JP3262479B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3262479B2
JP3262479B2 JP17334995A JP17334995A JP3262479B2 JP 3262479 B2 JP3262479 B2 JP 3262479B2 JP 17334995 A JP17334995 A JP 17334995A JP 17334995 A JP17334995 A JP 17334995A JP 3262479 B2 JP3262479 B2 JP 3262479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録材担持体に担
持された記録材に像を形成する画像形成装置に関し、例
えば、電気写真方式を用いた複写機やレーザビームプリ
ンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【背景技術】複数の感光体と記録材を担持搬送する転写
ベルトを備え、この転写ベルトに担持された記録材にそ
れぞれの感光体に形成された異なる色のトナー像を順次
重ねて転写することによってカラー画像を得るカラー画
像形成装置が提案されている。
【0003】上記カラー画像形成装置は生産性が高いと
いった点で有用であるが、転写ベルトを複数の支持ロー
ラで支持するために、その回動方向と直角の幅方向(ス
ラスト方向、即ち、支持ローラの軸方向と同方向)に片
寄って、ベルト端部を破損する等の不具合が発生する。
【0004】この転写ベルトの片寄りは、スラスト方向
上におけるベルトの周長差、支持ローラの周長差、或は
ベルト支持ユニットの歪み等により、スラスト方向にお
いて転写ベルトのテンション差が生じ、スラスト方向の
いずれかの方向に応力がかかることが原因である。
【0005】そこで、ベルトの寄りを防止するための対
策として、例えば、 (イ)転写ベルトの裏面にリブを設ける方法。 (ロ)支持ローラの軸線方向中央部の径を、軸線方向両
端部の径より大径に設定、所謂クラウン形状に成型加工
する方法。 (ハ)支持ローラの軸線方向端部にスプロケットを設け
ると共に、このスプロケットの爪部に対応する転写ベル
トの部位に、スプロケットの爪間ピッチと同一幅のパー
フォレーションを設ける方法。 等が提案されている。
【0006】しかしながら、上記(イ)の方法は、単純
な構成で済む利点はあるものの、リブが常にスラスト方
向の力を受けることとなり、変形や破損が生じやすく、
長期にわたって安定した動作を確保することが困難であ
る。
【0007】また、上記(ロ)の方法では、支持ローラ
をクラウン形状とすることで無端状の転写ベルトを歪ま
せて内部応力差を生じさせることによって転写ベルトの
片寄りを抑制しているため、十分な強度と弾性を持った
材質の転写ベルトを採用する必要があり、強度を得るた
めにベルトの肉厚を大きくした場合、転写電流も大きく
設定しなければならないといった問題もある。
【0008】また、上記(ハ)の方法は、スプロケット
やパーフォレーションのピッチ精度が転写ベルトの移動
速度制御の精度に大きく影響することとなるため、高精
度な移動速度制御が必須不可欠な転写ベルトに採用する
のは適当でない。
【0009】このように、転写ベルトにスラスト方向の
ずれを発生させることなく良好な像転写を行うことはか
なり困難である。
【0010】そこで、転写ベルトをある一定幅でスラス
ト方向の両方向にずらすことを繰り返しながら回動させ
ることが提案されている。
【0011】このスラスト方向の両方向のずれ幅を揺動
幅と呼ぶ。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、転写ベ
ルトをある一定幅でスラスト方向の両方向にずらすこと
を繰り返しながら回動させた場合、上記揺動幅の大きさ
によっては転写ベルトのクリーニング不良が発生する。
【0013】また、転写ベルトの記録材を担持する面を
研磨して粗す研磨部材を設け、記録材に付着したオイル
が転写ベルトに転移することを防止する装置では、上記
揺動幅の大きさによっては上記研磨部材が転写ベルト以
外の装置構成部材を削ってしまうことが考えられる。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、記録材を担持搬送する記録材担持体と、こ
の記録材担持体に担持された記録材に像を形成する像形
成手段と、前記記録材担持体をその移動方向と直交する
方向に揺動させる揺動手段と、前記記録材担持体の記録
材を担持する側の面を研磨する研磨部材と、を備える画
像形成装置において、前記研磨部材が前記記録材担持体
を研磨する領域は、前記記録材担持体の揺動位置に係わ
らず前記記録材担持体が存在する領域に含まれることを
特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)本発明、第1の実施形態のカラー画
像形成装置を図1を用いて説明する。
【0016】装置内には第1、第2、第3及び第4画像
形成部Pa、Pb、Pc及びPdが並設され、各々異な
った色のトナー像が潜像、現像、転写のプロセスを経て
形成される。
【0017】画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdは、
それぞれ専用の像担持体、本例では電子写真感光ドラム
3a、3b、3c及び3dを具備し、各感光ドラム3
a、3b、3c及び3d上に各色のトナー像が形成され
る。各感光ドラム3a〜3dに隣接して記録材担持部材
(搬送ベルト)130が設置され、感光ドラム3a、3
b、3c及び3d上に形成された各色のトナー像が、搬
送ベルト130上に担持して搬送される記録材P上に転
写される。更に各色のトナー像を転写した記録材Pは、
定着部9での加熱及び加圧によりトナー像を定着された
後、記録画像として装置外に排出される。
【0018】感光ドラム3a、3b、3c及び3dの外
周には、それぞれ露光ランプ111a、111b、11
1c及び111d、ドラム帯電器2a、2b、2c及び
2d、電位センサー113a、113b、113c及び
113d、現像器1a、1b、1c及び1d、ブレード
転写帯電器24a、24b、24c及び24d、及びク
リーナ4a、4b、4c及び4dが設けられ、装置の上
方部には更に図示しない光源装置及びポリゴンミラー1
17が設置されている。
【0019】光源装置から発せられたレーザ光をポリゴ
ンミラー117を回転して走査し、その走査光の光束を
反射ミラーによって変向し、fθレンズにより感光ドラ
ム3a、3b、3c及び3dの母線上に集光して露光す
ることにより、感光ドラム3a、3b、3c及び3d上
に画像信号に応じた潜像が形成される。
【0020】現像器1a、1b、1c及び1dには、現
像剤としてそれぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブ
ラックのトナーが、図示しない供給装置により所定量充
填されている。現像器1a、1b、1c及び1dは、そ
れぞれ感光ドラム3a、3b、3c及び3d上の潜像を
現像して、シアントナー像、マゼンタトナー像、イエロ
ートナー像及びブラックトナー像として可視化する。
【0021】記録材Pは記録材カセット10に収容さ
れ、そこから複数の搬送ローラ及びレジストローラ12
を経て搬送ベルト130上に供給され、搬送ベルト13
0による搬送で感光ドラム3a、3b、3c及び3dと
対向した転写部に順次送られる。
【0022】搬送ベルト130は、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂シート(PETシート)や、ポリフッ化ビ
ニリデン樹脂シート、ポリウレタン樹脂シートなどの誘
電体樹脂のシートからなっており、その両端部を互に重
ね合わせて接合し、エンドレス形状にしたものか、或い
は継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられて
いる。
【0023】継ぎ目を有しないベルトの場合には、均一
な物性を持つように製造することが難しいばかりでな
く、ベルトの周長の安定性及び製造時間などの点から、
大量生産等にはコスト等の面で不向きである。一方、継
ぎ目を有したベルトでは、継ぎ目部分の凹凸及び抵抗値
等の物性の変化が避けられず、継ぎ目上で画像形成を行
なうと画像を乱す。このため高画質の画像を得るために
は、搬送ベルト130の周長を記録材の長さ及び記録材
と次の記録材間の隙間の長さ(紙間の長さ)の合計長さ
の整数倍にする共に、継ぎ目位置の検知手段を設け、継
ぎ目上で画像形成を行なわないようにするのが一般的で
ある。
【0024】この継ぎ目位置の検知手段としては、搬送
ベルト130が不透明な場合には反射型光学センサーを
用い、継ぎ目部に光反射特性が異なる検知印を設けて継
ぎ目位置検知する。搬送ベルト130が透明な場合に
は、透過型光学センサーを用いて継ぎ目位置を直接検知
するか、或いは変位センサーを用い、継ぎ目部に設けた
切欠きや突起により機械的に継ぎ目位置を検知する。
【0025】本実施形態の搬送ベルト130は、ある一
定の揺動幅でスラスト方向の両方向にずれることを繰り
返しながら回動している。
【0026】この揺動機構を図を用いて説明する。
【0027】図は、揺動機構をベルト回動機構側に設
置した例であり、特に搬送ベルト130として誘電率向
上に有利な薄肉ベルトを用いたときによく行なわれる。
【0028】先の図1に示すように、搬送ベルト130
は、その搬送方向下流側の駆動ローラ13及び上流側の
1対の支持ローラ14、15に架け廻されている。駆動
ローラ13はゴム製の表層を有するローラからなってお
り、回転駆動することにより搬送ベルト130を回動す
る。支持ローラ14は両端がバネ等を用いて固定されて
おり、回動する搬送ベルト130の張力を一定に保つ。
支持ローラ15は搬送ベルト130の揺動動作を行なわ
せる揺動ローラである。
【0029】図は、揺動ローラ15及び搬送ベルト1
30を支持ローラ14側から見た平面図であり、揺動ロ
ーラ15が揺動動作を行なう際の動きを示している。搬
送ベルト130は揺動ローラ15の下側に位置してお
り、図で見た上方向のC方向に移動している。搬送ベル
ト130の幅方向両端の外側直近α、βには、搬送ベル
ト130の両端部がα側、β側に片寄ったときに、これ
を検知する検知センサーA′、B′が設置されている。
検知センサーA′が搬送ベルト130のα側への片寄り
を検知すると、揺動ローラ15は図の上方のA方向へ動
くことによって、搬送ベルト130を左方向のa方向へ
移動させる。同様に、検知センサーB′が搬送ベルト1
30のβ側への片寄りを検知すると、揺動ローラ15は
下方のB方向へ動くことによって、搬送ベルト130を
右方向のb方向へ移動させる。
【0030】以上のようにして、搬送ベルト130はα
−βの間を揺動しながら回動する。前記した揺動幅は、
揺動の全幅であるα−β間の距離から搬送ベルト130
の幅を差し引き、それを2で割って片側分として求めら
れる。
【0031】さて、この搬送ベルト130が回転し、所
定の位置にあることが確認されると、レジストローラ1
2から記録材Pが搬送ベルト130に送り出され、記録
材Pが第1画像形成部Paの転写部へ向けて搬送され
る。これと同時に画像書き出し信号がONとなり、それ
を基準としてあるタイミングで第1画像形成部Paの感
光ドラム3aに対し画像形成を行なう。そして感光ドラ
ム3aの下側の転写部ででブレード転写帯電器24aが
電界又は電荷を付与することにより、感光ドラム3a上
に形成された第1色目のトナー像が記録材P上に転写さ
れる。この転写により記録材Pは搬送ベルト130上に
静電吸着力でしっかりと保持され、第2画像形成部Pb
以降に搬送される。
【0032】以下同様にして、第2画像形成部Pb〜第
4画像形成部Pdでの画像形成、転写が行なわれる。次
いで4色のトナー像を転写された記録材Pは、搬送ベル
ト130の搬送方向下流部で分離帯電器32により除電
されて静電吸着力を減衰されることにより、搬送ベルト
130の末端でそこから離脱する。離脱した記録材P
は、搬送部62により定着装置9へ搬送される。
【0033】定着装置9は、定着ローラ51、加圧ロー
ラ52と、その各々をクリーニングする耐熱性クリーニ
ング部材54、55と、ローラ51、52内に設置され
たローラ加熱ヒータ56、57と、定着ローラ51にジ
メチルシリコーンオイル等の離型剤オイルを塗布する塗
布ローラ50と、そのオイルの溜め53と、加圧ローラ
52表面の温度を検知して定着温度を制御するサーミス
タ58とからなっている。4色のトナー像を転写された
記録材Pはこの定着装置により、トナー像の混色及び記
録材Pへの固定が行なわれて、フルカラーのコピー画像
が形成される。
【0034】ところで、カラー用トナーの特性として
は、定着装置9で加熱したときの溶融性、混色性が良い
ことが要求される。溶融性、混色性が不良であると、ト
ナー粒子間にエアーギャップが多くなり、空気との界面
での光の散乱によってトナーにその色素本来の色調が失
われたり、トナーの重なった部分で下層のトナーが上層
のトナーに隠蔽されて、色の再現性が低下したりするか
らである。これらの溶融性、混色性を満たすトナーとし
て、軟化点が低く、しかも溶融粘度が低い、いわゆるシ
ャープメルト性のトナーが使用されている。このような
シャープメルト性のトナーを使用することにより、色の
再現性を高めて原稿に忠実なカラーコピーを得ることが
できる。
【0035】しかしシャープメルト性のトナーは、親和
力が大きいために、定着装置の定着ローラにオフセット
し易い欠点がある。定着装置においては加熱に加えて加
圧も行なわれ、親和力の大きいトナーは、この加熱及び
加圧によって定着ローラに転移転して、付着しがちにな
る。定着ローラにトナーが付着すると、このトナーが次
の記録材に付着したり、定着ローラ上で固まったりし、
いずれも画像不良の原因となる。
【0036】ジメチルシリコーン等の離型剤オイルは、
これらの画像不良の発生を防止するために使用され、記
録材上のトナー像の定着に先立って、定着ローラ上に離
型剤オイルが塗布される。これによってトナー像が転写
された記録材を加熱及び加圧する際に、定着ローラがト
ナー像に離型剤オイルを介して接触し、直接接触するこ
とがないので、トナーが定着ローラ側に付着するのを有
効に防止できる。
【0037】転写が終了した感光ドラム3a、3b、3
c及び3dは、それぞれのクリーナ4a、4b、4c及
び4dにより、転写残りのトナーをクリーニング、除去
され、引き続き次の潜像の形成以下に備えられる。搬送
ベルト130上に残留したトナー及びその他の異物は、
搬送ベルト130の表面にクリーニングウエブ(不織
布)19を当接して、拭い取るようにしている。
【0038】上記のクリーニングウエブ19は、搬送ベ
ルト130の下流端の下方に配設した一対のローラのう
ちの一方のウエブローラ18に巻回され、これを他方の
ローラ17に巻取るようになっている。ローラ17、1
8の間には押圧ローラ22が配設され、この押圧ローラ
22によりクリーニングウエブ19を搬送ベルト130
の表面に押付ける。押圧ローラ22によるクリーニング
ウエブ19の搬送ベルト130への押付けは、搬送ベル
ト130の裏面側(内側)に配設された対向ローラ21
によりバックアップされる。
【0039】クリーニングウエブ19の繊維としては、
ポリプロピレン、レーヨン、アクリル、ナイロン、ポリ
エステル、ビニロン等の繊維、及びこれらの繊維を混合
したものが好ましい。
【0040】記録材Pに両面画像形成を行なう場合に
は、1面目の転写が終了し、定着装置9を通過後、記録
材Pを排紙トレイ63に搬送せず、フラッパー(反転部
材)等によって両面画像形成専用の搬送路へ搬送する。
そして記録材Pの上下を反転して搬送ベルト130を再
送し、画像形成が終了している第1面(1面目)と反対
側の第2面に対し、再度画像形成が行なわれる。このと
き、記録材Pの第1面上、特にそのトナー像上に付着し
た離型剤オイルが搬送ベルト130の表面に付着し、更
に搬送ベルト130から感光ドラム3a〜3dに付着す
る。
【0041】感光ドラム3a〜3dのクリーナ4a〜4
dは、これら感光ドラム3a〜3d上のトナー除去を目
的としており、付着した離型剤オイルを十分に除去でき
ない。このため感光ドラムの離型剤オイル汚染による画
像不良という両面カラーコピー特有の問題が発生する。
そこで、搬送ベルト130のクリーニング部材であるク
リーニングウエブ19は、搬送ベルト130表面上の残
留トナーのみならず、表面に付着した離型剤オイルをも
クリーニングする。
【0042】しかしながら、搬送ベルト130に付着し
た離型剤オイル量が多い場合、クリーニングウエブ19
によるクリーニングだけでは能力不足となり、同様の画
像不良が発生してしまうことが考えられる。
【0043】そこで本実施形態では、搬送ベルト上のオ
イル除去能力をさらに向上させるためのオイル除去ロー
ラ31が設けられている。
【0044】また、搬送ベルト130の記録材Pを担持
する側の面を粗し、記録材Pに付着したオイルが搬送ベ
ルト130に転移しずらくするための研磨ローラ30も
設けられている。
【0045】ここで、本実施形態で用いた搬送ベルト1
30は、十点平均粗さRzが5〜20μmの場合、離型
剤オイルが付着した記録材Pの画像面を搬送ベルト13
0に接して、両面画像を形成しても搬送ベルト130表
面上に離型剤オイルが残りにくかった。
【0046】これは搬送ベルト130と記録材Pとの接
触面積が減少したことによるものである。
【0047】そこで本実施形態では搬送ベルト130の
十点平均粗さRzが所定値に入るように、研磨ローラ3
0を搬送ベルト130と接離可能な構成にして配置して
いる。
【0048】研磨ローラ30としては、例えば金属ロー
ルに酸化アルミニウムフィルムを巻き付けたもの、また
は、酸化アルミニウムを塗布したものを用いており、酸
化アルミニウムの粒子間隔は15μm〜60μmが良
い。
【0049】この研磨ローラ30は搬送ベルト130に
接して粗し動作を行なう場合、搬送ベルトに対し静止さ
せても、周速差を持たせるために回転させても良い。
【0050】実験の結果から初期、十点平均粗さRz=
10μmの搬送ベルトのRzはA4サイズ横送りの記録
材通紙、約5,000枚相当で
【0051】
【外1】 Rz5μmとなる。
【0052】そこで研磨動作を5000枚を越えたタイ
ミングで動作させた。
【0053】本実施形態では搬送ベルト130の線速度
16mm/sec研磨ローラ30の搬送ベルト130へ
の侵入総圧約1.2kg・fで固定静止の場合、搬送ベ
ルト約10周分の研磨でRz≧8μmを達成した。
【0054】また、搬送ベルト130上に付着した離型
剤オイルをより効果的に除去する。オイル除去ローラ3
1は図3に示すように芯金31d上に設けられた3層か
ら構成されている。
【0055】表層31aはナイロンとポリエステルを主
成分とした不織布であり、その空げきに付着したオイル
を毛細管現象により吸収し、第2層31bのポリプロピ
レンでオイルを保持する。また第3層31cはオイル除
去ローラ31と搬送ベルト130とのニップを確保する
ためのクッションの役割を果たすエチレンプロピレンラ
バーを用いている。
【0056】このオイル除去ローラ31は、搬送ベルト
の周速に対して160%の順方向の回動により動作し、
この回転時に最もオイル吸収率が高かった。
【0057】このオイル除去ローラ31は両面2面目の
画像形成時、すなわち、記録材Pの1面目にトナー像を
定着する際に記録材Pに付着した離型剤オイルが搬送ベ
ルト130に転移する可能性がある時に常に動作する。
【0058】図2は、本実施形態におけるクリーニング
ウエブ19,押圧ローラ22,研磨ローラ30,オイル
除去ローラ31のスラスト方向幅の規定法を示す説明図
である。図2に示されるように、幅334mmの搬送ベ
ルト130に対しその揺動幅をα側、β側の両方共、8
mmとした。
【0059】従って、回動によりスラスト方向に揺動す
る搬送ベルト130が存在しうる幅は350mmとな
る。
【0060】また逆に、スラスト方向の揺動によらず常
に搬送ベルト130が存在する幅は318mmである。
【0061】クリーニングウエブ19は、搬送ベルト1
30が揺動しても、搬送ベルト130のスラスト方向幅
の全ての部分に当接していることが、クリーニング性能
を維持する上で重要である。従ってクリーニングウエブ
19の幅は、搬送ベルト130の存在しうる幅(ベルト
存在可能幅)と同じ350mmが少なくとも必要であ
る。
【0062】そこで本実施形態では、クリーニングウエ
ブ19自体が搬送ベルト130の揺動によってスラスト
方向に多少ずれてしまう可能性を考慮し、クリーニング
ウエブ19のスラスト方向の幅を354mmに設定し
た。
【0063】又押圧ローラ22はそれよりも広くして、
クリーニングウエブ19を均一に押圧できるようにする
必要があり、本実施形態では、押圧ローラ22のスラス
ト方向幅を360mmとした。
【0064】また、研磨ローラ30は、離型型オイルが
付着した記録材Pが担持される可能性のある搬送ベルト
130の領域を少なくとも研磨する必要がある。
【0065】ここで、本実施形態の搬送ベルト130が
担持する記録材Pの最大スラスト幅は297mm(A3
縦送りまたはA4横送り)であるため、スラスト方向へ
の搬送ベルト130の揺動幅を考慮すると、搬送ベルト
130が記録材Pを担持する可能性のあるスラスト方向
の幅は313mmである。
【0066】従って、本実施形態では研磨ローラ30の
スラスト方向の幅は313mm以上必要である。
【0067】しかしながら、研磨ローラ30のスラスト
方向の幅が、搬送ベルトの揺動にかかわらず常にベルト
が存在する幅(図2のベルト絶対存在幅、318mm)
よりも大きい場合、以下の問題が発生することが考えら
れる。
【0068】即ち、本実施形態では図1に示すように、
研磨ローラ30と搬送ベルト130をはさんで対向する
位置に研磨ローラ押圧部材32が設けられ、搬送ベルト
130を研磨ローラ30に押圧している。
【0069】そして、この研磨ローラ押圧部材32は発
砲ウレタンなどの弾性体で構成されており、スラスト方
向において少なくとも研磨ローラ30の幅よりも大きく
設けられている。
【0070】従って、研磨ローラ30はほぼ剛体である
ため、研磨ローラ30のスラスト方向の幅がベルト絶対
存在幅よりも大きく、研磨ローラ30と研磨ローラ押圧
部材32とが直接接触する領域が存在する場合、研磨ロ
ーラ30が押圧部材32を削ってしまうことが考えられ
る。
【0071】以上の理由から本実施形態では研磨ローラ
30のスラスト方向の幅は318mm以下が好ましい。
【0072】よって本実施形態では研磨ローラ30のス
ラスト方向の幅を318mmに設定した。
【0073】また、オイル除去ローラ31のスラスト方
向の幅は、上述の搬送ベルト130が記録材Pを担持す
る可能性がある幅(313mm)以上必要であり、本実
施形態では350mmに設定した。
【0074】なお、搬送ベルト130のクリーニングウ
エブ19は新たな面を連続的に更新する必要がなく、一
定画像形成枚数毎に一定量巻取る使用形態でよい。例え
ば、画像形成枚数が100枚でクリーニングウエブ19
を5mmずつ巻取りローラ17に巻取って更新した。
【0075】また、図4に示すように、清掃補助手段と
して、ポリウレタンゴムからなるクリーニングブレード
23を設けても良い。このクリーニングブレード23
は、JISゴム高度で約65度のものを使用した。クリ
ーニングブレード23は、搬送ベルト130へのクリー
ニングウエブ19の当接部と巻取りローラ17の間で搬
送ベルト130の表面に当接させた。クリーニングブレ
ード23の搬送ベルト130との当接角度は約20度、
侵入量は1.5〜2.0mmに設定した。
【0076】このクリーニングブレード23は、搬送ベ
ルト130上に付着した飛散トナーや紙粉等を拭い取る
ことを目的としたクリーニングウエブ19では十分にク
リーニングできない場合、特に記録材の搬送不良により
搬送ベルト130上にトナー像を形成してしまった場
合、或いは記録画像の安定化制御のために通常以上のト
ナーがある(例えばレジストレーションや濃度の均一性
の維持のために、そのフィードバック制御等に使用する
パッチ画像を搬送ベルト130上に形成することによる
等)ことを予め予測できる場合に、搬送ベルト130に
当接し、それ以外のときは離間している。
【0077】この構成によれば、搬送ベルト130の表
面に付着したトナーやゴミ等の異物がほぼクリーニング
ブレード23によって除去された後、次のクリーニング
ウエブ19によって、トナーや異物のみならず離型剤オ
イルが良好に除去される。このため搬送ベルト130の
クリーニング性能が向上する。
【0078】クリーニングウエブ19によってかき落さ
れたトナー等は、巻取りローラ17の巻取りによりクリ
ーニングウエブ19と共に回収される。
【0079】以上では、清掃補助手段としてクリーニン
グブレード23を用いたが、代わりにファーブラシを用
いてもよい。
【0080】又図5に示すように、押圧ローラ22によ
るクリーニングウエブ19の搬送ベルト130への当接
と別に、そのクリーニングウエブ19の当接面と反対側
の裏面を、ローラ17、18のいずれかの位置でそれら
ローラによる押圧で搬送ベルト130に当接すると、よ
り効果的である。
【0081】図6に示す場合は、ローラ17及び18の
両方の位置でクリーニングウエブ19の裏面を搬送ベル
ト130に当接し、且つクリーニングブレード23をロ
ーラ17と押圧ローラ22との間で搬送ベルト130に
当接した。この構成によれば更にクリーニング能力を向
上させることができる。
【0082】また、1面目にトナー像が定着された記録
材Pの2面目にトナー像を形成する際には、クリーニン
グウエブ19のオイルクリーニング能力を向上させるこ
とが好ましい。
【0083】そこで、2面目への画像形成時には、1面
目への画像形成時に比べて、クリーニングウエブ19の
巻き取り量を多くすることが好ましい。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、記録材担持体の揺動に
より、研磨部材が記録材担持体以外の装置構成部材を削
ってしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のカラー画像形成装置の構成
を示す断面図である。
【図2】搬送ベルト,クリーニングウエブ,研磨ローラ
等のスラスト方向幅の規定法を示す説明図である。
【図3】オイル除去ローラの構成断面図である。
【図4】搬送ベルトのクリーニング部近辺を示す概略断
面図である。
【図5】搬送ベルトのクリーニング部近辺を示す概略断
面図である。
【図6】搬送ベルトのクリーニング部近辺を示す概略断
面図である。
【図7】揺動ローラによる揺動機構を示す説明図であ
る。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材を担持搬送する記録材担持体と、
    この記録材担持体に担持された記録材に像を形成する像
    形成手段と、前記記録材担持体をその移動方向と直交す
    る方向に揺動させる揺動手段と、前記記録材担持体の記
    録材を担持する側の面を研磨する研磨部材と、を備える
    画像形成装置において、前記研磨部材が前記記録材担持体を研磨する領域は、前
    記記録材担持体の揺動位置に係わらず 前記記録材担持体
    が存在する領域に含まれることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記画像形成装置は、前記記録材担持体
    の記録材を担持する側とは反対側から前記記録材担持体
    を前記研磨部材に向かって押圧する押圧部材を備えるこ
    とを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記研磨部材は、前記像形成手段が所定
    枚数の記録材に像形成を行う毎に前記記録材担持体を研
    磨することを特徴とする請求項1または請求項2の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記研磨部材が前記記録材担持体を研磨
    する領域は、揺動時における前記記録材担持体に担持さ
    れた記録材の存在可能領域を含むことを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像形成装置は、前記記録材担持体
    の記録材を担持する側の面に付着したオイルを除去する
    オイル除去手段を備え、前記オイル除去手段が前記記録
    材担持体に付着したオイルを除去する領域は、揺動時に
    おける前記記録材担持体に担持された記録材の存在可能
    領域を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のい
    ずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記像形成手段は、トナー像を担持する
    像担持体と、前記トナー像を前記記録材担持体に担持さ
    れた記録材に転写する転写帯電器と、を備えることを特
    徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 前記記録材担持体に担持された記録材に
    は複数の前記トナー像が順次重ねて転写されることを特
    徴とする請求項6の画像形成装置。
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