JPH09163307A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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Publication number
JPH09163307A
JPH09163307A JP7316263A JP31626395A JPH09163307A JP H09163307 A JPH09163307 A JP H09163307A JP 7316263 A JP7316263 A JP 7316263A JP 31626395 A JP31626395 A JP 31626395A JP H09163307 A JPH09163307 A JP H09163307A
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JP
Japan
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signal
pseudo
video signal
circuit
data
Prior art date
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Pending
Application number
JP7316263A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiko Sakatani
智彦 酒谷
昭 ▲吉▼川
Akira Yoshikawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非整数倍速再生時の垂直同期信号の周期を一
定にできず、テレビで画面の縦揺れが発生する。 【解決手段】 疑似垂直同期信号発生回路19と信号合
成回路21により、各フィールドごとの所定の位置に疑
似垂直同期信号を合成し、遅延回路20により各フィー
ルドごとに所定量の映像遅延を行うことで、垂直同期信
号の周期変動をスチル時と同様に2フィールド周期で繰
り返すパターンに補正して、あらゆるテレビで画面の縦
揺れ補正が可能な映像信号に変換する。その際、データ
補正回路17によりスチル時の垂直同期信号の周期変動
の大きさに応じて、非整数倍速再生時の垂直同期信号の
最適な周期変動の大きさを演算してデータ合成回路18
によって演算結果を映像信号に反映させることで、非整
数倍速再生時の縦揺れ補正操作を無調化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、VTRにおける特
殊再生時に発生するテレビ画面の縦揺れの補正に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のVTRの特殊再生時のテレビ画面
の縦揺れ補正方法は、例えば特公昭63−53754号
公報に垂直画像揺れ低減装置として記載されている。以
下この従来例について簡単に説明する。図11は従来の
縦揺れ補正装置のブロック図である。図11において、
VTR1よりテープ速度に比例したパルスをもつ出力信
号FGと、2個の回転ヘッド切換用のヘッドスイッチ信
号HSWを速度検出回路2に、この信号HSWとコント
ロールトラック上のコントロール信号CTLをトラック
シフト検出回路3に各々入力する。そして再生速度情
報、トラックシフト情報を速度検出回路2、トラックシ
フト検出回路3を介して制御回路4に与え、その出力
で、VTR1からの再生映像信号に1フィールド単位で
所定の遅延時間を与える遅延回路5を制御して、垂直同
期信号間隔の水平同期信号数をほぼ一定とし、TV受像
機6での垂直画像ゆれを低減している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の構
成では、非整数倍速再生(1.3倍速など)等で出力さ
れる映像信号に対して垂直同期信号の周期を完全に一定
にすることができない。このため、接続するテレビの垂
直同期分離回路の構成によって縦揺れが発生する場合が
ある。
【0004】例えば近年のテレビにおいて、入力された
映像信号の垂同期信号の周期から標準映像信号か非標準
映像信号かを判別し、非標準映像信号と判断した場合は
入力映像信号の垂直同期信号で同期制御を行う外部同期
モードになり、標準映像信号と判別した場合にはテレビ
内部で独自に作成した垂直同期信号によって同期制御を
行う内部同期モードになるテレビがある。
【0005】このようなテレビに、上記したような垂直
同期信号の周期がほぼ一定な映像信号が入力されると、
テレビはこの映像信号を一時的に標準映像信号と誤判別
し、その結果外部同期モードと内部同期モードとが混在
することにより、画面の縦揺れが発生する。このように
従来の構成では、全てのテレビで縦揺れを補正すること
ができず、さらに縦揺れが発生した場合にその縦揺れ調
整を行うことができないという課題を有している。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、簡単な構成で非整数倍速再生時の再生映像信号を、
まずあらゆるテレビで画面の縦揺れ補正が可能な映像信
号、すなわちスチル再生時と同様な2フィールドを1パ
ターンとする映像信号に変換し、さらにスチル再生時の
縦揺れ補正調整情報を用いて非整数倍速再生時の画面の
縦揺れ調整を自動的に行うことができる映像信号処理装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の映像信号処理装置は、垂直同期信号の周期が
2フィールドを1パターンとして繰り返し変動する第一
の非標準映像信号を出力する第一の信号出力手段と、前
記第一の非標準映像信号に対して、周期が2フィールド
を1パターンとして繰り返し変動する第一の疑似垂直同
期信号を合成する第一の信号合成手段と、垂直同期信号
の周期が3フィールド以上を1パターンとして変動する
第二の非標準映像信号を出力する第二の信号出力手段
と、 前記第二の非標準映像信号の垂直同期信号の位置
に応じて各フィールドごとに所定の映像遅延を施す遅延
手段と、前記遅延手段の出力する第二の非標準映像信号
に対して、周期が2フィールドを1パターンとして繰り
返し変動する第二の疑似垂直同期信号を合成する第二の
信号合成手段と、前記第二の疑似垂直同期信号の周期変
動量と前記第一の疑似垂直同期信号の周期変動量の比率
が、前記遅延手段の出力する第二の非標準映像信号の垂
直同期信号と前記第二の疑似垂直同期信号の各フィール
ドにおける位相差の平均値を最小とする前記第二の疑似
垂直同期信号の周期変動量と、前記第一の非標準映像信
号の垂直同期信号の周期変動量の比率と等しくなるよう
に前記第一及び第二の信号合成回路を制御する制御手段
とを備えた構成を有している。
【0008】これにより、VTRで非整数倍速再生を行
った時に発生する非標準映像信号に対して各フィールド
ごとの所定映像遅延と疑似垂直同期信号の合成を行い、
垂直同期信号の周期変動をスチル時と同様に2フィール
ド周期で繰り返すパターに補正してあらゆるテレビで画
面の縦揺れ補正が可能な映像信号に変換し、さらにスチ
ル再生時の疑似垂直同期信号の周期変動の大きさに応じ
て非整数倍速再生時の最適な垂直同期信号の周期変動の
大きさを演算する。これにより、非整数倍速再生時の映
像縦揺れ調整を不要にすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、垂直同期信号の周期が
3フィールド以上を1パターンとして変動する非標準映
像信号に対し、各フィールド毎に所定の映像遅延を行っ
た後に疑似垂直同期信号の合成を行って、垂直同期信号
と映像信号部分の位相変動を極力抑えながら、垂直同期
信号が2フィールドを1パターンとして変動する映像信
号に変換し、これと同じ変動周期を持つスチル再生時の
映像信号の疑似垂直同期信号位相に応じて垂直同期信号
位相を補正することにより、非標準映像信号による画面
の縦揺れの調整を自動化する。
【0010】また本発明は、垂直同期信号の周期が3フ
ィールド以上を1パターンとして変動する非標準映像信
号に対し、各フィールド毎に疑似垂直同期信号の合成を
行った後に所定の映像遅延を行い、垂直同期信号と映像
信号部分の位相変動を極力抑えながら、垂直同期信号が
2フィールドを1パターンとして変動する映像信号に変
換し、これと同じ変動周期を持つスチル再生時の映像信
号の疑似垂直同期信号位相に応じて垂直同期信号位相を
補正することにより、非標準映像信号による画面の縦揺
れの調整を自動化する。
【0011】さらに本発明は、垂直同期信号の周期が2
フィールドを1パターンとして変動する非標準映像信号
に対して、これと同じ変動周期を持つスチル再生時の映
像信号の疑似垂直同期信号位相に応じて垂直同期信号位
相を補正することにより、非標準映像信号による画面の
縦揺れの調整を自動化する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を用い
て説明する。なおそれぞれの実施例の中で、同一の図面
を用いて説明を行っている所もある。 (実施例1)図1は本発明の実施例1における映像信号
処理装置のブロック図である。図1において、100は
第一及び第二の信号出力手段である映像信号再生部、1
01は第一及び第二の信号合成手段である疑似垂直同期
信号合成部、102は遅延手段である映像遅延制御部、
103は制御手段であるデータ補正処理部をそれぞれ表
している。
【0013】図1において、キャプスタンモータ2は標
準モードで記録されているテープ1に接触してそれを送
る。キャプスタンモータ2は、回転速度に比例した周波
数のFG信号をモータ制御回路5に出力し、CTLヘッ
ド3はテープ1上に等間隔に記録されているコントロー
ル信号を検出しモータ制御回路5にCTL信号を出力す
る。またシリンダ4は、回転速度に比例した周波数の信
号にシリンダ4の回転位相を示す信号を重畳させたPF
G信号をモータ制御回路5に出力する。
【0014】モータ制御回路5は、PFG信号によりシ
リンダ4の回転を制御するためのトルク指令をシリンダ
4に送出するとともに、FG信号とCTL信号を用いて
テープ1が所定の速度と位相で送られるようにキャプス
タンモータ2にトルク指令を送出する。さらにモータ制
御回路5は、その時のテープ1の送り位相とシリンダ4
の回転位相に応じてヘッド切換を行うためのHSW信号
をスイッチ回路6、スイッチ回路7、データ合成回路1
8、疑似垂直同期信号発生回路19、遅延データ作成回
路13及び疑似Vデータ作成回路14に供給し、同じく
ヘッド切換を行うためのHASW信号をスイッチ回路
8、遅延データ作成回路13及び疑似Vデータ作成回路
14に供給する。
【0015】またシリンダ4には標準再生用と3倍モー
ド再生用の2組のヘッドが設けられており、これらのヘ
ッドSP1,SP2及びEP1,EP2は各組ごとに1
80度の角度割りで取り付けられ、それぞれの組の2つ
のヘッドSP1,SP2およびEP1,EP2は互いに
正負のアジマス角とされている。さらにヘッドEP1,
EP2はそれぞれヘッドSP2,SP1と水平期間(今
後Hと呼ぶ)の2倍に相当する距離(2H)だけ離れて
配置されている。
【0016】ヘッドSP1,SP2及びEP1,EP2
からの再生信号はスイッチ回路6及びスイッチ回路7で
それぞれ切り換えられ、スイッチ回路8でSPヘッドと
EPヘッドの切換を行って映像信号復調回路9に供給さ
れる。映像信号復調回路9で形成された映像信号は遅延
回路20に供給され、信号合成回路21を経て再生映像
としてテレビモニタに出力される。
【0017】また、システムコントロール回路12には
スチル再生と0.75倍速再生の2つの再生指令がスイ
ッチ10及びスイッチ11によって供給され、システム
コントロール回路12は、これらの再生指令から再生モ
ード情報をデコードして、そのデコード情報をモータ制
御回路5、遅延データ作成回路13、疑似Vデータ作成
回路14及びデータ補正回路17に供給する。
【0018】遅延データ作成回路13は、再生モード情
報に基づいて遅延回路20に遅延データを出力し、同時
に疑似Vデータ作成回路14はデータ合成回路18を介
して疑似垂直同期信号発生回路19に疑似垂直同期信号
(以下疑似V信号とする)を作成するための設定データ
である疑似Vデータを出力する。調整スイッチ15の出
力はデータ調整回路16で調整データに変換された後に
データ補正回路17に供給される。データ補正回路17
は、供給された調整データに対して再生モード情報に応
じた補正を施した後に、この補正データをデータ合成回
路18に供給する。データ合成回路18は、フィールド
毎に疑似Vデータ作成回路14の出力する疑似Vデータ
を垂直同期信号発生回路19に供給し、さらにHSW信
号論理がH又はLのときだけデータ補正回路17の出力
する補正データを合成して出力する。疑似VデータはH
SW信号エッジからの時間データとして与えられ、疑似
垂直同期信号発生回路19は供給された疑似Vデータに
基づいて疑似V信号を発生し、信号合成回路21に供給
する。
【0019】さらに遅延回路20は、供給された遅延デ
ータに基づいて入力映像信号をフィールド単位で所定の
整数H遅延させ、信号合成回路21はこの映像信号と疑
似V信号を合成して出力する。以上のように構成された
映像信号処理装置について、以下その動作について説明
する。
【0020】スチル再生スイッチ10の操作が行われる
と、システムコントロール回路12は、供給されたスチ
ル再生指令をスチル再生情報にデコードしてモータ制御
回路5、遅延データ作成回路13、疑似Vデータ作成回
路14及びデータ補正回路17に出力する。モータ制御
回路5は、スチル再生情報の供給によりキャプスタンモ
ータ2の回転を停止して磁気テープ1の走行を停止さ
せ、いわゆるフィールドスチル再生を行う。すなわち、
スイッチ回路6及びスイッチ回路7にHSW信号を、ス
イッチ回路8にHSWと逆位相のHASW信号をそれぞ
れ供給し、これによりシリンダ4に取り付けられた4つ
のヘッドのうちトレースするヘッドをEP2,SP2の
繰り返しになるよう制御する。これにより映像信号復調
回路9は、ヘッド取付位置のずれによって2フィールド
周期で変動する映像信号を出力し、その変動の大きさは
2Hになる。すなわち、隣り合うフィールド間で2H分
の時間ずれが生じる。
【0021】また遅延データ作成回路13は、スチル再
生情報の供給により遅延回路20に遅延制御を行うため
のデータを出力する。遅延回路20は、供給されたHA
SW信号に同期してHASW信号の論理がHの時に1H
の遅延を行う。この遅延補正により従来のフィールドス
チル時の再生映像信号に対して、隣り合うフィールドの
映像信号の時間的ずれは2Hから1Hに補正されてい
る。このように隣り合うフィールドの時間的ずれを減少
させることにより、スチル再生映像の画面縦揺れや画面
が4隅方向に伸び縮みするピンクッション現象を改善す
ることができる。
【0022】さらに疑似Vデータ作成回路14は、前述
した遅延制御と同時に2フィールド周期で繰り返し変動
する疑似Vデータをフィールド毎にデータ合成回路18
に供給する。この疑似Vデータは、隣り合うフィールド
の疑似V信号の時間的ずれが1Hとなるように設定さ
れ、この結果再生映像信号の垂直同期信号と疑似V信号
との位相差はすべてのフィールドで一定になる。データ
合成回路18はこの疑似Vデータに対してHSW論理が
Hの時だけデータ補正回路17の出力する補正データを
合成して疑似垂直同期信号発生回路19に供給する。疑
似垂直同期信号発生回路19は供給された疑似Vデータ
を疑似V信号に変換し、信号合成回路21によって映像
信号と合成する。
【0023】図4は遅延データ作成回路13による映像
遅延と疑似Vデータ作成回路14による疑似V信号合成
が施された映像信号の様子を表す説明図である。図4に
おいて、aはHSW信号、bはHASW信号、cは映像
信号であり、信号cの数字はフィールド番号を表してい
る。またdは映像信号cの各フィールドのHSW信号エ
ッジ付近を拡大したものであり、フィールド番号は信号
cのそれと一致している。さらにeは疑似V信号、fは
映像信号部分、α1及びα2はHSW信号エッジから疑
似V信号までの位相をそれぞれ示している。
【0024】ところで、図4に示すような映像信号をテ
レビに入力した場合、テレビによってはフィールド毎に
画面が上下に揺れる縦揺れ現象を起こす場合がある。こ
れはテレビ自体が入力された映像信号の疑似V信号の周
期変動に反応してしまうためであるが、このような縦揺
れに対して従来から片フィールドの疑似V信号の位相を
僅かにずらすことによって縦揺れを補正する方法が知ら
れている。
【0025】このような縦揺れ補正の操作を行うのが調
整スイッチ15であり、この操作により図4dに示すフ
ィールド2の映像信号の疑似V信号の位相を変化させる
ことができる。すなわち調整スイッチ15の操作を行う
とデータ調整回路16において調整データが設定され、
その調整データはデータ補正回路17を介してデータ合
成回路18に供給される。データ補正回路17はスチル
再生の場合は補正を行わずに、データをそのまま出力す
る。さらにデータ合成回路18はHASW信号論理がL
の時の疑似Vデータに対してデータ補正回路17の出力
する補正データを合成する。この結果調整スイッチ15
の操作によって図4dにおけるα2の値を変化させるこ
とになり、再生映像信号に合成する疑似V信号の、2フ
ィールドを1パターンとする周期性は保ちながらその振
幅を可変することができる。なお、この疑似Vデータの
調整値はスチル再生指令が解除されてもデータ調整回路
16の内部に保持されている。
【0026】以上のように、垂直同期信号の周期が2フ
ィールドを1パターンとして繰り返し変動する再生映像
信号に対して、同じく2フィールドを1パターンとして
繰り返し変動する疑似V信号を合成し、さらにその疑似
V信号位相を2フィールド単位のパターンを保ちながら
調整することにより、接続するテレビの画面の縦揺れを
なくすことができる。
【0027】次に、非整数倍速である0.75倍速再生
の場合について説明する。スイッチ11の操作により
0.75倍速再生指令が出力されると、システムコント
ロール回路12はこの指令を0.75倍速再生情報にデ
コードし、そのデコード情報をモータ制御回路5、遅延
データ作成回路13、疑似Vデータ作成回路14及びデ
ータ補正回路17に出力する。
【0028】モータ制御回路5は0.75倍速再生情報
の供給により、キャプスタンモータ2の回転速度を通常
再生の0.75倍速に制御し、HSW信号とCTLヘッ
ド3の検出する磁気テープ1上のCTL信号の位相関係
が8フィールド周期で一定に保たれるように位相制御を
行う。図2は0.75倍速再生時のトラックパターンと
トレースパターンの関連を示す説明図である。図2にお
いて、1は磁気テープを、2は形成された映像トラック
を表している。また、図3は0.75倍速再生時のヘッ
ド切換の様子と実際の映像信号についてまとめた説明図
である。図3において、b,c及びdの長方形部分は、
実際の映像信号部分を表している。
【0029】さらに、スイッチ回路6及びスイッチ回路
7にはHSW信号が、スイッチ回路8には前述した位相
制御と同期して、図3に示すように8フィールド周期で
変動するHASW信号がそれぞれ供給されている。これ
によりシリンダ4に取り付けられた4つのヘッドのう
ち、トレースするヘッドをEP1、EP2、EP1、E
P2、SP2、SP1、SP2、SP1の順に切り換
え、この8フィールド1単位のシーケンスを繰り返すよ
う制御が行われる。
【0030】このようにして再生を行った場合、図2に
示すようにヘッドがトラックの下端をトレースする位置
はその中心に対してずれた位置となり、このことから垂
直同期信号の再生タイミングが微妙に変化することが分
かる。VHSフォーマットでは図2に示すように標準モ
ード記録で各トラックの下端位置が1.5Hずつずれて
いる。このトラッキングによる垂直同期信号再生タイミ
ングのずれに標準再生用ヘッドSP1,SP2と3倍モ
ード再生用ヘッドEP1,EP2の取付位置のずれ量で
ある2Hも考慮すると垂直同期信号発生タイミングは最
大2Hずれることが分かる。この結果再生される映像信
号は、図3bに示すように垂直同期信号のずれによって
垂直同期信号間のH数は262Hから266Hまで変化
し、その変動幅が4Hであるような非標準映像信号とな
る。
【0031】このような再生映像信号に対し映像遅延制
御部102は、0.75倍速再生情報の供給によりフィ
ールド単位の映像遅延処理を行い、それと同期して疑似
垂直同期信号合成部101は再生映像信号への疑似V信
号の合成処理を行う。すなわち、遅延データ作成回路1
3は、遅延制御を行うための遅延データを遅延回路20
に出力する。これにより遅延回路20は、各フィールド
毎に図3eに示すようなH単位の遅延を施し、図3bに
示す再生映像信号は図3cに示すような映像信号に補正
される。なお、この映像信号の垂直同期信号間のH数は
262.5Hから263.5Hとなり、その変動幅は1
Hになっている。さらに、疑似V信号の合成処理では、
図3cに示すような映像信号に対し、図3dに示すよう
な2フィールド周期で変動する疑似V信号を挿入する。
【0032】図5及び図6は映像遅延と疑似V信号合成
が施された映像信号の様子を表す説明図である。図5に
おいて、aはHSW信号、bはHASW信号、cは映像
信号であり、信号cの数字はフィールド番号を表してい
る。また、図5及び図6において、dは映像信号cの各
フィールドのHSW信号エッジ付近を拡大したものであ
り、フィールド番号は図5の信号cのそれと一致してい
る。さらにeは疑似V信号、fは映像信号部分を表して
おり、図5のγ1及びγ2、図6のβ1及びβ2はHS
W信号エッジから疑似V信号までの位相をそれぞれ示し
ている。
【0033】図6に示す映像信号は、隣り合うフィール
ドの疑似V信号の時間的ずれは、前述したスチル再生と
同じく1Hである。しかし、各フィールドの疑似V信号
eと映像信号部分fの位相差βはフィールド毎に変動
し、その変動幅は最大0.875Hになる。一方図5に
示す映像信号は、隣り合うフィールドの疑似V信号の時
間的ずれは、0.375Hである。また、各フィールド
の疑似V信号eと映像信号部分fの位相差γの変動幅は
最大0.25Hであり、疑似V信号の変動周期を2フィ
ールド単位に保つという条件下で最も変動幅が小さくな
る場合を示している。
【0034】テレビ画面の映像縦揺れは、通常各フィー
ルドの垂直同期信号の周期が変動することによって起こ
るが、疑似V信号を映像信号に合成した場合に生じる疑
似V信号と映像信号部の間の位相変動、すなわち図5に
おけるγや図6におけるβによっても縦揺れは発生す
る。このため、この位相変動はなるべく小さい方が望ま
しく、このために疑似Vデータ作成回路14の出力する
疑似Vデータは、データ補正回路17による補正データ
がない場合は映像信号と合成された疑似V信号が図5d
のようになるよう設定されている。
【0035】しかし、データ調整回路16にスチル再生
時の疑似Vデータ調整値が保持されている場合は、調整
データはデータ補正回路17を介してデータ合成回路1
8に出力され、データ合成回路18はすでに0.75倍
速再生用に作成した疑似Vデータに対しHSW信号論理
がHの時の疑似Vデータにデータ補正回路17の出力す
る補正データを合成して疑似Vデータを出力する。さら
にデータ補正回路17は、入力された疑似V調整データ
を0.375倍して疑似垂直同期信号発生回路28に出
力する。すなわち、スチル再生時の隣り合うフィールド
の疑似V位相差である図4のα2−α1の値を0.37
5倍した値が、0.75倍速再生時の隣り合うフィール
ドの疑似V位相差であるα4−α1の値になるようにα
4を補正する。なお乗算係数の0.375は、データ補
正回路17による補正がない場合のスチル再生及び0.
75倍速再生の、隣り合うフィールドの疑似V信号の時
間的ずれの大きさの比率より算出している。
【0036】以上のように、3フィールド以上の周期で
変動する映像信号に対し、フィールド毎の整数Hの映像
遅延を行うことで2フィールド周期に近い映像信号に補
正して2フィールド周期の疑似V信号を合成し、さらに
スチル再生時の縦揺れ調整値に応じて合成する疑似Vの
位相を2フィールド単位で補正することにより、スチル
再生時の縦揺れ補正の疑似Vデータを0.75倍速再生
時の縦揺れ補正に反映させることができる。
【0037】なお実施例1では、疑似V信号の合成処理
が映像信号遅延処理の後段にあるため、合成する疑似V
信号位相が必ず2フィールド周期になる。このため疑似
V信号合成前の映像信号を取り出せるVTRを用いて本
発明を実現する場合は、既存のVTR特殊再生時の疑似
V信号合成処理を用いることができ、非常に有益かつ合
理的な実施形態である。
【0038】なお実施例1では再生速度は0.75倍速
について説明したが、再生速度はこの速度に限定される
ものではない。また同様に記録モードはSPモードにつ
いて説明したが、EPモード等でも同様に制御を行うこ
とができる。さらに実施例1の制御内容はソフトウェア
によって実現してもよい。 (実施例2)図7は本発明の実施例2における映像信号
処理装置のブロック図である。図7において、200は
第一及び第二の信号出力手段である映像信号再生部、2
01は第一及び第二の信号合成手段である疑似垂直同期
信号合成部、22は遅延量設定手段である遅延データ作
成回路、20は遅延手段である遅延回路、203は制御
手段であるデータ補正処理部をそれぞれ表している。
【0039】図7において、キャプスタンモータ2は標
準モードで記録されているテープ1に接触してそれを送
る。キャプスタンモータ2は、回転速度に比例した周波
数のFG信号をモータ制御回路5に出力し、CTLヘッ
ド3はテープ1上に等間隔に記録されているコントロー
ル信号を検出しモータ制御回路5にCTL信号を出力す
る。またシリンダ4は、回転速度に比例した周波数の信
号にシリンダ4の回転位相を示す信号を重畳させたPF
G信号をモータ制御回路5に出力する。
【0040】モータ制御回路5は、PFG信号によりシ
リンダ4の回転を制御するためのトルク指令をシリンダ
4に送出するとともに、FG信号とCTL信号を用いて
テープ1が所定の速度と位相で送られるようにキャプス
タンモータ2にトルク指令を送出する。さらにモータ制
御回路5は、その時のテープ1の送り位相とシリンダ4
の回転位相に応じてヘッド切換を行うためのHSW信号
をスイッチ回路6、スイッチ回路7、データ合成回路1
8、疑似垂直同期信号発生回路19、遅延データ作成回
路22及び疑似Vデータ作成回路23に供給し、同じく
ヘッド切換を行うためのHASW信号をスイッチ回路
8、遅延データ作成回路22及び疑似Vデータ作成回路
23に供給する。
【0041】またシリンダ4には標準再生用と3倍モー
ド再生用の2組のヘッドが設けられており、これらのヘ
ッドSP1,SP2及びEP1,EP2は各組ごとに1
80度の角度割りで取り付けられ、それぞれの組の2つ
のヘッドSP1,SP2およびEP1,EP2は互いに
正負のアジマス角とされている。さらにヘッドEP1,
EP2はそれぞれヘッドSP2,SP1と2Hだけ離れ
て配置されている。
【0042】ヘッドSP1,SP2及びEP1,EP2
からの再生信号はスイッチ回路6及びスイッチ回路7で
それぞれ切り換えられ、スイッチ回路8でSPヘッドと
EPヘッドの切換を行って映像信号復調回路9に供給さ
れる。映像信号復調回路9で形成された映像信号は信号
合成回路21に供給され、遅延回路20を経て再生映像
としてテレビモニタに出力される。
【0043】また、システムコントロール回路12には
スチル再生と0.75倍速再生の2つの再生指令がスイ
ッチ10及びスイッチ11によって供給され、システム
コントロール回路12は、これらの再生指令から再生モ
ード情報をデコードして、そのデコード情報をモータ制
御回路5、遅延データ作成回路22、疑似Vデータ作成
回路23及びデータ補正回路17に供給する。
【0044】遅延データ作成回路22は、再生モード情
報に基づいて遅延回路20に遅延データを出力し、同時
に疑似Vデータ作成回路23はデータ合成回路18を介
して疑似垂直同期信号発生回路19に疑似垂直同期信号
(以下疑似V信号とする)を作成するための設定データ
である疑似Vデータを出力する。調整スイッチ15の出
力はデータ調整回路16で調整データに変換された後に
データ補正回路17に供給される。データ補正回路17
は、供給された調整データに対して再生モード情報に応
じた補正を施した後に、この補正データをデータ合成回
路18に供給する。データ合成回路18は、フィールド
毎に疑似Vデータ作成回路23の出力する疑似Vデータ
を垂直同期信号発生回路19に供給し、さらにHSW信
号論理がH又はLのときだけ補正回路17の出力する補
正データを合成して出力する。疑似VデータはHSW信
号エッジからの時間データとして与えられ、疑似垂直同
期信号19は供給された疑似Vデータに基づいて疑似V
信号を発生し、信号合成回路21に供給する。
【0045】さらに信号合成回路21は、フィールド毎
に入力された疑似V信号を映像信号に対して合成し、遅
延回路20は供給された遅延データに基づいて入力映像
信号をフィールド単位で所定の整数H遅延させる。以上
のように構成された映像信号処理装置について、以下そ
の動作について説明する。
【0046】スチル再生スイッチ10の操作が行われる
と、システムコントロール回路12は、供給されたスチ
ル再生指令をスチル再生情報にデコードしてモータ制御
回路5、遅延データ作成回路22、疑似Vデータ作成回
路23及びデータ補正回路17に出力する。モータ制御
回路5は、スチル再生情報の供給によりキャプスタンモ
ータ2の回転を停止して磁気テープ1の走行を停止さ
せ、いわゆるフィールドスチル再生を行う。すなわち、
スイッチ回路6及びスイッチ回路7にHSW信号を、ス
イッチ回路8にHSWと逆位相のHASW信号をそれぞ
れ供給し、これによりシリンダ4に取り付けられた4つ
のヘッドのうちトレースするヘッドをEP2,SP2の
繰り返しになるよう制御する。これにより映像信号復調
回路9は、ヘッド取付位置のずれによって2フィールド
周期で変動する映像信号を出力し、その変動の大きさは
2Hになる。すなわち、隣り合うフィールド間で2H分
の時間ずれが生じる。
【0047】また疑似Vデータ作成回路23は、2フィ
ールド周期で繰り返し変動するような疑似Vデータをフ
ィールド毎にデータ合成回路18に供給する。この疑似
Vデータは、隣り合うフィールドの疑似V信号の時間的
ずれが2Hとなるように設定され、この結果再生映像信
号の垂直同期信号と疑似V信号との位相差はすべてのフ
ィールドで一定になる。データ合成回路18はこの疑似
Vデータに対してHSW論理がHの時だけデータ補正回
路17の出力する補正データを合成して疑似垂直同期信
号発生回路19に供給する。疑似垂直同期信号発生回路
19は供給された疑似Vデータを疑似V信号に変換し、
信号合成回路21によって映像信号と合成する。
【0048】さらに遅延データ作成回路22は、スチル
再生情報の供給により遅延回路20に遅延制御を行うた
めのデータを出力する。遅延回路20は、供給されたH
ASW信号に同期してHASW信号の論理がHの時に1
Hの遅延を行う。この遅延補正により従来のフィールド
スチル時の再生映像信号に対して、隣り合うフィールド
の映像信号の時間的ずれは2Hから1Hに補正されてい
る。このように隣り合うフィールドの時間的ずれを減少
させることにより、スチル再生映像の画面縦揺れや画面
が4隅方向に伸び縮みするピンクッション現象を改善す
ることができる。
【0049】図4は遅延データ作成回路22による映像
遅延と疑似Vデータ作成回路23による疑似V信号合成
が施された映像信号の様子を表す説明図である。図4に
おいて、aはHSW信号、bはHASW信号、cは映像
信号であり、信号cの数字はフィールド番号を表してい
る。また、dは映像信号cの各フィールドのHSW信号
エッジ付近を拡大したものであり、フィールド番号は信
号cのそれと一致している。さらにeは疑似V信号、f
は映像信号部分、α1及びα2はHSW信号エッジから
疑似V信号までの位相をそれぞれ示している。
【0050】ところで、図4に示すような映像信号をテ
レビに入力した場合、テレビによってはフィールド毎に
画面が上下に揺れる縦揺れ現象を起こす場合がある。こ
れはテレビ自体が入力された映像信号の疑似V信号の周
期変動に反応してしまうためであるが、このような縦揺
れに対して従来から片フィールドの疑似V信号の位相を
僅かにずらすことによって縦揺れを補正する方法が知ら
れている。
【0051】このような縦揺れ補正の操作を行うのが調
整スイッチ15であり、この操作により図4dに示すフ
ィールド2の映像信号の疑似V信号の位相を変化させる
ことができる。すなわち調整スイッチ15の操作を行う
とデータ調整回路16において調整データが設定され、
その調整データはデータ補正回路17を介してデータ合
成回路18に供給される。データ補正回路17はスチル
再生の場合は補正を行わずに、データをそのまま出力す
る。さらにデータ合成回路18はHASW信号論理がL
の時の疑似Vデータに対してデータ補正回路17の出力
する補正データを合成する。この結果調整スイッチ15
の操作によって図4dにおけるα2の値を変化させるこ
とになり、再生映像信号に合成する疑似V信号の、2フ
ィールドを1パターンとする周期性は保ちながらその振
幅を可変することができる。なお、この疑似Vデータの
調整値はスチル再生指令が解除されてもデータ調整回路
16の内部に保持されている。
【0052】以上のように、垂直同期信号の周期が2フ
ィールドを1パターンとして繰り返し変動する再生映像
信号に対して、同じく2フィールドを1パターンとして
繰り返し変動する疑似V信号を合成し、さらにその疑似
V信号位相を2フィールド単位のパターンを保ちながら
調整することにより、接続するテレビの画面の縦揺れを
なくすことができる。
【0053】次に、非整数倍速である0.75倍速再生
の場合について説明する。スイッチ11の操作により
0.75倍速再生指令が出力されると、システムコント
ロール回路12はこの指令を0.75倍速再生情報にデ
コードし、そのデコード情報をモータ制御回路5、遅延
データ作成回路22、疑似Vデータ作成回路23及びデ
ータ補正回路17に出力する。
【0054】モータ制御回路5は0.75倍速再生情報
の供給により、キャプスタンモータ2の回転速度を通常
再生の0.75倍速に制御し、HSW信号とCTLヘッ
ド3の検出する磁気テープ1上のCTL信号の位相関係
が8フィールド周期で一定に保たれるように位相制御を
行う。図2は0.75倍速再生時のトラックパターンと
トレースパターンの関連を示す説明図である。図2にお
いて、1は磁気テープを、2は形成された映像トラック
を表している。また、図8は0.75倍速再生時のヘッ
ド切換の様子と実際の映像信号についてまとめた説明図
である。図8において、b,c及びdの長方形部分は、
実際の映像信号部分を表している。
【0055】さらにスイッチ回路6及びスイッチ回路7
にはHSW信号が、スイッチ回路8には前述した位相制
御と同期して、図8に示すように8フィールド周期で変
動するHASW信号がそれぞれ供給されている。これに
よりシリンダ4に取り付けられた4つのヘッドのうち、
トレースするヘッドをEP1、EP2、EP1、EP
2、SP2、SP1、SP2、SP1の順に切り換え、
この8フィールド1単位のシーケンスを繰り返すよう制
御が行われる。
【0056】このようにして再生を行った場合、図2に
示すようにヘッドがトラックの下端をトレースする位置
はその中心に対してずれた位置となり、このことから垂
直同期信号の再生タイミングが微妙に変化することが分
かる。VHSフォーマットでは図2に示すように標準モ
ード記録で各トラックの下端位置が1.5Hずつずれて
いる。このトラッキングによる垂直同期信号再生タイミ
ングのずれに標準再生用ヘッドSP1,SP2と3倍モ
ード再生用ヘッドEP1,EP2の取付位置のずれ量で
ある2Hも考慮すると垂直同期信号発生タイミングは最
大2Hずれることが分かる。この結果再生される映像信
号は、図8bに示すように垂直同期信号のずれによって
垂直同期信号間のH数は262Hから266Hまで変化
し、その変動幅が4Hであるような非標準映像信号とな
る。
【0057】このような再生映像信号に対し疑似垂直同
期信号合成部201は再生映像信号への疑似V信号の合
成処理を行い、それと同期して遅延回路20は、0.7
5倍速再生情報の供給によりフィールド単位の映像遅延
処理を行う。すなわち遅延データ作成回路22は、遅延
制御を行うための遅延データを遅延回路20に出力す
る。これにより遅延回路20は、各フィールド毎に図8
eに示すようなH単位の遅延を施す。また疑似V信号の
合成処理では、図8bに示すような映像信号に対し、図
8cに示すような各フィールド毎に異なった疑似V信号
を挿入する。これにより作成された映像信号である図8
dは、前述した映像遅延をフィールド毎に行うことによ
って、最終的に疑似V信号が2フィールド周期で変動す
る映像信号に補正される。なお、この映像信号の垂直同
期信号間のH数は262.5Hから263.5Hとな
り、その変動幅は1Hになっている。
【0058】図5及び図6は映像遅延と疑似V信号合成
が施された映像信号の様子を表す説明図である。図5に
おいて、aはHSW信号、bはHASW信号、cは映像
信号であり、信号cの数字はフィールド番号を表してい
る。また、図5及び図6においてdは映像信号cの各フ
ィールドのHSW信号エッジ付近を拡大したものであ
り、フィールド番号は図5の信号cのそれと一致してい
る。さらにeは疑似V信号、fは映像信号部分を表して
おり、図5のγ1及びγ2、図6のβ1及びβ2はHS
W信号エッジから疑似V信号までの位相をそれぞれ示し
ている。
【0059】図6に示す映像信号は、隣り合うフィール
ドの疑似V信号の時間的ずれは、前述したスチル再生と
同じく1Hである。しかし、各フィールドの疑似V信号
eと映像信号部分fの位相差βはフィールド毎に変動
し、その変動幅は最大0.875Hになる。一方図5に
示す映像信号は、隣り合うフィールドの疑似V信号の時
間的ずれは、0.375Hである。また、各フィールド
の疑似V信号eと映像信号部分fの位相差γの変動幅は
最大0.25Hであり、疑似V信号の変動周期を2フィ
ールド単位に保つという条件下で最も変動幅が小さくな
る場合を示している。
【0060】テレビ画面の映像縦揺れは、通常各フィー
ルドの垂直同期信号の周期が変動することによって起こ
るが、疑似V信号を映像信号に合成した場合に生じる疑
似V信号と映像信号部の間の位相変動、すなわち図5に
おけるγや図6におけるβによっても縦揺れは発生す
る。このため、この位相変動はなるべく小さい方が望ま
しく、このために疑似Vデータ作成回路23の出力する
疑似Vデータは、データ補正回路17による補正データ
がない場合は映像信号と合成された疑似V信号が図5d
のようになるよう設定されている。
【0061】しかし、データ調整回路16にスチル再生
時の疑似Vデータ調整値が保持されている場合は、調整
データはデータ補正回路17を介してデータ合成回路1
8に出力され、データ合成回路18はすでに0.75倍
速再生用に作成した疑似Vデータに対しHSW信号論理
がHの時の疑似Vデータにデータ補正回路17の出力す
る補正データを合成して疑似Vデータを出力する。さら
にデータ補正回路17は、入力された疑似V調整データ
を0.375倍して疑似垂直同期信号発生回路28に出
力する。すなわち、スチル再生時の隣り合うフィールド
の疑似V位相差である図4のα2−α1の値を0.37
5倍した値が、0.75倍速再生時の隣り合うフィール
ドの疑似V位相差であるα4−α1の値になるようにα
4を補正する。なお乗算係数の0.375は、データ補
正回路17による補正がない場合のスチル再生及び0.
75倍速再生の、隣り合うフィールドの疑似V信号の時
間的ずれの大きさの比率より算出している。
【0062】以上のように実施例2では、3フィールド
以上の周期で変動する映像信号に対し、フィールド毎に
映像信号の垂直同期信号位置に応じて疑似V信号を合成
し、さらにフィールド毎の整数Hの映像遅延を行うこと
で疑似V信号の周期を2フィールド周期とし、さらにス
チル再生時の縦揺れ調整値に応じて合成する疑似Vの位
相を2フィールド単位で補正することにより、スチル再
生時の縦揺れ補正の疑似Vデータを0.75倍速再生時
の縦揺れ補正に反映させることができる。
【0063】なお実施例2では、疑似V信号の合成処理
が映像信号遅延処理の前段にあるために各フィールドご
とに異なる疑似Vデータを設定する必要がある。しかし
近年のVTRでは特殊再生時の疑似V信号の合成処理を
映像処理ICの中で行っている場合があり、この場合は
疑似V信号合成前の映像信号を取り出すことがむずかし
い。このため実施例2の構成は、このような構成を持っ
たVTRを用いて本発明を実現する場合に非常に有益か
つ合理的な実施形態である。
【0064】なお実施例2では再生速度は0.75倍速
について説明したが、再生速度はこの速度に限定される
ものではない。また同様に記録モードはSPモードにつ
いて説明したが、EPモード等でも同様に制御を行うこ
とができる。さらに実施例2の制御内容はソフトウェア
によって実現してもよい。 (実施例3)図9は本発明の実施例3における映像信号
処理装置のブロック図である。図9において、300は
第一及び第二の信号出力手段である映像信号再生部、3
01は第一及び第二の信号合成手段である疑似垂直同期
信号合成部、303は制御手段であるデータ補正処理部
をそれぞれ表している。
【0065】図9において、キャプスタンモータ2は標
準モードで記録されているテープ1に接触してそれを送
る。キャプスタンモータ2は、回転速度に比例した周波
数のFG信号をモータ制御回路24に出力し、CTLヘ
ッド3はテープ1上に等間隔に記録されているコントロ
ール信号を検出しモータ制御回路24にCTL信号を出
力する。またシリンダ4は、回転速度に比例した周波数
の信号にシリンダ4の回転位相を示す信号を重畳させた
PFG信号をモータ制御回路24に出力する。
【0066】モータ制御回路24は、PFG信号により
シリンダ4の回転を制御するためのトルク指令をシリン
ダ4に送出するとともに、FG信号とCTL信号を用い
てテープ1が所定の速度と位相で送られるようにキャプ
スタンモータ2にトルク指令を送出する。さらにモータ
制御回路24は、その時のテープ1の送り位相とシリン
ダ4の回転位相に応じてヘッド切換を行うためのHSW
信号をスイッチ回路6、スイッチ回路7及び疑似垂直同
期信号発生回路28に供給し、同じくヘッド切換を行う
ためのHASW信号をスイッチ回路8と遅延回路27に
供給する。
【0067】またシリンダ4には標準再生用と3倍モー
ド再生用の2組のヘッドが設けられており、これらのヘ
ッドSP1,SP2及びEP1,EP2は各組ごとに1
80度の角度割りで取り付けられ、それぞれの組の2つ
のヘッドSP1,SP2およびEP1,EP2は互いに
正負のアジマス角とされている。さらにヘッドEP1,
EP2はそれぞれヘッドSP2,SP1と2Hだけ離れ
て配置されている。
【0068】ヘッドSP1,SP2及びEP1,EP2
からの再生信号はスイッチ回路6及びスイッチ回路7で
それぞれ切り換えられ、スイッチ回路8でSPヘッドと
EPヘッドの切換を行って映像信号復調回路9に供給さ
れる。映像信号復調回路9で形成された映像信号は遅延
回路27に供給され、信号合成回路21を経て再生映像
としてテレビモニタに出力される。
【0069】また、システムコントロール回路26には
スチル再生と2倍速再生の2つの再生指令がスイッチ1
0及びスイッチ25によって供給され、システムコント
ロール回路26は、これらの再生指令から再生モード情
報をデコードして、そのデコード情報をモータ制御回路
24、遅延回路27、データ補正回路17及び疑似垂直
同期信号発生回路28に供給する。
【0070】調整スイッチ15の出力はデータ調整回路
16で調整データに変換された後にデータ補正回路17
に供給される。データ補正回路17は、供給された調整
データに対して再生モード情報に応じた補正を施した後
に、この補正データを疑似垂直同期信号発生回路28に
供給する。疑似垂直同期信号発生回路28は、再生モー
ド情報と補正データに応じて2フィールド周期で変動す
る所定の疑似Vデータを作成する。疑似VデータはHS
W信号エッジからの時間データとして与えられ、さらに
疑似垂直同期信号発生回路28はこの疑似Vデータに基
づいて疑似V信号を発生し、信号合成回路21に供給す
る。
【0071】さらに遅延回路27は、供給されたHAS
W信号論理に基づいて入力映像信号をフィールド単位で
1H遅延させ、信号合成回路21はこの映像信号と疑似
V信号を合成して出力する。以上のように構成された映
像信号処理装置について、以下その動作について説明す
る。
【0072】スチル再生スイッチ10の操作が行われる
と、システムコントロール回路26は、供給されたスチ
ル再生指令をスチル再生情報にデコードしてモータ制御
回路24、遅延回路27、データ補正回路17及び疑似
垂直同期信号発生回路28に出力する。モータ制御回路
24は、スチル再生情報の供給によりキャプスタンモー
タ2の回転を停止して磁気テープ1の走行を停止させ、
いわゆるフィールドスチル再生を行う。すなわち、スイ
ッチ回路6及びスイッチ回路7にHSW信号を、スイッ
チ回路8にHSWと逆位相のHASW信号をそれぞれ供
給し、これによりシリンダ4に取り付けられた4つのヘ
ッドのうちトレースするヘッドをEP2,SP2の繰り
返しになるよう制御する。これにより映像信号復調回路
9は、ヘッド取付位置のずれによって2フィールド周期
で変動する映像信号を出力し、その変動の大きさは2H
になる。すなわち、隣り合うフィールド間で2H分の時
間ずれが生じる。
【0073】また遅延回路27は、スチル再生情報の供
給によりHASW信号の論理がHの時に1Hの遅延を行
う。この遅延補正により従来のフィールドスチル時の再
生映像信号に対して、隣り合うフィールドの映像信号の
時間的ずれは2Hから1Hに補正されている。このよう
に隣り合うフィールドの時間的ずれを減少させることに
より、スチル再生映像の画面縦揺れや画面が4隅方向に
伸び縮みするピンクッション現象を改善することができ
る。
【0074】さらに疑似垂直同期信号発生回路28はス
チル再生情報の供給により、2フィールド周期で繰り返
し変動する疑似Vデータを内部で作成する。この疑似V
データは、データ補正回路17による補正データがない
場合は隣り合うフィールドの疑似Vデータの時間的ずれ
が1Hとなるように設定され、再生映像信号の垂直同期
信号と疑似V信号との位相差はすべてのフィールドで一
定になる。
【0075】図4は映像遅延と疑似V信号合成が施され
た映像信号の様子を表す説明図である。図4において、
aはHSW信号、bはHASW信号、cは映像信号であ
り、信号cの数字はフィールド番号を表している。また
dは映像信号cの各フィールドのHSW信号エッジ付近
を拡大したものであり、フィールド番号は信号cのそれ
と一致している。さらにeは疑似V信号、fは映像信号
部分、α1及びα2はHSW信号エッジから疑似V信号
までの位相をそれぞれ示している。
【0076】ところで、図4に示すような映像信号をテ
レビに入力した場合、テレビによってはフィールド毎に
画面が上下に揺れる縦揺れ現象を起こす場合がある。こ
れはテレビが入力された映像信号の疑似V信号の周期変
動に反応するためであるが、このような縦揺れに対して
従来から片フィールドの疑似V信号の位相を僅かにずら
すことによって縦揺れを補正する方法が知られている。
【0077】このような縦揺れ補正の操作を行うのが調
整スイッチ15であり、この操作により図4dに示すフ
ィールド2の映像信号の疑似V信号の位相を変化させる
ことができる。すなわち調整スイッチ15の操作を行う
とデータ調整回路16において調整データが設定され、
その調整データはデータ補正回路17を介して疑似垂直
同期信号発生回路28に供給される。データ補正回路1
7はスチル再生の場合は補正を行わずに、データをその
まま出力する。疑似垂直同期信号発生回路28ではすで
に作成した疑似Vデータに対しHASW信号論理がLの
時の疑似Vデータにデータ補正回路17の出力する補正
データを合成する。この結果調整スイッチ15の操作に
よって図4dにおけるα2の値を変化させることにな
り、再生映像信号に合成する疑似V信号の、2フィール
ドを1パターンとする周期性は保ちながらその振幅を可
変することができる。なお、この疑似Vデータの調整値
はスチル再生指令が解除されてもデータ調整回路16の
内部に保持されている。
【0078】次、に2倍速再生の場合について説明す
る。2倍速再生スイッチ25の操作が行われると、シス
テムコントロール回路26は、供給された2倍速再生指
令を2倍速再生情報にデコードしてモータ制御回路2
4、遅延回路27、データ補正回路17及び疑似垂直同
期信号発生回路28に出力する。モータ制御回路24
は、2倍速再生情報の供給によりキャプスタンモータ2
の回転速度を2倍にして、HSW信号とCTLヘッド3
の検出する磁気テープ1上のCTL信号の位相関係が2
フィールド周期で一定に保たれるように位相制御を行
う。また、スイッチ回路6及びスイッチ回路7にHSW
信号を、スイッチ回路8にHSWと逆位相のHASW信
号をそれぞれ供給し、これによりシリンダ4に取り付け
られた4つのヘッドのうちトレースするヘッドをスチル
再生時と同様のEP2,SP2の繰り返しになるよう制
御する。
【0079】また遅延回路27は、2倍速再生情報の供
給により遅延動作は行わない。従って、隣り合うフィー
ルドの映像信号の時間的ずれは2Hとなっている。さら
に疑似垂直同期信号発生回路28は、2倍速再生情報の
供給により2フィールド周期で繰り返し変動する疑似V
データを内部で作成する。この疑似Vデータは、データ
補正回路17による補正データがない場合は隣り合うフ
ィールドの疑似Vデータの時間的ずれが2Hとなるよう
に設定され、再生映像信号の垂直同期信号と疑似V信号
との位相差はすべてのフィールドで一定になる。
【0080】しかし、データ調整回路16にスチル再生
時の疑似Vデータ調整値が保持されている場合は、調整
データはデータ補正回路17を介して疑似垂直同期信号
発生回路28に出力され、疑似垂直同期信号発生回路2
8はすでに2倍速再生用に作成した疑似Vデータに対し
HASW信号論理がLの時の疑似Vデータにデータ補正
回路17の出力する補正データを合成して疑似V信号を
発生する。
【0081】以下にデータ補正回路17の補正処理につ
いて図10を用いて説明する。図10は、このような2
倍速再生時の映像信号の様子を表す説明図である。図1
0において、aはHSW信号、bはHASW信号、cは
映像信号であり、信号cの数字はフィールド番号を表し
ている。またdは映像信号cの各フィールドのHSW信
号エッジ付近を拡大したものであり、フィールド番号は
信号cのそれと一致している。さらにeは疑似V信号、
fは映像信号部分、α1及びα3はHSW信号エッジか
ら疑似V信号までの位相をそれぞれ示しており、α1に
ついては図4におけるα1と同じ値であるとする。
【0082】データ補正回路17は、入力された疑似V
調整データを2倍して疑似垂直同期信号発生回路28に
出力する。すなわち、スチル再生時の隣り合うフィール
ドの疑似V位相差である図4のα2−α1の値を2倍し
た値が、2倍速再生時の隣り合うフィールドの疑似V位
相差であるα3−α1の値になるようにα3を補正す
る。なお乗算係数の2は、データ補正回路17による補
正がない場合のスチル再生及び2倍速再生の、隣り合う
フィールドの疑似V信号の時間的ずれの大きさの比率よ
り算出している。
【0083】このように、隣り合うフィールドの映像信
号の時間的ずれの大きさに応じてスチル再生時の疑似V
信号を2倍速再生時の疑似V信号にフィードバックする
ことにより、2倍速再生時の画面縦揺れ調整を無調整化
することができる。なお実施例3では2倍速再生の例を
説明したが、2フィールド周期で変動する映像信号全て
に対して適用することができる。また記録モードはSP
モードについて説明したが、EPモード等でも同様に制
御を行うことができる。さらに実施例3の制御内容はソ
フトウェアによって実現してもよい。
【0084】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、映像信号
に対して周期が2フィールドを1パターンとして繰り返
し変動する疑似垂直同期信号を合成する信号合成手段
と、各フィールドごとに所定の映像遅延を施す遅延手段
と、映像信号の垂直同期信号と疑似垂直同期信号の位相
差の変動の大きさに応じて、2つの映像信号の疑似垂直
同期信号の周期変動の大きさの比率を一定に保つ制御手
段とを設けることにより、VTRのフィールドスチル再
生時に疑似V合成による画面縦揺れ調整を一度行えば、
他の非整数倍速再生等の特殊再生を行った場合の縦揺れ
調整を自動化できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す映像信号処理装置のブ
ロック図
【図2】本発明の実施例1及び2のヘッドトレースの説
明図
【図3】本発明の実施例1の映像信号処理内容を示すタ
イミングチャート
【図4】本発明の実施例1、2及び3のスチル再生時の
映像信号を示す説明図
【図5】本発明の実施例1及び2の非整数倍速再生時の
映像信号を示す第一の説明図
【図6】本発明の実施例1及び2の非整数倍速再生時の
映像信号を示す第二の説明図
【図7】本発明の実施例2を示す映像信号処理装置のブ
ロック図
【図8】本発明の実施例2の映像信号処理内容を示すタ
イミングチャート
【図9】本発明の実施例3を示す映像信号処理装置のブ
ロック図
【図10】本発明の実施例3の2倍速再生時の映像信号
を示す説明図
【図11】従来例の映像信号処理装置を示すブロック図
【符号の説明】
20,102 遅延手段 22 遅延量設定手段 100,200,300 第一及び第二の信号出力手段 101,201,301 第一及び第二の信号合成手段 103,203,303 制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直同期信号の周期が2フィールドを1
    パターンとして繰り返し変動する第一の非標準映像信号
    を出力する第一の信号出力手段と、 前記第一の非標準映像信号に対して、周期が2フィール
    ドを1パターンとして繰り返し変動する第一の疑似垂直
    同期信号を合成する第一の信号合成手段と、 垂直同期信号の周期が3フィールド以上を1パターンと
    して変動する第二の非標準映像信号を出力する第二の信
    号出力手段と、 前記第二の非標準映像信号の垂直同期信号の位置に応じ
    て各フィールドごとに所定の映像遅延を施す遅延手段
    と、 前記遅延手段の出力する第二の非標準映像信号に対し
    て、周期が2フィールドを1パターンとして繰り返し変
    動する第二の疑似垂直同期信号を合成する第二の信号合
    成手段と、 前記第二の疑似垂直同期信号の周期変動量と前記第一の
    疑似垂直同期信号の周期変動量の比率が、前記遅延手段
    の出力する第二の非標準映像信号の垂直同期信号と前記
    第二の疑似垂直同期信号の各フィールドにおける位相差
    の平均値を最小とする前記第二の疑似垂直同期信号の周
    期変動量と、前記第一の非標準映像信号の垂直同期信号
    の周期変動量の比率と等しくなるように前記第一及び第
    二の信号合成回路を制御する制御手段とを備えたことを
    特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 垂直同期信号の周期が2フィールドを1
    パターンとして繰り返し変動する第一の非標準映像信号
    を出力する第一の信号出力手段と、 前記第一の非標準映像信号に対して、周期が2フィール
    ドを1パターンとして繰り返し変動する第一の疑似垂直
    同期信号を合成する第一の信号合成手段と、 垂直同期信号の周期が3フィールド以上を1パターンと
    して変動する第二の非標準映像信号を出力する第二の信
    号出力手段と、 前記第二の非標準映像信号に対して、所定のタイミング
    で第二の疑似垂直同期信号を合成する第二の信号合成手
    段と、 前記第二の非標準映像信号の垂直同期信号あるいは疑似
    垂直同期信号の位置に応じて各フィールドごとに所定の
    遅延量を設定する遅延量設定手段と、 前記遅延量設定手段の出力に応じて前記第二の非標準映
    像信号をフィールド単位で水平同期信号周期の整数倍の
    時間だけ遅延し、前記第二の疑似垂直同期信号の周期変
    動を2フィールド周期の繰り返しとする遅延手段と、 前記第一の疑似垂直同期信号の周期変動量と前記遅延手
    段が出力する第二の疑似垂直同期信号の周期変動量の比
    率が、前記第二の非標準映像信号の垂直同期信号と疑似
    垂直同期信号の各フィールドにおける位相差の平均値を
    最小とする前記疑似垂直同期信号の周期変動量と、前記
    第一の非標準映像信号の垂直同期信号の周期変動量の比
    率と等しくなるように前記第一及び第二の信号合成回路
    を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする映像信
    号処理装置。
  3. 【請求項3】 垂直同期信号の周期が2フィールドを1
    パターンとして繰り返し変動する第一及び第二の非標準
    映像信号を出力する信号出力手段と、 前記第一の非標準映像信号に対して、前記垂直同期信号
    と同じ変動周期を持つ第一の疑似垂直同期信号を合成す
    る第一の信号合成手段と、 前記第二の非標準映像信号に対して、前記垂直同期信号
    と同じ変動周期を持つ第二の疑似垂直同期信号を合成す
    る第二の信号合成手段と、 前記第一の疑似垂直同期信号の周期変動量と前記第二の
    疑似垂直同期信号の周期変動量の比率を、前記第一の非
    標準映像信号の垂直同期信号の周期変動量と前記第二の
    非標準映像信号の垂直同期信号の周期変動量の比率と等
    しくなるように前記第一及び第二の信号合成回路を制御
    する制御手段とを備えたことを特徴とする映像信号処理
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11279797B2 (en) 2016-02-15 2022-03-22 Sika Technology Ag Curing agent for low-emission epoxy resin compositions

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