェクトデー
タベース6bの「徒歩時間」の属性を比較し、その内容
が同じオブジェクトF群をピックアップする。さらに、
ステップS24−7で、ピックアップされたオブジェク
トF群の中で、ワークメモリ5の「検索回数」の項目の
内容とオブジェクトデータベース6bの「検索回数」の
属性を比較し、その内容が同じオブジェクトG群をピッ
クアップする。
【0101】このように、ステップS24−7まで各属
性について同様の処理を行い続けて絞り込み、最後に残
ったオブジェクトに対して、オブジェクトデータベース
6bの電話番号を調べ、図22のステップS22−3で
その電話番号検索結果を図23のように表示する。この
電話番号検索結果の表示画面は、1つまたは複数のオブ
ジェクト名と、それぞれに対応した電話番号からなって
いる。なお、検索条件をキー入力する内容のうち、例え
ば「徒歩時間」の項目の内容が無いような場合には、ピ
ックアップされたオブジェクトE群の中で、ワークメモ
リ5の「検索回数」の項目の内容とオブジェクトデータ
ベース6bの「検索回数」の属性を比較し、その内容が
同じオブジェクト群をピックアップすればよく、1項目
抜けるだけであって、その分、オブジェクトの絞り込み
が緩くなる。
【0102】最後に、地図上の目的物をポイントして位
置入力する場合と、キーボードにより検索条件をキー入
力する場合の両方を組み合わせた入力による場合の検索
処理過程、さらに該当表示データ表示処理過程について
説明する。
【0103】この場合は、入力処理の部分で説明したよ
うに、使用者が可能な限り細かい区分まで、地図をポイ
ントした場所の名前を、住所の検索項目として加え、キ
ーボードより検索条件を入力するモードに入るので、こ
の時の検索処理手順はキーボードより検索条件を入力す
る場合と同様である。勿論、その後の検索結果を表示す
る処理も同様である。
【0104】ここで、本発明の検索システムのオブジェ
クトデータベース6bの構築方法について説明する。
【0105】図25は、本発明の検索システムにおける
オブジェクトデータベース入力テーブルを示す図であ
る。
【0106】図25において、名前、種類(職業)、住
所、電話番号、隣接関係、隣接距離、包含関係、徒歩時
間の各データ項目毎にそれぞれ入力欄が設けられてい
る。このオブジェクトデータベース入力テーブルによ
り、各入力欄に具体的な各項目をそれぞれ入力していく
ことにより、図3のような地図上のオブジェクトに対し
て、図2のようなオブジェクトデータベースができ上が
ることになる。
【0107】その入力例について説明する。
【0108】図26は、図25のオブジェクトデータベ
ース入力テーブルに入力したデータをワークメモリ5に
格納する様子を示した図である。
【0109】図26に示すように、オブジェクトデータ
ベース入力テーブルの「名前」の項目の入力欄に例えば
「A」を入力すると、オブジェクトデータベース6bの
「名前」の項目の欄に対応するワークメモリ5の部分に
「A」が保存される。また、オブジエクトデータベース
入力テーブルの「種類」の項目の入力欄に例えば「B」
を入力すると、オブジェクトデータベース6bの「種
類」の項目の欄に対応するワークメモリ5の部分に
「B」が保存される。このオブジェクトデータベース入
力テーブルの他の項目に入力した場合も上記「A」,
「B」と同様に、オブジェクトデータベースの各項目に
対応したワークメモリ5の部分に保存される。
【0110】図27は、本発明におけるオブジェクトの
隣接属性の自動登録の処理過程を示すフローチャートで
ある。
【0111】まず、ステップS27−1で、あるオブジ
ェクトAに隣接するオブジェクトA’の入力がされ、ス
テップS27−2で、オブジェクトAの東に隣接する隣
接オブジェクトA’が入力されたか否かを調べ、もし、
そうであれば、ステップS27−3に進み、隣接オブジ
ェクトA’の西の部分にオブジェクトAを隣接するよう
に自動的に入力する。また、隣接オブジェクトA’がオ
ブジェクトAの東に隣接していないならば、ステップS
27−4に進む。
【0112】このようにして、隣接オブジェクトA’が
オブジェクトAに隣接する他の方向(東北東、東北、北
北東、北、北北西、北西、西北西、西、西南西、南西、
南南西、南、南南東、東南、東南東)に入力されたか否
かについても同様に、ステップS27−4〜S27−1
8でそれぞれ判定する。これらそれぞれの判定でこの他
の方向に隣接したとすれば、ステップS27−19〜S
27−33でそれぞれ、隣接オブジェクトA’の隣接属
性の他の方向とは180°異なる部分に、オブジェクト
Aを自動的に入力する。
【0113】このように、オブジェクトの隣接属性は、
隣接するオブジェクトのどちらか一方を入力すれば、残
りの一方は、自動的に入力される。
【0114】図28は、本発明におけるオブジェクトの
包含属性の自動登録処理過程を示すフローチャートであ
る。
【0115】まず、ステップS28−1で、オブジェク
トAに包含されるかまたはオブジェクトAを包含するオ
ブジェクトA’の入力がなされる。次に、ステップS2
8−2で、オブジェクトAがオブジェクトA’を含んで
いるか否かを調べ、もし、オブジェクトAがオブジェク
トA’を含むなら、ステップS28−3に進み、オブジ
ェクトA’の包含属性の[含まれる]にオブジェクトA
を自動的に入力して登録する。また、もし、オブジェク
トAがオブジェクトA’を含まないなら、ステップS2
8−4に進み、オブジェクトAがオブジェクトA’に含
まれるか否かを調べる。もし、オブジェクトAがオブジ
ェクトA’に含まれるなら、ステップS28−5に進
み、オブジェクトA’の包含属性の[含む]にオブジェ
クトAを自動的に入力して登録させる。このようにし
て、包含属性についても、包含関係にあるオブジェクト
AとオブジェクトA’のどちらか一方を入力するだけ
で、残りの一方の包含属性は自動的に入力される。
【0116】また、オブジェクトデータベースの属性で
ある検索回数の更新登録方法について説明する。この検
索回数更新登録処理手順のフローチャートを図29に示
している。
【0117】まず、それぞれのオブジェクトにおいて、
それまでの検索回数が保存されている現在の登録回数を
a回とする。ステップS29−1で、データが検索さ
れ、最終検索結果として、電話番号が表示されたかどう
かを判定する。電話番号が表示されたオブジェクトなら
ば、ステップS29−2で、そのオブジェクトの検索回
数aに+1を加えてa+1として、検索回数を更新登録
する。また、ステップS29−1で電話番号が表示され
たオブジェクトでないならば、現在の登録回数をa回と
してステップS29−1の判定を繰り返す。この繰り返
しで、検索回数が更新登録される。勿論、初期値を0に
することは言うまでもない。
【0118】このように、データベースにおいて、過去
に検索した回数を計数してオブジェクトの検索条件の一
つとして記憶しておき、この検索回数を検索時の優先度
として利用するようにすれば、使用者が普段からよく利
用するものを優先的に検索させることが可能となり、検
索時の効率の増加が期待できる。
【0119】以上により、オブジェクトの属性条件とし
て、他のオブジェクトとの隣接関係、隣接距離、包含関
係、オブジェクト間の徒歩での移動時間などを持ってお
り、これにより、目的とする場所のはっきりしないオブ
ジェクトの電話番号や住所がわからないなどの曖昧な情
報しかない場合であっても、目的とする場所が例えば警
察署の隣の建物であるとか、例えば国道2号線や○○川
の南であるとか、また、○○ビルの中にあるお店である
などのオブジェクト同志の隣接関係や包含関係、さら
に、○○駅から歩いて3分位の所であるなどのオブジェ
クト間の徒歩での移動距離などの、従来は全く使えなか
った情報をも有効に活用することができ、その他、他の
属性を利用した様々な方法での検索も可能であり、電話
番号などの情報検索に大きな力を発揮するものである。
このような電話番号を持たない例えば国道2号線や○○
川などとの隣接関係を検索条件に入れているのは、車を
運転する人が多く、道路や川、橋などとの関係をイメー
ジとして記憶に残している人が多いからであり、このよ
うなオブジェクトとの位置関係をも電話番号などの情報
検索に用いて、より精度の高い情報検索を可能としてい
る。さらに、徒歩移動距離は正確なものではないが、電
話番号の位置区割り内に入れば、その区割り内にある電
話番号が出力されることになって問題ない。
【0120】なお、本実施の形態では、オブジエクトデ
ータベースを利用した電話番号(ファクシミリ番号を含
む)の情報検索システムの一例について述べたが、図1
のシステムの構成や、本システムで表示される画面、入
力処理方法、さらに、出力方法に至るまで、これに限る
ものではなく広く利用し得ることは言うまでもなく明ら
かである。また、この情報検索システムは、電話番号の
検索に限らず、逆に、電話番号から住所や氏名を地図上
で検索することもでき、利用者が初めてそのオブジエク
トを訪問するようなときに都合がよい。
【0121】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来の電
話番号検索システムで検索条件として、名前、住所、種
類(職業)、住所、および、目的物の周辺の項目などが
あったが、それらに加えて、住所が不完全かまたは解ら
ない場合に、目的物との隣接関係および隣接距離、包含
関係、徒歩移動時間をも検索条件として利用することが
でき、住所が不完全かまたは解らない場合にも、電話番
号などの情報検索をきめこまやかにすることができ、ま
た、より絞り込むことができて、検索精度の向上を図る
ことができる。
【0122】また、位置入力手段およびキー入力手段の
うち少なくともいずれかを用いて、検索条件として、オ
ブジェクトに対して、名前、種類(職業)および住所の
うち少なくとも住所が不完全かまたは解らない場合に、
他のオブジェクトとの隣接関係および隣接距離、他のオ
ブジェクトとの包含関係、他のオブジェクトとの間を徒
歩で移動する時間のうち少なくともいずれかをわかる範
囲で入力した検索条件に該当するデータベースのオブジ
ェクトを特定して、目標とするオブジェクトの電話番号
を得るようにするため、使用者にとってオブジェクトを
特定する方法が簡単で、かつ、幅広くなる。
【0123】さらに、対象物として、電話番号を持たな
い道路や川なども検索条件の対象としており、車を運転
する人が多く、道路や川などとの関係をイメージとして
記憶に残している人が多いため、対象物の位置特定精度
が向上し、より精度の高い情報検索をすることができ
る。
【0124】さらに、目標とするオブジェクトの隣接関
係や隣接距離、包含関係などの記述により、そのオブジ
ェクトの座標値を演算で求めるので、オブジェクト同志
の位置関係を新たに入力して視覚的に表現しつつ描くこ
とができ、目標とするオブジェクトの位置関係が明確と
なって検索処理を支援することができるとともに、その
座標値に対応した電話番号などの情報検索を容易に行う
ことができる。
【0125】さらに、使用者が普段からよく利用するも
のを優先的に検索させることにより、検索時の効率の増
加が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における電話番号検索支
援システムのハードウェア構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のオブジェクトデータベース6bの内容の
具体例を示した図である。
【図3】図2のデータベース内容を地図上のオブジェク
ト例として示した図である。
【図4】図1の検索支援システムにおける電話番号検索
処理過程を示したフローチャートである。
【図5】図1の電話番号検索支援システムにおける初期
画面を示す図である。
【図6】図5のボタン5−1を選択すると現れる日本全
体地図を示す入力画面図である。
【図7】図6で使用者がある地方を選択した時に現れる
地方地図を示す入力画面図である。
【図8】図7で使用者がある都道府県を選択した時に現
れる郡市町村地図を示す入力画面図である。
【図9】図8で使用者がある郡市町村を選択した時に現
れる区町村地図を示す入力画面図である。
【図10】目的物のある図6の各ブロックの地方地図を
画面上に表示するための地方テーブル図である。
【図11】目的物のある都道府県地図を画面上に表示す
るための都道府県テーブル図である。
【図12】目的物のある郡市町村地図を画面上に表示す
るための郡市町村テーブル図である。
【図13】目的物のある区町村の詳細地図を画面上に表
示するための区町村テーブル図である。
【図14】地図上の目的物をポイントして入力する入力
処理手順を示すフローチャートである。
【図15】各区町村の基点オブジェクトを中心とした地
図上へのオブジェクトの表示処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図16】上記(表2)のような隣接関係、隣接距離お
よび包含関係を持つオブジェクトの内容を上記計算式
(1),(2)を用いて描いた画面図である。
【図17】地図上の目的物の検索条件をキー入力する入
力処理手順を示すフローチャートである。
【図18】本発明のキー入力による検索項目入力テーブ
ルの一例を示す図である。
【図19】本発明の目的物のポイント入力とキーからの
検索条件入力を合わせた入力処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図20】地図上のオブジェクトをポイント指定した場
合の本発明の検索処理過程と表示処理過程を示すフロー
チャートである。
【図21】地図上の目的物をポイント指定する場合の本
発明の検索結果表示画面の一例を示す図である。
【図22】キーボードより検索条件をキー入力する場合
の本発明の検索処理過程と表示処理過程を示すフローチ
ャートである。
【図23】キーボードより検索条件をキー入力する場合
の本発明の検索結果表示画面の一例を示す図である。
【図24】図22のステップS22−2におけるワーク
メモリ内容とオブジェクトデータベース内容との比較照
合処理手順を示すフローチャートである。
【図25】本発明の検索システムにおけるオブジェクト
データベース入力テーブルを示す図である。
【図26】図25のオブジェクトデータベース入力テー
ブルに入力したデータをワークメモリ5に格納する様子
を示した図である。
【図27】本発明におけるオブジェクトの隣接属性の自
動登録処理過程を示すフローチャートである。
【図28】本発明におけるオブジェクトの包含属性の自
動登録処理過程を示すフローチャートである。
【図29】本発明におけるオブジェクトデータベースの
属性である検索回数の更新登録処理手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 入力部 2 検索制御部 3 表示部 4 記憶部 5 ワークメモリ 6 データベース 6a 領域座標テーブル 6b オブジェクトデータベース 11 オブジェクトデータベースの属性名 12 オブジェクトデータの登録例 5−1,5−2,6−2,7−2,8−2,9−2
入力選択ボタン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データベースの情報群から目的とする情
    報を、検索条件に基づいて情報検索する検索装置におい
    て、 該検索条件として、地図上の対象物に対して、住所が不
    完全かまたは解らない場合に、名前、種類(職業)、住
    所および電話番号のうち少なくともいずれかに加えて、
    該他の対象物との隣接関係および隣接距離、他の対象物
    との包含関係、他の対象物との間を徒歩で移動する時間
    のうち少なくともいずれかが入力された該対象物の検索
    条件に基づいて該対象物の情報を検索する検索制御手段
    を有する検索装置。
  2. 【請求項2】 データベースの情報群から目的とする電
    話番号を、検索条件に基づいて情報検索する検索装置に
    おいて、 該検索条件として、地図上の対象物をオブジェクトと
    し、該オブジェクトに対して、住所が不完全かまたは解
    らない場合に、名前、種類(職業)および住所のうち少
    なくともいずれかに加えて、他のオブジェクトとの隣接
    関係および隣接距離、他のオブジェクトとの包含関係、
    他のオブジェクトとの間を徒歩で移動する時間のうち少
    なくともいずれかが入力された該オブジェクトの検索条
    件に基づいて該オブジェクトの電話番号を検索する検索
    制御手段を有する検索装置。
  3. 【請求項3】 データベースの情報群から目的とする電
    話番号を、検索条件に基づいて情報検索する検索装置に
    おいて、 表示部と、該表示部の表示画面上に表示されている地図
    上の対象物をオブジェクトとし、該オブジェクトをポイ
    ント指定する位置入力手段と、該オブジェクトの検索条
    件をキー入力するキー入力手段と、該位置入力手段およ
    びキー入力手段のうち少なくともいずれかを用いて、該
    検索条件として、該オブジェクトに対して、住所が不完
    全かまたは解らない場合に、名前、種類(職業)および
    住所のうち少なくともいずれかに加えて、他のオブジェ
    クトとの隣接関係および隣接距離、他のオブジェクトと
    の包含関係、他のオブジェクトとの間を徒歩で移動する
    時間のうち少なくともいずれかをわかる範囲で入力した
    検索条件に該当する該データベースのオブジェクトを特
    定して、目標とするオブジェクトの電話番号を得るよう
    に制御する検索制御手段とを有する検索装置。
  4. 【請求項4】 前記他のオブジェクトに、地図上の川お
    よび橋、道路などの電話番号が付与されていないオブジ
    ェクトを含む請求項2または3記載の検索装置。
  5. 【請求項5】 前記検索制御手段は、前記他の対象物と
    の隣接関係(方向)と隣接距離、およびその包含関係に
    基づいて座標計算し、該座標計算により得た座標によ
    り、オブジェクト同士の位置関係を視覚的に表現するよ
    うに制御するとともに、該座標計算により得た座標に基
    づいて情報検索をするように制御する構成とした請求項
    1または2、3記載の検索装置。
  6. 【請求項6】 前記名前、種類(職業)および住所のう
    ち少なくともいずれかに加えて、他のオブジェクトとの
    隣接関係および隣接距離、他のオブジェクトとの包含関
    係、他のオブジェクトとの間を徒歩で移動する時間のう
    ち少なくともいずれかの検索項目入力は、各検索項目入
    力欄を有する検索項目入力テーブルへのキー入力により
    行う構成とした請求項2または3記載の検索装置。
  7. 【請求項7】 前記情報検索は、前記データベースの情
    報群から目的とする情報を前記検索条件毎に順次絞り込
    んで検索する構成とした請求項1または2、3記載の検
    索装置。
  8. 【請求項8】 前記検索制御手段は、前記データベース
    において、過去に検索した回数を計数して前記オブジェ
    クトの検索条件の一つとして記憶するように制御し、該
    検索回数を検索時の優先度として利用する構成とした請
    求項1または2、3記載の検索装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11161655A (ja) * 1997-11-27 1999-06-18 Nec Yonezawa Ltd 地図検索機能付き情報検索装置

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JPS61251889A (ja) * 1985-04-30 1986-11-08 株式会社デンソー 電子地図表示装置
JPH0535687A (ja) * 1991-07-31 1993-02-12 Nec Corp 複合端末装置における学習方式

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