JPH09163743A - 直流電源装置 - Google Patents

直流電源装置

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JPH09163743A
JPH09163743A JP32285895A JP32285895A JPH09163743A JP H09163743 A JPH09163743 A JP H09163743A JP 32285895 A JP32285895 A JP 32285895A JP 32285895 A JP32285895 A JP 32285895A JP H09163743 A JPH09163743 A JP H09163743A
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久浩 鎌田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で異常な発振やノイズを防止し、
力率を改善する。 【解決手段】 交流電源1から入力する交流を全波整流
するダイオードブリッジ2と平滑コンデンサ3との間に
介挿したチョークコイル5と進相用のコンデンサ6との
並列回路に、平滑コンデンサ3を充電する向きにダイオ
ードD1を直列に接続して移相回路7を構成する。ダイ
オードD1は、ダイオードブリッジ2の出力電圧が平滑
コンデンサ3の端子間電圧より低い時に、平滑コンデン
サ3から並列回路に逆流する電流を遮断するから、ダイ
オードブリッジ2の出力電圧に異常な発振やスパイク性
の立上りが発生せず、ノイズが減少して力率が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チョーク入力型
の平滑回路を備えた直流電源装置に関る。
【0002】
【従来の技術】商用交流電力を全波整流して得られた直
流電力の電圧はリップルが大きく、商用周波数(50H
zまたは60Hz)の主として偶数高周波成分が大量に
含まれているため、そのまま負荷に供給することは出来
ない。
【0003】リップルが大きい直流電力の電圧を平滑し
て、リップル分を目的に応じた許容値以下に抑えるため
の平滑回路として、コンデンサ入力型とチョーク入力型
とがよく知られているが、商用周波数が低周波であるた
め、全波整流してもリップル分の基本波は100Hz又
は120Hz程度であるから、コンデンサ入力型の入力
段のコンデンサの容量又はチョーク入力型の入力段のチ
ョークコイルのインダクタンスを、それぞれ大きく設定
しなければならない。
【0004】そのため、コンデンサ入力型の平滑回路は
導通角が狹くなり、入力交流電流のピーク値が過大にな
って力率が低下するから、交流電源のみならず同じ交流
ラインに接続された他の機器にも悪影響を及ぼすと共
に、特に入力段の平滑コンデンサに流れるリップル電流
も大きくなり、内部損失による発熱で内部温度が上昇
し、平滑コンデンサの寿命を劣下させるという問題があ
った。
【0005】さらに、コンデンサ入力型においては、軽
負荷時には出力電圧が高く、負荷電流の増大と共に出力
電圧が急激に低下する。すなわち、負荷変動に対する電
圧安定度が極めて悪いため、常時一定負荷であるか変動
率(変動幅/中心負荷)が少ない負荷には使用出来る
が、変動率が大きいか変動の激しい負荷には適さないと
いう問題があった。
【0006】一方、図6に示すチョーク入力型の平滑回
路(ただし破線で示したダイオードD6がショートされ
た状態)は、交流電源11から入力する交流電力をダイ
オードブリッジ12で全波整流し、チョークコイル15
を介して平滑コンデンサ13を充電することにより平滑
して負荷14に供給する。このチョーク入力型の平滑回
路は、コンデンサ入力型に比べて導通角が広くなり、入
力交流電流のピーク値が抑えられて力率が向上し、直流
電力の電圧,電流のリップルも減少する。
【0007】したがって、交流電源や他の機器及び平滑
コンデンサの寿命等に対する悪影響も少なくなり、軽負
荷時の出力電圧が若干低くなる代りに負荷変動に対する
電圧安定度が遙かに向上するという長所を持っている。
ただし、入力交流電流のピーク値を抑えるためにチョー
クコイル15のインダクタンスを余り大きくすると、入
力電流の位相が遅れて導通角が狹くなり、力率も低下す
る。
【0008】しかしながら負荷14が、例えば任意の出
力電圧の直流電力に変換するDC−DCコンバータ、又
は周波数可変の交流電力に変換するインバータのよう
に、入力側に高周波のスイッチング回路を設けたもので
ある場合は、例えば図7に示すように、ダイオードブリ
ッジ12の出力電圧及び入力電流の波形が、抵抗性又は
容量性負荷の場合に比べて、大きく変化する。
【0009】図7の(A)及び(B)にそれぞれ示した
ダイオードブリッジ12の直流出力電圧Vr及び交流入
力電流Iacの波形図は、図6に示したチョークコイル
15のインダクタンスLをそれぞれL=15mH及びL
=43mHにした場合の一例であり、破線で示したダイ
オードD6を介挿した状態での波形図である。
【0010】図7の(B)に示した電流Iacの波形
は、ダイオードD6の有無によって殆んど変化しない
が、L=15mHの場合の電流Iacの負の終端時に同
図の(A)に示した電圧Vrの波形に現れるスパイク性
の立上りは、ダイオードD6の両端をショートすると2
〜3倍程度に大きくなって観測困難になるため、ダイオ
ードD6を介挿したものである。
【0011】図7の(A)には示されていないが、ダイ
オードD6をショートすると、L=15mHの場合の電
流Iacの正の終端時にもスパイク性の立上りが現れ、
またL=43mHにした場合でもスパイク性の立上りが
現れることがある。
【0012】図7から明らかなように、入力電流Iac
の終端時に出力電圧Vrが急に高くなり、出力電圧Vr
が高い電圧を保持していても、入力する交流電圧の絶対
値が保持されている電圧に達するまでは、入力電流Ia
cが流れない。また、チョークコイル15のインダクタ
ンスLが大きくなるに従って電流Iacのピーク値は低
くなるが、位相の遅れが大きくなるから導通角が狭くな
り、必ずしも力率は向上せず、インダクタンスLが過大
になればかえって力率が低下する。
【0013】位相の遅れを解決するために、例えば図8
に示すように、チョークコイル15に並列に進相用のコ
ンデンサ16を接続して、チョークコイル15により位
相が遅れる電流Iacに、コンデンサ16により位相が
進んだ電流を加えることにより、電流の流れ始めを早く
して導通角を広げ、力率を向上させるようにしたものが
あった。しかしながら、図8に示したチョークコイル1
5とコンデンサ16の並列回路を設けたものには、発明
の実施の形態の欄で後述するような問題がある。
【0014】そのため、例えば特開平1−248966
号公報、又は特開平3−98468号公報の第2図、あ
るいは特開平5−199758号公報の図1の(d)に
それぞれ示されたように、図8に示したチョークコイル
15とコンデンサ16との並列回路において、チョーク
コイル15に直列に電流がダイオードブリッジ12から
平滑コンデンサ13に流れる向きにダイオードを接続す
るという提案があった。
【0015】あるいは、特開平5−199758号公報
の図1の(a)乃至(c)に示されたような各種の提案
があった。なお、特開平3−98468号公報の第1
図、及び特開平5−199758号公報の図1の(e)
にそれぞれ示された提案は、図から明らかなようにコン
デンサ入力型の平滑回路に関するものであるから、関係
がない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記の図8に示した並
列回路のチョークコイル15に直列にダイオードを接続
する提案は、すなわちチョークコイル15とダイオード
との直列回路に並列にコンデンサ16を接続したもので
あるから、負荷14の入力段がスイッチング回路である
と、そのスイッチングによる高周波ノイズがコンデンサ
16をショート的に通過し、ダイオードブリッジ12を
介して交流電源11側にリークするという問題がある。
【0017】さらに、入力段がスイッチング回路である
インバータ,DC−DCコンバータ等の出力段に接続さ
れた負荷の変動によって、等価的に負荷14が急激な変
化を繰り返す場合には、コンデンサ16と平滑コンデン
サ13の容量比によっては互いに充放電を繰り返すた
め、平滑コンデンサ13の端子間電圧の変動が大きくな
って、直流電源としての安定度が大きく損われるという
問題もあった。
【0018】また、特開平5−199758号公報の図
1の(a)乃至(c)に示された各種の提案のうち、先
ず図1の(c)に示された提案は、過大な共振電圧が発
生して、図8の説明の中で後述する問題と述べたことと
同様な問題が発生する恐れが大きい。
【0019】さらに、図1の(a),(b)に示された
提案は、コンデンサ33に直列に接続した抵抗35の抵
抗値にもよるが、その抵抗値が高ければコンデンサ33
の効果が失われ、低ければ図1の(c)に示された提案
と同様な問題が発生する。
【0020】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構成で異常な発振やノイズを防止して力
率を改善することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、入力する交流電力を全波整流して直流電
力に変換するダイオードブリッジと、チョークコイルと
平滑コンデンサとからなり変換された直流電力を平滑す
るチョーク入力型の平滑回路とを備えた直流電源装置に
おいて、それぞれ次のようにしたものである。
【0022】すなわち、チョークコイルに並列に進相用
のコンデンサを接続し、該コンデンサとチョークコイル
との並列回路に直列に平滑コンデンサを充電する向きに
ダイオードを接続したものである。
【0023】あるいは、チョークコイルに直列に平滑コ
ンデンサを充電する向きに第1のダイオードを接続し、
チョークコイルと第1のダイオードとの直列回路に、進
相用のコンデンサと平滑コンデンサを充電する向きに接
続した第2のダイオードとの直列回路を並列に接続した
ものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら具体的に説明する。図1は、この発明
の第1の実施形態である直流電源装置の構成の一例を示
す回路図である。
【0025】図1に示した直流電源装置は、ダイオード
ブリッジ2と平滑コンデンサ3と、ダイオードブリッジ
2の正負の出力端子2p,2nと平滑コンデンサ3の正
負の端子との間をそれぞれ結ぶ正負のラインと、正のラ
インに介挿された移相回路7とにより構成され、ダイオ
ードブリッジ2の入力端子には交流電源1が、平滑コン
デンサ3の正負の端子には図示しないスイッチング回路
を入力段とする負荷4が、それぞれ接続されている。
【0026】移相回路7は、入力側(ダイオードブリッ
ジ2側)の低周波用のチョークコイル5と進相用のコン
デンサであるコンデンサ6との並列回路と、該並列回路
に直列に接続された出力側(平滑コンデンサ3側)のダ
イオードD1とからなり、ダイオードD1は電流がダイ
オードブリッジ2から平滑コンデンサ3に流れる向き、
すなわち平滑コンデンサ3を充電する向きに接続されて
いる。
【0027】図2は、図1に示した直流電源装置におい
て、チョークコイル5のインダクタンスLをL=15m
H、コンデンサ6の容量CをC=34μFとした場合
の、ダイオードブリッジ2の出力電圧Vrと入力交流電
流Iacの変化の一例を示す波形図である。
【0028】図2の(A)は、ダイオードブリッジ2の
負の出力端子2nの電圧を基準(0V)とした正の出力
端子2pの電圧すなわち出力電圧Vrを、図2の(B)
は、交流電源1からダイオードブリッジ2に入力する交
流電流Iacをそれぞれ示している。
【0029】図2の(A)に一部を破線で示した電圧波
形は、図1に示したダイオードD1の両端をショートし
た場合、すなわち図8に示した従来例のチョークコイル
15とコンデンサ16との並列回路のみの場合の波形を
示している。この場合は、並列回路が全波整流による電
源周波数の2倍の基本波に対して並列共振するために、
本来は電圧波形の谷間になるところで、実線で示した出
力電圧Vrの最大値より高いピークをもつ跳ね上りが発
生する。
【0030】なお、図6に示した従来例のチョークコイ
ル15のみの場合の波形も、図7の(A)に示したよう
に、本来は電圧波形の谷間になるところで、しばしばス
パイク性の立上りを伴うやや右下りのフラットな電圧が
発生するが、これは電流が流れなかったためのチョーク
コイル15の逆起電力によるものであり、瞬間的な立上
り部分を除いては出力電圧Vrの最大値を超えるもので
はない。
【0031】しかしながら、図8に示した共振回路を備
えた例では、ダイオードブリッジ12の出力電圧Vrが
平滑コンデンサ13の端子間電圧(以下「Vc」とす
る)より低い間は、平滑コンデンサ13から並列回路に
電流が逆流して、図2の(A)に破線で示した過大な電
圧が出力電圧Vrに現われる。そのため、ダイオードブ
リッジ12のみならず並列回路を構成するチョークコイ
ル15とコンデンサ16、場合によっては平滑コンデン
サ13にも過大な電圧が印加されて破壊する等の致命的
な障害を及ぼす恐れがある。
【0032】図1に示した移相回路7は、チョークコイ
ル5とコンデンサ6からなる並列回路に直列にダイオー
ドD1を接続して、平滑コンデンサ3から並列回路への
逆流を防止している。そのため、図2の(A)に実線で
示したように出力電圧Vrの跳ね上りが消えて、若干の
あばれは認められるが、本来の電圧波形の谷間が現れ、
過大な電圧の発生による各素子の破壊が防止される。
【0033】さらに、ダイオードブリッジ2と負荷4と
がコンデンサ6を介して直接に接続されていないから、
負荷4の図示しない入力段のスイッチング回路のスイッ
チングによる高周波ノイズがショート的にダイオードブ
リッジ2に伝わって、交流電源1にリークすることがな
い。従って、跳ね上りの消滅と共に、EMIすなわち電
気磁気的な障害が大幅に抑制される。
【0034】図2の(B)に示した入力交流電流Iac
の波形は、ダイオードD1の有無によって余り変らない
が、電流波形の後半のピークを伴う滑らかな部分、すな
わちチョークコイル5によって位相が遅れた部分の前
に、振動波形を伴った部分、すなわちコンデンサ6によ
って位相が進んだ部分が加わるから、導通角が広くなっ
てピーク電流が抑えられ、力率が向上する。進相部分の
振動波形の振幅は、コンデンサ6の容量を大きくするこ
とによって減少させることが出来る。
【0035】図3は、図1に示した直流電源装置の出力
電力に対する入力交流電力の力率及び平滑コンデンサ3
の端子間電圧Vcすなわち負荷電圧の変化の一例を、そ
れぞれ図6に示した従来例と比較して示す線図であり、
図3の(A)は力率特性、同図の(B)は負荷電圧特性
をそれぞれ示している。
【0036】なお、図1に示した直流電源装置(実施
例)において、チョークコイル5のインダクタンスLを
L=15mH、コンデンサ6の容量CをC=13μFと
しており、図6に示した直流電源装置(従来例)におい
ては、チョークコイル5のインダクタンスLをL=15
mHとしている。
【0037】図3の(A)に示した力率特性において、
破線で示した従来例は軽負荷では力率が80%弱で、出
力電力が120Wを超えると漸減しているが、実線で示
した実施例では力率が80%強から始り、出力電力の増
加と共に力率が向上して出力電力130W近傍で最大値
約90%に達し、それから漸減傾向を示している。しか
しながら、いずれの出力電力においても、実施例の力率
は常に従来例を上回っている。
【0038】図3の(B)に示した負荷電圧特性は、い
ずれも無負荷時約140Vから始まるが、破線で示した
従来例は、負荷がかかり始めると先ず急に電圧が降下
し、出力電力の増加と共に電圧降下も増加するが、その
傾斜は次第にゆるくなる。一方、実線で示した実施例
は、電圧降下が遙かに少ない。
【0039】負荷電圧の変動が少なければ、負荷4であ
るDC−DCコンバータやインバータ等のスイッチング
駆動パルスのデューティ比の制御幅が少なくて済むか
ら、それだけ制御を容易にし、制御の精度を向上させる
ことが出来る効果がある。
【0040】図4は、この発明の第2の実施形態である
直流電源装置の構成の一例を示す回路図であり、図4に
示した直流電源装置は、その移相回路8が図1に示した
移相回路7と異なるだけで、その他は同じであるから、
同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0041】図4に示した移相回路8は、チョークコイ
ル5と第1のダイオードであるダイオードD2とからな
る直列回路と、進相用のコンデンサであるコンデンサ6
と第2のダイオードであるダイオードD3とからなる直
列回路とが、互いに並列に接続されて構成され、ダイオ
ードD2とダイオードD3はそれぞれ平滑コンデンサ3
を充電する向きに接続されている。
【0042】図5は、図4に示した直流電源装置におけ
るダイオードブリッジ2の出力電圧Vrと入力交流電流
Iacの変化の一例を示す波形図であり、図5の(A)
は出力電圧Vrを、同図の(B)は入力交流電流Iac
をそれぞれ示している。なお、図4に示した移相回路8
のチョークコイル5のインダクタンスLはL=15m
H、コンデンサ6の容量CはC=34μFであって、図
2に波形図を示した移相回路7(図1)と同一データで
ある。
【0043】図5の(A)に実線で示した移相回路8を
備えた場合の出力電圧Vrの波形は、図2の(A)に実
線で示し、図5の(A)ではその一部を破線で示した移
相回路7を備えた場合の波形に比べて、本来の電圧波形
の谷間部分のあばれがなくなって、正弦波形に似たスム
ースな波形になり、電源周波数の高周波成分によるノイ
ズがさらに減少する。図5の(B)に示した入力交流電
流Iacの波形は、図2の(B)に示した波形と殆んど
変らないから、説明を省略する。
【0044】すなわち、図4に示した移相回路8を用い
れば、図1に示した移相回路7を用いた場合の効果をそ
のまま有し、さらに高周波成分によるノイズが減少し
て、EMIのトラブル発生の恐れは皆無になる。
【0045】移相回路7及び移相回路8は、従来のチョ
ークコイルとコンデンサとの並列回路に、それぞれダイ
オードを1個又は2個加えただけの簡単な構成であるか
ら、コストは殆んど変らないにも拘らず、その効果は極
めて大きく、入力段にスイッチング回路を備えたDC−
DCコンバータやインバータ等の1次直流電源として、
その適用範囲もまた極めて広い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明による直流
電源装置は、簡単な構成で異常な発振やノイズを防止し
て力率を改善することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態である直流電源装置
の構成の一例を示す回路図である。
【図2】図1に示した直流電源装置のダイオードブリッ
ジの出力電圧と入力交流電流の一例を示す波形図であ
る。
【図3】図1に示した直流電源装置の出力電力に対する
力率及び負荷電圧の変化の一例を、従来例と比較して示
す線図である。
【図4】この発明の第2の実施形態である直流電源装置
の構成の一例を示す回路図である。
【図5】図4に示した直流電源装置のダイオードブリッ
ジの出力電圧と入力交流電流の一例を示す波形図であ
る。
【図6】従来のチョーク入力型の平滑回路を用いた直流
電源装置の構成の一例を示す回路図である。
【図7】図6に示した直流電源装置のダイオードブリッ
ジの出力電圧と入力交流電流の一例を示す波形図であ
る。
【図8】従来のチョークコイルとコンデンサの並列回路
を用いた直流電源装置の構成の一例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1:交流電源 2:ダイオードブリッジ 3:平滑コンデンサ 4:負荷 5:チョークコイル 6:コンデンサ(進相用のコンデンサ) 7,8:移相回路 D1:ダイオード D2:ダイオード(第1のダイオード) D3:ダイオード(第2のダイオード)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力する交流電力を全波整流して直流電
    力に変換するダイオードブリッジと、チョークコイルと
    平滑コンデンサとからなり変換された前記直流電力を平
    滑するチョーク入力型の平滑回路とを備えた直流電源装
    置において、 前記チョークコイルに並列に進相用のコンデンサを接続
    し、 該コンデンサと前記チョークコイルとの並列回路に直列
    に前記平滑コンデンサを充電する向きにダイオードを接
    続したことを特徴とする直流電源装置。
  2. 【請求項2】 入力する交流電力を全波整流して直流電
    力に変換するダイオードブリッジと、チョークコイルと
    平滑コンデンサとからなり変換された前記直流電力を平
    滑するチョーク入力型の平滑回路とを備えた直流電源装
    置において、 前記チョークコイルに直列に前記平滑コンデンサを充電
    する向きに第1のダイオードを接続し、 前記チョークコイルと第1のダイオードとの直列回路
    に、進相用のコンデンサと前記平滑コンデンサを充電す
    る向きに接続した第2のダイオードとの直列回路を並列
    に接続したことを特徴とする直流電源装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016067198A (ja) * 2014-09-17 2016-04-28 株式会社リコー インバータ装置
JP2016066625A (ja) * 2015-12-22 2016-04-28 ローム株式会社 Led照明装置

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JP2016067198A (ja) * 2014-09-17 2016-04-28 株式会社リコー インバータ装置
JP2016066625A (ja) * 2015-12-22 2016-04-28 ローム株式会社 Led照明装置

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