JPH09165658A - 半導体用銅系リード材の製造方法 - Google Patents
半導体用銅系リード材の製造方法Info
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- JPH09165658A JPH09165658A JP32302395A JP32302395A JPH09165658A JP H09165658 A JPH09165658 A JP H09165658A JP 32302395 A JP32302395 A JP 32302395A JP 32302395 A JP32302395 A JP 32302395A JP H09165658 A JPH09165658 A JP H09165658A
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- leveler
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Abstract
れた半導体用銅系リード材を製造する。 【解決手段】 仕上げ調質圧延後の半導体リード材用銅
合金に、伸び率 0.2%未満でテンションレベラーを掛
け、次いで 200〜500 ℃の温度で5〜300 分間加熱する
低温焼鈍又は 300〜800 ℃の温度で5秒〜5分間加熱す
る連続焼鈍を施す。 【効果】 調質圧延後に掛けるテンションレベラーの伸
び率を 0.2%未満にするので、テンションレベラーによ
る内部残留応力の増加が低く抑えられ、次の低温焼鈍又
は連続焼鈍で内部残留応力が十分に解放される。従っ
て、エッチング加工時にダイパット部に反りが生じたり
しない。
Description
さくエッチング加工性に優れた半導体用銅系リード材の
製造方法に関する。
には、一般に銅合金や42アロイ等が用いられている。
前記半導体用リード材は、例えば、銅合金鋳塊を熱間圧
延した後、冷間圧延と中間焼鈍を繰返し、最終中間焼鈍
後の仕上げ調質圧延により所望の板厚に仕上げた後、伸
び率 0.4%以上でテンションレベラーを掛けて形状を修
正し、次いでプレス又はエッチングにより所定形状に加
工して製造される。エッチング加工の際、ダイパット部
(半導体チップを接合する箇所)にディンプルを形成し
て半導体チップの接合性を高めるようにしている。しか
し、このようなテンションレベラーで形状を修正する方
法では、内部残留応力が大きくなる為、エッチング加工
の際にダイパット部に反りが生じ、その反りが許容値を
超えると半導体チップの接合性が低下し、ワイヤーボン
ディングの信頼性が著しく低下するという問題があっ
た。そこで、仕上げ調質圧延後、伸び率 0.2%以上のテ
ンションレベラーを掛け、次いで低温焼鈍又は連続焼鈍
を施す方法、或いは低温焼鈍又は連続焼鈍後、更にテン
ションレベラー又はローラーレベラーを掛ける方法が提
案された(実開昭63-86851号公報)。ここで、低温焼鈍
とはバッチ式低温焼鈍のことであり、連続焼鈍とは走間
焼鈍のことである。
化、高集積度化の一環として、半導体用リード材でも薄
肉化が進み、より内部残留応力の小さいリード材が要求
されるようになった。しかし、前記提案の方法によって
も、形状が良好で、且つ前記要求を満足するリード材を
安定して得ることは困難であった。このようなことか
ら、本発明者等は、内部残留応力を小さくする方法につ
いて研究を行い、テンションレベラーでの伸び率を低め
ても形状を良好に保持できることを知見し、更に研究を
重ねて本発明を完成させるに到った。本発明は、内部残
留応力が小さくエッチング加工性に優れた半導体用銅系
リード材の製造方法の提供を目的とする。
仕上げ調質圧延後の半導体リード材用銅合金に、伸び率
0.2%未満でテンションレベラーを掛け、次いで 200〜
500 ℃の温度で5〜300 分間加熱する低温焼鈍又は 300
〜800 ℃の温度で5秒〜5分間加熱する連続焼鈍を施す
ことを特徴とする半導体用銅系リード材の製造方法であ
る。
の半導体リード材用銅合金に、伸び率 0.2%未満でテン
ションレベラーを掛け、次いで 200〜500 ℃の温度で5
〜300 分間加熱する低温焼鈍又は 300〜800 ℃の温度で
5秒〜5分間加熱する連続焼鈍を施し、次いで伸び率
0.2%未満でテンションレベラー又はローラーレベラー
を掛けることを特徴とする半導体用銅系リード材の製造
方法である。
上げ調質圧延後の半導体リード材用銅合金にテンション
レベラーを掛けるのは、条の形状を修正する為で、その
ときの伸び率を 0.2%未満に限定した理由は、伸び率を
0.2%以上にするとテンションレベラーによる内部残留
応力が大きく加わり、この内部残留応力が次の低温焼鈍
工程で十分に解放されない為である。又テンションレベ
ラーを掛けた後に低温焼鈍又は連続焼鈍を施すのは内部
残留応力を解放する為である。前記低温焼鈍の条件を 2
00〜500 ℃の温度で5〜300 分間に限定した理由は 200
℃未満でも5分未満でも、内部残留応力が十分に解放さ
れずエッチング加工の際にダイパット部に反りが生じる
為である。又 500℃を超えると条の軟化が酷くなり十分
な強度が得られなくなる為である。又 300分を超えては
生産性が低下して実用的でなくなる為である。連続焼鈍
の場合の温度と時間の限定理由も、低温焼鈍の場合と同
じである。尚、この発明では、低温焼鈍又は連続焼鈍後
にテンションレベラーやローラーレベラー等は掛けな
い。
載の発明で得られた低温焼鈍又は連続焼鈍後の条(リー
ド材)に、更にテンションレベラー又はローラーレベラ
ーを掛ける理由は、条の長手方向と幅方向の反りを修正
する為である。そのときのテンションレベラーの伸び率
を 0.2%未満とした理由は、伸び率を 0.2%以上にする
と内部残留応力が大きくなり、エッチング加工時のダイ
パット部の反りが大きくなる為である。前記低温焼鈍又
は連続焼鈍後の条の反りの修正には、必ずしも張力を必
要とせず、従って、条に張力が加わらないローラーレベ
ラーも使用できる。尚、この時のレベラーは製造工程途
中の幅広条の段階で行っても、スリッター後の幅狭の段
階で行っても良い。
る。 (実施例1)Snを0.25wt%、Crを0.30wt%含有し、残部
銅と不可避的不純物からなる銅合金を常法により溶解鋳
造して鋳塊とし、この鋳塊を熱間圧延後面削し、次いで
冷間圧延と焼鈍を繰り返し、最終焼鈍後、加工率40%の
仕上げ調質圧延を行って厚さ0.2mmの銅合金条を得た。
次に前記銅合金条にテンションレベラーを掛け、次いで
低温焼鈍又は連続焼鈍を施して半導体用銅系リード材を
製造した。前記テンションレベラーでの伸び率と、低温
焼鈍又は連続焼鈍での焼鈍条件は種々に変化させた。
いて、急峻度、カール、内部残留応力、ダイパット部の
反り量、引張強さを調べた。急峻度は、板のうねりの高
さを、そのピッチで除した百分率で示した。カールは長
さ1mの材料を壁につり下げ、その下端と壁までの距離
で表した。内部残留応力は、条の表面をエッチングによ
り所定厚さ除去し、そのときの反りを測定して内部残留
応力分布を求め、その分布の最大引張残留応力で表し
た。ダイパット部の反り量はダイパット部のサイズが20
×20mmの材料をディンプル面積を全面積の10%、ディン
プル深さを条の厚さの50%でエッチングしてダイパット
中央部と周囲の高さの差で表した。製造条件を表1に、
試験結果を表2にそれぞれ示す。
o.1〜6)はいずれも、条の形状(急峻度、カール)及び
引張強さが従来品(No.14) と同等であり、内部残留応力
とダイパット部の反り量が従来品(No.14) に較べて著し
く優れるものであった。これに対し、比較例品のNo.7,
8,11,12は、仕上げ調質圧延後のテンションレベラーで
の伸び率が大きかった為、No.9,13 は低温焼鈍又は連続
焼鈍での温度が低すぎた為、いずれも内部残留応力が大
きく残り、ダイパット部の反り量が増加した。No.10 は
低温焼鈍が高温でなされた為必要強度が得られなかっ
た。
連続焼鈍後の半導体用銅系リード材に、更にテンション
レベラー又はローラーレベラー(R.L.)を掛けて半導体用
銅系リード材を製造した。前記テンションレベラーでの
伸び率は種々に変化させた。得られた各々の半導体用銅
系リード材について、急峻度、カール、内部残留応力、
ダイパット部の反り量、引張強さを、実施例1と同じ方
法により調べた。製造条件を表3に、試験結果を表4に
それぞれ示す。
発明例品(No.15 〜18)は、焼鈍後更にレベラー又はロ
ーラーレベラーを掛けた為、いずれも、条の形状(急峻
度、カール)及び引張強さが請求項1記載の発明例品に
較べてより良好なものとなった。しかし、比較例品のN
o.19,20は焼鈍後のレベラーの伸び率が大き過ぎた為、
いずれも内部残留応力が大きく残り、ダイパット部の反
り量が増加した。
内部残留応力が小さくエッチング加工性に優れた半導体
用銅系リード材が得られ、工業上顕著な効果を奏する。
Claims (2)
- 【請求項1】 仕上げ調質圧延後の半導体リード材用銅
合金に、伸び率 0.2%未満でテンションレベラーを掛
け、次いで 200〜500 ℃の温度で5〜300 分間加熱する
低温焼鈍又は 300〜800 ℃の温度で5秒〜5分間加熱す
る連続焼鈍を施すことを特徴とする半導体用銅系リード
材の製造方法。 - 【請求項2】 仕上げ調質圧延後の半導体リード材用銅
合金に、伸び率 0.2%未満でテンションレベラーを掛
け、次いで 200〜500 ℃の温度で5〜300 分間加熱する
低温焼鈍又は 300〜800 ℃の温度で5秒〜5分間加熱す
る連続焼鈍を施し、次いで伸び率 0.2%未満でテンショ
ンレベラー又はローラーレベラーを掛けることを特徴と
する半導体用銅系リード材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32302395A JP3303639B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 半導体用銅系リード材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32302395A JP3303639B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 半導体用銅系リード材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09165658A true JPH09165658A (ja) | 1997-06-24 |
JP3303639B2 JP3303639B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=18150267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32302395A Expired - Lifetime JP3303639B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 半導体用銅系リード材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3303639B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007100145A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Dowa Holdings Co Ltd | 曲げ加工性と疲労特性を改善した銅合金板材 |
JP2016157887A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | 京セラ株式会社 | 圧接型半導体装置用電極部材の製造方法 |
-
1995
- 1995-12-12 JP JP32302395A patent/JP3303639B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007100145A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Dowa Holdings Co Ltd | 曲げ加工性と疲労特性を改善した銅合金板材 |
JP2016157887A (ja) * | 2015-02-26 | 2016-09-01 | 京セラ株式会社 | 圧接型半導体装置用電極部材の製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3303639B2 (ja) | 2002-07-22 |
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