JPH0916060A - ホログラムの露光装置 - Google Patents

ホログラムの露光装置

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Publication number
JPH0916060A
JPH0916060A JP16361295A JP16361295A JPH0916060A JP H0916060 A JPH0916060 A JP H0916060A JP 16361295 A JP16361295 A JP 16361295A JP 16361295 A JP16361295 A JP 16361295A JP H0916060 A JPH0916060 A JP H0916060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dry plate
angle
hologram
polarization direction
laser beam
Prior art date
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Pending
Application number
JP16361295A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Kobayashi
小林一也
Motoo Asakura
朝倉素雄
Shinji Nishikawa
西川晋司
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Central Glass Co Ltd filed Critical Central Glass Co Ltd
Priority to JP16361295A priority Critical patent/JPH0916060A/ja
Publication of JPH0916060A publication Critical patent/JPH0916060A/ja
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】乾板の裏面反射に伴う不用な回折格子の形成を
極力抑えたホログラムの露光装置を提供することを目的
とする。 【構成】 本発明は、基板に感材が形成された乾板1
に、該乾板面に垂直に振動するS波に偏光された光を出
射するレーザー光源からの光を照射して干渉縞を形成す
るホログラムの露光装置において、偏光方向を90°旋
光する偏光方向調整フィルム2を前記乾板のどちらかの
面に接触させた状態で露光するようにしたことを特徴と
するものであり、さらに、乾板からレーザー光が出射す
る角度をブリュースター角θあるいはθ±5°の範囲と
なるようにすると、好ましく、そのために必要に応じレ
ーザー光の入射側と反対側の最外面にレーザー光の出射
角がブリュースター角になるような非平行形状の透明ブ
ロックを接触させた状態で露光すると好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハイマウントストップラ
ンプなどに応用される透過型ホログラムの露光装置に関
する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】従来、各種のホログラムは
レーザー発振器がS波を発振するものであり、一般的に
は2方向のS波により露光していたが、この方式だと乾
板の裏面反射があるので、不要な回折格子が形成され、
再生時に、不要な波長の光が不要な方向に回折してしま
うのは避けられず、そこで、反射防止膜により乾板の裏
面反射を防ぐことが行われているが、この反射防止膜は
入射角によって反射率が異なるので、必ずしも充分な効
果を上げることは困難であった。
【0003】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、乾板の裏面反射に伴う不要な回折格子の形成
を極力抑えたホログラムの露光装置を提供することを目
的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明の表示装置は、
基板に感材が形成された乾板に、該乾板面に垂直に振動
するS波に偏光された光を出射するレーザー光源からの
光を照射して干渉縞を形成するホログラムの露光装置に
おいて、偏光方向を90°旋光する偏光方向調整フィル
ムを前記乾板のどちらかの面に接触させた状態で露光す
るようにしたことを特徴とするものであり、さらに、乾
板からレーザー光が出射する角度をブリュースター角θ
あるいはθ±5°の範囲となるようにすると、好まし
く、そのために必要に応じレーザー光の入射側と反対側
の最外面にレーザー光の出射角がブリュースター角にな
るような非平行形状の透明ブロックを接触させた状態で
露光すると好ましい。
【0005】
【作用】本発明では、偏光方向を90°旋光する偏光方
向調整フィルムを乾板に接触させることにより、ホログ
ラムの露光を基本的にP波で露光するものであり、その
ために図4に示すP波(rpで示す)およびS波(rs
示す)偏光成分別に示したガラス表面の内部反射特性図
から明かなように、S波に比較してP波の反射率が全て
の出射角に対して低いので、裏面反射による不要な回折
格子の形成を抑制することができる。
【0006】さらに、乾板からの出射角をブリュースタ
ー角あるいは、その近傍の例えば±5°の範囲とするこ
とにより、裏面反射率を0〜1%としてほとんど反射光
による不要な回折格子の形成を抑制することができる。
【0007】また、入射角がブリュースター角かその近
傍にすることができないときには、非平行形状の透明体
を乾板に接触させることにより、実際の乾板中でのP波
の出射角をブリュースター角にすることができるので、
完全に乾板の裏面反射を抑制し、不要な回折格子の形成
を抑制することができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。図1は実施例1における露光装置を示す概略図
であり、図2〜図3はそれぞれ本発明の実施例2〜実施
例3における露光装置の乾板部分を示す要部概略図、図
4はガラス表面の内部反射特性図である。
【0009】実施例1 2方向からレーザー光L1、L2の入射角をブリュースタ
ー角(56.7°)にした場合について図1を参照しな
がら例示する。
【0010】この場合には、非平行形状の透明ブロック
を接触させる必要はない。例えばポリエチレンテレフタ
レート(PET)11に形成されたフォトポリマーなど
を感材12を薄いガラスなどの基板13に接着した乾板1
の裏面に、ポリエチレンテレフタレート(PET)など
の透明プラスチックフィルムなどの透明基板上に液晶ポ
リマーを塗布し、せん断力をかけた後、熱処理、冷却し
て液晶配向を固定化した旋光子などの偏光方向調整フィ
ルム2を透明で屈折率がガラスの屈折率1.5とほぼ等
しいシリコーン系の粘着材(図示しない)により接着し
たものを、その他の光学系であるレーザー発振器3、ビ
ームスプリッター4、反射鏡5、顕微鏡対物レンズ6、
ピンホール7、凸レンズ8、反射鏡9、顕微鏡対物レン
ズ10、ピンホール11とともに、セッティングする。
【0011】レーザー発振器3から発振されるレーザー
光はビームスプリッター4で2分割され、一方は反射鏡
5、顕微鏡対物レンズ6、ピンホール7、凸レンズ8を
介して平面波として、他方は反射鏡9、顕微鏡対物レン
ズ10、ピンホール11を介して平面波としてそれぞれ
の入射角θ1、入射角θ2が56.7°で乾板1に照射さ
れ、干渉縞が形成、記録される。
【0012】その後乾板に紫外線を照射して、定着処理
を行い、ホログラムシートを得る。このようにして得ら
れたホログラムは入射光L1、L2によって所望回折格子
が形成された後、乾板裏面に到り、旋光子(屈折率がガ
ラスの屈折率とほぼ同じ)との界面では全く反射され
ず、直進し、旋光子によりP波に旋光され、さらに旋光
子と空気の界面まで達するが、このときの界面に対する
入射角がいずれもブリュースター角である33.3°と
なり、出射角が56.7°とし全ての光が出射するの
で、不要な回折格子が形成されることはなく、自動車用
の後部窓ガラスなどに貼り付けてハイマウントストップ
ランプなどとして好適に応用することができる。
【0013】実施例2 2方向からレーザー光L1、L2の入射角θ1、θ2を、一
方(θ2)をブリュースター角に、他方(θ1)はブリュ
ースター角を外して入射させた場合について図2を参照
しながら例示する。
【0014】実施例1と同様の構成の乾板1のPETの
表面に旋光子などの偏光方向調整フィルム2を透明で屈
折率がガラスの屈折率1.5とほぼ等しいシリコーン系
の粘着材(図示しない)により接着したものを、ガラス
ブロック13にインデックスマッチング液を介して接触
させた状態で、実施例1と同様の光学系により、入射角
だけは実施例1とは異なるようにセッティングしたもの
である。
【0015】透明ブロックは、露光幅W0を50mmと
すると、W1が10mm、W2が50mmとなりWは最低
110mm必要となり、厚さはブロック中で2方向から
のレーザー光が分離されるところ、すなわちレーザー光
1の端部の光(図2では左端の光線)とレーザー光L2
の端部の光(図2では右端の光線)の交点Pまでの厚さ
(t=75mm)が最低必要となり、角度φ1を45°
として斜めに平面で切断した形状としたものである。
【0016】このようにセッティングされた乾板に2方
向からのレーザー光L1、L2がS波として照射される
と、旋光子などの偏光方向調整フィルム2でP波に偏光
されるとともに、屈折角θ11、θ21で屈折されて乾板1
に入射、P波により干渉縞が形成され、その後ブロック
中を直進し、レーザー光L1は裏面と空気との界面ま
で、レーザー光L2は切断面に達するが、このときの界
面に対する入射角θ12、θ2 2がいずれもブリュースター
角である33.3°となり、出射角θ13、θ23が56.
7°とし全ての光が出射するので、不要な回折格子が形
成されることはない。
【0017】実施例3 2方向からレーザー光L1、L2の入射角θ1、θ2をいず
れもブリュースター角を外して入射させた場合について
図3を参照しながら例示する。
【0018】実施例1と同様の構成の乾板1のPETの
表面に旋光子などの偏光方向調整フィルム2を透明で屈
折率がガラスの屈折率1.5とほぼ等しいシリコーン系
の粘着材(図示しない)により接着したものを、ガラス
ブロック13にインデックスマッチング液を介して接触
させた状態で、実施例1と同様の光学系により、入射角
だけは実施例1とは異なるようにセッティングしたもの
である。
【0019】透明ブロックは、露光幅W0とすると、2
方向からのレーザー光の入射角をθ1、θ2とし、右回り
を負、左回りを正として、ブロックの厚みはt(=W0
/(tanθ11−tanθ21))より厚く、切断面の角
度φ1=θ11+33.3°(ガラス内部のブリュースタ
ー角)、φ2=θ21−33.3°となり、幅W1とW
2は、レーザー光L1とL2がそれぞれの光束に対応した
切断面を全て通るように、決めればよい。
【0020】露光幅W0を50mm、レーザー光L1、L
2の入射角θ1を18°、θ2を−22°とした場合にブ
ロックの幅Wは81mm以上、厚さは108mm以上、
切断面の角度φ1、φ2はそれぞれ45°、−48°とな
り、このようにセッティングされた乾板1に2方向から
のレーザー光L1、L2がS波として照射されると、旋光
子などの偏光方向調整フィルム2でP波に偏光されると
ともに、屈折角θ11、θ21で屈折されて乾板1に入射、
P波により干渉縞が形成され、その後ブロック中を直進
し、レーザー光L1、L2とも切断面に達するが、このと
きの界面に対する入射角θ12、θ22がいずれも33.3
°となりブリュースター角であるので、出射角θ13、θ
23が56.7°とし全ての光が出射するので、不要な回
折格子が形成されることはない。
【0021】なお、切断面は切断面への入射角が33.
3°となるようにすればよいので、2通りあり、図3の
2点鎖線で示すように切断してもよい。以上、実施例に
より説明したが、本発明はこれらに限定されるものでは
なく、種々の応用が可能である。
【0022】偏光方向調整フィルムとしては、実施例に
示したように、液晶状態でねじれネマティック配向し、
液晶転移点以下では、ガラス状態となる液晶高分子より
なる旋光子を使用すると可視域全域にわたり透過率が高
いので好ましいが、複屈折性を有する透明フィルム、λ
/2板などの偏光方向調整フィルムなども使用すること
ができる。
【0023】なお、この場合ポリマーとしては、液晶状
態でねじれネマティック配向し、液晶転移点以下ではガ
ラス状態となるものは使用することができ、光学活性な
ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエ
ステルイミドなどの主鎖型液晶ポリマー、あるいは光学
活性なポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリマ
ロートなどの側鎖型液晶ポリマーなどを使用することが
できる。
【0024】感光材については、重クロム酸ゼラチン、
フォトポリマー以外にも、ハロゲン化銀感光材、各種の
フォトレジストなど適宜選択して用いればよい。また、
本発明で得られるホログラムはハイマウントストップラ
ンプ以外にも、自動車の方向指示器などとして好適であ
り、さらに各種の色調で表示させてもよく、従って乗り
物用の窓は勿論、建築用の窓、間仕切り等に応用するこ
とができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の露光装置によれば、透過型ホロ
グラムの露光に際し、従来困難であった乾板の裏面反射
による不要な回折格子の形成を抑制し、露光時の出射角
がブリュースター角になるようにすると、完全に裏面反
射を防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における露光装置を示す概略図であ
る。
【図2】本発明の実施例2における露光装置の乾板部分
を示す要部概略図である。
【図3】本発明の実施例3における露光装置の乾板部分
を示す要部概略図である。
【図4】ガラス表面の内部反射特性図であり、rpがP
波、rsがS波の反射率を示す。
【符号の説明】
1 乾板 2 偏光方向調整フィルム 3 レーザー発振器 13 透明ブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に感材が形成された乾板に、該乾板面
    に垂直に振動するS波に偏光された光を出射するレーザ
    ー光源からの光を照射して干渉縞を形成するホログラム
    の露光装置において、偏光方向を90°旋光する偏光方
    向調整フィルムを前記乾板のどちらかの面に接触させた
    状態で露光するようにしたことを特徴とするホログラム
    露光装置。
  2. 【請求項2】乾板からレーザー光が出射する角度をブリ
    ュースター角θあるいはθ±5°の範囲としたことを特
    徴とする請求項1記載の透過型ホログラムの露光装置。
  3. 【請求項3】レーザー光の入射側と反対側の最外面にレ
    ーザー光の出射角がブリュースター角になるように裏面
    の少なくとも一部を乾板面とは非平行形状にした透明ブ
    ロックを接触させた状態で露光するようにしたことを特
    徴とする請求項2記載のホログラムの露光装置。
JP16361295A 1995-06-29 1995-06-29 ホログラムの露光装置 Pending JPH0916060A (ja)

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