JPH09161243A - 多層磁気抵抗効果膜および磁気ヘッド - Google Patents

多層磁気抵抗効果膜および磁気ヘッド

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JPH09161243A
JPH09161243A JP7319982A JP31998295A JPH09161243A JP H09161243 A JPH09161243 A JP H09161243A JP 7319982 A JP7319982 A JP 7319982A JP 31998295 A JP31998295 A JP 31998295A JP H09161243 A JPH09161243 A JP H09161243A
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magnetic
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film
magnetoresistive effect
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JP7319982A
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Ryoichi Nakatani
亮一 中谷
Hiroyuki Hoshiya
裕之 星屋
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y25/00Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/32Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
    • H01F10/324Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer
    • H01F10/3268Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer the exchange coupling being asymmetric, e.g. by use of additional pinning, by using antiferromagnetic or ferromagnetic coupling interface, i.e. so-called spin-valve [SV] structure, e.g. NiFe/Cu/NiFe/FeMn

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Power Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多層膜構造の高磁気抵抗変化率を有する磁気抵
抗効果膜およびそれを用いた磁気記録装置を提供する。 【解決手段】結晶系制御層12として、面心立方構造を
有し、電気抵抗率の高い材料を用いることにより、結晶
系制御層12への電流の分流を少なくし、磁気抵抗変化
率を増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高い磁気抵抗効果を
有する多層磁気抵抗効果膜およびこれを用いた磁気抵抗
効果素子,磁気ヘッド,磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録の高密度化に伴い、再生用磁気
ヘッドに用いる磁気抵抗効果材料として、高い磁気抵抗
効果を示す材料が求められている。そこで、フィジカル
・レビュー・B(Pysical Review B),第43巻,第1
号,1297〜1300ページに記載の「軟磁性多層膜
における巨大磁気抵抗効果」(Giant Magnetoresistance
in Soft Ferromagnetic Multilayers)のように、二層の
磁性層を非磁性層で分離し、一方の磁性層に反強磁性層
からの交換バイアス磁界を印加する方法が考案された。
【0003】このような多層膜では、通常、シャパニー
ズ ジャーナル オブ アプライドフィジクスJpn. J.
Appl. Phys.,第33巻,第1A号,133〜137ペ
ージに記載の「種々のバッファ層材料を用いたFe−M
n/Ni−Fe/Cu/Ni−Feサンドイッチの磁気
抵抗および結晶配向性」(Magnetoresistance andPrefer
red Orientation in Fe-Mn/Ni-Fe/Cu/Ni-Fe Sandwiches
with Various Buffer Layer Materials)で述べられて
いるように、結晶性を制御するために、Ti,Zr,H
f,Nb,Taなどの金属からなるバッファ層上に多層
膜を形成する。これは、多層膜の面心立方構造を有する
磁性層および非磁性層を(111)面配向とし、その上に
形成するMn系反強磁性層を面心立方構造とするためで
ある。Mn系反強磁性層は、面心立方構造を有する時に
のみ室温で反強磁性を示す材料が多い。
【0004】このような多層膜は、通常、基板側から、
結晶性制御層,磁性層,非磁性層,磁性層,反強磁性層
の順に形成する。しかし、磁気抵抗効果素子の構造によ
っては、基板側から、結晶性制御層,反強磁性層,磁性
層,非磁性層,磁性層の順に形成する必要がある可能性
がある。ところが、Ti,Zr,Hf,Nb,Taなど
の金属からなる結晶性制御層の上に直接、Mn系反強磁
性層を形成しても、Jpn. J. Appl. Phys.,第33巻,第
10号,5734〜5738ページに記載の「3層のN
i−Fe−Co層を有するスピンバルブ多層膜の磁気抵
抗効果」(Magneto-resistance Effects in Spin-Valve
Multilayers Including ThreeNi-Fe-Co Layers)で述べ
られているように、Mn系反強磁性層は面心立方構造と
ならず、室温で反強磁性を示さない。このため、上記文
献のように、結晶性制御層の上にCuからなる結晶系制
御層を形成し、結晶系制御層上にMn系反強磁性層を形
成し、Mn系反強磁性層を面心立方構造とする。また、
この構造は、三層の磁性層を有するスピンバルブにおい
ても使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のJpn.
J. Appl. Phys.,第33巻,第10号,5734〜573
8ページ記載のように、結晶系制御層にCuを用いる
と、高い磁気抵抗変化率を得ることができない。これ
は、Cuの電気抵抗率が9/108 Ωm程度と低く、多
層膜に流す電流がCu層に分流してしまうためと考えら
れる。
【0006】本発明の目的は、磁気抵抗効果型ヘッド用
の高磁気抵抗効果多層膜における磁気抵抗変化率低下の
解決方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、種々の材
料および膜厚を有する磁性層,非磁性層を積層した多層
磁性膜を用いた磁気抵抗効果素子について鋭意研究を重
ねた結果、上記結晶系制御層として、高い電気抵抗率を
有する材料を用いることにより、結晶系制御層への電流
の分流を少なくし、高い磁気抵抗変化率が得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】但し、Mn系反強磁性層の結晶の形を制御
する目的からは、結晶系制御層は面心立方格子を有する
ことが必要になる。また、多層膜の主な部分を構成する
磁性層よりも、結晶系制御層の電気抵抗率は高いことが
好ましい。このような条件から、結晶系制御層はCu−
Ni系合金が好ましい。
【0009】上述のように、結晶系制御層を面心立方格
子を有する材料とすることにより、Mn系反強磁性層
を、室温で反強磁性を有する構造とすることができる。
また、結晶系制御層の電気抵抗率を高くすることによ
り、結晶系制御層への電流の分流を減らすことができ、
多層膜の磁気抵抗変化率を高くすることができる。
【0010】また、本発明による多層磁気抵抗効果膜
は、磁気抵抗効果素子,磁界センサ,磁気ヘッドなどに
好適である。また、上記磁気ヘッドを用いることによ
り、高性能磁気記録再生装置を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施例1)図1は本発明の一実施例の多層膜の断面構
造を示す。
【0012】多層膜の作製にはイオンビームスパッタリ
ング法を用いた。到達真空度は、3/105Pa、スパ
ッタリング時のAr圧力は0.02Paである。また、
膜形成速度は、0.01〜0.02nm/sである。基板
11にはSi(100)単結晶を用いた。また、結晶性
制御層12として、厚さ5nmのHfを用いた。結晶系
制御層13としては、厚さ5nmのCu−50at%Ni
合金層を用いた。反強磁性層14には、厚さ10nmの
Fe−40at%Mn合金を用いた。磁性層15および磁
性層19には、それぞれ、厚さ3nmおよび9nmのN
i−16at%Fe−18at%Co合金を用いた。磁性層
16および磁性層18には、それぞれ、厚さ2nmおよ
び1nmのCoを用いた。また、非磁性層17には、厚
さ2.5nmのCuを用いた。
【0013】また、比較例として、結晶系制御層13と
して、厚さ5nmのCu層を用いた多層膜も形成した。
【0014】上記比較例の多層膜の磁気抵抗変化率は
4.8 %であった。これに対し、本発明の多層膜の磁気
抵抗変化率は5.5 %であった。
【0015】本発明で用いた結晶系制御層13、すなわ
ち、Cu−50at%Ni合金層の電気抵抗率を測定する
ために、厚さ50nmのCu−50at%Ni合金膜を形
成した。この合金膜の電気抵抗率は65/108 Ωmで
あった。また、厚さ50nmのCuの電気抵抗率は9/
108 Ωmであった。これらの結果より、本発明の多層
膜では、結晶系制御層の電気抵抗率が高く、電流が結晶
系制御層に流れにくくなったために、磁気抵抗変化率が
高くなったものと考えられる。
【0016】本発明の構造は、三層の磁性層を含む多層
膜にも応用できる。すなわち、図2のように、基板21
上に厚さ5nmのHfからなる結晶性制御層22を形成
し、さらに、厚さ5nmのCu−50at%Ni合金から
なる結晶系制御層23、厚さ10nmのFe−40at%
Mn合金からなる反強磁性層24を形成した。磁性層2
5および磁性層33には、厚さ3nmのNi−16at%
Fe−18at%Co合金を用いた。磁性層29には、厚
さ8nmのNi−16at%Fe−18at%Co合金を用
いた。磁性層26および磁性層32には、厚さ2nmの
Coを用いた。磁性層28および磁性層30には、厚さ
1nmのCoを用いた。また、非磁性層27および非磁
性層31には、厚さ2.5 nmのCuを用いた。また、
反強磁性層34にも、厚さ10nmのFe−40at%M
n合金層を用いた。この多層膜の磁気抵抗変化率は7.
5 %であった。
【0017】本実施例では、結晶系制御層としてCu−
50at%Ni合金層を用いたが、本発明の目的からはM
n系反強磁性層を面心立方構造とし、電気抵抗率の高い
材料であれば、結晶系制御層として用いることができ
る。電流の分流の観点からは、多層膜の主な構成要素で
ある磁性層よりも高い電気抵抗率を有する材料が好まし
い。
【0018】また、本実施例では、結晶性制御層12ま
たは22としてHfを用いたが、Ti,Zr,V,N
b,Taから選ばれる金属、あるいは、Ti,Zr,H
f,V,Nb,Ta相互の合金、あるいは、上記金属を
主成分とする合金を用いても、結晶系制御層の結晶配向
性が(111)となり、結晶系制御層上に形成したMn
系反強磁性層を面心立方構造とすることができる。
【0019】また、本実施例では、磁性層として、Ni
−Fe−Co系合金層とCo層との積層体を用い、非磁
性層と接触している磁性層をCo層とした。これは、多
層膜の磁気抵抗変化率を高くするためである。しかし、
特に磁性層の軟磁気特性を重視する場合は、磁性層とし
てNi−Fe系合金層、あるいは、Ni−Fe−Co系
合金層を用いることが好ましい。また、Co層の代わり
に、Coを主成分とする合金層を用いることもできる。
【0020】また、本実施例では、Mnを含む反強磁性
層として、Fe−Mn系合金層を用いたが、他のMn系
合金を用いても良い。他のMn系合金は、Mn−Ir系
合金層,Co−Mn系合金層,Co−Mn−Pt系合金
層,Ni−Mn系合金層,Ni−Mn−Cr系合金層,
Cr−Mn系合金層,Cr−Mn−Pt系合金層などが
好ましい。
【0021】また、本実施例では、非磁性層として、C
uを用いたが、電気抵抗率の低い、Au,Agを用いて
も同様の結果が得られる。しかし、磁性層として3d遷
移金属を用いる場合には、磁性層とのフェルミ面のマッ
チングの観点から、非磁性層はCuであることが好まし
い。
【0022】(実施例2)前述のように、面心立方構造
を有し、電気抵抗率の高い材料であれば、結晶系制御層
として用いることができる。しかし、Mn系反強磁性層
の結晶の形を制御する目的からは、結晶系制御層はMn
系反強磁性層とほぼ同じ格子定数を有することが好まし
い。CuおよびNiは面心立方格子を有し、さらに、こ
れらの合金は電気抵抗率が高い。このような条件から、
結晶系制御層はCu−Ni系合金が好ましい。
【0023】図3に厚さ50nmのCu−Ni系合金膜
の電気抵抗率のNi濃度依存性を示す。試料は、実施例
1と同様の方法で形成した。図のように、Ni濃度が5
0at%近傍の時に、Cu−Ni系合金膜の電気抵抗率が
高くなる。Ni濃度が30〜75at%の時に、Cu−N
i系合金膜の電気抵抗率は、40/108 Ωm以上にな
る。また、Ni濃度が46〜59at%の時に、Cu−N
i系合金膜の電気抵抗率は、60/108 Ωm以上にな
る。
【0024】(実施例3)本発明の多層膜を用いた磁気
抵抗効果素子を形成した。本実施例では、実施例1で述
べた三層の磁性層を有する多層膜を用いた。図4に磁気
抵抗効果素子の構造を示す。磁気抵抗効果素子は、多層
磁気抵抗効果膜51および電極52をシールド層53,
54で挟んだ構造を有する。磁気抵抗効果素子に磁界を
印加し、電気抵抗率の変化を測定したところ、本発明の
多層磁気抵抗効果膜を用いた磁気抵抗効果素子は、1.
6kA/m(20Oe)程度の印加磁界で7.1%の磁
気抵抗変化率を示した。また、本発明の磁気抵抗効果素
子の再生出力は、Ni−Fe単層膜を用いた磁気抵抗効
果素子と比較して3.4 倍であった。
【0025】(実施例4)図5に実施例3で述べた磁気
抵抗効果素子を用いて作製した磁気ヘッドの構造を示
す。本図は、記録再生分離型ヘッドの一部分を切断した
場合の斜視図である。多層磁気抵抗効果膜61をシール
ド層62,63で挾んだ部分が再生ヘッドとして働き、
コイル64を挾む下部磁極65,上部磁極66の部分が
記録ヘッドとして働く。また、電極68には、Cr/C
u/Crという多層構造の材料を用いた。
【0026】以下にこのヘッドの作製方法を示す。Al
23・TiCを主成分とする焼結体をスライダ用の基板
67とした。シールド層62,63、記録磁極65,6
6にはスパッタリング法で形成したNi−Fe合金を用
いた。各磁性膜の膜厚は、以下のようにした。上下のシ
ールド層62,63は1.0 μm、下部磁極65,上部
66は3.0 μm,各層間のギャップ材(図示せず)と
してはスパッタリングで形成したAl23を用いた。ギ
ャップ層の膜厚は、シールド層と磁気抵抗効果素子間で
0.2μm,記録磁極間では0.4μmとした。さらに再
生ヘッドと記録ヘッドの間隔は約4μmとし、このギャ
ップもAl23で形成(図示せず)した。コイル64に
は膜厚3μmのCuを使用した。
【0027】この構造の磁気ヘッドで記録再生を行った
ところ、Ni−Fe単層膜を用いた磁気ヘッドと比較し
て、3.2 倍高い再生出力を得た。これは、本発明の磁
気ヘッドに高磁気抵抗効果を示す多層膜を用いたためと
考えられる。
【0028】また、本発明の磁気抵抗効果素子は、磁気
ヘッド以外の磁界検出器にも用いることができる。
【0029】(実施例5)実施例4で述べた本発明の磁
気ヘッドを用い、磁気ディスク装置を作製した。装置の
構造を図6に示す。磁気記録媒体71には、残留磁束密
度0.75TのCo−Ni−Pt−Ta系合金からなる
材料を用いた。磁気ヘッド73のトラック幅は2.5 μ
mとした。ここで、74はヘッド駆動部、75は再生信
号処理系を示す。磁気ヘッド73における磁気抵抗効果
素子は、再生出力が高いため、信号処理に負担をかけな
い高性能磁気ディスク装置が得られた。
【0030】
【発明の効果】磁性層/非磁性層/磁性層/Mn系反強
磁性層/結晶系制御層/結晶性制御層/基板という構造
を有する多層膜、あるいは、Mn系反強磁性層/磁性層
/非磁性層/磁性層/非磁性層/磁性層/Mn系反強磁
性層/結晶系制御層/結晶性制御層/基板という構造を
有する多層膜において、結晶系制御層として電気抵抗率
が高く、面心立方構造を有する材料を用いた。この構造
により、Mn系反強磁性層は、室温で反強磁性層を示す
結晶構造となり、また、結晶系制御層の電気抵抗率が高
いために、結晶系制御層に電流が流れにくく、その結
果、高い磁気抵抗変化率を示す多層膜を得ることができ
た。さらに、上記多層磁気抵抗効果膜は、磁気抵抗効果
素子,磁界センサ,磁気ヘッドなどに好適である。ま
た、磁気ヘッドを用いることにより、高性能磁気記録再
生装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二層の磁性層を有する多層磁気抵抗効
果膜の断面図。
【図2】本発明の三層の磁性層を有する多層磁気抵抗効
果膜の断面図。
【図3】Cu−Ni系合金膜のNi濃度と電気抵抗率と
の関係を示す特性図。
【図4】本発明の多層磁気抵抗効果膜を用いた磁気抵抗
効果素子の構造を示す斜視図。
【図5】本発明の磁気ヘッドの構造を示す斜視図。
【図6】本発明の磁気ディスク装置の説明図。
【符号の説明】
11…基板、12…結晶性制御層、13…結晶系制御
層、14…反強磁性層、15,16,18,19…磁性
層、17…非磁性層。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性制御層,結晶系制御層,Mnを含む
    反強磁性層、NiおよびFeを含む磁性層,非磁性層,
    NiおよびFeを含む磁性層の順に形成されている多層
    膜において、上記結晶系制御層が面心立方格子を有し、
    上記結晶系制御層の電気抵抗率がNiおよびFeを含む
    磁性層よりも高く、上記非磁性層を挟む磁性層の磁化の
    なす相対角度により多層膜の電気抵抗率が変化すること
    を特徴とする多層磁気抵抗効果膜。
  2. 【請求項2】結晶性制御層,結晶系制御層,Mnを含む
    反強磁性層、NiおよびFeを含む磁性層,非磁性層,
    NiおよびFeを含む磁性層,非磁性層,NiおよびF
    eを含む磁性層,Mnを含む反強磁性層の順に形成され
    ている多層膜において、上記結晶系制御層が面心立方格
    子を有し、上記結晶系制御層の電気抵抗率がNiおよび
    Feを含む磁性層よりも高く、上記二層の非磁性層を挟
    む磁性層の磁化のなす相対角度により多層膜の電気抵抗
    率が変化することを特徴とする多層磁気抵抗効果膜。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、上記結晶性制
    御層がTi,Zr,Hf,V,Nb,Taから選ばれる
    金属、あるいは、上記金属相互の合金、あるいは、上記
    金属を主成分とする合金である多層磁気抵抗効果膜。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、上記結晶
    系制御層がCu−Ni系合金である多層磁気抵抗効果
    膜。
  5. 【請求項5】請求項4において、上記Cu−Ni系合金
    におけるNi濃度が30〜75at%である多層磁気抵抗
    効果膜。
  6. 【請求項6】請求項4において、上記Cu−Ni系合金
    におけるNi濃度が46〜59at%である多層磁気抵抗
    効果膜。
  7. 【請求項7】請求項1,2,3,4,5または6におい
    て、上記NiおよびFeを含む磁性層が、Ni−Fe系
    合金層、あるいは、Ni−Fe−Co系合金層である多
    層磁気抵抗効果膜。
  8. 【請求項8】請求項1,2,3,4,5または6におい
    て、上記NiおよびFeを含む磁性層が、Ni−Fe系
    合金層、あるいは、Ni−Fe−Co系合金層とCo
    層、あるいは、Coを主成分とする合金層との積層体で
    あり、Co層、あるいは、Coを主成分とする合金層と
    上記非磁性層とが接触している多層磁気抵抗効果膜。
  9. 【請求項9】請求項1,2,3,4,5,6,7または
    8において、上記Mnを含む反強磁性層がFe−Mn系
    合金層,Mn−Ir系合金層,Co−Mn系合金層,C
    o−Mn−Pt系合金層,Ni−Mn系合金層,Ni−
    Mn−Cr系合金層,Cr−Mn系合金層,Cr−Mn
    −Pt系合金層から選ばれる合金層である多層磁気抵抗
    効果膜。
  10. 【請求項10】請求項1,2,3,4,5,6,7,8
    または9に記載の多層磁気抵抗効果膜を含む磁気抵抗効
    果素子。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の上記磁気抵抗効果素
    子を含む磁気ヘッド。
  12. 【請求項12】請求項11に記載の上記磁気抵抗効果素
    子と誘導型磁気ヘッドとを組み合わせた複合型磁気ヘッ
    ド。
  13. 【請求項13】請求項11または請求項12に記載の上
    記磁気ヘッドを用いた磁気記録再生装置。
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