JPH09160553A - 電子楽器のゆらぎ発生装置 - Google Patents

電子楽器のゆらぎ発生装置

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JPH09160553A
JPH09160553A JP8253982A JP25398296A JPH09160553A JP H09160553 A JPH09160553 A JP H09160553A JP 8253982 A JP8253982 A JP 8253982A JP 25398296 A JP25398296 A JP 25398296A JP H09160553 A JPH09160553 A JP H09160553A
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JP8253982A
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Inventor
Yasushi Sato
康史 佐藤
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な操作を必要とせず、また簡単かつ安価
な構成で、電子楽器の楽音に振幅のゆらぎと周波数のゆ
らぎを付加することにより自然な演奏を可能にした電子
楽器のゆらぎ発生装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 任意の特定の範囲内で一様な確率分布を
有する乱数を発生する一様乱数発生手段と、この一様乱
数発生手段で発生された一様な確率分布を有する乱数か
ら所定の関数に従った確率分布を有する乱数を生成する
第1の関数回路と、を具備し、前記第1の関数回路によ
り生成された任意の特定範囲の確率分布を有する乱数に
応じて楽音信号の振幅または音量を変化させる、ように
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子ピアノ
等の電子楽器のゆらぎ発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自然楽器の人間による演奏には、あらゆ
る面で機械的でないゆらぎを内包している。すなわち、
楽音のピッチ、振幅、音色、演奏のテンポなど、ゆらぎ
のない演奏は現実には存在しない。
【0003】自然楽器の楽音は振幅と周波数を持ってい
る。振幅は音量やエンベロープ、トレモロ等で構成さ
れ、周波数は音程やビブラート、スラー等で構成されて
いる。しかし、振幅と周波数の時間による微細変化を分
析するとゆらぎがあることは周知のことである。
【0004】しかしながら、従来の電子楽器、殊にデジ
タル電子楽器による演奏にはこのようなゆらぎが存在せ
ず、自然楽器による演奏と同様の自然な演奏を実現する
には複雑な操作と高価な付加装置を使用しなければなら
ないという問題点があった。
【0005】従来の電子楽器ではゆらぎを付加すること
ができなかったために、自然な演奏を実現するためには
複雑な操作とエフェクターやリバーブのような付加装置
を使用していた。
【0006】本発明は、上記従来の電子楽器の問題点を
解決するために、電子楽器の楽音に振幅のゆらぎと周波
数のゆらぎを付加するためのゆらぎ発生装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
電子楽器、殊にデジタル電子楽器による演奏にはこのよ
うなゆらぎが存在せず、自然楽器による演奏と同様の自
然な演奏を実現するには、複雑な操作を演奏者が覚えな
ければならないという問題点や付加装置を必要としその
付加装置は高価であるという問題点があった。本発明
は、このような問題点を解決するためになされたもの
で、複雑な操作を必要とせず、また簡単かつ安価な構成
で電子楽器の自然な演奏を可能にした電子楽器のゆらぎ
発生装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子楽器のゆら
ぎ発生装置は、第1図に示すように、一様な確率分布を
有する乱数を発生する乱数発生手段1と、この一様乱数
発生手段1で発生された一様な確率分布を有する乱数か
ら所定の関数に従った確率分布を有する乱数を生成する
第1の関数回路2とを具備し、前記第1の関数回路で生
成された確率分布を有する乱数に応じて楽音信号を発生
せしめるものである。
【0009】本発明は、任意の特定の範囲内で一様な確
率分布を有する乱数を発生する一様乱数発生手段と、こ
の一様乱数発生手段で発生された一様な確率分布を有す
る乱数から所定の関数に従った確率分布を有する乱数を
生成する第1の関数回路と、を具備し、前記第1の関数
回路により生成された任意の特定範囲の確率分布を有す
る乱数に応じて楽音信号の振幅または音量を変化させる
ことを特徴とする。
【0010】任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有
する乱数を発生する一様乱数発生手段と、この一様乱数
発生手段で発生された一様な確率分布を有する乱数から
所定の関数に従った確率分布を有する乱数を生成する第
1の関数回路と、を具備し、前記第1の関数回路により
生成された任意の特定範囲の確率分布を有する乱数に応
じて楽音信号の周波数または周期を変化させることを特
徴とする。
【0011】任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有
する乱数を発生する一様乱数発生手段と、この一様乱数
発生手段で発生された一様な確率分布を有する乱数から
2つの別々な関数に従った確率分布を有する乱数を生成
する第1の関数回路および第2の関数回路と、前記第1
の関数回路により生成された任意の特定範囲の確率分布
を有する乱数に応じて楽音信号の振幅または音量を変化
させる振幅変化手段と、前記第2の関数回路により生成
された任意の特定範囲の確率分布を有する乱数に応じて
楽音信号の周波数または周期を変化させる周波数変化手
段と、を有することを特徴とする。
【0012】また、本発明の電子楽器のゆらぎ発生装置
は、同様の目的で、第2図に示すように、乱数を記憶す
る記憶手段5と、一様な確率分布を有する乱数を発生す
る一様乱数発生手段1と、この一様乱数発生手段1で発
生された一様な確率分布を有する乱数から前記記憶手段
5に記憶された乱数に基づいて選択される1つの関数に
従った確率分布を有する乱数を生成する第2の関数回路
6と、この第2の関数回路6で生成された確率分布を有
する乱数を前記記憶手段5に記憶せしめる制御手段とを
具備し、前記第2の関数回路6で生成された確率分布を
有する乱数に応じて楽音信号を発生せしめるものであ
る。
【0013】本発明は、乱数を記憶する記憶手段と、任
意の特定の範囲内で一様な確率分布を有する乱数を発生
する一様乱数発生手段と、この一様乱数発生手段で発生
された一様な確率分布を有する乱数から前記記憶手段に
記憶された乱数に基づいて選択される1つの関数に従っ
た確率分布を有する乱数を生成する第3の関数回路と、
この第3の関数回路で生成された任意の特定範囲の確率
分布を有する乱数を前記記憶手段に記憶せしめる制御手
段と、を具備し、前記第3の関数回路により生成された
任意の特定範囲の確率分布を有する乱数に応じて楽音信
号の振幅または音量を変化させることを特徴とする。
【0014】乱数を記憶する記憶手段と、任意の特定の
範囲内で一様な確率分布を有する乱数を発生する一様乱
数発生手段と、この一様乱数発生手段で発生された一様
な確率分布を有する乱数から前記記憶手段に記憶された
乱数に基づいて選択される1つの関数に従った確率分布
を有する乱数を生成する第3の関数回路と、この第3の
関数回路で生成された任意の特定範囲の確率分布を有す
る乱数を前記記憶手段に記憶せしめる制御手段と、を具
備し、前記第3の関数回路により生成された任意の特定
範囲の確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の周波数
または周期を変化させることを特徴とする。
【0015】乱数を記憶する記憶手段と、任意の特定の
範囲内で一様な確率分布を有する乱数を発生する一様乱
数発生手段と、この一様乱数発生手段で発生された一様
な確率分布を有する乱数から前記記憶手段に記憶された
乱数に基づいて選択される2つの関数に従った別々の確
率分布を有する乱数を生成する第3の関数回路および第
4の関数回路と、この第3および第4の関数回路で生成
された別々の任意の特定範囲の確率分布を有する乱数を
前記記憶手段に記憶せしめる制御手段と、を具備し、前
記第3の関数回路により生成された任意の特定範囲の確
率分布を有する乱数に応じて楽音信号の振幅または音量
を変化させると共に、前記第4の関数回路により生成さ
れた任意の特定範囲の確率分布を有する乱数に応じて楽
音信号の周波数または周期を変化させることを特徴とす
る。
【0016】さらに本発明の電子楽器のゆらぎ発生装置
は、同様の目的で、第3図に示すように、乱数を記憶す
る直列にシフト可能に接続されたN個の記憶手段81
Nと、一様な確率分布を有する乱数を発生する一様乱
数発生手段1と、この一様乱数発生手段1で発生された
一様な確率分布を有する乱数から前記N個の記憶手段8
1 〜8N に記憶された各乱数に基づいて選択される1の
関数に従った確率分布を有する乱数を生成する第3の関
数回路9と、この第3の関数回路9で生成された確率分
布を有する乱数を前記N個の記憶手段81 〜8N の中の
1つの記憶手段81 にシフト入力し、他の記憶手段82
〜8N の内容を直列にシフトする制御手段とを具備し、
前記第3の関数回路9で生成された確率分布を有する乱
数に応じて楽音信号を発生せしめるものである。
【0017】本発明は、乱数を記憶する直列にシフト可
能に接続されたN個の記憶手段と、任意の特定の範囲内
で一様な確率分布を有する乱数を発生する一様乱数発生
手段と、この一様乱数発生手段で発生された一様な確率
分布を有する乱数から前記N個の記憶手段に記憶された
各乱数に基づいて選択される1つの関数に従った確率分
布を有する乱数を生成する第5の関数回路と、この第5
の関数回路で生成された任意の特定範囲の確率分布を有
する乱数を前記N個の記憶手段の中の1つの記憶手段に
シフト入力し、他の記憶手段の内容を直列にシフトする
制御手段と、を具備し、前記第5の関数回路により生成
された任意の特定範囲の確率分布を有する乱数に応じて
楽音信号の振幅または音量を変化させることを特徴とす
る。
【0018】乱数を記憶する直列にシフト可能に接続さ
れたN個の記憶手段と、任意の特定の範囲内で一様な確
率分布を有する乱数を発生する一様乱数発生手段と、こ
の一様乱数発生手段で発生された一様な確率分布を有す
る乱数から前記N個の記憶手段に記憶された各乱数に基
づいて選択される1つの関数に従った確率分布を有する
乱数を生成する第5の関数回路と、この第5の関数回路
で生成された任意の特定範囲の確率分布を有する乱数を
前記N個の記憶手段の中の1つの記憶手段にシフト入力
し、他の記憶手段の内容を直列にシフトする制御手段
と、を具備し、前記第5の関数回路により生成された任
意の特定範囲の確率分布を有する乱数に応じて楽音信号
の周波数または周期を変化させることを特徴とする。
【0019】乱数を記憶する直列にシフト可能に接続さ
れたN個の記憶手段と、任意の特定の範囲内で一様な確
率分布を有する乱数を発生する一様乱数発生手段と、こ
の一様乱数発生手段で発生された一様な確率分布を有す
る乱数から前記N個の記憶手段に記憶された各乱数に基
づいて選択される2つの関数に従った確率分布を有する
乱数を生成する第5の関数回路および第6の関数回路
と、この第5、第6の関数回路で生成された任意の特定
範囲の確率分布を有する乱数を前記N個の記憶手段の中
の1つの記憶手段にシフト入力し、他の記憶手段の内容
を直列にシフトする制御手段と、を具備し、前記第5の
関数回路により生成された任意の特定範囲の確率分布を
有する乱数に応じて楽音信号の振幅または音量を変化さ
せると共に、前記第6の関数回路により生成された任意
の特定範囲の確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の
周波数または周期を変化させることを特徴とする。
【0020】また、本発明は、任意の特定の範囲内で一
様な確率分布を有する乱数を発生する一様乱数発生手段
と、前記一様乱数発生手段が発生する乱数の確率分布
を、任意の所定の入出力関係を持つ関数手段によって変
換する少なくとも1つの確率分布変換手段と、前記1つ
以上の確率分布変換手段を選択する選択手段と、前記選
択手段が前記確率分布変換手段を選択するための選択デ
ータを生成する選択データ生成手段と、を具備し、前記
確率分布変換手段により生成された任意の特定範囲の確
率分布を有する乱数に応じて楽音信号の振幅または音量
を変化させることを特徴とする。
【0021】任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有
する乱数を発生する一様乱数発生手段と、前記一様乱数
発生手段が発生する乱数の確率分布を、任意の所定の入
出力関係を持つ関数手段によって変換する少なくとも1
つの確率分布変換手段と、前記1つ以上の確率分布変換
手段を選択する選択手段と、前記選択手段が前記確率分
布変換手段を選択するための選択データを生成する選択
データ生成手段と、を具備し、前記確率分布変換手段に
より生成された任意の特定範囲の確率分布を有する乱数
に応じて楽音信号の周波数または周期を変化させること
を特徴とする。
【0022】任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有
する乱数を発生する一様乱数発生手段と、前記一様乱数
発生手段が発生する乱数の確率分布を、任意の所定の入
出力関係を持つ関数手段によって変換する少なくとも2
つの確率分布変換手段と、前記2つ以上の確率分布変換
手段を選択する選択手段と、前記選択手段が前記確率分
布変換手段を選択するための選択データを生成する選択
データ生成手段と、を具備し、前記選択データ生成手段
が生成する選択データによって選択される2つの前記確
率分布変換手段のうち、1つの確率分布変換手段によっ
て生成された任意の特定範囲の確率分布を有する乱数に
応じて楽音信号の振幅または音量を変化させると共に、
他方の確率分布変換手段によって生成された任意の特定
範囲の確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の周波数
または周期を変化させることを特徴とする。
【0023】第1図の発明においては、一様乱数発生手
段1において第4図(a)に示すような確率密度曲線を
有する一様な確率分布を有する乱数を発生して第1の関
数回路2に供給し、第1の関数回路では第1図の入出力
特性図(横軸が入力値、縦軸が出力値)4に示す関数に
従って乱数を生成することにより第4図(b)に示すよ
うな確率密度曲線を有するより自然の分布に近い確率分
布を有する例えば正規分布の乱数を発生し、この乱数に
応じて、例えば乱数を波形読出周波数に加算して読出を
行うことにより楽音信号を発生するようにしている。
【0024】これにより、上記楽音信号に基づいて放音
される楽音に、より自然に近いゆらぎを与えることがで
きるものとなっている。なお、第4図(a)(b)の横
軸Xは確率変数、縦軸P(X)は出現確率を示してい
る。
【0025】また、第2図の発明においては、一様乱数
発生手段1において第4図(a)に示すような確率密度
曲線を有する一様な確率分布を有する乱数を発生して第
2の関数回路6に供給するとともに、記憶手段5に記憶
されている乱数を第2の関数回路6に供給する。
【0026】第2の関数回路6では第2図の入出力特性
図(横軸が入力値、縦軸が出力値)7に示すあらかじめ
用意される複数の関数のうち記憶手段5の内容a1 に応
じて選択された1つの関数に従って乱数を生成すること
により第5図に示すような確率密度曲線を有するより自
然の分布に近い確率分布を有する乱数を発生し、この乱
数を次回の関数選択情報として記憶手段5に記憶すると
ともに、例えば上記乱数を波形読出周波数に加算して読
出を行うことにより楽音信号を発生するようにしてい
る。
【0027】これにより、単に発生された乱数に基づい
て放音を行うだけでなく、前回に放音した状態をも加味
して放音が行われることになり、より自然に近いゆらぎ
を与えることができるものとなっている。なお、第5図
の横軸Xは確率変数、縦軸P(X)は出現確率を示して
いる。
【0028】さらに、第3図の発明においては、一様乱
数発生手段1において第4図(a)に示すような確率密
度曲線を有する一様な確率分布を有する乱数発生をして
第2の関数回路6に供給するとともに、N個の記憶手段
1 〜8N に記憶されているN個の乱数を第3の関数回
路9に供給する。
【0029】第3の関数回路9ではあらかじめ用意され
る複数の関数のうちN個の記憶手段81 〜8N の内容a
1 〜aN に応じて選択された1つの関数に従って乱数を
生成することより、より自然の分布に近い確率分布を有
する乱数を発生し、この乱数を次回の関数選択情報とし
て1つの記憶手段81 にシフト入力するとともに、記憶
手段81 〜8N-1 に記憶されていた情報は順次記憶手段
2 〜8N にシフトする。
【0030】そして、関数回路9で発生された乱数を例
えば波形読出周波数に加算して読出を行うことにより楽
音信号を発生するようにしている。これにより、単に発
生された乱数に基づいて放音を行うだけでなく、Nサイ
クル前までに行った放音状態をも加味して放音が行われ
ることになり、さらに自然に近いゆらぎを与えることが
できるものとなっている。
【0031】
【発明の実施の形態】第6図は、第1図ないし第3図に
示した、本発明に係る電子楽器のゆらぎ発生装置の一様
乱数発生手段1の一実施例を示す回路図であり、第4図
(a)に示した確率密度曲線で示す確率分布で乱数を発
生するものである。この一様乱数発生手段1は、パラレ
ルリード/ライトが可能な16ビットのシフトレジスタ
21、トライステートバッファ22及び反転出力を有す
る排他的論理和回路(以下、「EXNOR回路」と略す
る。)により構成されている。
【0032】上記シフトレジスタ21は、16個の入出
力端子Y0 〜Y15を有し、R/W端子に供給される信号
に応じて外部からのデータを入力し又は内部に記憶して
いるデータを外部に出力するものである。また、SCK
端子に付与されるクロック信号に応じてシフト動作を行
い、この際、SER端子に供給された信号がシフトイン
データとなる。なお、上記シフト動作によりシフトアウ
トされたデータは消失する。
【0033】トライステートバッファ22は、外部から
供給されるデータDの通過を制御するもので、この出力
シフトレジスタ21の入出力端子Y0 〜Y15に供給され
るようになっている。また、入出力端子Y8 及びY15
ら出力される信号はEXNOR回路23に供給され、排
他的論理和がとられて、更に反転されてシフトレジスタ
21のSER端子に供給されるようになっている。
【0034】次に、この一様乱数発生回路1の動作につ
いて説明する。外部から供給される書込信号WRTが低
レベル(以下、「Lレベル」という)になると、トライ
ステートバッファ22がアクティブになり、外部から供
給されるデータDがトライステートバッファ22を通過
し、シフトレジスタ21の入出力端子Y0 〜Y15に供給
される。この入出力端子Y0 〜Y15に供給されたデータ
は、シフトレジスタ21のR/W端子もLレベルとなっ
ているので、シフトレジスタ21の内部に取り込まれ、
記憶される。
【0035】一方、書込信号WRTが高レベル(以下、
「Hレベル」という)になると、トライステートバッフ
ァ22はハイインピーダンスになり、外部から供給され
るデータDの通過が阻止される。
【0036】このとき、シフトレジスタ21のR/W端
子にもHレベルの信号が供給されているので、シフトレ
ジスタ21は読出モードとなり、記憶内容が入出力端子
0〜Y15から出力される。これが一様乱数発生手段1
の出力a0 となる。この状態でクロック信号CLKがシ
フトレジスタ21のSCK端子に供給されると、そのク
ロック信号CLKに同期してシフト動作が行われる。
【0037】この際、シフトレジスタ21のSER端子
には端子Y8 とY15の出力がEXNOR回路23で排他
的論理和がとられ、さらに反転された信号がシフト入力
データとして供給される。
【0038】以上の動作により、クロック信号CLKの
入力がある都度、一様乱数a0 が生成されて出力される
ことになる。
【0039】第7図はゆらぎ発生装置の第1の実施例を
示すものである。このゆらぎ発生装置は、セレクタ3
0、32、ラッチ31、33、ROM35及び一様乱数
発生手段1により構成されている。
【0040】この実施例は、第1図ないし第3図に示し
た発明を包含するものである。すなわち、第1図に示し
た発明は一様乱数発生手段1及び関数回路2としてのR
OM35で実現され、第2図に示した発明は一様乱数発
生手段1、記憶手段5としてのラッチ33及び関数回路
6としてのROM35で実現され、さらに、第3図に示
した発明は、一様乱数発生手段1、記憶手段81 として
のラッチ33、記憶手段82 としてのラッチ31及び関
数回路9としてROM35で実現され、これは、記憶手
段の数Nが「2」の場合に相当する。
【0041】第7図において、セレクタ30は、書込信
号WRTに応じてL側の入力又はH側の入力のいずれか
を選択的に出力するもので、この出力はラッチ31に供
給されるようになっている。このセレクタ30のL側入
力にはラッチ31の初期データID0が、H側入力には
ラッチ33の出力が供給されるようになっている。
【0042】ラッチ31は、外部から供給されるクロッ
ク信号CLKに同期してセレクタ30の出力を一時記憶
するもので、このラッチ31の出力が上位アドレスa2
としてROM35に供給されるようになっている。
【0043】セレクタ32も、書込信号WRTに応じて
L側の入力又はH側の入力のいずれかを選択的に出力す
るもので、この出力はラッチ33に供給されるようにな
っている。このセレクタ32のL側入力にはラッチ33
の初期データID1が、H側入力にはROM35の出力
が供給されるようになっている。
【0044】ラッチ33は、外部から供給されるクロッ
ク信号CLKに同期してセレクタ32の出力を一時記憶
するもので、このラッチ33の出力が中位アドレスa1
としてROM35に供給されるようになっている。
【0045】一様乱数発生手段1は、第6図に示したも
のと同一のもので、書込信号WRTに応じて初期データ
ID2がシフトレジスタ21にセットされ、以降はクロ
ック信号CLKが入力される都度、一様乱数を発生し、
下位アドレスa0 としてROM35に供給されるように
なっている。
【0046】ROM35は、複数の関数曲線のデータを
記憶した読出専用メモリであり、上位アドレスa2 、中
位アドレスa1 で所定の関数曲線が選択され、この選択
された関数曲線に応じて一様乱数発生手段1で発生され
た一様乱数である下位アドレスa0 が所定の確率分布を
有する乱数に変換されて出力される。
【0047】なお、第1図に示す関数回路2では入出力
特性図4に示す関数曲線、第2図に示す関数回路6では
入出力特性図7に示す関数曲線、第3図に示す関数回路
では図示しないさらに複雑な入出力特性を示す関数曲線
のデータが記憶される。
【0048】次に、この実施例の動作を説明する。ま
ず、ラッチ30、32及び一様乱数発生手段1を初期化
するために書込信号WRTがLレベルにされる。これに
よりセレクタ30、32はそれぞれL側が選択され、初
期データID0、ID1がラッチ31、33に供給され
る。また、一様乱数発生手段1のシフトレジスタ21に
は初期データID2が供給される。
【0049】かかる状態で、クロック信号CLKが入力
されると、ラッチ31、33及びシフトレジスタ21に
はそれぞれ初期データID0、ID1、ID2がセット
される。
【0050】次に、書込信号WRTがHレベルになると
初期データ設定動作が完了し、ラッチ31、33及び一
様乱数発生手段1からそれぞれアドレスa2 、a1 、a
0 が出力され、ROM35に供給される。これにより、
ROM35から選択された関数に応じた乱数が出力され
る。
【0051】この乱数は外部に出力されるとともに、セ
レクタ32のH側入力に供給される。この際、セレクタ
30、32はH側が選択されており、ラッチ31にはラ
ッチ33の出力が、ラッチ33にはROM35の出力が
それぞれ供給されている。
【0052】かかる状態でクロック信号CLKが入力さ
れると、ラッチ31にはラッチ33の出力が、ラッチ3
3にはROM35の出力がそれぞれセットされ、新たな
アドレスa2 、a1 としてROM35に供給されるとと
もに、一様乱数発生手段1から新たな一様乱数が発生さ
れてアドレスa0 としてROM35に供給される。
【0053】以下同様にしてクロック信号CLKが入力
される都度、ROM35から新たな乱数が発生されて出
力される。
【0054】第8図はゆらぎ発生装置の第2の実施例を
示すものである。この実施例では上述した第7図に示す
第1の実施例と同等の機能を実現する場合について説明
する。
【0055】図において、40は例えばデジタルシグナ
ルプロセッサ等で構成されるシーケンスコントローラで
ある。このシーケンスコントローラ40にはROM4
1、42及びRAM43が接続されている。
【0056】ROM41は、シーケンスコントローラ4
0を動作させるプログラムを記憶するものである。RO
M42は、複数の関数曲線のデータを記憶するもので、
第7図に示すROM35と同等のものである。RAM4
3は、シーケンスコントローラ40が必要なデータを一
時的に記憶する作業用のメモリである。
【0057】すなわち、現在使用(発音している)して
いるチャネルのチャネル番号を記憶するチャネルカウン
タ、上位アドレスレジスタM0(第7図のラッチ31に
相当)、中位アドレスレジスタM1(第7図のラッチ3
3に相当)、下位アドレスレジスタMr(第6図のシフ
トレジスタ21に相当)、及びROM42から読み出し
たデータを一時記憶するテンポラリレジスタTR等の領
域が設けられている。
【0058】また、シーケンスコントローラ40にはク
ロック入力端子CK、割り込み入力端子IT、アドレス
入力端子A及びデータ入力端子Dが設けられており、そ
れぞれ、外部からクロック信号CLK、書込信号WR
T、アドレスADR及びデータDATが供給されるよう
になっている。次に、上記第2の実施例の動作につき第
9図及び第10図に示したフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0059】まず、クロック入力端子CKに供給されて
いるクロック信号CLKがHレベルになったか否か、つ
まりクロックが入力されたか否かが調べられ、クロック
が入力されるまで待機する(ステップS1)。この待機
状態でクロックが入力されたことが判断されるとチャネ
ル計算処理を実行する(ステップS2)。
【0060】このチャネル計算処理は、以下の処理にお
いてゆらぎを発生させるチャネルを決定するもので、R
AM43に設けられたチャネルカウンタ領域に「1」を
加算することによりチャネル番号を更新する。この加算
結果が装置が備えているチャネル数を越せばゼロに戻す
処理を行う。
【0061】次に、ROM42データを読み込む処理を
行う(ステップS3)。すなわち、上位アドレスレジス
タM0、中位アドレスレジスタM1、及び下位アドレス
レジスタMrの内容をアドレス情報としてROM42に
送出し、このアドレスに対応する関数曲線に応じた乱数
をシーケンスコントローラ40に取り込む。そして、取
り込んだ乱数をテンポラリレジスタTRにセットすると
ともに、外部に出力する(ステップS4)。
【0062】次いで、M0処理を行う(ステップS
5)。このM0処理は、中位アドレスレジスタM1に記
憶されている内容を、上位アドレスレジスタM0に移す
処理である。次いで、M1処理を行う(ステップS
6)。このM1処理は、テンポラリレジスタTRに記憶
されている内容を、中位アドレスレジスタM1に移す処
理である。以上のM0、M1処理で発生された乱数のシ
フト機能を実現している。
【0063】次いで、Mr処理を行う(ステップS
7)。このMr処理は、第6図に示す一様乱数発生手段
1と同等の機能を実現するものである。すなわち、下位
アドレスレジスタMrのビット15とビット8の排他的
論理和をとって反転した値をテンポラリレジスタTRに
記憶しておき、下位アドレスレジスタMrの内容を左に
1ビットシフトしてその最下位ビット(ビット0)に上
記テンポラリレジスタTRに記憶した内容をセットする
ものである。
【0064】以上の一連の処理が終了するとステップS
1へ戻り、上述したと同様の処理を繰り返し実行する。
これによりクロック信号CLKに同期して所定の確率分
布を有する乱数を次々と発生させるようになっている。
【0065】このシーケンスコントローラ40の初期化
は、外部から書込信号WRTを駆動することにより行う
ようになっている。すなわち、書込信号WRTが駆動さ
れてシーケンスコントローラ40の割り込み入力端子I
Tに供給されることにより、第10図に示す割り込み処
理が実行される。
【0066】この割り込み処理では、まず、アドレス入
力端子Aに供給されたアドレスADRを読み込む(ステ
ップS10)。次いで、データ入力端子Dに供給された
データDATを読み込む(ステップS11)。そして、
上記アドレスADRで指定されたRAM43の領域、つ
まり上位アドレスレジスタM0、中位アドレスレジスタ
M1、又は下位アドレスレジスタMrのいずれかの領域
にデータDATを書き込む。以上の動作を各レジスタM
0、M1、M2について実行することによりシーケンス
コントローラ40の初期化が行われることになる。
【0067】次に、上記した本発明を電子楽器に適用し
た例につい説明する。第11図は、本発明に係るゆらぎ
発生装置を適用した電子楽器の構成を示すブロック図で
ある。
【0068】図において、インターバルタイマ50は、
あらかじめセットされたデータに応じた時間間隔で割込
み信号ITを発生し、CPU51に供給するものであ
る。これによりCPU51は一定間隔で所定の割込み処
理(詳細は後述する)を行うようになっている。
【0069】中央処理装置(CPU)51は、CPUバ
ス57を介してメモリ52のプログラムメモリ部に記憶
されたプログラムを読出し、このプログラムに従って当
該電子楽器の各部を制御するものである。
【0070】上記メモリ52はROM及びRAMにより
構成されるもので、CPU51を動作させるプログラム
の他、音色データ、その他の種々の固定データを含むと
ともに、作業用のワーキング領域を有している。
【0071】鍵盤スイッチ53は、演奏者の押鍵・離鍵
動作を伝える鍵盤スイッチ群である。この鍵盤スイッチ
53からの情報はセンサ/インタフェース54に送られ
るようになっている。
【0072】センサ/インタフェース54は、鍵盤スイ
ッチ53をスキャンするスキャン回路を含むもので、こ
のスキャン回路により押鍵・離鍵された鍵盤の番号とタ
ッチデータを検出してCPUバス57に送出するもので
ある。なお、上記タッチデータは、図示しない周知のタ
ッチ検出回路で生成されるようになっている。
【0073】パネルスイッチ55は、電源スイッチ、モ
ード指定スイッチ、音色選択スイッチ、リズム選択スイ
ッチ、各種効果スイッチ等により構成されるスイッチ群
である。このパネルスイッチ55からの情報はインタフ
ェース56に送られるようになっている。
【0074】インタフェース56は、パネルスイッチ5
5をスキャンするスキャン回路を含むもので、このスキ
ャン回路によりパネルスイッチ55の操作されたスイッ
チを検出してそのスイッチ番号をCPUバス57に送出
するものである。
【0075】ゆらぎ発生装置58は、例えば第7図又は
第8図に示した第1、第2の実施例のゆらぎ発生装置が
適用される。これらの詳細は上述したので説明は省略す
る。
【0076】波形発生装置59は、CPUバス57から
送られてくるデータ及びゆらぎ発生装置58から送られ
てくる乱数にしたがってゆらぎを含んだ楽音波形信号を
発生するもので、この楽音波形信号は乗算器60に供給
されるようになっている。この波形発生装置59の詳細
については後述する。
【0077】エンベロープ発生装置61は、CPUバス
57から送られてくるエンベロープデータに従って楽音
波形信号の振幅を制御するエンベロープ信号を発生する
ものである。このエンベロープ発生装置61で発生され
たエンベロープ信号も乗算器60に供給されるようにな
っている。
【0078】乗算器60は、上記波形発生装置59から
の楽音波形信号とエンベロープ発生装置61からのエン
ベロープ信号とを乗算し、エンベロープが付加された楽
音信号を生成する。これにより音の強弱が表現されて放
音されるようになっている。このエンベロープが付加さ
れたデジタル楽音信号はD/A変換器62に供給される
ようになっている。
【0079】D/A変換器62は、乗算器60が出力す
るデジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換するもの
である。このD/A変換器62の出力は音響装置63に
供給されるようになっている。
【0080】音響装置63は、入力された電気信号とし
てのアナログ楽音信号を音響信号に変換し、例えばスピ
ーカやヘッドホン等の音響発生手段を介して放音するも
のである。
【0081】第12図は上記波形発生装置59の一実施
例を示すものである。図において、RAM70は加算器
75の出力を1タイムスロットの間記憶し、次のタイム
スロットでその内容を出力するものである。このRAM
70の内容は、発音開始時にCPU51から出力される
リセット信号RSTによりクリアされるようになってい
る。
【0082】加算器71はCPU51から送られてくる
周波数ナンバー信号RNOとゆらぎ発生装置58から送
られてくる乱数信号MODを加算し、浮動小数点−固定
小数点変換回路(以下、「FLX」と略する)72に送
出するものである。
【0083】FLX72は、レンジを大きくとるために
浮動小数点形式で扱われているデータを固定小数点形式
のデータに変換するものである。このFLX72の出力
は加算器73に供給されるようになっている。加算器7
3は、上記RAM70の内容とFLX72の出力とを加
算し、加算器74に送出するものである。
【0084】加算器74は、加算器73の出力信号から
ループエンド信号LEPを減算するものである。ここ
で、ループエンド信号LEPは波形メモリ76の任意の
領域を選択する場合の領域の終わりを指定し、ループト
ップ信号LTPは領域の先頭を指定するもので、いずれ
もCPU51から供給される信号である。
【0085】上記減算は加算器73の出力とループエン
ド信号LEPの2の補数とを加算することにより行われ
る。すなわち、加算器73の出力を加算器74の一方の
入力に供給し、常時「1」の信号を加算器74のキャリ
ー入力Cinに印加するとともに、ループエンド信号LE
Pを反転回路77で反転した信号、つまり1の補数を加
算器74の他方の入力に加えることにより減算が行われ
る。
【0086】上記反転回路77は、一方の入力端子に常
時「1」である信号が印加される排他的論理和回路で構
成されている。この加算器74の出力は加算器75の一
方の入力に供給されるようになっている。
【0087】また、加算器74での加算の結果、キャリ
ー出力Cout がなければセレクタ78はL側が選択され
てループエンド信号LEPが出力され、加算器75の他
方の入力に供給される。これにより加算器74で減算し
た分を再び加算して元の状態に戻し、波形メモリ76に
供給する。
【0088】一方、加算器74での加算の結果、キャリ
ー出力Cout があればセレクタ78はH側が選択されて
ループトップ信号LTPが出力され、加算器75の他方
の入力に供給される。
【0089】これにより、ループエンドからはみ出した
分を加算して補正することにより、ループトップとルー
プエンドとで囲まれた部分を連続的に読出すことができ
るようにしている。そして、上記キャリー出力Cout
号がLE端子から出力され、ゆらぎ発生装置58のクロ
ック信号CLKとして用いられる。
【0090】波形メモリ76は、波形データをあらかじ
め記憶しているものであり、CPU51から出力される
波形を大まかに選択するためのバンク信号BN0を上位
アドレスとし、加算器75の出力を下位アドレスとして
波形データが読出されるようになっている。この波形デ
ータが、デジタル楽音波形信号として上述した乗算器6
0に供給される。
【0091】次に、第11図に示した電子楽器の動作を
第13図のフローチャートを参照しながら説明する。
【0092】まず、電源投入等により動作が開始される
と、音色ポインタが初期化される(ステップS20)。
すなわち、放音すべき音色を指定する音色ポインタを初
期値に設定し、この音色ポインタで指定されるメモリ5
2内の音色テーブルに記憶されている初期音色データを
波形発生装置59に送出する。
【0093】次いで、ゆらぎ発生装置58が初期化され
る(ステップS21)。つまり、音色テーブルに記憶さ
れているゆらぎデータの初期値を読出し、これをゆらぎ
発生装置58に供給する。
【0094】これにより、第7図に示した第1の実施例
ではラッチ31、33、及び一様乱数発生手段1内のシ
フトレジスタ21に初期値がセットされ、第8図に示し
た第2の実施例では、RAM43内のレジスタM0、M
1、Mrが初期値に設定される。
【0095】以上の初期動作が終了すると、インタフェ
ース56の内容を読み込むことにより、パネルスイッチ
55の操作があったか否かが調べられる(ステップS2
2)。
【0096】そして、パネルスイッチ55に操作があっ
たことが判断されると、その操作内容に応じて音色ポイ
ンタを変更するとともに、この音色ポインタが示す音色
テーブルから音色毎に設定されているゆらぎ発生装置5
8用の初期化データを読出し、ゆらぎ発生装置58を初
期化する(ステップS23)。
【0097】一方、上記ステップS22でパネルスイッ
チ55の操作がなかったことが判断されると、センサ/
インタフェース54を読み込むことにより、鍵盤スイッ
チ53の押鍵があったか否かが調べられる(ステップS
24)。そして、押鍵があったことが判断されると、キ
ーオン処理を行う(ステップS25)。
【0098】このキーオン処理は、ゆらぎ発生装置5
8、波形発生装置59及びエンベロープ発生装置61に
音色、タッチ、音域に応じたデータを転送して発音開始
を指示する処理である。これにより、音響装置63から
楽音が発音されることになる。
【0099】一方、上記ステップS24で押鍵がなかっ
たことが判断されると、センサ/インタフェース54を
読み込むことにより、鍵盤スイッチ53の離鍵があった
か否かが調べられる(ステップS26)。そして、離鍵
があったことが判断されると、キーオフ処理を行う(ス
テップS27)。
【0100】このキーオフ処理は、ゆらぎ発生装置5
8、波形発生装置59及びエンベロープ発生装置61に
音色、タッチ、音域に応じたデータを転送して発音終了
を指示する処理である。これにより、音響装置63から
の発音が中止されることになる。この際、発音は完全に
中止されるのではなく、離鍵に伴ういくらかの音が残る
ことになる。
【0101】以上の一連の処理が終了するとステップS
22へ戻り、上述した動作を繰り返し実行する。これに
より、パネルスイッチ55の操作、鍵盤スイッチ53の
押鍵又は離鍵に伴って音色を変更しつつ、自然音に近い
ゆらぎをもった音で放音又はその中止が行われることに
なる。
【0102】また、上記処理とは独立に、インターバル
タイマ50から発生される一定周期の割り込み信号IT
に応じて、第14図に示す割り込み処理ルーチンが起動
され、発音の打ち切り処理が行われる。
【0103】すなわち、割り込み信号ITがCPU51
に供給されると、まず、エンベロープモニタ処理を行う
(ステップS30)。このエンベロープモニタ処理は、
エンベロープ発生装置61から現在のエンベロープ値E
nを読出す処理である。
【0104】次いで、上記エンベロープ値Enが所定値
より小さいか否かを調べ(ステップS31)、小さくな
ければ何等処理をするすることなく割り込み処理ルーチ
ンをリターンする。
【0105】すなわち、まだ所定値以上の音が放音され
ている状態である。一方、エンベロープ値Enが所定値
より小さければ発音終了処理を行う(ステップS3
2)。この発音終了処理は発音を打ち切る処理であり、
発音中の音が所定値以下になったことにより発音が完全
に停止されることになる。
【0106】以上のように、一様乱数から所定の関数に
従った確率分布を有する乱数を発生させて、また、1つ
前の状態を加味した関数に従った確率分布を有する乱数
を発生させて、さらには、N個前までの状態を加味した
関数に従った確率分布を有する乱数を発生させて、これ
ら発生された乱数に応じて楽音信号を発生し、放音する
ようにしたので、より自然に近いゆらぎを持った楽音を
放音できるものとなっている。
【0107】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば複
雑な操作を必要とせず、また簡単かつ安価な構成で電子
楽器の自然な演奏を可能にした電子楽器のゆらぎ発生装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の構成を示すブロック図である。
【図2】第2の発明の構成示すブロック図である。
【図3】第3の発明の構成を示すブロック図である。
【図4】図(a)は一様乱数発生手段が出力する乱数の
確率分布を示す図であり、図(b)は第1の発明の関数
回路が出力する乱数の確率分布を示す図である。
【図5】第2の発明の関数回路が出力する乱数の確率分
布を示す図である。
【図6】一様乱数発生手段の実施例の構成を示す回路図
である。
【図7】本発明のゆらぎ発生装置の第1の実施例の構成
を示すブロック図である。
【図8】本発明のゆらぎ発生装置の第2の実施例の構成
を示すブロック図である。
【図9】図8に示した第2の実施例の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図10】図8に示した第2の実施例の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図11】本発明のゆらぎ発生装置を電子楽器に応用し
た構成を示すブロック図である。
【図12】波形発生回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】図11に示した電子楽器の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図14】図11に示した電子楽器の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
1 一様乱数発生手段 2 関数回路(第1の関数回路) 5 記憶手段 6 関数回路(第2の関数回路) 81 〜8N N個の記憶手段 9 関数回路(第3の関数回路)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子楽器のゆら
ぎ発生装置は、第1図に示すように、任意の特定の範囲
内で一様な確率分布を有する乱数を発生する乱数発生手
段1と、この一様乱数発生手段1で発生された任意の特
定の範囲内で一様な確率分布を有する乱数から所定の関
数に従った確率分布を有する乱数を生成する第1の関数
回路2とを具備し、前記第1の関数回路で生成された確
率分布を有する乱数に応じて楽音信号を発生せしめるも
のである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明は、任意の特定の範囲内で一様な確
率分布を有する乱数を発生する一様乱数発生手段と、こ
の一様乱数発生手段で発生された任意の特定の範囲内で
一様な確率分布を有する乱数から所定の関数に従った確
率分布を有する乱数を生成する第1の関数回路と、を具
備し、前記第1の関数回路により生成された任意の特定
範囲の確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の振幅ま
たは音量を変化させることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有
する乱数を発生する一様乱数発生手段と、この一様乱数
発生手段で発生された任意の特定の範囲内で一様な確率
分布を有する乱数から所定の関数に従った確率分布を有
する乱数を生成する第1の関数回路と、を具備し、前記
第1の関数回路により生成された任意の特定範囲の確率
分布を有する乱数に応じて楽音信号の周波数または周期
を変化させることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有
する乱数を発生する一様乱数発生手段と、この一様乱数
発生手段で発生された任意の特定の範囲内で一様な確率
分布を有する乱数から2つの別々な関数に従った確率分
布を有する乱数を生成する第1の関数回路および第2の
関数回路と、前記第1の関数回路により生成された任意
の特定範囲の確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の
振幅または音量を変化させる振幅変化手段と、前記第2
の関数回路により生成された任意の特定範囲の確率分布
を有する乱数に応じて楽音信号の周波数または周期を変
化させる周波数変化手段と、を有することを特徴とす
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、本発明の電子楽器のゆらぎ発生装置
は、同様の目的で、第2図に示すように、乱数を記憶す
る記憶手段5と、任意の特定の範囲内で一様な確率分布
を有する乱数を発生する一様乱数発生手段1と、この一
様乱数発生手段1で発生された任意の特定の範囲内で一
様な確率分布を有する乱数から前記記憶手段5に記憶さ
れた乱数に基づいて選択される1つの関数に従った確率
分布を有する乱数を生成する第2の関数回路6と、この
第2の関数回路6で生成された確率分布を有する乱数を
前記記憶手段5に記憶せしめる制御手段とを具備し、前
記第2の関数回路6で生成された確率分布を有する乱数
に応じて楽音信号を発生せしめるものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】本発明は、乱数を記憶する記憶手段と、任
意の特定の範囲内で一様な確率分布を有する乱数を発生
する一様乱数発生手段と、この一様乱数発生手段で発生
された任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有する乱
数から前記記憶手段に記憶された乱数に基づいて選択さ
れる1つの関数に従った確率分布を有する乱数を生成す
る第3の関数回路と、この第3の関数回路で生成された
任意の特定範囲の確率分布を有する乱数を前記記憶手段
に記憶せしめる制御手段と、を具備し、前記第3の関数
回路により生成された任意の特定範囲の確率分布を有す
る乱数に応じて楽音信号の振幅または音量を変化させる
ことを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】乱数を記憶する記憶手段と、任意の特定の
範囲内で一様な確率分布を有する乱数を発生する一様乱
数発生手段と、この一様乱数発生手段で発生された任意
の特定の範囲内で一様な確率分布を有する乱数から前記
記憶手段に記憶された乱数に基づいて選択される1つの
関数に従った確率分布を有する乱数を生成する第3の関
数回路と、この第3の関数回路で生成された任意の特定
範囲の確率分布を有する乱数を前記記憶手段に記憶せし
める制御手段と、を具備し、前記第3の関数回路により
生成された任意の特定範囲の確率分布を有する乱数に応
じて楽音信号の周波数または周期を変化させることを特
徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】乱数を記憶する記憶手段と、任意の特定の
範囲内で一様な確率分布を有する乱数を発生する一様乱
数発生手段と、この一様乱数発生手段で発生された任意
の特定の範囲内で一様な確率分布を有する乱数から前記
記憶手段に記憶された乱数に基づいて選択される2つの
関数に従った別々の確率分布を有する乱数を生成する第
3の関数回路および第4の関数回路と、この第3および
第4の関数回路で生成された別々の任意の特定範囲の確
率分布を有する乱数を前記記憶手段に記憶せしめる制御
手段と、を具備し、前記第3の関数回路により生成され
た任意の特定範囲の確率分布を有する乱数に応じて楽音
信号の振幅または音量を変化させると共に、前記第4の
関数回路により生成された任意の特定範囲の確率分布を
有する乱数に応じて楽音信号の周波数または周期を変化
させることを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】さらに本発明の電子楽器のゆらぎ発生装置
は、同様の目的で、第3図に示すように、乱数を記憶す
る直列にシフト可能に接続されたN個の記憶手段8
と、任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有する
乱数を発生する一様乱数発生手段1と、この一様乱数発
生手段1で発生された任意の特定の範囲内で一様な確率
分布を有する乱数から前記N個の記憶手段8〜8
記憶された各乱数に基づいて選択される1の関数に従っ
た確率分布を有する乱数を生成する第3の関数回路9
と、この第3の関数回路9で生成された確率分布を有す
る乱数を前記N個の記憶手段8〜8の中の1つの記
憶手段8にシフト入力し、他の記憶手段8〜8
内容を直列にシフトする制御手段とを具備し、前記第3
の関数回路9で生成された確率分布を有する乱数に応じ
て楽音信号を発生せしめるものである。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】本発明は、乱数を記憶する直列にシフト可
能に接続されたN個の記憶手段と、任意の特定の範囲内
で一様な確率分布を有する乱数を発生する一様乱数発生
手段と、この一様乱数発生手段で発生された任意の特定
の範囲内で一様な確率分布を有する乱数から前記N個の
記憶手段に記憶された各乱数に基づいて選択される1つ
の関数に従った確率分布を有する乱数を生成する第5の
関数回路と、この第5の関数回路で生成された任意の特
定範囲の確率分布を有する乱数を前記N個の記憶手段の
中の1つの記憶手段にシフト入力し、他の記憶手段の内
容を直列にシフトする制御手段と、を具備し、前記第5
の関数回路により生成された任意の特定範囲の確率分布
を有する乱数に応じて楽音信号の振幅または音量を変化
させることを特徴とする。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】乱数を記憶する直列にシフト可能に接続さ
れたN個の記憶手段と、任意の特定の範囲内で一様な確
率分布を有する乱数を発生する一様乱数発生手段と、こ
の一様乱数発生手段で発生された任意の特定の範囲内で
一様な確率分布を有する乱数から前記N個の記憶手段に
記憶された各乱数に基づいて選択される1つの関数に従
った確率分布を有する乱数を生成する第5の関数回路
と、この第5の関数回路で生成された任意の特定範囲の
確率分布を有する乱数を前記N個の記憶手段の中の1つ
の記憶手段にシフト入力し、他の記憶手段の内容を直列
にシフトする制御手段と、を具備し、前記第5の関数回
路により生成された任意の特定範囲の確率分布を有する
乱数に応じて楽音信号の周波数または周期を変化させる
ことを特徴とする。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】乱数を記憶する直列にシフト可能に接続さ
れたN個の記憶手段と、任意の特定の範囲内で一様な確
率分布を有する乱数を発生する一様乱数発生手段と、こ
の一様乱数発生手段で発生された任意の特定の範囲内で
一様な確率分布を有する乱数から前記N個の記憶手段に
記憶された各乱数に基づいて選択される2つの関数に従
った確率分布を有する乱数を生成する第5の関数回路お
よび第6の関数回路と、この第5、第6の関数回路で生
成された任意の特定範囲の確率分布を有する乱数を前記
N個の記憶手段の中の1つの記憶手段にシフト入力し、
他の記憶手段の内容を直列にシフトする制御手段と、を
具備し、前記第5の関数回路により生成された任意の特
定範囲の確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の振幅
または音量を変化させると共に、前記第6の関数回路に
より生成された任意の特定範囲の確率分布を有する乱数
に応じて楽音信号の周波数または周期を変化させること
を特徴とする。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】第1図の発明においては、一様乱数発生手
段1において第4図(a)に示すような確率密度曲線を
有する任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有する乱
数を発生して第1の関数回路2に供給し、第1の関数回
路では第1図の入出力特性図(横軸が入力値、縦軸が出
力値)4に示す関数に従って乱数を生成することにより
第4図(b)に示すような確率密度曲線を有するより自
然の分布に近い確率分布を有する例えば正規分布の乱数
を発生し、この乱数に応じて、例えば乱数を波形読出周
波数に加算して読出を行うことにより楽音信号を発生す
るようにしている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】また、第2図の発明においては、一様乱数
発生手段1において第4図(a)に示すような確率密度
曲線を有する任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有
する乱数を発生して第2の関数回路6に供給するととも
に、記憶手段5に記憶されている乱数を第2の関数回路
6に供給する。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の特定の範囲内で一様な確率分布を
    有する乱数を発生する一様乱数発生手段と、 この一様乱数発生手段で発生された一様な確率分布を有
    する乱数から所定の関数に従った確率分布を有する乱数
    を生成する第1の関数回路と、を具備し、 前記第1の関数回路により生成された任意の特定範囲の
    確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の振幅または音
    量を変化させることを特徴とする電子楽器のゆらぎ発生
    装置。
  2. 【請求項2】 任意の特定の範囲内で一様な確率分布を
    有する乱数を発生する一様乱数発生手段と、 この一様乱数発生手段で発生された一様な確率分布を有
    する乱数から所定の関数に従った確率分布を有する乱数
    を生成する第1の関数回路と、を具備し、 前記第1の関数回路により生成された任意の特定範囲の
    確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の周波数または
    周期を変化させることを特徴とする電子楽器のゆらぎ発
    生装置。
  3. 【請求項3】 任意の特定の範囲内で一様な確率分布を
    有する乱数を発生する一様乱数発生手段と、 この一様乱数発生手段で発生された一様な確率分布を有
    する乱数から2つの別々な関数に従った確率分布を有す
    る乱数を生成する第1の関数回路および第2の関数回路
    と、 前記第1の関数回路により生成された任意の特定範囲の
    確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の振幅または音
    量を変化させる振幅変化手段と、 前記第2の関数回路により生成された任意の特定範囲の
    確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の周波数または
    周期を変化させる周波数変化手段と、 を有することを特徴とする電子楽器のゆらぎ発生装置。
  4. 【請求項4】 乱数を記憶する記憶手段と、 任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有する乱数を発
    生する一様乱数発生手段と、 この一様乱数発生手段で発生された一様な確率分布を有
    する乱数から前記記憶手段に記憶された乱数に基づいて
    選択される1つの関数に従った確率分布を有する乱数を
    生成する第3の関数回路と、 この第3の関数回路で生成された任意の特定範囲の確率
    分布を有する乱数を前記記憶手段に記憶せしめる制御手
    段と、を具備し、 前記第3の関数回路により生成された任意の特定範囲の
    確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の振幅または音
    量を変化させることを特徴とする電子楽器のゆらぎ発生
    装置。
  5. 【請求項5】 乱数を記憶する記憶手段と、 任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有する乱数を発
    生する一様乱数発生手段と、 この一様乱数発生手段で発生された一様な確率分布を有
    する乱数から前記記憶手段に記憶された乱数に基づいて
    選択される1つの関数に従った確率分布を有する乱数を
    生成する第3の関数回路と、 この第3の関数回路で生成された任意の特定範囲の確率
    分布を有する乱数を前記記憶手段に記憶せしめる制御手
    段と、を具備し、 前記第3の関数回路により生成された任意の特定範囲の
    確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の周波数または
    周期を変化させることを特徴とする電子楽器のゆらぎ発
    生装置。
  6. 【請求項6】 乱数を記憶する記憶手段と、 任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有する乱数を発
    生する一様乱数発生手段と、 この一様乱数発生手段で発生された一様な確率分布を有
    する乱数から前記記憶手段に記憶された乱数に基づいて
    選択される2つの関数に従った別々の確率分布を有する
    乱数を生成する第3の関数回路および第4の関数回路
    と、 この第3および第4の関数回路で生成された別々の任意
    の特定範囲の確率分布を有する乱数を前記記憶手段に記
    憶せしめる制御手段と、を具備し、 前記第3の関数回路により生成された任意の特定範囲の
    確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の振幅または音
    量を変化させると共に、前記第4の関数回路により生成
    された任意の特定範囲の確率分布を有する乱数に応じて
    楽音信号の周波数または周期を変化させることを特徴と
    する電子楽器のゆらぎ発生装置。
  7. 【請求項7】 乱数を記憶する直列にシフト可能に接続
    されたN個の記憶手段と、 任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有する乱数を発
    生する一様乱数発生手段と、 この一様乱数発生手段で発生された一様な確率分布を有
    する乱数から前記N個の記憶手段に記憶された各乱数に
    基づいて選択される1つの関数に従った確率分布を有す
    る乱数を生成する第5の関数回路と、 この第5の関数回路で生成された任意の特定範囲の確率
    分布を有する乱数を前記N個の記憶手段の中の1つの記
    憶手段にシフト入力し、他の記憶手段の内容を直列にシ
    フトする制御手段と、を具備し、 前記第5の関数回路により生成された任意の特定範囲の
    確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の振幅または音
    量を変化させることを特徴とする電子楽器のゆらぎ発生
    装置。
  8. 【請求項8】 乱数を記憶する直列にシフト可能に接続
    されたN個の記憶手段と、 任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有する乱数を発
    生する一様乱数発生手段と、 この一様乱数発生手段で発生された一様な確率分布を有
    する乱数から前記N個の記憶手段に記憶された各乱数に
    基づいて選択される1つの関数に従った確率分布を有す
    る乱数を生成する第5の関数回路と、 この第5の関数回路で生成された任意の特定範囲の確率
    分布を有する乱数を前記N個の記憶手段の中の1つの記
    憶手段にシフト入力し、他の記憶手段の内容を直列にシ
    フトする制御手段と、を具備し、 前記第5の関数回路により生成された任意の特定範囲の
    確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の周波数または
    周期を変化させることを特徴とする電子楽器のゆらぎ発
    生装置。
  9. 【請求項9】 乱数を記憶する直列にシフト可能に接続
    されたN個の記憶手段と、 任意の特定の範囲内で一様な確率分布を有する乱数を発
    生する一様乱数発生手段と、 この一様乱数発生手段で発生された一様な確率分布を有
    する乱数から前記N個の記憶手段に記憶された各乱数に
    基づいて選択される2つの関数に従った確率分布を有す
    る乱数を生成する第5の関数回路および第6の関数回路
    と、 この第5、第6の関数回路で生成された任意の特定範囲
    の確率分布を有する乱数を前記N個の記憶手段の中の1
    つの記憶手段にシフト入力し、他の記憶手段の内容を直
    列にシフトする制御手段と、を具備し、 前記第5の関数回路により生成された任意の特定範囲の
    確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の振幅または音
    量を変化させると共に、前記第6の関数回路により生成
    された任意の特定範囲の確率分布を有する乱数に応じて
    楽音信号の周波数または周期を変化させることを特徴と
    する電子楽器のゆらぎ発生装置。
  10. 【請求項10】 任意の特定の範囲内で一様な確率分布
    を有する乱数を発生する一様乱数発生手段と、 前記一様乱数発生手段が発生する乱数の確率分布を、任
    意の所定の入出力関係を持つ関数手段によって変換する
    少なくとも1つの確率分布変換手段と、 前記1つ以上の確率分布変換手段を選択する選択手段
    と、 前記選択手段が前記確率分布変換手段を選択するための
    選択データを生成する選択データ生成手段と、を具備
    し、 前記確率分布変換手段により生成された任意の特定範囲
    の確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の振幅または
    音量を変化させることを特徴とする電子楽器のゆらぎ発
    生装置。
  11. 【請求項11】 任意の特定の範囲内で一様な確率分布
    を有する乱数を発生する一様乱数発生手段と、 前記一様乱数発生手段が発生する乱数の確率分布を、任
    意の所定の入出力関係を持つ関数手段によって変換する
    少なくとも1つの確率分布変換手段と、 前記1つ以上の確率分布変換手段を選択する選択手段
    と、 前記選択手段が前記確率分布変換手段を選択するための
    選択データを生成する選択データ生成手段と、を具備
    し、 前記確率分布変換手段により生成された任意の特定範囲
    の確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の周波数また
    は周期を変化させることを特徴とする電子楽器のゆらぎ
    発生装置。
  12. 【請求項12】 任意の特定の範囲内で一様な確率分布
    を有する乱数を発生する一様乱数発生手段と、 前記一様乱数発生手段が発生する乱数の確率分布を、任
    意の所定の入出力関係を持つ関数手段によって変換する
    少なくとも2つの確率分布変換手段と、 前記2つ以上の確率分布変換手段を選択する選択手段
    と、 前記選択手段が前記確率分布変換手段を選択するための
    選択データを生成する選択データ生成手段と、を具備
    し、 前記選択データ生成手段が生成する選択データによって
    選択される2つの前記確率分布変換手段のうち、1つの
    確率分布変換手段によって生成された任意の特定範囲の
    確率分布を有する乱数に応じて楽音信号の振幅または音
    量を変化させると共に、他方の確率分布変換手段によっ
    て生成された任意の特定範囲の確率分布を有する乱数に
    応じて楽音信号の周波数または周期を変化させることを
    特徴とする電子楽器のゆらぎ発生装置。
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