JPH09161126A - 硬貨入出金機 - Google Patents

硬貨入出金機

Info

Publication number
JPH09161126A
JPH09161126A JP7324500A JP32450095A JPH09161126A JP H09161126 A JPH09161126 A JP H09161126A JP 7324500 A JP7324500 A JP 7324500A JP 32450095 A JP32450095 A JP 32450095A JP H09161126 A JPH09161126 A JP H09161126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
volume level
guide
coins
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7324500A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Hatori
英男 羽鳥
Isao Nakajima
勲 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP7324500A priority Critical patent/JPH09161126A/ja
Publication of JPH09161126A publication Critical patent/JPH09161126A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留硬貨検知のために必要な時間が短い硬貨
入出金機を提供する。 【解決手段】 ガイド16、19の突起付ベルト14、
15近傍であって、硬貨24が堆積する位置に、反響音
を集めるマイクロフォン22、23を設ける。硬貨24
がガイド16、19に無い状態でのマイクロフォン2
2、23により集められた反響音の音量レベルに基づい
てスライスレベルを決定し、予め比較部に設定してお
く。そして、取引開始後、マイクロフォン22により集
められた反響音の音量レベルを反響音デ−タとして比較
部に送信し、反響音デ−タがスライスレベルよりも高け
ればガイド16あるいはガイド19に硬貨が有ることを
制御部が検出し、反響音デ−タがスライスレベルよりも
低くなり、それが基準時間以上継続すれば、ガイド16
あるいはガイド19に硬貨が無いことを制御部が検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀行等の金融機関
等に設置される自動取引装置に内蔵される硬貨入出金機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金融機関等に設置される自動取引
装置に内蔵される硬貨入出金機内の搬送経路には、硬貨
を真っ直ぐな状態でガイドからベルトへ移行させること
の不可能な場所がある。すなわち、ガイドに沿って上方
から落ちてきた硬貨をガイドに設けられたピンで跳ね上
げて傾いている状態の突起付きベルトの突起に乗せて、
硬貨を移行させる場所がある。このような場所では、硬
貨が突起付きベルトに乗らずにガイドの端部に残留して
しまうことも考えられる。従って、硬貨が突起付きベル
トに乗ったか否かの検出を行うために、ガイドと突起付
きベルトとの境に残留センサが設けられている。この残
留センサはフォトセンサで構成されており、フォトセン
サの検知結果は制御部に送信され、制御部が硬貨の有無
を検出する。
【0003】制御部は、フォトセンサに硬貨が検知され
ている間はまだガイドに硬貨が残留していることを検出
し、フォトセンサが硬貨を検知しなくなり、それが一定
時間以上続けば、ガイドに硬貨が無い、すなわち残留硬
貨無し状態であることを検出する。
【0004】これにより、制御部は硬貨が突起付きベル
トに乗ったか否かを検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の硬貨入金機
においては、フォトセンサが検知することのできる硬貨
は、予め設定された位置を通過する硬貨だけであるの
で、硬貨がガイドのピンに強く当たり、フォトセンサの
検知できない位置まで飛び跳ねてしまうと、フォトセン
サで検知することが不可能となる。しかし、飛び跳ねた
硬貨はしばらく経つと再び落ちてくるので、フォトセン
サが硬貨を検知することができる。
【0006】また、フォトセンサの検知できない位置ま
で、硬貨が数回飛び跳ね、その後、フォトセンサに検知
される位置を通過することも考えられる。それ故、数回
飛び跳ねた後の硬貨が、フォトセンサに検知されるまで
の時間が経過しても、フォトセンサが硬貨を検知しなけ
れば、制御部は硬貨がガイドに無い状態であることを検
出するようになっている。
【0007】すなわち、硬貨がフォトセンサを通過し、
ガイドには無い状態となっても、残留センサが硬貨を検
知しない状態が一定時間以上続かないと、残留硬貨無し
状態とはならない。従って、硬貨がガイドから突起付き
ベルトに乗るとすぐに残留硬貨無しとなるのではなく、
一定時間経過後なので、その時間分硬貨の入出金処理時
間が多く必要であるという問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明で設けた解決手段は、搬送経路に硬貨があるか
否かを検出する硬貨入出金機において、搬送経路近傍に
設けられた集音手段により反響音を集め、予め設定され
ている基準音量レベルと、集音手段により集められた反
響音の音量レベルとを比較し、集音手段に集められた反
響音の音量レベルが、基準音量レベルよりも低い状態が
基準時間以上続けば、搬送経路に硬貨が無いことを検出
するものである。
【0009】まず、基準音量レベルを設定しておく。そ
して、集音手段により集められた反響音の音量レベルと
基準音量レベルとを比較する。集音手段により集められ
た反響音の音量レベルが、基準音量レベルよりも高けれ
ば、搬送経路に硬貨が残留していることを検出する。一
方、集音手段により集められた反響音の音量レベルが、
基準音量レベルよりも低くなり、それが基準時間以上継
続すると、搬送経路から硬貨が無くなったことを検出す
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、各図面に共通な
要素には同一の符号を付す。第1の実施の形態 図1は発明の第1の実施の形態における硬貨入出金機の
構造を示す説明図、図2は発明の第1の実施の形態にお
ける硬貨入出金機の一部の構造を示す説明図である。図
1において、硬貨入出金機1の前方には、入金時に硬貨
24の取り込みを行い、出金時には硬貨24の払い出し
及び取り忘れ硬貨24の取り込みを行い、更には損貨、
偽貨等の返却及び取引硬貨24の返却が行われる受皿部
2が設けられている。受皿部2の下方には、まとめて投
入された硬貨24を一枚毎に分離し、繰り出す繰出部1
3が設けられている。繰出部13の下方には、顧客の取
り忘れ硬貨24を収納する取り忘れ硬貨収納部3が設け
られている。
【0011】受皿部2と繰出部13から装置後方に設け
られた後述する一時保留部まで、硬貨24の搬送経路が
ベルト4により形成されている。このベルト4に沿っ
て、装置後方に向かって、一枚毎に分離・搬送されてく
る硬貨24を金種判別して計数する鑑別部5と、搬送経
路を切り替える搬送経路切替部25と、鑑別計数された
硬貨24を金種別に硬貨径によって選別してカウントす
る選別部6が設けられている。
【0012】選別部6の下方には、金種判別、計数後の
硬貨24を一時保留する一時保留部7が設けられてい
る。この一時保留部7は金種別に複数に分割されてい
る。一時保留部7の下方には、一時保留部7に入りきら
なかった硬貨24が入るリジェクト硬貨一時保留部7a
を除いて、顧客による確認の入力に応じて、一時保留部
7に一時保留されていた硬貨24を金種別に収納する金
種スタッカ部8が設けられている。なお、この金種スタ
ッカ部8は硬貨24の放出指示を受けると、必要枚数だ
け硬貨24を後述するベルトに繰り出す。
【0013】金種スタッカ部8の下方には、補充・回収
カセット9が設けられており、この補充・回収カセット
9には、金種スタッカ部8に補充するためのバラ混合硬
貨24や金種スタッカ部8に収納されている硬貨24が
収納される。
【0014】補充・回収カセット9の前方には、金種ス
タッカ部8に入りきらないオ−バ−フロ−入金硬貨24
を収納するリジェクトスタッカ10が設けられている。
【0015】一時保留部7と金種スタッカ部8との間に
はベルト11が設けられており、金種スタッカ部8と補
充・回収カセット9との間にはベルト12が設けられて
いる。ベルト11は、入金時、顧客が取引中止を希望し
た際に、一時保留部7に保留されている硬貨24を後述
するガイドへと搬送する。ベルト12は、出金時、金種
スタッカ8から繰出された硬貨24を後述するガイドへ
と搬送する。
【0016】受皿部2の近傍からベルト12方向に向か
って傾いた状態で突起付ベルト14が設けられている。
また、繰出部13の近傍から補充・回収カセット9方向
に向かって傾いた状態で突起付ベルト15が設けられて
いる。ベルト11と突起付ベルト14との間にはガイド
16が設けられており、ベルト11と突起付ベルト15
との間にはガイド17、ガイド19が設けられている。
【0017】ガイド17に続けて、補充・回収カセット
9までガイド18が設けられており、ガイド17に続け
て更に、リジェクトスタッカ10までガイド33が設け
られている。ガイド16とガイド19の端部16a、1
9aは、硬貨24がそれぞれ突起付ベルト14、15に
搬送されるように、突起付ベルト14、15方向に傾い
ており、この端部16a、19aに搬送されてきた硬貨
24が堆積するようになっている。
【0018】図1、図2において、ガイド16と19に
は、それぞれピン20、21が設けられており、このピ
ン20、21が、ガイド16、19に沿って上方から搬
送されてきた硬貨24を突いて、ガイド16、19から
突起付ベルト14、15の突起14a、15aに乗りや
すいようにしている。ガイド16、19の突起付ベルト
14、15近傍であって、硬貨24が堆積する位置に
は、それぞれ反響音を集める集音手段としてのマイクロ
フォン22、23が設けられている。
【0019】次に上記硬貨入出金機1を制御する制御
系、特に、硬貨24の反響音に関する制御系の構造につ
いて図3に基づいて説明する。図3は発明の第1の実施
の形態における硬貨入出金機の制御系を示すブロック図
である。
【0020】マイクロフォン22、23は増幅アンプ2
6に接続されており、マイクロフォン22、23に集め
られた反響音の音量レベルが反響音デ−タとして増幅さ
れ、出力される。増幅アンプ26はフィルタ27とA/
D変換器28に接続されている。なお、増幅アンプ26
からA/D変換器28へと反響音デ−タが出力されるの
は、装置の電源投入時の搬送機構(突起付ベルト14、
15)の空回し動作時の1回だけであり、増幅アンプ2
6から反響音デ−タが出力される2回目からは、全てフ
ィルタ27へと出力される。
【0021】フィルタ27は増幅アンプ26からの出力
のノイズを除去し、比較部29に出力する。A/D変換
器28は増幅アンプ26で増幅された反響音デ−タをア
ナログ値からデジタル値へと変換する。
【0022】A/D変換器28は制御部30に接続され
ており、デジタル値へと変換された反響音デ−タは制御
部30に取り込まれる。A/D変換器28から制御部3
0へと送信された反響音デ−タは、硬貨24が、搬送経
路を形成するガイド16の端部16a、ガイド19の端
部19aに無い状態(残留硬貨無し状態)での音量レベ
ルを示すデ−タである。制御部30は、この残留硬貨無
し状態の反響音デ−タに基づき、硬貨24がガイド16
の端部16a、ガイド19の端部19aに残留している
状態(残留硬貨有り状態)か否かを検出するためのスラ
イスレベル(第1の基準音量レベル)を決定する。この
スライスレベルの値は、突起付ベルト14、15が空回
りした際の最高の音量レベルの値にマ−ジン分を足した
値である。
【0023】制御部30にはD/A変換器31が接続さ
れており、決定されたスライスレベルがセットされる。
このD/A変換器31にセットされたスライスレベル
は、比較部29に入力され、比較部29はスライスレベ
ルが設定された状態で、比較すべき反響音デ−タが入力
されてくるのを待っている。
【0024】比較部29は、スライスレベルとフィルタ
からの反響音デ−タとを比較し、フィルタからの反響音
デ−タがスライスレベルを越えると、比較部29は検出
部32へ残留硬貨有り信号「1」を出力する。検出部3
2は基準時間t毎に比較部29から残留硬貨有り信号
「1」が出力されたか否かを検知し、基準時間t内に残
留硬貨有り信号「1」を検知したならば、硬貨24が搬
送経路に残留しているとして制御部30に硬貨24が残
留していることを示す信号を出力する。
【0025】なお、上記基準時間tとは、硬貨24をピ
ン20、21が突いた際に、硬貨24が大きく飛び跳ね
てから突起付ベルト14、15にまで落ちてくる場合の
ことも考えて、硬貨24をピン20、21で突いた際
に、硬貨24が大きく飛び跳ねてから突起付ベルト1
4、15にまで落ちてきて突起付ベルト14、15に乗
るまでに必要な時間となっている。
【0026】制御部30は検出部32からの信号を受け
てガイド16、19の端部16a、19aに硬貨24が
残留しているか否かを検出する。
【0027】次に上記構成における硬貨入出金機1の処
理動作について説明する。まず、入金動作について説明
する。図1において、顧客が受皿部2に硬貨24をまと
めて投入すると、繰出部13で一枚毎に分離され、ベル
ト4へ繰出される。硬貨24はベルト4により鑑別部5
へと搬送され、そこで金種判別され、計数される。鑑別
部5を通過した硬貨24は、選別部6へと搬送され、そ
こで、金種別に硬貨径によって選別カウントされる。そ
の後、硬貨24は一時保留部7で一時保留され、指示を
待つ。なお、偽貨と判定された硬貨24はリジェクト硬
貨一時保留部7aを通過し、ベルト11、ガイド16、
突起付ベルト14を介して再び受皿部2へと搬送され、
顧客へ返却される。
【0028】一時保留部7に一時保留されている硬貨2
4が、収納されることになると、該硬貨24は、一時保
留部7から金種スタッカ部8に移され、そこで収納され
る。
【0029】なお、入金時、一時保留部7に硬貨24が
一時保留されている状態において、顧客が取引中止を希
望した場合、一時保留部7に一時保留されている硬貨2
4は、ベルト11、ガイド16、突起付ベルト14を通
過して受皿部2へと搬送され、そこで、顧客へと返却さ
れる。
【0030】次に出金動作について説明する。金種スタ
ッカ部8に収納されている硬貨24が、制御部30の指
示により繰出されると、ベルト12、ガイド19、突起
付ベルト15、繰出部13、ベルト4を介して鑑別部5
へと搬送される。鑑別部5で鑑別後、硬貨24は、搬送
経路切替部25により搬送経路が切り替えられ、図示せ
ぬガイドによりガイド16へとガイドされ、ガイド16
から突起付ベルト14に搬送され、突起付ベルト14か
ら受皿部2へと搬送される。そこで、顧客へと渡され
る。
【0031】リジェクト硬貨一時保留部7aからリジェ
クトスタッカ10へと硬貨24が搬送される際には、硬
貨24はベルト11、ガイド17、ガイド33を通過す
る。また、補充・回収カセット9へ金種スタッカ部8か
ら硬貨24が搬送される際には、ベルト12、ガイド1
9、突起付ベルト15、繰出部13、ベルト4を介して
鑑別部5へと搬送される。鑑別部5で鑑別後、硬貨24
は、搬送経路切替部25により搬送経路が切り替えら
れ、図示せぬガイドによりガイド18へとガイドされ、
ガイド18から補充・回収カセット9へ硬貨24が搬送
される。
【0032】補充・回収カセット9から金種スタッカ部
8へ硬貨24が搬送される際には、突起付ベルト15、
ベルト4により鑑別部5へと搬送され、そこで鑑別され
た後、一時保留部7を通過して金種スタッカ部8へと収
納される。
【0033】以上説明したように、顧客への硬貨返却時
に硬貨24はガイド16を通過し、また、出金時に硬貨
24はガイド16、19を通過する。更に、補充・回収
カセット9へ金種スタッカ部8から搬送される際に硬貨
24はガイド19を通過する。
【0034】次に硬貨24がガイド16から突起付ベル
ト14へと搬送される際の残留硬貨検知動作について説
明する。なお、硬貨24がガイド19から突起付ベルト
15へと搬送される際の残留硬貨検知動作については、
同様の動作なので説明は省略する。図4、図5は発明の
第1の実施の形態におけるスライスレベルと反響音デ−
タとの関係を示すグラフ、図6は発明の第1の実施の形
態のおける基準時間と残留硬貨有り信号との関係を示す
グラフである。
【0035】まず、硬貨入出金機1への電源投入時、突
起付ベルト14、突起付ベルト15等の機構部品の空回
し動作が行われる。この空回し動作時、突起付ベルト1
4、突起付ベルト15の回転音がマイクロフォン22、
23から集められる。すると、図3において、マイクロ
フォン22、23により集められた反響音の音量レベル
は、反響音デ−タとして増幅アンプ26で増幅され、A
/D変換器28へ出力される。
【0036】A/D変換器28で反響音デ−タは、アナ
ログ値からデジタル値へと変換され、その後、デジタル
値へと変換された反響音デ−タは制御部30に取り込ま
れる。このA/D変換器28から制御部30へと送信さ
れた反響音デ−タは、硬貨24がガイド16に無い状態
(残留硬貨無し状態)でのデ−タである。制御部30
は、この残留硬貨無し状態の反響音デ−タに基づいて、
硬貨24がガイド16、に残留している状態(残留硬貨
有り状態)か否かを検出するためのスライスレベルを決
定する。
【0037】スライスレベル決定後、制御部30は、D
/A変換器31に決定したスライスレベルをセットす
る。このD/A変換器31にセットされたスライスレベ
ルは、比較部29に入力され、比較部29はスライスレ
ベルが設定された状態で、比較すべき反響音デ−タが入
力されてくるのを待っている。
【0038】取引が開始され、硬貨24がガイド16に
まだ到達しない間、マイクロフォン22により集められ
た反響音は、突起付ベルト14が空回りしている反響音
である。この反響音の音量レベルは、反響音デ−タとし
て増幅アンプ26で増幅され、フィルタ27へ出力され
る。そして、フィルタ27により増幅アンプ26からの
出力のノイズが除去され、比較部29に出力される。
【0039】比較部29に、フィルタ27から出力され
た反響音デ−タが入力されると、図4に示すように、予
め設定されているスライスレベルとフィルタ27からの
反響音デ−タとが比較される。ここで、フィルタからの
反響音デ−タがスライスレベルを越えていないので、比
較部29は検出部32へ残留硬貨無し信号「0」を出力
する。
【0040】検出部32は基準時間t毎に比較部29か
ら残留硬貨有り信号「1」が出力されたか否かを検知
し、この場合、基準時間t内に残留硬貨有り信号「1」
を検知していないので、硬貨24は残留していないとし
て制御部30に硬貨24が残留していないことを示す信
号を出力する。
【0041】制御部30は検出部32からの信号を受け
てガイド16には硬貨24が残留していないことを検出
する。
【0042】次に、硬貨24がガイド16にガイドされ
図1に示す矢印A方向へと搬送されてくると、硬貨24
がガイド16に当接する反響音及びピン20に硬貨24
が当接する反響音がマイクロフォン22により集められ
る。マイクロフォン22により集められた反響音の音量
レベルは、反響音デ−タとして増幅アンプ26で増幅さ
れ、フィルタ27へ出力される。そして、フィルタ27
により増幅アンプ26からの出力のノイズが除去され、
比較部29に出力される。
【0043】比較部29に、フィルタ27から出力され
た反響音デ−タが入力されると、図5に示すように、予
め設定されているスライスレベルとフィルタ27からの
反響音デ−タとが比較される。ここで、フィルタからの
反響音デ−タがスライスレベルを越えると、比較部29
は検出部32へ残留硬貨有り信号「1」を出力する。
【0044】検出部32は基準時間t毎に比較部29か
ら残留硬貨有り信号「1」が出力されたか否かを検知
し、図6に示すように、基準時間t内に残留硬貨有り信
号「1」を検知したならば、硬貨24は残留していると
して制御部30に硬貨24が残留していることを示す信
号を出力する。
【0045】制御部30は検出部32からのガイド16
に硬貨ありを示す信号を受けてガイド16の端部16a
に硬貨24が残留していることを検出する。ある基準時
間t内に一度も検出部32が残留硬貨有り信号「1」を
検知しなければ、検出部32はガイド16に硬貨が無い
ことを示す信号を制御部30に出力し、制御部30はガ
イド16には硬貨24が残留しておらず、全て突起付ベ
ルト14に乗ったことを検出する。
【0046】従って上記本発明の実施の形態によれば、
硬貨24の反響音の音量レベルから、ガイド16、19
に硬貨が有る場合と硬貨が無い場合の検出を行うように
したことにより、フォトセンサと異なり、反響音デ−タ
がスライスレベルよりも低くなってから、基準時間tを
過ぎても反響音デ−タがスライスレベルを越えなけれ
ば、すぐにガイド16あるいは19に硬貨が無い状態で
あることを検出することが可能である。従って、フォト
センサにより硬貨24の有無を検知するよりも検知時間
を短くすることができ、その結果、硬貨入出金処理時間
を短くすることができる。
【0047】第2の実施の形態 次に本発明の第2の実施の形態について図面を参照しな
がら説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様な部
分には同一符号を付してその説明は省略する。図7、図
8は発明の第2の実施の形態におけるスライスレベルと
反響音デ−タとの関係を示すグラフである。この実施の
形態において、上記第1の実施の形態と異なる点は、図
7に示すように、上記第1の実施の形態のスライスレベ
ルをスライスレベル1とし、その他に、比較部29にス
ライスレベル2(第2の基準音量レベル)を設定する。
このスライスレベル2の値は、突起付ベルト14、15
が空回りした際の最低の音量レベルの値にマ−ジン分を
足した値である。そして、検出部32に、スライスレベ
ル2を越えない状態が所定時間t以上続くと、搬送機構
が異常な状態であることを示す信号を制御部30に出力
させる機能を持たせる。
【0048】比較部29は、スライスレベル1及びスラ
イスレベル2と反響音デ−タの音量レベルとを比較し、
フィルタからの反響音デ−タがスライスレベル1を越え
ると、比較部29は検出部32へ残留硬貨有り信号
「1」を出力すると共に、図8に示すように、スライス
レベル2を越えないと、検出部32へ搬送機構異常状態
信号「1」を出力する。
【0049】検出部32は基準時間t毎に比較部29か
ら残留硬貨有り信号「1」が出力されたか否かを検知
し、残留硬貨有り信号「1」を検知したならば、硬貨2
4は残留しているとして制御部30に硬貨24が残留し
ていることを示す信号を出力すると共に、検出部32は
比較部29から搬送機構異常状態を示す「1」が出力さ
れたか否かを検知し、搬送機構異常状態信号「1」を検
知し、かつ搬送機構異常状態信号「1」を所定時間t以
上検知し続けたならば、突起付ベルト14、15が異常
な状態であることを示す信号を制御部30に出力する。
【0050】このスライスレベル2を設定することによ
り、突起付ベルト14、15が正常に空回りしている状
態では、図7に示すように、比較部29に入ってくる音
量はスライスレベル1とスライスレベル2の間である。
しかし、突起付ベルト14、15が異常な状態で空回り
すると、図8に示すように、スライスレベル2を音量が
越えなくなる。このスライスレベル2を越えない状態が
所定時間t以上続くと、突起付ベルト14、15が異常
な状態であることを制御部30が検出し、オペレ−タへ
知らせる。
【0051】以上第2の実施の形態においては、上記第
1の実施の形態の効果に加え、搬送機構の異常状態を検
知することが可能になる。その結果、保守の必要をオペ
レ−タに認識させることが可能となり、その結果、装置
の稼働率が向上する。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので以下に記載される効果を奏する。搬送経路近
傍に設けられた集音手段により反響音を集め、予め設定
されている基準音量レベルと、集音手段により集められ
た反響音の音量レベルとを比較し、集音手段に集められ
た反響音の音量レベルが、基準音量レベルよりも低い状
態が基準時間以上続けば、搬送経路に硬貨が無いことを
検出することにより、集音手段に集められた反響音の音
量レベルが基準音量レベルよりも低くなってから基準時
間が過ぎても、低い音量レベルが継続すれば、すぐに搬
送経路に硬貨が無い状態であることを検出することが可
能である。その結果、硬貨入出金処理時間を短くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の第1の実施の形態における硬貨入出金機
の構造を示す説明図である。
【図2】発明の第1の実施の形態における硬貨入出金機
の一部の構造を示す説明図である。
【図3】発明の第1の実施の形態における硬貨入出金機
の制御系を示すブロック図である。
【図4】発明の第1の実施の形態におけるスライスレベ
ルと反響音デ−タとの関係を示すグラフである。
【図5】発明の第1の実施の形態におけるスライスレベ
ルと反響音デ−タとの関係を示すグラフである。
【図6】発明の第1の実施の形態における基準時間と残
留硬貨有り信号との関係を示すグラフである。
【図7】発明の第2の実施の形態におけるスライスレベ
ルと反響音デ−タとの関係を示すグラフである。
【図8】発明の第2の実施の形態におけるスライスレベ
ルと反響音デ−タとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 硬貨入出金機 14 突起付ベルト 15 突起付ベルト 16 ガイド 19 ガイド 22 マイクロフォン 23 マイクロフォン 24 硬貨 29 比較部 30 制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送経路に硬貨があるか否かを検出する
    硬貨入出金機において、 搬送経路近傍に設けられた集音手段により反響音を集
    め、 予め設定されている基準音量レベルと、集音手段により
    集められた反響音の音量レベルとを比較し、集音手段に
    集められた反響音の音量レベルが、基準音量レベルより
    も低い状態が基準時間以上続けば、搬送経路に硬貨が無
    いことを検出することを特徴とする硬貨入出金機。
  2. 【請求項2】 上記基準音量レベルは、硬貨が搬送経路
    に無い状態における搬送機構の動作時の反響音の音量レ
    ベルに基づき設定された請求項1記載の硬貨入出金機。
  3. 【請求項3】 上記基準音量レベルを第1の基準音量レ
    ベルとし、 正常な状態で搬送機構が動作している時の反響音の音量
    レベルに基づき第2の基準音量レベルを設定し、集音手
    段により集められた反響音の音量レベルが、第2の基準
    音量レベルよりも低い状態が所定時間以上続けば、搬送
    機構が異常な状態であることを検出する請求項2記載の
    硬貨入出金機。
JP7324500A 1995-12-13 1995-12-13 硬貨入出金機 Withdrawn JPH09161126A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7324500A JPH09161126A (ja) 1995-12-13 1995-12-13 硬貨入出金機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7324500A JPH09161126A (ja) 1995-12-13 1995-12-13 硬貨入出金機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09161126A true JPH09161126A (ja) 1997-06-20

Family

ID=18166508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7324500A Withdrawn JPH09161126A (ja) 1995-12-13 1995-12-13 硬貨入出金機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09161126A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019082779A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 グローリー株式会社 媒体繰出装置、媒体処理機および媒体繰出方法
JP2020071789A (ja) * 2018-11-01 2020-05-07 旭精工株式会社 硬貨入出金装置
JP2022077808A (ja) * 2020-11-12 2022-05-24 Necプラットフォームズ株式会社 硬貨処理装置、及び硬貨処理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019082779A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 グローリー株式会社 媒体繰出装置、媒体処理機および媒体繰出方法
JP2020071789A (ja) * 2018-11-01 2020-05-07 旭精工株式会社 硬貨入出金装置
JP2022077808A (ja) * 2020-11-12 2022-05-24 Necプラットフォームズ株式会社 硬貨処理装置、及び硬貨処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
GB2104269A (en) Automatic money receiving and disbursing machine
JPH0472277B2 (ja)
JPH01307891A (ja) 硬貨入金装置
JPH09161126A (ja) 硬貨入出金機
JP3500417B2 (ja) 紙葉類搬送装置および自動取引装置
JP3363041B2 (ja) 自動取引装置
JP2628881B2 (ja) 紙幣集積装置
JP4573235B2 (ja) 硬貨処理装置
JPH06103438A (ja) 紙幣処理機
JP5148567B2 (ja) 自動釣銭機及びその硬貨収納チェックプログラム
JP2624923B2 (ja) 紙幣計数処理装置
WO2018101173A1 (ja) 硬貨繰出装置
JP2004302520A (ja) 硬貨入出金装置
JP2702903B2 (ja) 硬貨処理機の硬貨保留機構
JP3218618B2 (ja) 硬貨処理機
JP2002109608A (ja) 硬貨分離装置、及び硬貨処理装置
JP4361408B2 (ja) 貨幣入出金機
JP2680486B2 (ja) 紙幣計数機
JP2589243Y2 (ja) 循環式硬貨入出金機
JP3211103B2 (ja) 小型紙幣処理装置
JP2589242Y2 (ja) 硬貨収納投出装置
JPH0281193A (ja) 硬貨入金装置
JPS6221698B2 (ja)
JPH0714300Y2 (ja) 紙葉類処理機の搬送制御装置
JP2950690B2 (ja) 紙幣入出金装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030304