JPH0915993A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0915993A
JPH0915993A JP18628495A JP18628495A JPH0915993A JP H0915993 A JPH0915993 A JP H0915993A JP 18628495 A JP18628495 A JP 18628495A JP 18628495 A JP18628495 A JP 18628495A JP H0915993 A JPH0915993 A JP H0915993A
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JP18628495A
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Rie Takekoshi
里枝 竹腰
Nobuhiko Takekoshi
信彦 竹腰
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Canon Inc
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、転写ドラムの記録材担持シー
トの内周面側表面の摩擦係数を低下させ、それに加わる
負荷を軽減する。 【構成】 記録材担持シート11の内周面側表面に多数
の微小凹凸部を形成する。これにより、上記内周面側表
面に当接する板状導電性基体のびびりや急激な削れもな
く、長寿命化を達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像担持体上にトナー像
を形成し、そのトナー像を記録材担持体により搬送され
る記録材上に転写するようにした画像形成装置に関し、
例えば電子写真方式の画像記録装置、特に電子写真感光
体の如き像担持体上に複数の色の異なったトナー像を形
成し、そのトナー像を同一記録材上に順次転写する方式
のカラー電子写真複写装置やプリンターに好適に応用し
得るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置として、いわゆる電
子写真記録装置が種々提案されているが、その中で多用
されているのが、転写ドラム等の記録材担持体を用いた
カラー電子写真記録装置である。斯かる装置の一例を図
4に基づいて簡単に説明する。
【0003】図4のカラー電子写真記録装置は、その装
置本体内に1つの画像形成部が具備されている。画像形
成部には像担持体として感光ドラム1が設置され、その
感光ドラム1の外周には、露光ランプ21、一次帯電器
2、光源装置(図示せず)、この光源装置からの光を走
査するポリゴンミラー17、及び感光ドラム1の表面電
位を検知する電位センサー(図示せず)が設置されてい
る。
【0004】光源装置からの各色成分の画像信号に応じ
た光が発せられ、その光をポリゴンミラー17を回転さ
せることによって走査し、その走査光の光束を反射ミラ
ーによって変向し、fθレンズを介して感光ドラム1の
母線上に集光して、感光ドラム1に画像信号に応じた各
色分の潜像が順次形成される。
【0005】感光ドラム1の図中横方に回転現像装置3
が設置されている。回転現像装置3は回転体を備え、そ
の回転体内にイエロー現像器3a、マゼンタ現像器3
b、シアン現像器3c及びブラック現像器3dを搭載し
ている。これらの現像器3a〜3dには、それぞれイエ
ロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色現像剤が供給
装置によって所定量充填されている。回転現像装置3
は、現像器3a〜3dを回転することによって、感光ド
ラム1上の潜像に対応した色の現像器を感光ドラム1と
対向した現像位置に順次搬送し、感光ドラム1上の潜像
の現像に供するように構成されている。
【0006】感光ドラム1の図中斜め下方には、記録材
担持体である転写ドラム8が設置されている。この転写
ドラム8には、装置本体の側部に設置された記録材カセ
ット60から記録材6が、レジストローラ13等を介し
て搬送される。
【0007】転写ドラム8は、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)や、ポリフッ化ビニリデン、ポリウレタ
ン樹脂フィルムなどの誘電体樹脂フィルム(記録材担持
シート)を、2つのリングを連結部材で連結した枠体に
合わせて接合して、ドラム形状にしたものである。
【0008】このカラー画像形成装置の全体の動作を4
色の画像形成の場合を例にとって簡単に説明する。感光
ドラム1が回転し、その表面を一次帯電器2によって一
様帯電する。次に図示しない原稿の1色目の例えばイエ
ロー成分色の画像信号によって変調したレーザ光を感光
ドラム1に照射し、感光ドラム1上にイエロー成分色の
静電潜像を形成する。そしてその潜像を予め現像位置に
定置したイエロー現像器3aによって現像して、感光ド
ラム1上に1色目のイエロートナー像を形成する。
【0009】一方、カセット60から記録材6がレジス
トローラ13等によって転写ドラム8に向けて搬送さ
れ、この記録材6は転写ドラム8に沿う方向に押出され
る。この記録材6の押出しと同時に、吸着ローラ及び吸
着帯電器からなる吸着帯電手段12の吸着ローラを転写
ドラム8の表面に押付け、裏面側から吸着帯電器により
吸着帯電して、記録材6を転写ドラム8上に静電的に担
持する。この転写ドラム8は、感光ドラム1と同期して
図中矢印方向に回転しており、感光ドラム1と対向した
転写部に記録材6を搬送する。転写部に搬送された記録
材6は、転写帯電手段4の作用により、感光ドラム1上
に形成されたイエロートナー像が転写される。転写ドラ
ム8はそのまま回転を続けて、次の2色目のマゼンタト
ナー像の転写に備える。
【0010】イエロートナー像の転写が終了した後、ク
リーニング部材5によって感光ドラム1上の転写残りの
トナーをクリーニングし、同様に、一次帯電器2による
帯電、レーザ光の照射以下のプロセスを行なって、感光
ドラム1上に次の2色目のマゼンタトナー像を形成し、
そのマゼンタトナー像を記録材6上にイエロートナー像
の上から重ね合わせて転写する。同様な画像形成工程を
3色目のシアン及び4色目のブラックについても行なっ
て、記録材6上にイエロー、マゼンタ、シアン及びブラ
ックの4色のトナー像を重ね合わせて転写したカラー画
像を得る。4色のトナー像が転写された記録材6は、分
離爪の作用によって転写ドラム8から剥離して、搬送ベ
ルト等によって定着器7に送る。
【0011】定着器7は、定着ローラ71、加圧ローラ
72と、それらの耐熱性クリーニング部材73、74
と、定着ローラ71、加圧ローラ72内に収納された加
熱ヒータ75、76と、ジメチルシリコーンオイルなど
の離型剤オイルを定着ローラ71に塗布する塗布ローラ
77と、その離型剤オイルを供給するオイル溜め78
と、定着温度制御用のサーミスタ79とから構成されて
いる。定着器7は、搬送された記録材6を定着ローラ7
1と加圧ローラ72により加熱及び加圧して、各色のト
ナー像の混色及び記録材6への固定を行ない、フルカラ
ーのプリント画像に形成する。
【0012】転写ドラム8上に残留したトナーは、除電
器14、15によって除電して静電吸着力を取り除いた
後、回転するファーブラシ16によって掻き落とす。残
留トナーの除去手段としては、他に、ブレード又は不織
布が単独又は併用して用いられる。
【0013】斯かる構成において、感光ドラム上のトナ
ー像を記録材上に忠実に転写させるため、特開平4−1
86387号公報においては、転写ドラムと感光ドラム
との当接点に記録材が入る側を上流とし、この当接点か
ら記録材が出て来る側を下流としたときに、感光ドラム
と転写ドラムとの当接点の上流側近傍において転写電界
を遮断することを行なっている。これによれば、感光ド
ラム上のトナー像からトナー粒子が飛び散るのが防止さ
れ、トナー像を記録材上に忠実に転写させることができ
る。
【0014】このようなことから、転写帯電手段4の上
流側に電界規制部材を設けることが広く行なわれるよう
になった。例えば図5に示すように、非接触式の転写帯
電手段であるコロトロン帯電器62の上流側に電界規制
部材66が設けられ、また図6に示すように、接触式の
転写帯電手段である転写帯電部材80においては、転写
電圧を印加する電極82に取付けられた板状導電性基体
(導電性ブレード)84の上流側に電界規制部材86が
一体的に設けられる。これらの電界規制部材66、86
は、感光ドラム1に向けて転写ドラム8の移動方向の上
流側から下流側に弾性的に撓ませて、転写ドラム8を介
して感光ドラム1に当接される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、転写ド
ラム8を構成する前述の誘電体樹脂フィルム11と、図
5の非接触式の転写帯電手段62や図6の接触式の転写
帯電手段80との組合せにおいては、誘電体樹脂フィル
ム11の内周面側表面と当接している図5の上流側電界
規制部材66あるいは図6の導電性ブレード84、電界
規制部材86との摩擦係数が非常に高い値になってい
る。
【0016】したがって、誘電体樹脂フィルム11の回
動時に当接している電界規制部材66、86及び導電性
ブレード84のびびりや高周波の摺擦異音(鳴き)が発
生し、画像に欠陥を与えてしまうという問題点があっ
た。
【0017】更には、非常に高い摩擦係数値を示す誘電
体樹脂フィルムを使用した場合や、その内周面側表面に
接触している部材の押圧が大きい場合、そして、当接し
ている部材の数量が多い場合などは、上記問題点の他に
著しい負荷が誘電体樹脂フィルムに加わり、その回動を
妨げ、変速的にさせるばかりでなく、遂には停止させる
に到る場合もあった。
【0018】また、上記問題点を発生させる程の負荷が
与えられている誘電体樹脂フィルムの内周面側表面に当
接している部材の当接部の削れも、画像欠陥、又は内周
面側表面の汚れを発生させてしまうという問題点があっ
た。
【0019】従って、本発明の第1の目的は、内周面側
表面の摩擦係数を低下させ、加わる負荷を軽減させた簡
単な構成の、可視像を直接又は間接的に担持する担持体
を備えた画像形成装置を提供することである。
【0020】本発明の第2の目的は、長期間使用におい
ても、内周面側表面に当接している部材のびびり、異
音、削れのない簡単な構成の、可視像を直接又は間接的
に担持する担持体を備えた画像形成装置を提供すること
である。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
静電転写プロセスを利用する画像形成装置において、可
視像を直接又は間接的に担持する担持体の少なくとも内
周面側表面に多数の微小凹凸部を形成することを特徴と
する画像形成装置である。
【0022】好ましくは、前記担持体は、可視像を形成
する像担持体、これに当接する像担持体、及び記録材を
担持し搬送する記録材担持体のうちの少なくとも一つで
ある。前記担持体の回動時において、前記担持体の内周
面側表面に常時当接又は接離可能な機構を有する部材を
備えていることが好ましい。前記内周側表面の粗さRz
はRz≦20μmで構成されていることが好ましい。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則
して更に詳しく説明する。
【0024】実施例1 本発明に係る画像形成装置の実施例1について、特に図
1及び図6により説明する。本画像形成装置は、4色フ
ルカラーのレーザービームプリンターである。尚、前述
の従来例との共通箇所については、同一符号を付してそ
の説明を省略するものとする。
【0025】本実施例において転写帯電手段80は、図
6にて示したように、電極82に板状のやや厚めの導電
性基体(導電性ブレード)84を備えている。この板状
の導電性基体、即ち、導電性ブレード84は転写ドラム
8の移動方向と平行な面内に厚み方向を有する板形状に
形成され、感光ドラム1に向けて転写ドラム8の移動方
向上流側から下流側に傾斜して伸びて、転写ドラム8を
介して感光ドラム1に当接されている。
【0026】導電性ブレード84は、SBR、BR、E
PDM、PV、Siゴム、クロロプレン、エピクロルヒ
ドリンゴム等に、導電性フィラーとしてカーボンブラッ
クや顔料等を添加してなっており、導電性フィラーの添
加により電気抵抗率を102〜1010Ω・cmの範囲内
の任意の値に制御してある。ブレード84の硬度は、J
IS−Aで20°〜80°の範囲内が好適であり、中で
も40°〜60°のものが最適である。
【0027】本実施例の装置では、エピクロルヒドリン
ゴムにカーボンブラックを添加した導電性ブレードとし
た。硬度は50°であった。また、転写ドラム8の直径
を160mm、移動速度を160mm/秒に設定した。
同じく、感光ドラム1等の移動速度たるプロセススピー
ドも160mm/秒に設定した。
【0028】本発明は、前述の問題点を解決するため
に、記録材担持シートである誘電体樹脂フィルム11の
内周面側表面を改良したものである。すなわち、記録材
担持シートの内周面側表面に多数の微小凹凸部を設ける
構成とした。
【0029】ここで、本実施例の記録材担持シートの内
周面側表面の形状を従来品と比較した測定結果を下記の
表1に示す。
【0030】なお、本実施例における表面粗さの測定器
は小坂研究所(株)製、サーフコーダSE3300に接
触検出ユニットPU−DJ2Sを用い、測定条件は測定
長2.5mm、垂直方向倍率2000倍、水平方向倍率
100倍、カットオフ0.8mm、位相補償R+W型で
行なった。
【0031】記録材担持シートとしては、厚さが25〜
2000μm、好ましくは、70〜200μmの誘電体
シート、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)フ
ィルム等によって形成されており、その先端及び後端
は、連結部10c上に固定されている。
【0032】
【表1】
【0033】以上のように、表面粗し加工のない平滑な
従来の記録材担持シートに比べ、本発明の多数の微小凹
凸形状が形成された記録材担持シートは、その摩擦係数
を2/3以下の値に軽減することができた。
【0034】上記摩擦係数は、平面上に記録材担持シー
トを貼り、測定したい接触部材を一定荷重で接触させ、
バネばかりで水平に引っ張った際、上記接触部材が移動
を始めた時のバネばかりの最大値をいう。
【0035】この値は接触部材、荷重等により変化する
値であるが、同条件の測定下では、接触部材の摩耗やび
びり振動と相関関係が確認できている。
【0036】本実験の条件では、平均粗さRaが0.0
5〜0.5μm、十点平均粗さRzが0.05〜0.5
μm、平均山間隔Smが50μm以下で摩擦係数に因る
負荷重に対し、十分な効果が得られ、良好な画像を提供
することができた。
【0037】なお、Rz>20μmで形成された記録材
担持シートは、微小凹凸部の構成により、転写の際の転
写電界が部分的に大きく異なってしまい、転写不良の原
因となってしまう可能性があるので、Rz≦20μmが
好ましい。
【0038】更には、本発明の記録材担持シートの内周
面側表面に当接している接触式帯電器の板状導電性基体
の摩擦係数が高かったことに因るびびりや摺擦時の異音
も全く問題のない結果であった。
【0039】そして、上記板状導電性基体の当接部での
摩耗の問題については、10万枚の画像コピー後におい
ても、本発明の表面形状をした記録材担持シートとの組
合せでは急激な削れもなく、板状導電性基体の長寿命化
へとつながる良好な傾向を示す結果であった。
【0040】また本発明のシート表面形状を作製する方
法としては、例えば、直径約180mmの円筒形のドラ
ムに記録材担持シートを巻き付け、ドラムを数rpmの
回転速度で回転させながら、2000番程度のサンドペ
ーパーを当接させたり、離間させたりし、これを繰り返
してドラムを10〜20回、回転させることによって本
発明の表面粗さを得ることができる。
【0041】また、一般に、記録材担持シートは、図7
に示すようなT型ダイス53が取付けられた押出成形機
によって作製される。押出ローラ54、55のうち少な
くとも担持体の内周面側になる方の表面に、少数の微小
凹部のみを形成した。
【0042】ダイス53より押出された記録材担持シー
ト11は、通常では、図8に示すような断面形状で押出
され、シート巻取り部56に到るという経路の途中、少
なくとも片方が粗面化された押出ローラ54、55によ
って例えば図9に示すような粗面化が型押しによって行
なわれ、巻取られた後、裁断される。
【0043】あるいは、図10に示すように、例えば、
ポリフッ化ビニリデン系樹脂の粒子(ペレット)pを主
成分としている際に、本発明の表面粗し形状を得るため
に、押出成形後も、例えば粒状を保つ材料を混合分散さ
せ、その後は、図7に示したような押出成形機によって
通常の工程を経て作製される。
【0044】なお、本実施例で混合した押出成形による
形状変化の小さい材料について、混合量、形状、特性等
に特に制限を持たない。
【0045】あるいは、図11に示すように、図7に示
した押出成形機によって作製する工程の記録材担持シー
トが、ダイス53より押出されてからシート巻取り部5
6に到る途中の経路で、少なくとも、担持体の内周面側
になる表面に、粗面化材料qを吹き付ける、又は接着す
ることによって、本発明の表面粗し形状を容易に得るこ
とができる。
【0046】なお、上記粗面化材料、及び接着剤等の使
用料、形状、特性等について、特に制限を持たない。
【0047】以上のように記録材担持シートの押出工程
中に粗面化することによって、粗面化に要する時間及び
コストが最小限に押さえられ、あるいは粗面化に要する
押出成形機の特別な機械的構成を必要とせずに、本発明
の表面粗し形状の作製が可能となった。
【0048】実施例2 次に本発明に係る画像形成装置の実施例2について、図
2により説明する。本実施例における装置は、近年の高
速化に対応した無端状記録材担持部材を用いた多色電子
写真方式のカラー複写機である。
【0049】図2に基づいて簡単に説明すると、装置内
には、第1、第2、第3及び第4画像形成部Pa、P
b、Pc及びPdが並設され、各々異なった色のトナー
像が潜像、現像、転写のプロセスを経て形成される。画
像形成部Pa〜Pdは、それぞれ専用の像担持体、本実
施例では電子写真感光ドラム1a、1b、1c、1dを
具備し、各感光ドラム1a〜1d上に各色のトナー像が
形成される。各感光ドラム1a〜1dに隣接して記録材
担持体(搬送ベルト)8Aが設置され、感光ドラム1a
〜1d上に形成された各色のトナー像が、搬送ベルト8
A上に担持し搬送される記録材上に転写される。更に各
色のトナー像が転写された記録材は、定着部7で加熱及
び加圧によりトナー像を定着した後、記録画像として装
置外に排出される。
【0050】感光ドラム1a〜1dの外周には、それぞ
れ露光ランプ111a、111b、111c、111
d、一次帯電器2a、2b、2c、2d、電位センサー
113a、113b、113c、113d、現像器3
a、3b、3c、3d、転写帯電器4a、4b、4c、
4d及びクリーナ5a、5b、5c、5dが設けられ、
装置の上方部には更に図示しない光源装置及びポリゴン
ミラー17が設置されている。
【0051】光源装置から発せられたレーザ光をポリゴ
ンミラー17を回転して走査し、その走査光の光束を反
射ミラーによって変更し、fθレンズにより感光ドラム
1a〜1dの母線上に集光して露光することにより、感
光ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた潜像が形成さ
れる。
【0052】現像器3a〜3dには、現像剤としてそれ
ぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナー
が、図示しない供給装置により所定量充填されている。
現像器3a〜3dは、それぞれ感光ドラム1a〜1d上
の潜像を現像して、シアントナー像、マゼンタトナー
像、イエロートナー像及びブラックトナー像として可視
化する。
【0053】記録材は記録材カセット60に収容され、
そこから複数の搬送ローラ及びレジストローラ13を経
て搬送ベルト8A上に供給され、搬送ベルト8Aによる
搬送で感光ドラム1a〜1dと対向した転写部に順次送
られる。
【0054】搬送ベルト8Aは、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂シート(PETシート)や、ポリフッ化ビニ
リデン樹脂シート、ポリウレタン樹脂シートなどの誘電
体樹脂のシートからなっており、その両端部を互いに重
ね合わせて接合し、エンドレス形状にしたものか、ある
いは継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられ
ている。
【0055】継ぎ目を有しないベルトの場合には、均一
な物性を持つように製造することが難しいばかりでな
く、ベルトの周長の安定性及び製造時間などの点から、
大量生産等にはコスト等の面で不向きである。
【0056】一方、継ぎ目を有したベルトでは、継ぎ目
部分の凹凸及び抵抗値等の物性の変化が避けられず、継
ぎ目上で画像形成を行なうと画像を乱す。このため高画
質の画像を得るためには、搬送ベルトの周長を記録材の
長さ及び記録材と次の記録材間の隙間長さ(紙間の長
さ)の合計長さの整数倍にすると共に、継ぎ目位置の検
知手段を設け、継ぎ目上で画像形成を行なわないように
するのが一般的である。
【0057】また、この継ぎ目位置の検知手段として
は、搬送ベルトが不透明な場合には反射型光学センサー
を用い、継ぎ目部に光反射特性が異なる検知印を設けて
継ぎ目位置を検知する。搬送ベルトが透明な場合には、
透過型光学センサーを用いて継ぎ目位置を直接検知する
か、あるいは変位センサーを用い、継ぎ目部に設けた切
欠きや突起により機械的に継ぎ目位置を検知する。
【0058】さて、この搬送ベルト8Aが回転し、所定
の位置にあることが確認されると、レジストローラ13
から記録材が搬送ベルト8Aに送り出され、記録材が第
1画像形成部Paの転写部へ向けて搬送される。これと
同時に画像書き出し信号がオンとなり、それを基準とし
てあるタイミングで第1画像形成部Paの感光ドラム1
aに対し画像形成を行なう。そして感光ドラム1aの下
側の転写部で転写帯電器4aが電界又は電荷を付与する
ことにより、感光ドラム1a上に形成された第1色目の
トナー像が記録材上に転写される。この転写により記録
材は搬送ベルト8A上に静電吸着力でしっかりと保持さ
れ、第2画像形成部Pb以降に搬送される。
【0059】以下同様にして、第2〜第4画像形成部P
b〜Pdでの画像形成、転写が行なわれる。次いで4色
のトナー像を転写された記録材は、搬送ベルト8Aの搬
送方向下流部で分離帯電器14により除電して静電吸着
力を減衰することにより、搬送ベルト8Aの末端から離
脱する。離脱した記録材は、搬送部62により定着装置
7へ搬送される。
【0060】定着装置7は、定着ローラ71、加圧ロー
ラ72と、その各々をクリーニングする耐熱性クリーニ
ング部材73、74と、ローラ71、72内に設置され
たローラ加熱ヒータ75、76と、定着ローラ71にジ
メチルシリコーンオイル等の離型剤オイルを塗布する塗
布ローラ77と、そのオイルの溜め78と、加圧ローラ
72表面の温度を検知して定着温度を制御するサーミス
タ79とからなっている。
【0061】4色のトナー像を転写された記録材は定着
により、トナー像の混色及び記録材Pへの固定が行なわ
れて、フルカラーのコピー画像に形成される。
【0062】転写が終了した感光ドラム1a〜1dは、
それぞれのクリーナ5a〜5dにより転写残トナーをク
リーニング、除去され、引き続き次の潜像の形成以下に
備えられる。搬送ベルト8A上に残留したトナー及びそ
の他の異物は、搬送ベルト8Aの表面にクリーニングウ
エブ(不織布)19を当接して、拭い取るようにしてい
る。
【0063】クリーニングウエブ19は、搬送ベルト8
Aの下流端の下方に配設した一対のローラのうちの一方
のウエブローラ18aに巻回され、これを他方のローラ
18bに巻取るようになっている。ローラ18a、18
bの間には押圧ローラ22aが配設され、この押圧ロー
ラ22aによりクリーニングウエブ19を搬送ベルト8
Aの表面に押付ける。押圧ローラ22aによるクリーニ
ングウエブ19の搬送ベルト8Aへの押付けは、搬送ベ
ルト8Aの裏面側(内側)に配設された対向ローラ22
bによりバックアップされる。
【0064】クリーニングウエブ19の繊維としては、
ポリプロピレン、レーヨン、アクリル、ナイロン、ポリ
エステル、ビニロン等の繊維、及びこれらの繊維を混合
したものが好ましい。
【0065】押圧ローラ22a及び対向ローラ22b
は、搬送ベルト8Aのチャージアップの軽減のための除
電手段を備えており、転写帯電器4a〜4dの電界(直
流電界)とは逆極性の直流バイアスを除電バイアスとし
て印加可能に構成されている。除電バイアスは、搬送ベ
ルト8Aが回動している間、押圧ローラ22a及び対向
ローラ22bにより常に除電がなされているようにする
ために、搬送ベルト8Aの回転開始と同時に押圧ローラ
22a及び/又は対向ローラ22bに直流バイアスが印
加される。
【0066】本実施例では、搬送ベルト8Aに、厚みが
75μmの透明なポリエチレンテレフタレート樹脂シー
ト(PETシート)の継ぎ目を有しない(シームレス)
ベルトを用いた。
【0067】上記搬送ベルト8Aを使用した本実施例の
装置において、搬送ベルト8Aの内周面側表面に当接し
ている部材は、導電性ブレードを用いた転写帯電器4a
〜4d、クリーニングウエブ19を搬送ベルト8に押付
けている押圧ローラ22aの対向ローラ22b、及びベ
ルト駆動ローラ40、ベルト揺動ローラ42、ベルト従
動ローラ44が主である。
【0068】しかし、本実施例も、実施例1と同様に、
搬送ベルト8Aの内周面側表面を実施例1に挙げた方法
等で粗面化したことにより摩擦係数が軽減し、実施例1
とほぼ同等の効果を得ることができた。
【0069】更に、本実施例の搬送ベルトは、高抵抗の
樹脂で構成されたため、転写時等の繰り返し帯電によっ
てチャージアップし、自らの帯電力で、搬送ベルト裏面
に接する周囲の板金や樹脂等に張り付き、負荷重になっ
てしまうという高抵抗ベルト特有とも言える問題点をも
解決し、その効果を発揮することができた。
【0070】実施例3 次に、本発明に係る画像形成装置の実施例3について説
明する、本実施例は、実施例2の画像形成装置と略同一
の構成を備え、搬送ベルト8Aが黒色を有していること
と、そのために反射型光学センサーを用いて継ぎ目の位
置を検知している点を特徴とする。従って、実施例2と
の共通箇所については同一符号を付して、その説明を省
略するものとする。
【0071】本実施例で用いた搬送ベルト8Aは、ポリ
フッ化ビニリデン樹脂に導電性フィラーとしてカーボン
ブラックの微粉末を配合した、厚さ150μmの高抵抗
シートからなっており、その両端部を互いに重ね合わせ
て接合し、エンドレス形状にしたものである。
【0072】継ぎ目位置の検知手段としては、反射型光
学センサーを用い、継ぎ目部に光反射特性が異なる検知
印、例えば白色テープを設けて継ぎ目位置を検知する手
段を用いた。
【0073】しかし、本実施例で用いた搬送ベルトのよ
うに、その内周面側表面が非常に平滑で、かつ鏡面化し
ている場合、継ぎ目検知手段である反射型光学センサー
の測定値は白色テープとほぼ同等の値を示してしまうと
いう問題点があった。
【0074】従来においては、前述の反射型光学センサ
ーを用いた場合の狭いラチチュードを少しでも広げるた
めに、反射率の高い白色テープの改良を行なっていた。
【0075】しかしながら、本実施例では、鏡面化した
搬送ベルトの内周面側表面を実施例1に挙げた方法等で
粗面化することにより、反射率を低下させ、前述の継ぎ
目位置検知ラチチュードの拡大を容易に行なうことがで
きた。
【0076】なお、実施例1及び2と比較して、摩擦係
数の軽減に対し、同様な効果を得ることができ、良好な
画像形成を行なうことができた。
【0077】実施例4 次に、本発明に係る画像形成装置の実施例4について、
図3により説明する。
【0078】図3に示されるように、感光ドラム1a〜
1dの他に第2の像担持体8Bを有し、回転することに
より第2の像担持体8B上にトナー像を順次転写し、そ
のトナー像を記録材担持体8C上の記録材上に一括転写
する装置構成においては、第2の像担持体8B、又は記
録材担持体8Cにも、適用することが可能となり、本発
明の内周側表面における凹凸形状が有効に活用できる。
【0079】以上、記録材を担持し搬送する記録材担持
体、あるいは可視像を担持する第2の像担持体、すなわ
ち中間転写体の内周側表面における粗面化の効果につい
て述べたが、直接可視像を担持する像担持体、例えば、
ベルト状の感光体等においても、同様に適用できること
は勿論である。
【0080】また、本発明における内周面側表面におけ
る微小凹凸形状の上記各担持体を複数組合せた構成のも
のが、実施例のものと同等以上の作用を奏し得ること
は、容易に理解できるところであろう。
【0081】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、可視像を直接又は間接的に担持する担持体の
内周面側表面に多数の微小凹凸部を形成することによ
り、上記内周面側表面に常時当接又は接離可能な部材に
対し、上記担持体の回動時の負荷を軽減した簡単な構成
の担持体を備えた画像形成装置を提供できる。
【0082】また、長期間の使用においても、上記内周
面側表面に常時当接又は接離可能な部材のびびり、摺擦
時の異音、削れのない簡単な構成の、可視像を直接又は
間接的に担持する担持体を備えた画像形成装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像形成装置を示す概略構成図であ
る。
【図2】実施例2の画像形成装置を示す概略構成図であ
る。
【図3】実施例4の画像形成装置を示す概略構成図であ
る。
【図4】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図で
ある。
【図5】転写装置(コロトロン帯電器)の要部構成図で
ある。
【図6】転写装置(板状導電性基体)の要部構成図であ
る。
【図7】記録材担持シートを粗面化するための押出成形
機の概略構成図である。
【図8】従来の記録材担持シートを示す模式図である。
【図9】本発明による記録材担持シートの一例を示す模
式図である。
【図10】本発明による記録材担持シートの他の例を示
す模式図である。
【図11】本発明による記録材担持シートの更に他の例
を示す模式図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 3 現像器 4 転写帯電手段 8 転写ドラム(像担持体) 8A 転写ベルト(記録材担持体) 8B 中間転写ベルト(像担持体) 8C 転写ベルト(記録材担持体) 11 記録材担持シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電転写プロセスを利用する画像形成装
    置において、可視像を直接又は間接的に担持する担持体
    の少なくとも内周面側表面に多数の微小凹凸部を形成す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記担持体が、可視像を形成する像担持
    体、これに当接する像担持体、及び記録材を担持し搬送
    する記録材担持体のうちの少なくとも一つであることを
    特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記担持体の回動時において、前記担持
    体の内周面側表面に常時当接又は接離可能な機構を有す
    る部材を備えたことを特徴とする請求項1又は2の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記内周側表面の粗さRzがRz≦20
    μmで構成されていることを特徴とする請求項1の画像
    形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012220538A (ja) * 2011-04-04 2012-11-12 Sharp Corp 転写ベルトユニット及び画像形成装置
JP2013222107A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Ricoh Co Ltd 冷却装置、及び画像形成装置

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