JPH09160247A - 化学増幅ポジ型レジスト材料 - Google Patents
化学増幅ポジ型レジスト材料Info
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- JPH09160247A JPH09160247A JP8195616A JP19561696A JPH09160247A JP H09160247 A JPH09160247 A JP H09160247A JP 8195616 A JP8195616 A JP 8195616A JP 19561696 A JP19561696 A JP 19561696A JP H09160247 A JPH09160247 A JP H09160247A
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
線、特にKrFエキシマレーザーに感応し、感度、解像
性、プラズマエッチング耐性に優れ、しかもレジストパ
ターンの耐熱性に優れた微細加工技術に適した高解像性
を有し、実用性の高い化学増幅ポジ型レジスト材料を得
る。 【解決手段】 重量平均分子量が100〜1,000
で、かつ分子内にフェノール性水酸基を2つ以上有する
化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不安定基
により全体として平均10〜80%の割合で部分置換し
た化合物を溶解制御剤として含有してなることを特徴と
する化学増幅ポジ型レジスト材料。
Description
線、X線などの高エネルギー線に対して高い感度を有
し、アルカリ水溶液で現像することによりパターン形成
できる、微細加工技術に適した化学増幅ポジ型レジスト
材料に関する。
の高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化
が求められている中、現在汎用技術として用いられてい
る光露光では、光源の波長に由来する本質的な解像度の
限界に近づきつつある。g線(436nm)もしくはi
線(365nm)を光源とする光露光では、おおよそ
0.5μmのパターンルールが限界とされており、これ
を用いて製作したLSIの集積度は、16MビットDR
AM相当までとなる。しかし、LSIの試作はすでにこ
の段階まできており、更なる微細化技術の開発が急務と
なっている。
技術として遠紫外線リソグラフィーが有望視されてい
る。遠紫外線リソグラフィーは、0.3μm以下の加工
も可能であり、光吸収の低いレジスト材料を用いた場
合、基板に対して垂直に近い側壁を有したパターン形成
が可能になる。
ジ型レジスト材料(特公平2−27660号,特開昭6
3−27829号公報等)は、遠紫外線の光源として高
輝度なKrFエキシマレーザーを利用し、感度、解像
性、ドライエッチング耐性が高く、優れた特徴を有した
遠紫外線リソグラフィーに特に有望なレジスト材料であ
る。
しては、アルカリ可溶性の有機ポリマー、酸発生剤から
なる二成分系、及びアルカリ可溶性ポリマー、酸不安定
基を有する溶解阻止剤、酸発生剤からなる三成分系のも
のが知られているが、その感度、解像性を更に向上させ
ることが望まれている。
する化学増幅ポジ型レジスト材料を提供することを目的
とする。
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、有機溶剤、酸不安定基で保護されたアルカリ不溶性
又はアルカリ難燃性の樹脂であって、該酸不安定基が解
離したときにアルカリ可溶性となる樹脂、酸発生剤、更
に場合により溶解阻止剤を含有してなる化学増幅ポジ型
レジスト材料に対し、更に溶解制御剤として重量平均分
子量が100〜1,000で、かつ分子内にフェノール
性水酸基を2つ以上有する化合物、特に下記一般式
(1)〜(9)で表わされるフェノール性水酸基を有す
る化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不安定
基により全体として平均10〜80%の割合で部分置換
した化合物を配合した場合、レジスト膜の溶解速度のコ
ントラストが高められ、特に露光後の溶解速度が増大
し、微細加工技術に適した高解像性を有し、特に遠紫外
線リソグラフィーにおいて大いに威力を発揮し得る化学
増幅ポジ型レジスト材料を得ることができることを知見
した。
〜8の直鎖状又は分枝状のアルキル基又はアルケニル基
であり、R3は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖状又は
分枝状のアルキル基又はアルケニル基、あるいは
(R7)s−COOHであり、R4は−(CH2)t−(t
=2〜10)、炭素数6〜10のアリーレン基、カルボ
ニル基、スルホニル基、酸素原子又は硫黄原子、R5は
炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数6〜10のアリ
ーレン基、カルボニル基、スルホニル基、酸素原子又は
硫黄原子、R6は炭素数1〜8のアルキル基、アルケニ
ル基、水素原子、ヒドロキシル基で置換されたフェニル
基又はナフチル基であり、R7は炭素数1〜10の直鎖
状又は分枝状のアルキレン基である。また、kは0〜5
の整数であり、sは0又は1である。m、n、m’、
n’、m’’、n’’はそれぞれm+n=8、m’+
n’=5、m’’+n’’=4を満足し、かつ各フェニ
ル骨格中に少なくとも1つの水酸基を有するような数で
ある。pは2以上で重量平均分子量を100〜1,00
0の範囲とする数である。)
物の水酸基の水素原子を部分的に酸不安定基によって置
換した溶解制御剤は、酸不安定基で保護されたアルカリ
不溶性又はアルカリ難燃性の樹脂であって、該酸不安定
基が解離したときにアルカリ可溶性となる樹脂、特に下
記一般式(10)で示されるポリヒドロキシスチレン、
溶解阻止剤、酸発生剤とよく相溶し、酸発生剤や溶解阻
止剤の分散性を増し、マトリクスを高密度化し、露光後
に発生する酸の移動をミクロ的に均一化してコントロー
ルすることによって、パターン形成後の解像性、短矩性
を向上し、基盤面に残存するミクロスカムを減少させ、
パターンのミクロ的な歪み(マイクロラフネス)を減少
させるものであり、結果的に高解像性を有し、かつ凹凸
のない(エッジラフネスの小さい)パターンを得ること
ができるという従来にない新しいコンセプトの化学増幅
ポジ型レジスト材料の成分となることを知見し、本発明
をなすに至ったものである。
(q+r)が0.05〜0.8の範囲となる数であ
る。)
で、かつ分子内にフェノール性水酸基を2つ以上有する
化合物、特に式(1)〜(9)の化合物のフェノール性
水酸基の水素原子を酸不安定基により全体として平均1
0〜80%の割合で部分置換した化合物を溶解制御剤と
して含有することを特徴とする化学増幅ポジ型レジスト
材料、第二に、(A)有機溶媒、(B)酸不安定基で保
護されたアルカリ不溶性又はアルカリ難燃性の樹脂であ
って、該酸不安定基が解離したときにアルカリ可溶性と
なる樹脂、(C)溶解阻止剤、(D)酸発生剤、(E)
上記酸不安定基で部分置換されたフェノール性水酸基含
有化合物からなる溶解制御剤を含有してなることを特徴
とする化学増幅ポジ型レジスト材料を提供する。
と、本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料は、溶解制御
剤として、重量平均分子量が100〜1,000で、か
つ分子内にフェノール性水酸基を2つ以上有する化合物
の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不安定基により
全体として平均10〜80%の割合で部分置換した化合
物を配合する。
1,000、好ましくは150〜800である。
不安定基による部分置換率は、平均でフェノール性水酸
基全体の10〜80%、好ましくは30〜75%であ
り、10%に満たないと主にエッジラフネスが発生し、
80%を超えると主に解像性が低下する。
する化合物としては、下記一般式(1)〜(9)で示さ
れるものが好ましい。
〜8の直鎖状又は分枝状のアルキル基又はアルケニル基
であり、R3は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖状又は
分枝状のアルキル基又はアルケニル基、あるいは
(R7)s−COOHであり、R4は−(CH2)t−(t
=2〜10)、炭素数6〜10のアリーレン基、カルボ
ニル基、スルホニル基、酸素原子又は硫黄原子、R5は
炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数6〜10のアリ
ーレン基、カルボニル基、スルホニル基、酸素原子又は
硫黄原子、R6は炭素数1〜8のアルキル基、アルケニ
ル基、水素原子、ヒドロキシル基で置換されたフェニル
基又はナフチル基であり、R7は炭素数1〜10の直鎖
状又は分枝状のアルキレン基である。また、kは0〜5
の整数であり、sは0又は1である。m、n、m’、
n’、m’’、n’’はそれぞれm+n=8、m’+
n’=5、m’’+n’’=4を満足し、かつ各フェニ
ル骨格中に少なくとも1つの水酸基を有するような数で
ある。pは2以上で重量平均分子量を100〜1,00
0の範囲とする数である。)
子、メチル基、エチル基、ブチル基、プロピル基、エチ
ニル基、シクロヘキシル基、R3としては、例えばR1、
R2と同様なもの、あるいは−COOH、−CH2COO
H、−CH2CH2COOH、R4、R5としては、例えば
メチレン基、エチレン基、−C(CH3)(CH2COO
H)−、フェニレン基、カルボニル基、スルホニル基、
酸素原子、硫黄原子等、R6としては、例えばメチル
基、エチル基、ブチル基、プロピル基、エチニル基、シ
クロヘキシル基、水素原子、ヒドロキシル基で置換され
たフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
置換される酸不安定基としては、下記一般式(11)、
一般式(12)で表わされる基、tert−ブチル基等
の炭素数1〜8の直鎖状又は分岐状のアルキル基、テト
ラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、トリア
ルキルシリル基、β−ケトアルキル基等が挙げられる。
数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキル基であり、R10
は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル
基である。また、R11は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐
状のアルキル基であり、xは0又は1である。)
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、iso−ブチル基、tert−ブチ
ル基等を例示でき、環状のアルキル基としては、シクロ
ヘキシル基等を例示することができる。
定基として、具体的には、例えばメトキシエチル基、エ
トキシエチル基、n−プロポキシエチル基、iso−プ
ロポキシエチル基、n−ブトキシエチル基、iso−ブ
トキシエチル基、tert−ブトキシエチル基、シクロ
ヘキシロキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシ
プロピル基、エトキシイソプロピル基、エトキシイソブ
チル基、1−メトキシ−1−メチル−エチル基、1−エ
トキシ−1−メチル−エチル基等が挙げられ、上記式
(12)の酸不安定基として、例えばtert−ブトキ
シカルボニル基、tert−ブトキシカルボニルメチル
基等が挙げられる。また、上記トリアルキルシリル基と
しては、トリメチルシリル基、tert−ブチルジメチ
ルシリル基などの各アルキル基の炭素数が1〜6のもの
が挙げられる。この場合、各アルキル基は互いに同一で
も異なっていてもよい。更に、β−ケトアルキル基のア
ルキル基としては、炭素数1〜6のものが好ましい。
チル基、エトキシイソプロピル基、エトキシイソブチル
基、n−プロポキシエチル基、iso−プロポキシエチ
ル基、n−ブトキシエチル基、iso−ブトキシエチル
基、tert−ブトキシエチル基、tert−ブトキシ
カルボニル基、tert−ブトキシカルボニルメチル基
等が好ましい。
分置換した化合物(溶解制御剤)の配合量は、酸不安定
基で保護されたアルカリ不溶性又はアルカリ難燃性の樹
脂であって、該酸不安定基が解離したときにアルカリ可
溶性となる樹脂100重量部に対し0.1〜50重量
部、好ましくは1〜30重量部であり、単独又は二種以
上を混合して使用できる。配合量が0.1重量部に満た
ないと解像性の向上がない場合があり、50重量部を超
えるとパターンの膜減りが生じ、解像度が低下する場合
がある。
又は三成分系の化学増幅ポジ型レジスト材料として構成
でき、上記溶解制御剤は、有機溶剤、ベースポリマーと
しての酸不安定基で保護されたアルカリ不溶性又はアル
カリ難燃性の樹脂であって、該酸不安定基が解離したと
きにアルカリ可溶性となる樹脂(以下、アルカリ可溶性
となる樹脂という)、酸発生剤、場合によっては更に溶
解阻止剤を主成分とするレジスト材料中に配合すること
ができる。
ノン、メチル−2−n−アミルケトンなどのケトン類、
3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブ
タノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エト
キシ−2−プロパノールなどのアルコール類、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリ
コールジメチルエーテルなどのエーテル類、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチ
ル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、メチル−3−メト
キシプロピオネート、エチル−3−エトキシプロピオネ
ートなどのエステル類が挙げられ、これらの一種を単独
で又は二種以上を混合して使用することができる。これ
らの中では、レジスト成分中の酸発生剤の溶解性が最も
優れているジエチレングリコールジメチルエーテルや1
−エトキシ−2−プロパノールが好ましく使用される。
なお、有機溶剤の使用量は、アルカリ可溶性となる樹脂
100重量部に対し200〜1,000重量部、好まし
くは400〜800重量部である。200部より少ない
と相溶性が低下し、成膜性に劣る場合が生じ、1,00
0部を超えるとレジスト膜を形成した場合に薄膜にな
り、使用に供し得ない場合が生じる。
なる樹脂としては、下記一般式(10)で示され、かつ
q/(q+r)(保護置換率)が0.05〜0.8とな
る範囲で分子中の水酸基が部分的に酸不安定基で保護さ
れた、分子量が1,000〜50,000の範囲のポリ
ヒドロキシスチレンが好適に使用される。
(q+r)が0.05〜0.8の範囲となる数であ
る。)
であり、上で説明した式(11),(12)で示される
基、tert−ブチル基等の炭素数1〜8の直鎖状又は
分岐状のアルキル基、テトラヒドロピラニル基、テトラ
ヒドロフラニル基、トリアルキルシリル基及びβ−ケト
アルキル基から選ばれるものが好適である。
(保護置換率)が0.05〜0.8、好ましくは0.1
〜0.5となる数であり、この範囲で部分的に水酸基が
酸不安定基で置換される。なお、酸不安定基の置換率は
5〜80モル%、特に10〜50モル%のものが好適に
使用される。
均分子量が1,000〜50,000、好ましくは2,
000〜30,000である。重量平均分子量及び置換
率が上記範囲外になるとパターンプロファイルの劣化や
感度が悪くなる場合が生じる。
用し得、例えばオニウム塩、スルホン酸エステル、ジア
ゾスルホン等が挙げられるが、オニウム塩が好ましく、
オニウム塩としては、トリフェニルスルホニウムトリフ
レート誘導体、トリフェニルスルホニウムトシレート誘
導体等が挙げられる。酸発生剤の添加量は、アルカリ可
溶性となる樹脂100重量部に対し1〜20重量部、好
ましくは2〜10重量部である。
ることができる。溶解阻止剤としては、分子内に一つ以
上の酸不安定基を有するものが好ましい。溶解阻止剤と
しては公知のものを使用でき、具体的にはビスフェノー
ルA誘導体、フェノールフタレイン誘導体等が例示され
るが、特に水酸基の水素原子をtert−ブトキシカル
ボニル基で置換した化合物が好ましく使用される。溶解
阻止剤の添加量は、アルカリ可溶性となる樹脂100重
量部に対し5〜50重量部、好ましくは10〜30重量
部である。
定剤として窒素含有化合物を配合し得、また塗布性を向
上させるために界面活性剤、基板よりの乱反射の影響を
少なくするために吸光性材料を通常量で配合することが
できる。
150℃以上のアミン化合物もしくはアミド化合物が挙
げられる。具体的には、アニリン、N−メチルアニリ
ン、N,N−ジメチルアニリン、o−トルイジン、m−
トルイジン、p−トルイジン、2,4−ルチジン、キノ
リン、イソキノリン、ホルムアミド、N−メチルホルム
アミド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトアミ
ド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、イミ
ダゾール、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリ
ン、o−アミノ安息香酸、m−アミノ安息香酸、p−ア
ミノ安息香酸、1,2−フェニレンジアミン、1,3−
フェニレンジアミン、1,4−フェニレンジアミン、2
−キノリンカルボン酸、2−アミノ−4−ニトロフェノ
ール、2−(p−クロロフェニル)−4,6−トリクロ
ロメチル−s−トリアジンなどのトリアジン化合物が挙
げられる。これらの中では、特にピロリドン、N−メチ
ルピロリドン、o−アミノ安息香酸、m−アミノ安息香
酸、p−アミノ安息香酸、1,2−フェニレンジアミ
ン、1,3−フェニレンジアミン、1,4−フェニレン
ジアミンが好ましく用いられる。
アルキルポリオキシエチレンエタノール、フッ素化アル
キルエステル、パーフルオロアルキルアミンオキサイ
ド、パーフルオロアルキルEO付加物等が挙げられ、吸
光性材料としては、ジアリールスルホオキシド、ジアリ
ールスルホン、9,10−ジメチルアントラセン、9−
フルオレノン等が挙げられる。
ターンを形成するには、公知のリソグラフィー技術を採
用して行うことができ、例えばシリコンウェハー上へス
ピンコーティングし、0.5〜2.0μmに塗布して8
0〜120℃で30〜200秒間ベーク(プリベーク)
した後、遠赤外線、電子線、X線等の高エネルギー線を
照射して露光後、70〜120℃で30〜200秒間ベ
ーク(ポストエクスポージャベーク、PEB)し、次い
でアルカリ水溶液で現像することにより行うことができ
る。なお、本発明材料は、特に高エネルギー線の中でも
254〜193nmの遠赤外線光及び電子線による微細
パターニングに最適である。
は、例えば遠紫外線、電子線、X線等の高エネルギー
線、特にKrFエキシマレーザーに感応し、感度、解像
性、プラズマエッチング耐性に優れ、しかもレジストパ
ターンの耐熱性に優れた微細加工技術に適した高解像性
を有するもので、実用性の高いものである。
的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるもの
ではない。なお、各例中の部はいずれも重量部である。 〔実施例1〜20,比較例1〜32〕下記式(Poly
merl〜4)で示される部分的に水酸基がそれぞれt
ert−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシ
基、テトラヒドロピラニル基で保護されたポリヒドロキ
シスチレンと、下記式(PAG1〜3)で示される酸発
生剤と、下記式(i)〜(xiii)で示される化合物
のフェノール性水酸基の水素原子を酸不安定基により全
体として表1〜3に示される平均置換率で置換した化合
物よりなる溶解阻止剤を表1〜3に示す組成でジエチレ
ングリコールジメチルエーテルに溶解し、レジスト組成
物を調合し、更に各組成物を0.2μmのテフロン製フ
ィルターで濾過することにより、レジスト液を調製し
た。
へスピンコーティングし、0.8μmの厚さに塗布し
た。次いで、このシリコンウェハーをホットプレートを
用いて100℃で90秒間ベークした。
ン社、NSR−2005EX8A,NA−0.5)を用
いて露光し、90℃で60秒間ベークを施し、2.38
%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシドの水溶液で
現像を行うと、ポジ型のパターンを得ることができた。
価した。結果を表1〜3に示す。 評価方法:まず、感度(Eth)を求めた。次に0.3
5μmのラインアンドスペースを1:1で解像する露光
量を最適露光量(Eop)として、この露光量における
分離しているラインアンドスペースの最小線幅を評価レ
ジストの解像度とした。解像したレジストパターンの形
状は、走査型電子顕微鏡を用いて観察した。
の凹凸(エッジラフネス)を走査型電子顕微鏡にて測定
した。
ジ型レジスト材料は、高い解像力と凹凸のない(エッジ
ラフネスの小さい)パターンを得ることができることが
確認された。
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、有機溶剤、酸不安定基で保護されたアルカリ不溶性
又はアルカリ難溶性の樹脂であって、該酸不安定基が解
離したときにアルカリ可溶性となる樹脂、酸発生剤、更
に場合により溶解阻止剤を含有してなる化学増幅ポジ型
レジスト材料に対し、更に溶解制御剤として重量平均分
子量が100〜1,000で、かつ分子内にフェノール
性水酸基を2つ以上有する化合物、特に下記一般式
(1)〜(9)で表わされるフェノール性水酸基を有す
る化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不安定
基により全体として平均10〜80%の割合で部分置換
した化合物を配合した場合、レジスト膜の溶解速度のコ
ントラストが高められ、特に露光後の溶解速度が増大
し、微細加工技術に適した高解像性を有し、特に遠紫外
線リソグラフィーにおいて大いに威力を発揮し得る化学
増幅ポジ型レジスト材料を得ることができることを知見
した。
物の水酸基の水素原子を部分的に酸不安定基によって置
換した溶解制御剤は、酸不安定基で保護されたアルカリ
不溶性又はアルカリ難溶性の樹脂であって、該酸不安定
基が解離したときにアルカリ可溶性となる樹脂、特に下
記一般式(10)で示されるポリヒドロキシスチレン、
溶解阻止剤、酸発生剤とよく相溶し、酸発生剤や溶解阻
止剤の分散性を増し、マトリクスを高密度化し、露光後
に発生する酸の移動をミクロ的に均一化してコントロー
ルすることによって、パターン形成後の解像性、短矩性
を向上し、基盤面に残存するミクロスカムを減少させ、
パターンのミクロ的な歪み(マイクロラフネス)を減少
させるものであり、結果的に高解像性を有し、かつ凹凸
のない(エッジラフネスの小さい)パターンを得ること
ができるという従来にない新しいコンセプトの化学増幅
ポジ型レジスト材料の成分となることを知見し、本発明
をなすに至ったものである。
で、かつ分子内にフェノール性水酸基を2つ以上有する
化合物、特に式(1)〜(9)の化合物のフェノール性
水酸基の水素原子を酸不安定基により全体として平均1
0〜80%の割合で部分置換した化合物を溶解制御剤と
して含有することを特徴とする化学増幅ポジ型レジスト
材料、第二に、(A)有機溶媒、(B)酸不安定基で保
護されたアルカリ不溶性又はアルカリ難溶性の樹脂であ
って、該酸不安定基が解離したときにアルカリ可溶性と
なる樹脂、(C)溶解阻止剤、(D)酸発生剤、(E)
上記酸不安定基で部分置換されたフェノール性水酸基含
有化合物からなる溶解制御剤を含有してなることを特徴
とする化学増幅ポジ型レジスト材料を提供する。
分置換した化合物(溶解制御剤)の配合量は、酸不安定
基で保護されたアルカリ不溶性又はアルカリ難溶性の樹
脂であって、該酸不安定基が解離したときにアルカリ可
溶性となる樹脂100重量部に対し0.1〜50重量
部、好ましくは1〜30重量部であり、単独又は二種以
上を混合して使用できる。配合量が0.1重量部に満た
ないと解像性の向上がない場合があり、50重量部を超
えるとパターンの膜減りが生じ、解像度が低下する場合
がある。
又は三成分系の化学増幅ポジ型レジスト材料として構成
でき、上記溶解制御剤は、有機溶剤、ベースポリマーと
しての酸不安定基で保護されたアルカリ不溶性又はアル
カリ難溶性の樹脂であって、該酸不安定基が解離したと
きにアルカリ可溶性となる樹脂(以下、アルカリ可溶性
となる樹脂という)、酸発生剤、場合によっては更に溶
解阻止剤を主成分とするレジスト材料中に配合すること
ができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 重量平均分子量が100〜1,000
で、かつ分子内にフェノール性水酸基を2つ以上有する
化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不安定基
により全体として平均10〜80%の割合で部分置換し
た化合物を溶解制御剤として含有してなることを特徴と
する化学増幅ポジ型レジスト材料。 - 【請求項2】 フェノール性水酸基を2つ以上有する化
合物が下記一般式(1)〜(9)で表わされる化合物か
ら選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の化学
増幅ポジ型レジスト材料。 【化1】 【化2】 (但し、式中R1、R2はそれぞれ水素原子又は炭素数1
〜8の直鎖状又は分枝状のアルキル基又はアルケニル基
であり、R3は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖状又は
分枝状のアルキル基又はアルケニル基、あるいは
(R7)s−COOHであり、R4は−(CH2)t−(t
=2〜10)、炭素数6〜10のアリーレン基、カルボ
ニル基、スルホニル基、酸素原子又は硫黄原子、R5は
炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数6〜10のアリ
ーレン基、カルボニル基、スルホニル基、酸素原子又は
硫黄原子、R6は炭素数1〜8のアルキル基、アルケニ
ル基、水素原子、ヒドロキシル基で置換されたフェニル
基又はナフチル基であり、R7は炭素数1〜10の直鎖
状又は分枝状のアルキレン基である。また、kは0〜5
の整数であり、sは0又は1である。m、n、m’、
n’、m’’、n’’はそれぞれm+n=8、m’+
n’=5、m’’+n’’=4を満足し、かつ各フェニ
ル骨格中に少なくとも1つの水酸基を有するような数で
ある。pは2以上で重量平均分子量を100〜1,00
0の範囲とする数である。) - 【請求項3】 (A)有機溶媒、 (B)酸不安定基で保護されたアルカリ不溶性又はアル
カリ難燃性の樹脂であって、該酸不安定基が解離したと
きにアルカリ可溶性となる樹脂、 (C)溶解阻止剤、 (D)酸発生剤、 (E)請求項1記載の溶解制御剤を含有してなることを
特徴とする化学増幅ポジ型レジスト材料。 - 【請求項4】 上記樹脂として、下記一般式(10)で
示され、かつq/(q+r)(保護置換率)が0.05
〜0.8となる範囲で分子中の水酸基の水素原子が部分
的に酸不安定基で保護された、重量平均分子量が1,0
00〜50,000のポリヒドロキシスチレンを使用し
た請求項1,2又は3記載の化学増幅ポジ型レジスト材
料。 【化3】 (式中、Rは酸不安定基であり、q、rはそれぞれq/
(q+r)が0.05〜0.8の範囲となる数であ
る。)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6586152B1 (en) | 1999-06-10 | 2003-07-01 | Wako Pure Chemical Industries, Ltd. | Agent for reducing substrate dependence |
CN1306337C (zh) * | 1998-12-10 | 2007-03-21 | Az电子材料日本株式会社 | 正性敏射线的树脂组合物 |
KR100866010B1 (ko) * | 2003-05-26 | 2008-10-29 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 레지스트 재료, 화학 증폭 포지티브형 레지스트 재료 및 패턴 형성 방법 |
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1996
- 1996-07-05 JP JP19561696A patent/JP3796555B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN1306337C (zh) * | 1998-12-10 | 2007-03-21 | Az电子材料日本株式会社 | 正性敏射线的树脂组合物 |
US6586152B1 (en) | 1999-06-10 | 2003-07-01 | Wako Pure Chemical Industries, Ltd. | Agent for reducing substrate dependence |
KR100866010B1 (ko) * | 2003-05-26 | 2008-10-29 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 레지스트 재료, 화학 증폭 포지티브형 레지스트 재료 및 패턴 형성 방법 |
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