JPH09164229A - ゴルフ用パタークラブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴルフ用パタークラブにおいて、ストローク
中にブレが少なく、従って、打球の方向安定性に優れた
新しい構造のゴルフ用パタークラブを提供する。 【構成】 ゴルフ用パタークラブが、(i).パタークラブ
をボールを打つ位置にセットし、かつ上方からみた位置
関係において、シャフト（Ｓ_o ）の取付用ネック部
（Ｎ）が、パターヘッド部（Ｈ）のヒール部（Ｈ_h ）側
に配設され、かつ、(ii).パターヘッド部（Ｈ）の重心
点（Ｇ）を通る重心高さの仮想平面（Ｘ）と前記ネック
部（Ｎ）に配設されたシャフト（Ｓ_o ）の延長線が交わ
る点（シャフトの通過点）（Ｓ）が、前記ヘッド重心点
（Ｇ）よりパターヘッド部（Ｈ）のトウ部（Ｈ_t ）側に
配設されたこと、を特徴とするゴルフ用パタークラブ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ用パターク
ラブに関するものである。更に詳しくは、本発明は、パ
ターヘッド部（Ｈ）の重心点（Ｇ）を通る重心高さの仮
想平面（Ｘ）を基準にして、前記仮想平面（Ｘ）とシャ
フト軸の延長線が交わる点よりも前記重心点（Ｇ）をパ
ターヘッド部（Ｈ）のヒール部（Ｈ_h ）側、別言すれば
手前側に配設した新しい構造のゴルフ用パタークラブに
関する。

【０００２】本発明のゴルフ用パタークラブは、そのヘ
ッド部にシャフト軸に対して常に垂直になろうとする分
力が作用するため、シャフト軸回りのヘッド部の回転が
抑制され、かつ安定したストロークでボールをヒットす
ることができるため、極めて有用なものである。

【０００３】

【従来の技術】従来のゴルフ用パタークラブは、大別す
ると以下に示す四種類に区分することができる。以下、
図５〜図８を参照して従来のゴルフ用パタークラブ（Ｐ
´）を説明する。

【０００４】以下、本発明及び従来技術のパタークラブ
の構造を説明するために、「パターヘッド部（Ｈ）の重
心点（Ｇ）を通る重心高さの仮想平面（Ｘ）」という概
念を使用する。前記仮想平面（Ｘ）は、パタークラブを
ボールを打つ位置にセットしたとき、その重心点（Ｇ）
を通り、かつグリーン面と平行な平面であると定義する
ことができる。

【０００５】図５（１）〜（２）に示されるゴルフ用パ
タークラブ（Ｐ´）は、図示されるように、(i)．シャ
フト（Ｓ_o ）の取付用ネック部（Ｎ₄ ）を、パターヘッ
ド部（Ｈ₄ ）の中央部よりもややヒール部（Ｈ_h ）に配
設し、かつ、(ii)．前記ネック部（Ｎ₄ ）に配設された
シャフト（Ｓ_o ）の延長線の前記仮想平面（Ｘ）と交わ
るシャフト通過点（Ｓ₄ ）を、重心点（Ｇ₄ ）と一致
（Ｓ₄ ＝Ｇ₄ ）させた構造のものである。なお、図
（５）は、従来のゴルフ用パタークラブ（Ｐ´）の側面
図、図５（２）は平面図を示すものであり、以下の図６
〜図８においても同じである。また、図中、（Ｐ₄ ）は
シャフト通過点（Ｓ₄ ）と一致する位置でシャフト通過
点（Ｓ₄ ）よりボール（Ｂ）に作用する力を表わしてい
る。以下の図においても同様である。前記構造のゴルフ
用パタークラブ（Ｐ´）は、Ｔ型パターと通称されてい
るものである。この種の構造のパタークラブは、図示か
ら明らかのように、シャフト通過点（Ｓ₄ ）とヘッド重
心点（Ｇ₄ ）が一致しているため、打球感が良く、シャ
フト通過点（Ｓ₄ ）でボール（Ｂ）をヒットすることで
ができるという利点がある。しかしながら、シャフト通
過点（Ｓ₄ ）と重心点（Ｇ₄ ）が一致しているため、パ
ターヘッド部（Ｈ）がシャフト（Ｓ_o ）の軸回りに回転
しやすく、パターヘッド部（Ｈ₄ ）の打球面（Ｈ_a ）の
方向性が不安定になりやすいという欠点を有するもので
ある。

【０００６】図６（１）〜（２）に示されるゴルフ用パ
タークラブ（Ｐ´）は、(i)．シャフト（Ｓ_o ）の取付
用ネック部（Ｎ₅ ）をパターヘッド部（Ｈ₅ ）のヒール
部（Ｈ_h ）側に立設するとともにフェース面部（Ｈ_a ）
の前側に配設し、かつ、(ii)．前記図５に示されるもの
と同様に、シャフト通過点（Ｓ₅ ）と重心点（Ｇ₅ ）を
一致（Ｓ₅ ＝Ｇ₅ ）させた構造のものである。前記構造
のゴルフ用パタークラブ（Ｐ´）は、Ｐ型パターと通称
されているものである。この種の構造のパタークラブ
は、前記図５のＴ型パターと同様の利点と欠点を有する
ものである。

【０００７】図７（１）〜（２）に示されるゴルフ用パ
タークラブ（Ｐ´）は、(i)．パターヘッド部（Ｈ₆ ）
のヒール部（Ｈ_h ）側にシャフト（Ｓ_o ）の取付用ネッ
ク部（Ｎ₆ ）を立設し、かつ、(ii)．シャフト通過点
（Ｓ₆ ）をヘッド重心点（Ｇ₆ ）に対してパターヘッド
部（Ｈ₆ ）のヒール部（Ｈ_h ）側に配設した構造のもの
である。前記構造のゴルフ用パタークラブ（Ｐ´）は、
Ｌ型パターと通称されているものである。この種の構造
のパタークラブは、通常のアイアンクラブと同じ感覚で
ボールをヒットすることができるものである。即ち、通
常のアイアンクラブは、ヘッド部のヒール側にネック部
があり、当該部位にシャフトが配設されているからであ
る。しかしながら、前記構造のゴルフ用パタークラブ
（Ｐ´）は、所望のライ角度（図中の「α」で示される
角度）をもって、パターヘッド部（Ｈ₆ ）を横方向にス
トロークしようとするとき、シャフト通過点（Ｓ₆ ）よ
りトウ部（Ｈ_t ）側にヘッド重心点（Ｇ₆ ）があるた
め、極めて微細な動きを必要とするパタークラブにおい
ては、シャフト（Ｓ_o ）の軸回りにパターヘッド部（Ｈ
₆ ）が回転しやすく不安定になりやすいものである。な
お、図７（１）において、シャフト通過点（Ｓ₆ ）とヘ
ッド重心点（Ｇ₆ ）の間の間隔は、図中（ｄ₆ ）で示さ
れている。

【０００８】図８（１）〜（２）に示されるゴルフ用パ
タークラブ（Ｐ´）は、(i)．パターヘッド部（Ｈ₇ ）
のトウ部（Ｈ_t ）側にシャフト（Ｓ_o ）の取付用ネック
部（Ｎ₇ ）を配設し、かつ、(ii)．シャフト通過点（Ｓ
₇ ）をヘッド重心点（Ｇ₇ ）よりもかなりパターヘッド
部（Ｈ₇ ）の先端側（Ｈ_h ）に配設した構造のものであ
る。前記構造のゴルフ用パタークラブ（Ｐ´）は、シャ
フト通過点（Ｓ₇ ）よりも手前側にヘッド重心点
（Ｇ₇ ）があるため、パターヘッド部のストロークにお
いて、ヘッド自重により前記した他のゴルフ用パターク
ラブと比較してセットアップした状態でストロークする
ことが可能である。なお、ヘッド自重によるストローク
の安定化効果については、後述する本発明のゴルフ用パ
タークラブ（Ｐ）のところで詳述する。しかしながら、
前記した構造のゴルフ用パタークラブ（Ｐ´）は、通常
のアイアンクラブと全く異なる構造をしており、プレイ
ヤーに大きな違和感を与える。なお、図８に示されるゴ
ルフ用パタークラブは、前記図７のＬ型パターに対し
て、反対の違和感をプレーヤーに与えるということがで
きる。そして、前記図８に示されるゴルフ用パタークラ
ブ（Ｐ´）においては、シャフト（Ｓ_o ）とヘッド重心
点（Ｇ₇ ）が大きくズレる場合、即ち、打球点が大きく
ズレる場合、このズレ方向が通常とは反対のものになる
ため、打球感覚も大きくズレてしまう。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来の各種構造のゴルフ用パタークラブ（Ｐ´）の問題点
を解消するべく創案されたものである。本発明者らは、
前記従来技術の問題点を改善すべく鋭意検討した。その
結果、前記したパターヘッド部（Ｈ）の重心点（Ｇ）を
通る重心高さの仮想平面（Ｘ）に注目し、前記仮想平面
（Ｘ）に対するシャフト（Ｓ_o ）の延長線が交わる点
（シャフト通過点）（Ｓ点）とヘッド重心点（Ｇ点）の
配設関係を規定することにより、新しい構造の特性に優
れたゴルフ用パタークラブが得られる、という知見を得
た。

【００１０】即ち、本発明者らは、前記検討の中で、前
記シャフト通過点（Ｓ点）とヘッド重心点（Ｇ点）の配
設関係を、パターヘッド部（Ｈ）のストローク中に、パ
ターヘッド部（Ｈ）がシャフト（Ｓ_o ）に対して常に垂
直方向の分力が作用されるように規定できることを見い
出した。

【００１１】前記した点は、別言すれば、パターヘッド
部（Ｈ）のストロークを安定化することができることを
意味するものである。本発明は、前記知見をベースにし
て完成されたものであり、本発明により安定したストロ
ークでボールをヒットすることができ、かつ打球の方向
性に優れた有用なゴルフ用パタークラブが提供される。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明は、ゴルフ用パタークラブが、(i).パタークラブを
ボールを打つ位置にセットし、かつ上方からみた位置関
係において、シャフト（Ｓ_o ）の取付用ネック部（Ｎ）
が、パターヘッド部（Ｈ）のヒール部（Ｈ_h ）側に配設
され、かつ、(ii).パターヘッド部（Ｈ）の重心点
（Ｇ）を通る重心高さの仮想平面（Ｘ）と前記ネック部
（Ｎ）に配設されたシャフト（Ｓ_o ）の延長線が交わる
点（シャフト通過点）（Ｓ）が、前記ヘッド重心点
（Ｇ）よりパターヘッド部（Ｈ）のトウ部（Ｈ_t ）側に
配設されたこと、を特徴とするゴルフ用パタークラブに
関するものである。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の技術的構成及び実
施態様を図面を参照して詳しく説明する。なお、本発明
は図示のものに限定されないことはいうまでもないこと
である。

【００１４】図１〜図２は、本発明の第一実施態様のゴ
ルフ用パタークラブ（Ｐ）を説明する図である。図１
（１）は、本発明の第一実施態様のゴルフ用パタークラ
ブ（Ｐ）の正面図を示し、図１（２）は平面図を示す。
また、図２は、本発明の第一実施態様のゴルフ用パター
クラブ（Ｐ）において、パターヘッド部（Ｈ₁ ）のスト
ローク中の分力関係を説明する図である。

【００１５】図１（１）〜（２）に示されるように、本
発明の第一実施態様のゴルフ用パタークラブ（Ｐ）は、
(i)．図示のパタークラブのセッティング位置におい
て、即ちパタークラブ（Ｐ）をボール（Ｂ）を打つ位置
にセットし、かつ上方からみた位置関係において、シャ
フト（Ｓ_o ）の取付用ネック部（Ｎ₁ ）が、パターヘッ
ド部（Ｈ₁）のヒール部（Ｈ_h ）側に配設され、かつ、
(ii)．パターヘッド部（Ｈ₁ ）の重心点（Ｇ₁ ）を通る
重心高さの仮想平面（Ｘ）と前記ネック部（Ｎ₁ ）に配
設されたシャフト（Ｓ_o ）の延長線が交れる点（シャフ
ト通過点）（Ｓ₁ ）が、前記ヘッド重心点（Ｇ₁ ）より
パターヘッド部（Ｈ₁ ）のトウ部（Ｈ_t ）側に配設され
た構成を有するものである。図中、前記シャフト通過点
（Ｓ₁ ）とヘッド重心点（Ｇ₁ ）の間の間隔は、
（ｄ₁ ）で示されている。また、図中（Ｎ_o ）は、シャ
フト（Ｓ_o ）の取付用ネック部（Ｎ₁ ）とパターヘッド
部（Ｈ₁ ）を連結する部材であり、以下、ネック本体部
ということがある。なお、本発明において、前記ネック
本体部（Ｎ_o ）は、シャフト（Ｓ_o ）と別個の部材であ
ってもよいし、あるいはシャフト（Ｓ_o ）と同じ部材で
構成されたものであってもよい。この場合、シャフト
（Ｓ_o ）の取付用ネック部（Ｎ₁ ）は、別個の部材とし
て配設しなくてもよいことはいうまでもないことであ
る。前記した点は、本発明の他の実施態様についても同
じである。

【００１６】図１において、「α」は、ライ角度を示す
ものである。なお、本来のライ角（α）は、ヘッドのソ
ールの接線とシャフト（Ｓ_o ）のなす角度であるが、本
図ではソールラウンドがあるため、ソールの接線と平行
であるヘッド上面とシャフト（Ｓ_o ）のなす角度で置き
かえている。ゴルフ用パタークラブにおいて、前記した
ライ角度（α）は、通常、７０度位である。本発明にお
いては、前記した所望のライ角度（α）のもとで、かつ
前記仮想平面（Ｘ）により規定されるシャフト通過点
（Ｓ₁ ）とヘッド重心点（Ｇ₁ ）の配設関係のもとで、
別言すれば、ヘッド重心点（Ｇ₁ ）がシャフト通過点
（Ｓ₁ ）よりパターヘッド部（Ｈ₁ ）のヒール部
（Ｈ_h ）側に存在するため、パターヘッド部（Ｈ₁ ）は
常にその自重によりセットアップ時の状態を保持しよう
とする。これは前記したシャフト通過点（Ｓ₁ ）とヘッ
ド重心点（Ｇ₁ ）の配設関係のもとにおいて、パターヘ
ッド部（Ｈ₁ ）には、常にシャフト（Ｓ_o ）の軸線に対
して垂直になろうとする分力が作用するためである。

【００１７】前記したことから、本発明のパターヘッド
部（Ｈ₁ ）は、その自重により「縦の状態」を保持した
まま横方向に移動する（ストロークする）ことができ、
安定したストロークでボールをヒットすることができる
ということができる。なお、前記した「縦の状態」と
は、シャフト通過点（Ｓ₁ ）がヘッド重心点（Ｇ₁ ）よ
りもパターヘッド部（Ｈ₁ ）のトウ部（Ｈ_t ）側に存在
するため、ヒール部（Ｈ_h ）側が重くなり、プレイヤー
がパタークラブ（Ｐ）のグリップ部を把持したままの状
態が保持されやすくなる、ということができる。従っ
て、本発明のゴルフ用パタークラブ（Ｐ）においては、
パターヘッド部（Ｈ₁ ）がシャフト（Ｓ_o ）の軸回りに
回転しずらく、その打球面（Ｈ_a ）の方向性が安定化す
る。これは、別言すれば打球の方向安定性に優れている
ことを意味するものである。

【００１８】図２は、前記したシャフト（Ｓ_o ）の軸線
に対してパターヘッド部（Ｈ₁ ）が垂直になろうとする
分力を説明する図である。図示されるように、本発明の
ゴルフ用パタークラブ（Ｐ）においては、シャフト通過
点（Ｓ₁ ）を通るシャフト（Ｓ_o ）に対し、ヘッド重心
点（Ｇ₁ ）がパターヘッド部（Ｈ₁ ）のヒール部
（Ｈ_h ）側に存在する。このため、パターヘッド部（Ｈ
₁ ）は、ヘッド重力（Ｐ_G ）により常にシャフト
（Ｓ_o ）の軸線に対して垂直になろうとされ、この状態
でボール（Ｂ）をヒットすることができる。従って、本
発明のゴルフ用パタークラブ（Ｐ）は、ストロークの
間、前記した垂直状態の維持機能が自動的に保証される
ため、常に安定したフェース向き角度が得られ、打球の
方向性に優れている。

【００１９】本発明において、前記した効果、即ち、ヘ
ッド重力（Ｐ_G ）によりパターヘッド部（Ｈ₁ ）をシャ
フト（Ｓ_o ）に軸線に対して常に垂直方向に保持させる
効果は、本発明の前記した「(i) パタークラブをボール
を打つ位置にセットし、かつ上方からみた位置関係にお
いて、シャフト（Ｓ_o ）の取付用ネック部（Ｎ）が、パ
ターヘッド部（Ｈ）のヒール部（Ｈ_h ）側に配設され
る」という構成により確実に保証されるものである。こ
れは、前記構成によりパターヘッド部（Ｈ₁ ）の重量分
布を極力、ヒール部（Ｈ_h ）側に分布させ、前記したヘ
ッド重力（Ｐ_G ）による効果を確実なものにするもので
あり、重要な点である。なお、前記した本発明の構成
(i) は、図１（２）（本発明のゴルフ用パタークラブの
平面図）に示されている。また、本発明の第二〜第三実
施態様に関する図３（２）及び図４（２）にも示されて
いる。

【００２０】本発明において、前記シャフト通過点（Ｓ
₁ ）とヘッド重心点（Ｇ₁ ）の間の間隔（ｄ₁ ）は、ゴ
ルフプレイヤーに違和感を与えない範囲で所望に設定す
ればよい。多くの実験の結果、前記間隔（ｄ₁ ）として
は、通常のゴルフボールの直径（４２．６７ｍｍ）を基
準としたとき、その直径を越えると違和感が出ること、
好ましくは、ボールの半径以下（２１ｍｍ以下）、更に
好ましくは、ボールの半径の２／３以内（１４ｍｍ以
下）であれば違和感がないことが判明した。図１（１）
に示される本発明の第一実施態様のゴルフ用パタークラ
ブ（Ｐ）において、間隔（ｄ₁ ）は、ｄ₁ ＝３ｍｍであ
ると理解すべきである。

【００２１】図３（１）〜（２）は、本発明の第二実施
態様のゴルフ用パタークラブ（Ｐ）を説明する図であ
り、前記第一実施態様に関する図１（１）〜（２）に対
応する図である。本発明の第二実施態様のゴルフ用パタ
ークラブ（Ｐ）が、前記第一実施態様（図１参照）のも
のと大きく異なる点は、シャフト通過点（Ｓ₂ ）とヘッ
ド重心点（Ｇ₂ ）の間の間隔（ｄ₂ ）が、ｄ₂ ＝１４ｍ
ｍに設定される点であり、その他は実質的に同じ構成で
ある。

【００２２】図４（１）〜（２）は、本発明の第三実施
態様のゴルフ用パタークラブ（Ｐ）を説明する図であ
り、前記第一実施態様に関する図１（１）〜（２）に対
応する図である。本発明の第三実施態様のゴルフ用パタ
ークラブ（Ｐ）が、前記第一実施態様（図１参照）と大
きく異なる点は、シャフト（Ｓ_o ）の取付用ネック部
（Ｎ₃ ）とシャフト通過点（Ｓ₃ ）の間にシャフト（Ｓ
_o ）か存在する点である。本発明の第三実施態様のゴル
フ用パタークラブ（Ｐ）において、前記シャフト通過点
（Ｓ₃ ）とヘッド重心点（Ｇ₃ ）の間の間隔（ｄ₃ ）
は、ｄ₁ ＝３ｍｍ（第一実施態様）とｄ₂ ＝１４ｍｍ
（第二実施態様）の中間の値のものが示されている。な
お、前記第一実施態様のゴルフ用パタークラブ（Ｐ）
（図１参照）は、前記部位にはシャフト（Ｓ_o ）が存在
しなく、空間部をなしているものである。

【００２３】

【発明の効果】本発明のゴルフ用パタークラブは、パタ
ーヘッド部の重心点を通る重心高さの仮想平面（Ｘ）に
注目するとともに、前記仮想平面（Ｘ）に対するシャフ
ト延長線の通過点（シャフト通過点）（Ｓ点）とヘッド
重心点（Ｇ点）の配設関係を特定のものに設定した、新
しい構造のパタークラブである。本発明のゴルフ用パタ
ークラブにおいて、前記シャフト通過点（Ｓ点）とヘッ
ド重心点（Ｇ点）の配設関係は、パターヘッド部のスト
ローク中、パターヘッド部には常にシャフト軸線に対し
て垂直になろうとする分力が作用するように規定され
る。

【００２４】即ち、本発明のゴルフ用パタークラブは、
前記シャフト通過点（Ｓ点）がヘッド重心点（Ｇ点）よ
りもパターヘッド部のトウ部側（先端部側）に存在する
ように配置され、このためヒール部側が重くなるため、
プレイヤーがパタークラブ（Ｐ）のグリップ部を把持し
た状態をストローク中に保持することが容易となる。前
記した点は、重要な意義を有するものであり、本発明の
ゴルフ用パタークラブは、パターヘッド部がシャフトの
軸回りに回転しずらく、打球面の方向性（別言すれば打
球の方向性）が安定するという優れた作用効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第一実施態様のゴルフ用パタークラ
ブを説明する図である。

【図２】 本発明の第一実施態様のゴルフ用パタークラ
ブにおいて、パターヘッド部に作用する分力を説明する
図である。

【図３】 本発明の第二実施態様のゴルフ用パタークラ
ブを説明する図である。

【図４】 本発明の第三実施態様のゴルフ用パタークラ
ブを説明する図である。

【図５】 従来技術のゴルフ用パタークラブ（Ｔ型パタ
ー）を説明する図である。

【図６】 従来技術のゴルフ用パタークラブ（Ｐ型パタ
ー）を説明する図である。

【図７】 従来技術のゴルフ用パタークラブ（Ｌ型パタ
ー）を説明する図である。

【図８】 従来技術の他の形式のゴルフ用パタークラブ
を説明する図である。

【符号の説明】

Ｐ ……… 本発明のゴルフ用パタークラブ Ｘ ……… 重心点を通る重心高さの仮想平面 Ｇ ……… 重心点 Ｓ ……… シャフト通過点 Ｓ_o ……… シャフト Ｎ ……… シャフト（Ｓ_o ）の取付用ネック部 Ｎ_o ……… ネック本体部 Ｈ ……… パターヘッド部 Ｈ_h ……… パターヘッド部のヒール部 Ｈ_t ……… パターヘッド部のトウ部 Ｈ_a ……… パターヘッド部の打球面 ｄ，ｄ₁ ……… シャフト通過点と重心点の間の間隔 Ｐ_G ……… ヘッド重力 Ｐ´……… 従来技術のゴルフ用パタークラブ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴルフ用パタークラブが、 (i)．パタークラブをボールを打つ位置にセットし、か
   つ上方からみた位置関係において、シャフト（Ｓ_o ）の
   取付用ネック部（Ｎ）が、パターヘッド部（Ｈ）のヒー
   ル部（Ｈ_h ）側に配設され、かつ、 (ii)．パターヘッド部（Ｈ）の重心点（Ｇ）を通る重心
   高さの仮想平面（Ｘ）と前記ネック部（Ｎ）に配設され
   たシャフト（Ｓ_o ）の延長線が交わる点（シャフト通過
   点）（Ｓ）が、前記ヘッド重心点（Ｇ）よりパターヘッ
   ド部（Ｈ）のトウ部（Ｈ_t ）側に配設されたこと、を特
   徴とするゴルフ用パタークラブ。
2. 【請求項２】 シャフト通過点（Ｓ）とヘッド重心点
   （Ｇ）の間の間隔（ｄ）が、ゴルフボールの直径の１／
   ２以下である請求項１に記載のゴルフ用パタークラブ。
3. 【請求項３】 間隔（ｄ）が、ゴルフボールの半径以下
   である請求項２に記載のゴルフ用パタークラブ。
4. 【請求項４】 間隔（ｄ）が、３ｍｍ〜２１ｍｍである
   請求項３に記載のゴルフ用パタークラブ。
5. 【請求項５】 シャフト（Ｓ_o ）の取付用ネック部
   （Ｎ）とシャフト通過点（Ｓ）の間に、シャフト
   （Ｓ_o ）が存在しない構造のものである請求項１に記載
   のゴルフ用パタークラブ。
6. 【請求項６】 シャフト（Ｓ_o ）の取付用ネック部
   （Ｎ）とシャフト通過点（Ｓ）の間に、シャフト
   （Ｓ_o ）が存在する構造のものである請求項１に記載の
   ゴルフ用パタークラブ。