JPH09165660A - 溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置 - Google Patents

溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置

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JPH09165660A
JPH09165660A JP34796195A JP34796195A JPH09165660A JP H09165660 A JPH09165660 A JP H09165660A JP 34796195 A JP34796195 A JP 34796195A JP 34796195 A JP34796195 A JP 34796195A JP H09165660 A JPH09165660 A JP H09165660A
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fume
snout
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hot dip
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JP34796195A
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Takeharu Kataoka
毅晴 片岡
Seiji Sugiyama
誠司 杉山
Katsuhiko Koura
克彦 小浦
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Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スナウト内雰囲気ガスの冷却・再加熱のエネ
ルギーコストを削減でき、かつ大掛かりな付帯設備の設
置スペースを不要にした溶融めっきラインにおけるスナ
ウト内金属ヒューム除去装置を提供する。 【解決手段】 鋼ストリップ11の焼鈍炉12及びめっ
き金属ポット13の連結路であるスナウト14内に設け
られて、めっき金属ポット13内の溶融金属15の湯面
より発生した金属ヒュームaを固着・除去するヒューム
除去管16と、ヒューム除去管16に設けられた金属ヒ
ュームaの吸引手段17とを備え、スナウト14内の金
属ヒュームaをヒューム除去管16に吸引して固着・除
去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融めっきライン
におけるスナウト内金属ヒューム除去装置に係り、さら
に詳しくはスナウト内雰囲気ガスの冷却・再加熱のエネ
ルギーコストを削減でき、かつ大掛かりな付帯設備の設
置スペースを不要にした溶融めっきラインにおけるスナ
ウト内金属ヒューム除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼ストリップの溶融めっきラインにおい
ては、例えば実公昭56−48771号公報の「溶融メ
ッキ装置」に記載されているように、炉内が予備酸化
域、還元域及び冷却域に区分けされた焼鈍炉により加熱
焼鈍された鋼ストリップを、案内導入管であるスナウト
を経て、めっき金属ポットに導入している。この際、め
っき金属ポットに溜まった例えば亜鉛などの溶融金属の
湯面より発生した金属ヒュームが、めっき金属ポット付
近まで達した鋼ストリップに付着してその表面状態が劣
化したり、また金属ヒュームの一部が、管状のスナウト
を伝って焼鈍炉内に侵入し、炉内に組み付けられた送り
ロールなどに付着して、鋼ストリップの表面に疵が付く
原因となっていた。この対策として、特開平6−212
381号公報の「連続溶融亜鉛メッキのスナウト内の亜
鉛蒸気除去法」に記載されている金属ヒューム除去装置
のように、スナウト内の金属ヒュームを、スナウト内雰
囲気ガスと共にスナウト外へ吸引し、金属ヒュームを除
去する方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
金属ヒューム除去装置においては、スナウト内雰囲気ガ
スを系外に吸引し、冷却後、別容器により金属ヒューム
を回収して、さらにスナウト内雰囲気ガスを再加熱後、
スナウト内に戻していたので、スナウト内雰囲気ガスの
冷却・再加熱のエネルギーコストが増加すると共に、付
帯設備の設置スペースの確保という問題点があった。本
発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、スナウト内
雰囲気ガスの冷却・再加熱のエネルギーコストを削減で
き、かつ大掛かりな付帯設備の設置スペースを不要にし
た溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒューム除
去装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュー
ム除去装置は、鋼ストリップの焼鈍炉及びめっき金属ポ
ットの連結路であるスナウト内に設けられて、前記めっ
き金属ポット内の溶融金属の湯面より発生した金属ヒュ
ームを固着・除去するヒューム除去管と、該ヒューム除
去管に設けられた前記金属ヒュームの吸引手段とを備
え、前記スナウト内の金属ヒュームを前記ヒューム除去
管に吸引して固着・除去するようにした。なお、ここで
いう金属ヒュームとしては亜鉛、アルミニウム、スズな
どの金属の他に、例えば亜鉛・アルミニウム合金、アル
ミニウム・シリコン合金などの合金が挙げられる。
【0005】請求項2記載の溶融めっきラインにおける
スナウト内金属ヒューム除去装置は、請求項1記載の溶
融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装
置において、前記ヒューム除去管内に、冷却フィンを所
定間隔毎に多数枚配設した。請求項3記載の溶融めっき
ラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置は、請
求項2記載の溶融めっきラインにおけるスナウト内金属
ヒューム除去装置において、前記冷却フィンを、その内
部流路に冷却水を流通可能な強制冷却フィンとした。請
求項4記載の溶融めっきラインにおけるスナウト内金属
ヒューム除去装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載
の溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒューム除
去装置において、前記吸引手段をエジェクタとした。
【0006】請求項5記載の溶融めっきラインにおける
スナウト内金属ヒューム除去装置は、請求項1〜4の何
れか1項に記載の溶融めっきラインにおけるスナウト内
金属ヒューム除去装置において、前記ヒューム除去管の
素材を、前記めっき金属ポット内の溶融金属と同じ金属
とした。なお、ヒューム除去管の他に、その内部に収納
される吸引手段や、必要に取り付けられる冷却フィンな
ども溶融金属と同じ金属にしてもよい。請求項6記載の
溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去
装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載の溶融めっき
ラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置におい
て、前記ヒューム除去管の素材を耐酸性金属とした。な
お、ヒューム除去管の他に、その内部に収納される吸引
手段や、必要に取り付けられる冷却フィンなども、ステ
ンレスなどの耐酸性金属としてよい。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の第1の実施
の形態に係る溶融めっきラインにおけるスナウト内金属
ヒューム除去装置の概略断面図、図2は同スナウトの下
部を示す拡大斜視図、図3は同ヒューム除去管の一部断
面を含む拡大斜視図、図4はヒューム除去管内通過ガス
量及びエジェクタ吹き出しガス量と、スナウト上部内の
ヒューム量との関係を示すグラフ、図5は本発明の他の
実施の形態に係る溶融めっきラインにおけるスナウト内
金属ヒューム除去装置のスナウトの下部を示す拡大斜視
図、図6は本発明の別の実施の形態に係る溶融めっきラ
インにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置のスナウ
トの下部を示す拡大斜視図、図7は本発明のまた別の実
施の形態に係る溶融めっきラインにおけるスナウト内金
属ヒューム除去装置のスナウトの下部を示す拡大斜視
図、図8は本発明のさらにまた別の実施の形態に係る溶
融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装
置に使用されるヒューム除去管の冷却フィン部分の構造
を示す拡大断面図、図9は本発明の第2の実施の形態に
係る溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒューム
除去装置のスナウトの下部を示す概略拡大断面図、図1
0は本発明の第3の実施の形態に係る溶融めっきライン
におけるスナウト内金属ヒューム除去装置のスナウトの
下部を示す概略拡大断面図、図11は本発明の第4の実
施の形態に係る溶融めっきラインにおけるスナウト内金
属ヒューム除去装置のヒューム除去管の一部断面を含む
拡大斜視図、図12は本発明の第5の実施の形態に係る
溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去
装置のヒューム除去管の概略拡大斜視図、図13は本発
明の第6の実施の形態に係る溶融めっきラインにおける
スナウト内金属ヒューム除去装置のヒューム除去管の概
略拡大斜視図、図14は本発明の第7の実施の形態に係
る溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒューム除
去装置のヒューム除去管の拡大斜視図である。
【0008】まず、図1〜4に基づいて本発明の第1の
実施の形態に係る溶融めっきラインにおけるスナウト内
金属ヒューム除去装置を説明する。図1に示すように、
本発明の第1の実施の形態に係る溶融めっきラインにお
けるスナウト内金属ヒューム除去装置10は、鋼ストリ
ップ11の焼鈍炉12及びめっき金属ポット13の連結
路であるスナウト14内に設けられて、めっき金属ポッ
ト13内の溶融金属の一例である溶融亜鉛15の湯面よ
り発生した金属ヒュームの一例である亜鉛ヒュームaを
固着・除去するヒューム除去管16と、ヒューム除去管
16に設けられて、亜鉛ヒュームaを強制的に吸引させ
る吸引手段の一例であるエジェクタ17とを備えてい
る。
【0009】スナウト14は、ステンレス又は鉄製の下
方傾斜した断面矩形の筒状体であり、スナウト14の下
端部が、めっき金属ポット13の溶融亜鉛15の湯面よ
り若干下方に配置されている。このめっき金属ポット1
3内には、ポットロール18が設けられている。焼鈍炉
12の搬出部に配置された転回ロール19から、スナウ
ト14に沿って斜め下へ引き下げられた鋼ストリップ1
1は、スナウト14を通過してめっき金属ポット13の
溶融亜鉛15に浸漬された後、ポットロール18を介し
て引き上げられる。なお、スナウト14内を通過中の鋼
ストリップ11の表、裏面には、ヒューム除去管16の
下端近くに対配置された窒素ガスワイパ20から窒素ガ
スが吹き付けられ、スナウト14内の溶融亜鉛15の湯
面に浮遊するトップドロスやスカム21により、鋼スト
リップ11が疵つくのを防止しており、またトップドロ
スやスカム21は、めっき金属ポット13内に配置され
たノズル22aからメタルポンプ22に吸引され、スナ
ウト14の外の湯面に排出される。さらに、湯面上に引
き上げられた鋼ストリップ11の表、裏面には、湯面近
くの上方に配置されたワイピング装置23により、窒素
ガスが吹き出されてめっき膜の目付け量が調整される。
【0010】図2、3に示すように、前記ヒューム除去
管16は、耐酸性金属の一例であるステンレスの板から
なり、スナウト14の上、下板の中央部の幅方向全域に
内側から取り付けられて、下面が開口されていると共
に、上面に横長で比較的幅の広いスリット状の排出口2
4が形成された横長なボックスである。ヒューム除去管
16の内部には、所定間隔毎に、元部がヒューム除去管
16の内板24F又は外板25に交互に固着されて、亜
鉛ヒュームaとの接触面積を大きくするステンレス製の
冷却フィン26が多数枚配設されている。なお、ヒュー
ム除去管16は、図5に示すように、比較的幅の狭いヒ
ューム除去管16Aを、スナウト14Aの上板の内面に
平行に2個並べて固着するようにしてもよい。また、図
6、7に示すように、ヒューム除去管16B、16C
を、それぞれのフランジ16b、16cを介して、スナ
ウト14B、14Cに外部から取り外し可能にビス止め
すれば、ヒューム除去管16B、16Cの清掃時に、こ
のヒューム除去管16B、16Cだけを取り外して酸洗
できるので、清掃作業の作業性を向上できたり、清掃時
におけるヒューム除去管16B、16Cの交換時間の短
縮を図って、溶融めっきラインの作業停止時間を短縮で
き、引いては溶融めっきラインそのものの生産性の向上
が図れる。
【0011】そして、冷却フィン26を、図8に示すよ
うな強制冷却フィン26Aとすれば、鋼ストリップ11
の連続焼鈍中、強制冷却フィン26Aの内部流路26a
に冷却水bを流すことにより、強制冷却フィン26Aが
強制冷却されるので、長時間、ヒューム除去管16を使
用しても強制冷却フィン26Aの表面温度は低温のまま
で上昇せず、亜鉛ヒュームaの固着・除去の安定化が図
れる。また、図3に示すように、ヒューム除去管16の
上部空間には、耐酸性金属であるステンレス製の横長の
前記エジェクタ17が収納されており、エジェクタ17
の吹き出し口17aから、排出口24を通過してスナウ
ト14内に吹き出された不活性ガスにより、ヒューム除
去管16内が負圧化し、スナウト14を通って焼鈍炉1
2内に流れ込もうとしている亜鉛ヒュームaは、ヒュー
ム除去管16の開口された下面からヒューム除去管16
内に吸引される。
【0012】吸引された亜鉛ヒュームaは、ヒューム除
去管16内に千鳥足配列された冷却フィン26により蛇
行して上昇しながら、冷却フィン26の表、裏面に接触
することにより熱が奪われて、冷却フィン26に固着し
て除去される。これにより、従来手段において必要とさ
れた、スナウト内雰囲気ガスの冷却・再加熱のためのエ
ネルギーコストが省略でき、かつ亜鉛ヒュームaによる
鋼ストリップ11の表面性状の劣化が防止できる。ま
た、ヒューム除去管16内に多数枚の冷却フィン26を
配設したことにより、通過中の亜鉛ヒュームaとの接触
面積が大きくなり、より効率良く亜鉛ヒュームaを固着
・除去できる。その結果を図4のグラフに示す。○印曲
線は表面積0.8m2 の比較的小さな冷却フィン26を
使用した場合、△印曲線は表面積1.5m2 の比較的大
きな冷却フィン26を使用した場合である。グラフから
分かるように、エジェクタ17の吹き出しガス量が増加
するに連れて、ヒューム除去管16内の通過ガス量が増
加し、それに伴ってスナウト14の上部内の亜鉛ヒュー
ム量が低下した。また、冷却フィン26はその表面積の
大きいものの方が、エジェクタ17の吹き出しガス量が
比較的小さくても、スナウト14の上部内の亜鉛ヒュー
ムaの量を、略完全に除去できた。
【0013】このように、吸引手段としてエジェクタ1
7を使用することにより、比較的設備が簡単でかつ低コ
ストで、溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュ
ーム除去装置10を提供できる。使用により、冷却フィ
ン26などに多量の亜鉛の塊が付着したヒューム除去管
16は、図1に示すように、スナウト14の上端部に形
成されたフランジ14aのボルトを外してスナウト14
の本体を取り外し、次にスナウト14からヒューム除去
管16を取り外し、ヒューム除去管16を酸洗すること
により、ヒューム除去管16の内面又は冷却フィン26
に付着した亜鉛の塊を溶かして回収できると共に、洗浄
後のヒューム除去管16をスナウト14に取り付けて再
利用できる。
【0014】次に、図9、10に基づいて、本発明の第
2、3の実施の形態に係る溶融めっきラインにおけるス
ナウト内金属ヒューム除去装置40、50を説明する。
第2の実施の形態に係る溶融めっきラインにおけるスナ
ウト内金属ヒューム除去装置40は、ヒューム除去管1
6Dの下部内に、不活性ガスの吹き出し口17dを上向
きにしたエジェクタ17Dを収納させたものであり、ま
た第3の実施の形態に係る溶融めっきラインにおけるス
ナウト内金属ヒューム除去装置50は、ヒューム除去管
16Eの下部内に、不活性ガスの吹き出し口17eを下
向きにしたエジェクタ17Eを収納させたものである。
湯面から発生した亜鉛ヒュームaは、エジェクタ17D
の場合には、第1の実施の形態と同じくヒューム除去管
16Dの下端開口部から吸引されるが、エジェクタ17
Eの場合には、ヒューム除去管16Eの上端開口部から
吸引されて、ヒューム除去管16Eの下端開口部から排
出される。
【0015】次に、図11に基づいて、本発明の第4の
実施の形態に係る溶融めっきラインにおけるスナウト内
金属ヒューム除去装置60を説明する。第4の実施の形
態に係る溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュ
ーム除去装置60は、ヒューム除去管16Fの上部空間
に、外部連結された電動モータ61のシャフトに、回転
羽根62が固着された、吸引手段の他の例である電動フ
ァン63が設けられ、またヒューム除去管16Fの内板
24Fの上端部に、幅広のスリット状の排出口24fを
形成させたものである。電動ファン63により吸引され
た亜鉛ヒュームaは、ヒューム除去管16Fの内部通路
を通過中に、冷却フィン26に接触して固着・除去され
た後、排出口24fからスナウト14内に戻される。な
お、ヒューム除去管16Fの酸洗時には、予め電動モー
タ61を取り外してから酸洗される。
【0016】次に、図12に基づいて、本発明の第5の
実施の形態に係る溶融めっきラインにおけるスナウト内
金属ヒューム除去装置70を説明する。第5の実施の形
態に係る溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュ
ーム除去装置70は、冷却フィン26に代えて、ヒュー
ム除去管16G内に所定間隔毎に多孔質のパンチングメ
タル26gを3枚配設したものである。なお、ここで使
用したパンチングメタル26gは、その板面に形成され
た各孔が、一定ピッチで縦横に広がっており、また上、
下に隣接するパンチングメタル26gでは、例えば上段
のパンチングメタル26gの各孔と、下段のパンチング
メタル26gの各孔とが若干位置ずれしており、これに
よりヒューム除去管16Gの下端開口部から吸引された
亜鉛ヒュームaが、一直線に最上段のパンチングメタル
26gの孔からスナウト14内に吹き出されて、充分な
亜鉛ヒュームaの除去ができなくなるのを防止してい
る。なお、図12では、ヒューム除去管16Gの上部空
間に収納されたエジェクタ17を省略している。
【0017】次に、図13に基づいて、本発明の第6の
実施の形態に係る溶融めっきラインにおけるスナウト内
金属ヒューム除去装置80を説明する。第6の実施の形
態に係る溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュ
ーム除去装置80は、ヒューム除去管16H内に所定間
隔毎に3枚の仕切り板81を配設し、各仕切り板81の
一部に、上下配置された4個の区画室82a〜82dを
それぞれ個別に連結させる小径パイプ83を配設したも
のである。なお、隣接する小径パイプ83は、それぞれ
仕切り板81の対向位置に配置されており、またこの例
でも、ヒューム除去管16Hの上部空間に収納されたエ
ジェクタ17を省略している。ヒューム除去管16Hの
下端開口部に配置されている下段の小径パイプ83から
吸引された亜鉛ヒュームaは、下部解放された区画室8
2aから区画室82bへ流れ込み、その後、中段の小径
パイプ83、区画室82c、上段の小径パイプ83、上
部解放された区画室82dへ流れ込み、主に各区画室8
2a〜82d内で亜鉛ヒュームaの固着・除去が行なわ
れる。
【0018】次に、図14に基づいて、本発明の第7の
実施の形態に係る溶融めっきラインにおけるスナウト内
金属ヒューム除去装置90を説明する。第7の実施の形
態に係る溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュ
ーム除去装置90は、円筒状のヒューム除去管16I内
に、所定間隔毎に円板状の仕切り板91を4枚配設し、
各仕切り板91に連通孔91aを、隣接するものどうし
が互い違いになるように形成させたものである。このよ
うに、ヒューム除去管16の形状は、断面矩形に限ら
ず、どのような形状のものでもよい。効果及び作用は本
発明の第6の実施の形態の溶融めっきラインにおけるス
ナウト内金属ヒューム除去装置80と略同じになる。
【0019】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれらに限定されるものではなく、要旨を逸脱
しない範囲での設計の変更があっても本発明に含まれ
る。例えば、実施の形態では、スナウトの本体を着脱可
能なものとしたが、これに限定しなくても、例えば焼鈍
炉と一体化したものでもよい。また、実施の形態では、
吸引手段として、エジェクタ、電動ファンを示したが、
これに限定しなくても、その他どのような吸引方式の機
構でもよい。さらに、実施の形態では、溶融金属として
溶融亜鉛を例にしたが、これに限定しなくても、例えば
アルミニウム、スズなどの単体金属の他、亜鉛・アルミ
ニウム合金、アルミニウム・シリコン合金などの合金が
挙げられる。そして、以上説明した第1〜7の実施の形
態における各ヒューム除去管及び必要によりヒューム除
去管に収納されるエジェクタ、冷却フィン、パンチング
メタル、仕切り板、小径パイプなどの各素材を、溶融亜
鉛と同じ亜鉛とすれば、ヒューム除去管の内面及び冷却
フィンに固着した亜鉛の固体を、ヒューム除去管の各部
材と共に、めっき金属ポットの溶融亜鉛に漬け込むこと
により、溶融亜鉛に不純物が混入することなく溶かされ
て、溶融金属として再利用できる。その場合、新しいヒ
ューム除去管などを、スナウトに取り付けることにな
る。
【0020】
【発明の効果】請求項1〜6記載の溶融めっきラインに
おけるスナウト内金属ヒューム除去装置においては、こ
のようにめっき金属ポットの湯面から発生した金属ヒュ
ームを、スナウト内で吸引手段によりヒューム除去管に
強制的に吸引してヒューム除去管の内面に固着・除去す
るようにしたので、金属ヒュームによる鋼ストリップの
表面性状の劣化を防止でき、スナウト内雰囲気ガスの冷
却・再加熱のエネルギーコストを削減でき、かつ大掛か
りな付帯設備の設置スペースを不要にできる。特に、請
求項2記載の溶融めっきラインにおけるスナウト内金属
ヒューム除去装置においては、ヒューム除去管内に吸引
された金属ヒュームを多数枚の冷却フィンに付着して固
着・除去するようにしたので、より効率良く金属ヒュー
ムを除去できる。また、請求項3記載の溶融めっきライ
ンにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置において
は、冷却フィンとして、内部流路に冷却水を流す強制冷
却フィンを採用したので、長時間、ヒューム除去管を使
用しても冷却フィンの表面温度は低温のままで上昇しな
くなり、これにより金属ヒュームの固着・除去の安定化
が図れる。
【0021】さらに、請求項4記載の溶融めっきライン
におけるスナウト内金属ヒューム除去装置においては、
めっき金属ポットの湯面から発生した金属ヒュームを、
エジェクタによりヒューム除去管内に吸引するようにし
たので、比較的設備が簡単でかつ低コストの装置を提供
できる。さらにまた、請求項5記載の溶融めっきライン
におけるスナウト内金属ヒューム除去装置においては、
ヒューム除去管の素材を、めっき金属ポット内の溶融金
属と同一素材としたので、ヒューム除去管をめっき金属
ポットの溶融金属中に浸漬することにより、ヒューム除
去管及びその内面に付着した金属を溶かして溶融金属と
して再利用できる。そして、請求項6記載の溶融めっき
ラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置におい
ては、ヒューム除去管の素材を耐酸性金属としたので、
ヒューム除去管を酸洗することにより、ヒューム除去管
も清掃されるし、内面に付着した金属も溶けて再利用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る溶融めっきラ
インにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置の概略断
面図である。
【図2】同スナウトの下部を示す拡大斜視図である。
【図3】同ヒューム除去管の一部断面を含む拡大斜視図
である。
【図4】ヒューム除去管内通過ガス量及びエジェクタ吹
き出しガス量と、スナウト上部内のヒューム量との関係
を示すグラフである。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る溶融めっきライ
ンにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置のスナウト
の下部を示す拡大斜視図である。
【図6】本発明の別の実施の形態に係る溶融めっきライ
ンにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置のスナウト
の下部を示す拡大斜視図である。
【図7】本発明のまた別の実施の形態に係る溶融めっき
ラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置のスナ
ウトの下部を示す拡大斜視図である。
【図8】本発明のさらにまた別の実施の形態に係る溶融
めっきラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置
に使用されるヒューム除去管の冷却フィン部分の構造を
示す拡大断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る溶融めっきラ
インにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置のスナウ
トの下部を示す概略拡大断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る溶融めっき
ラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置のスナ
ウトの下部を示す概略拡大断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る溶融めっき
ラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置のヒュ
ーム除去管の一部断面を含む拡大斜視図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係る溶融めっき
ラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置のヒュ
ーム除去管の概略拡大斜視図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態に係る溶融めっき
ラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置のヒュ
ーム除去管の概略拡大斜視図である。
【図14】本発明の第7の実施の形態に係る溶融めっき
ラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置のヒュ
ーム除去管の拡大斜視図である。
【符号の説明】
10 溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュー
ム除去装置 11 鋼ストリップ 12 焼鈍炉 13 めっき金属ポット 14 スナウト 14A スナウト 14B スナウ
ト 14C スナウト 14a フラン
ジ 15 溶融亜鉛 16 ヒューム
除去管 16b フランジ 16c フラン
ジ 16A ヒューム除去管 16B ヒュー
ム除去管 16C ヒューム除去管 16D ヒュー
ム除去管 16E ヒューム除去管 16F ヒュー
ム除去管 16G ヒューム除去管 16H ヒュー
ム除去管 16I ヒューム除去管 17 エジェク
タ 17D エジェクタ 17E エジェ
クタ 17a 吹き出し口 17d 吹き出
し口 17e 吹き出し口 18 ポットロ
ール 19 転回ロール 20 窒素ガス
ワイパ 21 トップドロスやスカム 22 メタルポ
ンプ 22a ノズル 23 ワイピン
グ装置 24 排出口 24F 内板 24a 排出口 24f 排出口 25 外板 26 冷却フィ
ン 26a 内部流路 26g パンチ
ングメタル 26A 強制冷却フィン 40 溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュー
ム除去装置 50 溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュー
ム除去装置 60 溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュー
ム除去装置 61 電動モータ 62 回転羽根 63 電動ファン 70 溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュー
ム除去装置 80 溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュー
ム除去装置 81 仕切り板 82a 区画室 82b 区画室 82c 区画室 82d 区画室 83 小径パイ
プ 90 溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュー
ム除去装置 91 仕切り板 91a 連通孔 a 亜鉛ヒューム b 冷却水

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼ストリップの焼鈍炉及びめっき金属ポ
    ットの連結路であるスナウト内に設けられて、前記めっ
    き金属ポット内の溶融金属の湯面より発生した金属ヒュ
    ームを固着・除去するヒューム除去管と、該ヒューム除
    去管に設けられた前記金属ヒュームの吸引手段とを備
    え、前記スナウト内の金属ヒュームを前記ヒューム除去
    管に吸引して固着・除去することを特徴とする溶融めっ
    きラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒューム除去管内に、冷却フィンが
    所定間隔毎に多数枚配設されていることを特徴とする請
    求項1記載の溶融めっきラインにおけるスナウト内金属
    ヒューム除去装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却フィンが、その内部流路に冷却
    水を流通可能な強制冷却フィンであることを特徴とする
    請求項2記載の溶融めっきラインにおけるスナウト内金
    属ヒューム除去装置。
  4. 【請求項4】 前記吸引手段がエジェクタであることを
    特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の溶融めっ
    きラインにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置。
  5. 【請求項5】 前記ヒューム除去管の素材が、前記めっ
    き金属ポット内の溶融金属と同じ金属であることを特徴
    とする請求項1〜4の何れか1項に記載の溶融めっきラ
    インにおけるスナウト内金属ヒューム除去装置。
  6. 【請求項6】 前記ヒューム除去管の素材が、耐酸性金
    属であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に
    記載の溶融めっきラインにおけるスナウト内金属ヒュー
    ム除去装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335906A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Nippon Steel Hardfacing Co Ltd スナウト内異物除去装置
KR101439640B1 (ko) * 2012-11-09 2014-09-11 주식회사 포스코 스나우트의 기체유동 조절장치
KR101461732B1 (ko) * 2012-12-21 2014-11-14 주식회사 포스코 스나우트의 기체유동 조절장치

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