JP2024031622A - ホログラム光学素子の製造装置、ホログラム光学素子の製造方法およびホログラム光学素子 - Google Patents

ホログラム光学素子の製造装置、ホログラム光学素子の製造方法およびホログラム光学素子 Download PDF

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Abstract

【課題】所望する輝度分布を有するホログラム光学素子を作成する。【解決手段】本実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置は、レーザ光L2(第1光)およびレーザ光L3(第2光源)を照射するレーザ光源1(第1光源および第2光源)と、体積ホログラム11(ホログラム光学素子)が用いられる製品の形状で作成されており、体積ホログラム11に対してレーザ光L2を反射させるミラー5と、体積ホログラム11に照射されるレーザ光L3に対して、体積ホログラム11に記録する照度分布を与える位相変調素子7(光強度変調部)とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、ホログラム光学素子の製造装置、ホログラム光学素子の製造方法およびホログラム光学素子に関するものである。
従来より、ホログラム光学素子を製造するための製造装置が知られている。例えば、特許文献1では、レーザ光源から出射した光ビームを偏光ビームスプリッタによってS偏光とP偏光とに分岐させ、これらの光を記録媒体に照射することで、体積型ホログラム(ホログラム光学素子)を作成している。
特開2021-12249号公報
ところで、ホログラム光学素子を導光板として用いられることがある。この導光板は、例えば、表示装置や照明装置等に用いられる。この表示装置等のサイズを小さくするために、導光板の側面側に光源を配置し、導光板の正面から光を照射する構成とすることがある。このような導光板において、所望する輝度分布を有する導光板の作成が求められている。
そこで、本開示は、所望する輝度分布を有するホログラム光学素子を作成可能なホログラム光学素の製造装置およびホログラム光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本開示の一実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置は、第1光を照射する第1光源と、第2光を照射する第2光源と、ホログラム光学素子が用いられる製品の形状で作成されており、前記ホログラム光学素子に対して前記第1光を反射させるミラーと、前記ホログラム光学素子に照射される前記第2光に対して、前記ホログラム光学素子に記録する照度分布を与える光強度変調部とを備える。
本開示によると、所望する輝度分布を有するホログラム光学素子を作成することができる。
第1実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置の側面図。 第1実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置における光量分布制御を説明するための図。 第1実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置における光量分布を示すグラフ。 第1実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置によって製造された体積ホログラムを用いた導光板の断面図。 第2実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置の側面図。 第1および第2実施形態に係る体積ホログラムの露光時の状態を示す側面図。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限することを意図するものでは全くない。なお、以下の説明では、同じ部分については同じ符号を付し、詳細な説明を適宜省略する。
なお、本開示で用いる体積ホログラムとは、表面上に細かい周期的な凹凸を配置した2次元的な回折格子とは異なり、体積の中に3次元的に屈折率分布を正弦波状に記録させるものである。この正弦波の方向と周期および屈折率差の振幅を制御することにより、体積ホログラムの光の配光制御が可能となる。
(第1実施形態)
(ホログラム光学素子の製造装置の全体構成)
図1は、第1実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置の側面図である。なお、図1では、レーザ光線の照射方向をX方向、体積ホログラムの厚み方向(上下方向)をY方向、X方向およびY方向と垂直をなす方向をZ方向とする。
図1に示すように、第1実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置は、レーザ光源1と、集光レンズ2と、コリメートレンズ3と、分岐ミラー4と、ミラー5と、1/4波長板6と、位相変調素子7と、偏光板8と、ミラー9と、カップラー10と、体積ホログラム11(ホログラム光学素子)とを備える。第1実施形態では、1/4波長板6、位相変調素子7および偏光板8が光強度変調部に相当する。
レーザ光源1は、集光レンズ2に対して、レーザ光L1を照射する光源である。レーザ光源1は、可干渉性の高いレーザ光源である。このため、後述する分岐ミラー4によってレーザ光L1がレーザ光L2,L3に分岐した後に、レーザ光L2,L3が同一光路長から離れていても、互いに光の干渉を発生させることが可能である。また、レーザ光L1は、直線偏光の特性を持っており、偏光比が不十分な場合は波長板や偏光板などを挿入して偏光方向を制御してもよい。
集光レンズ2は、レーザ光源1からのレーザ光L1を集光するレンズである。集光レンズ2によって集光されたレーザ光L1は、集光された後に、拡大光となる(図1参照)。レーザ光L1は、一般的にガウス分布と呼ばれる中心の光量が高く、周辺へ行くほど低くなる分布となっている。干渉に必要な光は面内の強度分布がほぼ一定の方が望ましいため、拡大した中央部の光を用い、それ以外の光は遮光して使用しないようにしている。図1では不要な光は省略し、使用する光束のみを示している。
コリメートレンズ3は、集光レンズ2によって拡散されたレーザ光L1を、平行光とするレンズである。具体的には、コリメートレンズ3は、その焦点距離fが集光レンズ2に集光されたレーザ光L1の集光点までの距離と一致するように配置される。
分岐ミラー4は、コリメートレンズ3によって平行光となったレーザ光L1を、2光束(レーザ光L2(物体光),L3(参照光))に分岐する。例えば、分岐ミラー4は、偏光プリズムスプリッタなどで構成されており、レーザ光L1のうち、第1偏光方向の直線偏光(レーザ光L2)を透過させ、第2偏光方向の直線偏光(レーザ光L3)を反射させる。
ミラー5は、分岐ミラー4を透過したレーザ光L2を反射させるミラーである。具体的には、ミラー5は、体積ホログラム11が用いられる製品の形状で作成されている。例えば、体積ホログラム11が車両のフロントガラス等に映像を投映する導光板として用いられる場合、ミラー5は車両のフロントガラスの形状で作成される。ミラー5に入射したレーザ光L2は、ミラー5の部位の曲率により平行光からずれた光として反射される。ミラー5の反射光が、体積ホログラム11に照射される。ここで、体積ホログラム11に対する入射角度によっては、ミラー5の反射光が、体積ホログラム11の表面反射により、体積ホログラム11に入射しないことがあるため、体積ホログラム11とミラー5との間にはカップラー10が配置される。カップラー10は、ガラス製でプリズム形状である。カップラー10と体積ホログラム11との間には、水または屈折率が同一のマッチングオイルが充填されている。これにより、ミラー5の反射光の、体積ホログラム11に対する入射角度を制御し、ミラー5の反射光を体積ホログラム11に入射させることができる。
1/4波長板6は、入射した光に、直交する偏光成分の間にλ/4の位相差を生じさせる光学素子である。具体的には、1/4波長板6は、分岐ミラー4によって反射されたレーザ光L3を直線偏光から円偏光に変換する。
位相変調素子7は、1/4波長板6から入射したレーザ光L3の位相を変調する。位相変調素子7の構成については後述する。
偏光板8は、位相変調素子7から入射したレーザ光L3のうち、所定の偏光方向(第2偏光方向)の光を透過させる。
ミラー9は、偏光板8から入射したレーザ光L3を反射し、カップラー10を介して体積ホログラム11に入射させる。
(光量分布制御について)
次に、第1実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置における光量分布制御について説明する。図2は、第1実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置における光量分布制御を説明するための図である。
上述したように、分岐ミラー4によって分岐されたレーザ光L3は、1/4波長板により円偏光に変換される。そして、レーザ光L3は、位相変調素子7によって反射される。このとき、レーザ光L3は、位相変調素子7に入光する領域によって異なる波長に変調される。
図2では、位相変調素子7は、図面左上の領域S1から図面右下の領域S3に掛けて、位相変調量が徐々に大きくなっている。例えば、位相変調素子7の図面左上の領域S1は、入射した光の波長を変調しないため、入射したレーザ光L3(L31)は、円偏光のまま反射される。また、位相変調素子7の図面中央の領域S2は、入射した光の波長を5/8波長変調するため、入射したレーザ光L3(L32)は、楕円偏光に変換される。また、位相変調素子7の図面中央の領域S3は、入射した光の波長を1/2波長変調するため、入射したレーザ光L3(L33)は、直線偏光に変換される。
その後、レーザ光L3は、偏光板8を透過する。偏光板8は、第2偏光方向の光を透過させる。このため、位相変調素子7の位相変調量が大きい領域(例えば領域S3)で反射されたレーザ光L3(L33)は、偏光板8による光量の低下が少なくなり、位相変調素子7の位相変調量が小さい領域(例えば領域S1)で反射されたレーザ光L3(L31)は、偏光板8による光量の低下が大きくなる。例えば、レーザ光L31の光量は、レーザ光L3の50%程度の光量となり、レーザ光L33の光量は、レーザ光L3の66%程度の光量となる。
図3は第1実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置における光量分布を示すグラフである。具体的に、図3(a)は分岐ミラー4透過後のレーザ光L2の光量分布を示すグラフであり、図3(b)は偏光板8透過後のレーザ光L3の光量分布を示すグラフであり、図3(c)は体積ホログラム11に照射されるレーザ光の光量分布を示すグラフである。なお、図3(c)では、中央部の領域において、レーザ光L2,L3が重なり合っている。
図1に示すように、体積ホログラム11上でレーザ光L2,L3が重なりあう。これにより、体積ホログラム11上に干渉縞が記録(形成)される。
ここで、上述したように、偏光板8透過後のレーザ光L3は、位相変調素子7および偏光板8によって、図2の図面下部から図面上部に掛けて徐々に光量が低下する光量分布を有する(図3(b)参照)。これにより、体積ホログラム11に形成される干渉縞は、図1の図面左側から図面右側に掛けて、回折効率が徐々に高くなるような構成となる。このため、図3(c)に示すように、中央部の領域における、レーザ光L2,L3が重なり合う領域において、体積ホログラム11に回折格子が記録される。
図4は第1実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置によって製造された体積ホログラムを用いた導光板の断面図である。具体的には、図4(a)は本実施形態に係る体積ホログラム11を用いた導光板の断面図であり、図4(b)は図4(a)における正面輝度を示すグラフであり、図4(c)は干渉縞の回折効率が一定となる体積ホログラム11’を用いた導光板20’の断面図であり、図4(d)は図4(c)における正面輝度を示すグラフである。
図4(a)に示すように、本実施形態に係る導光板20は、透明基材21,22の間に、体積ホログラム11が配置されている。透明基材21,22は、平面であっても曲面であってもよく、また、そのサイズも用途により数mm角オーダーから数100mm角オーダーまで様々である。導光板20は、一般的に、透明基板の表裏面に凹形状や凸形状のプリズムパターンを配置する方式や、拡散材を混入させる方式で面からの光の取り出しを行う用途に用いたれるが、ホログラム光学素子を用いたホログラム導光板は特定の方向に光を取り出す効果が高く、配光制御が必要な用途に対して好ましい特性を保有している。
これに対して、図4(c)に示すように、導光板20’は、透明基材21,22の間に、体積ホログラム11’が配置されている。体積ホログラム11’は、干渉縞の回折効率が一定となるように形成されている。
図4(a),(c)では省略しているが、導光板20(20’)の図面左側に光源が配置されており、光源から照射された光が透明基材21,22内で全反射され、図面右側に伝搬する。そして、導光板20(20’)内に配置された体積ホログラム11(11’)に記録された干渉縞に応じて、図面上側に光が照射される。
ここで、導光板20(20’)内を伝搬する光は、光源から離れるにつれて、光量が低下(減衰)する。このため、干渉縞の回折効率が一定となる体積ホログラム11’を用いた導光板20’を使用すると、図面左側から図面右側の領域に掛けて光量が徐々に低下していく輝度分布となり、導光板の正面輝度を一定とすることができない(図4(d)参照)。これに対して、本実施形態に係る体積ホログラム11は、図面左側から図面右側に掛けて回折効率が徐々に高くなる構成であるため(図3(c)参照)、導光板20の正面輝度を一定に保つことが可能となる(図4(b)参照)。
以上の構成により、本実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置は、レーザ光L2(第1光)およびレーザ光L3(第2光)を照射するレーザ光源1(第1光源および第2光源)と、体積ホログラム11(ホログラム光学素子)が用いられる製品の形状で作成されており、体積ホログラム11に対してレーザ光L2を反射させるミラー5と、体積ホログラム11に照射されるレーザ光L3に対して、体積ホログラム11に記録する照度分布を与える位相変調素子7(光強度変調部)とを備える。
この構成により、体積ホログラム11の露光時に、体積ホログラム11が用いられる製品の形状に合わせたレーザ光L2と、体積ホログラム11に記録する照度分布を有するレーザ光L3とが体積ホログラム11に照射される。レーザ光L3に対して所望する照度分布を与えるように位相変調素子7を構成することで、体積ホログラム11に所望する照度分布を記録することが可能となる。したがって、所望する輝度分布を有するホログラム光学素子を作成することができる。
(第2実施形態)
図5は第2実施形態に係るホログラム光学素子の製造装置の側面図である。第2実施形態では、第1実施形態と異なり、1/4波長板6、位相変調素子7および偏光板8に代えて、ミラー12および透過濃度制御フィルタ13(光強度変調部)が配置されている。
ミラー12は、分岐ミラー4によって反射されたレーザ光L3を、透過濃度制御フィルタ13に向けて反射させるミラーである。
透過濃度制御フィルタ13は、透過する光の光量を制御する。例えば、図4では、透過濃度制御フィルタ13は、図面上部の領域S4では、透過させる光の光量が低いため、レーザ光L3(L34)の光量は低くなる。また、透過濃度制御フィルタ13は、図面下部の領域S5では、透過させる光の光量が高いため、レーザ光L3(L35)の光量は高くなる。このように、位相変調素子7および偏光板8に代えて、透過濃度制御フィルタ13を用いることで、第1実施形態と同様の干渉縞の回折効率を有する体積ホログラム11を生成可能である。
(複製ホログラムの生成方法について)
次に、第1および第2実施形態における体積ホログラムの複製方法について説明する。以下の説明では、第1および第2実施形態における体積ホログラム11をマスタホログラム14とする。また、このマスタホログラム14を複製した(複製する)ものを複製ホログラム15とする。
図6に示すように、マスタホログラム14と複製ホログラム15とを近接して配置する。
具体的には、マスタホログラム14は、透明基板141と、フォトポリマー142と、保護膜143とを備える。透明基板141とフォトポリマー142と保護膜143とは、積層されている。
透明基板141は、透過率の高い平板であり、例えば、石英や光学ガラスなどが用いられる。
フォトポリマー142は、例えば、可視光を受光すると屈折率が変化する光学材料で形成されている。フォトポリマー142の屈折率変化量は、フォトポリマー142が受光したエネルギー量、すなわち、光強度と時間の積で決定される。また、フォトポリマー142は、紫外線を照射することにより、屈折率変化を停止させることができる。フォトポリマー142には、あらかじめ光強度の強弱のある可視光を用いて屈折率分布(回折格子)が形成され、その後、紫外線照射により屈折率分布が変化しないように処理している。これにより、フォトポリマー142には、所定の干渉縞が形成されている。
保護膜143は、フォトポリマー142を保護するための薄い透明な保護層であり、例えば、薄い透過率の高いガラスなどの傷のつきにくい材質により形成される。なお、透明基板141とフォトポリマー142の平均屈折率と保護膜143の屈折率とは、近しい屈折率であることが望ましい。
また、複製ホログラム15は、透明基板151と、フォトポリマー152と、保護膜153とを備える。透明基板151とフォトポリマー152と保護膜153とは、積層されている。
透明基板151とフォトポリマー152と保護膜153とは、透明基板141と、フォトポリマー142と、保護膜143とそれぞれ同じ構成である。ただし、フォトポリマー152は、フォトポリマー142と同じ厚みであり、初期状態では、屈折率分布は形成されておらず、紫外線照射もされていない。
マスタホログラム14に、複製ホログラム15を露光するための平行光L4を入射させる。マスタホログラム14に平行光L4が入射すると、マスタホログラム14に記録されたホログラムパターン(干渉縞)により回折光L5が発生する。平行光L4と回折光L5は干渉して、複製ホログラム15に干渉縞が発生する。この干渉縞はマスタホログラム14と同一のパターンとなる。このため、マスタホログラム14と同じく複製ホログラム15にも縞の明暗で光のエネルギー量に応じた屈折率変化が発生する。その後、必要な屈折率差が発生した段階で平行光L4の照射を止め、複製ホログラム15を取り出し、その後に紫外線などの特定の波長の光を照射することで屈折率の分布を定着させることによるホログラム光学素子とすることができる。
これにより、マスタホログラム14から複製ホログラム15を製造することが可能となる。
(その他の実施形態)
なお、第1および第2実施形態では、正面輝度を一定に保つように、体積ホログラム11が作成されたが、これに限られない。体積ホログラム11の面内輝度部分に応じて、体積ホログラム11の照度分布の設定可能である。具体的には、所望する照度分布に応じて位相変調素子7あるいは透過濃度制御フィルタ13の分布を設定すればよい。
また、第1および第2実施形態のホログラム光学素子の製造装置は、その構造上、レーザ光L2,L3を同じタイミングで広範囲にわたって照射可能である。すなわち、本ホログラム光学素子の製造装置は、体積ホログラム11を広範囲にわたって同時に露光させることができる。従来のホログラム光学素子の製造装置(例えば、特許文献1)では、構造上、体積ホログラムに照度分布を記録するための2つの記録光を一度に、体積ホログラムの狭い領域にしか照射することができないため、体積ホログラム全体を露光させるためには、体積ホログラムを複数回に分けて露光させる必要があった。このため、従来のホログラム光学素子の製造装置を用いて体積ホログラムを作成した場合、輝度分布が滑らかな導光板を作成することが困難である。これに対して、本ホログラム光学素子の製造装置は、体積ホログラム11を広範囲にわたって同時に露光させることができるため、導光板の輝度分布を滑らかにすることが可能となる。具体的には、本ホログラム光学素子の製造装置によって制作された体積ホログラム11は、X方向における一方端部から他方端部に掛けて、所定の割合で回折効率が増加する構成とすることができる(図3(c)参照)。
また、上記第1および第2実施形態において、分岐ミラー4を用いずにホログラム光学素子の製造装置を構成することも可能である。この場合、本ホログラム光学素子の製造装置に、光源1に代えて、レーザ光L2を照射する光源と、ミラー5に対してレーザ光L2を照射する光源とを備え、1/4波長板6に対してレーザ光L3を照射する光源とを備えればよい。
本開示のホログラム光学素子の製造装置は、プロジェクタ、ベッドマウントディスプレイ、ヘッドアップディスプレイなどのホログラム光学素子系に適用することができる。
1 レーザ光源(第1光源、第2光源)
5 ミラー(光強度変調部)
6 1/4波長板(光強度変調部)
7 位相変調素子(光強度変調部)
13 透過濃度制御フィルタ(光強度変調部)
11 体積ホログラム(ホログラム光学素子)
20 導光板

Claims (5)

  1. 第1光を照射する第1光源と、
    第2光を照射する第2光源と、
    ホログラム光学素子が用いられる製品の形状で作成されており、前記ホログラム光学素子に対して前記第1光を反射させるミラーと、
    前記ホログラム光学素子に照射される前記第2光に対して、前記ホログラム光学素子に記録する照度分布を与える光強度変調部とを備える、ホログラム光学素子の製造装置。
  2. 前記光強度変調部は
    前記第2光の偏光方向を変化させる波長板と、
    前記波長板から入射した前記第2光に対して、前記ホログラム光学素子に記録する照度分布に応じた位相変調を行う位相変調素子と、
    前記位相変調素子から入射した前記第2光のうち、所定の偏光方向の光を透過させる偏光板とを備える、請求項1記載のホログラム光学素子の製造装置。
  3. 前記光強度変調部は、前記ホログラム光学素子に記録する照度分布に応じて、前記第2光を透過させる透過濃度制御フィルタを備える、請求項1記載のホログラム光学素子の製造装置。
  4. 第1光を照射するステップと、
    第2光を照射するステップと、
    ホログラム光学素子が用いられる製品の形状で作成されたミラーにより、前記ホログラム光学素子に対して前記第1光を反射させるステップと、
    前記ホログラム光学素子に照射される前記第2光に対して、前記ホログラム光学素子に記録する照度分布を与えるステップとを備える、ホログラム光学素子の製造方法。
  5. 平面視において、一方端部から他方端部に掛けての回折効率が所定の割合で滑らかに増加している、ホログラム光学素子。
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