JP2008246787A - 溶媒吸収装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】余剰溶媒の吸収性能を低下させることなく、余剰溶媒の回収を確実に行う。
【解決手段】円筒部材の内側が、軸方向に垂直な断面が複数領域に分割されるように、少なくとも2つの空間部に分割されるとともに、円筒部材の表面から内面を貫通する開口部が空間部毎に形成された開口中空ロール60と、開口中空ロールの表面に形成され、開口中空ロールに対して相対的に回転可能に構成された円筒状の吸収体62と、開口中空ロールの第1の空間部66に負圧を付与するとともに、第2の空間部68に所定の圧力を付与する圧力付与手段と、を備え、第1及び第2の空間部にそれぞれ対応する開口部は吸収体の溶媒接触面に対向する位置以外に配置されるとともに、第1空間部に対応する開口部は第2の空間部に対応する開口部より吸収体回転方向上流側に配置されている。
【選択図】図4
【解決手段】円筒部材の内側が、軸方向に垂直な断面が複数領域に分割されるように、少なくとも2つの空間部に分割されるとともに、円筒部材の表面から内面を貫通する開口部が空間部毎に形成された開口中空ロール60と、開口中空ロールの表面に形成され、開口中空ロールに対して相対的に回転可能に構成された円筒状の吸収体62と、開口中空ロールの第1の空間部66に負圧を付与するとともに、第2の空間部68に所定の圧力を付与する圧力付与手段と、を備え、第1及び第2の空間部にそれぞれ対応する開口部は吸収体の溶媒接触面に対向する位置以外に配置されるとともに、第1空間部に対応する開口部は第2の空間部に対応する開口部より吸収体回転方向上流側に配置されている。
【選択図】図4
Description
本発明は溶媒吸収装置及び画像形成装置に係り、特に、円筒状の吸収体を回転させながら媒体上の余剰溶媒の回収を行う溶媒吸収装置及び画像形成装置に関する。
一般に、インクジェット記録装置は、記録ヘッド(インクジェットヘッド)に形成される多数のノズルからインク滴を記録媒体に向かって吐出することによって記録を行うものであり、低騒音性にすぐれ、ランニングコストが安く、多種多様の記録媒体に高品位な画像を記録できることから幅広く利用されている。インク吐出方式としては、例えば、圧電素子の変位を利用した圧電方式や、発熱素子で生じる熱エネルギーを利用したサーマル方式などがある。
インクジェット記録装置では、その方式上、比較的低粘度のインクが用いられるため、インクが付与された記録媒体から余剰溶媒(一般に水など)を除去する必要がある。余剰溶媒の除去が不十分である場合、記録画像の滲みや記録媒体のしわ等の問題が生じやすい。特に、記録媒体として非浸透媒体(例えばプラスチック、金属、ガラスなど)を用いるような場合には、記録画像に滲みが生じやすく、画像品質の劣化を招く要因となる。
また、記録ヘッドによるインク吐出によって中間転写体上に画像を形成してから、その画像を記録媒体に転写する方式(中間転写方式)のインクジェット記録装置が知られている。このような記録装置においても、中間転写体上の余剰溶媒の除去が不十分だと良好な転写画像を得られない問題がある。
特に、インク及び処理液(色材凝集反応液)を用いて、これらを媒体(記録媒体又は中間転写体)上で混合反応させる方式(2液反応方式)のインクジェット記録装置では、媒体表面に付与される溶媒量が多くなるため、余剰溶媒による上記問題は更に生じやすい。
このような問題を解決するため、記録媒体や中間転写体などの媒体表面から余剰溶媒を除去する技術がこれまでに各種提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1には、インクと接するインク吸収体を通じて、液体溶媒を吸収する液体溶媒吸収体が記載されている。液体溶媒吸収体の内部には通風装置が設けてあり、吸収体に吸収された液体溶媒を内側から逃がすことができる。
特許文献2には、液体現像液を回収する液体除去装置が記載されている。この液体除去装置は、多孔質円筒内部のうち液体に接触する位置には非通気性の遮蔽体を設け、多孔質円筒内部を減圧することで液体回収を行っている。
特開2001−179959号公報
特開2002−23504号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明は、吸収体に四方から空気が流入するため、吸収体表面全体が液体等で封止されていないと吸引力が低下し、余剰溶媒の回収が難しいという問題がある。
また、特許文献2に記載された発明は、上述した特許文献1の課題は解決されているが、多孔質体の一部しか吸収できないため、余剰溶媒の回収は可能であるが、多孔質体を十分に乾燥することはできない。多孔質体の乾燥が不十分である場合、多孔質体の吸収性能が低下してしまい、余剰溶媒の回収を十分に行うことはできない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、余剰溶媒の吸収性能を低下させることなく、余剰溶媒の回収を確実に行うことができる溶媒吸収装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、円筒部材の内側が、軸方向に垂直な断面が複数領域に分割されるように、少なくとも2つの空間部に分割されるとともに、前記円筒部材の表面から内面を貫通する開口部が前記空間部毎に形成された開口中空ロールと、前記開口中空ロールの表面に形成され、前記開口中空ロールに対して相対的に回転可能に構成された円筒状の吸収体と、前記開口中空ロールの第1の空間部に負圧を付与するとともに、第2の空間部に所定の圧力を付与する圧力付与手段と、を備え、前記第1及び第2の空間部にそれぞれ対応する開口部は前記吸収体の溶媒接触面に対向する位置以外に配置されるとともに、前記第1空間部に対応する開口部は前記第2の空間部に対応する開口部より吸収体回転方向上流側に配置されていることを特徴とする溶媒吸収装置を提供する。
本発明によれば、第1の空間部に付与される負圧によって、第1の空間部に対応する開口部を介して吸収体による余剰溶媒の回収を促進することができるとともに、吸収体回転方向下流側では、第2の空間部に付与される所定の圧力によって、第2の空間部に対応する開口部を介して吸収体の乾燥を行うことができる。つまり、開口中空ロールの外側を回転する吸収体では溶媒回収と乾燥が交互に繰り返されるため、吸収体の吸収性能を低下させることなく所望の吸収性能が維持された状態で余剰溶媒の回収を継続して確実に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の溶媒吸収装置であって、前記圧力付与手段は、前記第2の空間部に負圧を付与することを特徴とする。
請求項2の態様によれば、吸収体に含まれた余剰溶媒を外側に排出することなく内側(第2の空間部側)に確実に回収でき、吸収体の乾燥を確実に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の溶媒吸収装置であって、前記圧力付与手段は、前記第2の空間部に正圧を付与することを特徴とする。
請求項3の態様によれば、吸収体に含まれた余剰溶媒だけでなく吸収体の表面に付着した異物を内側から外側に向かって吹き飛ばすことができるので、吸収体の乾燥とともに目詰まりを防止することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の溶媒吸収装置であって、前記第2の空間部に供給される気体を加熱する加熱手段を更に備えたことを特徴とする。
請求項4の態様によれば、吸収体に含まれた余剰溶媒の蒸発を促進することができるとともに、余剰溶媒を低粘度化することができるので吸収体の外側に余剰溶媒を容易に吹き飛ばすことができ、吸収体の乾燥をより確実に行うことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の溶媒吸収装置であって、前記開口中空ロールには、第3の空間部が形成されるとともに前記第3の空間部に対応する開口部が形成され、前記第3の空間部に対応する開口部は、前記第1空間部に対応する開口部より吸収体回転方向下流側であって前記第2の空間部に対応する開口部より吸収体回転方向上流側に配置され、前記吸収体を挟んで前記第3の空間部に対応する開口部に対向する位置には、前記吸収体の表面に所定の液体を付与する液体付与手段を備えたことを特徴とする。
請求項5の態様によれば、第3の空間部に付与される負圧によって、液体付与手段によって吸収体の表面に付与された液体は、第3の空間部に対応する開口部を介して吸収体内部に吸収されるので、吸収体に含まれた余剰溶媒を低粘度化することができる。これにより、吸収体回転方向下流側において吸収体の乾燥をより確実に行うことができる。
液体付与手段により洗浄液が付与される場合には、吸収体に付着した異物を除去することができ、目詰まりを防止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の溶媒吸収装置であって、前記開口中空ロールの内側には、回収された余剰溶媒を収納する液体収納部が形成されていることを特徴とする。
請求項6の態様によれば、回収された余剰溶媒を収納する容器を別途設ける必要がないため、省スペース化を図ることができる。
また前記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の溶媒吸収装置を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、第1の空間部に付与される負圧によって、第1の空間部に対応する開口部を介して吸収体による余剰溶媒の回収を促進することができるとともに、吸収体回転方向下流側では、第2の空間部に付与される所定の圧力によって、第2の空間部に対応する開口部を介して吸収体の乾燥を行うことができる。つまり、開口中空ロールの外側を回転する吸収体では溶媒回収と乾燥が交互に繰り返されるため、吸収体の吸収性能を低下ささることなく所望の吸収性能が維持された状態で余剰溶媒の回収を継続して確実に行うことができる。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔画像形成装置〕
図1は、本発明に係る画像形成装置としての一実施形態であるインクジェット記録装置の構成例を示した概略図である。
図1は、本発明に係る画像形成装置としての一実施形態であるインクジェット記録装置の構成例を示した概略図である。
図1に示すインクジェット記録装置10は、無端ベルト状の中間転写体12上に画像を形成してから、その画像を記録媒体14に転写する中間転写方式の記録装置である。中間転写体12は、非浸透媒体(例えば、ポリイミドフィルム、ウレタンゴム、シリコンゴムなど)で構成される。中間転写体12の表面側(インクが付与される側)の層のみが非浸透媒体で構成されていてもよい。
図1において、中間転写体12は、3つのローラ16、18、20の外側に巻き掛けられた構造となっている。第1ローラ16は駆動モータ(不図示)の動力が伝達される駆動ローラであり、他のローラ(第2ローラ18及び第3ローラ20)は中間転写体12の移動に応じて回転を行う従動ローラである。駆動モータの駆動により第1ローラ16が回転すると、その回転に応じて中間転写体12は図1において反時計回りの方向(以下、「転写体回転方向」という。)に回転する。
第1ローラ16及び第2ローラ18間における中間転写体12の表面(外周面)に対向する位置には、黒(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各色に対応した複数の記録ヘッド22(22K、22C、22M、22Y)が転写体回転方向上流側から順番に配置される。
各記録ヘッド22(22K、22C、22M、22Y)は、中間転写体12の幅方向(転写体回転方向と直交する方向;図1において紙面表裏方向)の最大記録幅にわたって複数のノズルが配列された長尺のフルラインヘッドとして構成される。各ノズルからはそれぞれ対応する色インク(K、C、M、Y)が液滴として吐出される。
各記録ヘッド22を中間転写体12の幅方向に移動させることなく、転写体回転方向に中間転写体12と各記録ヘッド22を相対的に移動させる動作を1回行うだけで中間転写体12の全面に画像を記録でき、記録速度を向上させることができる。これにより、記録ヘッドが紙搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
もちろん、本発明は、中間転写体12の幅方向に沿って短尺の記録ヘッド(シリアル型ヘッド)を往復走査しながら中間転写体12上に画像を記録するシリアル型の記録装置に対しても適用可能である。
記録ヘッド22の吐出方式としては、圧電素子の変位を利用して圧力室内のインクを加圧してノズルからインク滴を吐出する圧電方式、ヒータなどの発熱素子で生じる熱エネルギーを利用して圧力室(発泡室ともいう。)内のインク中に気泡を発生させ、気泡成長に伴う圧力によってノズルからインク滴を吐出するサーマル方式、その他各種方式を採用することができる。
中間転写体12を挟んで各記録ヘッド22に対向する位置には、中間転写体12の支持部材としてプラテン24が配置される。プラテン24によって中間転写体12の表面のうち少なくとも各記録ヘッド22に対向する位置の平面性が保たれた状態で、各記録ヘッド22からインク吐出が行われる。
記録ヘッド22Yより転写体回転方向下流側には、本発明が適用される溶媒除去ローラ50が中間転写体12の表面に略接触するように配置される。溶媒除去ローラ50は、中間転写体12上に付与されたインクの溶媒に接触することによって余剰溶媒を回収する溶媒除去手段である。なお、溶媒除去ローラ50の具体的構成については後で詳説する。
図示の例では、各記録ヘッド22の最下流側に1つの溶媒除去ローラ50が設けられているが、本発明の実施に際しては本例に限定されるものではない。例えば、各記録ヘッド22の下流側にそれぞれ溶媒除去ローラ50を配置する態様もある。本態様は、各記録ヘッド22から付与されるインクの溶媒量が多い場合に特に好適であり、余剰溶媒を確実に回収することができる。
溶媒除去ローラ50より転写体回転方向下流側には、中間転写体12から記録媒体14に対して画像の転写が行われる転写部26が配置される。転写部26には中間転写体12を挟んで第3ローラ20に対向する位置にニップローラ28が設けられ、記録媒体14の裏面側(記録面とは反対側)からニップローラ28により所定のニップ圧が加えられる。
次に、インクジェット記録装置の作用について説明する。
まず、各記録ヘッド22(22K、22C、22M、22Y)から中間転写体12に対してインク吐出が行われ、中間転写体12上に画像が形成される。中間転写体12上の画像形成領域(インクが付与された領域)が転写体回転方向下流側の溶媒除去ローラ50が配置される位置まで移動されると、溶媒除去ローラ50によって中間転写体12上の余剰溶媒が除去される。更に、余剰溶媒が除去された中間転写体12上の画像形成領域が転写体下流側の転写部26に移動されると、記録媒体14の裏面側からニップローラ28によって所定のニップ圧が加えられた状態で、中間転写体12から記録媒体14に対して画像が転写される。その後、画像が転写された記録媒体14は装置外部に排出される。
本例では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本例に限定されるものではなく、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンダ等のライト系インクを吐出する記録ヘッドを追加する構成も可能である。
また、図示は省略するが、各色インクの色材を凝集させる成分を含有する処理液(色材凝集液)を中間転写体12上に付与する処理液付与手段を、各色インクに対応する記録ヘッド(インク吐出ヘッド)22より転写体回転方向上流側又は下流側に配置する態様もある。処理液付与手段として、処理液を吐出する記録ヘッド(処理液ヘッド)や処理液塗布ローラなどを配置する態様がある。処理液付与手段は1つでもよいし、各色インクに対応する記録ヘッド22毎に設けられていてもよい。このように処理液を用いる態様によれば、中間転写体12上に各色インク及び処理液がそれぞれ付与され、これら各色インク及び処理液が中間転写体12上で混合反応して色材凝集物が生成されるので、中間転写体12上における記録画像の定着性を向上させることができる。
図2は、本実施形態のインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図である。図2に示すように、インクジェット記録装置10は、通信インターフェース30、システムコントローラ32、画像メモリ34、モータドライバ36、ヒータドライバ38、圧力ドライバ39、プリント制御部40、画像バッファメモリ42、ヘッドドライバ44等を備えている。
通信インターフェース30は、ホストコンピュータ46から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース30にはシリアルインターフェースやパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ46から送出された画像データは通信インターフェース30を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ34に記憶される。画像メモリ34は、通信インターフェース30を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ32を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ34は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ32は、通信インターフェース30、画像メモリ34、モータドライバ36、ヒータドライバ38、圧力ドライバ39等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ32は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ46との間の通信制御、画像メモリ34の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ48やヒータ49を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ36は、システムコントローラ32からの指示に従ってモータ48を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ38は、システムコントローラ32からの指示に従って各部のヒータ49を駆動するドライバである。
特に、本実施形態のインクジェット記録装置10では、システムコントローラ32内部に圧力制御部32aが含まれており、この圧力制御部32aによって圧力ドライバ39を介して圧力装置41の制御が行われる。圧力装置41は、後述する吸引装置74、76(図4等参照)や加圧装置82(図7等参照)に相当する。また、図示は省略したが、後述する溶媒吸収装置において、ヒータ86が設けられる態様(図9等参照)の場合には、システムコントローラ32によってヒータ86の制御が行われる。
プリント制御部40は、システムコントローラ32の制御に従い、画像メモリ34内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(ドットデータ)をヘッドドライバ44に供給する制御部である。プリント制御部40において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ44を介して記録ヘッド22のインク滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部40には画像バッファメモリ42が備えられており、プリント制御部40における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ42に一時的に格納される。なお、図2において画像バッファメモリ42はプリント制御部40に付随する態様で示されているが、画像メモリ34と兼用することも可能である。また、プリント制御部40とシステムコントローラ32とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ44は、プリント制御部40から与えられる印字データに基づいて、記録ヘッド22のアクチュエータ(圧電素子など)を駆動するための駆動信号を生成し、アクチュエータに生成した駆動信号を供給する。ヘッドドライバ44には記録ヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印字検出部47は、ラインセンサを含むブロックであり、記録ヘッド22により印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部40に提供する。
プリント制御部40は、必要に応じて印字検出部47から得られる情報に基づいて記録ヘッド22に対する各種補正を行う。
図3は、インクジェット記録装置の他の構成例を示した概略図である。図3中、図1と共通する部分には同一番号を付している。
図3(a)に示すインクジェット記録装置10Aでは、ドラム状部材で構成される中間転写体12Aが用いられる。中間転写体(ドラム状部材)12Aの少なくとも表面は非浸透媒体で構成される。例えば、中間転写体12Aとして、金属ドラムの表面に非浸透媒体(ポリイミド、テフロン(登録商標)等)の層がコーティングされたものを用いる。
中間転写体12Aの表面に対向する位置に各記録ヘッド22(22K、22C、22M、22Y)が設けられ、記録ヘッド22Yより転写体回転方向(図3(a)において反時計回りの方向)下流側に溶媒除去ローラ50が設けられる。溶媒除去ローラ50は、中間転写体12A表面に略接触するように配置され、中間転写体12A上の余剰溶媒を回収する。
このインクジェット記録装置10Aの作用について説明する。
まず、各色インクに対応する記録ヘッド22(22K、22C、22M、22Y)によるインク吐出によって、中間転写体12A上に画像が形成される。中間転写体12Aの転写体回転方向(図3(a)において反時計周りの方向)への回転に伴って、中間転写体12A上の画像形成領域(インクが付与された領域)が転写体回転方向下流側の溶媒除去ローラ50が配置される位置まで移動されると、溶媒除去ローラ50によって中間転写体12A上の余剰溶媒が除去される。更に、その下流側の転写部26において、中間転写体12Aとニップローラ28の間に送り込まれた記録媒体14に対してニップローラ28により所定のニップ圧が加えられた状態で、中間転写体12Aから記録媒体14に対して画像の転写が行われる。その後、画像が転写された記録媒体14は装置外部に排出される。
図3(b)に示すインクジェット記録装置10Bは、各色インクに対応する記録ヘッド22(22K、22C、22M、22Y)から記録媒体14Bに向かってインク吐出を行うことにより、記録媒体14B上に直接記録を行う直接記録方式の記録装置である。本例の場合、記録媒体14Bとして、非浸透媒体(プラスチック、金属、ガラス等)や浸透速度が遅い記録媒体(塗工紙等)を用いる。
記録媒体14Bの搬送手段である無端ベルト状の搬送ベルト12Bは、3つのローラ16B、18B、20Bの外側に巻き掛けられた構造となっている。第1ローラ16Bは駆動ローラ、第2ローラ18Bは従動ローラ、第3ローラ20Bはテンションローラである。第3ローラ(テンションローラ)20Bは、搬送ベルト12Bに弛みや歪みなどが生じないように図3(b)の鉛直方向に移動可能に構成されている。これにより、搬送ベルト12Bに所定のテンション(張力)が付与されるので、常に安定した状態で記録媒体14Bの搬送が可能となる。
紙搬送機構(不図示)により記録媒体14Bが搬送ベルト12B上に送り込まれると、駆動ローラ16Bの回転に応じた搬送ベルト12Bの移動(回転)により、記録媒体14Bは各記録ヘッド22に対向する位置に順次搬送され、各記録ヘッド22からそれぞれ対応するインクが付与され、更に紙搬送方向下流側(図3(b)の左から右への方向)において、溶媒除去ローラ50によって記録媒体14B上の余剰溶媒が除去される。その後、記録媒体14Bは装置外部に排出される。
なお、図1及び図3(a)の中間転写体12、12A、図3(b)の記録媒体14Bは非浸透媒体に限ったものではなく、例えば、粘度20cP以上の緩浸透性インクを用いた場合、多孔ゴムなどの浸透媒体を用いることが可能である。
また、図1の場合、浸透速度が速い一般紙に対しても余剰溶媒を除去した後で色材を転写するため、色材の滲みやしわなどの品質劣化を招くことがなく望ましい態様である。また、図3(a)は図1と同様のことが言えるが、装置サイズが大型化してコストアップとなるため、図1の方が好ましい。
〔溶媒吸収装置〕
次に、本発明に係る溶媒吸収装置の一実施形態として、上述した各インクジェット記録装置(図1及び図3(a)、(b)参照)で用いられる溶媒除去ローラ50を含む溶媒吸収装置について説明する。
次に、本発明に係る溶媒吸収装置の一実施形態として、上述した各インクジェット記録装置(図1及び図3(a)、(b)参照)で用いられる溶媒除去ローラ50を含む溶媒吸収装置について説明する。
<第1の実施形態>
図4は、第1の実施形態としての溶媒吸収装置の構成例を示した概略図である。図4において、50は溶媒除去ローラ、52は非浸透媒体、54はインク及び処理液(色材凝集反応液)、56は色材(着色剤)、58は溶媒である。非浸透媒体52は、上述した各インクジェット記録装置で用いられる中間転写体12(図1参照)、12A(図3(a)参照)、記録媒体14B(図3(b)参照)に相当するものである。また、色材56は、顔料粒子又は染料が凝集して粒子化したものである。図4では、表面にインク54が付与された非浸透媒体52が媒体搬送方向(図の矢印A方向)に搬送される際に、非浸透媒体52上の溶媒58の一部(余剰溶媒)が溶媒除去ローラ50によって除去される様子を表している。
図4は、第1の実施形態としての溶媒吸収装置の構成例を示した概略図である。図4において、50は溶媒除去ローラ、52は非浸透媒体、54はインク及び処理液(色材凝集反応液)、56は色材(着色剤)、58は溶媒である。非浸透媒体52は、上述した各インクジェット記録装置で用いられる中間転写体12(図1参照)、12A(図3(a)参照)、記録媒体14B(図3(b)参照)に相当するものである。また、色材56は、顔料粒子又は染料が凝集して粒子化したものである。図4では、表面にインク54が付与された非浸透媒体52が媒体搬送方向(図の矢印A方向)に搬送される際に、非浸透媒体52上の溶媒58の一部(余剰溶媒)が溶媒除去ローラ50によって除去される様子を表している。
図4に示すように、溶媒除去ローラ50は、円筒部材の内側が、軸方向に垂直な断面が複数領域に分割されるようにして、2つの空間部(部屋)66、68に分割されるとともに、その円筒部材の表面から内面を貫通する開口部70、72が空間部66、68毎に形成された開口中空ロール60と、開口中空ロール60の表面に形成され、開口中空ロール60に対して相対的に回転可能に構成された円筒状の吸収体(多孔質体)62とから構成される。
開口中空ロール60の内側はその軸方向(紙面表裏方向)に平行な薄板状の隔壁64によって、2つの空間部66、68に分割されており、一方の空間部(第1の空間部)66は吸収体62による溶媒回収を促進する吸引用空間部であり、他方の空間部(第2の空間部)68は吸収体62を乾燥させるための乾燥用空間部である。
開口中空ロール60には、第1の空間部66に対応する開口部(第1の開口部)70が形成されるとともに、第2の空間部68に対応する開口部(第2の開口部)72が形成される。これら開口部70、72を介して開口中空ロール60内側の第1及び第2の空間部66、68はそれぞれ開口中空ロール外側に配置される吸収体62と連通している。
図5は、溶媒除去ローラ50の構成例を示した一部断面を含む外観斜視図である。各空間部66、68にそれぞれ対応して形成される開口部70、72は、図5(a)に示すように、1つの大きな開口73Aで構成されていてもよいし、図5(b)に示すように、複数の小さな開口73Bで構成されていてもよい。各開口部70、72を構成する開口形状は、図5(a)、(b)に示した例に限定されず、長方形状や円形状だけでなく、楕円状やその他多角形状であってもよいのはもちろんである。また、各開口部70、72の開口の大きさや形状は不均一であってもよい。例えば、吐出量、即ち、溶媒量が多いローラ中央部分では開口面積を大きくすることで確実に乾燥することができる。なお、図4に示した溶媒除去ローラ50は、図5(a)に対応する断面を一例として示している。
本発明の実施に際して、各開口部70、72の開口面積(複数の開口から構成される場合は各開口の総面積)は特に限定されるものではないが、吸収体62による余剰溶媒の回収と吸収体62の乾燥の効率性を高める観点から、各開口部70、72はそれぞれ対応する空間部66、68に対してできるだけ広い開口面積を有することが好ましい。ただし、開口中空ロール60の剛性を確保することも必要である、例えば、開口中空ロール60の基となる円筒部材(開口部70、72が未形成のもの)の空間部66(又は68)に接する内面の面積に対して開口部70(又は72)の開口面積が40〜80%、好ましくは50〜70%となるように構成されることが好ましい。
図4に示すように、溶媒除去ローラ50は非浸透媒体52の表面に略接触するように配置される。具体的には、開口中空ロール60の外側を回転する吸収体62の表面の一部が少なくとも非浸透媒体52上に付与されたインク54の溶媒58に接触するように配置される。このとき、画像劣化を防止する観点から、吸収体62の表面が非浸透媒体52上の色材56に接触しない程度に非浸透媒体52との間にわずかな隙間が形成されるように配置されることが好ましい。吸収体62の表面に溶媒58が接触すると、吸収体62の毛細管力によって吸収体62内部に溶媒58が吸収される。
開口中空ロール60に形成される各開口部70、72は吸収体62の溶媒接触面に対向する位置以外に配置される。開口部70、72が吸収体62の溶媒接触面に対向する位置に配置されると、後述するように各空間部66、68に付与される負圧の影響により、吸収体62の表面に色材56が付着して画像劣化を引き起こす要因となるためである。
吸収体62の溶媒接触面より吸収体回転方向(図4の矢印B方向)下流側に向かって、第1の空間部66に対応する開口部70、第2の空間部68に対応する開口部72が順次配置される。即ち、第1の空間部66に対応する開口部70は、第2の空間部68に対応する開口部72より吸収体回転方向上流側に配置される。
各空間部66、68にはそれぞれ吸引装置74、76が接続されており、これら吸引装置74、76の他端は同一の液体回収容器78に接続されている。液体回収容器78は、その一部に大気連通孔78aが形成された非密閉容器である。各吸引装置74、76によって、各空間部66、68にはそれぞれ所定の負圧(吸引圧力)が付与される。各空間部66、68に付与される負圧は同一でもよいし、異なっていてもよい。
第1の空間部66に付与される負圧によって、第1の空間部66に対応する開口部70を介して吸収体62の溶媒接触面周辺部に負圧が伝達されるので、吸収体62による余剰溶媒の回収を促進することができる。このため、第1の空間部66に対応する開口部70は、吸収体62の溶媒接触面より吸収体回転方向下流側に近接して配置されることが好ましい。例えば、第1の空間部66に対応する開口部70の下端(非浸透媒体52側端部)が非浸透媒体52上の溶媒58の液面から5mm以上離間した位置に配置されるようにすればよい。
第1の空間部66に付与される負圧は適正な範囲に設定することが必要である。第1の空間部66に付与される負圧(絶対値)が大きすぎると、第1の空間部66に対応する開口部70を介して吸収体62内部の空隙から非浸透媒体52に負圧が伝達されるので、吸収体62の表面に色材56が付着して画像劣化が生じる可能性がある。一方、第1の空間部66に付与される負圧(絶対値)が小さすぎると、非浸透媒体52上の余剰溶媒を十分に回収できなくなる。このため、第1の空間部66に付与される負圧は、上記問題を解決できるような適正な範囲に設定することが好ましい。
また、第2の空間部68に付与される負圧によって、第2の空間部68に対応する開口部72を介して吸収体62の乾燥を行うことができる。第2の空間部68に大きな負圧が付与された場合、第2の空間部68に対応する吸収体62内部には溶媒が満たされておらず、そのため、負圧は吸収体62内部を伝達せずに溶媒除去ローラ外部の空気を流入することになる。よって、第1の空間部66に付与される負圧(絶対値)に比べて第2の空間部68に付与される負圧(絶対値)を大きくすることが可能であり、吸収体62に対する乾燥能力を向上させることが可能である。
各空間部66、68に対して付与される圧力(負圧)は、各空間部66、68にそれぞれ接続される吸引装置74、76の吸引力を制御すればよい。各吸引装置74、76の吸引力は、例えば各装置の流量を変化させることで制御可能である。
例えば、印字率(単位面積あたりの印字量)が高く、非浸透媒体52上の余剰溶媒が多い場合には、各吸引装置74、76の吸引力を強めることが好ましく、吸収体62による余剰溶媒の回収や吸収体62の乾燥を更に促進することができる。具体的には、画像データから算出される印字率に比例して、各吸引装置74、76の流量を制御してやればよい。
各吸引装置74、76の動作開始及び終了のタイミングの一例について説明する。
第1の吸引装置74の動作開始タイミングは、記録ヘッドによる吐出が開始されてから非浸透媒体52上の溶媒58が吸収体62に到達するまでの間で行う。望ましくは、非浸透媒体52の移動量をエンコーダ(不図示)等で計測し、記録ヘッドから吸収体62までの移動距離から10〜50mm減算した位置で開始する。また、第1吸引装置74の動作停止タイミングは、記録ヘッドによる吐出が終了し、吸収体62と非浸透媒体52と接する部分に溶媒が無くなった時点で行う。望ましくは、記録ヘッドによる吐出終了からの非浸透媒体52の移動量をエンコーダ(不図示)等で計測し、記録ヘッドから吸収体62までの移動距離に10〜50mm加算した位置で停止する。
一方、第2の吸引装置76の動作開始タイミングは、第1吸引装置74の動作開始タイミングと同じタイミングで行う。また、第2吸引装置76の動作停止タイミングは、非浸透媒体52が停止するタイミングと同時に行う。
次に、溶媒吸収装置の作用について説明する。
非浸透媒体52上に付与されたインク54の溶媒58の一部(余剰溶媒)は、溶媒吸収ローラ50の表面を構成する吸収体62に接触すると、吸収体62の毛細管力によって、吸収体62の内部に余剰溶媒が吸収される。余剰溶媒の吸収後、吸収体62の吸収体回転方向への回転に伴って、吸収体62の余剰溶媒を含んだ部分は、第1の空間部66に対応する開口部70に対向する位置に移動する。このとき、第1の吸引装置74によって第1の空間部66には負圧が付与されるため、第1の空間部66に対応する開口部70を介して吸収体62に吸収された余剰溶媒は第1の空間部66へ回収され、更に、吸引装置74を介して回収容器78へ回収される。余剰溶媒の回収後、吸収体62の吸収体回転方向への回転に伴って、吸収体62の余剰溶媒を含んだ部分は第2の空間部68に対応する開口部72に対向する位置に移動する。第2の空間部68には負圧が付与されるため、第2の空間部68に対応する開口部72を介して吸収体62の乾燥が行われる。その後、吸収体62の回転に伴って、吸収体62による余剰溶媒の回収と吸収体62の乾燥が交互に繰り返される。
本実施形態によれば、各空間部66、68に対してそれぞれ所定の負圧を付与することによって、第1の空間部66に対応する開口部70を介して吸収体62による余剰溶媒の回収が行われ、第2の空間部68に対応する開口部72を介して吸収体62の乾燥を行うことができる。よって、開口中空ロール60に対して相対的に回転可能に構成される吸収体62に対して溶媒回収と乾燥が交互に繰り返されるため、吸収体62の吸収性能を低下させることなく、所望の吸収性能が維持された状態で余剰溶媒の回収を継続して確実に行うことができる。
特に、本実施形態では、各空間部66、68に対してそれぞれ吸引装置74、76が接続されるため、各吸引装置74、76の吸引力(例えば流量など)を制御することによって、各空間部66、68にそれぞれ付与される圧力(負圧)を個別に制御することが可能であり、各空間部66、68やそれに対応する開口部70、72、吸収体62の形状、材質などに応じて最適化を行うことができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る溶媒吸収装置の第2の実施形態について説明する。以下、既述した第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
次に、本発明に係る溶媒吸収装置の第2の実施形態について説明する。以下、既述した第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
図6は、第2の実施形態としての溶媒吸収装置の構成例を示した概略図である。図6中、図4と共通又は類似する部分には同一番号を付している。
図6に示す溶媒吸収装置は、開口中空ロール60内部を2つの空間部66、68に分割する隔壁64に逆止弁80が設けられ、第1の空間部66のみに吸引装置74が接続される。逆止弁80は第1の空間部66の圧力に応じて開閉可能に構成されており、逆止弁80が閉じた状態のときは第1及び第2の空間部66、68は非連通状態となり、逆止弁80が開いた状態のときは第1及び第2の空間部66、68は連通状態となる。
吸引装置74の吸引力が低く、第1の空間部66の負圧(絶対値)が小さいときには逆止弁80は閉じた状態となるので、第1及び第2の空間部66、68は非連通状態となり、第1の空間部66に対応する開口部70を介して吸収体62の溶媒吸収が促進される。
一方、吸引装置74の吸引力が高く、第1の空間部66の負圧(絶対値)が大きいときには逆止弁80は開いた状態となるので、第1及び第2の空間部66、68は連通状態となる。これにより、第1の空間部の負圧(絶対値)は小さくなり、第1の空間部66に対応する開口部70を介して吸収体62の溶媒吸収力が弱められるとともに、第2の空間部68の圧力は低下するので、第2の空間部68に対応する開口部72を介して吸収体62の乾燥が行われる。
吸引装置74の動作開始タイミングは、第1の実施形態と同様に、記録ヘッドによる吐出が開始されてから非浸透媒体52上の溶媒58が吸収体62に到達するまでの間で行う。望ましくは、非浸透媒体52の移動量をエンコーダ(不図示)等で計測し、記録ヘッドから吸収体62までの移動距離から10〜50mm減算した位置で開始する。また、吸引装置74の動作停止タイミングは、非浸透媒体52が停止するタイミングと同時にする。
本実施形態によれば、第1の空間部66に接続される吸引装置74の吸引力を制御するだけで、吸収体62による溶媒回収を促進することができるとともに吸収体62の乾燥を行うことが可能となるので、コストダウンや装置小型化(省スペース化)を図ることが可能となる。特に、吸引装置74の吸引力が急激に変化するような場合でも、逆止弁80によって第1の空間部66の圧力を一定に保つことができるため、吸収体62表面に対する色材56の付着を防止することができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明に係る溶媒吸収装置の第3の実施形態について説明する。以下、既述した各実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
次に、本発明に係る溶媒吸収装置の第3の実施形態について説明する。以下、既述した各実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
図7は、第3の実施形態としての溶媒吸収装置の構成例を示した概略図である。図7中、図4と共通又は類似する部分には同一番号を付している。
図7に示す溶媒吸収装置は、第1の空間部66に吸引装置74が接続される一方で、第2の空間部68に加圧装置82が接続される。吸引装置74によって第1の空間部66には負圧が付与されるので、第1の空間部66に対応する開口部70を介して吸収体62による余剰溶媒の回収を促進できる。一方、加圧装置82によって第2の空間部68には正圧が付与されるので、そのとき第2の空間部68に供給される空気によって、第2の空間部68に対応する開口部72を介して吸収体62内部の溶媒や異物を外側に向かって吹き飛ばすことができる。この結果、吸収体62の乾燥とともに目詰まりを防止することができる。吸引装置74の動作開始及び終了のタイミングは第1の実施形態と同様であるとともに、加圧装置82の動作開始及び終了のタイミングは図4に示した第2の吸引装置76の動作開始及び終了のタイミングと同様である。
図8は、第3の実施形態としての溶媒吸収装置の他の構成例を示した概略図である。図8中、図7と共通又は類似する部分には同一番号を付している。
図8に示す溶媒吸収装置では、液体回収容器78は内部が密閉された密閉容器であり、液体回収容器78と第2の空間部68が他の装置(吸引装置、加圧装置)を介さず直接接続されている。これにより、吸引装置74によって吸引用空間部66には負圧が付与されるとともに、液体回収容器(密閉容器)78を介して乾燥用空間部68には正圧が付与される。吸引装置74の動作開始及び終了のタイミングは図6に示した溶媒吸引装置と同様である。
本実施形態によれば、第1の空間部66に負圧を付与する一方で、第2の空間部68に正圧を付与することにより、各空間部66、68にそれぞれ対応する開口部70、72を介して吸収体62による余剰溶媒の回収を促進することができるとともに吸収体62の乾燥を行うことができる。
特に、図8に示した溶媒吸収装置では1台の吸引装置74で実現することが可能であり、コストダウンや装置小型化(省スペース化)を図ることが可能となる。
<第4の実施形態>
次に、本発明に係る溶媒吸収装置の第4の実施形態について説明する。以下、既述した各実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
次に、本発明に係る溶媒吸収装置の第4の実施形態について説明する。以下、既述した各実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
図9は、第4の実施形態としての溶媒吸収装置の構成例を示した概略図である。図9中、図8と共通又は類似する部分には同一番号を付している。
図9に示す溶媒吸収装置は、液体回収容器(密閉容器)78と第2の空間部68の間に加熱装置86が設けられる。第2の空間部68には、加熱装置86によって加熱された空気が供給されるので、第2の空間部68に対応する開口部72を介して吸収体62内部の溶媒の蒸発を促進することができる。また、加熱された空気により吸収体62内部の溶媒を低粘度化することができため、吸収体62の外側に向かって溶媒を容易に吹き飛ばすことができ、吸収体62の乾燥を促進することができる。
加熱装置86の制御は、第2の空間部68に正圧が付与されるタイミングで開始し、正圧の付与が停止されるタイミングで停止すればよい。また、第2の空間部68に供給される空気の温度が40〜80℃の範囲となるように加熱装置86による加熱温度を制御することが好ましい。また、吸収体62が熱に弱かったり、溶媒58が熱に反応しやすい場合には、例えば第2の空間部68に温度検出器を設け、温度検出器の検出結果に基づいて加熱装置86を制御する態様が好ましい。第2の空間部68に供給される空気を最適温度にすることが可能となる。なお、吸引装置74の動作開始及び終了のタイミングは第2の実施形態と同様である。
図10は、第4の実施形態としての溶媒吸収装置の他の構成例を示した概略図である。図10中、図9と共通又は類似する部分には同一番号を付している。
図10に示す溶媒吸収装置では、第2の空間部68に加熱装置86が設けられる。図9に示した溶媒吸収装置に比べて、第2の空間部68に供給される空気を最適温度に制御することが容易となるとともに加熱効率が向上する。
図11は、第4の実施形態としての溶媒吸収装置の更に他の構成例を示した概略図である。図11中、図9と共通又は類似する部分には同一番号を付している。
図11に示す溶媒吸収装置では、第2の空間部68の内部に加熱装置86が設けられるとともに、第2の空間部68には加圧装置82が接続されている。また、液体回収容器78は大気連通孔78aを有する非密閉容器である。加圧装置82によって第2の空間部68には正圧が付与され、そのとき第2の空間部68に供給される空気は加熱装置86によって加熱される。
本実施形態によれば、第3の実施形態と同様の効果が得られるとともに、加熱装置86によって、第2の空間部68に対応する開口部72を介して吸収体62内部の溶媒の蒸発を促進することができ、また、吸収体62内部の溶媒を低粘度化することができるので、吸収体62の外側に溶媒を容易に吹き飛ばすことができる。この結果、吸収体62の乾燥をより促進することができる。
<第5の実施形態>
次に、本発明に係る溶媒吸収装置の第5の実施形態について説明する。以下、既述した各実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
次に、本発明に係る溶媒吸収装置の第5の実施形態について説明する。以下、既述した各実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
図12は、第5の実施形態としての溶媒吸収装置の構成例を示した概略図である。図12中、図4と共通又は類似する部分には同一番号を付している。
図12に示す溶媒吸収装置に備えられる溶媒除去ローラ50は、円筒部材の内側が第1〜第3の空間部66、68、90に分割されるとともに、その円筒部材の表面から内面を貫通する開口部70、72、92が空間部66、68、90毎に形成された開口中空ロール60と、開口中空ロール60の表面に形成され、開口中空ロール60に対して相対的に回転可能に構成された円筒状の吸収体(多孔質体)62とから構成される。また、各空間部66、68、90にはそれぞれ第1〜第3の吸引装置74、76、94が接続される。各吸引装置74、76、94は同一の液体回収容器(非密閉容器)78に接続される。
吸収体62の溶媒接触面より吸収体回転方向下流側に向かって、第1の空間部66に対応する開口部70、第3の空間部90に対応する開口部92、第3の空間部68に対応する開口部72が順次配置される。即ち、第3の空間部90に対応する開口部92は、第1の空間部66に対応する開口部70より吸収体回転方向下流側であって、第2の空間部68に対応する開口部72より吸収体回転方向上流側に配置される。
吸収体62を挟んで第3の空間部90に対応する開口部92に対向する位置には液体付与装置96が設けられる。液体付与装置96は、所定の液体(例えば水、洗浄液など)を吸収体62の表面に付与する装置である。液体付与装置96の液体付与方法は特に限定されるものではなく、例えば、噴射、滴下、塗布などの各種方法を採用することができる。
第3の吸引装置94によって第3の空間部90に付与される負圧によって、液体付与装置96により吸収体62表面に付与された液体は第3の空間部90に対応する開口部92を介して吸収体62内部に短時間で効率的に吸収され、第3の空間部90に対応する開口部92を介して、第3の空間部90に溶媒及び液体付与装置96により付与された液体を回収する。この結果、吸収体62内部に吸収した溶媒は低粘度化され、吸収体回転方向下流側で吸収体62が乾燥される。また、液体付与装置96から洗浄液を吸収体62に付与する場合には、吸収体62に付着した異物を回収し、目詰まりを防止することができる。
一般的に、溶媒にはグリセリン等の高沸点溶媒が含まれている。高沸点溶媒は水と比較すると粘度が高く、吸収体62内部に含まれた高沸点溶媒をそのまま乾燥してしまうと、より高粘度化し目詰まりが生じてしまう恐れがあるが、上記のように第3の吸引装置94によって第3の空間部90に負圧を付与しながら、液体付与装置96により吸収体62の表面に液体付与を行うことによって、吸収体62内部の溶媒を低粘度化しながら回収することで吸収体62に残存する高沸点溶媒を低減することができ、吸収体62の所望の吸収性能を維持することができる。
一般的に、溶媒にはグリセリン等の高沸点溶媒が含まれている。高沸点溶媒は水と比較すると粘度が高く、吸収体62内部に含まれた高沸点溶媒をそのまま乾燥してしまうと、より高粘度化し目詰まりが生じてしまう恐れがあるが、上記のように第3の吸引装置94によって第3の空間部90に負圧を付与しながら、液体付与装置96により吸収体62の表面に液体付与を行うことによって、吸収体62内部の溶媒を低粘度化しながら回収することで吸収体62に残存する高沸点溶媒を低減することができ、吸収体62の所望の吸収性能を維持することができる。
第3の吸引装置94の動作開始及び終了のタイミングの一例について説明する。
第3の吸引装置94の動作開始タイミングとしては、例えば反射型光学センサなどの検出器(不図示)を用いて吸収体62の汚れを検出し、汚れが予め設定された値以上となったときに、第3の吸引装置94の動作を開始し、液体付与装置96によって液体付与を行う。また、第3の吸引装置94の動作終了タイミングとしては、サンプリング時間毎に検出器によって汚れを読み取り、吸収体62が1回転する読み取り回数で汚れが設定された値を超えなかった場合に終了する。例えば、サンプリング時間は吸収体62が1回転する時間の1/10〜1/2の時間で行うことが好ましい。
また、他の例としては、画像データから溶媒量又は記録時間を算出し、溶媒量又は記録時間の総量を演算し、総量が予め設定された値以上になったときに、第3の吸引装置94の動作を開始し、液体付与装置96によって液体付与を行う。第3の吸引装置94の動作を停止させるタイミングとしては、非浸透媒体52が停止するか、液体付与が予め設定された時間を経過したときに行う。停止のタイミングで、溶媒量又は記録時間の総量をリセットし、液体吐出がされている場合は再び演算処理を繰り返す。
なお、第1及び第2の吸引装置74、76の動作開始及び終了のタイミングは、図4に示した溶媒吸引装置と同様であるので説明を省略する。
本実施形態によれば、吸収体62による余剰溶媒の回収が行われてから吸収体62の乾燥が行われるまでに、吸収体62内部の溶媒は液体付与装置96に付与された液体によって低粘度化されるので、吸収体62に残存する高沸点溶媒を低減することができる。よって、開口中空ロール60に対して相対的に回転可能に構成される吸収体62に対して溶媒回収、溶媒低粘度化、乾燥が順次繰り返されるため、吸収体62の吸収性能を低下させることなく、所望の吸収性能が維持された状態で余剰溶媒の回収を継続して確実に行うことができる。
<第6の実施形態>
次に、本発明に係る溶媒吸収装置の第6の実施形態について説明する。以下、既述した各実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
次に、本発明に係る溶媒吸収装置の第6の実施形態について説明する。以下、既述した各実施形態と共通する部分については説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。
図13は、第6の実施形態としての溶媒吸収装置の構成例を示した概略図である。図13中、図4と共通又は類似する部分には同一番号を付している。
図13に示す溶媒吸収装置は、開口中空ロール60の内側中央部に円筒状の液体収納部98が形成される。第1及び第2の空間部66、68に接続される吸引装置74、76の他端は液体収納部98に接続される。
液体収納部98には、各吸引装置74、76によって回収された余剰溶媒が収納される。吸収体62を劣化により新しいものに交換する際、液体収納部98に収納される余剰溶媒を同時に廃棄することができ、メンテナンス作業を簡略にすることができる。また、液体回収容器を別に設ける必要がなく、省スペース化を図ることができる。
なお、各吸引装置74、76の動作開始及び終了のタイミングは図4に示した溶媒吸収装置と同様である。
以上説明したように、本発明の溶媒吸収装置によれば、第1の空間部66に対して付与される負圧によって、第1の空間部66に対応する開口部70を介して吸収体62による余剰溶媒の回収を促進することができるとともに、吸収体回転方向下流側では、第2の空間部68に付与される所定の圧力(負圧、正圧)によって、第2の空間部68に対応する開口部72を介して吸収体62の乾燥を行うことができる。つまり、開口中空ロール60の外側を回転する吸収体62では溶媒回収と乾燥が交互に繰り返されるため、吸収体62の吸収性能を低下させることなく所望の吸収性能を維持した状態で余剰溶媒の回収を継続して確実に行うことができる。
上述した各実施形態では、開口中空ロール60の内側が2つ又は3つの空間部に分割されている場合を例示したが、本発明の実施に際しては4つ以上の空間部に分割されていてもよい。例えば、第1及び第2の空間部66、68をそれぞれ複数の空間部(小部屋)に細分化して、各小部屋毎にそれぞれ所定の圧力を付与する態様もあり得る。本態様によれば、記録画像サイズに応じて溶媒回収及び乾燥を最適化することができる。
以上、本発明の溶媒吸収装置及び画像形成装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…インクジェット記録装置、12・・・中間転写体、14・・・記録媒体、22…記録ヘッド、50…溶媒除去ローラ、52・・・非浸透媒体、54・・・インク、56・・・色材、58・・・溶媒、60・・・開口中空ロール、62・・・吸収体、66、68・・・空間部、70、72・・・開口部、74、76・・・吸引装置、80・・・逆止弁、84・・・加圧装置、86・・・加熱装置
Claims (7)
- 円筒部材の内側が、軸方向に垂直な断面が複数領域に分割されるように、少なくとも2つの空間部に分割されるとともに、前記円筒部材の表面から内面を貫通する開口部が前記空間部毎に形成された開口中空ロールと、
前記開口中空ロールの表面に形成され、前記開口中空ロールに対して相対的に回転可能に構成された円筒状の吸収体と、
前記開口中空ロールの第1の空間部に負圧を付与するとともに、第2の空間部に所定の圧力を付与する圧力付与手段と、を備え、
前記第1及び第2の空間部にそれぞれ対応する開口部は前記吸収体の溶媒接触面に対向する位置以外に配置されるとともに、前記第1空間部に対応する開口部は前記第2の空間部に対応する開口部より吸収体回転方向上流側に配置されていることを特徴とする溶媒吸収装置。 - 前記圧力付与手段は、前記第2の空間部に負圧を付与することを特徴とする請求項1に記載の溶媒吸収装置。
- 前記圧力付与手段は、前記第2の空間部に正圧を付与することを特徴とする請求項1に記載の溶媒吸収装置。
- 前記第2の空間部に供給される気体を加熱する加熱手段を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の溶媒吸収装置。
- 前記開口中空ロールには、第3の空間部が形成されるとともに前記第3の空間部に対応する開口部が形成され、
前記第3の空間部に対応する開口部は、前記第1空間部に対応する開口部より吸収体回転方向下流側であって前記第2の空間部に対応する開口部より吸収体回転方向上流側に配置され、
前記吸収体を挟んで前記第3の空間部に対応する開口部に対向する位置には、前記吸収体の表面に所定の液体を付与する液体付与手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の溶媒吸収装置。 - 前記開口中空ロールの内側には、回収された余剰溶媒を収納する液体収納部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の溶媒吸収装置。
- 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の溶媒吸収装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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