JPH09165230A - 細粒化フリットガラスの塗布方法及び細粒化フリットガラスを用いた画像表示装置 - Google Patents

細粒化フリットガラスの塗布方法及び細粒化フリットガラスを用いた画像表示装置

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JPH09165230A
JPH09165230A JP32460895A JP32460895A JPH09165230A JP H09165230 A JPH09165230 A JP H09165230A JP 32460895 A JP32460895 A JP 32460895A JP 32460895 A JP32460895 A JP 32460895A JP H09165230 A JPH09165230 A JP H09165230A
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C8/00Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
    • C03C8/24Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions, i.e. for use as seals between dissimilar materials, e.g. glass and metal; Glass solders
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フリットガラスの塗布が微細な幅および所望
の高さに調整できる塗布方法を提供する。 【解決手段】 PbO、B23 を主成分とするフリッ
トガラス粉末と、SnO 2 、PbO・TiO2 を材料と
するフィラーとから成る混合粉末を、最大粒径が350
メッシュ以下で平均粒径が3.4μmに細粒化し、ビー
クルを加えてペーストとし、吐出装置としてノズルの内
径が150μmから600μmの範囲のディスペンサー
を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は細粒化フリットガラ
スの塗布方法、より具体的には画像表示装置のスペーサ
の固着材として使用する細粒化フリットガラスの塗布方
法およびこの方法を用いて作製した画像表示装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に電子放出素子を用いた画像
表示装置においては10-6Torr程度以上の真空雰囲
気で動作させている。したがってその画像表示装置を形
成する場合、耐大気圧構造が必要になる。特に大面積の
背面板及び前面板を用いて耐大気圧支持を行う平板型画
像表示装置の場合、各板の板厚が非常に厚くなり、重量
などの点で問題を生ずる。これを回避するためスペーサ
を前面板と背面板の間に支柱として配置し耐大気圧構造
とすることで該画像表示装置の軽量化を図っている。
【0003】この前面板と背面板と支持枠及びスペーサ
等の封着材料としては広くPbO−B23 系のガラス
粉末に150〜250メッシュのふるいを通過させたチ
タン酸鉛、ウイレマイト等の低膨張耐火性物質粉末であ
るフィラーを添加したフリットガラスが用いられてお
り、おおむね400〜550℃での加熱で溶着が行われ
る。
【0004】フリットガラスには結晶性と非結晶性のも
のや成分の違いにより数種類のものがあり、封着温度や
使用部材の熱膨張係数に応じて適宜選択することができ
る。フリットガラス単体は粉体なので塗布を行う場合は
有機溶剤あるいはニトロセルロースやアクリル等のバイ
ンダーで粘度を調整した有機溶剤と混合し、ペースト状
のフリットガラス混合体とし、塗布中の作業性を考慮し
て常温で粘性を有するものを用いている。フリットの塗
布方法としてはニードルでフリットペーストを吐出させ
るディスペンサーに吐出部と被塗布部材との位置を相対
的に移動・制御するロボットとを組み合わせたディスペ
ンサーロボットが用いられている。
【0005】以下に前記画像表示装置の電子源に用いら
れる電子放出素子について説明する。従来、電子放出素
子として熱電子源と冷陰極電子源の2種類が知られてい
る。冷陰極電子源には電界放出型(以下FEと略す)、
金属/絶縁層/金属型(以下MIMと略す)や表面伝導
型電子放出素子(以下SCEと略す)等がある。
【0006】FE型の例としては、W.P.Dyke
& W.W.Dolan,”Field emissi
on”,Advance in Electron P
hysics,8,89(1956)あるいはC.A.
Spindt,”Physical Properti
es of thin−film field emi
ssion cathodes with molyb
denium”,J.Appl.Phys.,47,5
248(1976)等が知られている。
【0007】MIM型の例としては、C.A.Mea
d,”The tunnel−emission am
plifier”,J.Appl.Phys.,32,
646(1961)等が知られている。
【0008】表面伝導型電子放出素子の例としてはM.
I.Elinson,RadioEng.Electr
on Phys.,10,1290(1965)等があ
る。SCEは基板上に形成された小面積の薄膜に、薄膜
に平行に電流を流すことにより、電子放出が生ずる現象
を利用するものである。
【0009】この表面伝導型電子放出素子としては、前
記エリンソン等によるSnO2 薄膜を用いたもの、Au
薄膜によるもの[G.Dittmer:”Thin S
olid Films”,9,317(1972)]、
In23 /SnO2 薄膜によるもの[M.Hartw
ell and C.G.Fonstad:”IEEE
Trans. ED conf.”,519,(19
75)]、カーボン薄膜によるもの[荒木 久:真空、
第26巻、第1号、22頁(1983)]等が報告され
ている。
【0010】これら表面伝導型電子放出素子の典型的な
素子構成として前述のM.ハートウェルの素子構成を従
来図15に示す。同図において31は基板である。34
は導電性薄膜で、H型形状のパターンに、スパッタで形
成された金属酸化物薄膜等からなり、後述の通電フォー
ミングと呼ばれる通電処理により電子放出部35が形成
される。尚、図中の素子電極間Lは、0.5〜1mm、
W’は、0.1mmで設定されている。電子放出部35
の位置及び形状については、一定ではないので模式図と
して表した。
【0011】従来、これらの表面伝導型電子放出素子に
おいては、電子放出を行う前に導電性薄膜34を予め通
電フォーミングと呼ばれる通電処理によって電子放出部
35を形成するのが一般的であった。即ち、通電フォー
ミングとは前記導電性薄膜34の両端に直流電圧あるい
は非常にゆっくりとした昇電圧例えば1V/分程度を印
加通電し導電性薄膜を局所的に破壊、変形もしくは変質
せしめ、電気的に高抵抗な状態にした電子放出部35を
形成することである。尚、電子放出部35は導電性薄膜
34の一部に亀裂が発生しその亀裂付近から電子放出が
行われる。前記通電フォーミング処理をした表面伝導型
電子放出素子は、上述導電性薄膜34に電圧を印加し、
素子に電流を流すことにより上述電子放出部35より電
子を放出せしめるものである。
【0012】上述の表面伝導型電子放出素子は構造が単
純で製造も容易であることから大面積にわたり多数素子
を配列形成できる利点がある。そこでこの特徴を生かせ
るようないろいろな応用が研究されている。例えば、荷
電ビーム源、画像表示等の表示装置が挙げられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにスペーサ
を画像表示装置内に配置する場合、前面板及び背面板内
で蛍光面及び電子源の邪魔にならない位置に数百μm程
度の幅の細いスペーサを高精度で配置する必要があり、
そのためにはスペーサを固定するフリットもスペーサ幅
と同程度に細く、位置精度も同様に高精度に前面板及び
背面板上の接合面に塗布する必要がある。またフリット
がスペーサを充分な機械的強度で固定するためにはフリ
ット厚は数十〜数百μmあることが望ましい。
【0014】しかしながら、従来のフリットガラス及び
ディスペンサーフリット塗布装置を用いたフリットの塗
布では以下のような問題があった。 (1)従来の市販されているフリットガラスでは、含有
されるフィラーの粒径が150〜250メッシュと比較
的粗く、内径が150〜250μmといった微細なノズ
ルを用い細線塗布をする場合、ノズルの目づまりがひど
く幅300μm以下の安定したフリット塗布を行うこと
は不可能である。 (2)フリット塗布幅の細線化には、ノズル先端と被塗
布面のギャップ距離及びその安定性が強く影響してくる
ため、広範囲に及ぶフリットの塗布においては被塗布面
のうねり、反りによるギャップ制御が必要となる。 (3)フリット塗布幅を細線化するに従いフリット厚も
薄くなるため1層塗りでは所望のフリット厚が得られな
い。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のフリッ
トガラスを用いた画像表示装置における上述した課題を
解決すべく、鋭意研究を重ねた結果完成に至ったもので
あり、本発明により提供されるフリットガラス塗布方
法、及びフリットガラス塗布方法を用いた画像表示装置
は以下のものである。即ち本発明は (1)PbO、B23 を主成分とする非結晶性フリッ
トガラス粉末と、SnO 2 、PbO、TiO2 を材料と
するフィラーとから成る混合粉末を、最大粒径が350
メッシュ以下で平均粒径が3.4μmに細粒化し作製し
た細粒化フリットガラス及びビークルを含むペーストを
用い、ノズルの内径が150μmから600μmの範囲
のディスペンサーを有する吐出装置により塗布すること
を特徴とするフリットガラスの塗布方法。 (2)PbO、B23 、ZnOを主成分とする結晶性
フリットガラス粉末と、ZrO2 、SiO2 を材料とす
るフィラーとから成る混合粉末を、最大粒径が325メ
ッシュ以下で平均粒径が3.8μmに細粒化し作製した
細粒化フリットガラス及びビークルを含むペーストを用
い、ノズルに内径150μmから600μmの範囲のデ
ィスペンサーを有する吐出装置により塗布することを特
徴とするフリットガラスの塗布方法。 (3) (1)(2)に記載された塗布方法において、
該ディスペンサーと被塗布部材との相対位置を三次元的
に精密に制御する機構を設け、塗布することを特徴とす
る塗布方法。 (4) (1)(2)(3)記載の塗布方法において、
フリットを所望の高さで塗布するため同一箇所において
複数回の重ね塗りを行うことを特徴とする塗布方法。 (5)電子放出素子を搭載した背面板と、前記背面板と
対向して配置されると共に前記放出素子から放出される
電子線の照射により画像が形成される画像形成部材を搭
載した前面板と、前記背面板と前記前面板の間にあって
前記背面板及び前記前面板の周縁を包囲する支持枠と前
記背面板と前記前面板を大気圧に対して保持したスペー
サとを少なくとも有する画像表示装置において、前記ス
ペーサの固定に請求項1〜4記載の細粒化フリットガラ
スの塗布方法を用いたことを特徴とする画像表示装置。
である。本発明によれば (1)前記細粒化フリットガラスと内径150〜600
μmの精密ノズルを組み合わせ用いることにより200
〜1000μm幅でのフリット塗布が可能となり、また
重ね塗りができるため30〜1000μmの範囲でフリ
ット高を調整することが可能となる。 (2)ディスペンサーと被塗布部材との相対位置を三次
元的に精密に制御する機構を設けることで広範囲に及ぶ
安定したフリット塗布が可能となる。 (3)上記(1)(2)の作用効果により、本発明の方
法を画像表示装置に適用すると、前面板及び背面板内で
蛍光面及び電子源の邪魔にならない位置に数百μm程度
の幅の細いスペーサを高精度で配置するための微細フリ
ット塗布が可能となり、また重ね塗りによりスペーサ固
着部での充分な機械的強度も得ることができるようにな
る。以上のような作用がもたらせられる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の好ましい実施態様を
説明する。
【0017】第一に細粒化フリットガラスの好ましい実
施態様を説明する。フリットガラス粉末の材料はPbO
およびB23 を主成分とする非結晶性のものとPb
O,B23 およびZnOを主成分とする結晶性のもの
で、325メッシュ及び350メッシュのふるいを通し
て得られたものを用い、封着温度が400〜550℃の
範囲のものであることが望ましい。
【0018】細粒化フィラーの材料に熱膨張係数の小さ
いものを用いることにより、混合粉末とした場合の熱膨
張係数が増大するのを防ぐことができ、特にSnO2
PbO・TiO2 及びZrO2 ・SiO2 を用いること
が有効である。またフィラー粉末は、325メッシュ及
び350メッシュのふるいを通過して得られたものを用
い、好ましくは粒度分布が数μm程度の狭い範囲のもの
が良い。
【0019】上記したフリットガラス粉末及びフィラー
を混合して得られた細粒化フリットガラスは塗布時の作
業性を良くするため、バインダーを溶剤に溶かしたビー
クルに混合し適度に粘度を調整しペースト状で用いる。
一般にバインダーにはアクリル系等の合成樹脂、溶剤に
はアルコール、エーテル等の有機溶剤が用いられ、その
混合液は使用前にバインダーの溶け残りを除去するため
フィルターを通して用いる。
【0020】このようにして得られたペースト状のフリ
ットガラスの塗布には、主に、ニードルでフリットペー
ストを吐出させるディスペンサーに吐出部と被塗布部材
との位置を相対的に三次元に高精度で移動・制御するロ
ボットとを組み合わせたディスペンサーロボットを用い
る。
【0021】フリットの塗布形状である塗布幅、塗布高
はペーストの粘度以外にノズル形状、ノズルの塗布面と
のギャップ距離、ペーストの吐出圧力、ノズルの送り速
度により調整することができる。
【0022】ノズル形状寸法は内径φ150〜600μ
mの範囲のものを用い、特に細線化及び塗布安定性等の
理由からはφ200μm程度のものが好ましい。
【0023】ノズルと塗布面とのギャップ距離は50〜
1000μmの範囲とし、通常、塗布幅の細線化を進め
るほどギャップ距離は小さくとる。また特に広範囲にお
いて安定的な細線化塗布を行う場合は、ギャップ距離の
安定性が必要とされるため接触式及び非接触式センサを
用いたフィードバック制御を行う必要がある。ペースト
の吐出圧力は0.5〜5kgf/cm2 の範囲で行い、
通常、塗布幅と吐出圧力は比例的な関係で用いられる。
なお、これらのノズル形状、ギャップ距離、吐出圧力及
びノズル送り速度はそれぞれ相関しており、所望される
塗布形状により適正化を行い用いる。
【0024】塗布後のフリットガラスペーストはペース
ト中の有機バインダを分解、焼成するため320〜38
0℃の仮焼成を行った後、封着温度において焼成しフリ
ットガラス焼成体とすることによりスペーサ等の固定媒
体とする。
【0025】第二に細粒化フリットを用いた画像表示装
置の好ましい実施態様を説明する。
【0026】はじめに本発明で用いる電子源について述
べる。本発明に用いる冷陰極電子源は、単純な構成であ
り、製法が容易な表面伝導型電子放出素子が好適であ
る。
【0027】本発明に用いることのできる表面伝導型電
子放出素子は基本的に平面型表面伝導型電子放出素子及
び垂直型表面伝導型電子放出素子の2種類があげられ
る。
【0028】図1は基本的な表面伝導型電子放出素子の
構成を示す模式的平面図及び断面図である。図1におい
て1は基板、2、3は素子電極、4は導電性薄膜、5は
電子放出部である。基板1として、石英ガラス、Na等
の不純物含有量の少ないガラス、青板ガラス、SiO2
を表面に形成したガラス基板及びアルミナ等のセラミッ
クス基板が用いられる。
【0029】素子電極2、3の材料としては一般的導電
体が用いられ、例えばNi、Cr、Au、Mo、W、P
t、Ti、Al、Cu、Pd等の金属或は合金及びP
d、Ag、Au、RuO2 、Pd−Ag等の金属或は金
属酸化物とガラス等から構成される印刷導体、In2
3 −SnO2 等の透明導電体及びポリシリコン等の半導
体材料等から適宜選択される。
【0030】素子電極間隔Lは好ましくは数百オングス
トロームより数百マイクロメートルである。素子電極間
に印加する電圧は低い方が望ましく、再現良く作成する
ことが要求されるため好ましい素子電極間隔は数マイク
ロメートルより数十マイクロメートルである。
【0031】素子電極長さWは電極の抵抗値、電子放出
特性から数マイクロメートルより数百マイクロメートル
であり、また素子電極2、3の膜厚dは、数百オングス
トロームより数マイクロメートルが好ましい。
【0032】尚、図1の構成だけでなく、基板1上に導
電性薄膜4、素子電極2、3の電極を順に形成させた構
成にしてもよい。
【0033】導電性薄膜4は良好な電子放出特性を得る
ために微粒子で構成された微粒子膜が特に好ましく、そ
の膜厚は素子電極2、3へのステップカバレージ、素子
電極2、3間の抵抗値及び後述する通電フォーミング条
件等によって、適宜設定されるが、好ましくは数オング
ストロームから数千オングストロームで、特に好ましく
は10オングストロームより500オングストロームで
ある。そのシート抵抗値は10の3乗乃至10の7乗オ
ーム/□である。
【0034】導電性薄膜4を構成する材料は、Pd、P
t、Ru、Ag、Au、Ti、In、Cu、Cr、F
e、Zn、Sn、Ta、W、Pb等の金属、PdO、S
nO2、In23 、PbO、Sb23 等の酸化物、
HfB2 、ZrB2 、LaB6、CeB6 、YB4 、G
dB4 等の硼化物、TiC、ZrC、HfC、TaC、
SiC、WC等の炭化物、TiN、ZrN、HfN等の
窒化物、Si、Ge等の半導体、カーボン等があげられ
る。
【0035】尚、ここで述べる微粒子膜とは複数の微粒
子が集合した膜であり、その微細構造として、微粒子が
個々に分散配置した状態のみならず、微粒子が互いに隣
接、あるいは重なり合った状態(島状も含む)の膜をさ
しており、微粒子の粒径は数オングストロームから数千
オングストロームであり、好ましくは10オングストロ
ームより200オングストロームである。
【0036】電子放出部5は導電性薄膜4の一部に形成
された高抵抗の亀裂であり、通電フォーミング等により
形成される。また亀裂内には数オングストロームから数
百オングストロームの粒径の導電性微粒子を有すること
もある。この導電性微粒子は導電性薄膜4を構成する物
質の少なくとも一部の元素を含んでいる。また電子放出
部5及びその近傍の導電性薄膜4は炭素及び炭素化合物
を有することもある。
【0037】図2は基本的な垂直型表面伝導型電子放出
素子の構成を示す模式的図面である。図2において図1
と同一の部材については同一符号を付与してある。21
は段差形成部である。基板1、素子電極2と3、導電性
薄膜4、電子放出部5は前述した平面型表面伝導型電子
放出素子と同様の材料で構成することができ、段差形成
部21は絶縁性材料で構成され、段差形成部21の膜厚
が先に述べた平面型表面伝導型電子放出素子の素子電極
間隔Lに相当する。その間隔は数百オングストロームよ
り数十マイクロメートルである。またその間隔は段差形
成部の製法及び素子電極間に印加する電圧により制御す
ることができるが、好ましくは数百オングストロームよ
り数マイクロメートルである。
【0038】導電性薄膜4は素子電極2、3と段差形成
部21作成後に形成するため、素子電極2、3上に積層
される。尚、図2において電子放出部5は段差形成部2
1に直線状に形成されているように示されているが、作
成条件、通電フォーミング条件等に依存し、形状、位置
ともこれに限るものではない。
【0039】以下、図1及び図3に基づいて電子源基板
の作製方法について説明する。尚、図1と同一の部材に
ついては同一の符号を付与してある。
【0040】1)基板を洗剤、純水および有機溶剤によ
り十分に洗浄後、真空蒸着法、スパッタ法等により素子
電極材料を堆積する。その後、フォトリソグラフィー技
術により該基板上に素子電極2、3を形成する(図3
(a))。
【0041】2)素子電極2、3を設けた基板1に、有
機金属溶液を塗布して放置することにより有機金属薄膜
を形成する。ここでいう有機金属溶液とは前述の導電性
膜4を形成する金属を主元素とする有機金属化合物の溶
液である。その後、有機金属薄膜を加熱焼成処理し、リ
フトオフ、エッチング等によりパターニングし、導電性
薄膜4を形成する(図3(b))。尚、ここでは有機金
属溶液の塗布法により説明したが、これに限るものでな
く真空蒸着法、スパッタ法、化学的気相堆積法、分散塗
布法、ディッピング法、スピンナー法等によって形成さ
れる場合もある。
【0042】3)続いて通電フォーミングと呼ばれる通
電処理を行う。通電フォーミングは素子電極2、3間に
不図示の電源より通電を行い、導電性薄膜4を局所的に
破壊、変形もしくは変質せしめ、構造を変化させた部位
を形成させるものである。この局所的に構造変化させた
部位を電子放出部5とよぶ(図3(c))。通電フォー
ミングの電圧波形の例を図4に示す。
【0043】電圧波形は特にパルス波形が好ましく、パ
ルス波高値が一定の電圧パルスを連続的に印加する場合
(図4(a))とパルス波高値を増加させながら、電圧
パルスを印加する場合(図4(b))とがある。まずパ
ルス波高値が一定電圧とした場合(図4(a))につい
て説明する。
【0044】図4(a)におけるT1及びT2は電圧波
形のパルス幅とパルス間隔であり、T1を1マイクロ秒
〜10ミリ秒、T2を10マイクロ秒〜100ミリ秒と
し、三角波の波高値(通電フォーミング時のピーク電
圧)は表面伝導型電子放出素子の形態に応じて適宜選択
し、適当な真空度、例えば、10の−5乗torr程度
の真空雰囲気下で、数秒から数十分印加する。尚、素子
の電極間に印加する波形は三角波に限定することはな
く、矩形波など所望の波形を用いても良い。
【0045】図4(b)におけるT1及びT2は、図4
(a)と同様であり、三角波の波高値(通電フォーミン
グ時のピーク電圧)は、例えば0.1Vステップ程度づ
つ増加させ適当な真空雰囲気下で印加する。
【0046】尚、この場合の通電フォーミング処理はパ
ルス間隔T2中に、導電性薄膜4を局所的に破壊、変形
しない程度の電圧、例えば0.1V程度の電圧で、素子
電流を測定し、抵抗値を求め、例えば、1Mオーム以上
の抵抗を示した時に通電フォーミング終了とする。
【0047】4)次に通電フォーミングが終了した素子
に活性化工程と呼ぶ処理を施すことが望ましい。活性化
工程とは、例えば、10の−4乗〜10の−5乗tor
r程度の真空度で、通電フォーミング同様、パルス波高
値が一定の電圧パルスを繰り返し印加する処理のことで
あり、真空中に存在する有機物質に起因する炭素及び炭
素化合物を導電薄膜上に堆積させ素子電流If、放出電
流Ieを著しく変化させる処理である。活性化工程は素
子電流Ifと放出電流Ieを測定しながら、例えば、放
出電流Ieが飽和した時点で終了する。また印加する電
圧パルスは動作駆動電圧で行うことが好ましい。
【0048】ここで炭素及び炭素化合物とはグラファイ
ト(単、多結晶双方を指す)非晶質カーボン(非晶質カ
ーボン及び多結晶グラファイトとの混合物を指す)であ
り、その膜厚は500オングストローム以下が好まし
く、より好ましくは300オングストローム以下であ
る。
【0049】5)こうして作成した電子放出素子をフォ
ーミング工程、活性化工程における真空度よりも高い真
空度の雰囲気下に置いて動作駆動させるのが良い。また
更に高い真空度の雰囲気下で、80℃〜150℃に加熱
後動作駆動させることが望ましい。
【0050】尚、フォーミング工程、活性化処理した真
空度より高い真空度とは、例えば約10の−6乗以上の
真空度であり、より好ましくは超高真空系であり、新た
に炭素及び炭素化合物が導電薄膜上にほとんど堆積しな
い真空度である。こうすることによって素子電流If、
放出電流Ieを安定化させることが可能になる。
【0051】上述の方法で製造した電子放出素子の電子
放出特性を測定するための測定評価装置の概略構成図を
図5に示す。図5において、図1と同様の符号は、同一
のものを示す。51は電子放出素子に素子電圧Vfを印
加するための電源、50は素子電極2・3間の導電性薄
膜4を流れる素子電流Ifを測定するための電流計、5
4は素子の電子放出部より放出される放出電流Ieを捕
捉するためのアノード電極、53はアノード電極54に
電圧を印加するための高圧電源、52は素子の電子放出
部5より放出される放出電流Ieを測定するための電流
計、55は真空装置、56は排気ポンプである。図6
は、素子電圧Vfと、素子電流Ifおよび放出電流Ie
との関係の一例を示す図である。次に本発明の画像形成
装置について述べる。画像形成装置に用いられる電子源
基板は複数の表面伝導型電子放出素子を基板上に配列す
ることにより形成される。
【0052】表面伝導型電子放出素子の配列の方式には
表面伝導型電子放出素子を並列に配置し、個々の素子の
両端を配線で接続するはしご型配置(以下はしご型配置
電子源基板と呼ぶ)や、表面伝導型電子放出素子の一対
の素子電極にそれぞれX方向配線、Y方向配線を接続し
た単純マトリクス配置(以下マトリクス型配置電子源基
板と呼ぶ)があげられる。尚、はしご型配置電子源基板
を有する画像形成装置には電子放出素子からの電子の飛
翔を制御する電極である制御電極(グリッド電極)を必
要とする。
【0053】以下、この原理に基づき構成した電子源の
構成について、図7を用いて説明する。71は電子源基
板、72はX方向配線、73はY方向配線、74は表面
伝導型電子放出素子、75は結線である。尚、表面伝導
型電子放出素子74は前述した平面型あるいは垂直型ど
ちらであってもよい。
【0054】同図において電子源基板71に用いる基板
は前述したガラス基板等であり、用途に応じて形状が適
宜設定される。m本のX方向配線72は、DX1、DX
2、・・・DXmからなり、Y方向配線73はDY1、
DY2、・・・DYnのn本の配線よりなる。また多数
の表面伝導型素子にほぼ均等な電圧が供給されるように
材料、膜厚、配線幅が適宜設定される。これらm本のX
方向配線72とn本のY方向配線73間は不図示の層間
絶縁層により電気的に分離されてマトリックス配線を構
成する。(m、nは共に正の整数) 不図示の層間絶縁層はX方向配線72を形成した基板7
1の全面或は一部に所望の領域に形成される。X方向配
線72とY方向配線73はそれぞれ外部端子として引き
出される。
【0055】更に、表面伝導型放出素子74の素子電極
(不図示)がm本のX方向配線72とn本のY方向配線
73と結線75によって電気的に接続されている。また
表面伝導型電子放出素子は基板あるいは不図示の層間絶
縁層上のどちらに形成してもよい。また詳しくは後述す
るが前記X方向配線72にはX方向に配列する表面伝導
型放出素子74の行を入力信号に応じて走査するための
走査信号を印加するための不図示の走査信号発生手段と
電気的に接続されている。一方、Y方向配線73にはY
方向に配列する表面伝導型放出素子74の列の各列を入
力信号に応じて、変調するための変調信号を印加するた
めの不図示の変調信号発生手段と電気的に接続されてい
る。更に表面伝導型電子放出素子の各素子に印加される
駆動電圧は当該素子に印加される走査信号と変調信号の
差電圧として供給されるものである。上記構成におい
て、単純なマトリクス配線だけで個別の素子を選択して
独立に駆動可能になる。
【0056】つぎに以上のようにして作成した単純マト
リクス配置の電子源を用いた画像形成装置について、図
8、図9及び図10を用いて説明する。図8は画像形成
装置の基本構成図であり、図9は蛍光膜、図10はNT
SC方式のテレビ信号に応じて表示をするための駆動回
路のブロック図を示し、その駆動回路を含む画像形成装
置を表す。
【0057】図8において71は電子放出素子を基板上
に作製した電子源基板、81は電子源基板71を固定し
たリアプレート、86はガラス基板83の内面に蛍光膜
84とメタルバック85等が形成されたフェースプレー
ト、82は支持枠、81はリアプレートであり、これら
部材によって外囲器88が構成される。図8において7
4は図1における電子放出部に相当する。72、73は
表面伝導型電子放出素子の一対の素子電極と接続された
X方向配線及びY方向配線である。
【0058】外囲器88は、上述の如くフェースプレー
ト86、支持枠82、リアプレート81で構成したが、
リアプレート81は主に電子源基板71の強度を補強す
る目的で設けられるため、電子源基板71自体で十分な
強度を持つ場合は別体のリアプレート81は不要であ
り、電子源基板71に直接支持枠82を設け、フェース
プレート86、支持枠82、電子源基板71にて外囲器
88を構成しても良い。
【0059】図9中92は蛍光体である。蛍光体92は
モノクロームの場合は蛍光体のみからなるが、カラーの
蛍光膜の場合は蛍光体の配列によりブラックストライプ
あるいはブラックマトリクスなどと呼ばれる黒色導電材
91と蛍光体92とで構成される。ブラックストライ
プ、ブラックマトリクスが設けられる目的はカラー表示
の場合、必要となる三原色蛍光体の各蛍光体92間の塗
り分け部を黒くすることで混色等を目立たなくすること
と蛍光膜84における外光反射によるコントラストの低
下を抑制することである。ブラックストライプの材料と
しては、通常良く用いられている黒鉛を主成分とする材
料だけでなく、導電性があり、光の透過及び反射が少な
い材料であればこれに限るものではない。
【0060】ガラス基板93に蛍光体を塗布する方法は
モノクローム、カラーによらず沈澱法や印刷法が用いら
れる。また蛍光膜84(図8)の内面側には通常メタル
バック85(図8)が設けられる。メタルバックの目的
は蛍光体の発光のうち内面側への光をフェースプレート
86側へ鏡面反射することにより輝度を向上すること、
電子ビーム加速電圧を印加するための電極として作用す
ること、外囲器内で発生した負イオンの衝突によるダメ
ージからの蛍光体の保護等である。メタルバックは蛍光
膜作製後、蛍光膜の内面側表面の平滑化処理(通常フィ
ルミングと呼ばれる)を行い、その後Alを真空蒸着等
で堆積することで作製できる。フェースプレート86に
は、更に蛍光膜84の導電性を高めるため蛍光膜84の
外面側に透明電極(不図示)を設けてもよい。
【0061】外囲器88は不図示の排気管を通じ、10
-7torr程度の真空度にされ、封止される。また外囲
器88の封止後の真空度を維持するためにゲッター処理
を行う場合もある。これは外囲器88の封止を行う直前
あるいは封止後に抵抗加熱あるいは高周波加熱等の加熱
法により、外囲器88内の所定の位置(不図示)に配置
されたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成する処理であ
る。ゲッターは通常Ba等が主成分であり、該蒸着膜の
吸着作用により、例えば1×10-5torr乃至1×1
-7torrの真空度を維持するものである。尚、表面
伝導型電子放出素子のフォーミング以降の工程は適宜設
定される。
【0062】次に、単純マトリクス配置型基板を有する
電子源を用いて構成した画像形成装置を、NTSC方式
のテレビ信号に基づきテレビジョン表示を行うための駆
動回路の概略構成を図10のブロック図を用いて説明す
る。101は前記表示パネルであり、102は走査回
路、103は制御回路、104はシフトレジスタ、10
5はラインメモリ、106は同期信号分離回路、107
は変調信号発生器、VxおよびVaは直流電圧源であ
る。
【0063】以下、各部の機能を説明するがまず表示パ
ネル101は端子Dox1ないしDoxmおよび端子D
oy1ないしDoynおよび高圧端子Hvを介して外部
の電気回路と接続している。このうち端子Dox1ない
しDoxmには前記表示パネル内に設けられている電子
源、すなわちM行N列の行列状にマトリクス配線された
表面伝導型電子放出素子群を一行(N素子)ずつ順次駆
動してゆく為の走査信号が印加される。
【0064】一方、端子Dy1ないしDynには前記走
査信号により選択された一行の表面伝導型電子放出素子
の各素子の出力電子ビームを制御する為の変調信号が印
加される。また高圧端子Hvには直流電圧源Vaより、
例えば10K[V]の直流電圧が供給されるが、これは
表面伝導型電子放出素子より出力される電子ビームに蛍
光体を励起するのに十分なエネルギーを付与する為の加
速電圧である。
【0065】次に走査回路102について説明する。同
回路は内部にM個のスイッチング素子を備えるもので
(図中、S1ないしSmで模式的に示している)、各ス
イッチング素子は直流電圧源Vxの出力電圧もしくは0
[V](グランドレベル)のいずれか一方を選択し、表
示パネル101の端子Dx1ないしDxmと電気的に接
続するものである。S1ないしSmの各スイッチング素
子は制御回路103が出力する制御信号Tscanに基
づいて動作するものであるが実際には例えばFETのよ
うなスイッチング素子を組み合わせて構成することが可
能である。
【0066】尚、前記直流電圧源Vxは前記表面伝導型
電子放出素子の特性(電子放出しきい値電圧)に基づき
走査されていない素子に印加される駆動電圧が電子放出
しきい値電圧以下となるような一定電圧を出力するよう
設定されている。
【0067】また制御回路103は外部より入力する画
像信号に基づいて適切な表示が行なわれるように各部の
動作を整合させる働きをもつものである。次に説明する
同期信号分離回路106より送られる同期信号Tsyn
cに基づいて各部に対してTscan、Tsftおよび
Tmryの各制御信号を発生する。
【0068】同期信号分離回路106は外部から入力さ
れるNTSC方式のテレビ信号から同期信号成分と輝度
信号成分とを分離する為の回路で周波数分離(フィルタ
ー)回路を用いれば構成できるものである。同期信号分
離回路106により分離された同期信号は良く知られる
ように垂直同期信号と水平同期信号より成るが、ここで
は説明の便宜上Tsync信号として図示した。一方、
前記テレビ信号から分離された画像の輝度信号成分を便
宜上DATA信号と表すが同信号はシフトレジスタ10
4に入力される。
【0069】シフトレジスタ104は時系列的にシリア
ルに入力される前記DATA信号を画像の1ライン毎に
シリアル/パラレル変換するためのもので前記制御回路
103より送られる制御信号Tsftに基づいて動作す
る。(すなわち制御信号Tsftは、シフトレジスタ1
04のシフトクロックであると言い換えても良い。)シ
リアル/パラレル変換された画像1ライン分(電子放出
素子N素子分の駆動データに相当する)のデータはId
1乃至IdnのN個の並列信号として前記シフトレジス
タ104より出力される。
【0070】ラインメモリ105は画像1ライン分のデ
ータを必要時間の間だけ記憶する為の記憶装置であり、
制御回路103より送られる制御信号Tmryにしたが
って適宜Id1ないしIdnの内容を記憶する。記憶さ
れた内容はId1ないしIdnとして出力され変調信号
発生器107に入力される。
【0071】変調信号発生器107は前記画像データI
d1ないしIdnの各々に応じて表面伝導型電子放出素
子の各々を適切に駆動変調する為の信号源で、その出力
信号は端子Doy1ないしDoynを通じて表示パネル
101内の表面伝導型電子放出素子に印加される。
【0072】前述したように本発明に関わる電子放出素
子は放出電流Ieに対して以下の基本特性を有してい
る。すなわち前述したように電子放出には明確なしきい
値電圧Vthがあり、Vth以上の電圧を印加された時
のみ電子放出が生じる。また電子放出しきい値以上の電
圧に対しては素子への印加電圧の変化に応じて放出電流
も変化してゆく。尚、電子放出素子の材料や構成、製造
方法を変えることにより電子放出しきい値電圧Vthの
値や印加電圧に対する放出電流の変化の度合いが変わる
場合もあるが、いずれにしても以下のようなことがいえ
る。
【0073】すなわち、本素子にパルス状の電圧を印加
する場合、例えば電子放出閾値以下の電圧を印加しても
電子放出は生じないが電子放出閾値以上の電圧を印加す
る場合には電子ビームが出力される。その際、第一には
パルスの波高値Vmを変化させることにより出力電子ビ
ームの強度を制御することが可能である。第二には、パ
ルスの幅Pwを変化させることにより出力される電子ビ
ームの電荷の総量を制御することが可能である。したが
って、入力信号に応じて電子放出素子を変調する方式と
しては、電圧変調方式、パルス幅変調方式等があげら
れ、電圧変調方式を実施するには変調信号発生器107
としては一定の長さの電圧パルスを発生するが入力され
るデータに応じて適宜パルスの波高値を変調するような
電圧変調方式の回路を用いる。
【0074】またパルス幅変調方式を実施するには変調
信号発生器107としては、一定の波高値の電圧パルス
を発生するが入力されるデータに応じて適宜電圧パルス
の幅を変調するようなパルス幅変調方式の回路を用いる
ものである。
【0075】以上に説明した一連の動作により本発明の
画像表示装置は表示パネル101を用いてテレビジョン
の表示を行なえる。尚、上記説明中特に記載しなかった
がシフトレジスタ104やラインメモリ105はデジタ
ル信号式のものでもアナログ信号式のものでも差し支え
なく、要は画像信号のシリアル/パラレル変換や記憶が
所定の速度で行なわれればよい。
【0076】デジタル信号式を用いる場合には同期信号
分離回路106の出力信号DATAをデジタル信号化す
る必要があるが、これは106の出力部にA/D変換器
を備えれば可能である。また、これと関連してラインメ
モリ105の出力信号がデジタル信号かアナログ信号か
により、変調信号発生器107に用いられる回路が若干
異なったものとなる。
【0077】まずデジタル信号の場合について述べる。
電圧変調方式においては変調信号発生器107には、例
えばよく知られるD/A変換回路を用い、必要に応じて
増幅回路などを付け加えればよい。またパルス幅変調方
式の場合、変調信号発生器107は、例えば高速の発振
器および発振器の出力する波数を計数する計数器(カウ
ンタ)および計数器の出力値と前記メモリの出力値を比
較する比較器(コンパレータ)を組み合せた回路を用い
ることにより構成できる。必要に応じて比較器の出力す
るパルス幅変調された変調信号を表面伝導型電子放出素
子の駆動電圧にまで電圧増幅するための増幅器を付け加
えてもよい。
【0078】次にアナログ信号の場合について述べる。
電圧変調方式においては変調信号発生器107には、例
えばよく知られるオペアンプなどを用いた増幅回路を用
いればよく、必要に応じてレベルシフト回路などを付け
加えてもよい。パルス幅変調方式の場合には例えばよく
知られた電圧制御型発振回路(VCO)を用いればよ
く、必要に応じて表面伝導型電子放出素子の駆動電圧に
まで電圧増幅するための増幅器を付け加えてもよい。
【0079】以上のように完成した画像表示装置におい
て、各電子放出素子には、容器外端子Dox1ないしD
oxm、Doy1ないしDoynを通じ、電圧を印加す
ることにより、電子放出させ、高圧端子Hvを通じ、メ
タルバック85、あるいは透明電極(不図示)に高圧を
印加し、電子ビームを加速し、蛍光膜84に衝突させ、
励起・発光させることで画像を表示することができる。
【0080】以上述べた構成は、表示等に用いられる好
適な画像形成装置を作製する上で必要な概略構成であ
り、例えば各部材の材料等、詳細な部分は上述内容に限
られるものではなく、画像形成装置の用途に適するよう
適宜選択する。また、入力信号例として、NTSC方式
をあげたが、これに限るものでなく、PAL、SECA
M方式などの諸方式でもよく、また、これよりも、多数
の走査線からなるTV信号(例えば、MUSE方式をは
じめとする高品位TV)方式でもよい。
【0081】次に、前述のはしご型配置電子源基板及び
それを用いた画像表示装置について図11、図12によ
り説明する。図11において、110は電子源基板、1
11は電子放出素子、112のDx1〜Dx10は前記
電子放出素子に接続する共通配線である。電子放出素子
111は、基板110上に、X方向に並列に複数個配置
される。(これを素子行と呼ぶ)。この素子行を複数個
基板上に配置し、はしご型電子源基板となる。各素子行
の共通配線間に適宜駆動電圧を印加することで、各素子
行を独立に駆動することが可能になる。すなわち、電子
ビームを放出させる素子行には電子放出しきい値以上の
電圧を、電子ビームを放出させない素子行には電子放出
しきい値以下の電圧を印加すればよい。また各素子行間
の共通配線Dx2〜Dx9を、例えばDx2、Dx3を
同一配線とするようにしても良い。
【0082】図12ははしご型配置の電子源を備えた画
像形成装置の構造を示すための図である。120はグリ
ッド電極、121は電子が通過するための空孔、122
は、Dox1、Dox2・・・Doxmよりなる容器外
端子、123はグリッド電極120と接続されたG1、
G2、・・・Gnからなる容器外端子、110は前述の
ように各素子行間の共通配線を同一配線とした電子源基
板である。尚、図8、11と同一の符号は同一の部材を
示す。前述の単純マトリクス配置の画像形成装置(図
8)との違いは、電子源基板110とフェースプレート
86の間にグリッド電極120を備えていることであ
る。
【0083】基板110とフェースプレート86の中間
には、グリッド電極120が設けられている。グリッド
電極120は、表面伝導型放出素子から放出された電子
ビームを変調することができるもので、はしご型配置の
素子行と直交して設けられたストライプ状の電極に電子
ビームを通過させるため、各素子に対応して1個ずつ円
形の開口121が設けられている。グリッドの形状や設
置位置は必ずしも図12のようなものでなくともよく、
開口としてメッシュ状に多数の通過口をもうけることも
あり、また例えば表面伝導型放出素子の周囲や近傍に設
けてもよい。
【0084】容器外端子122およびグリッド容器外端
子123は、不図示の制御回路と電気的に接続されてい
る。
【0085】本画像形成装置では素子行を1列ずつ順次
駆動(走査)していくのと同期してグリッド電極列に画
像1ライン分の変調信号を同時に印加することにより、
各電子ビームの蛍光体への照射を制御し、画像を1ライ
ンずつ表示することができる。
【0086】また本発明によればテレビジョン放送の表
示装置のみならずテレビ会議システム、コンピューター
等の表示装置に適した画像形成装置を提供することがで
きる。さらには感光性ドラム等で構成された光プリンタ
ーとしての画像形成装置としても用いることもできる。
また電子放出素子として表面伝導型電子放出素子ばかり
でなく、MIM型電子放出素子、電界放出型電子放出素
子等の冷陰極電子源にも適用可能である、更には熱電子
源による画像表示装置にも適用することができる。
【0087】
【実施例】以下実施例に基づいて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明がこれらによって何等限定されるも
のではない。
【0088】実施例1 実施例1にはフリットガラス粉末として結晶性のもので
325メッシュパスの粒径のものを、またフィラーとし
て同じく325メッシュパスの粒径のものを用いた本発
明の細粒化フリットガラスの塗布方式の1例を示す。フ
リットガラスには市販されている日本電気硝子(株)社
製の結晶性フリットガラスであるLS−7105と同成
分のフリットガラス粉末及びフィラーを、更に細粒化し
325メッシュのふるいによりより分け、重量比におい
て70:30で混合し、平均粒径3.5μmとしたもの
を用いた。フリットガラスは塗布時の作業性を考え、テ
ルピネオールの溶剤にアクリル系樹脂のバインダーを溶
かしたビークルと混合してフリットガラスペーストとし
た。このフリットペーストを青板ガラス(ソーダライム
ガラス)上に、ディスペンサフリット塗布装置を用いて
塗布した。このときディスペンサのノズルは内径φ20
0μmのものを用い、ペースト吐出圧力を1.0kgf
/cm2 、ギャップ距離を70μmとし、ノズル送り速
度は12mm/sとした。塗布後120℃において乾燥
し、電気炉において最高温度350〜380℃で仮焼成
し、続いて最高温度400〜450℃において焼成を行
った。尚仮焼成はフリットペースト中の有機バインダを
分解、焼成するために行った。このようにして作製され
たフリットガラス焼成体は、フリット幅250〜270
μm、フリット高さ30〜50μmとなり青板ガラス
(ソーダライムガラス)との固着強度も充分なものであ
った。
【0089】実施例2 実施例2にはフリットガラス粉末として非結晶性のもの
で350メッシュパスの粒径のものを、またフィラーと
して同じく350メッシュパスの粒径のものを用いた本
発明の細粒化フリットガラスの塗布方式の1例を示す。
フリットガラスには市販されている日本電気硝子(株)
社製の非結晶性フリットガラスであるLS−3081と
同成分のフリットガラス粉末及びフィラーを、更に細粒
化し350メッシュのふるいによりより分け、重量比に
おいて90:10で混合し、平均粒径3.5μmとした
ものを用いた。フリットガラスは塗布時の作業性を考
え、実施例1同様、テルピネオールの溶剤にアクリル系
樹脂のバインダーを溶かしたビークルと混合してフリッ
トガラスペーストとした。このフリットペーストを、青
板ガラス(ソーダライムガラス)上に施した幅300μ
mの銀配線に、ディスペンサフリット塗布装置を用いて
塗布した。このときディスペンサのノズルは内径φ20
0μmのものを用い、ペースト吐出圧力を0.5kgf
/cm2 、ギャップ距離を50μmとした。塗布後12
0℃において乾燥し、同一箇所を再度、上記ノズルを用
いてペースト吐出圧力1.0kgf/cm2 、ギャップ
距離200μmにおいて重ね塗布した。またノズル送り
速度は両塗布共12mm/sとした。塗布後120℃に
おける乾燥を経た後、実施例1同様、電気炉において最
高温度350〜380℃で仮焼成を行い、続いて最高温
度400〜450℃において焼成を行った。このように
して作製されたフリットガラス焼成体は、フリット幅2
50〜270μm、フリット高さ100〜130μmと
なり、青板ガラス(ソーダライムガラス)上の銀配線と
の固着強度も充分なものであった。
【0090】実施例3 実施例3は本発明の細粒化フリットガラスの塗布方法を
前述のマトリックス型配置電子源を有する画像表示装置
に適用した例である。図13は本実施例の画像表示装置
の一部を破断した斜視図であり、図14は図13に示し
た画像表示装置の要部断面図(A−A’断面の一部)で
ある。図13は基本的には図8と同じであるが、前述の
電子源基板71を補強するリアプレート81がないこ
と、およびスペーサ89を有することが図8と大きく異
る。構造の共通部分については同一符号を付した。図1
3、14において89は青板ガラスを研磨加工して数百
μmの厚さとしたスペーサ、80、90はフリットガラ
ス、71は青板ガラスを材料とし、X方向配線72等を
配した電子源基板、86は青板ガラス基板83,蛍光体
84,及びメタルバック85から成るフェースプレー
ト、82は支持枠である。
【0091】スペーサ89の固定には画像表示装置作製
工程上の理由で、異るフリットガラスを用いた。すなわ
ち、フェースプレート86のメタルバック85とスペー
サ89の固定には、実施例1で示した結晶性のフリット
ガラスを、電子源基板71上のX方向配線72とスペー
サ89との固定には実施例2に示した非結晶性のフリッ
トガラスを用いた。以下に各フリットガラスの塗布方法
を具体的に説明する。
【0092】フリットガラス90においては実施例1に
示した325メッシュパスのフィラーを含有する結晶性
フリットガラスを実施例1同様、テルピネオールの溶剤
にアクリル系樹脂のバインダーを溶かしたビークルと混
合してフリットガラスペーストとし、ディスペンサフリ
ット塗布装置を用いてフェースプレート86上の所望の
位置に、120℃の乾燥をはさみ2度重ね塗布した。ノ
ズル内径はφ200μmのものを使用し、塗布条件は1
層目、ペースト吐出圧力1kgf/cm2 、ギャップ距
離70μm、2層目においては、ペースト吐出圧力2k
gf/cm2 、ギャップ距離200μmとし、ノズルの
送り速度は両塗布とも12mm/sとした。
【0093】フリットガラス80においては実施例2に
示した350メッシュパスのフィラーを含有する非結晶
性フリットガラスを上記同様ペースト状とし、ディスペ
ンサフリット塗布装置を用いて電子源基板71上の30
0μm幅の配線72上に120℃の乾燥をはさみ2度重
ね塗布した。ノズル内径はφ200μmのものを使用
し、塗布条件は1層目、ペースト吐出圧力0.5kgf
/cm2 、ギャップ距離50μm、2層目においては、
ペースト吐出圧力1kgf/cm2 、ギャップ距離20
0μmとし、ノズルの送り速度は両塗布とも12mm/
sとした。
【0094】尚、フリットガラス90及び80の塗布に
おいては、ギャップ距離を安定保持させるためあらかじ
め塗布面であるフェースプレート86及び配線72上の
塗布部分のうねりを接触式センサにおいて測定し塗布装
置にフィードバックをかけ精密に制御する機構を設け塗
布を行った。このように塗布したフリットガラスを最高
温度320〜380℃において仮焼成を行い、400〜
450℃において焼成し焼成体とした。その結果、フリ
ットガラス80及び90においてフリット幅250〜2
70μm、フリット高さ100〜130μmのフリット
ガラス焼成体が得られスペーサとの固着強度も充分なも
のが得られた。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により次の
ような効果が得られた。 (1)前記細粒化フリットガラスと内径150〜600
μmの精密ノズルを組み合わせ用いることにより200
〜1000μm幅でのフリット塗布が可能となり、また
重ね塗りをすることで30〜1000μmの範囲でフリ
ット高さを調整することが可能となった。 (2)ディスペンサーと被塗布部材との相対位置を三次
元的に精密に制御する機構を設けることで広範囲に及ぶ
安定したフリット塗布が可能となった。 (3)上記(1)(2)により、本発明の方法を画像表
示装置に適用すると、前面板及び背面板内で蛍光面及び
電子源の邪魔にならない位置に数百μm程度の幅の細い
スペーサを高精度で配置するための微細フリット塗布が
可能となり、また重ね塗りによりスペーサ固着部での充
分な機械的強度も得ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法が適用できる画像表示装置の基本
的な表面伝導型電子放出素子の構成を示す模式的平面図
(a)及び断面図(b)である。
【図2】本発明の方法が適用できる画像表示装置の基本
的な垂直型表面伝導型電子放出素子の構成を示す模式的
図である。
【図3】表面伝導型電子放出素子の製造方法の一例を説
明する図である。
【図4】通電フォーミングの電圧波形の一例を示す図で
ある。
【図5】電子放出特性を測定するための測定評価装置の
概略構成図である。
【図6】電子放出特性の1例を示す線グラフである。
【図7】単純マトリクス配置の電子源を示す模式的説明
図である。
【図8】画像形成装置の概略構成を示す模式的説明図で
ある。
【図9】蛍光膜の構成を示す模式的平面図である。
【図10】NTSC方式のテレビ信号に応じて表示を行
なうための駆動回路の概略構成を示すブロック図および
該回路を有する画像表示装置を示す図である。
【図11】梯子配置の電子源を示す模式的平面図であ
る。
【図12】画像形成装置の概略構成を示す模式的斜視図
である。
【図13】本発明の方法が適用された画像表示装置の構
成を示す一部破断斜視図である。
【図14】本発明の方法が適用された画像表示装置(図
13)の1部を示す模式的断面図である。
【図15】従来の表面伝導型電子放出素子の構成を示す
模式的平面図である。
【符号の説明】
1 (電子源)基板 2 素子電極 3 素子電極 4 導電性薄膜 5 電子放出部 21 段差形成部 50 素子電流Ifを測定するための電流計 51 電子放出素子に素子電圧を印加するための電源 52 放出電流Ieを測定するための電流計 53 アノード電極に電圧を印加するための高圧電源 54 放出電流Ieを捕捉するためのアノード電極 55 真空装置 56 排気ポンプ 71 電子源基板 72 X方向配線 73 Y方向配線 74 表面伝導型電子放出素子 75 結線 80 フリットガラス 81 リアプレート 82 支持枠 83 ガラス基板 84 蛍光膜(体) 85 メタルバック 86 フェースプレート 87 高圧端子 88 外囲器 89 スペーサ 90 フリットガラス 91 黒色導電材 92 蛍光体 101 表示パネル 102 走査回路 103 制御回路 104 シフトレジスタ 105 ラインメモリ 106 同期信号分離回路 107 変調信号発生器、Vx及びVa:直流電圧源 110 電子源基板 111 電子放出素子 112 (Dx1〜Dx10)共通配線 120 グリッド電極 121 空孔 122 Dox1、Dox2・・・Doxmからなる
容器外端子 123 G1、G2、・・・Gnからなる容器外端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09F 9/30 320 G09F 9/30 320

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PbO、B23 を主成分とする非結晶
    性フリットガラス粉末と、SnO2 、PbO・TiO2
    を材料とするフィラーとから成る混合粉末を、最大粒径
    が350メッシュ以下で平均粒径が3.4μmに細粒化
    し作製した細粒化フリットガラス及びビークルを含むペ
    ーストを用い、ノズルの内径が150μmから600μ
    mの範囲のディスペンサーを有する吐出装置により塗布
    することを特徴とするフリットガラスの塗布方法。
  2. 【請求項2】 PbO、B23 、ZnOを主成分とす
    る結晶性フリットガラス粉末と、ZrO2 ・SiO2
    材料とするフィラーとから成る混合粉末を、最大粒径が
    325メッシュ以下で平均粒径が3.8μmに細粒化し
    作製した細粒化フリットガラス及びビークルを含むペー
    ストを用い、ノズルの内径が150μmから600μm
    の範囲のディスペンサーを有する吐出装置により塗布す
    ることを特徴とするフリットガラスの塗布方法。
  3. 【請求項3】 該ディスペンサーと被塗布部材との相対
    位置を三次元的に精密に制御する機構を設けて塗布する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の塗布方法。
  4. 【請求項4】 フリットを所望の高さに塗布するため同
    一箇所において複数回の重ね塗りを行うことを特徴とす
    る請求項1、2又は3記載の塗布方法。
  5. 【請求項5】 電子放出素子を搭載した背面板と、前記
    背面板と対向して配置されると共に前記放出素子から放
    出される電子線の照射により画像が形成される画像形成
    部材を搭載した前面板と、前記背面板と前記前面板の間
    にあって前記背面板及び前記前面板の周縁を包囲する支
    持枠と、前記背面板と前記前面板を大気圧に対して保持
    したスペーサとを少なくとも有する画像表示装置におい
    て、前記スペーサの固定に請求項1ないし4のいずれか
    に記載の細粒化フリットガラスの塗布方法を用いたこと
    を特徴とする画像表示装置。
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JP2011194358A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Toshiba Corp ペースト塗布装置及びペースト塗布方法

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