JPH0915981A - 余剰現像液除去装置 - Google Patents
余剰現像液除去装置Info
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- JPH0915981A JPH0915981A JP8015740A JP1574096A JPH0915981A JP H0915981 A JPH0915981 A JP H0915981A JP 8015740 A JP8015740 A JP 8015740A JP 1574096 A JP1574096 A JP 1574096A JP H0915981 A JPH0915981 A JP H0915981A
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- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/06—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
- G03G15/10—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a liquid developer
- G03G15/11—Removing excess liquid developer, e.g. by heat
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- General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 少なくとも弾性多孔層が配設されて構成され
る吸液体により湿式現像終了後の像担持体上に付着する
余剰現像液を除去する余剰現像液除去装置において、吸
液体表面へのトナーのオフセットがなく、仮にそのオフ
セットトナーがあったとしても吸液体表面から容易に除
去でき、また、余剰現像液からキャリア液を選択的に効
率よく除去することができるようにする。 【解決手段】 吸液体を、少なくとも、像担持体に近接
又は接触する当該吸液体の最外層として形成される、表
面エネルギーが25mJ/m2以下の材料からなる通気
性を有する表面層と、その表面層の下層側に形成される
弾性多孔層とで構成した。
る吸液体により湿式現像終了後の像担持体上に付着する
余剰現像液を除去する余剰現像液除去装置において、吸
液体表面へのトナーのオフセットがなく、仮にそのオフ
セットトナーがあったとしても吸液体表面から容易に除
去でき、また、余剰現像液からキャリア液を選択的に効
率よく除去することができるようにする。 【解決手段】 吸液体を、少なくとも、像担持体に近接
又は接触する当該吸液体の最外層として形成される、表
面エネルギーが25mJ/m2以下の材料からなる通気
性を有する表面層と、その表面層の下層側に形成される
弾性多孔層とで構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿式現像方式を採
用する複写機等の画像形成装置に用いられ、静電潜像が
形成される像担持体に湿式現像後において付着する余分
な余剰現像液を吸液体によって除去する余剰現像液除去
装置に関するものである。
用する複写機等の画像形成装置に用いられ、静電潜像が
形成される像担持体に湿式現像後において付着する余分
な余剰現像液を吸液体によって除去する余剰現像液除去
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式等により静電潜像が形成さ
れる像担持体(感光体等)の現像部に対してキャリア成
分(液)とトナー成分とから構成される現像液を供給し
てその静電潜像を可視像化する湿式現像方式において
は、その現像終了後における可視(トナー)像を保持し
た像担持体に付着する余剰の現像液を除去することが必
要とされている。そのため、従来においては、かかる余
剰現像液を除去する方法として、像担持体に空気を吹き
つけてその風圧により余剰現像液を吹き飛ばして除去す
るエアーナイフ方式や、コロナ放電により余剰現像液を
掻きとって除去するコロナスクイーズ方式や、像担持体
にスポンジ体等の吸液用ロール又はベルトを圧接して余
剰現像液を吸液して除去する吸液方式(特開昭50−4
5645号、特開昭50−99551号等の公報)が主
に知られている。
れる像担持体(感光体等)の現像部に対してキャリア成
分(液)とトナー成分とから構成される現像液を供給し
てその静電潜像を可視像化する湿式現像方式において
は、その現像終了後における可視(トナー)像を保持し
た像担持体に付着する余剰の現像液を除去することが必
要とされている。そのため、従来においては、かかる余
剰現像液を除去する方法として、像担持体に空気を吹き
つけてその風圧により余剰現像液を吹き飛ばして除去す
るエアーナイフ方式や、コロナ放電により余剰現像液を
掻きとって除去するコロナスクイーズ方式や、像担持体
にスポンジ体等の吸液用ロール又はベルトを圧接して余
剰現像液を吸液して除去する吸液方式(特開昭50−4
5645号、特開昭50−99551号等の公報)が主
に知られている。
【0003】ところが、上記のエアーナイフ方式は、風
圧による像流れが発生したり、装置内の空気の汚染や騒
音が発生するほか、空気の均一な吹きつけが困難であっ
たり装置が大型化する等の問題がある。また、コロナス
クイーズ方式は、コロナ放電にて発生するオゾンにより
トナーや感光体材料が劣化したり、高速の現像に対して
は除液性能が低下する等の問題がある。さらに、吸液方
式は、吸液した現像液がスポンジ体の内部に残留してし
まい、それがスポンジ体内に残留したまま乾燥した場合
には汚れとして残り、次回の使用時に除液むらの発生や
汚れの像担持体への転移が起こる等の問題がある。
圧による像流れが発生したり、装置内の空気の汚染や騒
音が発生するほか、空気の均一な吹きつけが困難であっ
たり装置が大型化する等の問題がある。また、コロナス
クイーズ方式は、コロナ放電にて発生するオゾンにより
トナーや感光体材料が劣化したり、高速の現像に対して
は除液性能が低下する等の問題がある。さらに、吸液方
式は、吸液した現像液がスポンジ体の内部に残留してし
まい、それがスポンジ体内に残留したまま乾燥した場合
には汚れとして残り、次回の使用時に除液むらの発生や
汚れの像担持体への転移が起こる等の問題がある。
【0004】そこで、このような問題点を解消する新た
な余剰現像液除去装置として、吸引可能な中空構造から
なるスポンジ製ロール或いは表面に微粒子を融着させた
通気性フォームロールを像担持体に接触させ、そのスポ
ンジ又は通気性フォーム内に吸液された余剰現像液をロ
ール内部から吸引して除去する除去装置が提案されてい
る(特開平3−80274号公報、特開平3−1456
80号公報)。
な余剰現像液除去装置として、吸引可能な中空構造から
なるスポンジ製ロール或いは表面に微粒子を融着させた
通気性フォームロールを像担持体に接触させ、そのスポ
ンジ又は通気性フォーム内に吸液された余剰現像液をロ
ール内部から吸引して除去する除去装置が提案されてい
る(特開平3−80274号公報、特開平3−1456
80号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような余剰現像液をロール内部から吸引除去する除去
装置は、吸液した余剰現像液がスポンジ又は通気性フォ
ーム内に残留してしまうことは殆どないが、まず、スポ
ンジのみの単体構造が原因であるロールの強度不足や、
微粒子のロール表面への融着が原因であるロールの円筒
度不足がある。その他にも、上記の除去装置は、余剰現
像剤のなかからキャリア液のみを選択的に除液すること
が難しく、画像を形成するトナーも同時に吸引してしま
うおそれがあったり、或いは、吸引除去されないものの
ロール表面にトナーが付着することがある。これによ
り、画像乱れや次回の使用(吸液)時におけるトナー転
移等の問題が発生する。
たような余剰現像液をロール内部から吸引除去する除去
装置は、吸液した余剰現像液がスポンジ又は通気性フォ
ーム内に残留してしまうことは殆どないが、まず、スポ
ンジのみの単体構造が原因であるロールの強度不足や、
微粒子のロール表面への融着が原因であるロールの円筒
度不足がある。その他にも、上記の除去装置は、余剰現
像剤のなかからキャリア液のみを選択的に除液すること
が難しく、画像を形成するトナーも同時に吸引してしま
うおそれがあったり、或いは、吸引除去されないものの
ロール表面にトナーが付着することがある。これによ
り、画像乱れや次回の使用(吸液)時におけるトナー転
移等の問題が発生する。
【0006】なお、本発明者等は、特に余剰現像剤のな
かからキャリア液を選択的に効率よく除去する目的で、
導電性多孔スリーブ体上に導電性を有する弾性多孔層を
設けた導電性吸液ロールを用い、この導電性吸液ロール
にトナーと同極性のバイアス電圧を印加しつつ弾性多孔
層に吸液された余剰現像液を吸引手段により吸引除去す
る除去装置を開発した。この装置は、バイアスによるキ
ャリア液の選択的除去の効果が得られることは認められ
たものの、導電性吸液ロールが像担持体上のトナー像と
接触した際にトナー像を構成するトナーの一部がロール
側に付着してしまう、いわゆるトナーのオフセットがわ
ずかながら発生し、次回の使用時にそのトナーが像担持
体に転移してしまう等の問題があった。しかも、この導
電性吸液ロール表面に付着したトナーは除去しにくいも
のであった。
かからキャリア液を選択的に効率よく除去する目的で、
導電性多孔スリーブ体上に導電性を有する弾性多孔層を
設けた導電性吸液ロールを用い、この導電性吸液ロール
にトナーと同極性のバイアス電圧を印加しつつ弾性多孔
層に吸液された余剰現像液を吸引手段により吸引除去す
る除去装置を開発した。この装置は、バイアスによるキ
ャリア液の選択的除去の効果が得られることは認められ
たものの、導電性吸液ロールが像担持体上のトナー像と
接触した際にトナー像を構成するトナーの一部がロール
側に付着してしまう、いわゆるトナーのオフセットがわ
ずかながら発生し、次回の使用時にそのトナーが像担持
体に転移してしまう等の問題があった。しかも、この導
電性吸液ロール表面に付着したトナーは除去しにくいも
のであった。
【0007】従って、本発明の目的は、少なくとも弾性
多孔層が配設されて構成される吸液体により湿式現像終
了後の像担持体上に付着する余剰現像液を除去する余剰
現像液除去装置として、吸液体表面へのトナーのオフセ
ットがなく、仮にそのオフセットトナーがあったとして
も吸液体表面から容易に除去でき、また、余剰現像液か
らキャリア液を選択的に効率よく除去することができる
余剰現像液除去装置を提供することにある。
多孔層が配設されて構成される吸液体により湿式現像終
了後の像担持体上に付着する余剰現像液を除去する余剰
現像液除去装置として、吸液体表面へのトナーのオフセ
ットがなく、仮にそのオフセットトナーがあったとして
も吸液体表面から容易に除去でき、また、余剰現像液か
らキャリア液を選択的に効率よく除去することができる
余剰現像液除去装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の余剰現像液除去
装置は、像担持体に形成される静電潜像を湿式現像した
後に当該像担持体上に付着する余剰現像液を除去する吸
液体を備えた装置であって、前記吸液体は、少なくと
も、前記像担持体に近接又は接触する当該吸液体の最外
層として形成される、表面エネルギーが25mJ/m2
以下の材料からなる通気性を有する表面層と、その表面
層の下層側に形成される弾性多孔層とで構成されている
ことを特徴とするをものである。
装置は、像担持体に形成される静電潜像を湿式現像した
後に当該像担持体上に付着する余剰現像液を除去する吸
液体を備えた装置であって、前記吸液体は、少なくと
も、前記像担持体に近接又は接触する当該吸液体の最外
層として形成される、表面エネルギーが25mJ/m2
以下の材料からなる通気性を有する表面層と、その表面
層の下層側に形成される弾性多孔層とで構成されている
ことを特徴とするをものである。
【0009】
【作用】このような技術的手段によれば、吸液体が、そ
の最外層として表面エネルギーが25mJ/m2以下の
材料からなる通気性を有する表面層を形成した構成から
なるため、余剰現像液を除去する際において、その表面
層へのトナー付着が起こりしにくくなり、特にオフセッ
トトナーの発生が大幅に低減される。仮に、その表面層
にトナーが付着しても容易に除去することができ、付着
し続けることはない。一方、吸液体の表面層の下層側に
形成される弾性多孔層による余剰現像液の吸液性能は、
そのまま維持されて低下することはない。
の最外層として表面エネルギーが25mJ/m2以下の
材料からなる通気性を有する表面層を形成した構成から
なるため、余剰現像液を除去する際において、その表面
層へのトナー付着が起こりしにくくなり、特にオフセッ
トトナーの発生が大幅に低減される。仮に、その表面層
にトナーが付着しても容易に除去することができ、付着
し続けることはない。一方、吸液体の表面層の下層側に
形成される弾性多孔層による余剰現像液の吸液性能は、
そのまま維持されて低下することはない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0011】本発明の余剰現像液除去装置における吸液
体は、少なくとも、湿式現像後の像担持体に近接するか
或いは接触する当該吸液体の最外層として形成される下
記の表面層と、その表面層の下層側に形成される弾性多
孔層とで構成されるものであればよく、その形態等につ
いては特に限定されるものではない。
体は、少なくとも、湿式現像後の像担持体に近接するか
或いは接触する当該吸液体の最外層として形成される下
記の表面層と、その表面層の下層側に形成される弾性多
孔層とで構成されるものであればよく、その形態等につ
いては特に限定されるものではない。
【0012】上記の表面層は、表面エネルギーが25m
J/m2以下の材料にて形成されるものであって、余剰
現像液(主にキャリア液)を吸引吸液時に透過させるこ
とができる程度の通気性を有するものである。この表面
層を表面エネルギーが25mJ/m2を越える材料にて
形成した場合には、余剰現像液の除去時において、像担
持体上に湿式現像にて形成されたトナー像を構成するト
ナーの一部が吸液体(実際にはその表面層)側に付着し
てしまう、いわゆるトナーのオフセットが発生しやす
く、その表面層に一旦付着したトナーを除去し難くな
る。
J/m2以下の材料にて形成されるものであって、余剰
現像液(主にキャリア液)を吸引吸液時に透過させるこ
とができる程度の通気性を有するものである。この表面
層を表面エネルギーが25mJ/m2を越える材料にて
形成した場合には、余剰現像液の除去時において、像担
持体上に湿式現像にて形成されたトナー像を構成するト
ナーの一部が吸液体(実際にはその表面層)側に付着し
てしまう、いわゆるトナーのオフセットが発生しやす
く、その表面層に一旦付着したトナーを除去し難くな
る。
【0013】表面エネルギー(ここでは便宜上「SE」
と略称する)が25mJ/m2以下の材料としては、製
造適性に優れている等の理由でフッ素系化合物からなる
材料が望ましく、その他にもフッ素系ゴムや、さらにフ
ッ素系ゴムの表面にアミノ変性シリコーン系化合物を塗
布した材料等が利用できる。フッ素系化合物からなる材
料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE、SE:18.5mJ/m2)、四フッ化エチレ
ンパーフルオロビニルエーテル共重合体(PFA、S
E:20mJ/m2)、四フッ化エチレン−六フッ化プ
ロピレン共重合体(FEP、SE:19mJ/m2)、
ポリフッ化ビニリデン(PVDF、SE:25mJ/m
2)等が挙げられる。また、フッ素系ゴムの表面にアミ
ノ変性シリコーン系化合物を塗布した材料としては、シ
リコーオイル(ジメチルポリシロキサン)の一部をアミ
ノ変性したアミノ変性シリコーオイルを塗布した材料
(SE:24mJ/m2)が使用される。シリコーン系
の樹脂やゴムは現像液により膨潤してしまうため適用不
可能である。
と略称する)が25mJ/m2以下の材料としては、製
造適性に優れている等の理由でフッ素系化合物からなる
材料が望ましく、その他にもフッ素系ゴムや、さらにフ
ッ素系ゴムの表面にアミノ変性シリコーン系化合物を塗
布した材料等が利用できる。フッ素系化合物からなる材
料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE、SE:18.5mJ/m2)、四フッ化エチレ
ンパーフルオロビニルエーテル共重合体(PFA、S
E:20mJ/m2)、四フッ化エチレン−六フッ化プ
ロピレン共重合体(FEP、SE:19mJ/m2)、
ポリフッ化ビニリデン(PVDF、SE:25mJ/m
2)等が挙げられる。また、フッ素系ゴムの表面にアミ
ノ変性シリコーン系化合物を塗布した材料としては、シ
リコーオイル(ジメチルポリシロキサン)の一部をアミ
ノ変性したアミノ変性シリコーオイルを塗布した材料
(SE:24mJ/m2)が使用される。シリコーン系
の樹脂やゴムは現像液により膨潤してしまうため適用不
可能である。
【0014】上記したフッ素系化合物は、フッ化グラフ
ファイトを混合することにより表面エネルギーを極端に
下げることができる。そして、本発明においては、その
混合後のフッ素系化合物を使用することができる。ちな
みに、フッ化グラフファイトの表面エネルギーは一般に
6mJ/m2であるとされていることから、本発明にお
いては、表面エネルギーを6mJ/m2付近まで下げた
フッ素系化合物からなる材料を使用することも可能であ
る。
ファイトを混合することにより表面エネルギーを極端に
下げることができる。そして、本発明においては、その
混合後のフッ素系化合物を使用することができる。ちな
みに、フッ化グラフファイトの表面エネルギーは一般に
6mJ/m2であるとされていることから、本発明にお
いては、表面エネルギーを6mJ/m2付近まで下げた
フッ素系化合物からなる材料を使用することも可能であ
る。
【0015】表面エネルギーについては、接触角と表面
張力との関係から推測する方法、いわゆるZisman
の方式から求める方法により測定する。すなわち、測定
すべき材料の表面上で、表面張力が異なる各種の液体の
接触角を測定し、その液体の表面張力を横軸に、その各
液体の接触角(θ)又はcosθを縦軸にそれぞれプロ
ットすると直線が得られ、この直線を外挿して接触角
(θ)がゼロ(又はcosθ=0)になるときの表面張
力を求め、その表面張力を界面表面張力、すなわち「表
面エネルギー」とするものである。上記接触角の測定に
用いる溶液は、n−ヘキサン、オクタン、テトラデカ
ン、水、グリコール系水溶液、ジクロルメタン等であ
る。
張力との関係から推測する方法、いわゆるZisman
の方式から求める方法により測定する。すなわち、測定
すべき材料の表面上で、表面張力が異なる各種の液体の
接触角を測定し、その液体の表面張力を横軸に、その各
液体の接触角(θ)又はcosθを縦軸にそれぞれプロ
ットすると直線が得られ、この直線を外挿して接触角
(θ)がゼロ(又はcosθ=0)になるときの表面張
力を求め、その表面張力を界面表面張力、すなわち「表
面エネルギー」とするものである。上記接触角の測定に
用いる溶液は、n−ヘキサン、オクタン、テトラデカ
ン、水、グリコール系水溶液、ジクロルメタン等であ
る。
【0016】吸液体は、基本的に、支持体上に前記した
弾性多孔層と表面層をこの順に積層した積層構造からも
のであり、その吸液体全体の形態が、例えば、ロール形
態やベルト形態等になるように構成して使用される。ロ
ール状の吸液体とする場合には、円筒形状からなる多孔
性の剛性支持体上に前記弾性多孔層と表面層を順次積層
して構成される。また、ベルト状の吸液体とする場合に
は、ベルト基材となる支持体上に前記弾性多孔層と表面
層を順次積層して構成される。
弾性多孔層と表面層をこの順に積層した積層構造からも
のであり、その吸液体全体の形態が、例えば、ロール形
態やベルト形態等になるように構成して使用される。ロ
ール状の吸液体とする場合には、円筒形状からなる多孔
性の剛性支持体上に前記弾性多孔層と表面層を順次積層
して構成される。また、ベルト状の吸液体とする場合に
は、ベルト基材となる支持体上に前記弾性多孔層と表面
層を順次積層して構成される。
【0017】吸液体を構成する上記支持体、弾性多孔層
及び表面層は、その吸液体がロール状の吸液体(以下、
吸液用ロールとも称す)であるか或いはベルト状の吸液
体(以下、吸液用ベルトとも称す)であるかには関係な
く、そのいずれの層も絶縁性のものであってもよいが、
好ましくは、その少なくとも,1層が導電性を有するも
のである。
及び表面層は、その吸液体がロール状の吸液体(以下、
吸液用ロールとも称す)であるか或いはベルト状の吸液
体(以下、吸液用ベルトとも称す)であるかには関係な
く、そのいずれの層も絶縁性のものであってもよいが、
好ましくは、その少なくとも,1層が導電性を有するも
のである。
【0018】吸液体の最外層となる表面層は、前記した
表面エネルギーの条件を満たす材料を用いて表面層の下
層となる層(弾性多孔層など)上に形成される。例え
ば、PTFEを使用する場合には、そのPTFEを無電
界或いは電界メッキ法により形成したり、或いは、PT
FEを含む溶液をスプレーコート法等によりコーティン
グして形成する。上記メッキ法によりPTFE層を形成
する場合には、その表層部にPTFEが粒子状に析出さ
れるので優れた撥水性が得られる利点がある。また、P
FAを使用する場合には、そのPFAフィルムに50μ
m以下の孔を機械的にあけたものを弾性多孔層等の下層
の表面に被覆した後、加熱収縮させることにより形成す
る。さらに、PVDFを使用する場合には、そのPVD
Fの溶液をスプレーコート法等によりコーティングして
形成する。また、この表面層は、その厚さが1〜10μ
m(好ましくは1〜5μm)、孔径が1〜10μm(好
ましくは1〜5μm)、開口率が10〜50%のもので
ある。
表面エネルギーの条件を満たす材料を用いて表面層の下
層となる層(弾性多孔層など)上に形成される。例え
ば、PTFEを使用する場合には、そのPTFEを無電
界或いは電界メッキ法により形成したり、或いは、PT
FEを含む溶液をスプレーコート法等によりコーティン
グして形成する。上記メッキ法によりPTFE層を形成
する場合には、その表層部にPTFEが粒子状に析出さ
れるので優れた撥水性が得られる利点がある。また、P
FAを使用する場合には、そのPFAフィルムに50μ
m以下の孔を機械的にあけたものを弾性多孔層等の下層
の表面に被覆した後、加熱収縮させることにより形成す
る。さらに、PVDFを使用する場合には、そのPVD
Fの溶液をスプレーコート法等によりコーティングして
形成する。また、この表面層は、その厚さが1〜10μ
m(好ましくは1〜5μm)、孔径が1〜10μm(好
ましくは1〜5μm)、開口率が10〜50%のもので
ある。
【0019】上記弾性多孔層としては、吸液体の形態の
違いに関係なく、吸液効率の観点から、孔が連なった連
泡形態のポリウレタン等からなるスポンジ体が好まし
く、しかも、その孔径が小さいものがよい。連泡形態の
ポリウレタンとして導電性のものを使用する場合には、
一般の発泡成形法により形成されるタイプのものより
も、湿式工法により形成される溶出タイプのものが吸液
効率の点で有利である。これは、湿式工法により得られ
る溶出タイプの導電性ポリウレタンは孔径が小さく、し
かも、その製造過程において不要部分を溶出させる工程
があるため各孔どうしが確実に連なった状態となるため
と推測される。
違いに関係なく、吸液効率の観点から、孔が連なった連
泡形態のポリウレタン等からなるスポンジ体が好まし
く、しかも、その孔径が小さいものがよい。連泡形態の
ポリウレタンとして導電性のものを使用する場合には、
一般の発泡成形法により形成されるタイプのものより
も、湿式工法により形成される溶出タイプのものが吸液
効率の点で有利である。これは、湿式工法により得られ
る溶出タイプの導電性ポリウレタンは孔径が小さく、し
かも、その製造過程において不要部分を溶出させる工程
があるため各孔どうしが確実に連なった状態となるため
と推測される。
【0020】また、弾性多孔層は、吸液体の形態の違い
に関係なく、その孔径が3〜50μm(好ましくは3〜
30μm)、開口率が50〜80%のものである。導電
性の弾性多孔層を使用する場合には、その体積抵抗率が
1010Ω・cm以下、好ましくは106〜109Ω・cm
のものが使用される。また、弾性多孔層は、吸液体がロ
ール形態の場合には、その厚さが50μm〜5mmであ
ってゴム硬度が10〜60度程度の比較的柔らかい多孔
材料であることが好ましく、吸液体がベルト形態の場合
には、その厚さが1〜30mm(好ましくは2〜10μ
m)、アスカー硬度が15〜70度(好ましくは30〜
60度)のものが好ましい。
に関係なく、その孔径が3〜50μm(好ましくは3〜
30μm)、開口率が50〜80%のものである。導電
性の弾性多孔層を使用する場合には、その体積抵抗率が
1010Ω・cm以下、好ましくは106〜109Ω・cm
のものが使用される。また、弾性多孔層は、吸液体がロ
ール形態の場合には、その厚さが50μm〜5mmであ
ってゴム硬度が10〜60度程度の比較的柔らかい多孔
材料であることが好ましく、吸液体がベルト形態の場合
には、その厚さが1〜30mm(好ましくは2〜10μ
m)、アスカー硬度が15〜70度(好ましくは30〜
60度)のものが好ましい。
【0021】上記支持体は、ロール状吸液体を構成する
多孔剛性支持体である場合、強度及び耐溶剤性に優れた
材料を用いて円筒状に形成したものであればよい。この
多孔剛性支持体として導電性のものを使用する場合に
は、その体積抵抗率が102Ω・cm以下の導電性材料
を用いて形成される。このような導電性材料としては、
導電性を付与したプラスチック材料を使用してもよい
が、主に金属材料が使用される。具体的には、ステンレ
ス、黄銅等の焼結金属からなる多孔性金属や、Ni、N
i−Cr合金等の網目構造からなる多孔性金属や、機械
的に多数の孔を穿設した金属等が使用される。
多孔剛性支持体である場合、強度及び耐溶剤性に優れた
材料を用いて円筒状に形成したものであればよい。この
多孔剛性支持体として導電性のものを使用する場合に
は、その体積抵抗率が102Ω・cm以下の導電性材料
を用いて形成される。このような導電性材料としては、
導電性を付与したプラスチック材料を使用してもよい
が、主に金属材料が使用される。具体的には、ステンレ
ス、黄銅等の焼結金属からなる多孔性金属や、Ni、N
i−Cr合金等の網目構造からなる多孔性金属や、機械
的に多数の孔を穿設した金属等が使用される。
【0022】多孔剛性支持体を焼結金属からなる多孔性
金属又は多孔穿設金属にて形成する場合には、その多孔
性金属シート又は多孔穿設金属シートを巻いて円筒状に
し、その継ぎ目をアルゴン溶接等により接合すればよ
い。この場合、その接合部の吸液効率が悪く、吸液むら
が発生する場合がある。一方、多孔剛性支持体を網目構
造からなる多孔性金属にて形成する場合には、その多孔
性金属シートを巻いて円筒状にした後、圧縮成型すれば
よい。この場合、その接合は溶接ではなく自己接着にて
行うことができるため吸液むら等が発生するおそれはな
い。特に、この多孔剛性支持体の肉厚の均一化を図る観
点からは、多孔性金属シートを3重巻以上にすることが
好ましく、また、優れた圧縮強度を確保する観点からは
Ni−Cr合金を使用することが好ましい。
金属又は多孔穿設金属にて形成する場合には、その多孔
性金属シート又は多孔穿設金属シートを巻いて円筒状に
し、その継ぎ目をアルゴン溶接等により接合すればよ
い。この場合、その接合部の吸液効率が悪く、吸液むら
が発生する場合がある。一方、多孔剛性支持体を網目構
造からなる多孔性金属にて形成する場合には、その多孔
性金属シートを巻いて円筒状にした後、圧縮成型すれば
よい。この場合、その接合は溶接ではなく自己接着にて
行うことができるため吸液むら等が発生するおそれはな
い。特に、この多孔剛性支持体の肉厚の均一化を図る観
点からは、多孔性金属シートを3重巻以上にすることが
好ましく、また、優れた圧縮強度を確保する観点からは
Ni−Cr合金を使用することが好ましい。
【0023】また、支持体は、ベルト状吸液体を構成す
る支持体である場合、ベルト基材として使用できるもの
であればよい。このような基材としては、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポ
リビニリデンフロライド(PVDF)等のプラスチック
フィルムが使用される。この基材は、エンドレスフィル
ム形態で回動させるタイプのものであっても或いは有端
のフィルム形態で巻き取るタイプのものであってもよ
い。また、この基材は、後述する除液手段として圧接式
除液装置を使用する場合には非通気性のものであっても
よいが、吸引式除液装置を使用する場合には通気性のも
のであることが必要である。この基材フィルムの厚さは
25〜400μm、好ましくは50〜150μmであ
る。
る支持体である場合、ベルト基材として使用できるもの
であればよい。このような基材としては、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポ
リビニリデンフロライド(PVDF)等のプラスチック
フィルムが使用される。この基材は、エンドレスフィル
ム形態で回動させるタイプのものであっても或いは有端
のフィルム形態で巻き取るタイプのものであってもよ
い。また、この基材は、後述する除液手段として圧接式
除液装置を使用する場合には非通気性のものであっても
よいが、吸引式除液装置を使用する場合には通気性のも
のであることが必要である。この基材フィルムの厚さは
25〜400μm、好ましくは50〜150μmであ
る。
【0024】以上のような吸液体は、通常像担持体に接
触して従動回転するように設置されるが、特にロール状
の吸液体の場合には像担持体に対し20〜50μm程度
の間隔をあけて近接配置してもよい。近接配置した場合
は、そのロール状吸液体を回転駆動させるように構成す
る。
触して従動回転するように設置されるが、特にロール状
の吸液体の場合には像担持体に対し20〜50μm程度
の間隔をあけて近接配置してもよい。近接配置した場合
は、そのロール状吸液体を回転駆動させるように構成す
る。
【0025】また、本発明の除去装置においては、吸液
体に対して現像液を構成するトナーと同極性のバイアス
電圧を印加するバイアス印加手段を設置してもよい。こ
のバイアス印加手段は、ロール状吸液体の場合に有効で
ある。また、このバイアス印加手段を設置する場合に
は、吸液体は少なくとも導電性の層を少なくとも1層設
ける必要がある。印加するバイアス電圧の大きさは、適
宜設定することができるが、例えば、導電性の弾性多孔
層として体積抵抗率が106〜109Ω・cmの範囲のも
のを使用する場合、数100V〜数1000V、好まし
くは1〜3kVである。
体に対して現像液を構成するトナーと同極性のバイアス
電圧を印加するバイアス印加手段を設置してもよい。こ
のバイアス印加手段は、ロール状吸液体の場合に有効で
ある。また、このバイアス印加手段を設置する場合に
は、吸液体は少なくとも導電性の層を少なくとも1層設
ける必要がある。印加するバイアス電圧の大きさは、適
宜設定することができるが、例えば、導電性の弾性多孔
層として体積抵抗率が106〜109Ω・cmの範囲のも
のを使用する場合、数100V〜数1000V、好まし
くは1〜3kVである。
【0026】さらに、本発明の除去装置においては、吸
液体が吸収する余剰現像液をその吸液体から取り除く除
液手段を設置してもよい。この除液手段としては、吸液
体の下層側から負圧を与えてその吸液体が吸収する余剰
現像液を吸引して取り除く吸引式除液装置や、圧接部材
を吸液体の上層側若しくは下層側から圧接させてその吸
液体が吸収する余剰現像液を絞りとって取り除く圧接式
除液装置等を使用することができる。また、この除液手
段は、上記の吸引式除液装置と圧接式除液装置を組み合
せて併用するように構成したものであってもよい。
液体が吸収する余剰現像液をその吸液体から取り除く除
液手段を設置してもよい。この除液手段としては、吸液
体の下層側から負圧を与えてその吸液体が吸収する余剰
現像液を吸引して取り除く吸引式除液装置や、圧接部材
を吸液体の上層側若しくは下層側から圧接させてその吸
液体が吸収する余剰現像液を絞りとって取り除く圧接式
除液装置等を使用することができる。また、この除液手
段は、上記の吸引式除液装置と圧接式除液装置を組み合
せて併用するように構成したものであってもよい。
【0027】吸引式除液装置を使用する場合、吸液体
は、その形態の違いに関係なく、吸液体を構成する前記
支持体、弾性多孔層及び表面層における各通気孔の孔径
がこの順に小さくなるように設定したものであることが
望ましい。このように構成した場合には、吸引効果が高
まって余剰現像液からキャリア液を選択的に効率よく吸
液することができ、しかも、キャリア液と共に浸透した
トナーを多孔層等の孔内に残留させることなく確実に吸
引除去することができる。
は、その形態の違いに関係なく、吸液体を構成する前記
支持体、弾性多孔層及び表面層における各通気孔の孔径
がこの順に小さくなるように設定したものであることが
望ましい。このように構成した場合には、吸引効果が高
まって余剰現像液からキャリア液を選択的に効率よく吸
液することができ、しかも、キャリア液と共に浸透した
トナーを多孔層等の孔内に残留させることなく確実に吸
引除去することができる。
【0028】吸引式除液装置をロール状吸液体に対して
設置する場合、その吸引式除液装置は、ロール状吸液体
における多孔剛性支持体の中空部両端の少なくとも片側
から吸引するように構成することができる。
設置する場合、その吸引式除液装置は、ロール状吸液体
における多孔剛性支持体の中空部両端の少なくとも片側
から吸引するように構成することができる。
【0029】吸引式除液装置をベルト状吸液体に対して
設置する場合、その吸引式除液装置は、ベルト状吸液体
の像担持体との近接(又は接触)領域以外の領域におい
てその下層側から圧接する多孔剛性円筒体を配設し、そ
の多孔剛性円筒体の中空部両端の少なくとも片側から吸
引するように構成することができる
設置する場合、その吸引式除液装置は、ベルト状吸液体
の像担持体との近接(又は接触)領域以外の領域におい
てその下層側から圧接する多孔剛性円筒体を配設し、そ
の多孔剛性円筒体の中空部両端の少なくとも片側から吸
引するように構成することができる
【0030】吸引式除液装置は、効率よくかつ均一な吸
引ができる観点から、その吸引部を上記の多孔剛性支持
体や多孔剛性円筒体における中空部両端から同時に吸引
するように配設することが好ましい。また、吸引式除液
装置は、吸液体の形態の違いに関係なく、吸引による除
液効果を高める観点から、吸液体の周辺部の所定部分に
非通気性被覆部材を配設することが好ましい。例えば、
ベルト状吸液体に使用する場合、その多孔剛性円筒体の
ベルト状吸液体との接触領域以外の外周部に非通気性部
材を覆うように設ける。
引ができる観点から、その吸引部を上記の多孔剛性支持
体や多孔剛性円筒体における中空部両端から同時に吸引
するように配設することが好ましい。また、吸引式除液
装置は、吸液体の形態の違いに関係なく、吸引による除
液効果を高める観点から、吸液体の周辺部の所定部分に
非通気性被覆部材を配設することが好ましい。例えば、
ベルト状吸液体に使用する場合、その多孔剛性円筒体の
ベルト状吸液体との接触領域以外の外周部に非通気性部
材を覆うように設ける。
【0031】圧接式除液装置は、その圧接部材として、
吸液体の吸収した余剰現像液を絞り出すと同時に一定方
向に排出するような螺旋形態からなる当接部を有する部
材を使用することができる。このような圧接部材を採用
した場合には、吸液体の吸収した余剰現像液の絞り出し
と排出を同時に行うことができ、効率のよい除液作業が
可能になる。
吸液体の吸収した余剰現像液を絞り出すと同時に一定方
向に排出するような螺旋形態からなる当接部を有する部
材を使用することができる。このような圧接部材を採用
した場合には、吸液体の吸収した余剰現像液の絞り出し
と排出を同時に行うことができ、効率のよい除液作業が
可能になる。
【0032】吸液体としてベルト形態のものを使用する
場合、そのベルト状吸液体は、通常像担持体に対して1
箇所で接触又は近接するように配設されるが、像担持体
に近接配置される2以上のロールに支持されて像担持体
と広い面積でもって接触するように配設したものであっ
てもよい。この場合には、ベルト状吸液の像担持体との
接触面積を大幅に増加させることができるため、その吸
液体による余剰現像液の吸液がより確実になされるとと
もにその吸液効率がより向上する。
場合、そのベルト状吸液体は、通常像担持体に対して1
箇所で接触又は近接するように配設されるが、像担持体
に近接配置される2以上のロールに支持されて像担持体
と広い面積でもって接触するように配設したものであっ
てもよい。この場合には、ベルト状吸液の像担持体との
接触面積を大幅に増加させることができるため、その吸
液体による余剰現像液の吸液がより確実になされるとと
もにその吸液効率がより向上する。
【0033】また、ベルト状吸液体は、通常は像担持体
上の余剰現像液を吸液除去するように配設されるが、例
えば、像担持体に対して対向配置される、記録用紙等の
記録材を保持搬送する転写ドラム(或いは搬送ベルト)
からなる中間転写体を使用する場合には、像担持体上の
余剰現像液がその中間転写体にも付着するため、像担持
体とともに像担持体以外の中間転写体に対しても接触す
るように配設してもよい。これにより、複数の部品に付
着している余剰現像液を1つのベルト状吸液体により効
率よく除去することが可能となり、しかも、装置の不要
な大型化を招くこともない。
上の余剰現像液を吸液除去するように配設されるが、例
えば、像担持体に対して対向配置される、記録用紙等の
記録材を保持搬送する転写ドラム(或いは搬送ベルト)
からなる中間転写体を使用する場合には、像担持体上の
余剰現像液がその中間転写体にも付着するため、像担持
体とともに像担持体以外の中間転写体に対しても接触す
るように配設してもよい。これにより、複数の部品に付
着している余剰現像液を1つのベルト状吸液体により効
率よく除去することが可能となり、しかも、装置の不要
な大型化を招くこともない。
【0034】以上のごとき構成からなる余剰現像液除去
装置は、湿式現像方式を採用する複写機等の画像形成装
置に使用することができる。
装置は、湿式現像方式を採用する複写機等の画像形成装
置に使用することができる。
【0035】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明についてさらに
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0036】実施例1:図1〜2は、本発明の一実施例
を示すものであり、図1は本発明を適用したカラー複写
機の概略構成図、図2は図1の複写機に適用した余剰現
像液除去装置の要部を示す概略構成図である。
を示すものであり、図1は本発明を適用したカラー複写
機の概略構成図、図2は図1の複写機に適用した余剰現
像液除去装置の要部を示す概略構成図である。
【0037】カラー複写機は、図1に示すように、像担
持体としての光導電性ドラム1の周囲に、帯電器2、露
光書き込み装置3、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)及びブラック(K)の各現像液4が供給さ
れる湿式現像装置5(Y、M、C、K)、余剰現像液除
去装置6、転写コロトロン7、クリーナ8、除電ランプ
9がこの順に配設されているとともに、光導電性ドラム
1の転写コロトロン7が配設されている位置に、記録用
紙10を静電吸着して転写部に搬送する転写ドラム11
が配設されて、その主要部が構成されている。
持体としての光導電性ドラム1の周囲に、帯電器2、露
光書き込み装置3、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)及びブラック(K)の各現像液4が供給さ
れる湿式現像装置5(Y、M、C、K)、余剰現像液除
去装置6、転写コロトロン7、クリーナ8、除電ランプ
9がこの順に配設されているとともに、光導電性ドラム
1の転写コロトロン7が配設されている位置に、記録用
紙10を静電吸着して転写部に搬送する転写ドラム11
が配設されて、その主要部が構成されている。
【0038】湿式現像装置5はいずれも、現像器本体5
0内に光導電性ドラム1と非接触状態で回転する現像液
回収ロール(メタリングロール)51と現像電極板52
とが配設され、この現像器本体50に現像液供給用チュ
ーブ53及び現像液排出用チューブ54を介して接続さ
れた現像液タンク55を備えたものである。現像液回収
ロール51と現像電極板52には、不図示の電源部から
所定の電圧がそれぞれ印加されるようになっている。現
像装置5(M、C、K)については現像液回収ロール5
1M、51C、51Kを図示しているのみで、それ以外
の構成部品の図示を省略している。また、クリーナ8
は、クリーナ本体80内に回転する回収スポンジロール
81とクリーニングブレード82とが配設され、このク
リーナ本体80と液搬送用チューブ83を介して接続さ
れる回収液タンク84及びキャリア液フィルター85を
備えたものである。図1においてPはポンプを示す。
0内に光導電性ドラム1と非接触状態で回転する現像液
回収ロール(メタリングロール)51と現像電極板52
とが配設され、この現像器本体50に現像液供給用チュ
ーブ53及び現像液排出用チューブ54を介して接続さ
れた現像液タンク55を備えたものである。現像液回収
ロール51と現像電極板52には、不図示の電源部から
所定の電圧がそれぞれ印加されるようになっている。現
像装置5(M、C、K)については現像液回収ロール5
1M、51C、51Kを図示しているのみで、それ以外
の構成部品の図示を省略している。また、クリーナ8
は、クリーナ本体80内に回転する回収スポンジロール
81とクリーニングブレード82とが配設され、このク
リーナ本体80と液搬送用チューブ83を介して接続さ
れる回収液タンク84及びキャリア液フィルター85を
備えたものである。図1においてPはポンプを示す。
【0039】転写ドラム11の周囲には、用紙搬送装置
12から給紙される記録用紙10をドラム11周面に吸
着させる吸着用帯電器13、記録用紙10をドラム11
周面から剥離させる一対の剥離コロトロン14、用紙1
0の剥離後にドラム11を除電する一対の除電コロトロ
ン15がこの順に配設されており、また、剥離コロトロ
ン14と除電コロトロン15との間には転写ドラム11
から剥離される記録用紙10を排出する排出搬送装置1
6が配設されているとともに、その後方には未定着トナ
ー像の定着を行う定着装置17が配設されている。
12から給紙される記録用紙10をドラム11周面に吸
着させる吸着用帯電器13、記録用紙10をドラム11
周面から剥離させる一対の剥離コロトロン14、用紙1
0の剥離後にドラム11を除電する一対の除電コロトロ
ン15がこの順に配設されており、また、剥離コロトロ
ン14と除電コロトロン15との間には転写ドラム11
から剥離される記録用紙10を排出する排出搬送装置1
6が配設されているとともに、その後方には未定着トナ
ー像の定着を行う定着装置17が配設されている。
【0040】この実施例の余剰現像液除去装置6は、吸
液体として吸液用ロール60を適用したものである。こ
の吸液用ロール60は、図2に示すように、多孔性金属
シートからなるスリーブ体(肉厚2mm、長さ300m
m、外径20mmφ、孔径約100μm)61上に、湿
式工法により形成した溶出タイプの導電性ポリウレタン
(PU)フォーム層(孔径30μm)62を2mm厚と
なるように積層した後、その上に無電界法メッキ法によ
り表面エネルギーが18.5mJ/m2の(表面層とし
ての)PTFE層(体積抵抗率108Ω・cm、ゴム硬
度30度、孔径10μm)63を10μm厚となるよう
に積層してロール体としたものである。スリーブ体61
は、1mm厚のNi−Cr合金からなる多孔性金属シー
トを3重に巻いて圧縮成型により接合してロール状にし
たものであり、その寸法案安定性は肉厚が±0.02m
m、ロール振れが±0.1mmの範囲内におさまる程の
優れたものであった。
液体として吸液用ロール60を適用したものである。こ
の吸液用ロール60は、図2に示すように、多孔性金属
シートからなるスリーブ体(肉厚2mm、長さ300m
m、外径20mmφ、孔径約100μm)61上に、湿
式工法により形成した溶出タイプの導電性ポリウレタン
(PU)フォーム層(孔径30μm)62を2mm厚と
なるように積層した後、その上に無電界法メッキ法によ
り表面エネルギーが18.5mJ/m2の(表面層とし
ての)PTFE層(体積抵抗率108Ω・cm、ゴム硬
度30度、孔径10μm)63を10μm厚となるよう
に積層してロール体としたものである。スリーブ体61
は、1mm厚のNi−Cr合金からなる多孔性金属シー
トを3重に巻いて圧縮成型により接合してロール状にし
たものであり、その寸法案安定性は肉厚が±0.02m
m、ロール振れが±0.1mmの範囲内におさまる程の
優れたものであった。
【0041】また、この吸液用ロール60は、光導電性
ドラム1との間で3mmの接触ニップ幅が確保されるよ
うに、光導電性ドラム1の両端部に接触する不図示のト
ラッキングロールにより間隙が保持されつつ回転可能に
設置されている。つまり、吸液用ロール60は、光導電
性ドラム1に接触し、相対速度がゼロとなるように回転
するようになっている。さらに、吸液用ロール60は、
全体がその周囲に対して電気的に絶縁された状態におか
れており、その吸液用ロールの多孔性金属シートからな
るスリーブ体に対しバイアス電源64からバイアス電圧
としてトナーと同じ極性の負の−1500Vが印加され
るようになっている。
ドラム1との間で3mmの接触ニップ幅が確保されるよ
うに、光導電性ドラム1の両端部に接触する不図示のト
ラッキングロールにより間隙が保持されつつ回転可能に
設置されている。つまり、吸液用ロール60は、光導電
性ドラム1に接触し、相対速度がゼロとなるように回転
するようになっている。さらに、吸液用ロール60は、
全体がその周囲に対して電気的に絶縁された状態におか
れており、その吸液用ロールの多孔性金属シートからな
るスリーブ体に対しバイアス電源64からバイアス電圧
としてトナーと同じ極性の負の−1500Vが印加され
るようになっている。
【0042】そして、この余剰現像液除去装置6は、吸
液ロール60の多孔性金属シートスリーブ体61の中空
部61aに負圧を与えて導電性ポリウレタンフォーム層
62に吸液されている現像液を吸引除去する吸引除液装
置65が設けられている。すなわち、吸引除液装置65
は、スリーブ体61の両端からその中空部61aに臨む
ように側面盤66を介して吸引用パイプ67が接続され
ているとともに、真空ポンプVPにより余剰現像液を吸
引用パイプ67を通して吸引し吸引タンク68に回収す
るように構成されている。ここで、真空ポンプVPとし
ては例えば30リットル/minの排出能力をもつもの
が使用されており、また、真空ポンプVPの真空吸引圧
力は例えば400mmHgに設定されている。
液ロール60の多孔性金属シートスリーブ体61の中空
部61aに負圧を与えて導電性ポリウレタンフォーム層
62に吸液されている現像液を吸引除去する吸引除液装
置65が設けられている。すなわち、吸引除液装置65
は、スリーブ体61の両端からその中空部61aに臨む
ように側面盤66を介して吸引用パイプ67が接続され
ているとともに、真空ポンプVPにより余剰現像液を吸
引用パイプ67を通して吸引し吸引タンク68に回収す
るように構成されている。ここで、真空ポンプVPとし
ては例えば30リットル/minの排出能力をもつもの
が使用されており、また、真空ポンプVPの真空吸引圧
力は例えば400mmHgに設定されている。
【0043】このような余剰現像液除去装置6を備えた
カラー複写機は、次のように作動する。
カラー複写機は、次のように作動する。
【0044】すなわち、図1に示すように、矢印方向に
回転する光導電性ドラム1は、その表面が帯電器2によ
り一様に帯電された後、露光書き込み装置3により1色
目の像露光がなされ、これによりそのドラム表面に1色
目(イエロー)の静電潜像が形成される。次いで、その
静電潜像は所定の湿式現像装置5(Y)により現像され
る。すなわち、現像装置5Yにおいては、所定のタイミ
ングで現像液タンク55内の現像液4がポンプPにより
供給用チューブ53を介して現像器本体50に供給され
ると、その現像液4が現像電極板52の上面を流れて光
導電性ドラム1表面に触れることにより現像液4中のト
ナーが潜像に付着して1色目の湿式現像が完了する。こ
れにより、光導電性ドラム1上には1色目のトナー像が
形成される。現像終了後は、現像に供されなかった過剰
な現像液が回転する現像液回収ロール51により回収さ
れ、排出用チューブ54を通して現像液タンク55に戻
される。
回転する光導電性ドラム1は、その表面が帯電器2によ
り一様に帯電された後、露光書き込み装置3により1色
目の像露光がなされ、これによりそのドラム表面に1色
目(イエロー)の静電潜像が形成される。次いで、その
静電潜像は所定の湿式現像装置5(Y)により現像され
る。すなわち、現像装置5Yにおいては、所定のタイミ
ングで現像液タンク55内の現像液4がポンプPにより
供給用チューブ53を介して現像器本体50に供給され
ると、その現像液4が現像電極板52の上面を流れて光
導電性ドラム1表面に触れることにより現像液4中のト
ナーが潜像に付着して1色目の湿式現像が完了する。こ
れにより、光導電性ドラム1上には1色目のトナー像が
形成される。現像終了後は、現像に供されなかった過剰
な現像液が回転する現像液回収ロール51により回収さ
れ、排出用チューブ54を通して現像液タンク55に戻
される。
【0045】この現像が終了すると、転写前工程におい
て、余剰現像液除去装置6により光導電性ドラム1上に
付着する余剰の現像液が除去されて適正量に調整され
る。すなわち、余剰の現像液は、吸液用ロール60によ
り吸液されると同時に吸引除液装置65により吸引タン
ク68内に吸引回収される。
て、余剰現像液除去装置6により光導電性ドラム1上に
付着する余剰の現像液が除去されて適正量に調整され
る。すなわち、余剰の現像液は、吸液用ロール60によ
り吸液されると同時に吸引除液装置65により吸引タン
ク68内に吸引回収される。
【0046】また、転写ドラム11は、用紙搬送装置1
2により所定のタイミングで給紙される記録用紙10を
吸着用帯電器13の作用によりそのドラム周面に吸着
し、転写ドラム11と光導電性ドラム1とが対向する転
写領域まで搬送する。そして、転写領域に到達した記録
用紙10には、転写コロトロン7の作用により光導電性
ドラム1上に形成された1色目のトナー像が転写され
る。
2により所定のタイミングで給紙される記録用紙10を
吸着用帯電器13の作用によりそのドラム周面に吸着
し、転写ドラム11と光導電性ドラム1とが対向する転
写領域まで搬送する。そして、転写領域に到達した記録
用紙10には、転写コロトロン7の作用により光導電性
ドラム1上に形成された1色目のトナー像が転写され
る。
【0047】その後、2色目、3色目、4色目の潜像形
成、湿式現像、余剰現像液除去および転写が1色目の場
合と同様に繰り返され、これにより転写ドラム11上に
吸着搬送される記録用紙10上に4色のトナー像が重ね
合わせられる。この4色目のトナー像転写が終了した
後、記録用紙10は剥離コロトロン14の作用により転
写ドラム11から剥がされ、排出搬送装置16により定
着装置17に搬送されて未定着トナー像の定着がなされ
る。一方、転写終了後の光導電性ドラム1は、クリーナ
ー8によりドラム1上に残留する現像液(トナー及びキ
ャリア液)が除去された後、除電ランプ9により除電さ
れ、次の画像形成プロセスのために待機する。
成、湿式現像、余剰現像液除去および転写が1色目の場
合と同様に繰り返され、これにより転写ドラム11上に
吸着搬送される記録用紙10上に4色のトナー像が重ね
合わせられる。この4色目のトナー像転写が終了した
後、記録用紙10は剥離コロトロン14の作用により転
写ドラム11から剥がされ、排出搬送装置16により定
着装置17に搬送されて未定着トナー像の定着がなされ
る。一方、転写終了後の光導電性ドラム1は、クリーナ
ー8によりドラム1上に残留する現像液(トナー及びキ
ャリア液)が除去された後、除電ランプ9により除電さ
れ、次の画像形成プロセスのために待機する。
【0048】ここで、上記各色の湿式現像後において行
われる余剰現像液除去装置6による除去動作について詳
述する。
われる余剰現像液除去装置6による除去動作について詳
述する。
【0049】まず、吸液用ロール60は、予め現像液或
いはキャリア液を吸収した状態にされ、その液が吸引除
液装置65による負圧とバランスするように吸液用ロー
ルの細孔に入り込んでおり、この結果、孔が液体で満た
され、その液上面が負圧作用により凹んだ自己シール状
態になっている。また、吸液用ロール60は、その吸液
時においては、吸収している液体が光導電性ドラム1と
接触するニップ部の手前側で過剰状態になっている一
方、そのニップ部の後方側で不足状態になっている。そ
して、実際の余剰現像液の吸引は、吸液用ロール60に
おける上記ニップ部の後方側で主に行われる。その吸引
された余剰現像液は、弾性多孔層62内部の連泡状の孔
を伝わり、吸引パイプを通してタインク68に回収され
る。
いはキャリア液を吸収した状態にされ、その液が吸引除
液装置65による負圧とバランスするように吸液用ロー
ルの細孔に入り込んでおり、この結果、孔が液体で満た
され、その液上面が負圧作用により凹んだ自己シール状
態になっている。また、吸液用ロール60は、その吸液
時においては、吸収している液体が光導電性ドラム1と
接触するニップ部の手前側で過剰状態になっている一
方、そのニップ部の後方側で不足状態になっている。そ
して、実際の余剰現像液の吸引は、吸液用ロール60に
おける上記ニップ部の後方側で主に行われる。その吸引
された余剰現像液は、弾性多孔層62内部の連泡状の孔
を伝わり、吸引パイプを通してタインク68に回収され
る。
【0050】次に、この実施例のカラー複写機を用いて
下記のような条件で試験を行い、余剰現像液の除去性能
等について調べた。
下記のような条件で試験を行い、余剰現像液の除去性能
等について調べた。
【0051】すなわち、光導電性ドラム1上に1色のベ
タ画像(寸法5cm×5cm)を形成し、そのトナー像
の余剰現像液除去装置6を通過した後におけるトナー濃
度(現像液中に占めるトナーの割合)を次のように測定
した。具体的には、除去装置6通過後の光導電性ドラム
1上のベタ状トナー像をゴムブレードによりかき取り、
そのかき取ったものの重量を測定した後、さらに、その
かき取ったものを120°Cの温度で2時間ほど加熱し
た後にトナーのみの重量を測定し、これらの測定値から
上記のトナー濃度を算出した。この際、光導電性ドラム
1としてセレン系光導電性ドラムを使用し、現像液とし
て極性が負であるトナー濃度2.5%の液体現像液(キ
ャリア液はエクソン社製のアイソパーLを使用)を使用
した。また、静電潜像の画像部電位を+850V、背景
部電位を+150Vにそれぞれ設定し、さらに、現像装
置5における現像電極板52に電位が−50Vになるよ
うに電圧を印加するとともに、現像液回収ロール51に
電位が+250Vになるように電圧を印加した。
タ画像(寸法5cm×5cm)を形成し、そのトナー像
の余剰現像液除去装置6を通過した後におけるトナー濃
度(現像液中に占めるトナーの割合)を次のように測定
した。具体的には、除去装置6通過後の光導電性ドラム
1上のベタ状トナー像をゴムブレードによりかき取り、
そのかき取ったものの重量を測定した後、さらに、その
かき取ったものを120°Cの温度で2時間ほど加熱し
た後にトナーのみの重量を測定し、これらの測定値から
上記のトナー濃度を算出した。この際、光導電性ドラム
1としてセレン系光導電性ドラムを使用し、現像液とし
て極性が負であるトナー濃度2.5%の液体現像液(キ
ャリア液はエクソン社製のアイソパーLを使用)を使用
した。また、静電潜像の画像部電位を+850V、背景
部電位を+150Vにそれぞれ設定し、さらに、現像装
置5における現像電極板52に電位が−50Vになるよ
うに電圧を印加するとともに、現像液回収ロール51に
電位が+250Vになるように電圧を印加した。
【0052】このような条件に基づいて上記トナー濃度
の測定を行ったところ、そのトナー濃度は37%となっ
た。このことから、余剰現像液除去装置6による余剰現
像液の除去を行った場合には、余剰現像液のキャリア液
が選択的に効率よく除去され、トナー像部分からのトナ
ー除去も少ないことがわかる。なお、参考例として、余
剰現像液除去装置6を除外して作動させない複写機を用
意し、その場合における上記トナー濃度を測定したとこ
ろ、トナー濃度は15%であった。因みに、このトナー
濃度は20%以上であれば十分な除液性能が得られるも
のと認められる。
の測定を行ったところ、そのトナー濃度は37%となっ
た。このことから、余剰現像液除去装置6による余剰現
像液の除去を行った場合には、余剰現像液のキャリア液
が選択的に効率よく除去され、トナー像部分からのトナ
ー除去も少ないことがわかる。なお、参考例として、余
剰現像液除去装置6を除外して作動させない複写機を用
意し、その場合における上記トナー濃度を測定したとこ
ろ、トナー濃度は15%であった。因みに、このトナー
濃度は20%以上であれば十分な除液性能が得られるも
のと認められる。
【0053】このとき、吸液用ロール60の表面へのト
ナーオフセットは全く認められず、また、吸液用ロール
60の表面に付着したトナーはクリーニングブレード等
により容易に除去できるものであった。さらに、通常の
原稿をコピーした以外は上記の条件で複写機を作動させ
てコピーを行ったところ、記録用紙上に形成された複写
画像は像流れ等の発生がなく、湿式現像法特有の微細な
コピー画質であることが認められた。参考のため、余剰
現像液除去装置6を除外した複写機により同じコピーを
行ったところ、記録用紙上に形成された複写画像はキャ
リア液の多い、像流れが発生した画質不良が認められ
た。以上の各構成要素と測定結果について下記表1にま
とめて示す。
ナーオフセットは全く認められず、また、吸液用ロール
60の表面に付着したトナーはクリーニングブレード等
により容易に除去できるものであった。さらに、通常の
原稿をコピーした以外は上記の条件で複写機を作動させ
てコピーを行ったところ、記録用紙上に形成された複写
画像は像流れ等の発生がなく、湿式現像法特有の微細な
コピー画質であることが認められた。参考のため、余剰
現像液除去装置6を除外した複写機により同じコピーを
行ったところ、記録用紙上に形成された複写画像はキャ
リア液の多い、像流れが発生した画質不良が認められ
た。以上の各構成要素と測定結果について下記表1にま
とめて示す。
【0054】実施例2:この実施例のカラー複写機は、
実施例1における余剰現像液除去装置6の吸液用ロール
60のうち、スリーブ体61を構成する多孔性金属シー
トとして孔径が150μmのものを使用し、表面層63
を表面エネルギーが20mJ/m2の孔開けPFAフィ
ルムにて形成した以外は実施例1と同様の構成からなる
ものである。このときの表面層63は、導電性ポリウレ
タンフォーム層62上に、熱収縮性のあるPFAフィル
ム(厚さ50μm)に直径50μmの針で500μm間
隔でもって機械的に穿設したものを被せた後にドライヤ
ーで収縮させることにより形成したものである。その通
気孔の孔径は20μm前後であった。
実施例1における余剰現像液除去装置6の吸液用ロール
60のうち、スリーブ体61を構成する多孔性金属シー
トとして孔径が150μmのものを使用し、表面層63
を表面エネルギーが20mJ/m2の孔開けPFAフィ
ルムにて形成した以外は実施例1と同様の構成からなる
ものである。このときの表面層63は、導電性ポリウレ
タンフォーム層62上に、熱収縮性のあるPFAフィル
ム(厚さ50μm)に直径50μmの針で500μm間
隔でもって機械的に穿設したものを被せた後にドライヤ
ーで収縮させることにより形成したものである。その通
気孔の孔径は20μm前後であった。
【0055】そして、この実施例のカラー複写機を用い
て実施例1と同じ条件下で余剰現像液除去装置6による
除液後におけるトナー像のトナー濃度について測定した
ところ、そのトナー濃度は35%であった。このことか
ら、余剰現像液のキャリア液が選択的に効率よく除去さ
れ、トナー像部分からのトナー除去が少ないことがわか
る。また、このとき、吸液用ロール60の表面へのトナ
ーオフセットは全く認められず、また、吸液用ロール6
0の表面に付着したトナーはクリーニングブレード等に
より容易に除去できるものであった。さらに、通常の原
稿をコピーした以外は上記の条件で複写機を作動させて
コピーを行ったところ、実施例1と同じように、記録用
紙上に形成された複写画像は像流れ等の発生がなく、湿
式現像法特有の微細なコピー画質であった。この実施例
における主な構成要素と測定結果についても表1に併せ
て示す。
て実施例1と同じ条件下で余剰現像液除去装置6による
除液後におけるトナー像のトナー濃度について測定した
ところ、そのトナー濃度は35%であった。このことか
ら、余剰現像液のキャリア液が選択的に効率よく除去さ
れ、トナー像部分からのトナー除去が少ないことがわか
る。また、このとき、吸液用ロール60の表面へのトナ
ーオフセットは全く認められず、また、吸液用ロール6
0の表面に付着したトナーはクリーニングブレード等に
より容易に除去できるものであった。さらに、通常の原
稿をコピーした以外は上記の条件で複写機を作動させて
コピーを行ったところ、実施例1と同じように、記録用
紙上に形成された複写画像は像流れ等の発生がなく、湿
式現像法特有の微細なコピー画質であった。この実施例
における主な構成要素と測定結果についても表1に併せ
て示す。
【0056】実施例3:この実施例のカラー複写機は、
実施例2における余剰現像液除去装置6の吸液用ロール
60のうち、表面層63を表面エネルギーが25mJ/
m2のPVDFにて形成した以外は実施例2と同様の構
成からなるものである。このときの表面層63は、導電
性ポリウレタンフォーム層62上に液状のPVDFをス
プレーコートして室温下にて乾燥固化させることにより
形成したものである。その層厚は約15μmであり、通
気孔の孔径は10μmであった。
実施例2における余剰現像液除去装置6の吸液用ロール
60のうち、表面層63を表面エネルギーが25mJ/
m2のPVDFにて形成した以外は実施例2と同様の構
成からなるものである。このときの表面層63は、導電
性ポリウレタンフォーム層62上に液状のPVDFをス
プレーコートして室温下にて乾燥固化させることにより
形成したものである。その層厚は約15μmであり、通
気孔の孔径は10μmであった。
【0057】そして、この実施例のカラー複写機を用い
て実施例1と同じ条件下で余剰現像液除去装置6による
除液後におけるトナー像のトナー濃度について測定した
ところ、そのトナー濃度は35%であった。このことか
ら、余剰現像液のキャリア液が選択的に効率よく除去さ
れ、トナー像部分からのトナー除去が少ないことがわか
る。また、このとき、吸液用ロール60の表面にわずか
ながらトナーオフセットが認められたが、そのロール表
面に付着したトナーは容易に除去されやすく、また、記
録用紙上に転写された場合であっても実用上問題になら
ない程度のものであった。この実施例における主な構成
要素と測定結果についても表1に併せて示す。
て実施例1と同じ条件下で余剰現像液除去装置6による
除液後におけるトナー像のトナー濃度について測定した
ところ、そのトナー濃度は35%であった。このことか
ら、余剰現像液のキャリア液が選択的に効率よく除去さ
れ、トナー像部分からのトナー除去が少ないことがわか
る。また、このとき、吸液用ロール60の表面にわずか
ながらトナーオフセットが認められたが、そのロール表
面に付着したトナーは容易に除去されやすく、また、記
録用紙上に転写された場合であっても実用上問題になら
ない程度のものであった。この実施例における主な構成
要素と測定結果についても表1に併せて示す。
【0058】比較例1:この比較例のカラー複写機は、
実施例2における余剰現像液除去装置6の吸液用ロール
60のうち、表面層63を表面エネルギーが31mJ/
m2のポリエチレン(PE)のコート層にて形成した以
外は実施例2と同様の構成からなるものである。このと
きの表面層63は、導電性ポリウレタンフォーム層62
上に液状のPEをスプレーコートして室温下にて乾燥固
化させることにより形成したものである。その層厚は約
25μmであり、通気孔の孔径は15μmであった。
実施例2における余剰現像液除去装置6の吸液用ロール
60のうち、表面層63を表面エネルギーが31mJ/
m2のポリエチレン(PE)のコート層にて形成した以
外は実施例2と同様の構成からなるものである。このと
きの表面層63は、導電性ポリウレタンフォーム層62
上に液状のPEをスプレーコートして室温下にて乾燥固
化させることにより形成したものである。その層厚は約
25μmであり、通気孔の孔径は15μmであった。
【0059】そして、この比較例のカラー複写機を用い
て実施例1と同じ条件下で余剰現像液除去装置6による
除液後におけるトナー像のトナー濃度について測定した
ところ、そのトナー濃度は33%であった。このことか
ら、この比較例装置の場合であっても、余剰現像液のキ
ャリア液が選択的に効率よく除去され、トナー像部分か
らのトナー除去が少ないことがわかる。しかし、この比
較例装置の場合には、吸液用ロール60の表面にトナー
オフセットが発生しており、しかも、そのロール表面に
付着したトナーは除去しにくく、また、記録用紙上に転
写された場合には容易に識別できるものであった。従っ
て、これは実用上問題になるレベルのものであった。こ
の比較例における主な構成要素と測定結果についても表
1に併せて示す。
て実施例1と同じ条件下で余剰現像液除去装置6による
除液後におけるトナー像のトナー濃度について測定した
ところ、そのトナー濃度は33%であった。このことか
ら、この比較例装置の場合であっても、余剰現像液のキ
ャリア液が選択的に効率よく除去され、トナー像部分か
らのトナー除去が少ないことがわかる。しかし、この比
較例装置の場合には、吸液用ロール60の表面にトナー
オフセットが発生しており、しかも、そのロール表面に
付着したトナーは除去しにくく、また、記録用紙上に転
写された場合には容易に識別できるものであった。従っ
て、これは実用上問題になるレベルのものであった。こ
の比較例における主な構成要素と測定結果についても表
1に併せて示す。
【0060】実施例4:図3は、本発明の他の実施例を
示すものであり、この実施例4における余剰現像液除去
装置6の概略構成図である。
示すものであり、この実施例4における余剰現像液除去
装置6の概略構成図である。
【0061】この実施例の余剰現像液除去装置6は、吸
液体として吸液用ベルト600を適用したものである。
この吸液用ベルト600は、図4に示すように、エンド
レスベルト状からなる厚さ150μmのPETフィルム
601上に、湿式工法製のポリウレタンフォーム層(孔
径30μm)602を2mm厚となるように積層した
後、その上に実施例1と同様に無電界法メッキ法により
表面エネルギーが18.5mJ/m2のPTFE層(体
積抵抗率108Ω・cm、ゴム硬度30度、孔径10μ
m)603を10μm厚となるように積層してベルト体
としたものである。
液体として吸液用ベルト600を適用したものである。
この吸液用ベルト600は、図4に示すように、エンド
レスベルト状からなる厚さ150μmのPETフィルム
601上に、湿式工法製のポリウレタンフォーム層(孔
径30μm)602を2mm厚となるように積層した
後、その上に実施例1と同様に無電界法メッキ法により
表面エネルギーが18.5mJ/m2のPTFE層(体
積抵抗率108Ω・cm、ゴム硬度30度、孔径10μ
m)603を10μm厚となるように積層してベルト体
としたものである。
【0062】また、この吸液用ベルト600は、光導電
性ドラム1に不図示のトラッキングロールにより間隙が
保持されながら近接して回転可能に配設された支持ロー
ル605とドラム1から離れた位置に回転可能に配設さ
れた支持ロール606とに張架され、ベルト表面が光導
電性ドラム1との間で3mmの接触ニップ幅を保持して
回転するようになっている。また、この吸液用ベルト6
00は、光導電性ドラム1との相対速度がゼロとなるよ
うに回転する。なお、この吸液用ベルト600には、吸
液用ロール60の場合のようなバイアス電圧が印加され
ていない。
性ドラム1に不図示のトラッキングロールにより間隙が
保持されながら近接して回転可能に配設された支持ロー
ル605とドラム1から離れた位置に回転可能に配設さ
れた支持ロール606とに張架され、ベルト表面が光導
電性ドラム1との間で3mmの接触ニップ幅を保持して
回転するようになっている。また、この吸液用ベルト6
00は、光導電性ドラム1との相対速度がゼロとなるよ
うに回転する。なお、この吸液用ベルト600には、吸
液用ロール60の場合のようなバイアス電圧が印加され
ていない。
【0063】そして、この余剰現像液除去装置6は、吸
液用ベルトの除液手段として圧接式除液装置を適用して
いる。すなわち、圧接式除液装置610は、吸液用ベル
ト600を支持ロール606に押しつけるように回転す
る圧接ロール611と、支持ロール606と圧接ロール
611との間でベルトから絞り出される余剰現像液を圧
接ロール表面からかき取るためのかき取りブレード61
2と、回収用タンク613とでその主要部が構成されて
いる。
液用ベルトの除液手段として圧接式除液装置を適用して
いる。すなわち、圧接式除液装置610は、吸液用ベル
ト600を支持ロール606に押しつけるように回転す
る圧接ロール611と、支持ロール606と圧接ロール
611との間でベルトから絞り出される余剰現像液を圧
接ロール表面からかき取るためのかき取りブレード61
2と、回収用タンク613とでその主要部が構成されて
いる。
【0064】さて、この余剰現像液除去装置6の動作に
ついて説明すると、吸液用ベルト600により光導電性
ドラム1上に付着する余剰現像液を吸液し、圧接式除液
装置610の圧接ロール611とのニップ部において吸
液用ベルトのポリウレタンフォーム層602に吸液され
た現像液を除液して回収用タンク613に回収するよう
になっている。
ついて説明すると、吸液用ベルト600により光導電性
ドラム1上に付着する余剰現像液を吸液し、圧接式除液
装置610の圧接ロール611とのニップ部において吸
液用ベルトのポリウレタンフォーム層602に吸液され
た現像液を除液して回収用タンク613に回収するよう
になっている。
【0065】次に、この実施例のカラー複写機を用いて
実施例1と同じ条件(但し、バイアス電圧印加に関する
条件は除く)下で余剰現像液除去装置6による除液後に
おけるトナー像のトナー濃度について測定したところ、
そのトナー濃度は28%であった。このことから、余剰
現像液のキャリア液が選択的に効率よく除去され、トナ
ー像部分からのトナー除去が少ないことがわかる。ま
た、このとき、吸液用ベルト600の表面へのトナーオ
フセットは全く認められず、また、ベルト表面に付着し
たトナーはクリーニングブレード等により容易に除去で
きるものであった。さらに、通常の原稿をコピーした以
外は上記の条件で複写機を作動させてコピーを行ったと
ころ、記録用紙上に形成された複写画像は像流れ等の発
生がなく、湿式現像法特有の微細なコピー画質であっ
た。この実施例における主な構成要素と測定結果につい
ても表1に併せて示す。
実施例1と同じ条件(但し、バイアス電圧印加に関する
条件は除く)下で余剰現像液除去装置6による除液後に
おけるトナー像のトナー濃度について測定したところ、
そのトナー濃度は28%であった。このことから、余剰
現像液のキャリア液が選択的に効率よく除去され、トナ
ー像部分からのトナー除去が少ないことがわかる。ま
た、このとき、吸液用ベルト600の表面へのトナーオ
フセットは全く認められず、また、ベルト表面に付着し
たトナーはクリーニングブレード等により容易に除去で
きるものであった。さらに、通常の原稿をコピーした以
外は上記の条件で複写機を作動させてコピーを行ったと
ころ、記録用紙上に形成された複写画像は像流れ等の発
生がなく、湿式現像法特有の微細なコピー画質であっ
た。この実施例における主な構成要素と測定結果につい
ても表1に併せて示す。
【0066】実施例5:この実施例のカラー複写機は、
実施例4における余剰現像液除去装置6の吸液用ベルト
600の表面層603に代えて実施例3と同様にして表
面エネルギーが25mJ/m2のPVDFにて表面層
(層厚約15μm、孔径は10μm)を形成した以外は
実施例4と同様の構成からなるものである。
実施例4における余剰現像液除去装置6の吸液用ベルト
600の表面層603に代えて実施例3と同様にして表
面エネルギーが25mJ/m2のPVDFにて表面層
(層厚約15μm、孔径は10μm)を形成した以外は
実施例4と同様の構成からなるものである。
【0067】そして、この実施例のカラー複写機を用い
て実施例4と同じ条件下で余剰現像液除去装置6による
除液後におけるトナー像のトナー濃度について測定した
ところ、そのトナー濃度は30%であった。このことか
ら、余剰現像液のキャリア液が選択的に効率よく除去さ
れ、トナー像部分からのトナー除去が少ないことがわか
る。また、このとき、吸液用ベルト600の表面へのト
ナーオフセットは全く認められず、また、ベルト表面に
付着したトナーはクリーニングブレード等により容易に
除去できるものであった。この実施例における主な構成
要素と測定結果についても表1に併せて示す。
て実施例4と同じ条件下で余剰現像液除去装置6による
除液後におけるトナー像のトナー濃度について測定した
ところ、そのトナー濃度は30%であった。このことか
ら、余剰現像液のキャリア液が選択的に効率よく除去さ
れ、トナー像部分からのトナー除去が少ないことがわか
る。また、このとき、吸液用ベルト600の表面へのト
ナーオフセットは全く認められず、また、ベルト表面に
付着したトナーはクリーニングブレード等により容易に
除去できるものであった。この実施例における主な構成
要素と測定結果についても表1に併せて示す。
【0068】
【表1】
【0069】なお、本発明は前記した実施例に何ら限定
されるものではなく、特許請求の範囲に記載の発明の要
旨から逸脱しない範囲内で適宜設計することができる。
されるものではなく、特許請求の範囲に記載の発明の要
旨から逸脱しない範囲内で適宜設計することができる。
【0070】例えば、吸液体として吸液用ベルト600
を使用する場合には、その除液手段として実施例4、5
における圧接式除液装置610に代えて図5に例示する
ような吸引式除液装置620を適用することができる。
この吸引式除液装置620は、吸液用ベルト600の光
導電性ドラム1との接触部以外の領域内において内側か
ら圧接するように配設される多孔スリーブ体621と、
この多孔スリーブ体621の中空部に接続された吸引用
パイプ622を介して配設された吸引タンク623と、
スリーブ体621の中空部に負圧を与えて吸液した現像
液を吸引して吸引タンク623内に回収する真空吸引ポ
ンプVPとで構成されるものである。
を使用する場合には、その除液手段として実施例4、5
における圧接式除液装置610に代えて図5に例示する
ような吸引式除液装置620を適用することができる。
この吸引式除液装置620は、吸液用ベルト600の光
導電性ドラム1との接触部以外の領域内において内側か
ら圧接するように配設される多孔スリーブ体621と、
この多孔スリーブ体621の中空部に接続された吸引用
パイプ622を介して配設された吸引タンク623と、
スリーブ体621の中空部に負圧を与えて吸液した現像
液を吸引して吸引タンク623内に回収する真空吸引ポ
ンプVPとで構成されるものである。
【0071】この吸引式除液装置620を適用する場合
には、吸液用ベルト内に吸液された現像液を多孔スリー
ブ体621の中空部側より吸引する必要性から、そのベ
ルト基材601として通気性を有するものを使用する。
また、多孔スリーブ体621の吸液用ベルト600との
接触領域以外の外周部には、その外周部を覆い隠すよう
に非通気性の被覆部材624を配設する。これにより、
吸液用ベルト内に吸液された現像液を効率よく吸引する
ことが可能になる。
には、吸液用ベルト内に吸液された現像液を多孔スリー
ブ体621の中空部側より吸引する必要性から、そのベ
ルト基材601として通気性を有するものを使用する。
また、多孔スリーブ体621の吸液用ベルト600との
接触領域以外の外周部には、その外周部を覆い隠すよう
に非通気性の被覆部材624を配設する。これにより、
吸液用ベルト内に吸液された現像液を効率よく吸引する
ことが可能になる。
【0072】このような非通気性の被覆部材は、吸液体
として実施例1〜3に例示するような吸液用ロールを使
用する場合においても、その吸液用ロール60の光導電
性ドラム1とのニップ部以外のロール外周部に適宜配設
し、もって吸引除液効果の向上を図ることも可能であ
る。
として実施例1〜3に例示するような吸液用ロールを使
用する場合においても、その吸液用ロール60の光導電
性ドラム1とのニップ部以外のロール外周部に適宜配設
し、もって吸引除液効果の向上を図ることも可能であ
る。
【0073】また、吸液体の除液手段として圧接式吸液
装置を使用する場合には、例えば、実施例4、5におけ
る吸液装置610(図3)に使用される支持ロール60
6又は圧接ロール611のいずれか一方を、図6に示す
ように、圧接部材としてロール基体630の外周面に螺
旋状に突出するように形成された当接部631が形成さ
れたねじ切り圧接ロール632を適用してもよい。この
ようなねじ切り圧接ロール632を採用した吸液装置の
場合、そのロール対が単に回転することにより、螺旋状
の当接部631が回転により変位しながら、吸液用ベル
ト600の内周面側又は外周面側に若しくは両面側に当
接するため、吸液用ベルトに吸収されている余剰現像液
が当接部631により絞り出されると同時に当接部の螺
旋進行方向(ロール又はベルトの回転軸に沿う一方向)
に搬送される。
装置を使用する場合には、例えば、実施例4、5におけ
る吸液装置610(図3)に使用される支持ロール60
6又は圧接ロール611のいずれか一方を、図6に示す
ように、圧接部材としてロール基体630の外周面に螺
旋状に突出するように形成された当接部631が形成さ
れたねじ切り圧接ロール632を適用してもよい。この
ようなねじ切り圧接ロール632を採用した吸液装置の
場合、そのロール対が単に回転することにより、螺旋状
の当接部631が回転により変位しながら、吸液用ベル
ト600の内周面側又は外周面側に若しくは両面側に当
接するため、吸液用ベルトに吸収されている余剰現像液
が当接部631により絞り出されると同時に当接部の螺
旋進行方向(ロール又はベルトの回転軸に沿う一方向)
に搬送される。
【0074】従って、このような吸液装置を使用する場
合には、ねじ切り圧接ロール632により余剰現像液が
回収用タインク613内に自然に排出されるため、図3
に例示したようなかき取りブレード612は必ずしも設
ける必要がなくなる。また、圧接式吸液装置はロール状
の吸液体に対しても使用することができるが、その場合
においても上記したようなねじ切りロールを採用しても
よい。
合には、ねじ切り圧接ロール632により余剰現像液が
回収用タインク613内に自然に排出されるため、図3
に例示したようなかき取りブレード612は必ずしも設
ける必要がなくなる。また、圧接式吸液装置はロール状
の吸液体に対しても使用することができるが、その場合
においても上記したようなねじ切りロールを採用しても
よい。
【0075】吸液体の除液手段は、吸引式吸液装置と圧
接式吸液装置を同時に併用するように構成してもよい。
接式吸液装置を同時に併用するように構成してもよい。
【0076】また、吸液用ベルト600を使用する場合
には、図7に示すように、光導電性ドラム1に近接して
回転可能に配設される支持ロール605として所定の間
隙をあけて2つの支持ロール605a、605bを配設
し、この2つの支持ロール605a、605bと圧接式
除液装置610付近に配設される支持ロール606とに
吸液用ベルト600を張架させて、除液装置6を構成す
ることができる。この場合には、吸液用ベルト600を
光導電性ドラム1に対して広い接触面積(支持ロール6
05aと605bとの間にあるベルト領域)でもって接
触させることができるため、ドラム1上に付着する余剰
現像液をより確実にかつ効率よく吸液することが可能に
なる。
には、図7に示すように、光導電性ドラム1に近接して
回転可能に配設される支持ロール605として所定の間
隙をあけて2つの支持ロール605a、605bを配設
し、この2つの支持ロール605a、605bと圧接式
除液装置610付近に配設される支持ロール606とに
吸液用ベルト600を張架させて、除液装置6を構成す
ることができる。この場合には、吸液用ベルト600を
光導電性ドラム1に対して広い接触面積(支持ロール6
05aと605bとの間にあるベルト領域)でもって接
触させることができるため、ドラム1上に付着する余剰
現像液をより確実にかつ効率よく吸液することが可能に
なる。
【0077】さらに、吸液用ベルト600を使用する場
合には、図8に示すように、吸液用ベルト600を光導
電性ドラム1に加えて中間転写体100にも同時に接触
させるように配設して、除液装置6を構成することがで
きる。
合には、図8に示すように、吸液用ベルト600を光導
電性ドラム1に加えて中間転写体100にも同時に接触
させるように配設して、除液装置6を構成することがで
きる。
【0078】まず、図8に示すカラー複写機は、1つの
中間転写ベルト100に対して各色ごとの4つの光導電
性ドラム1(Y,M,C,K)を順次並べて配置させ、
各光導電性ドラム1の周囲に前記実施例で説明したよう
なトナー像形成のための種々の機器が同じように配設さ
れたものである。そして、このカラー複写機によれば、
各光導電性ドラム1上に形成される各色のトナー像を一
旦中間転写ベルト100上に転写させた後、その中間転
写ベルト100を介して記録用紙10に2次転写するよ
うになっている。図中の符号101は除電器、102は
クリーナー、103は各光導電性ドラムにそれぞれ配設
される余剰現像液除去装置である。
中間転写ベルト100に対して各色ごとの4つの光導電
性ドラム1(Y,M,C,K)を順次並べて配置させ、
各光導電性ドラム1の周囲に前記実施例で説明したよう
なトナー像形成のための種々の機器が同じように配設さ
れたものである。そして、このカラー複写機によれば、
各光導電性ドラム1上に形成される各色のトナー像を一
旦中間転写ベルト100上に転写させた後、その中間転
写ベルト100を介して記録用紙10に2次転写するよ
うになっている。図中の符号101は除電器、102は
クリーナー、103は各光導電性ドラムにそれぞれ配設
される余剰現像液除去装置である。
【0079】そして、最終の除液段階に係る余剰現像液
除液装置6は、光導電性ドラム1Kの後方位置(転写工
程後の位置)において、その吸液用ベルト600をドラ
ム1Kと中間転写ベルト100の両者に接触するように
配設してなるものである。これにより、吸液用ベルト6
00が、光導電性ドラム1K上に付着する余剰現像液と
ともに中間転写ベルト100上に付着する余剰現像液を
同時に吸液することになる。なお、このとき吸液用ベル
ト600が吸液した現像液は前記した圧接式又は吸引式
の除液装置により除液するように構成すればよい。ま
た、光導電性ドラム1(Y,M,C)には、例えば実施
例1における除液装置6を転写工程前の位置にそれぞれ
配設し、それら各除液装置6により余剰現像液を除液す
るように構成すればよい。
除液装置6は、光導電性ドラム1Kの後方位置(転写工
程後の位置)において、その吸液用ベルト600をドラ
ム1Kと中間転写ベルト100の両者に接触するように
配設してなるものである。これにより、吸液用ベルト6
00が、光導電性ドラム1K上に付着する余剰現像液と
ともに中間転写ベルト100上に付着する余剰現像液を
同時に吸液することになる。なお、このとき吸液用ベル
ト600が吸液した現像液は前記した圧接式又は吸引式
の除液装置により除液するように構成すればよい。ま
た、光導電性ドラム1(Y,M,C)には、例えば実施
例1における除液装置6を転写工程前の位置にそれぞれ
配設し、それら各除液装置6により余剰現像液を除液す
るように構成すればよい。
【0080】前記実施例1等においては、吸液用ロール
60のスリーブ体61を形成する多孔性金属シートとし
てNi−Cr合金からなるものを使用した場合を示した
が、この場合には、図9に示す降伏点に関する特性から
みるに、少なくとも多孔性金属シートとしてNiからな
るものを使用した場合に比べて強度的により優れたスリ
ーブ体61の提供が可能であることが容易に理解され
る。
60のスリーブ体61を形成する多孔性金属シートとし
てNi−Cr合金からなるものを使用した場合を示した
が、この場合には、図9に示す降伏点に関する特性から
みるに、少なくとも多孔性金属シートとしてNiからな
るものを使用した場合に比べて強度的により優れたスリ
ーブ体61の提供が可能であることが容易に理解され
る。
【0081】また、前記各実施例においては、吸液用ロ
ール60の弾性多孔層62、602として湿式工法の溶
出タイプのポリウレタンフォーム層を使用した場合を示
したが、このタイプのポリウレタンフォーム層の場合に
は、図10に示す通気孔の孔径と吸液率との相関特性か
らみるに、少なくとも乾式工法フォームタイプのポリウ
レタンフォーム層に比べて、小さな孔径であっても吸液
性能により優れた吸液体の提供が可能であることが容易
に理解される。図10に示す吸液率は、次のような条件
設定のもとで測定して得られたものである。すなわち、
テスト材料である各スポンジ層(2mm厚)を100m
gのアイソパー溶液に対して70g/cm2の圧力でも
って接触させたときに吸液した液量を測定し、その吸液
割合を百分率で示したものである。
ール60の弾性多孔層62、602として湿式工法の溶
出タイプのポリウレタンフォーム層を使用した場合を示
したが、このタイプのポリウレタンフォーム層の場合に
は、図10に示す通気孔の孔径と吸液率との相関特性か
らみるに、少なくとも乾式工法フォームタイプのポリウ
レタンフォーム層に比べて、小さな孔径であっても吸液
性能により優れた吸液体の提供が可能であることが容易
に理解される。図10に示す吸液率は、次のような条件
設定のもとで測定して得られたものである。すなわち、
テスト材料である各スポンジ層(2mm厚)を100m
gのアイソパー溶液に対して70g/cm2の圧力でも
って接触させたときに吸液した液量を測定し、その吸液
割合を百分率で示したものである。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吸液体が、その最外層として、表面エネルギーが25m
J/m2以下の材料からなる通気性を有する表面層を形
成した構成からなるため、オフセットトナーの発生が大
幅に低減される。仮に、その表面層にトナーが付着して
も容易に除去することができる。また、このとき、吸液
体の弾性多孔層による余剰現像液の吸液性能はそのまま
維持されて低下することはない。
吸液体が、その最外層として、表面エネルギーが25m
J/m2以下の材料からなる通気性を有する表面層を形
成した構成からなるため、オフセットトナーの発生が大
幅に低減される。仮に、その表面層にトナーが付着して
も容易に除去することができる。また、このとき、吸液
体の弾性多孔層による余剰現像液の吸液性能はそのまま
維持されて低下することはない。
【0083】この結果、本発明の除液装置を適用した画
像形成装置は、オフセットトナーの像担持体への再転移
による不具合や余剰現像液による像乱れ等のない、湿式
現像方式特有の高画質の画像を十二分に得ることが可能
になる。
像形成装置は、オフセットトナーの像担持体への再転移
による不具合や余剰現像液による像乱れ等のない、湿式
現像方式特有の高画質の画像を十二分に得ることが可能
になる。
【図1】 本発明を適用したカラー複写機の全体構成を
示す概略構成図である。
示す概略構成図である。
【図2】 図1の余剰現像液除去装置の主要部構成を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】 余剰現像液除去装置の他の実施例を示す要部
断面図である。
断面図である。
【図4】 図3のベルト状吸液体を示す断面図である。
【図5】 余剰現像液除去装置(特にその除液手段)の
他の実施例を示す要部断面図である。
他の実施例を示す要部断面図である。
【図6】 圧接式除去装置の圧接部材の一例を示す説明
図である。
図である。
【図7】 余剰現像液除去装置の他の実施例を示す要部
断面図である。
断面図である。
【図8】 余剰現像液除去装置の他の実施例を示す要部
断面図である。
断面図である。
【図9】 2種の金属材料の密度−降伏点の相関関係を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図10】 2種のポリウレタンフォームの孔径−吸液
率の相関関係を示す特性図である。
率の相関関係を示す特性図である。
1…像担持体、4…現像液、6…余剰現像液除去装置、
60…ロール状吸液体、61…導電性多孔剛性体、6
2、602…弾性多孔層、63、603…表面層、65
…吸引手段、600…ベルト状吸液体、610…圧接式
除液装置、620…吸引式除液装置、622…非通気性
部材。
60…ロール状吸液体、61…導電性多孔剛性体、6
2、602…弾性多孔層、63、603…表面層、65
…吸引手段、600…ベルト状吸液体、610…圧接式
除液装置、620…吸引式除液装置、622…非通気性
部材。
Claims (22)
- 【請求項1】 像担持体に形成される静電潜像を湿式現
像した後に当該像担持体上に付着する余剰現像液を除去
する吸液体を備えた装置であって、 前記吸液体は、少なくとも、前記像担持体に近接又は接
触する当該吸液体の最外層として形成される、表面エネ
ルギーが25mJ/m2以下の材料からなる通気性を有
する表面層と、その表面層の下層側に形成される弾性多
孔層とで構成されていることを特徴とする余剰現像液除
去装置。 - 【請求項2】 前記表面層を形成する材料の表面エネル
ギーが、6〜25mJ/m2の範囲内であることを特徴
とする請求項1記載の余剰現像液除去装置。 - 【請求項3】 前記表面層を形成する材料が、フッ素系
化合物からなる材料又はフッ素系ゴムの表面にアミノ変
性シリコーン系化合物を塗布した材料であることを特徴
とする請求項1記載の余剰現像液除去装置。 - 【請求項4】 前記吸液体が、支持体と、その支持体上
に形成される前記弾性多孔層と、その弾性多孔層上に形
成される前記表面層とで構成されていることを特徴とす
る請求項1記載の余剰現像液除去装置。 - 【請求項5】 前記した支持体、弾性多孔層又は表面層
の少なくとも1つは導電性であることを特徴とする請求
項4記載の余剰現像液除去装置。 - 【請求項6】 前記弾性多孔層を導電性にした場合、そ
の導電性弾性多孔層が湿式工法により形成される導電性
ポリウレタンからなるスポンジ体であることことを特徴
とする請求項5記載の余剰現像液除去装置。 - 【請求項7】 前記吸液体が、円筒形状からなる多孔剛
性支持体上に前記弾性多孔層と前記表面層とをこの順に
積層形成したロール状の吸液体であることを特徴とする
請求項1記載の余剰現像液除去装置。 - 【請求項8】 前記多孔剛性支持体が、Ni−Cr合金
からなる多孔性金属シートを円筒状に巻いて形成した円
筒体であることを特徴とする請求項7記載の余剰現像液
除去装置。 - 【請求項9】 前記吸液体が、支持体上に前記弾性多孔
層と前記表面層とをこの順に積層形成したベルト状の吸
液体であることを特徴とする請求項1記載の余剰現像液
除去装置。 - 【請求項10】 前記吸液体に対して前記現像液を構成
するトナーと同極性のバイアス電圧を印加するバイアス
印加手段を備えていることを特徴とする請求項1、7又
は9のいずれかに記載の余剰現像液除去装置。 - 【請求項11】 前記吸液体が吸収する余剰現像液を当
該吸液体から取り除く除液手段を備えていることを特徴
とする請求項1、7又は9のいずれかに記載の余剰現像
液除去装置。 - 【請求項12】 前記除液手段が、吸液体の下層側から
負圧を与えて当該吸液体が吸収する余剰現像液を吸引し
て取り除く吸引式除液装置であることを特徴とする請求
項11記載の余剰現像液除去装置。 - 【請求項13】 前記吸液体の支持体、弾性多孔層及び
表面層における各通気孔の孔径がこの順に小さくなるよ
うに設定されていることを特徴とする請求項12記載の
余剰現像液除去装置。 - 【請求項14】 前記ロール状の吸液体に対して吸引式
除液装置を設置する場合、その吸引式除液装置は、ロー
ル状吸液体における多孔剛性支持体の中空部両端の少な
くとも片側から吸引するように構成されていることを特
徴とする請求項12記載の余剰現像液除去装置。 - 【請求項15】 前記ベルト状の吸液体に対して吸引式
除液装置を設置する場合、その吸引式除液装置は、ベル
ト状吸液体の像担持体との近接領域以外の領域において
その下層側から圧接する多孔剛性円筒体を配設し、その
多孔剛性円筒体の中空部両端の少なくとも片側から吸引
するように構成されていることを特徴とする請求項12
記載の余剰現像液除去装置。 - 【請求項16】 前記吸引式除液装置が、吸液体の上層
側又は下層層側の周辺部の一部に非通気性被覆部材を配
設していることを特徴とする請求項12記載の余剰現像
液除去装置。 - 【請求項17】 前記除液手段が、圧接部材を吸液体の
上層側若しくは下層側から圧接させて当該吸液体が吸収
する余剰現像液を絞りとって取り除く圧接式除液装置で
あることを特徴とする請求項11記載の余剰現像液除去
装置。 - 【請求項18】 前記圧接式除液装置の圧接部材が、吸
液体の吸収した余剰現像液を絞り出すと同時に一定方向
に排出するような螺旋形態からなる当接部を有する部材
であることを特徴とする請求項17記載の余剰現像液除
去装置。 - 【請求項19】 前記除液手段が、吸液体が吸収する余
剰現像液を吸引して取り除く吸引式除液装置と、吸液体
が吸収する余剰現像液を絞りとって取り除く圧接式除液
装置とを組み合せて併用するものであることを特徴とす
る請求項11記載の余剰現像液除去装置。 - 【請求項20】 前記ベルト状吸液体が、像担持体の周
囲に近接配置される2以上のロールに支持されて当該像
担持体の表面に対し広範囲の面積で接触するように配設
されていることを特徴とする請求項9記載の余剰現像液
除去装置。 - 【請求項21】 前記ベルト状吸液体が、像担持体と当
該像担持体に形成される可視像を転写する中間転写体と
に共に接触するように配設されていることを特徴とする
請求項9記載の余剰現像液除去装置。 - 【請求項22】 請求項1に記載の余剰現像液除去装置
を備えていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8015740A JP2970514B2 (ja) | 1995-04-28 | 1996-01-31 | 余剰現像液除去装置 |
US08/631,094 US5640655A (en) | 1995-04-28 | 1996-04-12 | Carrier liquid removing apparatus and image reproducing apparatus using the same |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-105858 | 1995-04-28 | ||
JP10585895 | 1995-04-28 | ||
JP8015740A JP2970514B2 (ja) | 1995-04-28 | 1996-01-31 | 余剰現像液除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0915981A true JPH0915981A (ja) | 1997-01-17 |
JP2970514B2 JP2970514B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=26351943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8015740A Expired - Lifetime JP2970514B2 (ja) | 1995-04-28 | 1996-01-31 | 余剰現像液除去装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5640655A (ja) |
JP (1) | JP2970514B2 (ja) |
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JP2018016697A (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | 三井・デュポンフロロケミカル株式会社 | トップコート用フッ素樹脂塗料及びその塗膜 |
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