JPH09161452A - メモリ付きテープカセット及びメモリ付きテープカセットの検索方法 - Google Patents

メモリ付きテープカセット及びメモリ付きテープカセットの検索方法

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JPH09161452A
JPH09161452A JP34554295A JP34554295A JPH09161452A JP H09161452 A JPH09161452 A JP H09161452A JP 34554295 A JP34554295 A JP 34554295A JP 34554295 A JP34554295 A JP 34554295A JP H09161452 A JPH09161452 A JP H09161452A
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tape
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partition
data
cell
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JP34554295A
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Yoshihisa Takayama
佳久 高山
Hideto Suzuki
秀人 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速サーチの総合的な速度を上げる。 【解決手段】 リール2A及び2Bの間に、テープ幅8
mmの磁気テープ3が巻装されるテープカセット1に
は、不揮発性メモリ4が配置されている。この不揮発性
メモリ4のモジュールからは、プラス5Vの電源端子5
Aと、データ入力端子5Bと、クロック入力端子5C
と、接地端子5Dとが導出される。不揮発性メモリ4に
は、テープカセット毎の製造年月日や製造場所、テープ
の厚さや長さ、材質、各パーティション管理情報やユー
ザ情報は、セル単位から記憶される。記憶された情報の
中から磁気テープ3のアブソリュートボリュームマップ
を用いて、目的位置までの所定の区間、120倍速の早
送り/巻戻しを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気テープの関
連情報が記憶される不揮発性メモリを備えたメモリ付き
テープカセット及びメモリ付きテープカセットの検索方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルデータを磁気テープに記録/
再生するテープストリーマドライブは、記録容量が膨大
であるため、ハードディスク等のストレージデバイスに
保存されたデータをバックアップするのに広く用いられ
ている。また、テープストリーマドライブは、バックア
ップ用としてばかりでなく、動画データのような大きな
ファイルのデータを記録する場合にも好適である。
【0003】このようなテープストリーマドライブとし
て、例えば、8ミリVTRのテープカセットと同様のテ
ープカセットを利用し、回転ヘッドを用いて、ヘリカル
スキャン方式で、ディジタルデータを磁気テープに記録
/再生するようなものが提案されている。
【0004】このようなテープストリーマドライブで
は、入出力インターフェースとして、例えば、SCSI
(Small Computer System Interface )インターフェー
スが用いられる。記録時には、SCSIインターフェー
スを介して、ホストコンピュータからデータが入力され
る。この入力データは、固定長のブロック単位に送られ
てくる。テープストリーマドライブで、この入力データ
が例えばLZ符号を用いて可変長符号で圧縮され、一
旦、バッファメモリに蓄えられる。バッファメモリに蓄
えられたデータは、所定のグループ毎に記録/再生系に
送られ、回転ヘッドにより磁気テープに記録される。再
生時には、磁気テープのデータが回転ヘッドにより再生
され、一旦、バッファメモリに蓄えられる。このバッフ
ァメモリからのデータは、元のデータに伸長され、SC
SIインターフェースを介して、ホストコンピュータに
送られる。
【0005】このような回転ヘッドによりデータが記録
/再生されるテープストリーマドライブに装着されるテ
ープカセットに、不揮発性メモリを取り付けることが提
案されている。この不揮発性メモリには、テープカセッ
ト毎の製造年月日や製造場所、テープの厚さや長さ、材
質等の情報が記録される。更に、この不揮発性メモリ
に、パーティション毎の管理情報や、ユーザ情報を記憶
させ、これらをよみとることによって、所望の情報を読
み出すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気テ
ープを高速に回転させる早送り/巻戻しを行いながらデ
ータの読み出し、すなわち高速サーチを行う場合、磁気
テープ上に高速走行中でも読めるように書き込まれてい
たIDデータが読み出されるため、ドライブの回転速度
の上限とは関係なく、IDデータが読み出せる速度の上
限が回転速度の上限となっていた。
【0007】したがって、この発明の目的は、ドライブ
の回転速度の上限まで速度を上げ、高速サーチを行うこ
とができるメモリ付きテープカセット及びメモリ付きテ
ープカセットの検索方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、回転ヘッドによりディジタルデータが記録/再生さ
れる磁気テープと、磁気テープに関連する情報が記憶さ
れる不揮発性メモリとを備え、磁気テープを物理的に均
等に分割された位置情報を不揮発性メモリに記憶するよ
うにしたことを特徴とするメモリ付きテープカセットで
ある。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、回転ヘッ
ドによりディジタルデータが記録/再生される磁気テー
プと、磁気テープに関連する情報が記憶される不揮発性
メモリとを備えたメモリ付きテープカセットの検索方法
において、不揮発性メモリに、物理的に均等に分割され
た磁気テープの位置情報が記憶され、不揮発性メモリか
ら移動位置の位置情報を得るステップと、移動位置の近
傍でテープトップの方向に目的地を設定するステップ
と、現在の位置と目的地との距離を求め、距離が所定の
間隔以上の場合、現在の位置から目的地まで早送り/巻
戻し、目的地から移動位置まで高速サーチを行うステッ
プと、距離が所定の間隔以下の場合、目的地から移動位
置まで高速サーチを行うステップとからなるようにした
ことを特徴とするメモリ付きテープカセットの検索方法
である。
【0010】テープカセットには、不揮発性メモリが付
加されている。この不揮発性メモリには、パーティショ
ン情報やユーザ情報が蓄えられる。パーティション情報
やユーザ情報は、セルを単位とし、連結情報をポインタ
で指し示すようなリスト構造で配置される。リスト構造
を用いることにより、パーティションの数が変わって
も、柔軟に対応でき、また、ユーザ情報を効率的に配置
することができる。また、磁気テープのテープ位置の情
報が不揮発性メモリに記憶され、そのテープ位置の情報
を用いて、所定の区間をドライブの制御の限界となる速
度の120倍速で早送り/巻戻しを行い高速サーチの全
体的な速度を上げる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。図1は、この発明が適用で
きるテープストリーマドライブの一例を示すものであ
る。このテープストリーマドライブでは、テープ幅8m
mのテープカセットを用い、ヘリカルスキャン方式で、
磁気テープにデータが記録/再生される。
【0012】テープカセット1には、図2に示すよう
に、リール2A及び2Bが配設され、このリール2A及
び2Bの間に、一例としてテープ長さ160m、テープ
幅8mmの磁気テープ3が巻装される。この磁気テープ
3に、ディジタルデータが記録/再生される。また、テ
ープカセット1には、不揮発性メモリ4が配設される。
不揮発性メモリ4のモジュールからは、プラス5Vの電
源端子5Aと、データ入力端子5Bと、クロック入力端
子5Cと、接地端子5Dとが導出される。不揮発性メモ
リ4には、テープカセット毎の製造年月日や製造場所、
テープの厚さや長さ、材質、各パーティションの管理情
報、ユーザ情報等が記憶される。
【0013】図3に示すように、テープカセット1の外
観は、上側ケース6と、下側ケース7と、ガードパネル
8とからなり、通常の8ミリVTRに用いられるテープ
カセットと基本的には同様に構成されている。このテー
プカセット1のラベル面9には、端子ピン10A、10
B、10C、10Dが設けられる。これらの端子ピン1
0A、10B、10C、10Dは、テープカセット1内
に設けられた不揮発性メモリ4から導出されたプラス5
Vの電源端子5A、データ入力端子5B、クロック入力
端子5C、接地端子5Dに夫々接続される。
【0014】なお、上述の例では、4つの端子ピン10
A、10B、10C、10Dが設けられているが、5つ
の端子ピンを有するタイプのものが検討されている。
【0015】図1において、11は回転ドラムである。
回転ドラム11には、記録ヘッド12A及び12B、再
生ヘッド13A及び13Bが配置される。記録ヘッド1
2A及び12Bは、アジマス角の異なる2つのギャップ
が極めて近接して配置される構造となっている。同様
に、再生ヘッド13A及び13Bは、アジマス角の異な
る2つのギャップが極めて近接して配置される構造とな
っている。
【0016】回転ドラム11に、テープカセット1から
引き出された磁気テープ3が巻き付けられる。回転ドラ
ム11は、ドラムモータ14により回転される。また、
磁気テープ3は、キャプスタンモータ及びピンチローラ
(図示せず)により送られる。ドラムモータ14は、メ
カコントローラ17の制御の基に回転される。メカコン
トローラ17により、ドラムサーボ及びトラッキングサ
ーボ等の処理が行われている。メカコントローラ17
と、全体制御を行うシステムコントローラ15とは双方
向に接続されている。
【0017】磁気テープ3への記録データは、変調/復
調回路18で変調され、RFアンプ19を介して、記録
ヘッド12A及び12Bに供給される。記録ヘッド12
A及び12Bにより磁気テープ3に傾斜トラックに沿っ
てデータが記録される。記録ヘッド12A及び12Bは
互いに異なるアジマス角とされており、この傾斜トラッ
クは、1トラック毎に異なるアジマス角のトラックとな
る。
【0018】磁気テープ3のデータは、再生ヘッド13
A及び13Bにより再生される。再生ヘッド13A及び
13Bの出力は、RFアンプ19を介して、変調/復調
回路18に供給される。変調/復調回路18により、再
生データが復調される。
【0019】このテープストリーマドライブでは、デー
タの入出力に、SCSIインターフェースが用いられて
いる。すなわち、データを記録する際には、ホストコン
ピュータ25から、例えば32kバイトを1レコードと
して、データが送られてくる。このデータは、SCSI
インターフェース20を介して入力される。この入力デ
ータは、データ圧縮/伸長回路21に供給される。
【0020】データ圧縮/伸長回路21は、LZ符号に
より、データの圧縮/伸長処理を行うものである。LZ
符号は、入力した文字列の繰り返しを検出することよ
り、データの圧縮を行うものである。例えば、過去に処
理した文字列に専用のコードが割り振られ、辞書の形で
格納される。入力文字列と辞書とが比較され、一致した
ときは辞書コードに書き換えられる。一致しなかった文
字列は、逐次、辞書に登録される。このように、入力文
字列を辞書に登録し、文字列を辞書のコードに書き換え
ていくことにより、データが圧縮される。
【0021】データ圧縮/伸長回路21の出力は、バッ
ファコントローラ22の制御の基に、バッファメモリ2
3に一旦蓄えられる。データの記録は、グループ毎に行
われる。1グループは、所定トラック数のデータであ
る。バッファメモリ26から出力される1グループ分の
データは、変調/復調回路18に供給される。変調/復
調回路18で記録データが変調される。変調/復調回路
18の出力は、RFアンプ19を介して、記録ヘッド1
2A及び12Bに供給される。記録ヘッド12A及び1
2Bにより磁気テープ3にデータが傾斜トラックで記録
される。
【0022】データを再生する際には、磁気テープ3の
記録データが再生ヘッド13A及び13Bにより再生さ
れる。再生ヘッド13A及び13Bの出力は、RFアン
プ19を介して、変調/復調回路18に供給される。変
調/復調回路18により、再生データが復調される。変
調/復調回路18の出力は、バッファコントローラ22
の制御の基に、バッファメモリ23に一旦蓄えられる。
【0023】バッファメモリ23の出力は、データ圧縮
/伸長回路21に供給される。データ圧縮/伸長回路2
1により、データが伸長され、元のデータに戻される。
データ圧縮/伸長回路21の出力は、SCSIインター
フェース20を介して、ホストコンピュータ25に出力
される。
【0024】テープカセット1には、MIC(Memory I
n Cassette)と呼ばれる不揮発性メモリ4が設けられて
いる。システムコントローラ15により、不揮発性メモ
リ4にデータが入/出力される。なお、不揮発性メモリ
4とホストコンピュータ25との間では、SCSIのコ
マンドを用いて、情報がやり取りされる。このため、不
揮発性メモリ4とホストコンピュータ25との間を結線
する必要はない。テープカセット1とホストコンピュー
タ25との間は、SCSIインターフェースだけで結ぶ
ことができる。
【0025】図4及び図5は、磁気テープ3に記録され
るデータの構成を示すものである。磁気テープ3には、
図4に示すように、ブロックを単位としてデータが記録
/再生される。1ブロックは、図4に示すように、1バ
イトのシンクA1と、サーチ等に用いる6バイトのID
データA2と、2バイトのパリティA3と、64バイト
のデータA4とからなる。
【0026】1トラックには、図5に示すように、デー
タが配置される。すなわち、1トラックには、471ブ
ロック分のデータが配置される。図5に示すように、1
トラックの両端にトラッキング制御用のATFエリアA
12、A16が設けられると共に、1トラックの中間に
ATFエリアA14が設けられる。このATFエリアA
12、A14、A16としては、5ブロック分の領域が
用意されている。ATFエリアA12及びA16の更に
端部は、4ブロック分のマージンA11及びA17とさ
れている。ATFエリアA12とATFエリアA14と
の間に、224ブロック分のデータエリアA13が設け
られ、また、ATFエリアA14とATFエリアA16
との間に、224ブロック分のデータエリアA15が設
けられる。
【0027】そして、図6に示すように、所定数、例え
ば40トラック(20フレーム)を1グループとして、
磁気テープ3にデータが記録される。記録データは、L
Z符号により可変長で圧縮されるので、1グループに何
レコード分のデータが入るかは不定である。また、1グ
ループのデータ中には、グループ内でのレコードの情報
や、エラー訂正コードが含まれている。
【0028】このテープストリーマドライブでは、図7
に示すように、1本のテープを複数のパーティションP
0、P1、P2、…に分けて使用することができる。パ
ーティションの数は、256まで設定することができ
る。パーティションに分けて使用した場合には、各パー
ティション毎にテープをエジェクトするエリアAE 0、
E 1、AE 2、…が設けられる。
【0029】また、テープストリーマドライブでは、S
DXモードと、DDSモードとに対応できる。SDXモ
ードは上述のテープストリーマドライブに用いて最適な
モードであり、DDSモードとは、従来のテープストリ
ーマドライブとの互換性を持たせるためのモードであ
る。SDXモードとDDSモードとでは、パーティショ
ンの設定の仕方が異なっている。
【0030】SDXモードでは、図8Aに示すように、
テープトップから順に最大256個のパーティションP
0、P1、P2、…、が設定できる。これに対して、D
DSモードの場合には、図8Bに示すように、最大でも
パーティションP1とパーティションP0の2つのパー
ティションである。また、図8Bに示すように、DDS
モードの場合には、パーティションの番号がテープトッ
プからP1、P0の順であり、そして、パーティション
P1の容量を指定して、残りがパーティションP0とな
る。これに対して、SDXモードでは、パーティション
の番号がテープトップからP0、P1、P2、…の順で
あり、そして、存在するパーティションの次に、パーテ
ィションを付加するようにしている。そこで、DDSモ
ードのときには、パーティション番号P1をパーティシ
ョン番号P0とし、パーティション番号P0をパーティ
ション番号P1とするようにしている。
【0031】前述したように、このテープストリーマド
ライブでは、テープカセットとして不揮発性メモリ4を
備えたものが用いられる。そして、この不揮発性メモリ
4とホストコンピュータ25との間でデータをやり取り
するために、SCSIにコマンドが用意されている。新
たに用意されたコマンドは、「Sdx DeviceC
onfiguration」、「Sdx Append
Partition」、「Sdx Log Sele
ct」、及び「Sense Page List」であ
る。
【0032】「Sdx Device Configu
ration」コマンドは、SDXモードとDDSモー
ドとの選択、オプションのデバイスエリアの設定を行う
コマンドである。「Sdx Device Confi
guration」には、SDXビット、デバイスビッ
ト、ABSビットが含まれている。
【0033】もし、SDXビットが「0」に設定されて
いたら、DDSモードであると判断し、最大パーティシ
ョンステージ数が2で、パーティション番号P1をパー
ティション番号P0にし、パーティション番号P0をパ
ーティション番号P1にする。この場合には、オプショ
ナルデバイスエリアを設けず、MICは使わない。
【0034】もし、SDXビットが「1」に設定されて
いるなら、DDXモードであると判断し、最大パーティ
ション数は256とし、パーティション番号は、P0、
P1、P2、P3、…の順とする。この場合には、オプ
ショナルデバイスエリアを置くことができ、MICを使
うことができる。
【0035】もし、SDXビットが「1」に設定され、
デバイスがビットが1に設定されていたら、パーティシ
ョン番号は、P0、P1、P2、P3、…の順とする。
この場合には、この場合には、各パーティションにオプ
ショナルデバイスエリアを持たなければならず、MIC
を使うことができる。
【0036】もし、ABSビットが「1」に設定された
ら、最速サーチのために、ドライブは、アブソリュート
ボリュームマップを作成し、保持する。
【0037】「Sdx Append Partiti
on」コマンドは、パーティションを1つ追加するため
のコマンドである。「Sdx Append Part
ition」コマンドには、FDP、SDP、IDP、
PSUMのビットが含まれている。パーティションは、
最後のパーティションに付け加えられる。FDP=0、
SDP=0、IDP=1、PSUM=10の状態に維持
される。このコマンドは、最後のパーティションより後
に発行されなけばならない。もし、コマンドが他のパー
ティションで発行されると、ドライブは、コンディショ
ンチェックをする。
【0038】「Sdx Log Select」コマン
ドは、アブソリュートボリュームマップを削除するコー
ドと、新たなユーザボリュームノートを作るためのコー
ドと、存在するユーザボリュームノートを削除するため
のコードと、特定のユーザパーティションノートを削除
するためのコードと、新たなユーザパーティションノー
トを作成するためのコードと、コメント情報を書くため
のコードとからなる。
【0039】「Sense Page List」コマ
ンドは、製造情報を読むためのコードと、ボリューム情
報を読むためのコードと、パーティション情報を読むた
めのコードと、アブソリュートボリュームマップは存在
するか尋ねるためのコードと、アブソリュートボリュー
ムマップを読むためのコードと、新たなユーザボリュー
ムノートに何バイト利用可能か尋ねるためのコードと、
存在するユーザボリュームノートのサイズをチェックす
るためのコードと、ユーザボリュームノートを読むため
のコードと、ユーザパーティションノートがあるパーテ
ィションのリストを得るためのコードと、新たなユーザ
パーティションノートのために何バイト利用可能か尋ね
るためのコードと、ユーザパーティションノートを読む
ためのコードと、コメント情報を読むためのコードとか
らなる。
【0040】なお、アプリケーションボリュームマッ
プ、ユーザボリュームノート、ユーザパーティションノ
ート、ボリュームマニュファクチャインフォメーショ
ン、パーティションインフォメーション、アブソリュー
トボリュームマップ等は、MICに書かれる情報であ
り、これらの情報については、後に詳述する。
【0041】前述したように、テープカセット1には、
MICと呼ばれる不揮発性の半導体メモリ4が設けられ
ている。MICのデータ容量は、例えば2kバイトとさ
れている。勿論、より大きなデータ容量のメモリを用い
てMICを実現することが可能である。MICには、カ
セットテープの製造場所や製造年月日や、テープの厚み
やテープの長さ等、製造情報が格納されると共に、初期
化時のカセット全体の情報、各パーティションの情報等
の初期化情報が格納される。更に、高速サーチのための
情報、ユーザ情報等を記録することができる。このMI
Cのデータ構造について、以下に詳述する。
【0042】図9は、MICのデータ構造を示すもので
ある。MICのデータには、MICヘッダが設けられ
る。このヘッダは、更に、マニュファクチャパートのヘ
ッダと、ドライブイニシャライズパートのヘッダとに分
けられる。マニュファクチャパートのヘッダには、製造
時の情報が予め格納される。ドライブイニシャライズパ
ートのヘッダには、初期化時にテープの情報やパーティ
ションの情報が記録される。
【0043】図9において、F1はマニュファクチャパ
ートのチェックサムフィールドである。このフィールド
F1には、マニュファクチャパートの部分のチェックサ
ムが配置される。このマニュファクチャパートのチェッ
クサムフィールドF1は、例えば1バイト確保されてい
る。このマニュファクチャパートのチェックサムは、カ
セット製造時に求められる。
【0044】なお、後に説明するように、マニュファク
チャパートチェックサムは、マニュファクチャパートの
部分のみについてのチェックサムであり、ドライブイニ
シャライズパートには別のチェックサムが設けられてい
る。更に、各セル毎にチェックサムが設けられている。
不揮発性メモリ4には、同じ所を読み書きする回数によ
り寿命が決まるものがある。ドライブイニシャライズパ
ートのデータは、製造時に記録された後には変更される
ことがなく、マニファクチャパートの部分だけのチェッ
クサムを書き込むようにすると、チェックサムの書き換
え回数が減る。このため、MICの寿命を延ばすことが
できる。
【0045】F2はMICタイプフィールドである。こ
のフィールドF2には、MICのタイプが配置される。
このMICタイプフィールドF2としては、例えば1バ
イト確保されている。MICのタイプには、4ピンの構
造のものと、5ピンの構造のものとが定義されている。
例えば、MICタイプが「0」なら4ピンの構造のもの
であり、「1」なら5ピンの構造のものである。
【0046】F3はMICマニュファクチャデイトフィ
ールドである。フィールドF3には、MICの製造年月
日が配置される。MICの製造年月日は、例えば、YY
/MM/DD/HHとして記述される。YYは年、DD
は日、HHは時間を表す。例えば、MICが1995年
4月23日午後3時に製造されたとすると、このフィー
ルドは、バイナリコードで、「95042315」とな
る。
【0047】F4はMICマニュファクチャラインネー
ムフィールドである。このフィールドF4には、MIC
を製造したラインの名前が配置される。基本的には、1
キャラクタ1バイトで、8キャラクタ分が確保されてい
る。キャラクタとしては、ASCIIコードが用いられ
る。ところで、ASCIIコードは、7ビットで表現さ
れる。1バイトで8文字分は、(8×8=64)ビット
であり、7ビットで記述すれば、9文字分収めることが
できる。そこで、先頭の1バイトのMSBにより、1キ
ャラクタ1バイトで8キャラクタを表現するか、1キャ
ラクタ7ビットで9キャラクタを表現するかが識別でき
るようになっている。通常は、各バイトのMSBが
「0」に設定され、1キャラクタ1バイトで、8キャラ
クタが記述される。先頭の1バイトのMSBが「1」な
ら、7ビットで9キャラクタが記述される。
【0048】F5はMICマニュファクチャプラントネ
ームフィールドである。このフィールドF5には、MI
Cを製造した工場名を示すものである。このネームは、
上述のMICマニュファクチャラインネームと同様に、
基本的には、1キャラクタ1バイトで、8キャラクタ分
が確保されている。キャラクタとしては、ASCIIコ
ードが用いられる。そして、通常は、各バイトのMSB
が「0」に設定され、1キャラクタ1バイトで、8キャ
ラクタが記述される。先頭の1バイトのMSBが「1」
なら、7ビットで9キャラクタが記述される。
【0049】F6はMICマニュファクチャネームフィ
ールドである。このフィールドF6には、MICの製造
社名が配置される。このネームは、基本的には、1キャ
ラクタ1バイトで、8キャラクタ分が確保されている。
キャラクタとしては、ASCIIコードが用いられる。
そして、通常は、各バイトのMSBが「0」に設定さ
れ、1キャラクタ1バイトで、8キャラクタが記述され
る。先頭の1バイトのMSBが「1」なら、7ビットで
9キャラクタが記述される。
【0050】F7はMICネームフィールドである。こ
のフィールドF7には、MICのベンダ名が配置され
る。このネームは、基本的には、1キャラクタ1バイト
で、8キャラクタ分が確保されている。キャラクタとし
ては、ASCIIコードが用いられる。そして、通常
は、各バイトのMSBが「0」に設定され、1キャラク
タ1バイトで、8キャラクタが記述される。先頭の1バ
イトのMSBが「1」なら、7ビットで9キャラクタが
記述される。
【0051】F8はカセットマニュファクチャデイトフ
ィールドである。このフィールドF8には、カセットの
製造年月日がYY/MM/DD/HHで記述される。Y
Yは年、DDは日、HHは時間を表す。例えば、カセッ
トは、1995年4月23日午後3時に製造されると、
このフィールドは、バイナリコードで、「950423
15」となる。
【0052】F9はカセットマニュファクチャラインネ
ームフィールドである。このフィールドF9には、カセ
ットを製造したラインの名前が配置される。このネーム
は、基本的には、1キャラクタ1バイトで、8キャラク
タ分が確保されている。キャラクタとしては、ASCI
Iコードが用いられる。そして、通常は、各バイトのM
SBが「0」に設定され、1キャラクタ1バイトで、8
キャラクタが記述される。先頭の1バイトのMSBが
「1」なら、7ビットで9キャラクタが記述される。
【0053】F10はカセットマニュファクチャプラン
トネームフィールドである。このフィールドF10に
は、カセットを製造した工場名が配置される。このネー
ムは、基本的には、1キャラクタ1バイトで、8キャラ
クタ分が確保されている。キャラクタとしては、ASC
IIコードが用いられる。そして、通常は、各バイトの
MSBが「0」に設定され、1キャラクタ1バイトで、
8キャラクタが記述される。先頭の1バイトのMSBが
「1」なら、7ビットで9キャラクタが記述される。
【0054】F11はカセットマニュファクチャネーム
フィールドである。このフィールドF11には、カセッ
トのベンダ名が配置される。このネームは、基本的に
は、1キャラクタ1バイトで、8キャラクタ分が確保さ
れている。キャラクタとしては、ASCIIコードが用
いられる。そして、通常は、各バイトのMSBが「0」
に設定され、1キャラクタ1バイトで、8キャラクタが
記述される。先頭の1バイトのMSBが「1」なら、7
ビットで9キャラクタが記述される。
【0055】F12はカセットネームフィールドであ
る。このフィールドF12には、カセット名が配置され
る。このネームは、基本的には、1キャラクタ1バイト
で、8キャラクタ分が確保されている。キャラクタとし
ては、ASCIIコードが用いられる。そして、通常
は、各バイトのMSBが「0」に設定され、1キャラク
タ1バイトで、8キャラクタが記述される。先頭の1バ
イトのMSBが「1」なら、7ビットで9キャラクタが
記述される。
【0056】F13はOEMカセットネームフィールド
である。このフィールドF13には、OEM(Original
Equipment Manufactures )の相手先の会社名が配置さ
れる。このネームは、基本的には、1キャラクタ1バイ
トで、8キャラクタ分が確保されている。キャラクタと
しては、ASCIIコードが用いられる。そして、通常
は、各バイトのMSBが「0」に設定され、1キャラク
タ1バイトで、8キャラクタが記述される。先頭の1バ
イトのMSBが「1」なら、7ビットで9キャラクタが
記述される。
【0057】F14はロウフォーマットIDフィールド
である。このフィールドF14には、物理的なテープの
特性が配置される。すなわち、テープの材質、テープの
厚み、テープの長さ、トラックピッチ、フレームサイ
ズ、ブロック当たりのバイト数等がこのフィールドF1
4に配置される。
【0058】F15はマキシマムクロック周波数フィー
ルドである。このフィールドF15には、MICの最大
クロック周波数が配置される。もし、100kHzな
ら、このフィールドは、「100」に設定される。
【0059】F16はマキシマムライトサイクルフィー
ルドである。このフィールドF16には、1回で何バイ
ト記録可能かの情報が配置される。この値は、MICと
して使用する不揮発性メモリの物理的な特性に依存す
る。
【0060】F17はMICキャパシティフィールドで
ある。このフィールドF17には、MICとして使用さ
れる不揮発性メモリの容量が配置される。もし、メモリ
の容量が2048バイトなら、このフィールドの値「1
1」(2048=211)として記述される。
【0061】F18はライトプロテクトトップアドレス
フィールドである。このフィールドF18は、MICの
一部の領域を書込み禁止とするために用いられる。ライ
トプロテクトトップアドレスは、書込み禁止領域の開始
アドレスを示す。
【0062】F19はライトプロテクトカウントフィー
ルドである。このフィールドF19は、MICの一部の
領域を書込み禁止とするために用いられる。ライトプロ
テクトカウントは、書込み禁止領域のバイト数を示す。
したがって、フィールドF18で示されるライトプロテ
クトトップアドレスから、このフィールドF19で示さ
れるライトプロテクトカウント数までが書込み禁止とな
る。
【0063】F20はリザーブフィールドであり、この
フィールドF20は、将来必要な情報を配置するために
リザーブされている。
【0064】次に、ドライブイニシャライズパートにつ
いて説明する。ドライブイニシャライズパートの情報
は、テープを初期化するときに記録される。
【0065】F21はドライブイニシャライズパートチ
ェックサムフィールドである。フィールドF21には、
ドライブイニシャライズパートのチェックサムが配置さ
れる。前述したように、MICヘッダのうち、マニュフ
ァクチャパートのチェクサムと、ドライブイニシャライ
ズパートのチェックサムとは、別々に設けられている。
【0066】F22はMICロジックフォーマットフィ
ールドである。フィールドF22は、MICの論理フォ
ーマットのID番号が格納される。MICフォーマット
としては、基本MICフォーマットの他に、ファームウ
ェア更新テープMICフォーマット、リファレンステー
プMICフォーマット、クリーニングカセットMICフ
ォーマット等がある。
【0067】F23はボリュームインフォメーションポ
インタフィールドである。このフィールドF23には、
ボリューム情報、すなわち1巻のカセットの情報の格納
領域を示すポインタが配置される。このボリュームイン
フォメーションポインタで指し示されるアドレスに、ボ
リュームインフォメーションセルC1が位置する。
【0068】F24はユーザパーティションノートポイ
ンタフィールドである。フィールドF24には、ユーザ
情報の格納領域を示すポインタが配置される。これは、
オプションの情報であり、もし、この情報が不要なら、
「0」に設定される。ユーザインフォメーションポイン
タにより指し示されるアドレスに、ユーザパーティショ
ンノートセルC6が位置する。
【0069】F25はアブソリュートボリュームマップ
ポインタフィールドである。フィールドF25には、絶
対位置情報の格納領域を示すポインタが配置される。こ
れは、オプションの情報である。もし、この情報を実現
しないなら「0」に設定される。アブソリュートボリュ
ームマップポインタにより指し示されるアドレスに、ア
ブソリュートボリュームマップインフォメーションセル
C3が位置する。
【0070】F26はリザーブフィールドであり、将
来、必要な情報を入れるために確保されている。
【0071】F27はガベージポインタフィールドであ
る。フィールドF27には、ガベージセルを示すポイン
タが配置される。これは、オプションの情報である。も
し、この情報を実現しないなら、「0」に設定される。
ガベージポインタにより指し示されるアドレスに、ガベ
ージセルC4が位置される。
【0072】F28はコメントフィールドである。フィ
ールドF28には、コメントが配置される。コメントと
しては、1バイトのキャラクタで、15キャラクタ分が
用意されている。
【0073】次に、ポインタによりその位置が指定され
るセルの構成について説明する。C1は、ボリュームイ
ンフォメーションセルである。このセルC1には、エジ
ェクトステータス情報、初期化回数情報、ボリューム情
報、パーティションセルの位置を示すポインタ、ユーザ
ボリュームノートセルC2の位置を示すポインタが配置
される。ボリュームノートセルC2のポインタは、オプ
ションであり、もし、ボリュームノートがなければ、こ
のポインタは、ヌルとされる。エジェクトステータス
は、テープが初期化されている間、「0」にリセットさ
れ、デバイスエリアからアンロードされる前に更新され
る。
【0074】C2は、ユーザボリュームノートセルであ
る。このユーザボリュームノートセルには、ボリューム
毎のユーザデータが蓄えられる。
【0075】C3は、アブソリュートボリュームマップ
インフォメーションセルである。このセルC3には、テ
ープの絶対長と、例えば10m毎に情報をサンプリング
してあるというようなテープ位置と、システムログエリ
ア/データエリア/EODエリアなどの識別用IDとな
るエリアIDと、何番目のパーティションかを識別する
パーティションIDの情報が蓄えられる。また、このア
ブソリュートボリュームマップインフォメーションセル
C3には、マーク1の数を示すファイルマークカウント
と、マーク2の数を示すセーブセットマークカウント
と、レコード数を示すレコードカウントと、グループ数
を示すグループカウントと、2トラックで1フレームと
なる絶対フレームカウントの情報が蓄えられる。
【0076】C4は、ガベージセルである。このセルC
4には、特に使用しないデータを格納しておくものであ
る。
【0077】C5は、パーティション情報セルである。
このセルC5には、パーティションの履歴の情報が蓄え
られる。パーティションの履歴には、パーティション毎
のロードカウント数、アクセスカウント数が含まれる。
更に、このパーティション情報セルC5には、各パーテ
ィション毎にライト許可、リード許可、ライトリトライ
許可、リードリトライ許可を設定するための情報が含ま
れている。
【0078】C6は、ユーザパーティションノートセル
である。このセルC6には、ボリューム毎のユーザデー
タが蓄えられる。
【0079】上述のように、ドライブイニシャライズパ
ートのヘッダにあるボリュームインフォメーションポイ
ンタのフィールドF23により、ボリュームインフォメ
ーションセルC1の位置が指定される。また、ユーザイ
ンフォメーションポインタのあるフィールドF24によ
り、ユーザパーティションノートセルC6の位置が指定
される。また、アブソリュートボリュームマップポイン
タのあるフィールドF25により、アブソリュートボリ
ュームマップインフォメーションセルC3の位置が指定
される。また、ガベージポインタのあるフィルードF2
7により、ガベージセルC4の位置が指定される。この
ように、パーティション情報やユーザ情報は、リスト構
造で配置されている。
【0080】なお、ここでリスト構造は、以下のような
構造のものである。図10は、リスト構造を簡単に説明
したものである。各セルCELL11、CELL12、
CELL13は、データDATA11、DATA12、
DATA13と、リンク情報LINK11、LINK1
2、LINK13を有している。例えば、ルートROO
T10には、結合情報としてセルCELL11のアドレ
スを示すポインタがあり、このポインタによりセルCE
LL11の位置が指定される。セルCELL11には、
結合情報としてセルCELL12のアドレスを示すポイ
ンタがあり、このポインタによりセルCELL12の位
置が指定される。セルCELL12には、結合情報とし
てセルCELL13のアドレスを示すポインタがあり、
このポインタによりセルCELL13の位置が指定され
る。
【0081】また、セルCELL13には、結合情報と
してセルCELL12のアドレスを示すポインタがあ
り、このポインタによりセルCELL12の位置が指定
される。セルCELL12には、結合情報としてセルC
ELL11のアドレスを示すポインタがあり、このポイ
ンタによりセルCELL11の位置が指定される。セル
CELL11には、結合情報としてルートROOT10
のアドレスを示すポインタがあり、このポインタにより
ルートROOT10の位置が指定される。
【0082】前述したボリュームインフォメーションセ
ルC1、ユーザボリュームノートセルC2、アブソリュ
ートボリュームマップインフォメーションセルC3、ガ
ベージセルC4、パーティション情報セルC5、ユーザ
パーティションノートセルC6は、リンク情報を含んで
いる。リンク情報は、基本的には、図11に示されるよ
うに定義されている。
【0083】リンク情報の変数名をlink_info
とすると、このlink_infoは、8バイトからな
り、1バイトのセルチェックサム(cell_chec
ksum)と、1バイトのリザーブ領域(reserv
ed)と、2バイトのセルの長さ(length)と、
前のセルの位置するアドレスの2バイトのポインタ(p
rev_ptr)と、次のセルの位置するアドレスの2
バイトのポインタ(next_ptr)とからなる。セ
ルチェックサムは、各セルのデータから作られる。
【0084】このように、MICには、パーティション
情報やユーザ情報がリスト構造で記録される。このた
め、限られたMICの容量を有効に利用することができ
る。
【0085】例えば、説明の簡単のために、アブソリュ
ートボリュームマップの情報や、ユーザパーティション
ノートの情報を付けずに、パーティションの数を変えた
ときのユーザボリュームノートとして確保できる領域の
変化について考察すると、図12及び図13に示すよう
になる。図12は、パーティションを34とった場合で
ある。この場合、MICヘッダに122バイト、ボリュ
ームインフォメーションセルに108バイトが固定して
割り当てられる。そして、パーティションが34の場合
には、パーティションセルとして、1768バイトが割
り当てられる。したがって、32バイトがユーザノート
セルとして確保できる。なお、この32バイトのうち、
有効データは22バイトである。
【0086】一方、パーティションが1の場合には、図
13に示すように、MICヘッダに122バイト、ボリ
ュームインフォメーションセルに108バイトが固定し
て割り当てられ、パーティションセルとして、52バイ
トが割り当てられる。したがって、1766バイトがユ
ーザノートセルとして確保できる。なお、この1766
バイトのうち、有効データは1756バイトである。
【0087】このように、リスト構造とされているた
め、パーティションの数の変化に柔軟に対応できる。す
なわち、パーティションの数をユーザが設定できるよう
なテープストリーマドライブでは、パーティションの数
が変わると、パーティションの管理情報が変化する。リ
スト構造を用いることにより、パーティションが少ない
場合には、その分をユーザノートセルとして確保でき、
記憶領域を有効利用することができる。
【0088】ここで、複数のパーティションが設定され
たテープカセットを用いた高速サーチの一例を説明す
る。通常の高速サーチは、75倍速であり、この発明で
は、ドライブが制御できる最高速となる120倍速を用
いて異なるパーティションへ移動する。このために、上
述したようにアブソリュートボリュームマップポインタ
フィールドF25で示されるアブソリュートボリューム
マップインフォメーションセルC3に蓄えられた情報を
使用する。
【0089】これらの情報からFGパルスなどのカウン
トからテープ送り長を知ることにより、磁気テープから
情報を得ることなく所望の位置の手前まで120倍速で
磁気テープを送った後、通常の高速サーチに移る。FG
パルスは、リール2Aおよび2Bが一回転毎に得られる
一定のパルス信号であり、このFGパルスからリール2
Aおよび2Bの回転角度や回転数を知ることができる。
【0090】ここでは、一例として磁気テープの10m
毎にテープ位置の情報がサンプリングされる。このドラ
イブの場合、これらの情報が約1.5GBに相当する。
ドライブの制御可能なの最大速度が120倍速とする
と、その120倍速の速度に到達させるまでの手順とし
て、例えば20倍速から始めて0.1秒毎に5倍速分加
速させる。よって、磁気テープは約2.8m送られた位
置で120倍速に到達する。サンプリング定理によれ
ば、半分の周期でテープ位置の情報をサンプリングすれ
ば論理的には、大丈夫だが、実用上の余裕をみて2.8
mの3倍強となる10m毎にテープ位置の情報がサンプ
リングされる。
【0091】ここで、データが更新されパーティション
内に無効データが発生した場合の一例を図14に示す。
パーティションP0は、システムログエリアA21と、
データエリアA22と、EODエリアA23からなり、
パーティションP1は、システムログエリアA24と、
データエリアA25と、EODエリアA26からなり、
残りの領域A30は、未使用領域とする。このとき、パ
ーティションP1内のデータが更新され、パーティショ
ンP1´となると、このパーティションP1´は、シス
テムログエリアA24と、データエリアA27と、EO
DエリアA28からなるため、データエリアA25とし
て使用していた領域A29が無効エリアとなる。
【0092】この無効エリアA29に再生ヘッド13A
及び13Bがデータを読み取りに入っても、前提とし
て、パーティション内を再パーティションしないため、
パーティションP1´のシステムログを検出することが
できる。ただし、未使用領域A30に再生ヘッド13A
及び13Bがデータを読み取りに入ることは絶対に避け
なければならないようにする必要がある。
【0093】この未使用領域A30に入らないために
は、ドライブは、自分のテープ送り精度を良く知った上
で、十分手前に再生ヘッド13A及び13Bが入るよう
にすればよい。ドライブの性能によって、あるいはファ
ームウェアの出来によって同じフォーマットであっても
この部分には差が生じる。また、120倍速に到達する
のに約2.8mのテープ長が必要なので、2.8mより
も十分長いテープ送りを行う場合にこの機能をもちいる
方がよい。そして、不揮発性メモリには、後述するよう
に10m単位の情報が記憶されているので、10m以内
のテープ送りには使用できない。
【0094】ドライブにおいて、120倍速まで加速す
る際の手順として、上述したようにまず20倍速から始
めて0.1秒毎に+5倍の加速を行うと、×1倍速の場
合の速度が20.63m/secとすると、20倍速の
場合、走行距離は0(cm)となり、25倍速の場合、
走行距離は41.26(cm)となり、30倍速の場
合、走行距離は51.58(cm)となり、35倍速の
場合、走行距離は61.89(cm)となり、40倍速
の場合、走行距離は72.21(cm)となりる。
【0095】また、45倍速の場合、走行距離は82.
52(cm)となり、50倍速の場合、走行距離は9
2.84(cm)となり、55倍速の場合、走行距離は
103.15(cm)となり、60倍速の場合、走行距
離は113.47(cm)となり、65倍速の場合、走
行距離は123.78(cm)となる。さらに、70倍
速の場合、走行距離は134.10(cm)となり、7
5倍速の場合、走行距離は144.41(cm)とな
り、80倍速の場合、走行距離は154.73(cm)
となり、85倍速の場合、走行距離は165.04(c
m)となり、90倍速の場合、走行距離は175.36
(cm)となる。
【0096】そして、95倍速の場合、走行距離は18
5.67(cm)となり、100倍速の場合、走行距離
は195.99(cm)となり、105倍速の場合、走
行距離は206.30(cm)となり、110倍速の場
合、走行距離は216.62(cm)となり、115倍
速の場合、走行距離は226.93(cm)となり、1
20倍速の場合、走行距離は237.25(cm)とな
る。よって、20倍速から+5倍加速すると120倍速
までの走行距離の合計は、2785.05(cm)とな
る。
【0097】次に、上述したアブソリュートボリューム
マップインフォメーションセルC3に記憶されているテ
ープ位置の情報を図15に示す。また、この図15は、
テープ長(160m)をテープ位置(10m)毎のサン
プリングを行う一例とする。このテープ長とテープ位置
は、所定の場所に記憶されている。図に示すように領域
A41には、エリアIDが記憶され、領域A42には、
パーティションIDが記憶され、領域A43には、ファ
イルマークカウントが記憶される。さらに、領域A44
には、セーブセットマークカウントが記憶され、領域A
45には、レコードカウントが記憶され、領域A46に
は、グループカウントが記憶され、領域A47には、絶
対フレームカウントが記憶される。それぞれ記憶された
テープ位置の情報が10m毎に160mまで記憶されて
いる。
【0098】ここで、図16を使用して具体的に説明す
る。いま、ドライブの再生ヘッド13A及び13Bがパ
ーティションP0の位置Aにいるとする。このとき、ド
ライブは、テープの最初から数えてどこの位置にいるの
かということは論理的にも物理的にも分かる。SCSI
コマンドによって、移動する目的地が指示されます。こ
の場合の指示の内容は、「パーティションP4のBブロ
ック目へ移動」という表現でなされる。ブロック長は、
固定長とは限らないため指示の内容だけでは物理的な位
置が割り出せない。そこで、上述したアブソリュートボ
リュームマップインフォメーションセルC3に記憶され
たテープ位置の情報から内輪で最も近い値、すなわちテ
ープトップ方向に最も近い値を検索します。ただし、パ
ーティションは、必ず0から順に並んでおり、途中でパ
ーティション番号が飛ぶことはないという前提とする。
【0099】この位置AからBブロックへ再生ヘッド1
3A及び13Bが移動する一例を図17のフローチャー
トに示す。ステップS1からこのフローチャートは、始
まり、このステップS1では、行き先の最終目的地とし
て、パーティション番号とブロック番号がSCSIコマ
ンドによって指示される。ステップS2では、パーティ
ション番号とブロック番号に基づいて、アブソリュート
ボリュームマップインフォメーションセルC3の各行を
調べ、内輪で最も近い位置(テープトップ方向に最も近
い位置)を探します。図16では、140mと150m
の間にBブロックがあるので、このステップS2で検索
される位置は、140mの位置となる。
【0100】ステップS3では、120倍速から減速し
てノーマルの高速サーチで140mの位置を通過できる
ようにするために、140mの位置の手前にマージンM
をとり、暫定目的地を設定する。ここでは、一例として
その暫定目的地を130mの位置に設定する。ステップ
S4では、現在の位置Aから暫定目的地BまでのFGカ
ウント数(すなわちテープ長)がSメートル以上か否か
が判断される。Sメートル以上と判断された場合、ステ
ップS5へ制御が移り、Sメートル以下と判断された場
合、ステップS6へ制御が移る。
【0101】ステップS5では、現在位置Aから暫定目
的地となる130mの地点までのFGカウント(テープ
長)を計算し、実際にそこまで120倍速の早送りを行
う。ステップS6では、暫定目的地となる130mの地
点から最終目的地Bへ通常の高速サーチを行う。ステッ
プS7では、最終目的地Bに位置決めが成功し、このフ
ローチャートは終了する。
【0102】このマージンMとSメートルは、ドライブ
の性能のばらつきと、そのドライブの制御系の性能に依
存するものである。しかしながら、アブソリュートボリ
ュームマップインフォメーションセルC3は、それらと
は関係なく独立した情報なのでドライブによらず一定の
データ構造となるので互換性を有する。
【0103】
【発明の効果】この発明に依れば、テープカセットに設
けられた不揮発性メモリに、磁気テープの絶対位置を記
憶することで、高速サーチの一部区間に120倍速の早
送り/巻戻しを行うことで、安定して高速サーチの総合
的速度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用できるテープストリーマドライ
ブの構成を示すブロック図である。
【図2】この発明が適用されたテープカセットの一例の
説明に用いる平明図である。
【図3】この発明が適用されたテープカセットの一例の
説明に用いる斜視図平明図である。
【図4】この発明が適用できるテープストリーマドライ
ブの説明に用いる略線図である。
【図5】この発明が適用できるテープストリーマドライ
ブの説明に用いる略線図である。
【図6】この発明が適用できるテープストリーマドライ
ブの説明に用いる略線図である。
【図7】この発明が適用できるテープストリーマドライ
ブの説明に用いる略線図である。
【図8】この発明が適用できるテープストリーマドライ
ブの説明に用いる略線図である。
【図9】この発明が適用されたテープカセットに配設さ
れた不揮発性メモリの説明に用いる略線図である。
【図10】この発明が適用されたテープカセットに配設
された不揮発性メモリの説明に用いる略線図である。
【図11】この発明が適用されたテープカセットに配設
された不揮発性メモリの説明に用いる略線図である。
【図12】この発明が適用されたテープカセットに配設
された不揮発性メモリの説明に用いる略線図である。
【図13】この発明が適用されたテープカセットに配設
された不揮発性メモリの説明に用いる略線図である。
【図14】この発明が適用できるテープカセットのデー
タの更新の一例の説明に用いる略線図である。
【図15】この発明が適用できるアブソリュートボリュ
ームマップインフォメーションセルに記憶される情報の
一例の説明に用いる略線図である。
【図16】この発明が適用できるテープカセットの高速
サーチの一例の説明に用いる略線図である。
【図17】この発明が適用できるテープカセットの高速
サーチの一例の説明に用いるフローチャートである。
【符号の説明】
2A、2B リール 3 磁気テープ 4 不揮発性メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ヘッドによりディジタルデータが記
    録/再生される磁気テープと、 上記磁気テープに関連する情報が記憶される不揮発性メ
    モリとを備え、 上記磁気テープを物理的に均等に分割された位置情報を
    上記不揮発性メモリに記憶するようにしたことを特徴と
    するメモリ付きテープカセット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のメモリ付きテープカセ
    ットにおいて、 分割された上記位置情報から上記磁気テープ上の位置を
    知ることができるようにしたことを特徴とするメモリ付
    きテープカセット。
  3. 【請求項3】 回転ヘッドによりディジタルデータが記
    録/再生される磁気テープと、上記磁気テープに関連す
    る情報が記憶される不揮発性メモリとを備えたメモリ付
    きテープカセットの検索方法において、 上記不揮発性メモリに、物理的に均等に分割された上記
    磁気テープの位置情報が記憶され、上記不揮発性メモリ
    から移動位置の位置情報を得るステップと、 上記移動位置の近傍でテープトップの方向に目的地を設
    定するステップと、 現在の位置と上記目的地との距離を求め、上記距離が所
    定の間隔以上の場合、上記現在の位置から上記目的地ま
    で早送り/巻戻し、上記目的地から上記移動位置まで高
    速サーチを行うステップと、 上記距離が所定の上記間隔以下の場合、上記目的地から
    上記移動位置まで高速サーチを行うステップとからなる
    ようにしたことを特徴とするメモリ付きテープカセット
    の検索方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7471487B2 (en) 2000-06-26 2008-12-30 Fujifilm Corporation Recording medium cartridge
US8811133B2 (en) 2012-02-01 2014-08-19 Fujitsu Limited Writing system, writing device, and writing method

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