JPH09163579A - 分岐線引出部 - Google Patents
分岐線引出部Info
- Publication number
- JPH09163579A JPH09163579A JP7319044A JP31904495A JPH09163579A JP H09163579 A JPH09163579 A JP H09163579A JP 7319044 A JP7319044 A JP 7319044A JP 31904495 A JP31904495 A JP 31904495A JP H09163579 A JPH09163579 A JP H09163579A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- branch
- compressing
- clamp
- sleeve
- existing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cable Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 既設線に分岐クランプを取付けて分岐線を引
き出す際、既設線Ａの表面をワイヤブラシ等で磨いてい
るが、これでは既設線の内層素線の腐食・酸化皮膜は除
去することができない。このために内層素線からの電流
を分岐クランプに流すことができず、接続部が異常加熱
するという問題があった。 【解決手段】 既設線Ａと分岐クランプ１０との間に圧
縮スリーブ２０を介在させることにより、圧縮スリーブ
２０で既設線Ａを圧縮した際、既設線Ａの内層素線の腐
食・酸化皮膜を除去する。これによって内層素線からの
電流をスプリング式Ｔ分岐クランプ１０に流すことがで
きるので接続部の異常加熱を防止することができる。
き出す際、既設線Ａの表面をワイヤブラシ等で磨いてい
るが、これでは既設線の内層素線の腐食・酸化皮膜は除
去することができない。このために内層素線からの電流
を分岐クランプに流すことができず、接続部が異常加熱
するという問題があった。 【解決手段】 既設線Ａと分岐クランプ１０との間に圧
縮スリーブ２０を介在させることにより、圧縮スリーブ
２０で既設線Ａを圧縮した際、既設線Ａの内層素線の腐
食・酸化皮膜を除去する。これによって内層素線からの
電流をスプリング式Ｔ分岐クランプ１０に流すことがで
きるので接続部の異常加熱を防止することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設線から分岐ク
ランプを介して分岐線を引き出してなる分岐線引出部に
関するものである。
ランプを介して分岐線を引き出してなる分岐線引出部に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば発変電所に架設された既設線から
分岐線を引き出したい場合がある。このような場合、従
来は図７および図８に示すようなスプリング式Ｔ分岐ク
ランプ１０を用いて既設線Ａから分岐線Ｂを引き出して
いる。
分岐線を引き出したい場合がある。このような場合、従
来は図７および図８に示すようなスプリング式Ｔ分岐ク
ランプ１０を用いて既設線Ａから分岐線Ｂを引き出して
いる。
【０００３】スプリング式Ｔ分岐クランプ１０は、本体
部１１と組付け体部１２とから構成されている。本体部
１１は、既設線挿入溝を備えた既設線取付け部１１ａ
と、該既設線取付け部１１と一体に形成された分岐線接
続スリーブ１１ｂとから構成されており、組付け体部１
２は、断面コ字型のハウジング部１２ａと、一端側に既
設線挿入溝を備え他端側がハウジング部１２ａから突出
しナット１２ｃが螺合されたサドル部１２ｂと、ハウジ
ング部１２ａ内に配置されかつサドル部１２ｂの他端側
が貫通したスプリング１２ｄとから構成されている。
部１１と組付け体部１２とから構成されている。本体部
１１は、既設線挿入溝を備えた既設線取付け部１１ａ
と、該既設線取付け部１１と一体に形成された分岐線接
続スリーブ１１ｂとから構成されており、組付け体部１
２は、断面コ字型のハウジング部１２ａと、一端側に既
設線挿入溝を備え他端側がハウジング部１２ａから突出
しナット１２ｃが螺合されたサドル部１２ｂと、ハウジ
ング部１２ａ内に配置されかつサドル部１２ｂの他端側
が貫通したスプリング１２ｄとから構成されている。
【０００４】上記構成のスプリング式Ｔ分岐クランプ１
０を用いて既設線Ａから分岐線Ｂを引き出すには次のよ
うに行う。
０を用いて既設線Ａから分岐線Ｂを引き出すには次のよ
うに行う。
【０００５】まず、分岐線接続スリーブ１１ｂに分岐線
Ｂを圧縮接続する。次に既設線取付け部１１ａの既設線
挿入溝に既設線Ａを嵌合させる。次に既設線取付け部１
１ａにハウジング部１２ａを取付ける。この際、ナット
１２ｃを締付けてスプリンブ１２ｄを圧縮状態とし、サ
ドル部１２ｂの既設線挿入溝側を下方に位置させてお
く。最後にナット１２ｃを緩めてスプリンブ１２ｄを反
発状態とし、サドル部１２ｂの既設線挿入溝に既設線Ａ
を嵌合させる。これによって既設線Ａからの電流を分岐
線Ｂに流すことができる。
Ｂを圧縮接続する。次に既設線取付け部１１ａの既設線
挿入溝に既設線Ａを嵌合させる。次に既設線取付け部１
１ａにハウジング部１２ａを取付ける。この際、ナット
１２ｃを締付けてスプリンブ１２ｄを圧縮状態とし、サ
ドル部１２ｂの既設線挿入溝側を下方に位置させてお
く。最後にナット１２ｃを緩めてスプリンブ１２ｄを反
発状態とし、サドル部１２ｂの既設線挿入溝に既設線Ａ
を嵌合させる。これによって既設線Ａからの電流を分岐
線Ｂに流すことができる。
【０００６】ところで既設線Ａは、１０年以上架線され
ていることが多く、このような既設線Ａは図９に示すよ
うに、最外層素線Ａ１の表面や内層素線Ａ２の表面が腐
食・酸化Ｃされていることが多い。このために、既設線
Ａにスプリング式Ｔ分岐クランプ１０を取付ける際には
既設線Ａの表面をワイヤブラシ等で磨いて既設線Ａの表
面の腐食・酸化皮膜Ｃを除去し、しかる後にスプリング
式Ｔ分岐クランプ１０を取付けている。
ていることが多く、このような既設線Ａは図９に示すよ
うに、最外層素線Ａ１の表面や内層素線Ａ２の表面が腐
食・酸化Ｃされていることが多い。このために、既設線
Ａにスプリング式Ｔ分岐クランプ１０を取付ける際には
既設線Ａの表面をワイヤブラシ等で磨いて既設線Ａの表
面の腐食・酸化皮膜Ｃを除去し、しかる後にスプリング
式Ｔ分岐クランプ１０を取付けている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既設線
Ａの表面のみをワイヤブラシ等で磨いても、既設線Ａの
内層素線の腐食・酸化皮膜は除去することができない。
このために内層素線からの電流をスプリング式Ｔ分岐ク
ランプ１０に流すことができず、接続部が異常加熱する
という問題があった。
Ａの表面のみをワイヤブラシ等で磨いても、既設線Ａの
内層素線の腐食・酸化皮膜は除去することができない。
このために内層素線からの電流をスプリング式Ｔ分岐ク
ランプ１０に流すことができず、接続部が異常加熱する
という問題があった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
みてなされたもので、既設線から分岐クランプを介して
分岐線を引き出してなる分岐線引出部において、既設線
と分岐クランプとの間に圧縮スリーブを介在させたこと
を特徴とするものである。
みてなされたもので、既設線から分岐クランプを介して
分岐線を引き出してなる分岐線引出部において、既設線
と分岐クランプとの間に圧縮スリーブを介在させたこと
を特徴とするものである。
【０００９】既設線と分岐クランプとの間に圧縮スリー
ブを介在させることにより、圧縮スリーブで既設線を圧
縮した際、既設線の内外層素線の腐食・酸化皮膜を除去
することができる。したがって、内層素線からの電流を
スプリング式Ｔ分岐クランプ１０に流すことができるの
で接続部の異常加熱を防止することができる。
ブを介在させることにより、圧縮スリーブで既設線を圧
縮した際、既設線の内外層素線の腐食・酸化皮膜を除去
することができる。したがって、内層素線からの電流を
スプリング式Ｔ分岐クランプ１０に流すことができるの
で接続部の異常加熱を防止することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。図１および図２に示す如く、本発明は既
設線Ａと分岐クランプ１０との間に圧縮スリーブ２０を
介在させた点に特徴がある。圧縮スリーブ２０は、図３
に示すように、スリーブ本体２１とスリーブキャップ２
２とから構成されおり、スリーブ本体２１にスリーブキ
ャップ２２を嵌合させることにより、既設線Ａに取付け
るものである。この圧縮スリーブ２０は長手方向中間部
に分岐クランプ取付け部２３を有し、また両側には圧縮
部２４を有している。分岐クランプ取付け部２３は断面
円形である。また圧縮部２４は圧縮前は図４に示すよう
に楕円形をしている。この圧縮部２４は図５に示すよう
に断面６角形に圧縮されるものである。圧縮部２４を断
面６角形に圧縮することにより、既設線Ａの内外層素線
が潰されるために内外層素線の表面の腐食・酸化皮膜を
除去することができる。
細に説明する。図１および図２に示す如く、本発明は既
設線Ａと分岐クランプ１０との間に圧縮スリーブ２０を
介在させた点に特徴がある。圧縮スリーブ２０は、図３
に示すように、スリーブ本体２１とスリーブキャップ２
２とから構成されおり、スリーブ本体２１にスリーブキ
ャップ２２を嵌合させることにより、既設線Ａに取付け
るものである。この圧縮スリーブ２０は長手方向中間部
に分岐クランプ取付け部２３を有し、また両側には圧縮
部２４を有している。分岐クランプ取付け部２３は断面
円形である。また圧縮部２４は圧縮前は図４に示すよう
に楕円形をしている。この圧縮部２４は図５に示すよう
に断面６角形に圧縮されるものである。圧縮部２４を断
面６角形に圧縮することにより、既設線Ａの内外層素線
が潰されるために内外層素線の表面の腐食・酸化皮膜を
除去することができる。
【００１１】圧縮スリーブ２０の分岐クランプ取付け部
２３の外周には分岐クランプ１０が取付けられて分岐線
Ｂが引き出されている。
２３の外周には分岐クランプ１０が取付けられて分岐線
Ｂが引き出されている。
【００１２】上記構成の分岐線引出部を形成するには次
のように行う。まず既設線Ａに圧縮スリーブ２０を取付
ける。この取付けはスリーブ本体２１にスリーブキャッ
プ２２を嵌合させることにより容易に行うことができ
る。次に圧縮スリーブ２０の圧縮部２４を圧縮する。最
後に圧縮スリーブ２０の分岐クランプ取付け部２３に分
岐クランプを取付ける。実施例における分岐クランプ１
０は、従来と同じスプリング式Ｔ分岐クランプ１０であ
り、その構造および取付け方法は先の説明と同一である
ので同一符号を付して説明を省略する。
のように行う。まず既設線Ａに圧縮スリーブ２０を取付
ける。この取付けはスリーブ本体２１にスリーブキャッ
プ２２を嵌合させることにより容易に行うことができ
る。次に圧縮スリーブ２０の圧縮部２４を圧縮する。最
後に圧縮スリーブ２０の分岐クランプ取付け部２３に分
岐クランプを取付ける。実施例における分岐クランプ１
０は、従来と同じスプリング式Ｔ分岐クランプ１０であ
り、その構造および取付け方法は先の説明と同一である
ので同一符号を付して説明を省略する。
【００１３】なお、本発明で使用する分岐クランプ１０
はスプリング式Ｔ分岐クランプに限るものではなく、図
６に示すようなスプリング式Ｌ分岐クランプ１０であっ
てもよい。このスプリング式Ｌ分岐クランプ１０は、既
設線取付け部１１と一体に形成された分岐線接続スリー
ブ１１ｂの位置がスプリング式Ｔ分岐クランプと異なる
のみであり、前記実施例を同一部分には同一符号を付し
て説明を省略する。
はスプリング式Ｔ分岐クランプに限るものではなく、図
６に示すようなスプリング式Ｌ分岐クランプ１０であっ
てもよい。このスプリング式Ｌ分岐クランプ１０は、既
設線取付け部１１と一体に形成された分岐線接続スリー
ブ１１ｂの位置がスプリング式Ｔ分岐クランプと異なる
のみであり、前記実施例を同一部分には同一符号を付し
て説明を省略する。
【００１４】さらに本発明で使用する分岐クランプ１０
は、スプリング式Ｔ分岐クランプやスプリング式Ｌ分岐
クランプのようにスプリングを使用したものではなく、
既設線取付部を断面Ｃ字型に構成し、該Ｃ字型の開口部
をボルトで締め付けるような形状としてもよい。また、
本発明で使用する圧縮スリーブの形状も特に限定するも
のではない。
は、スプリング式Ｔ分岐クランプやスプリング式Ｌ分岐
クランプのようにスプリングを使用したものではなく、
既設線取付部を断面Ｃ字型に構成し、該Ｃ字型の開口部
をボルトで締め付けるような形状としてもよい。また、
本発明で使用する圧縮スリーブの形状も特に限定するも
のではない。
【００１５】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る分岐線引出
部は、既設線と分岐クランプとの間に圧縮スリーブを介
在させたために、圧縮スリーブで既設線を圧縮した際、
既設線の内外層素線の腐食・酸化皮膜を除去することが
できる。したがって、内層素線からの電流をスプリング
式Ｔ分岐クランプに流すことができるので接続部の異常
加熱を確実に防止することができる。
部は、既設線と分岐クランプとの間に圧縮スリーブを介
在させたために、圧縮スリーブで既設線を圧縮した際、
既設線の内外層素線の腐食・酸化皮膜を除去することが
できる。したがって、内層素線からの電流をスプリング
式Ｔ分岐クランプに流すことができるので接続部の異常
加熱を確実に防止することができる。
【図１】本発明に係る分岐線引出部の一実施例を示す正
面図。
面図。
【図２】図１の拡大断面図。
【図３】本発明で使用する圧縮スリーブの分解斜視図。
【図４】圧縮スリーブの圧縮前の拡大側面図。
【図５】圧縮スリーブの圧縮後の拡大側面図。
【図６】分岐クランプの他の実施例を示す正面図。
【図７】従来の分岐線引出部の正面図。
【図８】図７の断面図。
【図９】既設線の断面図。
Ａ 既設線 Ｂ 分岐線 １０ 分岐クランプ ２０ 圧縮スリーブ
Claims (1)
- 【請求項１】 既設線から分岐クランプを介して分岐線
を引き出してなる分岐線引出部において、既設線と分岐
クランプとの間に圧縮スリーブを介在させたことを特徴
とする分岐線引出部。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7319044A JPH09163579A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 分岐線引出部 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7319044A JPH09163579A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 分岐線引出部 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09163579A true JPH09163579A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18105890
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7319044A Pending JPH09163579A (ja) | 1995-12-07 | 1995-12-07 | 分岐線引出部 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09163579A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008243802A (ja) * | 2007-02-12 | 2008-10-09 | Alcatel-Lucent | 電気導体を接触させる方法および電気的接触を施すための可撓性要素 |
| KR100941378B1 (ko) * | 2009-09-18 | 2010-02-10 | (주)정엔지니어링 | 저압전선 접속용 멀티형 분기슬리브 |
| CN106950451A (zh) * | 2017-05-02 | 2017-07-14 | 国网山东省电力公司电力科学研究院 | 基于电流检测的输电线路耐张管导通能力评估方法及系统 |
-
1995
- 1995-12-07 JP JP7319044A patent/JPH09163579A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008243802A (ja) * | 2007-02-12 | 2008-10-09 | Alcatel-Lucent | 電気導体を接触させる方法および電気的接触を施すための可撓性要素 |
| KR100941378B1 (ko) * | 2009-09-18 | 2010-02-10 | (주)정엔지니어링 | 저압전선 접속용 멀티형 분기슬리브 |
| CN106950451A (zh) * | 2017-05-02 | 2017-07-14 | 国网山东省电力公司电力科学研究院 | 基于电流检测的输电线路耐张管导通能力评估方法及系统 |
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