JPH09159236A - 換気扇 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】シャッターロック機構の部品点数を少なくして
も、従来と同様の効果が得られ（つまり、シャッターロ
ック機構は、外部からの力によってシャッター板を開か
ないように機能するため、防犯効果のみならず、外風に
よるシャッター板のばたつきを防ぐ効果が得られ）、組
立作業性の向上化とコストの低減化とを同時に図った換
気扇の提供。 【解決手段】送風機と、シャッター板６と、外部からの
力によってシャッター板６の開動作をロックするシャッ
ターロック機構を備える換気扇において、前記シャッタ
ー板６と連動するシャッター連動板７に、外部からの力
によってシャッター板６の開動作をロックし、室内側か
らのロック解除操作によって前記シャッター板６のロッ
ク状態を解除してシャッター板６を開くシャッターロッ
ク機構を具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば台所、居
間などに設置する換気扇に係り、さらに詳細には、換気
扇のシャッター板をロックするシャッターロック機構に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、換気扇のシャッターロック機構
は、図４に示すように、シャッター板１７、シャッター
連動板１８、ロックレバー１９、ロック金具２０、ばね
（Ａ）２１、ばね（Ｂ）２２、ロックレバー１９の割り
ピン２３、ロッド２４、シャッター軸２５、シャッター
板１７とシャッター連動板１８とを連結する連結ピン２
６などで構成されている。

【０００３】図中、２７はスイッチ、２８はスイッチ引
き紐を示す。

【０００４】以上の構成において、スイッチ引き紐２８
を引くと、スイッチ２７がオンし、図示を省略した送風
機が回転を始めると同時に、ロッド２４が引かれ、ロッ
ド２４が引かれると、ロックレバー１９がばね（Ａ）２
１に抗して予め所定の一定量回動して、ロック金具２０
から外れる。

【０００５】ロックレバー１９のロックが前記のように
して解除され、この状態でさらにロッド２４が引かれる
と、シャッター連動板１８は、ばね（Ｂ）２２に抗して
前記ロックレバー１９共々、シャッター軸２５を支点と
して下方に移動し、またこのとき、シャッター連動板１
８と連動するシャッター板１７に開き方向の力２９が加
わり、シャッター軸２５を支点としてシャッター板１７
が開く。

【０００６】シャッター板１７が閉じた状態でこれを開
くような力２９が外部から加わった場合は、ロックレバ
ー１９がロック金具２０に当り、シャッター板１５は開
かない。つまり、シャッターロック機構は、外部からの
力によってシャッター板１５を開かないように機能する
ため、防犯効果のみならず、外風によるシャッター板１
７のばたつきを防ぐ効果がある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のシャッ
ターロック機構は部品点数が多く、組立に手間がかか
り、奏し得る効果の割にはコストがかかるという欠点が
あった。

【０００８】本発明の目的は、シャッターロック機構の
部品点数を少なくしても従来と同様の効果が得られ、組
立作業性の向上化とコストの低減化とを同時に図ること
のできる換気扇を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】前記目的は、フレーム内
部に送風機を備え、フレーム前面に開閉自在なシャッタ
ー板を備え、フレーム内部にはさらに外部からの力によ
ってシャッター板の開動作をロックするシャッターロッ
ク機構を備える換気扇において、前記シャッター板と連
動するシャッター連動板に、外部からの力によってシャ
ッター板の開動作をロックし、室内側からのロック解除
操作によって前記シャッター板のロック状態を解除して
シャッター板を開くシャッターロック機構を具備するこ
とによって達成される。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図１〜図３に
より説明する。

【００１１】フレーム１にはカバー２、スイッチ３、シ
ャッター軸４、ロック金具５が取り付けてある。

【００１２】シャッター軸４にはシャッター板６が取り
付けてあり、シャッター板６は、連結ピン１５を介して
シャッター連動板７と連結している。

【００１３】シャッター連動板７にはロッドスライド孔
８が設けてあり、ロッドスライド孔８とスイッチ３と
は、ロッド９により連結されている。

【００１４】ロッド９の孔８側の先端と、ロック金具５
の突起１０との間にばね１１を掛けてある。

【００１５】ロック金具５は、ばね１１とシャッター連
動板７との間に位置して挟まれている。

【００１６】ロック金具５のロッド９との摺動部には、
直線部１２と傾斜部である円形切込部１３とが設けられ
ている。シャッター板６が閉じた状態では、ロッド９が
ロック金具５の直線部１２に位置し、シャッター板６が
開いた状態では、ロッド９がロック金具５の円形切込部
１３に位置する。

【００１７】図中、１６はスイッチ引き紐を示す。

【００１８】次に本実施例の作用を説明する。

【００１９】図１はシャッター板６が閉じたいわゆるロ
ック状態を示す図である。

【００２０】シャッター板６が閉じたロック状態では、
ばね１１により、ロッド９の孔８側の先端は、シャッタ
ー連動板７の孔８の上端に位置し、同時にロッド９の孔
８側の先端は、ロック金具５の直線部１２に位置してい
る。この時、シャッター板６にシャッター板６を開く方
向の力１４が外部から加わった場合は、ロッド９の孔８
側の先端がロック金具５の直線部１２に当たり、シャッ
ター連動板７が動かないことから、シャッター板６は開
かず、防犯効果のみならず、外風によるシャッター板６
のばたつきを防ぐことができる。

【００２１】この状態でスイッチ引き紐１６を引くと、
スイッチ３がオンし、図示を省略した送風機が回転を始
めると同時に、シャッター板６のロック解除状態を示す
図である図２に示すように、ロッド９が引かれ、ばね１
１が伸び、ロッド９の孔８側の先端は、シャッター連動
板７の孔８の下端に位置し、同時にロッド９の孔８側の
先端は、ロック金具５の円形切込部１３の上端に位置す
る。

【００２２】さらにスイッチ引き紐１６を引くと、シャ
ッター板６の開き状態を示す図である図３に示すよう
に、ロッド９がさらに引かれ、ばね１１も引き続き伸び
て、ロッド９の孔８側の先端は、ロック金具５の円形切
込部１３に沿って移動し、連動板７が動き、シャッター
軸４を支点としてシャッター板６が開く。

【００２３】本発明の他の実施例を図５により説明す
る。

【００２４】すなわち、先の実施例においては、ロッド
９をスイッチ引き紐１６で引く場合について例示した、
本実施例においては、ロッド９をモータ３０のオンオフ
動作（モータ３０のオンオフ操作部は図示省略）により
駆動せしめるようにしたものであって、他の構成および
作用は先の実施例と同様であり、本実施例によれば、シ
ャッター板６の開閉に、スイッチ引き紐１６を引く場合
のような力を必要とせず、たとえば高齢者にとって都合
が良い。

【００２５】なお、シャッター開閉用モータ３０のオン
オフ動作に送風機のオンオフ動作を連動させるようにす
れば、シャッター開閉用モータ３０のオンオフ動作と送
風機のオンオフ動作とを別々におこなう必要がなく、換
気扇操作上の簡便化を図ることができる。

【００２６】また、前記２実施例においては、ロック金
具５のロッド９との摺動部に直線部１２と円形切込部１
３とを設けた場合について例示したが、これに代えて、
図６に示すように、先の実施例の円形切込部１３を省略
して、直線部１２を、ロック金具５の下端に至る直線部
としても同様の効果を得ることができ、本実施例によれ
ば、図６からも明らかなように、円形切込部１３を形成
する場合に比較して、ロック金具５の成形加工の単純化
と材料の節約化とを同時に図ることができ、そのいずれ
の場合もより一層のコストの低減化を図ることができ
る。

【００２７】以上要するに、本発明によれば、図４に示
す従来例と比較して、ロックレバー１９、さらにはロッ
クレバー１９の動作に関連するばね（Ａ）２１、割りピ
ン２３を省略しても、シャッターロック機構は、外部か
らの力によってシャッター板１５を開かないように機能
するため、防犯効果のみならず、外風によるシャッター
板１５のばたつきを防ぐ効果が得られ、組立作業性の向
上化とコストの低減化とを同時に図ることができる。

【００２８】

【発明の効果】本発明によれば、シャッターロック機構
の部品点数を少なくしても従来と同様の効果が得られ、
組立作業性の向上化とコストの低減化とを同時に図った
換気扇が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例である換気扇の、シャッ
ターロック状態を示す縦断側面図である。

【図２】図１に示す換気扇の、ロック解除状態を示す縦
断側面図である。

【図３】同じく図１に示す換気扇の、シャッター開き状
態を示す縦断側面図である。

【図４】従来形換気扇の、シャッターロック機構を示す
縦断側面図である。

【図５】本発明の第２の実施例である換気扇の、シャッ
ターロック状態を示す縦断側面図である。

【図６】本発明の第３の実施例である換気扇の、シャッ
ターロック状態を示す縦断側面図である。

【符号の説明】

１…フレーム、２…カバー、３…スイッチ、４…シャッ
ター軸、５…ロック金具、６…シャッター板、７…シャ
ッター連動板、８…ロッドスライド孔、９…ロッド、１
０…突起、１１…ばね、１２…ロック金具直線部、１３
…ロック金具円形切込部、１４…シャッター板６を開く
方向の力、１５…連結ピン、１６…スイッチ引き紐、３
０…シャッター開閉用モータ。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フレーム内部に送風機を備え、フレーム
   前面に開閉自在なシャッター板を備え、フレーム内部に
   はさらに外部からの力によってシャッター板の開動作を
   ロックするシャッターロック機構を備える換気扇におい
   て、 前記シャッター板と連動するシャッター連動板に、外部
   からの力によってシャッター板の開動作をロックし、室
   内側からのロック解除操作によって前記シャッター板の
   ロック状態を解除してシャッター板を開くシャッターロ
   ック機構を具備したことを特徴とする換気扇。
2. 【請求項２】 請求項１において、シャッター板と連動
   するシャッター連動板にロッドスライド孔を設け、この
   ロッドスライド孔に、シャッター連動板を駆動させるロ
   ッドを係止し、前記ロッドのロッドスライド孔側の先端
   にばねの一端を掛け、前記ばねとシャッター連動板との
   間にロック金具を位置せしめ、前記ばねの他端をロック
   金具に取り付け、ロック金具の前記ロッドとの摺動部に
   直線部を設け、この直線部に続いて、シャッター連動板
   から離れる方向にロッドを導く傾斜部を設けた換気扇。
3. 【請求項３】 請求項２において、ロック金具のロッド
   との摺動部に設けた傾斜部は円形切込部である換気扇。
4. 【請求項４】 請求項１において、シャッター板と連動
   するシャッター連動板にロッドスライド孔を設け、この
   ロッドスライド孔に、シャッター連動板を駆動させるロ
   ッドを係止し、前記ロッドのロッドスライド孔側の先端
   にばねの一端を掛け、前記ばねとシャッター連動板との
   間にロック金具を位置せしめ、前記ばねの他端をロック
   金具に取り付け、ロック金具の前記ロッドとの摺動部
   に、ロック金具下端に至る直線部を設けた換気扇。
5. 【請求項５】 請求項２〜４のいずれか１項において、
   シャッター板を開閉するロッドをモータによって駆動せ
   しめるよう構成した換気扇。
6. 【請求項６】 請求項５において、シャッター開閉用モ
   ータのオンオフ動作と送風機のオンオフ動作とを連動さ
   せるよう構成した換気扇。