JPH09162964A - 移動通信端末装置及び電池装置 - Google Patents

移動通信端末装置及び電池装置

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JPH09162964A
JPH09162964A JP7346660A JP34666095A JPH09162964A JP H09162964 A JPH09162964 A JP H09162964A JP 7346660 A JP7346660 A JP 7346660A JP 34666095 A JP34666095 A JP 34666095A JP H09162964 A JPH09162964 A JP H09162964A
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mobile phone
phs
communication unit
charge
phone system
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JP7346660A
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Shizuo Adachi
静雄 足立
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は移動通信端末装置に関し、通話料金に
ついての問題を改善することにより一段と使い勝手が向
上し得るようにする。 【解決手段】携帯電話システム用の第1の通信手段(2
7)と、簡易型携帯電話システム用の第2の通信手段
(19)と、ユーザが入力した電話番号を基に携帯電話
システムと簡易型携帯電話システムのうちいずれの回線
を使用した方が通話料金が安くなるか判定し、当該判定
結果に応じて第1又は第2の通信手段を選択的に切り換
える制御手段(25)を設けるようにしたことにより、
従来に比して通話料金を安くすることができ、かくして
従来に比して一段と使い勝手を向上し得る。また携帯電
話システム用の第2の通信手段を電池装置(4)に収納
するようにしたことにより、汎用性を持たせることがで
き、一段と使い勝手を向上し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図6) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は移動通信端末装置及
び電池装置に関し、例えば携帯電話システム(いわゆる
セルラーシステム)の移動通信端末である携帯電話機に
適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、屋外での通話を可能にするものと
して、携帯電話機と呼ばれる移動通信端末装置がある。
この携帯電話機は、公衆回線網に接続された基地局装置
と無線通信することにより、当該基地局装置を介して他
の電話機と通話することができる。またこの携帯電話機
は、基地局装置との無線通信状況が悪化した場合、無線
通信状況が良い他の基地局装置があればその基地局装置
に通信相手を切り換えることにより品質の良い通話を維
持することができる。すなわちこのような携帯電話機
は、基地局装置が設置されているエリア内であつて、か
つ当該基地局装置の電波が届くところであれば、どこで
も通話することができる。このようにして携帯電話機で
は、従来のような有線電話機と違つて移動しながらの通
話が可能になり、モビリテイの増大した現代人のニーズ
にマツチした使い勝手の良いものとなつている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで携帯電話機に
おいては、上述のように移動しながらの通話ができる反
面、通話料金が高いといつた不都合があり、ユーザのニ
ーズを必ずしも満足しているとは言い難い点がある。
【0005】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、通話料金についての問題を改善することにより一段
と使い勝手が向上した移動通信端末装置及びその電池装
置を提案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、携帯電話システムの基地局装置と
無線通信するための第1の通信手段と、簡易型携帯電話
システムの基地局装置と無線通信するための第2の通信
手段と、ユーザが入力した電話番号を基に、携帯電話シ
ステムと簡易型携帯電話システムのうちいずれの回線を
使用した方が通話料金が安くなるか判定し、当該判定結
果に応じて第1又は第2の通信手段を選択的に切り換え
る制御手段とを設けるようにした。このようにして携帯
電話システム用の第1の通信手段の他に簡易型携帯電話
システム用の第2の通信手段も設けるようにし、入力さ
れた電話番号に応じて通話料金の安い方の回線を選択す
るようにしたことより、従来に比して通話料金を安くす
ることができる。
【0007】また本発明においては、装置全体の駆動電
源となる電池を収納し、かつ装置本体に対して着脱自在
に取り付けられるようになされた電池装置の内部に、簡
易型携帯電話システム用の第2の通信手段を収納するよ
うにした。このようにして携帯電話システム用の第2の
通信手段を電池装置に収納するようにしたことにより、
汎用性を持たせることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0009】図1において、1は全体として本発明を適
用した携帯電話機を示し、通話料金についての問題を改
善することにより、従来の携帯電話機よりも一段と使い
勝手を向上し得るようになされている。この場合、携帯
電話機1には、最近サービスが開始されているPHS
(Personal Handyphone System)と呼ばれる簡易型携帯
電話システムの通信手段が内蔵されており、従来の携帯
電話システムの回線と通話料金の比較的安い簡易型携帯
電話システムの回線とを選択的に切り換えることにより
通話料金に対する問題を改善するようになされている。
【0010】まず図1を用いて、本発明を適用した携帯
電話機1の全体構成について説明する。携帯電話機1の
本体1Aの上部には送受信用のアンテナ2が設けられて
おり、この携帯電話機1ではこのアンテナ2を介して携
帯電話システムの基地局装置(BS)と無線通信するよ
うになされている。また携帯電話機1の本体側面には電
源スイツチ3が設けられており、この電源スイツチ3を
オン状態にすることにより本体裏面に取り付けられたバ
ツテリパツク4内の電池(例えば2次電池)から各種電
気回路に電源が供給されるようになされている。
【0011】また携帯電話機1の本体正面にはスピーカ
5が設けられており、通話時、このスピーカ5から音声
が出力されるようになされている。また本体正面にはマ
イクロホン6が設けられており、通話時、このマイクロ
ホン6からユーザの発声した音声を集音するようになさ
れている。さらに本体正面には、この他にも電話をかけ
るときや受けるときに操作する通話開始キー7、通話を
終了するときに操作する通話終了キー8、電話番号等の
各種情報を表示する液晶表示器9、電話番号等を入力す
るときに操作する数字キー10、リダイヤルするときに
操作するリダイヤルキー11、短縮ダイヤルを呼び出す
際に操作する短縮キー12、着信時に着信音を鳴動する
リンガ13、着信音に合わせて点滅する着信ランプ14
等が設けられている。
【0012】また本体側面には電源スイツチ3以外の全
てのキー操作を受け付けなくする操作禁止スイツチ15
が設けられており、携帯電話機1を鞄の中や洋服のポケ
ツト等に入れているときに不用意にキーが押されて誤動
作することを防止し得るようになされている。
【0013】なお、ここでは特に図示しないが、携帯電
話機1の本体下部(バツテリパツク側)には充電端子が
設けられており、携帯電話機1を充電器に差し込んだと
き、この充電端子を介して電源がバツテリパツク4内の
電池に供給され、当該電池を充電し得るようになされて
いる。また携帯電話機1の本体1A内には、携帯電話シ
ステムの基地局装置(BS)と無線通信するための通信
ユニツトやマイクロコンピユータ等の各種電気回路が収
納されている。
【0014】ところで上述のバツテリパツク4は携帯電
話機1の本体裏面に対して着脱自在に取り付けられるよ
うになされている。すなわち図2(A)及び(B)に示
すように、バツテリパツク4を取り外す際には、まず固
定部材17を矢印aに示す方向にスライドさせ、その
後、バツテリパツク4を矢印bで示す方向に引き上げ
る。この後、矢印cで示す方向にバツテリパツク4全体
を引き上げれば、バツテリパツク4を本体1Aから取り
外すことができる。
【0015】また図3(A)及び(B)に示すように、
バツテリパツク4を取り付ける際には、まずバツテリパ
ツク4の下部を本体1Aに対して矢印dに示す方向に押
しつけ、その後、バツテリパツク4全体を矢印eに示す
方向に押しつける。この後、固定部材17をスライドさ
せてバツテリパツク4を固定すれば、バツテリパツク4
を携帯電話機1の本体1Aに取り付けることができる。
【0016】ここでこのようなバツテリパツク4の内部
構造を図4に示す。この図4に示すように、バツテリパ
ツク4内には3本の電池18A〜18Cが直列接続され
た状態で収納されている。またこの他にもバツテリパツ
ク4内にはPHS用の通信ユニツト19が収納されてい
る。
【0017】直列接続された電池(18A〜18C)の
プラス側はそれぞれ給電端子20A、充電端子21A、
通信ユニツト19に接続されており、マイナス側はそれ
ぞれ給電端子20B、充電端子21B、通信ユニツト1
9に接続されている。これにより給電端子20A、20
Bを介して本体1Aの各種電気回路に電源を供給し得る
と共に、通信ユニツト19に電源を供給し得、さらには
充電端子21A、21Bを介して電池18A〜18Cを
充電し得る。なお、ここでは特に図示しないが、バツテ
リパツク4の給電端子20A、20Bと対向する本体側
の位置にも給電端子が設けられており、バツテリパツク
4を本体1Aに取り付けたとき給電端子同士が接触して
実際には給電が行われる。
【0018】通信ユニツト19には、PHSシステムの
基地局装置(CS)と無線通信するための送受信回路や
アンテナ、或いはPHSシステムで必要とされる端末識
別番号(PHSID)を格納するためのメモリ、本体1
Aのマイクロコンピユータと情報の受け渡しを行うと共
に、本体1Aのスピーカ5及びマイクロホン6と音声信
号の受け渡しを行うための入出力端子22が実装されて
いる。なお、ここでは特に図示しないが、入出力端子2
2と対向する本体側の位置にも入出力端子(但し、この
入出力端子は本体1Aのマイクロコンピユータやスピー
カ5、マイクロホン6等に接続されている)が設けられ
ており、バツテリパツク4を本体1Aに取り付けたとき
入出力端子同士が接触することにより実際には情報の受
け渡しが行われる。
【0019】また通信ユニツト19には携帯電話機1の
動作モードを選択し得るモード切換スイツチ23が設け
られている。モード切換スイツチ23の切換モードに
は、次に説明するような3つのモードがある。1つは、
「OFF」モードであり、このモードに設定されている
と、通信ユニツト19を必ずオフ状態にして携帯電話と
してだけ動作を行わせるものである。またもう1つは、
「PHS/ON」モードであり、このモードに設定され
ていると、通信ユニツト19を起動してPHS端末とし
てだけ動作を行わせるものである。またもう1つは、
「PHS/AUTO」モードであり、このモードに設定
されていると、ユーザが発信操作を行つたとき、PHS
システムの方が通話料金が安ければ自動的にPHS用の
通信ユニツト19を起動してPHS端末として動作を行
わせ、携帯電話システムの方が通話料金が安ければ本体
1Aの携帯電話用の通信ユニツトを起動して携帯電話端
末として動作を行わせるものである。
【0020】ここで携帯電話機1における電気回路のブ
ロツク図を図5に示す。この図5に示すように、携帯電
話機1の本体1Aにはマイクロコンピユータ25、各種
情報が記憶されるメモリ26、携帯電話システムの基地
局装置(BS)と通信するための通信ユニツト27、数
字キー等の一連の操作キー28、液晶表示器(LCD)
9を駆動するためのドライバ回路29、スピーカ5及び
マイクロホン6に対する接続を切り換えるためのアナロ
グスイツチ30などが設けられている。
【0021】マイクロコンピユータ25は携帯電話機1
の全体動作を制御するものであり、例えば操作キー28
から入力されたダイヤルデータをドライバ回路29を駆
動することによつて液晶表示器9に表示したり、例えば
操作キー28から入力された発信操作に応じてPHS用
の通信ユニツト19又は携帯電話用の通信ユニツト27
を起動したりする。またマイクロコンピユータ25はP
HS用の通信ユニツト19又は携帯電話用の通信ユニツ
ト27の起動に合わせてアナログスイツチ30を切り換
える。例えばPHS用の通信ユニツト19を起動した場
合には、スピーカ5及びマイクロホン6をPHS用の通
信ユニツト19に接続し、携帯電話用の通信ユニツト2
7を起動した場合には、スピーカ5及びマイクロホン6
を携帯電話用の通信ユニツト27に接続する。
【0022】携帯電話用の通信ユニツト27には、携帯
電話システムの基地局装置(BS)と無線通信するため
の送受信回路や携帯電話システムで必要とされる端末識
別番号(セルラーID)を格納するためのメモリ等が設
けられている。なお、この通信ユニツト27内の送受信
回路はアンテナ2に接続されており、このアンテナ2を
介して送受信を行う。
【0023】メモリ26内には、操作キー28から入力
されたダイヤルデータを一時格納するためのバツフア領
域、通話時間に関する履歴データを格納するための記憶
領域、PHSシステムの通話料金マトリクス(すなわち
PHSの料金表)を格納するための記憶領域、携帯電話
システムの通話料金マトリクス(すなわち携帯電話の料
金表)を格納するための記憶領域、通話時間に関するデ
ータを格納するための記憶領域、電話帳データを格納す
るための記憶領域が確保されており、それぞれの記憶領
域に各情報が記憶されるようになされている。
【0024】なお、PHS料金マトリクスや携帯電話料
金マトリクスは、メンテナンスデータとして予めデータ
転送等によつて記憶させられているものである。このデ
ータ転送に関しては、例えば各基地局装置からの無線デ
ータ転送であつても良いし、また別途アダプタ等を接続
することによつて有線回線からの有線データ転送であつ
ても良い。
【0025】これに対してバツテリパツク4内には、上
述したように電池18A〜18Cが収納されていると共
に、送受信回路やアンテナ31等が実装されたPHS用
の通信ユニツト19が収納されている。なお、上述した
ようにPHS用の通信ユニツト19はマイクロコンピユ
ータ25によつて動作が制御される。また電池18A〜
18Cによつて得られる電圧はそれぞれの電気回路に供
給される。
【0026】ここでPHS用の通信ユニツト19に設け
られたモード切換スイツチ23が「PHS/AUTO」
モードに設定されている場合、ユーザによつて発信操作
がなされると、マイクロコンピユータ25はPHSシス
テムと携帯電話システムのうち料金の安い方の回線を自
動的に選択して回線接続を行う。このときの動作手順を
図6に示すフローチヤートを用いて具体的に説明する。
【0027】まずステツプSP1において、操作キー2
8からダイヤルデータや通話開始情報が入力され、発信
操作が行われると、ステツプSP2に進む。ステツプS
P2では、PHSを優先し、取り合えずPHS用の通信
ユニツト19を起動してダイヤル送信の準備を行う。次
にステツプSP3において、入力されたダイヤルデータ
を上述したメモリ26内のバツフア領域に一時格納す
る。次にステツプSP4においては、そのダイヤルデー
タで表される電話番号についての平均通話時間hをメモ
リ26内の通話時間履歴データの中から検索する(又は
全体の3σ平均時間を検索する:但し、σは標準偏差と
する)。この場合、電話番号毎の通話時間データが予め
集計されており、またその集計結果を基にした平均通話
時間h(又は3σ平均時間)も予め集計されており、こ
れらの集計結果が通話時間履歴データとして記憶されて
いる。
【0028】次にステツプSP5において、PHS料金
マトリクス及び携帯電話料金マトリクスをメモリ26か
ら読み出し、読み出した2つの料金マトリクスと先程求
めた平均通話時間h(又は3σ平均時間)とを基にPH
S回線と携帯電話回線のどちらの回線が安いか比較判定
する。その結果、ステツプSP6において、携帯電話回
線の料金の方が安いという判定結果が得られると、携帯
電話モードのステツプSP7に進み、携帯電話回線の方
が高いという判定結果が得られると、PHSモードのス
テツプSP8に進む。
【0029】ステツプSP7では、携帯電話用の通信ユ
ニツト27を起動して携帯電話システムの基地局装置
(BS)と無線回線を設立し、先程バツフア領域に格納
しておいたダイヤルデータを読み出してきてダイヤル送
信を行う。そしてステツプSP9に進み、相手側がオフ
フツクによる応答操作を行うと、携帯電話システムによ
る通話回線を確立する。その後、終話操作が行われる
と、ステツプSP10に進んで終話処理を行うと共に、
その電話番号における通話時間データを通話時間履歴デ
ータに加えて全体としての処理を終了する。なお、ステ
ツプSP7に進んだ場合には、ステツプSP2で起動し
たPHS用の通信ユニツト19を停止させると共に、ア
ナログスイツチ30を切り換えてスピーカ5及びマイク
ロホン6を携帯電話用の通信ユニツト27に接続する。
【0030】これに対してステツプSP8では、ステツ
プSP2で起動したPHS用の通信ユニツト19によつ
てPHSシステムの基地局装置(CS)と無線回線を設
立し、先程バツフア領域に格納しておいたダイヤルデー
タを読み出してきてダイヤル送信を行う。そしてステツ
プSP11に進み、相手側がオフフツクによる応答操作
を行うと、PHSシステムによる通話回線を確立する。
その後、終話操作が行われると、ステツプSP12に進
んで終話処理を行うと共に、その電話番号における通話
時間データを通話時間履歴データに加えて全体としての
処理を終了する。なお、ステツプSP8に進んだ場合に
は、アナログスイツチ30を切り換えてスピーカ5及び
マイクロホン6をPHS用の通信ユニツト19に接続す
る。
【0031】以上の構成において、この携帯電話機1で
は、モード切換スイツチ23が「PHS/AUTO」モ
ードに設定されていると、ユーザによつて発信操作がな
されたとき、携帯電話システムとPHSシステムのうち
安い方の回線を自動的に選択して通話回線を設立する。
その際、携帯電話機1では、入力されたダイヤルデータ
を基にその電話番号についての平均通話時間hを求め、
その求めた平均通話時間hとPHS料金マトリクス及び
携帯電話料金マトリクスとを基にいずれの回線を使用し
た方が通話料金が安くなるか判定する。その結果、携帯
電話システムの方が通話料金が安くなるのであれば、携
帯電話用の通信ユニツト27を起動して携帯電話端末と
して動作し、PHSシステムの方が通話料金が安くなる
のであれば、PHS用の通信ユニツト19を起動してP
HS端末として動作する。
【0032】またこの携帯電話機1では、予めPHSシ
ステムの回線を使用した方が通話料金が安くなることが
予想されている場合には、モード切換スイツチ23を
「PHS/ON」モードに設定し、手動でPHSシステ
ムの回線を選択するようにすることもできる。
【0033】このようにして携帯電話用の通信ユニツト
27の他にPHS用の通信ユニツト19を設け、入力さ
れた電話番号を基に携帯電話システムの回線とPHSシ
ステムの回線を選択的に切り換えられるようにしたこと
により、従来に比して全体的に通話料金を安くすること
ができ、使い勝手向上させることができる。
【0034】なお、この携帯電話機1では、バツテリパ
ツク4内にPHS用の通信ユニツト19を設けたため、
ユーザがPHSシステムと契約をしていない場合やPH
Sシステムを使用する意思がない場合、或いはPHSシ
ステムが使用できない場所に行く場合等には、バツテリ
パツク4を単なる電池だけのものに取り替えることによ
り容易にPHS用の通信ユニツト19を取り外すことが
でき、汎用性を持たせることができる。またこの場合に
は、取り外しが簡単であるため、PHS用の通信ユニツ
ト19を内蔵したバツテリパツク4を例えば1つ用意し
ておけば、そのバツテリパツク4を家族や仲間の間で共
用して使用することもできる。
【0035】以上の構成によれば、携帯電話用の通信ユ
ニツト27の他にPHS用の通信ユニツト19を設け、
携帯電話システムの回線とPHSシステムの回線をマイ
クロコンピユータ25によつて選択的に切り換えるよう
にしたことにより、通話料金についての問題を改善し
得、従来に比して一段と使い勝手が向上した携帯電話機
1を実現し得る。また以上の構成によれば、PHS用の
通信ユニツト19をバツテリパツク4内に設けたことに
より、取り外しが簡単にでき、1つのPHS用の通信ユ
ニツト19を仲間どうしで共用して有効に利用すること
ができる。
【0036】なお上述の実施例においては、PHS用の
通信ユニツト19にPHS専用のアンテナ31を設けた
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
アンテナ2をPHS用の通信ユニツト19で使用するよ
うにしても良い。すなわち1つのアンテナをPHS用の
通信ユニツト19と携帯電話用の通信ユニツト27とで
共用するようにしても良い。
【0037】また上述の実施例においては、PHS用の
通信ユニツト19を収納したバツテリパツク4を携帯電
話機と組み合わせた場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、例えば液晶表示器とバイブレータだけを備
えたものに、PHS用の通信ユニツト19を収納したバ
ツテリパツク4を装着するようにすれば、容易にPHS
の無線呼び出し装置を実現し得る。またこれに限らず、
例えばマイクロホンとスピーカ及び操作キーだけを備え
たものに、このバツテリパツク4を装着するようにすれ
ば、容易にPHS端末を実現し得る。このようにバツテ
リパツク4にPHS用の通信ユニツト19を収納したこ
とにより、種々の移動通信端末装置に適用することが可
能である。
【0038】さらに上述の実施例においては、携帯電話
用の通信ユニツト27とPHS用の通信ユニツト19と
を設けた場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、携帯電話システムの通信手段とPHSシステムの通
信手段を設ければ上述の場合と同様の効果を得ることが
できる。
【0039】また上述の実施例においては、マイクロコ
ンピユータ25によつて通信ユニツト(19、27)を
切り換えた場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、入力された電話番号の情報に応じて携帯電話用の通
信ユニツト27とPHS用の通信ユニツト19とを切り
換える制御手段を設けるようにすれば上述の場合と同様
の効果を得ることができる。
【0040】さらに上述の実施例においては、携帯電話
機1に本発明を適用した場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、携帯電話システム又はPHSシステム
の回線を用いて単にデータ通信を行うような装置にも本
発明を適用し得、移動通信端末装置に広く適用し得る。
【0041】また上述の実施例においては、携帯電話機
1の駆動電源となる電池を収納したバツテリパツク4に
本発明を適用した場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、移動通信端末装置の駆動電源となる電池を収
納し、かつ当該移動通信端末装置の本体に対して着脱自
在に取り付けられる電池装置であればPHS用の通信ユ
ニツト19を設けて上述の場合と同様の効果を得ること
ができる。
【0042】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、携帯電話
システムの基地局装置と無線通信するための第1の通信
手段と、簡易型携帯電話システムの基地局装置と無線通
信するための第2の通信手段と、ユーザが入力した電話
番号を基に、携帯電話システムと簡易型携帯電話システ
ムのうちいずれの回線を使用した方が通話料金が安くな
るか判定し、当該判定結果に応じて第1又は第2の通信
手段を選択的に切り換える制御手段とを設けるようにし
たことにより、従来に比して通話料金を安くすることが
でき、かくして従来に比して一段と使い勝手を向上し得
る。また本発明によれば、携帯電話システムと通信する
ため第2の通信手段を電池装置に収納するようにしたこ
とにより、汎用性を持たせることができ、一段と使い勝
手を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による携帯電話機の構成を示
す斜視図である。
【図2】バツテリパツクを取り外すときの動作の説明に
供する略線図である。
【図3】バツテリパツクを取り付けるときの動作の説明
に供する略線図である。
【図4】バツテリパツクの構造を示す略線図である。
【図5】携帯電話機の回路構成を示すブロツク図であ
る。
【図6】回線選択動作時の動作手順の説明に供するフロ
ーチヤートである。
【符号の説明】
1……携帯電話機、1A……本体、2、31……アンテ
ナ、4……バツテリパツク、5……スピーカ、6……マ
イクロホン、9……液晶表示器、19……PHS用の通
信ユニツト、25……マイクロコンピユータ、26……
メモリ、27……携帯電話用の通信ユニツト、30……
アナログスイツチ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】携帯電話システムの基地局装置と無線通信
    するための第1の通信手段と、 簡易型携帯電話システムの基地局装置と無線通信するた
    めの第2の通信手段と、 ユーザが入力した電話番号を基に、上記携帯電話システ
    ムと上記簡易型携帯電話システムのうちいずれの回線を
    使用した方が通話料金が安くなるか判定し、当該判定結
    果に応じて上記第1又は第2の通信手段を選択的に切り
    換える制御手段とを具えることを特徴とする移動通信端
    末装置。
  2. 【請求項2】上記第2の通信手段は、 装置全体の駆動電源となる電池を収納し、かつ装置本体
    に対して着脱自在に取り付けられるようになされた電池
    装置の内部に収納されていることを特徴とする請求項1
    に記載の移動通信端末装置。
  3. 【請求項3】上記制御手段は、 入力された電話番号に関する平均通話時間を求め、求め
    た平均通話時間と上記携帯電話システムの料金表及び上
    記簡易型携帯電話システムの料金表を基に、いずれの回
    線を使用した方が通話料金が安くなるか判定することを
    特徴とする請求項1に記載の移動通信端末装置。
  4. 【請求項4】移動通信端末装置の駆動電源となる電池を
    収納し、かつ当該移動通信端末装置の本体に対して着脱
    自在に取り付けられるようになされた電池装置におい
    て、 簡易型携帯電話システムの基地局装置と無線通信するた
    めの通信手段が収納されていることを特徴とする電池装
    置。
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